JP2007271607A - 異常検出装置 - Google Patents

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英之 松本
Shiro Matsumura
士郎 松村
Kazutoshi Nakada
一稔 中田
Naoki Yoshikawa
直樹 吉川
Koji Kato
浩二 加藤
Keiichi Kadohira
桂一 門平
Nobuhiro Sasaki
伸洋 佐々木
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Abstract

【課題】変圧器に設けられたブッシングの劣化診断を、ブッシングが非破損の段階で行うための電線の異常検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の異常検出装置1は、互いに向かい当接して配された一対の対向部材2a,2bと、一対の対向部材2a,2bのそれぞれの第一長板4a,7aに設けられたセンサコイル11とを備え、センサコイル11は、電線を両側から挟んだ状態で渦電流を発生させ、その磁束の変化から電線の異常を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線の錆を検出する技術であり、特に、変圧器に接続されている電線の錆を検出する技術に関する。
近年、変圧器のブッシング破損に起因する配電線事故が増加傾向にある。その影響度から予防保全が必要であるが、ブッシング内部で劣化が進行し目視での劣化診断が難しいことから、劣化の疑いがあるもの全数を取り替えるしかないのが現状である。
ブッシングは、リード線からブッシング内部に水(雨水)が浸入し、それによりリード線に錆が発生するという段階を経て破損する場合が多い。
ところで、本発明者等は、電磁誘導法を応用して、電線に生じた小さな傷や錆等を検出する技術を先に発明した。
特許文献1に示す渦流探傷装置は、図14に示すように、被測定電線に沿って配置された励磁コイル及び探傷コイルと、その被測定電線に沿い且つ探傷コイルに近接もしくは密接して配置された共振用コイルとを備えている。さらに、この共振用コイルには、共振用コイルに閾値を超える電流が流れたとき又は電圧が発生したときに動作する共振用回路が接続されている。
また、励磁コイル,探傷コイル,共振用コイルは、それぞれ一対の鞍型コイルで構成されており、被測定電線を包囲するように対向して配置されている。
電線に生じた小さな傷や錆を検出するためには、この渦流探傷装置を測定する電線に沿って移動させる。ここで、電線に傷や錆があると、探傷コイルのインピーダンスが変化し、それによって生じる磁束の変化が共振用コイルに対して及ぼす電磁誘導作用により、その共振用コイルに傷や錆が無い場合よりも大きな電流が流れる。
このようにして、特許文献1に記載の渦流探傷装置は、電線の傷や錆等の異常を検出して電線の劣化診断を行う。
特開2004−361103号公報
本発明者は、先に発明した技術を応用し、高い精度で且つ短時間で電線の異常検出を行うことができる技術を提供することを課題とし本発明の異常検出装置を発明した。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、すなわち本発明は、電線に生じた異常を検出するための異常検出装置であって、電線に渦電流を発生させる励磁コイルと、その渦電流による磁束変化を検出する検出コイルを備え、励磁コイルの励磁周波数は250kHz〜400kHzであることを特徴とする。尚、ここでの電線に生じた異常とは錆のことを意味している。
本発明によれば、励磁周波数250kHz〜400kHzにて電線に生じた異常検出を行う。そのため、高い精度で異常検出を行うことができる。
そして、電線に生じた異常を高い精度で検出することができることにより、電線(リード線)に発生した錆により、リード線と変圧器との間に取り付けられたブッシングが破損してしまうことを非破損の段階で発見し、ブッシングの破損を未然に防ぐことができる。
ブッシングの破損を未然に防ぐことができることにより、配線線事故を防ぐことに繋がる。
また、本発明の異常検出装置は、電線に渦電流を発生させる複数の励磁コイルと、渦電流による磁束変化を検出する複数の検出コイルと、複数の励磁コイル及び検出コイルを切り換える切換手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の異常検出装置によれば、複数の検出コイルにより複数の検出結果を得ることができるため、検出結果の信憑性を高めることができる。
例えば、センサコイルが5組(一つの励磁コイルの両側を二つの検出コイルで挟んだものを一組のセンサコイルとし、一つの対向部材に5組のセンサコイルが設けられている場合)であれば、1組ずつ異常検出測定を行うことにより、検出結果は5個の個々の値ということになる。
さらに、本発明の異常検出装置は、複数の検出コイルの最大出力値及び最小出力値を測定する測定制御手段を更に備えた構成とすることもできる。
これは、新品のリード線又は錆が発生していないリード線の異常検出測定を行うと、検出コイルの最大出力値及び最小出力値は、錆が発生しているリード線の最大出力値及び最小出力値に比べてともに大きくなる、という特性を利用したものである。
このように、本発明の異常検出装置によれば、異常検出信号の大きさからだけでなく、最大出力値及び最小出力値から電線(リード線)の異常(錆の有無)を検出することができるため、異常検出結果の信憑性を高めることができる。
ここで、本発明は、電線に生じた異常を検出するための異常検出装置であって、
前記電線に渦電流を発生させる励磁コイルと、前記渦電流による磁束変化を検出する検出コイルと、を備え、前記励磁コイルの励磁周波数は、前記電線の種別に応じて変更できることを特徴とする異常検出装置としてもよい。
本発明では、電線に渦電流を発生させる励磁コイルの励磁周波数が電線の種別に応じて変更できることを特徴とする。電線の種別とは、電線の属性を表すものであり、電線の径、被覆の有無、電線の素材、被覆がある場合には被覆の素材・厚さ等が例示できる。励磁コイルの電流の周波数をこのような電線の種別に応じた励磁周波数とすることで、様々な種類の電線に生じた異常検出を、高い精度かつ短時間で行うことができる。尚、異常検出を検出可能な励磁周波数帯域は、測定対象である電線の種別に応じて予め実験等を行うことで求めることができる。
また、本発明は、前記励磁コイル及び前記検出コイルが内蔵され、検出時において前記電線に取り付けられるクランプヘッド部と、長手方向先端寄りに前記クランプヘッド部が設けられた長棒状のポスト部とを更に備えるようにしてもよい。
クランプヘッド部は、検出時において電線に接触、換言するとクランプされる。クランプヘッド部が電線に接触した状態で、励磁コイルに電流を流すことで、電線に渦電流を発
生させることができ、また、検出コイルによって渦電流による磁束変化を検出することが可能となる。また、クランプヘッド部は、長棒状のポスト部の先端寄りに設けられている。これにより、電線と作業員との安全距離を確保することができる。従って、例えば検出対象の電線が高圧電線の場合においても、高い安全性の下で異常検出作業を行うことができる。
尚、ポスト部には、上記に加えて、異常検出装置の操作を受け付ける操作受付部や、励磁コイルや検出コイルを制御する制御部、検出結果や検出状況を表示する表示部等を設けてもよい。操作受付部、制御部及び表示部をポスト部に設けることで、検出結果の確認や異常検出装置の操作が手元で行えるので、利便性をより向上させることができる。更にポスト部には、励磁コイル、検出コイル等を稼動させるためのバッテリ部を設けてもよく、これにより電源コードを接続することなく使用が可能となるので、利便性をより向上させることができる。
また、本発明において、前記クランプヘッド部は、前記ポスト部に対して着脱自在としてもよい。電線の種別、特に電線の外径に応じて励磁コイル周波数を変更する場合、電線の径に応じてクランプヘッド部が変更できることが好ましい。例えば、所定の径を有する電線に適用可能なクランプヘッド部を用いて、この電線の所定の径よりも径が小さい電線を測定すると、クランプヘッド部と電線との密着性が低くなり、十分な検出精度を確保できない虞があるからである。本発明によれば、クランプヘッド部が着脱自在であることから、一つのポスト部に対して、電線の種別に適したクランプヘッド部を付け替えることが可能となる。これにより、電線の種別に応じたクランプヘッド部による検出が可能となるので、高い検出精度かつ短時間で電線の異常検出を行うことができる。
本発明によれば、変圧器に設けられたブッシングの劣化診断を、ブッシングが非破損の段階で行うための電線の異常検出装置を提供することができる。
以下、本実施形態における異常検出装置を用いた電線の異常検出について図面を参照し詳説する。尚、本実施形態における異常検出装置は、変圧器に接続している電線に生じた錆等の異常を検出することとして説明する。
<第一実施形態>
(装置の構成)
図1に本実施形態の異常検出装置の要部分解斜視図を示し、図2に異常検出装置1の要部断面図を示し、図3に図2の左側面図を示し、図4に図2の右側面図を示す。
異常検出装置1の主な外観は、互いに向かい当接して配された一対の対向部材2a,2bと、対向部材2a,2bのそれぞれの基端から延出した把持部(延出部)3a,3bとにより構成されている。尚、本実施例に係る対向部材2aと把持部3a及び対向部材2bと把持部3bとは同一部材で形成されているが別部材にて形成してもよい。
対向部材2aは、互いに向かい合う第一長板4aと第二長板4bと、第一長板4aと第二長板4bとの間に介在し、互いに向かい合う第三長板5aと第四長板5bと、第一長板4a,第二長板4b,第三長板5a,第四長板5bの各々の両端に位置する第一短板6aと第二短板6bとにより構成された、全体形状が直方体の部材である。
同様に、対向部材2bは、互いに向かい合う第一長板7aと第二長板7bと、第一長板7aと第二長板7bとの間に介在し、互いに向かい合う第三長板8aと第四長板8bと、
第一長板7a,第二長板7b,第三長板8a,第四長板8bの各々の両端に位置する第一短板9aと第二短板9bとにより構成された、全体形状が直方体の部材である。
また、対向部材2aの第一長板4aと対向部材2bの第一長板7aとの長手方向の中心にはそれぞれの短手方向に沿った溝部10a,10bが設けられている。尚、溝部10a,10bの内壁は半円形状の湾曲を成している。
これらの溝部10a,10bは、対向部材2aの第一長板4aと対向部材2bの第一長板7aとが当接したときに、第三長板5a及び第三長板8aから第四長板5b及び第四長板8bに貫通した貫通穴Pを形成する。この貫通穴Pに、異常検出測定の対象となる電線(本実施形態において、以下リード線とする。)が挟み込まれる(図3参照)。
さらに、溝部10a,10bのそれぞれの最深部10a1,10b1付近には、センサコイル11が設けられている。そのため、対向部材2a,2bの内部には、各センサコイル11に励磁電流を流すため、また、異常検出信号を検出するための電線が配線されている。尚、センサコイル11については後述する。
また、本実施形態に係る溝部10bの最深部10b1付近に設けられたセンサコイル1
1の端部には、溝部10bの開口に向かう付勢力を有するバネBが設けられている。このバネBがあることにより、貫通穴P内に収容されたリード線とセンサコイル11との密着度を高める役割を果たす。
また、把持部3aは、対向部材2aの第一短板6aから延出した第一延出板12と、第一延出板12の長手両側からそれぞれ立設した第一面板13aと第二面板13bとを備えている。尚、第一面板13aと第二面板13bとは、末端に向かって幅が細くなるような傾斜が設けられている。
同様に、把持部3bは、対向部材2bの第一短板9aから延出した第二延出板14と、第二延出板14の長手両側からそれぞれ立設した第一面板15aと第二面板15bとを備えている。さらに、把持部3bの第一面板15aには、把持部3aの第一面板13aに連結する連結板16aが設けられ、把持部3bの第二面板15bには、把持部3aの第二面板13bに連結する連結板16bが設けられている。
そして、把持部3a第一延出板12と、把持部3bの第二延出板14との間には、ねじりコイルバネ17が嵌入されている。このねじりコイルバネ17はバネの中心(支持部)を支点としてねじりコイルバネ17の両端が可動する。さらに、ねじりコイルバネ17の中心は連結板16a,16b間に固定され、ねじりコイルバネ17の両端は第一延出板12と第二延出板14と圧接した状態で取り付けられている。尚、ねじりコイルバネ17は、互いに向かい合った第一延出板12と第二延出板14とを離間させる方向(図2中矢印X,Y方向)に付勢している。
また、図4に示すように、対向部材2bの第一短板9aには、対向部材2a,2bに内蔵された電線が接続されたレセプタクル18a,18bが設けられている。これらのレセプタクル18a,18bは、プラグと接続する。以上が本実施形態の異常検出装置1の外観構成である。
(センサコイルの構成)
次に、対向部材2a,2bそれぞれに設けられているセンサコイル11について詳説する。
図5に示すように、本実施形態に係るセンサコイル11は、コイル11a〜11eの五つのセンサコイルからなる。尚、これらのセンサコイル11a〜11eは同じ構成を成しているためセンサコイル11aについてのみ説明し、センサコイル11b〜11eについての説明は図面中に同符号を付すことにより簡略化する。
本実施形態に係るセンサコイル11aは、対向部材2aと対向部材2bとの両方にまたがって設けられており、対向部材2aに設けられたセンサコイルをセンサコイル11a1
とし、対向部材2bに設けられたセンサコイルをセンサコイル11a2とする。つまり、
センサコイル11aは、センサコイル11a1とセンサコイル11a2との一対のセンサコイルにより構成されている。つまり、本実施形態のセンサコイル11は5組、すなわち10個のセンサコイルを有している。
また、センサコイル11a1は、電磁誘導によりリード線Lに渦電流を発生させる励磁
コイル19aと、励磁コイル19aの両側に配され、磁束の変化によりリード線Lの異常を検出する検出コイル20a,20bにより構成されている。つまり、一つの励磁コイルに対して二つの検出コイルが配されて一つのセンサコイルを形成している。
さらに、センサコイル11a2は、センサコイル11a1と同様に、励磁コイル19bと、その励磁コイル19bの両側に配された検出コイル20c,20dにより構成されている。
以上が本実施形態に係るセンサコイル11a〜11eの構成である。
そして、センサコイル11a〜11eは、励磁電源(例えば2V程度の定電圧電源)を有する発信回路21と、発信回路21からの電圧を増幅する電力増幅器22と、検出コイル20a〜20tからの異常検出信号を増幅するための増幅回路23と、ノイズを除去するためのフィルタ回路24と、フィルタ回路24を通過した異常検出信号を位相検波するための位相検波回路25と、位相検波回路25から出力する信号を整流し且つノイズカットレベル以下のノイズをカットする全波整流回路26と、全波整流回路26から出力する異常検出信号を増幅する主増幅回路27と直列に接続されている。尚、位相検波回路25は、位相検波のためのマスキングの信号を得るために、移相回路28を通して発信回路21と接続されている。
さらに、本実施形態係るセンサコイル11a〜11eは、センサコイル11a〜11eへの通電及び信号検出を切り換える切換回路29と、センサコイル11a〜11eのそれぞれの出力値(異常検出信号)を測定する測定制御回路30と、測定制御回路30により測定された値を表示する表示器31と接続している。
(異常検出測定手順とその原理)
次に、上記した本実施形態の異常検出装置1を用いて、リード線の発錆状態を検出する原理とその手順について詳説する。尚、本実施形態の異常検出装置1は、一対のセンサコイルずつ異常検出測定を行うため、センサコイル11aについて詳説し、センサコイル11b〜11eについては説明を簡素化する。
(1)異常検出装置1を測定対象のリード線に取り付ける。
作業員は、異常検出装置1の把持部3a,3bを握り、ねじりコイルバネ17の付勢方向に対抗する方向に力を加える。すると、ねじりコイルバネ17は変形し、対抗部材2aと対抗部材2bとは互いに離間する方向に移動する。
対抗部材2aの第一長板4aと対抗部材2bの第一長板7aとを離間させた後、それぞれの長板に形成された溝部10a,10b内に測定対象のリード線Lを沿わせて配置させ
る(図3参照)。
そして、溝部10a,10b内の正常な位置にリード線Lを配置させた後、作業員は、把持部3a,3bに加えていた力を緩めて、対抗部材2aと対抗部材2bとを互いに向かい合う方向に移動させ(元の位置に戻す)、対抗部材2aの第一長板4aと対抗部材2bの第一長板7aとを当接させる。
(2)発信回路21から励磁電流を発する。
測定対象のリード線Lを対抗部材2a,2bの間に挟み込んだ後、センサコイル11aの各励磁コイル19a,19bを励磁させるために励磁電流を発生させる。この励磁電流は、周波数250〜400kHzとするとよく、300kHzとするとより好ましい。この値は、図6に示すように、励磁電流の周波数を変えて異常検出測定を行った結果に基づくものである。異常検出装置1は、リード線Lの導体を構成する素線のループ電流も測定しているため、素線間に絶縁ゴムが付着している場合、励磁電流の周波数が低い(〜240kHz程度)と絶縁ゴムの付着を発錆と判定してしまう。一方、高い周波数(250〜400kHz程度)の励磁電流であれば、表層の測定が可能となり素線間に付着した絶縁物の影響を回避することができる。
また、発信回路21から励磁電流が発されると同時に、発信回路21は位相検波のためのマスキングの信号を移相回路28に発信する。
(3)電力増幅器22で励磁電流を増幅する。
電力増幅器22は、発信回路21から発信された励磁電流を増幅してセンサコイル11aに発信する。すると、リード線Lには高周波磁界が加えられる。図7に示すように、このときのリード線Lの導体を構成する素線には渦電流が発生する。検出コイル20a〜20dには、この渦電流が及ぼす電磁誘導作用により所定の電流が流れる。
また、これと同時に、移相回路28は、発信回路21から発信されたマスキングの信号を受信し、位相をπ分ずらした信号を位相検波回路に発信する。
(4)増幅回路23にて検出コイル20a〜20dからの出力値を増幅させる。
(5)フィルタ回路24によりノイズを除去する。
フィルタ回路24の適正周波数は、上述した励磁電流の大きさと同じく300kHzとする。このフィルタ回路24を通過させることにより、外部ノイズを除去することができる。
(6)位相検波回路25により位相検波を行う。
図9に示すように、発錆のあるリード線における検出信号は、錆の無いリード線における検出信号と比べて位相が遅れるという特性を有している。位相検波はこの特性を利用してリード線における発錆の有無を検出する。
発信回路21から発された励磁電流の信号を基準とすると、錆の無いリード線における検出信号は、基準の信号の位相より若干遅れた波形を描く。一方、錆のあるリード線における検出信号は、錆のないリード線の検出信号の位相よりさらに遅れた波形を描く。
そして、双方の異常検出信号のπ〜2πをマスキングする。すると、錆の無いリード線における異常検出信号は、ほぼ正の信号のみが出力される。一方、錆のあるリード線における異常検出信号は、正の信号も負の信号もあり、信号を平均化すると位相検波回路25の出力はほぼ零となる。
このように、本実施形態の異常検出装置1によれば、位相のズレからリード線の発錆の有無を検出することができる。
(7)位相検波回路25によって検波された検出波を全波整流回路26により整流する。
(8)整流した検出波を主増幅回路27により増幅する。
このとき、測定制御回路30からの指令に基づき切換回路29がセンサコイル11aからセンサコイル11bに切り換える。つまり、測定制御回路30及び切換回路29は、一つのセンサコイルが(2)〜(8)の工程を経る毎に別のセンサコイルに切り換える。
尚、本実施形態の異常検出装置1では、図8に示すように、一つのセンサコイルにおける異常検出測定時間が2秒(そのうちデータ読み込みに要する時間は1秒)である。すなわちセンサコイル11a〜11eの全てのセンサコイルが異常検出測定に要する時間は10秒となる。
(9)表示器31に出力値(異常検出測定結果)を表示する。
このとき、測定制御回路30は、センサコイル毎に測定された5個の異常検出信号から最大値と最小値とを選択する。異常検出信号の最大値と最小値とは、リード線Lの1ターン分の錆の様相を検出するための値であり、対抗部材2aと対抗部材2bとの間に挟み込んだリード線Lを5組のセンサコイルで検出し錆の状況を数値化したものである。リード線Lの1ターンの発錆が顕著な場合は、異常検出信号の最大値と最小値は共に低い値となる。また、発錆にむらのある場合は、最大値が比較的大きな値となり、最小値が比較的小さな値となり、最大値と最小値との乖離が大きくなる。一方、錆のない場合は、最大値及び最小値ともに比較的大きな値となる。尚、表示器31には異常検出信号の最大値と最小値とが表示される。
このように、本実施形態の異常検出装置1によれば、測定制御回路30によりリード線の発錆の有無又は様相を検出することができる。
以上が本実施形態の異常検出装置1によるリード線の発錆の有無を検出する工程及びその原理である。
このように、本実施形態の異常検出装置1によれば、センサコイルを5組設け、且つそれらのセンサコイルに流れる励磁周波数を250〜400kHzとしたことで、リード線における発錆の検出精度を高めることが可能となった。
また、本実施形態の異常検出装置1は、測定制御回路30によりリード線Lの1ターン分の最大値と最小値とを測定するため、発錆の様態まで検出することができる。
さらに、本実施形態の異常検出装置1が異常検出測定に要する時間は10秒である。このように、比較的短時間で異常検出測定を行うことができるため、6600ボルトの電圧がかかっている高圧線の発錆検出も短時間でより円滑に行うことができる。それに伴い、高圧電線の発錆の有無を検出する作業員にとっての作業負担を少なくすることができる。
以上のように、本実施形態の異常検出装置1を用いることで、リード線の発錆の有無及び様相を検出することができるため、変圧器に接続したリード線の発錆状況を検出することによりブッシングが破損してしまう前にブッシングの交換や修理を行うことができる。つまり、本実施形態の異常検出装置1を用いることで、ブッシングの劣化診断を非破壊で
行うことができる。
<第二実施形態>
次に第二実施形態の異常検出装置について説明する。図10に第二実施形態の異常検出装置の正面図を示す。また、図11に、第二実施形態の異常検出装置を示す。尚、本実施形態の異常検出装置の、上記実施形態の異常検出装置と同じ構成には、同符号を付し説明を簡略化する。
本実施形態の異常検出装置1は、長棒の先端にセンサコイル11が内蔵されたクランプヘッド40が設けられ、長棒の基端に絶縁性の部材にて形成された握り部41が設けられている。クランプヘッド40は、上述した実施例の異常検出装置と同じく、互いに向かい当接して配された一対の対向部材2a,2bを有している。
また、対向部材2aと対向部材2bとの互いに当接する面には、溝部10a,10bが設けられている。尚、溝部10a,10bの内壁は半円形状の湾曲を成している。
これらの溝部10a,10bは、対向部材2aと対向部材2bとが当接したときに、貫通穴Pを形成する。この貫通穴Pに、異常検出測定の対象となるリード線を挟み込む。
さらに、溝部10a,10bそれぞれの最深部の内部には、センサコイル11が内蔵されている。そのため、対向部材2a,2bの内部から握り部41内部に亘って、各センサコイル11に励磁電流を流すため及び異常検出信号を検出するための電線が配線されている。
本実施形態に係るセンサコイル11は、対向部材2aと対向部材2bとの両方にまたがって設けられており、上述した実施形態のセンサコイル11と同様に、5組のセンサコイルすなわち全部で10個のセンサコイルからなっている。
また、握り部41側に位置する対向部材2bの下部にはバネ42が設けられ、そのバネ42の下部には、握り部41とバネ42を繋ぐ固定操作ロッド43が配されている。バネ42は、対向部材2bが対向部材2aと当接する方向に対向部材2bを付勢している。尚、バネ42は、握り部41を付勢方向と反対方向に引っ張ると、対向部材2bと対向部材2aとを離間させる方向に伸びる。
さらに、固定操作ロッド43の途中には、固定用操作ロッド43を内部に挿通するリング状の鍔部44が固定されている。尚、握り部41、固定操作ロッド43、鍔部44は何れも絶縁部材により形成されている。
加えて、本実施形態の異常検出装置1はロック機構45を有している。このロック機構45は、図10に示すように、握り部41を挿通する筒状の部材であり、その側面には略逆Z字型に切られた貫通溝45aが設けられている。尚、貫通溝45aの一端には「開」の表示があり、他端には「閉」の表示がある。そして、この貫通溝45aに対応する握り部41には突起部41aが設けられている。
ロック機構45を作用させるには、突起部41aを貫通溝45aに沿って移動させるために握り部41を引き下ろす。すると、バネ42が伸びて対向部材2bが下方に移動し、対向部材2aと対向部材2bとが離間する。さらに、突起部41aを貫通溝45aの「開」の表示に向かって移動させるために、握り部41を回転させる。突起部41aが貫通溝45aの終端まで移動すると、対向部材2aと対向部材2bとの間が空いた状態でロックされる。
また、突起部41aを貫通溝45aの「閉」の方向に移動させる場合は、握り部41を押し上げる。すると、バネ42が縮んで対向部材2bが上方に移動し、対向部材2aに当接する。さらに、突起部41aを貫通溝45aの「閉」の表示に向かって移動させるために、握り部41を回転させる。突起部41aが貫通溝45aの終端まで移動すると、対向部材2aと対向部材2bとは当接した状態でロックされる。
このような構成を有する本実施形態の異常検出装置1によれば、離れた位置に設けられたクランプヘッド40を握り部41により操作することができるため、検出対象の電線が高圧電線の場合においても、高い安全性の下で異常検出作業を行うことができる。
<第三実施形態>
次に第三実施形態の異常検出装置について説明する。第三実施形態の異常検出装置1aの基本的な構成は、第二実施形態の異常検出装置1と同じである。従って、以下の説明では第二実施形態の異常検出装置との相違点を中心に説明するものとする。尚、上述した実施形態の異常検出装置と同じ構成には、同符号を付し説明を簡略化する。
図12は、第三実施形態の異常検出装置の正面図を示す。本実施形態の異常検出装置1aには、長棒50(本発明のポスト部に相当する。)の先端にセンサコイル11が内蔵されたクランプヘッド40a(本発明のクランプヘッド部に相当する。)が設けられている。
クランプヘッド40aの基本的な構成は、上述した第二実施形態のクランプヘッド40と同じである。すなわち、クランプヘッド40aには、対抗部材2a、2b、溝部10a、10b、貫通孔Pが設けられており、この貫通穴Pに、異常検出測定の対象となる電線を挟み込むことで電線の異常検出を行うことができる。ここで、本実施形態のクランプヘッド40aは、長棒50に対して着脱自在である点で、上述した第二実施形態のクランプヘッドと異なっている。すなわち、クランプヘッド40aの端部には接続部51aが設けられ、一方長棒50の先端側の端部には、接続部51aに着脱可能な被接続部51bが設けられている。接続部51a及び被接続部51bの構成は、特に限定されない。例えば、接続部51a、被接続部51bを筒状部材で構成し、接続部51aと被接続部51bのうちのいずれか一方の外径を他方の内径よりも小さく形成する。これにより、接続部51aと被接続部51bとの嵌め込みが可能となる。なお、接続状態を維持するため、嵌合可能な環状溝を接続部51a、51bのそれぞれに設けてもよい。このように接続部51a、被接続部51bを設け、クランプヘッド40aを長棒50に対して着脱自在な構成とすることで、異常検出装置1aの利便性が向上される。
本実施形態の異常検出装置1aでは、クランプヘッド40aが長棒50に対して着脱自在であるため、予め用意した、電線の種別に適したクランプヘッド40aを付け替えることで、種別の異なる電線の異常検出を行うことができる。具体的には、例えば、クランプヘッド40aに設けられる貫通孔Pの径を検出対象としての電線の外径に応じて形成する。すなわち、例えば電線の径に応じて、5mm用、20mm用、150mm用といったように、複数のクランプヘッド40aを予め設けておく。そして、電線の径に応じてクランプヘッド40aを付け替えることで、検出対象の電線の種別、特に外径に適したクランプヘッド40aでの測定が可能となる。検出対象の電線の外径に適したクランプヘッド40aによって異常検出を行うことで、クランプヘッド40aと電線との密着度が増すので、測定精度がより向上される。
ここで、種別の異なる電線の異常検出を行うに際しては、検出対象である電線に適した周波数の励磁電流で異常検出を行うことが好ましい。これは、本実施形態の異常検出装置
1aは、上述した第一実施形態及び第二実施形態の異常検出装置1と同じく、発錆のある電線における検出信号が錆の無い電線における検出信号と比べて位相が遅れるという特性を利用して発錆の有無を検出するものであるところ、位相は検出対象の浸透深さ、換言すると径に比例するからである。すなわち、電線の径が変わった場合には位相の変化を検出し難くなる虞があるからである。
上述した実施形態も含め、本発明の異常検出装置は、渦電流(誘導電流)を利用するものである。ここで、例えば、電線の導体表面に平行な方向を持った、大きさH0jωt
磁界によって生じる渦電流は数1で与えられる。尚、Jは渦電流(誘導電流)、ωは角周波数、μは真空の透磁率(4π×10-7(H/m))、σは導電率(S/m)、Xは浸透深さ(m)、H0は電線表面における磁界の強さである。また、数1において、左項は振
幅を示し、右項は位相を示す。
Figure 2007271607
ここで、図13A、図13Bに、式1で示される大きさH0jωtの磁界によって生じ
る渦電流のモデル図を示す。これらの図に示されるように、電線90の導体表面(被覆90bの表面)に平行な方向(紙面横方向)を持った、大きさH0jωtの磁界によって生
じる数1で示される渦電流Jは、電線90の円周方向に生じることになる。そして、この時の渦電流Jは、浸透深さXによって変化することになる。なお、浸透深さXは、磁界から導線90aの中心までの距離に相当するものである。
そして、本発明では、位相の変化を捉えることで電線の発錆の検出が可能となるが、位相は数1でも示されるように浸透深さXに比例している。従って、浸透深さが変わると位相もこれに従って変わることから、位相の変化を正確に検出できない虞がある。そこで、本実施形態では、検出対象である電線の径、換言すると浸透深さに応じて周波数を変えることで位相の変化を性格に検出できるようにした。なお、周波数の変更は、例えば発信回路21(図5参照)に周波数を変更可能な周波数変更回路を設けることで実現すればよい。検査対象である電線の種別に応じた周波数を用いることで、正確な位相のずれを検知することが可能となる。尚、浸透深さは、電線に被覆が設けられている場合には、被覆の表面から導線中心までの距離とすればよい。また、電線に被覆が設けられていない場合には、導線の表面から導線中心までの距離とすればよい。尚、発信回路21から発せられる励磁電流の最適周波数は、検出対象である電線の種別毎に実験等を行うことで算出すればよい。すなわち、上述した第一実施形態では、径が5.5mmのリード線の検出する対象とする場合を想定して予め実験を行うことで、励磁周波数として250〜400kHz(最適300kHz)を得られた。従って、電線の種別に応じた励磁電流の周波数は、電線の種別(径、被覆の有無、素材等)に応じて予め実験等を行って算出すればよい。
また、本実施形態の異常検出装置1aには、ユニット60が設けられ、このユニット60には、表示器31、本発明の操作受付部に相当する、ゼロ点調整ボタン61、測定ボタン62、データ確認ボタン63、電源ボタン64が設けられている。ゼロ点調整ボタン61は、異常検出装置1aの検出状態の初期化命令を受け付ける。測定ボタン62は、異常検出装置1aによる測定の開始を受け付ける。データ確認ボタン63は、検出されたデー
タを作業員が確認したか否かを受け付ける。なお、記憶装置を設けて確認ボタン63の指示によってデータが保存されるようにしてもよい。電源ボタン64は、異常検出装置1aのON/OFFを受け付ける。なお、上記に加えて励磁周波数の変更を受け付ける周波数調整ボタンを設けてもよい。
また、ユニット60の内部には、操作受付部を介して受け付けた作業員からの指示に基づいて励磁コイルや検出コイルを制御する制御部(図示せず)を設けてもよい。このようなユニット60を長棒50に一体的に設けることで、作業員の手元で検出結果の確認や各種操作が行うことができるので、上述した第一実施形態や第二実施形態の異常検出装置よりも更に利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の異常検出装置1aには、バッテリ70が長棒基端に設けられている。従って、本実施形態によれば、電源コードを接続することなく異常検出が行えるので、上述した第一実施形態や第二実施形態の異常検出装置よりも更に利便性を向上させることができる。
次に上述した第三実施形態の異常検出装置1aの使用方法について説明する。なお、第三実施形態の異常検出装置1aにおいても、発錆状態を検出する原理は、上述した第一実施形態や第二実施形態の異常検出装置と同じである。従って、発錆状態を検出する原理についての説明は省略する。
まず、本実施形態の異常検出装置1aでは、測定前の手順として、作業員が検出対象である電線の径に適したクランプヘッド40aが長棒50に接続する必要がある。接続が完了したら、作業員は、クランプヘッド40aを検出対象の電線に取り付ける。次に、作業員は、電源ボタン64を押して電源をONにする。電源がONになると、表示器31に電源がONである旨が表示される。次に、作業員は、ゼロ点調整ボタン61を押して異常検出装置1aの初期化を行う。初期化が完了したら、作業員は、測定ボタン62を押して、測定を開始する。尚、測定開始に際しては、現在の例示周波数が表示器31に表示されるにしてもよい。また、その際、必要に応じて、励磁周波数の変更を受け付けるようにしてもよい。励磁周波数の変更は、ユニット60に周波数調整ボタン(図示せず)を設けて受け付ければよい。測定が開始されると測定結果が表示器31に表示される。作業員は、測定結果の確認ができたら、次にデータ確認ボタン63を押す。データ確認ボタンが63が押されることで、センサコイルを5組によるそれぞれの測定結果が順次表示される。測定が完了したら、作業員は、電源ボタン64を押して電源をOFFにし、測定を終了する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る異常検出装置はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
本実施形態の異常検出装置の斜視図である。 本実施形態の異常検出装置の断面図である。 図2の左側面図である。 図2の右側面図である。 本実施形態の異常検出装置の回路ブロック図である。 検出波の周波数特性を示すグラフである。 本実施形態のリード線における励磁磁束と渦電流の関係を示す図である。 本実施形態の異常検出装置による1サイクルの測定タイミングを示す図である。 位相検波の原理を示す図である。 第二実施形態の異常検出装置の正面図である。 図10の左側面図である。 第三実施形態の異常検出装置の正面図を示す。 磁界によって生じる渦電流の様子を示すモデル図(側面)である。 図13Aの断面図である。 従来の渦流探傷装置のセンサコイルの配置を示す図である。
符号の説明
1 異常検出装置
2a,2b 対抗部材
3a,3b 把持部
4a 第一長板
4b 第二長板
5a 第三長板
5b 第四長板
6a 第一短板
6b 第二短板
7a 第一長板
7b 第二長板
8a 第三長板
8b 第四長板
9a 第一短板
9b 第二短板
10a,10b 溝部
10a1,10b1 最深部
11 センサコイル
11a〜11e センサコイル
11a1 センサコイル
11a2 センサコイル
12 第一延出板(延出部)
13 第二延出板
13a 第一面板
13b 第二面板
14 第二延出板(延出部)
15a 第一面板
15b 第二面板
16a,16b 連結板
17 ねじりコイルバネ(付勢手段)
18a,18b レセプタクル
19a〜19j 励磁コイル
20a〜20t 検出コイル
21 発信回路
22 電力増幅器
23 増幅回路
24 フィルタ回路
25 位相検波回路
26 全波整流回路
27 主増幅回路
28 移相回路
29 切換回路
30 測定制御回路
31 表示器
40 クランプヘッド
41 握り部
41a 突起部
42 バネ
43 固定操作ロッド
44 鍔部
45 ロック機構
45a 貫通溝
B バネ
L リード線
P 貫通穴

Claims (6)

  1. 電線に生じた異常を検出するための異常検出装置であって、
    前記電線に渦電流を発生させる励磁コイルと、
    前記渦電流による磁束変化を検出する検出コイルとを備え、
    前記励磁コイルの励磁周波数は250kHz〜400kHzであることを特徴とする異常検出装置。
  2. 電線に生じた異常を検出するための異常検出装置であって、
    前記電線に渦電流を発生させる複数の励磁コイルと、
    前記渦電流による磁束変化を検出する複数の検出コイルと、
    前記複数の励磁コイル及び検出コイルを切り換える切換手段とを備えていることを特徴とする異常検出装置。
  3. 前記複数の検出コイルの最大出力値及び最小出力値を測定する測定制御手段を更に備え、
    前記異常検出装置は、前記測定制御手段により測定された最大出力値と最小出力値の大きさに基づき前記電線の異常を検出することを特徴とする請求項2に記載の異常検出装置。
  4. 電線に生じた異常を検出するための異常検出装置であって、
    前記電線に渦電流を発生させる励磁コイルと、
    前記渦電流による磁束変化を検出する検出コイルと、を備え、
    前記励磁コイルの励磁周波数は、前記電線の種別に応じて変更できることを特徴とする異常検出装置。
  5. 前記励磁コイル及び前記検出コイルが内蔵され、検出時において前記電線に取り付けられるクランプヘッド部と、
    長手方向先端寄りに前記クランプヘッド部が設けられた長棒状のポスト部と、を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の異常検出装置。
  6. 前記クランプヘッド部は、前記ポスト部に対して着脱自在であることを特徴とする請求項5に記載の異常検出装置。
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