JPH07132079A - ゲル切り出し装置 - Google Patents

ゲル切り出し装置

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JPH07132079A
JPH07132079A JP5280879A JP28087993A JPH07132079A JP H07132079 A JPH07132079 A JP H07132079A JP 5280879 A JP5280879 A JP 5280879A JP 28087993 A JP28087993 A JP 28087993A JP H07132079 A JPH07132079 A JP H07132079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
air
opening
tip
stopper
Prior art date
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Pending
Application number
JP5280879A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Otomo
純 大友
Yoshinori Harada
義則 原田
Sayuri Nomura
小百合 野村
Masayoshi Matsunami
正吉 松波
Noboru Moriya
騰 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5280879A priority Critical patent/JPH07132079A/ja
Publication of JPH07132079A publication Critical patent/JPH07132079A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アガロースゲル等の電気泳動により分離した
DNA及びRNAあるいは蛋白質を含む領域を確実にしかも敏
速に切り取り回収するための装置の提供。 【構成】 ゲル切り出し部1はピペッティング装置2の
先端部分に装着可能に構成されており、先端の刃の部分
3、ゲルストッパー4、ゲルストッパー4に設けられた
空気穴5および空気穴5と連通しピペッティング装置2
により先端の刃の部分の空間の空気を排除またはここに
空気を送りこむことができるようにされた連通孔7とよ
りなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明によれば、分子生物学の分
野で手作業に頼っていたゲルの特定領域を切り取るため
の操作を簡略化又は自動化でき、高効率且つ高精度で行
なえるので、遺伝子操作を利用した研究が加速されると
共に、遺伝子診断等、医療分野での利用が可能になる。
【0002】
【従来の技術】遺伝子操作技術の分野においては、制限
酵素などでDNAをある程度の長さに切り、それらのDNA断
片をアガロース及びアクリルアミドゲル電気泳動で分離
し、目的のDNA断片をそのゲルから抽出することが必要
である。一般には蛍光色素で染色して可視化したDNA断
片を肉眼で直視しカッターなどの道具を使用し手作業で
DNA断片を含むでゲルの小領域を切りだす操作を行なっ
ている。また、蛋白質ゲル電気泳動後に蛋白質を回収す
る場合も同様な方法でゲルの切り出し操作を行なってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】遺伝子組換え技術でDN
A断片のゲルからの抽出は欠かすことのできない操作で
あるがカッターなどの道具を使用しゲル板よりDNA断片
を含むゲルの小領域を切り出すことが、唯一の方法であ
る。最近ではPCRを利用してDNAを増幅し、すべての増幅
されたDNA断片を直接シーケンスすることも可能になっ
ている。このような状況で、手作業での切り出しは非効
率的のみならず、切り出しの際のDNA断片の分離にも限
界がある。またカッターなどの道具からの不純物の混入
が避けられない。さらにDNA断片を発癌性物質であるエ
チジウムブロミドで染色し、紫外線照射により可視化し
ているため、長時間わたる手作業や直視は安全性におい
て問題である。また、従来の手作業では一枚のゲルから
多数のDNA断片を切りだすのには限界がある。ゲル電気
泳動による分離対象がRNAあるいは蛋白質の場合もDNAと
全く同様な状況である。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するする
ため本発明は、円形、楕円形あるいは長方形等の多角形
の中空のパイプをゲル面に押しつけ、この中空部にゲル
が収納されるようにすることにより、多角形で限定され
た領域をゲルから切り出すようする。また、この切り出
し部の対象領域を可視化し、切り出し部を当該領域に移
動させることができるように自動化する。
【0005】ゲルを切り出す切り出し部は鋭利な刃を持
つ金属、セラミックなどの材料あるいは不純物の混入を
防ぐために使い捨ての出来るプラスチックなどの材料で
作る。自動化装置は、DNA断片、RNA断片あるいは蛋白質
を認識しその位置を調整するカメラとゲルの像を表示す
るモニタからなる装置と、目的のDNA断片、RNA断片ある
いは蛋白質を切りだす切り出し部から構成される。目的
DNA断片、RNA断片あるいは蛋白質の選択はライトペン等
を利用する。
【0006】
【作用】本発明では、局所的にゲルを切り出すので、多
種類の目的となるDNA断片、RNA断片あるいは蛋白質が分
布したゲルでも全体の形をゆがめず多数の領域を独立に
切り出すことが可能である。また切り出すゲルの大きさ
を均一に設定できる。さらにゲルをカメラでモニターし
目的の領域を確認しながらゲルの切り出しを行なうこと
が可能である。
【0007】
【実施例】
(実施例1)本発明の一実施例を図1で説明する。
【0008】ゲル切り出し部1はピペッティング装置2
の先端部分に装着可能に構成されており、先端の刃の部
分3、ゲルストッパー4、ゲルストッパー4に設けられ
た空気穴5および空気穴5と連通しピペッティング装置
2により先端の刃の部分の空間の空気を排除またはここ
に空気を送りこむことができるようにされた連通孔7と
よりなる。ゲル切り出し部1は目的の領域の大きさに合
わせ色々なサイズと形状のものを用いる。また材質は、
使い捨ての出来る安価な材料が好ましい。ゲル切り出し
部1の先端部の内面に滑り止めを付けることでゲル切り
出し部1をゲル6の切り出しを希望する部分に押し当て
た後、これを引き上げる操作のみでゲルを取り出すこと
ができる。
【0009】図1に示す通り通常のピペッティング装置
2と組み合わせ、空気圧によりゲルを切り出す途中に切
出し部にゲルを安定に保持するようにして取り出すこと
も出来る。この空気圧はゲルの大きさ、形状により変化
させ調整できるようにする。この操作は注射器など簡単
な装置で代用することも可能である。空気圧により取り
出すためのゲル切り出し部1の先端部分は図2に示すよ
うに、ゲルストッパー4が設けられており、ゲル切り出
し部1の先端部分で切り出されたゲルは空気穴5を通じ
て空気圧によりゲルストッパー4まで吸い付け、ゲルが
奥まで入らないようにする。そしてゲルを取り出したい
位置で空気圧により押し出しゲル切り出し部1より出
す。
【0010】(実施例2)本発明の他の実施例を図3で
説明する。
【0011】図3は本発明によるゲル切り出し装置の実
施例を示すブロック図である。ゲル止め15を有するX
ーYステージ14には電気泳動後のゲル6が置かれてお
り、ステージコントローラ13により、ゲルを縦横に自
由に動かすことが可能である。光源18でUV光を照射し
蛍光色素で染められたDNA断片を光らせる。その蛍光を
テレビカメラ8で撮影し、テレビ信号に変換してテレビ
モニタ10に映し出す。蛋白質の場合は色素で染色する
ので可視光照射によりゲルの表面像をテレビカメラに映
しだすことが可能である。このゲル中のDNA断片あるい
は蛋白質は特別に染色することなしにそれ自身の吸収で
ある吸収260あるいは280nmを電子増倍管で感知す
ることも可能である。テレビモニタ10上に映し出され
たDNA断片あるいは蛋白質をライトペン9などで指定す
ると、コントロールユニット11がその位置を計算す
る。その位置の信号をステージコントローラ13に送
り、XーYステージ14を動かし、目的の場所をゲル切
り出し部1の真下に移動させる。
【0012】つぎに、コントロールユニット11が信号
を送り、ゲル切り出し部1を含むゲル切り出し器12を
作動させ、ゲル切り出し部1はDNA断片あるいは蛋白質
を含むゲルを切り出し、その後切り出したゲル断片をゲ
ル回収器16に移す。ゲル切り出し部1は、図1、図2
で説明したように構成されており、、ゲル切り出し器1
2により、空気の吸排を制御されるものとするのが良
い。
【0013】このようにライトペンで次々とテレビモニ
タ10上で位置を指定することで目的のDNA断片あるい
は蛋白質を確実に回収することが出来る。
【0014】
【発明の効果】このように本発明により操作が簡便にな
るので直接ゲルに触れることによる長時間の紫外線被ば
く、発癌性物質との接触の危険を低減し、しかも確実に
目的DNA断片、RNA断片あるいは蛋白質を含むゲル断片を
不純物の混入なしに切りだすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピペッティング装置と組み合わせたゲル切り出
し部の図。
【図2】ゲル切り出しの先端部の拡大図部。
【図3】本発明によるゲル切り出し装置のブロック図。
【符号の説明】
1:ゲル切り出し部、2:ピペッティング装置、3:先
端の刃、4:ゲルストッパー、5:空気穴、6:ゲル、
7:連通孔、8:テレビカメラ、9:ライトペン、1
0:テレビモニタ、11:コントロールユニット、1
2:ゲル切り出し機、13:ステージコントローラ、1
4:XーYステージ、15:ゲル止め、16:ゲル回収
器、17:目的DNA断片、18:光源。
フロントページの続き (72)発明者 松波 正吉 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内 (72)発明者 守谷 騰 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状ゲルあるいは柱状ゲルの特定領域を切
    り取るために先端に円形、楕円形あるいは長方形等の多
    角形の開口部と、前記開口部の反対側に設けられた空気
    穴のあるストッパーと、前記空気穴を介して開講部の空
    気を排除しまたは開講部に空気を送りこむための手段と
    よりなることを特徴とするゲル切り出し装置。
  2. 【請求項2】一次元あるいは二次元ゲル電気泳動後のDN
    A断片及びRNAあるいは蛋白質分離パターンをテレビカメ
    ラで画像化し、ゲル内に分布したDNA及びRNAあるいは蛋
    白質の特定位置をモニター上で指定してその特定位置に
    対応する部分を含むゲルの小領域を切り出し回収する自
    動ゲル切り出し装置。
  3. 【請求項3】ゲル切り出し部がゲルの特定領域を切り取
    るために先端に円形、楕円形あるいは長方形等の多角形
    の開口部と、前記開口部の反対側に設けられた空気穴の
    あるストッパーと、前記空気穴を介して開口部の空気を
    排除しまたは開口部に空気を送りこむための手段とより
    なり、空気の吸排器が自動的にコントロールされるよう
    に設定されたことを特徴とする請求項2記載の自動ゲル
    切り出し装置。
JP5280879A 1993-11-10 1993-11-10 ゲル切り出し装置 Pending JPH07132079A (ja)

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