JPH0713192Y2 - 電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置 - Google Patents
電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置Info
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- JPH0713192Y2 JPH0713192Y2 JP12699990U JP12699990U JPH0713192Y2 JP H0713192 Y2 JPH0713192 Y2 JP H0713192Y2 JP 12699990 U JP12699990 U JP 12699990U JP 12699990 U JP12699990 U JP 12699990U JP H0713192 Y2 JPH0713192 Y2 JP H0713192Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鋼心アルミ撚線の圧縮接続のような内部に鋼
材を有する電線の圧縮接続部において、内部の鋼材位置
を確実に検出するための電線圧縮接続部における鋼材位
置検出装置に関するものである。
材を有する電線の圧縮接続部において、内部の鋼材位置
を確実に検出するための電線圧縮接続部における鋼材位
置検出装置に関するものである。
(従来の技術) 例えば、鋼心アルミ撚線を直接接続するには、まず鋼心
を鋼スリーブで圧縮接続し、この後で鋼スリーブと両側
のアルミ撚線に跨がってアルミスリーブを被せ、このア
ルミスリーブを圧縮接続する。ここで、アルミスリーブ
の中心位置が、鋼スリーブの中心位置から片方にずれる
と、アルミ撚線とアルミスリーブの接触面積が両側で異
なり、接触面積の小さい側の抵抗が大きくなり、発熱等
による不具合を生じる。
を鋼スリーブで圧縮接続し、この後で鋼スリーブと両側
のアルミ撚線に跨がってアルミスリーブを被せ、このア
ルミスリーブを圧縮接続する。ここで、アルミスリーブ
の中心位置が、鋼スリーブの中心位置から片方にずれる
と、アルミ撚線とアルミスリーブの接触面積が両側で異
なり、接触面積の小さい側の抵抗が大きくなり、発熱等
による不具合を生じる。
そこで、アルミスリーブを鋼スリーブに被せた状態で圧
縮接続する前に、両スリーブの中心位置を一致させるべ
く、鋼スリーブの位置を確認することが望ましい。ま
た、圧縮接続した後にあっても、鋼心アルミ撚線が適正
に直線接続されているか否かを判別するために、アルミ
スリーブに対する鋼スリーブの位置の検出が必要であ
る。
縮接続する前に、両スリーブの中心位置を一致させるべ
く、鋼スリーブの位置を確認することが望ましい。ま
た、圧縮接続した後にあっても、鋼心アルミ撚線が適正
に直線接続されているか否かを判別するために、アルミ
スリーブに対する鋼スリーブの位置の検出が必要であ
る。
この鋼スリーブの従来の検出方法は、特公昭60−34790
号公報に示されるような2種の方法がある。その一つの
方法は、永久磁石と磁針を電線圧縮接続部のアルミスリ
ーブを挟んで対向させて配置し、これらの永久磁石と磁
針を電線圧縮接続部に沿って移動走査させ、磁気抵抗の
変化があれば磁針が振れることから鋼材の存在を検出す
るものである。また、他の方法は、予め電線圧縮接続部
のアルミスリーブに沿って強磁界を発生する永久磁石を
移動させて鋼材自体を着磁させ、この着磁した鋼材から
放射される磁束密度の変化から、電線圧縮接続部に沿っ
て移動走査させる磁気検出器で鋼材の位置を確認するも
のである。
号公報に示されるような2種の方法がある。その一つの
方法は、永久磁石と磁針を電線圧縮接続部のアルミスリ
ーブを挟んで対向させて配置し、これらの永久磁石と磁
針を電線圧縮接続部に沿って移動走査させ、磁気抵抗の
変化があれば磁針が振れることから鋼材の存在を検出す
るものである。また、他の方法は、予め電線圧縮接続部
のアルミスリーブに沿って強磁界を発生する永久磁石を
移動させて鋼材自体を着磁させ、この着磁した鋼材から
放射される磁束密度の変化から、電線圧縮接続部に沿っ
て移動走査させる磁気検出器で鋼材の位置を確認するも
のである。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の従来の永久磁石と磁針を対向させた状
態を保って電線圧縮接続部に沿って移動走査させる1つ
の方法にあっては、移動走査中に永久磁石と磁針の間隔
が変化し易くまた永久磁石の向きが変化し易く、これら
の変化によって磁針に与えられる磁界の強さが変化して
必ずしも一定でない。このため、鋼材の存在による磁針
の触れが判別しにくく、鋼材位置の検出精度が充分でな
い。また、他の方法の予め鋼材を着磁させる方法にあっ
ても、着磁の強さが必ずしも一定でない。このため、前
述の1つの方法と同様に、磁気検出器での検出誤りを生
じさせる可能性がある。さらに、従来のいずれの方法で
あっても、操作者が磁針や磁気検出器の振れから鋼材の
存在を認識するもので、鋼材の存在位置を記録保存する
ことができない。
態を保って電線圧縮接続部に沿って移動走査させる1つ
の方法にあっては、移動走査中に永久磁石と磁針の間隔
が変化し易くまた永久磁石の向きが変化し易く、これら
の変化によって磁針に与えられる磁界の強さが変化して
必ずしも一定でない。このため、鋼材の存在による磁針
の触れが判別しにくく、鋼材位置の検出精度が充分でな
い。また、他の方法の予め鋼材を着磁させる方法にあっ
ても、着磁の強さが必ずしも一定でない。このため、前
述の1つの方法と同様に、磁気検出器での検出誤りを生
じさせる可能性がある。さらに、従来のいずれの方法で
あっても、操作者が磁針や磁気検出器の振れから鋼材の
存在を認識するもので、鋼材の存在位置を記録保存する
ことができない。
本考案は、上述した従来の電線圧縮接続部における鋼材
位置検出装置の事情に鑑みてなされたもので、鋼材の位
置を正確に検出できるとともに、その存在位置を記録保
存できるようにした電線圧縮接続部における鋼材位置検
出装置を提供することを目的とする。
位置検出装置の事情に鑑みてなされたもので、鋼材の位
置を正確に検出できるとともに、その存在位置を記録保
存できるようにした電線圧縮接続部における鋼材位置検
出装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案の電線圧縮接続部
における鋼材位置検出装置は、電線を圧縮接続する電線
圧縮接続部をコ字状またはC字状に囲み前記電線圧縮接
続部の長さ方向に移動走査自在な保持部材と、この保持
部材に前記電線圧縮接続部に向けて設けられた磁界強度
測定手段と、前記電線圧縮接続部を挟んで前記磁界強度
測定手段に対向する前記保持部材の位置に配設されると
ともに前記磁界強度測定手段に向けて磁束を放射する磁
気発生手段と、前記電線圧縮接続部の側面に長さ方向に
配設されるとともに反射率の異なる2種のバーが所定周
期で交互に配列されたバー表示部材と、前記保持部材に
設けられて前記バー表示部材に向けて発光する発光手段
と、前記保持部材に設けられて前記バー表示部材からの
反射光を受光してその受光量に応じた電気信号を出力す
る受光手段と、前記電気信号を2値のパルスに変換する
波形整形回路と、この波形整形回路から出力されるパル
スの立ち上がりまたは立ち下がりのすくなくともいずれ
か一方のエッヂを検出してトリガを出力するエッヂ検出
回路と、このトリガが与えられて前記磁界強度測定手段
で測定出力される磁気アナログデータをA/D変換して磁
気デジタルデータとするA/D変換回路と、前記パルスの
数またはエッヂの数を計数して位置データとするととも
にこの位置データに対応させて前記磁気デジタルデータ
を記憶手段に記憶させる中央演算手段と、前記位置デー
タに対応させて前記磁気デジタルデータをグラフ表示す
るグラフ表示手段と、を備えて構成されている。
における鋼材位置検出装置は、電線を圧縮接続する電線
圧縮接続部をコ字状またはC字状に囲み前記電線圧縮接
続部の長さ方向に移動走査自在な保持部材と、この保持
部材に前記電線圧縮接続部に向けて設けられた磁界強度
測定手段と、前記電線圧縮接続部を挟んで前記磁界強度
測定手段に対向する前記保持部材の位置に配設されると
ともに前記磁界強度測定手段に向けて磁束を放射する磁
気発生手段と、前記電線圧縮接続部の側面に長さ方向に
配設されるとともに反射率の異なる2種のバーが所定周
期で交互に配列されたバー表示部材と、前記保持部材に
設けられて前記バー表示部材に向けて発光する発光手段
と、前記保持部材に設けられて前記バー表示部材からの
反射光を受光してその受光量に応じた電気信号を出力す
る受光手段と、前記電気信号を2値のパルスに変換する
波形整形回路と、この波形整形回路から出力されるパル
スの立ち上がりまたは立ち下がりのすくなくともいずれ
か一方のエッヂを検出してトリガを出力するエッヂ検出
回路と、このトリガが与えられて前記磁界強度測定手段
で測定出力される磁気アナログデータをA/D変換して磁
気デジタルデータとするA/D変換回路と、前記パルスの
数またはエッヂの数を計数して位置データとするととも
にこの位置データに対応させて前記磁気デジタルデータ
を記憶手段に記憶させる中央演算手段と、前記位置デー
タに対応させて前記磁気デジタルデータをグラフ表示す
るグラフ表示手段と、を備えて構成されている。
また、検出すべき鋼材が存在しない前記電線圧縮接続部
の端部位置での前記磁界強度測定手段からの出力を、A/
D変換して補正用磁気デジタルデータとして前記記憶手
段に記憶させ、前記磁気デジタルデータが測定される毎
に前記中央演算手段で前記磁気デジタルデータから前記
補正用磁気デジタルデータを減算した演算磁気デジタル
データを算出し、この演算磁気デジタルデータを前記記
憶装置に記憶させ、これらの演算磁気デジタルデータを
前記位置データに対応させて前記グラフ表示手段でグラ
フ表示するように構成しても良い。
の端部位置での前記磁界強度測定手段からの出力を、A/
D変換して補正用磁気デジタルデータとして前記記憶手
段に記憶させ、前記磁気デジタルデータが測定される毎
に前記中央演算手段で前記磁気デジタルデータから前記
補正用磁気デジタルデータを減算した演算磁気デジタル
データを算出し、この演算磁気デジタルデータを前記記
憶装置に記憶させ、これらの演算磁気デジタルデータを
前記位置データに対応させて前記グラフ表示手段でグラ
フ表示するように構成しても良い。
そして、前記磁気デジタルデータまたは前記演算磁気デ
ジタルデータを数字表示する数字表示手段を設けても良
い。
ジタルデータを数字表示する数字表示手段を設けても良
い。
さらに、前記保持部材を、前記磁界強度測定手段と前記
磁気発生手段との間隔を調整可能に構成することもでき
る。
磁気発生手段との間隔を調整可能に構成することもでき
る。
(作用) 上述のように構成された電線圧縮接続部における鋼材位
置検出装置は、磁界強度測定手段と磁気発生手段との間
隔およびこれらの向きが保持手段で一定に維持されるの
で、磁界強度測定手段には鋼材の存在等による磁気抵抗
の変化のみが磁界強度の変化として正確に検出される。
しかも、磁界強度測定手段等で検出された磁気デジタル
データが保持部材に配設されたバー表示部材に対応した
位置データとともに記憶され、磁気デジタルデータを位
置データに対応させてグラフ表示するので、鋼材の位置
をグラフから容易に確認できるとともに、その存在位置
を記録保存し得る。
置検出装置は、磁界強度測定手段と磁気発生手段との間
隔およびこれらの向きが保持手段で一定に維持されるの
で、磁界強度測定手段には鋼材の存在等による磁気抵抗
の変化のみが磁界強度の変化として正確に検出される。
しかも、磁界強度測定手段等で検出された磁気デジタル
データが保持部材に配設されたバー表示部材に対応した
位置データとともに記憶され、磁気デジタルデータを位
置データに対応させてグラフ表示するので、鋼材の位置
をグラフから容易に確認できるとともに、その存在位置
を記録保存し得る。
また、磁気デジタルデータが測定される毎に磁気デジタ
ルデータから補正用磁気デジタルデータを減算して演算
磁気デジタルデータを算出し、これらの演算磁気デジタ
ルデータをグラフ表示させるならば、鋼材の存在による
磁界強度の変化分のデータのみが表示される。
ルデータから補正用磁気デジタルデータを減算して演算
磁気デジタルデータを算出し、これらの演算磁気デジタ
ルデータをグラフ表示させるならば、鋼材の存在による
磁界強度の変化分のデータのみが表示される。
そして、磁気デジタルデータまたは演算磁気デジタルデ
ータを数字表示するならば、保持部材の現在位置に対応
した磁界強度を操作者が確認でき、これらの数字の変化
から鋼材の位置を操作者が操作中に確認し得る。
ータを数字表示するならば、保持部材の現在位置に対応
した磁界強度を操作者が確認でき、これらの数字の変化
から鋼材の位置を操作者が操作中に確認し得る。
さらに、磁界強度測定手段と磁気発生手段との間隔を調
整可能とすることで、被検査対象となる電線圧縮接続部
の外径等に応じてその間隔を調整でき、電線圧縮接続部
に磁界強度測定手段と磁気発生手段とを接近させた状態
で、保持部材を移動走査させる得る。
整可能とすることで、被検査対象となる電線圧縮接続部
の外径等に応じてその間隔を調整でき、電線圧縮接続部
に磁界強度測定手段と磁気発生手段とを接近させた状態
で、保持部材を移動走査させる得る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図ないし第5図を参照して
説明する。第1図は、本考案の電線圧縮接続部における
鋼材位置検出装置で用いるプローブの一例の一部切り欠
き側面図であり、第2図は、本考案装置で用いるバー表
示部材としての一例のバーフィルムを示す図であり、第
3図は、本考案装置の一実施例のブロック回路図であ
り、第4図は、第3図の動作を説明するためのフローチ
ャートであり、第5図は、電線圧縮接続部の縦断面図に
本考案装置で得られるグラフを対応させた図である。
説明する。第1図は、本考案の電線圧縮接続部における
鋼材位置検出装置で用いるプローブの一例の一部切り欠
き側面図であり、第2図は、本考案装置で用いるバー表
示部材としての一例のバーフィルムを示す図であり、第
3図は、本考案装置の一実施例のブロック回路図であ
り、第4図は、第3図の動作を説明するためのフローチ
ャートであり、第5図は、電線圧縮接続部の縦断面図に
本考案装置で得られるグラフを対応させた図である。
まず、第1図ないし第3図により、本考案装置の構造に
つき説明する。プローブ10は、電線圧縮接続部50のアル
ミスリーブ52をコ字状に囲む樹脂等の非磁性体からなる
保持部材12に、ホール素子等を用いて形成された磁界強
度測定手段14が電線圧縮接続部50に向けて配設され、ま
たこの磁界強度測定手段14に対向して電線圧縮接続部50
を挟んだ位置に永久磁石等からなる磁気発生手段16が配
設されて構成される。この磁気発生手段16は磁界強度測
定手段14に向けて磁束を放射させる。
つき説明する。プローブ10は、電線圧縮接続部50のアル
ミスリーブ52をコ字状に囲む樹脂等の非磁性体からなる
保持部材12に、ホール素子等を用いて形成された磁界強
度測定手段14が電線圧縮接続部50に向けて配設され、ま
たこの磁界強度測定手段14に対向して電線圧縮接続部50
を挟んだ位置に永久磁石等からなる磁気発生手段16が配
設されて構成される。この磁気発生手段16は磁界強度測
定手段14に向けて磁束を放射させる。
さらに、電線圧縮接続部50のにアルミスリーブ52の側面
に長さ方向にバー表示部材としてのバーフィルム18が貼
付等により配設される。このバーフィルム18は、例えば
白と黒の2種の異なる反射率のバー18a,18bが所定周期
で交互に配列され、またすくなくとも一方の端部に所定
周期よりもかなり長い区間18c(例えば黒で構成する)
が形成される。そして、保持部材12には、このバーフィ
ルム18に向けて発光する発光ダイオード等からなる発光
手段20と、このバーフィルム18からの反射光を受光して
その受光量に応じた電気信号を出力するフォトトランジ
スタ等からなる受光手段22が配設される。
に長さ方向にバー表示部材としてのバーフィルム18が貼
付等により配設される。このバーフィルム18は、例えば
白と黒の2種の異なる反射率のバー18a,18bが所定周期
で交互に配列され、またすくなくとも一方の端部に所定
周期よりもかなり長い区間18c(例えば黒で構成する)
が形成される。そして、保持部材12には、このバーフィ
ルム18に向けて発光する発光ダイオード等からなる発光
手段20と、このバーフィルム18からの反射光を受光して
その受光量に応じた電気信号を出力するフォトトランジ
スタ等からなる受光手段22が配設される。
そして、第2図で示すようにバーフィルム18の端部の長
い区間18cにブローブ10をまず始めに位置させ、その後
に矢印のようにブローブ10をアルミスリーブ52の長さ方
向に移動走査させると、バーフィルム18の白と黒のバー
18a,18bに対応して受光手段22から出力される電気信号
が増減する。そして、この電気信号が波形整形回路24に
与えられ2値のパルスに波形整形される。さらに、この
パルスがエッヂ検出回路26と中央演算手段28に与えられ
る。このエッヂ検出回路26は、パルスの立ち上がりを検
出してトリガを出力する。
い区間18cにブローブ10をまず始めに位置させ、その後
に矢印のようにブローブ10をアルミスリーブ52の長さ方
向に移動走査させると、バーフィルム18の白と黒のバー
18a,18bに対応して受光手段22から出力される電気信号
が増減する。そして、この電気信号が波形整形回路24に
与えられ2値のパルスに波形整形される。さらに、この
パルスがエッヂ検出回路26と中央演算手段28に与えられ
る。このエッヂ検出回路26は、パルスの立ち上がりを検
出してトリガを出力する。
また、磁界強度測定手段14により測定出力された磁気ア
ナログデータは、A/D変換器30に与えられ、エッヂ検出
回路26または中央演算手段28から与えられるトリガによ
ってサンプリングされて磁気デジタルデータに変換さ
れ、中央演算手段28に与えられる。中央演算手段28に
は、動作を制御するためのスイッチSW1,SW2,SW3が接
続される。スイッチSW1は、回路を動作状態にするとと
もに補正用磁気デジタルデータを記憶させるものであ
る。スイッチSW2は、ブローブ10の移動走査が終了した
ことを示すものである。スイッチSW3は、移動走査によ
り得られた後述する演算磁気デジタルデータを位置デー
タに対応させてグラフ表示させるものである。さらに、
中央演算手段28には、演算磁気デジタルデータを位置デ
ータに対応させて記憶させる記憶手段32と、演算磁気デ
ジタルデータを位置データに対応させたグラフをハード
コピーで表示するグラフ表示手段36が接続される。
ナログデータは、A/D変換器30に与えられ、エッヂ検出
回路26または中央演算手段28から与えられるトリガによ
ってサンプリングされて磁気デジタルデータに変換さ
れ、中央演算手段28に与えられる。中央演算手段28に
は、動作を制御するためのスイッチSW1,SW2,SW3が接
続される。スイッチSW1は、回路を動作状態にするとと
もに補正用磁気デジタルデータを記憶させるものであ
る。スイッチSW2は、ブローブ10の移動走査が終了した
ことを示すものである。スイッチSW3は、移動走査によ
り得られた後述する演算磁気デジタルデータを位置デー
タに対応させてグラフ表示させるものである。さらに、
中央演算手段28には、演算磁気デジタルデータを位置デ
ータに対応させて記憶させる記憶手段32と、演算磁気デ
ジタルデータを位置データに対応させたグラフをハード
コピーで表示するグラフ表示手段36が接続される。
次に、第4図により動作を説明する。まず、プローブ10
でバーフィルム18が貼付されたアルミスリーブ52を囲
み、検出されるべき鋼材が存在しないアルミスリーブ52
の端部で長い黒の区間18cに受光手段22を対向させる。
ここで、スイッチSW1を操作することで、回路は動作状
態となり中央演算手段28から1つのトリガがA/D変換回
路30に与えられ、この状態での磁界強度測定手段14から
測定出力される磁気アナログデータがサンプリングされ
てA/D変換され、その補正用磁気デジタルデータが中央
演算手段28に入力され、さらに記憶手段32に適宜に記憶
される(ステップ)。このとき、受光手段22は長い黒
の区間18cに臨む位置にあって、波形整形回路24からは
パルスは出力されない。
でバーフィルム18が貼付されたアルミスリーブ52を囲
み、検出されるべき鋼材が存在しないアルミスリーブ52
の端部で長い黒の区間18cに受光手段22を対向させる。
ここで、スイッチSW1を操作することで、回路は動作状
態となり中央演算手段28から1つのトリガがA/D変換回
路30に与えられ、この状態での磁界強度測定手段14から
測定出力される磁気アナログデータがサンプリングされ
てA/D変換され、その補正用磁気デジタルデータが中央
演算手段28に入力され、さらに記憶手段32に適宜に記憶
される(ステップ)。このとき、受光手段22は長い黒
の区間18cに臨む位置にあって、波形整形回路24からは
パルスは出力されない。
次に、プローブ10をアルミスリーブ52に沿って移動走査
させる(ステップ)。すると、受光手段22の出力は、
最初の白のバー18aに臨んでから次の黒のバー18bに至る
までは大きく、その間に波形整形回路24からは“H"レベ
ルのパルスが出力される。そして、この最初のパルスの
立ち上がりがエッヂ検出回路26で検出されてトリガが出
力される(ステップ)。さらに、このトリガがA/D変
換回路30に与えられ、この白のバー18aの始まる位置に
おける磁界強度測定手段14の測定出力がサンプリングさ
れて磁気デジタルデータに変換される。そして、中央演
算手段28は先に記憶されている補正用磁気デジタルデー
タを読み出して、磁気デジタルデータから補正用磁気デ
ジタルデータを演算し、磁気デジタルデータの変化分と
しての演算磁気デジタルデータを算出する。同時に、中
央演算手段28はこの最初のパルスを“1"と計数し、この
計数値に対応させてこの算出された演算磁気デジタルデ
ータを記憶手段32に記憶させる(ステップ)。例え
ば、計数値をアドレスとして演算磁気デジタルデータを
記憶手段32に記憶させれば良い。またさらに、この演算
磁気デジタルデータに応じた数字データを数字表示手段
34に与えて適宜な数字が数字表示される(ステップ
)。
させる(ステップ)。すると、受光手段22の出力は、
最初の白のバー18aに臨んでから次の黒のバー18bに至る
までは大きく、その間に波形整形回路24からは“H"レベ
ルのパルスが出力される。そして、この最初のパルスの
立ち上がりがエッヂ検出回路26で検出されてトリガが出
力される(ステップ)。さらに、このトリガがA/D変
換回路30に与えられ、この白のバー18aの始まる位置に
おける磁界強度測定手段14の測定出力がサンプリングさ
れて磁気デジタルデータに変換される。そして、中央演
算手段28は先に記憶されている補正用磁気デジタルデー
タを読み出して、磁気デジタルデータから補正用磁気デ
ジタルデータを演算し、磁気デジタルデータの変化分と
しての演算磁気デジタルデータを算出する。同時に、中
央演算手段28はこの最初のパルスを“1"と計数し、この
計数値に対応させてこの算出された演算磁気デジタルデ
ータを記憶手段32に記憶させる(ステップ)。例え
ば、計数値をアドレスとして演算磁気デジタルデータを
記憶手段32に記憶させれば良い。またさらに、この演算
磁気デジタルデータに応じた数字データを数字表示手段
34に与えて適宜な数字が数字表示される(ステップ
)。
さらに、プローブ10の移動走査が継続され、2番目の白
のバー18aのエッヂで磁界強度測定手段14の測定出力が
サンプリングされ、計数値“2"をアドレスとして2番目
の白のバー18aの始まり位置における磁気デジタルデー
タが測定され、演算磁気デジタルデータが算出されて記
憶手段32に記憶され、算出された演算磁気デジタルデー
タが適宜に数字表示手段34で数字表示される。このよう
にして、プローブ10が移動走査されて白のバー18aに至
る毎に、ステップからステップが繰り返される。こ
こで、バーフィルム18には白と黒のバー18a,18bが交互
に所定周期で配列されているので、白のバー18aによる
パルスを計数した計数値は、最初の白のバー18aが始ま
る位置からの距離に対応したものであり、この計数値を
プローブ10の位置データとすることができる。なお、エ
ッヂ検出回路26から出力されるトリガを中央演算手段28
で計数してその計数値を位置データとしても同じであ
る。
のバー18aのエッヂで磁界強度測定手段14の測定出力が
サンプリングされ、計数値“2"をアドレスとして2番目
の白のバー18aの始まり位置における磁気デジタルデー
タが測定され、演算磁気デジタルデータが算出されて記
憶手段32に記憶され、算出された演算磁気デジタルデー
タが適宜に数字表示手段34で数字表示される。このよう
にして、プローブ10が移動走査されて白のバー18aに至
る毎に、ステップからステップが繰り返される。こ
こで、バーフィルム18には白と黒のバー18a,18bが交互
に所定周期で配列されているので、白のバー18aによる
パルスを計数した計数値は、最初の白のバー18aが始ま
る位置からの距離に対応したものであり、この計数値を
プローブ10の位置データとすることができる。なお、エ
ッヂ検出回路26から出力されるトリガを中央演算手段28
で計数してその計数値を位置データとしても同じであ
る。
そして、プローブ10の移動走査が終了してスイッチSW2
が操作されると(ステップ)、中央演算手段28は先に
記憶されている演算磁気デジタルデータを比較してその
なかの最大値を算出し、この最大値に応じた数字を数字
表示手段34で表示する(ステップ)。
が操作されると(ステップ)、中央演算手段28は先に
記憶されている演算磁気デジタルデータを比較してその
なかの最大値を算出し、この最大値に応じた数字を数字
表示手段34で表示する(ステップ)。
ここでさらに、スイッチSW3が操作されると(ステップ
)、演算磁気デジタルデータを縦軸とし位置データを
横軸としてグラフ表示手段36でハードコピーによるグラ
フ表示がなされる(ステップ)。なお、スイッチSW3
が操作されなければ、グラフ表示されることなく鋼材の
位置検出走査が終了する。
)、演算磁気デジタルデータを縦軸とし位置データを
横軸としてグラフ表示手段36でハードコピーによるグラ
フ表示がなされる(ステップ)。なお、スイッチSW3
が操作されなければ、グラフ表示されることなく鋼材の
位置検出走査が終了する。
このようにしてグラフ表示手段36で得られるグラフは、
第5図に示すようなものとなる。すなわち、第5図
(a)で示す電線圧縮接続部50に対して、演算磁気デジ
タルデータは、鋼心アルミ撚線54の鋼心56,56を圧縮接
続する鋼スリーブ58が強磁性体であることから、磁気発
生手段16と磁界強度測定手段14との間の磁気抵抗が減少
して鋼スリーブ58の両端で大きく変化し、第5図(b)
のごとき磁界強度の変化となる。そして、このグラフは
バーフィルム18の最初の白のバー18aの始まる位置を基
準としており、鋼スリーブ58の存在する区間がバーフィ
ルム18のどの位置にあるか判別できる。そこで、鋼スリ
ーブ58の中心位置がアルミスリーブ52の中心位置と一致
するようにアルミスリーブ52を適宜に移動調整した後
に、アルミスリーブ52を圧縮接続させれば良い。また、
演算磁気デジタルデータがグラフ表示されるので、鋼材
による磁界強度の変化分のみがグラフの変化として表示
され、鋼材の位置が明確に判別できる。
第5図に示すようなものとなる。すなわち、第5図
(a)で示す電線圧縮接続部50に対して、演算磁気デジ
タルデータは、鋼心アルミ撚線54の鋼心56,56を圧縮接
続する鋼スリーブ58が強磁性体であることから、磁気発
生手段16と磁界強度測定手段14との間の磁気抵抗が減少
して鋼スリーブ58の両端で大きく変化し、第5図(b)
のごとき磁界強度の変化となる。そして、このグラフは
バーフィルム18の最初の白のバー18aの始まる位置を基
準としており、鋼スリーブ58の存在する区間がバーフィ
ルム18のどの位置にあるか判別できる。そこで、鋼スリ
ーブ58の中心位置がアルミスリーブ52の中心位置と一致
するようにアルミスリーブ52を適宜に移動調整した後
に、アルミスリーブ52を圧縮接続させれば良い。また、
演算磁気デジタルデータがグラフ表示されるので、鋼材
による磁界強度の変化分のみがグラフの変化として表示
され、鋼材の位置が明確に判別できる。
第6図は、本考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検
出装置で用いるプローブの他の一例の一部切り欠き側面
図である。
出装置で用いるプローブの他の一例の一部切り欠き側面
図である。
第6図に示すプローブ70は、電線圧縮接続部50をC字状
に囲むようにしたもので、2つの保持部材72,74が軸76
で揺動自在に枢着され、圧縮バネ78で2つの保持部材7
2,74が電線圧縮接続部50を挟むように弾性付勢される。
そして、ストッパ80により揺動の規制がなされる。これ
らの保持部材72,74には、磁界強度測定手段14と磁気発
生手段16が電線圧縮接続部50を挟んで対向するように配
設されるとともに、電線圧縮接続部50の側壁に貼付され
るバーフィルム18に臨んで発光手段20と受光手段22が配
設される。
に囲むようにしたもので、2つの保持部材72,74が軸76
で揺動自在に枢着され、圧縮バネ78で2つの保持部材7
2,74が電線圧縮接続部50を挟むように弾性付勢される。
そして、ストッパ80により揺動の規制がなされる。これ
らの保持部材72,74には、磁界強度測定手段14と磁気発
生手段16が電線圧縮接続部50を挟んで対向するように配
設されるとともに、電線圧縮接続部50の側壁に貼付され
るバーフィルム18に臨んで発光手段20と受光手段22が配
設される。
圧縮バネ78の弾力に抗して一方の保持部材72を揺動させ
てC字状の開口を広くし、電線圧縮接続部50をC字状の
中に位置させて囲む。かかるプローブ70にあっては、電
線圧縮接続部50に沿ってプローブ70を容易に移動走査さ
せ得る。
てC字状の開口を広くし、電線圧縮接続部50をC字状の
中に位置させて囲む。かかるプローブ70にあっては、電
線圧縮接続部50に沿ってプローブ70を容易に移動走査さ
せ得る。
第7図は、本考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検
出装置で用いるプローブのさらに別の一例の一部切り欠
き側面図である。
出装置で用いるプローブのさらに別の一例の一部切り欠
き側面図である。
第7図に示すプローブ90は、電線圧縮接続部50をコ字状
に囲むようにするとともに、電線圧縮接続部50の外径に
応じてスプライン嵌合等によって磁界強度測定手段14と
磁気発生手段92とが配設されたアームの間隔が調整でき
るように構成される。また、第7図における磁気発生手
段92は電磁石で構成され、この電磁石に流れる電流を調
整する可変抵抗器が設けられていて磁束密度を調整する
磁束密度調整手段94として機能する。そこで、電線圧縮
接続部50の外径等に応じて発生させる磁束密度を調整す
ることで、磁界強度測定手段14に与えられる磁界強度を
適宜に設定できる。そして、間隔の調整との共働により
外径の異なる電線圧縮接続部50に対して、本考案装置を
広い汎用性で適用させることができる。
に囲むようにするとともに、電線圧縮接続部50の外径に
応じてスプライン嵌合等によって磁界強度測定手段14と
磁気発生手段92とが配設されたアームの間隔が調整でき
るように構成される。また、第7図における磁気発生手
段92は電磁石で構成され、この電磁石に流れる電流を調
整する可変抵抗器が設けられていて磁束密度を調整する
磁束密度調整手段94として機能する。そこで、電線圧縮
接続部50の外径等に応じて発生させる磁束密度を調整す
ることで、磁界強度測定手段14に与えられる磁界強度を
適宜に設定できる。そして、間隔の調整との共働により
外径の異なる電線圧縮接続部50に対して、本考案装置を
広い汎用性で適用させることができる。
さらに、磁界強度測定手段14と磁気発生手段72が配設さ
れたコ字状の両端アームの長さも、スプライン嵌合等に
より調整可能に構成され、固定用ボルト96,96,96等で適
宜な長さに固定できる。
れたコ字状の両端アームの長さも、スプライン嵌合等に
より調整可能に構成され、固定用ボルト96,96,96等で適
宜な長さに固定できる。
第8図は、本考案装置で用いるバー表示部材としての他
の例のバープレートを示す図である。
の例のバープレートを示す図である。
第8図に示すバー表示部材としてのバープレート100
は、非磁性体の樹脂等からなり、アルミスリーブ52の長
さ方向に外周に沿う形状で、その一端にL字状の爪部10
2が形成される。そして、バープレート100の表面に長さ
方向に白と黒のバー18a,18bが所定周期で交互に配列さ
れる。これらの白と黒のバー18a,18bは、バープレート1
00の表面にフイルム状のものを貼付しまたは表面に直接
印刷したいずれであっても良い。
は、非磁性体の樹脂等からなり、アルミスリーブ52の長
さ方向に外周に沿う形状で、その一端にL字状の爪部10
2が形成される。そして、バープレート100の表面に長さ
方向に白と黒のバー18a,18bが所定周期で交互に配列さ
れる。これらの白と黒のバー18a,18bは、バープレート1
00の表面にフイルム状のものを貼付しまたは表面に直接
印刷したいずれであっても良い。
かかる構造において、バープレート100の爪部102をアル
ミスリーブ52の一端肩部に引っ掛けて他端を手で押えて
保持しながら、バープレート100に発光手段20と受光手
段22を対向させてプローブ10をバープレート100の一端
から他端に向けて長さ方向に移動走査させる。アルミス
リーブ52にバー表示部材の配設が容易であるとともに、
このバープレート100を繰り返して用いることができ
る。
ミスリーブ52の一端肩部に引っ掛けて他端を手で押えて
保持しながら、バープレート100に発光手段20と受光手
段22を対向させてプローブ10をバープレート100の一端
から他端に向けて長さ方向に移動走査させる。アルミス
リーブ52にバー表示部材の配設が容易であるとともに、
このバープレート100を繰り返して用いることができ
る。
第9図は、本考案装置の他の実施例の動作を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
まず、プローブ10でバーフィルム18が貼付されたアルミ
スリーブ52を囲み、アルミスリーブ52の端部でバーフィ
ルム18に受光手段22を対向させる。ここで、スイッチSW
1を操作することで、回路を動作状態とする(ステップ
)。次に、プローブ10をアルミスリーブ52に沿って移
動走査させる(ステップ)。すると、白と黒のバー18
a,18bによる受光手段22の受光量の相違から、波形整形
回路24からパルスが出力され、エッヂ検出回路26でパル
スの立ち上がりが検出されてトリガが出力される(ステ
ップ)。そして、このトリガにより磁気デジタルデー
タが測定されるとともに記憶手段32にパルスの計数値と
対応させて記憶させる(ステップ)。さらに、この磁
気デジタルデータに応じた数字データを数字表示手段34
に与えて適宜な数字が数字表示させる(ステップ)。
そして、プローブ10の移動走査が継続されれば、ステッ
プからステップが繰り返される。また、プローブ10
の移動走査が終了してスイッチSW2が操作され(ステッ
プ)、またさらに、スイッチSW3でグラフ表示操作が
なされると(ステップ)、磁気デジタルデータを位置
データに対応させてグラフ表示手段36でグラフ表示がな
される(ステップ)。なお、スイッチSW3が操作され
なければ、グラフ表示されることなく鋼材の位置検出走
査が終了する。
スリーブ52を囲み、アルミスリーブ52の端部でバーフィ
ルム18に受光手段22を対向させる。ここで、スイッチSW
1を操作することで、回路を動作状態とする(ステップ
)。次に、プローブ10をアルミスリーブ52に沿って移
動走査させる(ステップ)。すると、白と黒のバー18
a,18bによる受光手段22の受光量の相違から、波形整形
回路24からパルスが出力され、エッヂ検出回路26でパル
スの立ち上がりが検出されてトリガが出力される(ステ
ップ)。そして、このトリガにより磁気デジタルデー
タが測定されるとともに記憶手段32にパルスの計数値と
対応させて記憶させる(ステップ)。さらに、この磁
気デジタルデータに応じた数字データを数字表示手段34
に与えて適宜な数字が数字表示させる(ステップ)。
そして、プローブ10の移動走査が継続されれば、ステッ
プからステップが繰り返される。また、プローブ10
の移動走査が終了してスイッチSW2が操作され(ステッ
プ)、またさらに、スイッチSW3でグラフ表示操作が
なされると(ステップ)、磁気デジタルデータを位置
データに対応させてグラフ表示手段36でグラフ表示がな
される(ステップ)。なお、スイッチSW3が操作され
なければ、グラフ表示されることなく鋼材の位置検出走
査が終了する。
このような動作で得られるグラフは、鋼スリーブ58によ
る磁界強度の変化分に周囲の磁界強度が含まれて表示さ
れるが、グラフの変化分から鋼スリーブ58の位置は充分
に検出することができる。そして、この第9図で示す動
作では、第4図で示した動作のごとき中央演算手段28で
減算等のステップを必要とせず、それだけ本考案装置の
構造を簡単なものにできる。
る磁界強度の変化分に周囲の磁界強度が含まれて表示さ
れるが、グラフの変化分から鋼スリーブ58の位置は充分
に検出することができる。そして、この第9図で示す動
作では、第4図で示した動作のごとき中央演算手段28で
減算等のステップを必要とせず、それだけ本考案装置の
構造を簡単なものにできる。
なお、上記説明にあっては、鋼心アルミ撚線54の直線接
続において、鋼スリーブ58を検出すべき鋼材として説明
したが、かかる使用に限定されるものでない。例えば、
鋼心アルミ撚線54の端部を引留クランプのジャンパーソ
ケットに圧縮接続する際には、鋼心54を検出すべき鋼材
としてジャンパーソケットへの鋼心アルミ撚線54の挿入
長さを検出しても良い。また、磁界強度測定手段14はホ
ール素子を用いたものに限られず半導体磁気抵抗素子を
用いたものであっても良く、さらには磁針の触れを適宜
に電気信号に変換するものであっても良い。そして、バ
ーフィルム18は白と黒のバー18a,18bが交互に配列され
たものに限られず、反射率の異なる2つのバーが所定周
期で交互に配列されていれば良いことは容易に理解され
るであろう。そしてなお、バー表示部材は、アルミスリ
ーブ52の長さ方向の位置データが得られれば良く、貼付
や手により保持するものに限られず、いかなる構造でア
ルミスリーブ52に配設されても良い。そしてさらに、エ
ッヂ検出回路26は、パルスの立ち上がりを検出するもの
に限られず、パルスの立ち下がりまたは立ち上がりおよ
び立ち下がりの双方を検出してトリガを出力するもので
あっても良い。そしてまた、グラフ表示手段36は、ハー
ドコピーによりグラフ表示するものに限られず、プロー
ブ10の移動走査終了後に任意にグラフを表示できるなら
ば、CRTデスプレーやLED,LCD,PDP等からなるドットマト
リックスデスプレーを用いてグラフ表示を行なうもので
あっても良い。
続において、鋼スリーブ58を検出すべき鋼材として説明
したが、かかる使用に限定されるものでない。例えば、
鋼心アルミ撚線54の端部を引留クランプのジャンパーソ
ケットに圧縮接続する際には、鋼心54を検出すべき鋼材
としてジャンパーソケットへの鋼心アルミ撚線54の挿入
長さを検出しても良い。また、磁界強度測定手段14はホ
ール素子を用いたものに限られず半導体磁気抵抗素子を
用いたものであっても良く、さらには磁針の触れを適宜
に電気信号に変換するものであっても良い。そして、バ
ーフィルム18は白と黒のバー18a,18bが交互に配列され
たものに限られず、反射率の異なる2つのバーが所定周
期で交互に配列されていれば良いことは容易に理解され
るであろう。そしてなお、バー表示部材は、アルミスリ
ーブ52の長さ方向の位置データが得られれば良く、貼付
や手により保持するものに限られず、いかなる構造でア
ルミスリーブ52に配設されても良い。そしてさらに、エ
ッヂ検出回路26は、パルスの立ち上がりを検出するもの
に限られず、パルスの立ち下がりまたは立ち上がりおよ
び立ち下がりの双方を検出してトリガを出力するもので
あっても良い。そしてまた、グラフ表示手段36は、ハー
ドコピーによりグラフ表示するものに限られず、プロー
ブ10の移動走査終了後に任意にグラフを表示できるなら
ば、CRTデスプレーやLED,LCD,PDP等からなるドットマト
リックスデスプレーを用いてグラフ表示を行なうもので
あっても良い。
(考案の効果) 本考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置は、
以上説明したように構成されているので、以下に記載さ
れるような効果を奏する。
以上説明したように構成されているので、以下に記載さ
れるような効果を奏する。
バー表示部材に対する保持部材の位置を示す位置データ
とその位置における磁界強度測定手段で測定出力された
磁気デジタルデータがグラフ表示されるので、電線圧縮
接続部に配設されたバー表示部材に対して検出された鋼
材の位置を明確に知ることができる。しかも、保持部材
によって、磁気発生手段と磁界強度測定手段の間隔等が
一定であり、磁界強度測定手段には鋼材の存在による磁
気抵抗の影響によってのみ変動する磁界強度が検出さ
れ、鋼材の位置を精度良く検出できる。
とその位置における磁界強度測定手段で測定出力された
磁気デジタルデータがグラフ表示されるので、電線圧縮
接続部に配設されたバー表示部材に対して検出された鋼
材の位置を明確に知ることができる。しかも、保持部材
によって、磁気発生手段と磁界強度測定手段の間隔等が
一定であり、磁界強度測定手段には鋼材の存在による磁
気抵抗の影響によってのみ変動する磁界強度が検出さ
れ、鋼材の位置を精度良く検出できる。
また、検出すべき鋼材の存在しない位置で測定出力され
た補正用磁気デジタルデータを、磁気デジタルデータか
ら減算して演算磁気デジタルデータを算出し、これをグ
ラフ表示するならば、鋼材による磁界強度の変化分のみ
がグラフの変化として表示され、鋼材の位置を明確に判
別できる。
た補正用磁気デジタルデータを、磁気デジタルデータか
ら減算して演算磁気デジタルデータを算出し、これをグ
ラフ表示するならば、鋼材による磁界強度の変化分のみ
がグラフの変化として表示され、鋼材の位置を明確に判
別できる。
そして、保持部材の現在位置で得られる磁気デジタルデ
ータまたは演算磁気デジタルデータを数字で表示するな
らば、数字の変化から鋼材位置を本装置の操作者が確認
しながら保持部材を移動走査させることができる。
ータまたは演算磁気デジタルデータを数字で表示するな
らば、数字の変化から鋼材位置を本装置の操作者が確認
しながら保持部材を移動走査させることができる。
さらに、保持部材により磁界強度測定手段と磁気発生手
段の間隔を調整すれば、外径の異なる電線圧縮接続部に
対して適用させることができて汎用性に富み、しかも精
度良く鋼材の検出が可能となる。
段の間隔を調整すれば、外径の異なる電線圧縮接続部に
対して適用させることができて汎用性に富み、しかも精
度良く鋼材の検出が可能となる。
第1図は、本考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検
出装置で用いるプローブの一例の一部切り欠き側面図で
あり、第2図は、本考案装置で用いるバー表示部材とし
ての一例のバーフィルムを示す図であり、第3図は、本
考案装置の一実施例のブロック回路図であり、第4図
は、第3図の動作を説明するためのフローチャートであ
り、第5図は、電線圧縮接続部の縦断面図に本考案装置
で得られるグラフを対応させた図であり、第6図は、本
考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置で用い
るプローブの他の一例の一部切り欠き側面図であり、第
7図は、本考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検出
装置で用いるプローブのさらに別の一例の一部切り欠き
側面図であり、第8図は、本考案装置で用いるバー表示
部材としての他の例のバープレートを示す図であり、第
9図は、本考案装置の他の実施例の動作を説明するため
のフローチャートである。 10,70,90:プローブ、12,72,74:保持部材、14:磁界強度
測定手段、16,92:磁気発生手段、18:バーフィルム、18
a:白のバー、18b:黒のバー、20:発光手段、22:受光手
段、24:波形整形回路、26:エッヂ検出回路、28:中央演
算手段、30:A/D変換回路、32:記憶手段、34:数字表示手
段、36:グラフ表示手段、50:電線圧縮接続部、52:アル
ミスリーブ、54:鋼心アルミ撚線、56:鋼心、58:鋼スリ
ーブ、100:バープレート。
出装置で用いるプローブの一例の一部切り欠き側面図で
あり、第2図は、本考案装置で用いるバー表示部材とし
ての一例のバーフィルムを示す図であり、第3図は、本
考案装置の一実施例のブロック回路図であり、第4図
は、第3図の動作を説明するためのフローチャートであ
り、第5図は、電線圧縮接続部の縦断面図に本考案装置
で得られるグラフを対応させた図であり、第6図は、本
考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置で用い
るプローブの他の一例の一部切り欠き側面図であり、第
7図は、本考案の電線圧縮接続部における鋼材位置検出
装置で用いるプローブのさらに別の一例の一部切り欠き
側面図であり、第8図は、本考案装置で用いるバー表示
部材としての他の例のバープレートを示す図であり、第
9図は、本考案装置の他の実施例の動作を説明するため
のフローチャートである。 10,70,90:プローブ、12,72,74:保持部材、14:磁界強度
測定手段、16,92:磁気発生手段、18:バーフィルム、18
a:白のバー、18b:黒のバー、20:発光手段、22:受光手
段、24:波形整形回路、26:エッヂ検出回路、28:中央演
算手段、30:A/D変換回路、32:記憶手段、34:数字表示手
段、36:グラフ表示手段、50:電線圧縮接続部、52:アル
ミスリーブ、54:鋼心アルミ撚線、56:鋼心、58:鋼スリ
ーブ、100:バープレート。
フロントページの続き (72)考案者 清水 良一 埼玉県北本市朝日1丁目243番地 株式会 社エー・アンド・ディ開発・技術センター 内
Claims (4)
- 【請求項1】電線を圧縮接続する電線圧縮接続部をコ字
状またはC字状に囲み前記電線圧縮接続部の長さ方向に
移動走査自在な保持部材と、この保持部材に前記電線圧
縮接続部に向けて設けられた磁界強度測定手段と、前記
電線圧縮接続部を挟んで前記磁界強度測定手段に対向す
る前記保持部材の位置に配設されるとともに前記磁界強
度測定手段に向けて磁束を放射する磁気発生手段と、前
記電線圧縮接続部の側面に長さ方向に配設されるととも
に反射率の異なる2種のバーが所定周期で交互に配列さ
れたバー表示部材と、前記保持部材に設けられて前記バ
ー表示部材に向けて発光する発光手段と、前記保持部材
に設けられて前記バー表示部材からの反射光を受光して
その受光量に応じた電気信号を出力する受光手段と、前
記電気信号を2値のパルスに変換する波形整形回路と、
この波形整形回路から出力されるパルスの立ち上がりま
たは立ち下がりのすくなくともいずれか一方のエッヂを
検出してトリガを出力するエッヂ検出回路と、このトリ
ガが与えられて前記磁界強度測定手段で測定出力される
磁気アナログデータをA/D変換して磁気デジタルデータ
とするA/D変換回路と、前記パルスの数またはエッヂの
数を計数して位置データとするとともにこの位置データ
に対応させて前記磁気デジタルデータを記憶手段に記憶
させる中央演算手段と、前記位置データに対応させて前
記磁気デジタルデータをグラフ表示するグラフ表示手段
と、を備えていることを特徴とする電線圧縮接続部にお
ける鋼材位置検出装置。 - 【請求項2】請求項1記載の電線圧縮接続部における鋼
材位置検出装置において、検出すべき鋼材が存在しない
前記電線圧縮接続部の端部位置での前記磁界強度測定手
段からの出力を、A/D変換して補正用磁気デジタルデー
タとして前記記憶手段に記憶させ、前記磁気デジタルデ
ータが測定される毎に前記中央演算手段で前記磁気デジ
タルデータから前記補正用磁気デジタルデータを減算し
た演算磁気デジタルデータを算出し、この演算磁気デジ
タルデータを前記記憶装置に記憶させ、これらの演算磁
気デジタルデータを前記位置データに対応させて前記グ
ラフ表示手段でグラフ表示するように構成したことを特
徴とする電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の電線圧縮接続部に
おける鋼材位置検出装置において、前記磁気デジタルデ
ータまたは前記演算磁気デジタルデータを数字表示する
数字表示手段を設けたことを特徴とする電線圧縮接続部
における鋼材位置検出装置。 - 【請求項4】請求項1記載の電線圧縮接続部における鋼
材位置検出装置において、前記保持部材を、前記磁界強
度測定手段と前記磁気発生手段との間隔を調整可能に構
成したことを特徴とする電線圧縮接続部における鋼材位
置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12699990U JPH0713192Y2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12699990U JPH0713192Y2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0485591U JPH0485591U (ja) | 1992-07-24 |
JPH0713192Y2 true JPH0713192Y2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=31874523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12699990U Expired - Lifetime JPH0713192Y2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 電線圧縮接続部における鋼材位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713192Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271607A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-10-18 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 異常検出装置 |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP12699990U patent/JPH0713192Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007271607A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-10-18 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 異常検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0485591U (ja) | 1992-07-24 |
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