JPH07131714A - Ad変換装置 - Google Patents

Ad変換装置

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JPH07131714A
JPH07131714A JP5271475A JP27147593A JPH07131714A JP H07131714 A JPH07131714 A JP H07131714A JP 5271475 A JP5271475 A JP 5271475A JP 27147593 A JP27147593 A JP 27147593A JP H07131714 A JPH07131714 A JP H07131714A
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JP
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JP5271475A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hatae
博 波多江
Hajime Akimoto
秋元  肇
Katsutaka Kimura
勝高 木村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号電荷量が少ない場合にも正確にAD変換
する。 【構成】 ホトダイオードと垂直CCDレジスタとから
なる画素部10を設け、画素部10からの電荷を蓄える
容量をクロックに同期させて等容量づつ減少させる電荷
蓄積手段12を設け、電荷蓄積手段12からの電荷の溢
れを検出する電荷溢れ判定手段14を設け、電荷溢れ判
定手段14により制御されてカウント手段18の出力を
一時記憶する一時記憶手段16を設け、画素部10、電
荷蓄積手段12、カウント手段18を駆動する駆動回路
20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は信号電荷を入力とする
AD変換装置たとえばVTR一体型カメラのAD変換装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のVTR一体型カメラなどの信号処
理は、ほとんどの場合デジタルで行なわれている。この
ようなVTR一体型カメラの入力部には、光電変換手段
である固体撮像素子が用いられている。この固体撮像素
子としては、たとえば電子情報通信学会技術報告ICD
91−87で発表されているものがある。この固体撮像
素子の動作は、つぎの通りである。まず、光の強弱に応
じた信号電荷がホトダイオードにおいて発生する。その
信号電荷が一斉に垂直CCDレジスタに読み出され、1
ラインごとに水平CCDレジスタに転送される。つぎ
に、水平CCDレジスタにより順次信号電荷が1画素ご
とに入力容量に入力され、信号電圧に変換される。つぎ
に、この信号電圧が増幅器で増幅され、AD変換装置に
入力される。つまり、信号電荷を入力容量に入力し、入
力容量で生じた信号電圧を用いて、AD変換を行なって
いる。これを具体的数値を用いて説明する。たとえば、
50000エレクトロンの信号電荷nがホトダイオード
で発生したとし、入力容量の値Cが20fFであったと
すると、次式から約475mVの信号電圧Vが発生す
る。
【0003】V=Q/C=(n×q)/C ここで、qは素電荷量である。そして、通常はAD変換
装置に必要な2V程度に信号電圧Vを増幅する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような信号処理に
よりAD変換する場合、ホトダイオードが微細化し、信
号電荷量が少ないときには、次のような問題点が生ず
る。すなわち、信号電荷量が少ないときに、ある程度の
値の信号電圧を発生させようとすれば、入力容量を小さ
くする必要がある。しかしながら、この場合にはチップ
ごとの入力容量のばらつきが大きくなるから、信号電荷
量が同じ場合にも、チップごとに信号電圧がばらつくの
で、正確にAD変換を行なうことができない。
【0005】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、信号電荷量が少ない場合にも正確にAD
変換することができるAD変換装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明においては、電荷を蓄える容量をクロック
に同期させてほぼ等容量づつ減少させる電荷蓄積手段
と、上記電荷蓄積手段からの電荷の溢れを検出する電荷
溢れ判定手段と、上記クロックと同期して動作するカウ
ント手段とを設ける。
【0007】この場合、上記電荷溢れ判定手段により制
御されて上記カウント手段の出力を一時記憶する一時記
憶手段を設ける。
【0008】また、上記電荷蓄積手段を複数の等容量か
らなる小電荷蓄積手段で構成する。
【0009】この場合、上記電荷蓄積手段をCCD構造
による容量とする。
【0010】また、上記電荷蓄積手段として、複数の上
記小電荷蓄積手段を同時に駆動するものを用いる。
【0011】また、上記電荷を光電変換手段により発生
させる。
【0012】この場合、上記光電変換手段を固体撮像素
子の画素部とし、上記電荷蓄積手段と上記電荷溢れ判定
手段とを複数個用いる。
【0013】また、上記電荷溢れ判定手段として、上記
電荷蓄積手段からの上記電荷の溢れを複数回行わせたと
きに上記電荷の溢れを検出するものを用いる。
【0014】この場合、上記カウント手段として、動作
開始のタイミングを遅延させたものを用いる。
【0015】また、補正データを記憶するための補正デ
ータ記憶手段と、上記カウント手段の出力を上記補正デ
ータで補正する補正手段とを設ける。
【0016】また、一定電荷を入力するための一定電荷
入力手段を設ける。
【0017】また、上記電荷溢れ判定手段として、差動
増幅回路を有するものを用いる。
【0018】また、複数の上記電荷蓄積手段と上記電荷
溢れ判定手段との間に電荷転送切替手段を設ける。
【0019】この場合、上記一時記憶手段への記憶と上
記一時記憶手段からの読出とを時分割で行なう。
【0020】また、上記電荷蓄積手段の中に分割手段を
設ける。
【0021】また、上記小電荷蓄積手段を第1ゲート、
第2ゲートで構成する。
【0022】また、上記画素部の垂直CCDレジスタを
上記電荷蓄積手段として用いる。
【0023】
【作用】このAD変換装置においては、溢れ出た電荷の
有無を判定すればよいから、容量のばらつきは問題とな
らない。
【0024】また、電荷蓄積手段として、複数の小電荷
蓄積手段を同時に駆動するものを用いたときには、実質
的な小電荷蓄積手段を減少することができる。
【0025】また、電荷溢れ判定手段として、電荷蓄積
手段からの電荷の溢れを複数回行わせたときに電荷の溢
れを検出するものを用いたときには、電荷溢れ判定手段
で比較的大きな電荷の有無を判定すればよい。
【0026】また、補正データを記憶するための補正デ
ータ記憶手段と、カウント手段の出力を補正データで補
正する補正手段とを設けたときには、各電荷溢れ判定手
段間に判定誤差が存在したとしても、その判定誤差を補
正することができる。
【0027】また、一定電荷を入力するための一定電荷
入力手段を設けたときには、補正データを作成する時に
使用する基準電荷を一定電荷入力手段に入力することが
できる。
【0028】また、電荷溢れ判定手段として、差動増幅
回路を有するものを用いたときには、電荷の溢れが生じ
たときに発生する信号を増幅することができる。
【0029】また、複数の電荷蓄積手段と電荷溢れ判定
手段との間に電荷転送切替手段を設けたときには、電荷
溢れ判定手段の数を減少することができる。
【0030】また、電荷蓄積手段の中に分割手段を設け
たときには、1つの小電荷蓄積手段当りで変化する出力
電位を大きくすることができる。
【0031】また、小電荷蓄積手段を第1ゲート、第2
ゲートで構成したときには、第1ゲート、第2ゲートの
位置、加工寸法にずれが生じたとしても、小電荷蓄積手
段の容量を均一にすることができる。
【0032】また、画素部の垂直CCDレジスタを電荷
蓄積手段として用いたときには、新たに電荷蓄積手段を
設ける必要がない。
【0033】
【実施例】(実施例1)図1はこの発明に係るVTR一
体型カメラのAD変換装置を示すブロック構成図であ
る。図に示すように、このAD変換装置は、固体撮像素
子の画素部10、電荷蓄積手段12、電荷溢れ判定手段
14、一時記憶手段16、走査回路17、カウント手段
18、駆動回路20を有しており、駆動回路20は画素
部10、電荷蓄積手段12、カウント手段18を駆動す
る。
【0034】図2は図1に示したAD変換装置の画素部
を示すブロック構成図である。図に示すように、画素部
10はホトダイオード22と垂直CCDレジスタ24と
で構成されている。そして、ホトダイオード22で光電
変換された信号電荷は各ダイオード22から一斉に垂直
CCDレジスタ24に読み出される。そして、1水平走
査期間に1信号の割合で各列の電荷蓄積手段12に信号
電荷が転送される。
【0035】図3(a)は図1に示したAD変換装置の電
荷蓄積手段の構成すなわち不純物分布を示す断面図、図
3(b)は図3(a)に示した電荷蓄積手段のポテンシャル
図である。図に示すように、電荷蓄積手段12は埋め込
みCCD構造を有し、電荷蓄積手段12はトランスファ
ー電極26、小電荷蓄積手段を構成する電荷蓄積電極2
8a〜28d、アウトプット電極30で構成され、垂直
CCDレジスタ24は電極38を有し、電荷溢れ判定手
段14は浮遊拡散層32、リセット電極34、リセット
ドレイン36を有している。そして、ホトダイオード2
2における飽和電荷量Q1と電荷蓄積電極28a〜28
dによる電荷蓄積手段12全体の飽和電荷量Q2とが等
しい。つまり、1つの電荷蓄積電極28a〜28d当り
の飽和電荷量はQ1/4であり、垂直CCDレジスタ2
4の電極38と比較して電荷蓄積電極28a〜28dの
面積を小さくするか、隣接する電荷蓄積電極28a〜2
8dの印加電圧の差を小さくするか、電荷蓄積電極28
a〜28dの下のn型不純物層とp型不純物層との接合
深さxjを大きくすることで、1つの電荷蓄積電極28
a〜28d当りの飽和電荷量をQ1/4にすることがで
きる。なお、この実施例では4個の電荷蓄積電極28a
〜28dを用いた2ビットのAD変換の場合について説
明するが、4ビット変換の場合には16個以上の電荷蓄
積電極を用い、5ビット変換の場合には32個以上の電
荷蓄積電極を用いるというように、nビット変換の場合
には2のn乗個以上の電荷蓄積電極を用いる。
【0036】つぎに、図3に示した電荷蓄積手段の動作
を図4〜図9により説明する。まず、図4に示すよう
に、信号電荷Qsigが垂直CCDレジスタ24の電極3
8の下に転送される。つぎに、図5に示すように、信号
電荷Qsigが電荷蓄積電極28a〜28dの下に転送さ
れる。この場合、電荷蓄積電極28a〜28dの全てに
は高レベル電圧たとえば0Vが印加してある。つぎに、
図6に示すように、垂直CCDレジスタ24の電極38
側の電荷蓄積電極28aから順に低レベル電圧たとえば
−5Vを印加する。すると、信号電荷Qsigは次第に図
5紙面左側に集められる。たとえば、電荷蓄積電極28
a、28bに低レベル電圧を印加した場合には、信号電
荷Qsigが電荷蓄積電極28c、28dの下に集まる。
つぎに、図7に示すように、電荷蓄積電極28cに低レ
ベル電圧を印加すると、信号電荷Qsigの一部が浮遊拡
散層32に溢れ出る。つぎに、図8に示すように、電荷
蓄積電極28dに低レベル電圧を印加すると、信号電荷
Qsigは全て浮遊拡散層32に転送される。つぎに、リ
セット電極34をゲート電極とするMOSトランジスタ
をオン状態すると、浮遊拡散層32の信号電荷Qsigが
リセットドレイン36に転送される。つぎに、図9に示
すように、MOSトランジスタをオフ状態にすると、浮
遊拡散層32のポテンシャルレベルはリセットドレイン
36のポテンシャルレベルに設定される。これで、1つ
の信号電荷Qsigに対する電荷蓄積手段12の動作が完
了する。
【0037】図10は図1に示したAD変換装置の電荷
溢れ判定手段の電荷検出部を示す回路図である。図に示
すように、電荷溢れ判定手段14の電荷検出部はソース
フォロア回路42、比較容量44、チョッパ型比較器4
6等から構成されており、チョッパ型比較器46はトラ
ンスファースイッチ48を有する。
【0038】この電荷検出部においては、リセット電極
34をゲート電極とするMOSトランジスタをオンする
と、浮遊拡散層32内の信号電荷がリセットドレイン3
6に排出される。そして、MOSトランジスタをオフし
て信号電荷がない状態のときに、トランスファースイッ
チ48をオンすると、チョッパ型比較器46の入力と出
力とが接続され、動作点は図11のVrefで示される点
になる。つぎに、トランスファースイッチ48をオフ
し、比較動作に入る。その後、電荷蓄積手段12の動作
により浮遊拡散層32の容量と寄生容量とを合わせた入
力容量40に溢れ電荷が入力されると、ソースフォロア
回路42の入力電圧はVref−Vsigに変化する。する
と、動作点がVref−Vsigに変化し、チョッパ型比較器
46の出力は中間レベルからVCCレベルすなわち高レ
ベルに変化する。このようにして、浮遊拡散層32に電
荷が溢れ出したことを検出する。そして、電荷蓄積手段
12から浮遊拡散層32に電荷が溢れ出したのちは、電
荷蓄積電極28a〜28dが垂直CCDレジスタ24側
から1つずつ低レベル電圧になるたびに次々と溢れ出す
が、その間チョッパ型比較器46の出力は高レベルを維
持する。
【0039】図12は図1に示したAD変換装置の電荷
溢れ判定手段の微分回路を示す図である。図に示すよう
に、電荷溢れ判定手段14の微分回路は遅延手段50、
イクスクルシーブORの論理回路52から構成されてい
る。
【0040】この微分回路においては、チョッパ型比較
器46の出力の立ち上がりを捉え、図13に示されるよ
うな判定パルス信号を出力する。
【0041】図14は図1に示したAD変換装置の一時
記憶手段の構成を示す図である。図に示すように、一時
記憶手段16は2つの記憶手段53、55を有してい
る。
【0042】この一時記憶手段16においては、駆動回
路20からの信号により記憶手段53、55を切り替え
る。すなわち、駆動回路20からフレーム切替制御線5
6を介して低レベルの信号が入力されているときは、一
転鎖線で囲んだトランジスタがオンになり、記憶手段5
5の各ビットのトランジスタのゲートに電荷溢れ判定手
段14からの判定パルス信号が入力され、記憶手段53
の各ビットのトランジスタのゲートに走査回路17のパ
ルス信号が入力される。そのため、記憶手段55では電
荷溢れ判定手段14からの判定パルス信号のタイミング
でカウント手段18の値が各列の容量に書き込まれる。
すなわち、電荷蓄積電極28a〜28dに低レベル電圧
を印加するたびに、カウント手段18の出力を「1
1」、「10」、「01」、「00」に変化させると、
たとえば電荷蓄積電極28cに低レベル電圧を印加した
ときに電荷溢れ判定手段14から判定パルス信号が出力
されたときには、記憶手段55に「01」が記憶され
る。このように、記憶手段55には信号電荷Qsigに応
じたAD変換データが記憶される。また、記憶手段53
では走査回路17からのパルス信号のタイミングで蓄え
られている前行のAD変換データがセンスアンプ54に
入力される。そして、1水平走査期間が終了した時点
で、図15に示すように、フレーム切替制御線56のレ
ベルを反転すると、今度は記憶手段55の各ビットのト
ランジスタのゲートに走査回路17からのパルス信号が
入力され、記憶手段53の各ビットのトランジスタのゲ
ートに電荷溢れ判定手段14からの判定パルス信号が入
力される。このように、1ラインのAD変換データを書
き込みながら、一方で前ラインのAD変換データを読み
出す動作を行なう。
【0043】なお、図14、15においては、2ビット
変換の場合の一時記憶手段について説明したが、任意の
ビットの場合の一時記憶手段を構成することができる。
そして、たとえば4ビット変換の場合には、電荷蓄積手
段の容量を全く減少させない状態でカウント手段の出力
を「1111」とし、電荷蓄積手段の方は2の4乗回す
なわち16回クロックに同期して等容量づつ減少させ、
16回目に電荷蓄積手段の容量を0にする。
【0044】図16は図1に示したAD変換装置の駆動
回路の構成を示す図である。図に示すように、駆動回路
20は水平同期信号HDとクロック信号CLKによって
制御される。制御回路20では水平同期信号HDを基準
にクロックの数を数えはじめ、ある決まったタイミング
で浮遊拡散層32内の電荷をリセットするためのリセッ
ト信号RGを出力する。つぎに、垂直CCDレジスタ2
4から電荷蓄積手段12に信号電荷を転送するための垂
直CCD電荷転送信号を出力する。つぎに、クリヤ信号
CLRがカウント手段18に入力され、カウント手段1
8では値を設定された初期値にする。また、電荷蓄積電
極駆動回路58ではリセット信号RGをトリガとして図
17に示すような電荷蓄積電極28a〜28dの駆動信
号CSG28a〜CSG28dを発生する。その後は、
クロック信号CLKによりカウント手段18の値を1つ
ずつ減らし、また電荷蓄積電極28a〜28dには垂直
CCDレジスタ24側の電荷蓄積電極28aから順に低
レベル電圧が与えられるように信号を発生する。その
後、1水平走査期間でAD変換を終え、次の水平同期信
号HDによりフレーム切替制御線56のレベルを反転す
る。これにより、先ほど説明したように、2つの記憶手
段53、55の読出と書込とを切り替える。
【0045】以上説明したAD変換装置においては、溢
れ出た電荷の有無を判定すればよいから、容量のばらつ
きは問題とならないので、信号電荷Qsigの量が少ない
場合にも正確にAD変換することができる。
【0046】なお、この実施例では4つの電荷蓄積電極
28a〜28dを用いて、2ビットのAD変換を行なう
場合について説明したが、変換ビット数については、以
前説明したように2のn乗個の電荷蓄積電極を設けれ
ば、nビットのAD変換が可能である。そして、2のn
乗個の電荷蓄積電極を設けた場合でも、ビット数がn−
1、n−2などn以下の場合のAD変換が可能である。
たとえば、2のn乗個の電荷蓄積電極を設けた場合に、
ビット数がn−1のAD変換を行ないたいときには、電
荷蓄積電極の2電極を1組として動作させる。すると、
2の(n−1)乗回の動作で全ての電荷蓄積電極を動作
させることになるので、ビット数がn−1のAD変換が
可能になる。これにより、システムに変更を加えること
なく、必要に応じてAD変換のビット数を変更すること
ができる。
【0047】また、この実施例ではある行を1水平走査
期間を使ってAD変換し、その前行を1水平走査期間を
使って読み出す場合について説明した。そのため、1列
につき2データ分の記憶手段53、55を必要とし、ま
たAD変換動作と読出動作とは同時に行なわれていた。
しかし、1列につき1データ分の記憶手段を設け、1水
平走査期間内のある時間を用いてAD変換を行ない、記
憶手段に記憶し、残りの時間を用いて読出を行なうこと
もできる。このようにすると、読出動作とAD変換動作
が同時に行なわれないので、読出動作により発生するノ
イズの影響を受けず、高精度なAD変換が可能になる。
【0048】また、この実施例では複数の電荷溢れ判定
手段14、電荷蓄積手段12を用いて、AD変換動作を
並列に行なう場合について説明した。しかし、1組の電
荷溢れ判定手段、電荷蓄積手段だけでAD変換装置を構
成する場合には、一時記憶手段を用いなくてもよい。こ
の場合、電荷溢れ判定手段の出力信号を用いて直接カウ
ント手段を制御する。すなわち、カウント手段18は電
荷蓄積手段12の駆動と同期して動作しているが、電荷
溢れ判定手段から判定パルス信号が出力されたとき、判
定パルス信号を用いてカウント手段18の動作を止める
と、カウント手段18の出力信号はAD変換値の出力を
維持していることになる。このように、一時記憶手段を
必要とせず簡単な構成でAD変換装置を構成できる。
【0049】(実施例2)図18はこの発明に係る他の
AD変換装置の電荷蓄積手段のポテンシャル図である。
図に示すように、この電荷蓄積手段は多数の電荷蓄積電
極28を有している。
【0050】つぎに、図18に示した電荷蓄積手段を有
するAD変換装置の動作について説明する。まず、図1
8に示すように、垂直CCDレジスタ24から信号電荷
が電荷蓄積手段に転送される(時刻to)。つぎに、図
19に示すように、紙面右側の電荷蓄積電極28から順
に低レベル電圧を印加すると、ある時点で電荷が浮遊拡
散層32に溢れ出る(時刻t1)。そして、1つの電荷
蓄積電極28当りに溢れ出る電荷量が少ない場合は、こ
の溢れ出た電荷だけでは、電荷溢れ検出は電荷の溢れを
検出することができない。そこで、図20に示すよう
に、さらに電荷蓄積電極28を紙面右側から低レベル電
圧にし、電荷を浮遊拡散層32に溢れ出させる(時刻t
2)。そして、図21、図22に示すように、これを繰
り返す(時刻t3、時刻t4)。この場合、図23で示
すように、浮遊拡散層32では溢れ出た回数と共に電位
変化が大きくなり、ある時刻で電荷の溢れを検出するこ
とができる。たとえば、電荷溢れ判定手段の比較器のス
レッショルドが約7mVで、1回の電荷の溢れで電荷溢
れ判定手段に2mVの電圧が発生するとすれば、時刻t
4で発生電圧が7mVを越え、電荷の溢れを検出するこ
とができる。ここで、電荷の溢れと比較器による検出と
の間に3クロックのずれが生じるため、AD変換値も値
が3だけ少なくなる。しかし、この点については、カウ
ント手段の動作を3クロック分遅らせれば問題はない。
また、AD変換データを読み出す際にAD変換データか
ら3を引いてもよい。このように、この実施例では、A
D変換のビット数を多くしたときに考えられる1つの電
荷蓄積電極当りの電荷量が少なくなった場合にも、正確
にAD変換を行なうことができる。
【0051】(実施例3)また、図18に示した装置に
おいて、たとえば図24に示すように、電荷溢れ判定手
段の3つの比較器のスレッショルドが2mVずつずれて
いた場合、同じ信号電荷が垂直CCDレジスタ24から
転送されてきたとしても、比較器3では時刻t2で、比
較器1では時刻t3で、比較器2では時刻t4で電荷を
検出する。そのため、カウント手段のデータを一時記憶
するタイミングに違いが生じ、それがAD変換の誤差と
なる。したがって、電荷溢れ判定手段を列ごとに並べ、
並列動作させる場合には、電荷溢れ判定手段のしきい値
のばらつきを補正する必要がある。
【0052】図25はこの発明に係る他のAD変換装置
すなわち電荷溢れ判定手段のしきい値のばらつきを補正
することができるAD変換装置を示すブロック構成図で
ある。図に示すように、このAD変換装置においては、
図1に示したAD変換装置に一様電荷入力手段60、補
正データ記憶手段62、補正手段64が追加されてい
る。
【0053】図26に示すように、たとえば時刻t2に
おいては、比較器3ではしきい値を越えていて電荷が存
在すると判定しているのに対し、比較器1、2ではまだ
しきい値を越えていない。そのため、電荷は存在しない
と判定している。そして、時刻t3において比較器1が
電荷が存在すると判定し、時刻t4において比較器2が
電荷が存在すると判定している。本来、同じ電荷量を判
定しているのだから、同じ時刻で判定されなければなら
ず、同じカウント手段の値を一時記憶しなければならな
いのであるが、この判定の時刻のずれのため、たとえば
比較器3では「1101」が、比較器2では「110
0」が、比較器3では「1011」がAD変換データと
なってしまう。そこで、このAD変換装置においては、
たとえば比較器3を基準とし、同じ電荷量すなわち基準
電荷を一様電荷入力手段60に入力したときの結果から
比較器1の補正データとして1を、比較器2の補正デー
タとして2を補正データ記憶手段62に記憶しておく。
そして、画素部において生成された信号電荷をAD変換
する場合に、各列のAD変換値に各列の補正データを加
えてやることで補正する。各列の垂直CCDレジスタに
同一の基準電荷を注入して補正データを得る動作は、電
源投入時に行なってもよいし、また任意のタイミングで
行なってもよい。また、予めROMに記憶しておいても
よい。
【0054】このようなAD変換装置においては、列ご
とに比較器のしきい値がばらついた場合にも、精度の良
いAD変換を行なうことが可能である。また、一定電荷
入力手段60を設けているから、補正データを作成する
時に使用する基準電荷を一定電荷入力手段60に入力す
ることができるので、容易に補正データを作成すること
ができる。
【0055】なお、この実施例では、補正データを生成
するための同じ電荷量を入力する方法として一様電荷入
力手段60を用いる場合について説明した。しかし、こ
れはホトダイオードに一様光を照射し、それにより発生
する電荷を用いてもよく、この場合には一様電荷入力手
段を必要とせず、少ないハードウェア量で構成すること
ができる。
【0056】(実施例4)図27はこの発明に係る他の
AD変換装置の電荷溢れ判定手段の電荷検出部を示す回
路図である。図に示すように、この電荷検出部において
は、初段アンプとして差動増幅回路66を用いている。
【0057】この電荷検出部においては、まずトランス
ファースイッチ48をオンにして、チョッパ型比較器4
6をオートゼロの状態にする。この時、水平走査期間の
最初に駆動回路からリセット信号RGを出力して、浮遊
拡散層32内の電荷をリセットする。つぎに、リセット
信号RGをオフにした状態でトランスファースイッチを
オンにすると、オートゼロが終了する。その結果、リセ
ット雑音電圧、差動増幅回路66で発生するオフセット
電圧を含んだ状態のオートゼロ点が設定される。この状
態で、浮遊拡散層32に電荷が溢れ出ると、これにより
発生した電圧が差動増幅回路66により電圧増幅され
る。そして、チョッパ型比較器46により更に増幅さ
れ、信号は微分回路に伝達される。
【0058】このように、通常チョッパ型比較器46を
オートゼロ動作させるためにあるトランスファースイッ
チ48で発生するフィードスルー電荷が比較器のしきい
値を決めているが、この実施例では信号電圧が差動増幅
回路66によりn倍に増幅された後にチョッパ型比較器
46に入力されるため、フィードスルー電荷の影響を1
/nに小さくすることができるので、高感度な電荷検出
部を構成することができる。
【0059】(実施例5)図28はこの発明に係る他の
AD変換装置の一部を示す図、図29は図28の一部詳
細図である。図に示すように、このAD変換装置におい
ては、2つの垂直CCDレジスタ24ごとに荷電蓄積手
段12が設けられ、垂直CCDレジスタ24と荷電蓄積
手段12との間に電荷転送切替手段68が設けられてい
る。すなわち、垂直CCDレジスタ24のゲート電極3
8と電荷蓄積電極28との間に奇数列用のトランスファ
ー電極70、偶数列用のトランスファー電極72が設け
られている。なお、破線はチャネル領域との境界74を
表している。
【0060】このAD変換装置においては、ホトダイオ
ード22で生成された信号電荷は一斉に垂直CCDレジ
スタ24に転送される。そして、1水平走査期間に1行
ずつ電荷転送切替手段68の方向に転送される。電荷転
送切替手段68では水平走査期間の初めに奇数列の垂直
CCDレジスタ24の電荷を電荷蓄積手段12に転送す
る。すなわち、各行の信号電荷が電極38の下に転送さ
れた状態で、トランスファー電極70に高レベル電圧を
印加すると、奇数列の信号電荷が電荷蓄積電極28の下
に転送される。この転送が終了すると、後は実施例1と
同様な動作でAD変換を行なう。この時、実施例1と違
う点は、図30に示すように、1水平走査期間の半分の
時間を使ってAD変換を行なう点である。奇数列のAD
変換の終了後、電荷溢れ判定手段14の信号電荷をリセ
ットし、トランスファー電極72に高レベル電圧を印加
して、偶数列の信号電荷を電荷蓄積電極28の下に転送
する。そして、先ほどと同様にして、1水平走査期間の
半分の時間を使って、AD変換を行なう。このとき、1
列に対して2つのデータ保持用のメモリとして、第1一
時記憶手段と第2一時記憶手段とを用意しておき、たと
えば奇数列のAD変換データを第1一時記憶手段に書き
込んだ場合、第2一時記憶手段に偶数列のAD変換デー
タを書き込む。読み出すときは、第1一時記憶手段と第
2一時記憶手段から交互に読み出すことで、画素の順に
データを読み出すことができる。
【0061】このようなAD変換装置においては、2つ
の垂直CCDレジスタ24ごとに荷電蓄積手段12を設
けることができ、レイアウト設計が容易になる。
【0062】なお、この実施例では、2つの垂直CCD
レジスタごとに荷電蓄積手段12を設ける構成について
説明したが、nの垂直CCDレジスタごとに荷電蓄積手
段12を設けることができる。その場合、nを大きくす
るほど1列当りのAD変換時間が減少するが、レイアウ
ト設計をより容易にすることができる。
【0063】(実施例6)図31はこの発明に係る他の
AD変換装置の電荷蓄積手段のポテンシャル図である。
図に示すように、この電荷蓄積手段においては、電荷蓄
積電極28bと電荷蓄積電極28cとの間に分割手段で
ある分割ゲート76が設けられ、電荷蓄積電極28a、
28bで構成される前段チャージスイープの高レベルの
チャネルポテンシャルと分割ゲート76のチャネルポテ
ンシャルとの差ΔVaと、電荷蓄積電極28c、28d
で構成される後段チャージスイープの高レベルのチャネ
ルポテンシャルとアウトプットゲート30のチャネルポ
テンシャルとの差ΔVbとは等しい。
【0064】ところで、図32に示す実施例1の電荷蓄
積手段12の構造において、電荷蓄積電極28aによる
小電荷蓄積手段の蓄積電荷量をQaとした場合に、電荷
蓄積電極28aに低レベル電圧を印加すると、図33で
示されるように、蓄積電荷Qaは電荷蓄積電極28b〜
28dの下に広がる。このとき、電荷蓄積電極28b〜
28dの蓄積容量をC1とすると、電荷蓄積電極28b
〜28dのチャネルポテンシャルの減少量ΔVoは次式
で表すことができる。
【0065】ΔVo=Qa/C1 実際には、図34で示されるように、電荷Qaは浮遊拡
散層32に溢れ出て、電荷蓄積電極28b〜28dまで
のチャネルポテンシャルはアウトプット電極30で規定
されるが、減少量ΔVoは1つの電荷蓄積電極28a〜
28d当りで変化する出力電位を意味する。つまり、A
D変換誤差を1/2LSB以下に確保するためには、ア
ウトプット電極30の下のチャネルポテンシャルレベル
のばらつきを減少量ΔVoの半分以下に抑える必要があ
る。
【0066】これに対して、図31に示した電荷蓄積手
段においては、図35に示す状態から図36に示すよう
に電荷蓄積電極28aに低レベル電圧を印加したときに
は、電荷蓄積電極28bで構成されるチャージスイープ
を溢れ出た信号電荷は分割ゲート76を通り、電荷蓄積
電極28c、28dで構成されるチャージスイープに蓄
積される。ここで、電荷蓄積電極28aによる小電荷蓄
積手段の蓄積電荷をQaとすると、蓄積電荷Qaによる
チャネルポテンシャルレベルの減少量ΔVoは次式で表
すことができる。
【0067】ΔVo=Qa/C2 この場合、蓄積容量C2は電荷蓄積電極28cの蓄積容
量と電荷蓄積電極28dの蓄積容量との合計であり、蓄
積容量C2は蓄積容量C1より小さい。その結果、減少量
ΔVoを大きくすることができるから、1つの小電荷蓄
積手段当りで変化する出力電位を大きくすることができ
るので、アウトプット電極30により設定するチャネル
ポテンシャルレベルのマージンを大きくしたとしても、
正確にAD変換することができる。
【0068】(実施例7)図37はこの発明に係る他の
AD変換装置の電荷蓄積手段の一部のポテンシャル図で
ある。図に示すように、この電荷蓄積手段においては、
第1ゲートFGと第2ゲートSGの2つの電極を用いて
小電荷蓄積手段を構成する。この場合、電荷Qsは第1
ゲートFG、第2ゲートSGの下に広がって蓄積され
る。ここで、第1ゲートFGの幅の設計値はXFG、第2
ゲートSGの幅の設計値はXSG、第1ゲートFGと第2
ゲートSGとの間隔の設計値はXg、第1ゲートFG、
第2ゲートSGを1組とした場合のチャネルパケットの
間隔の設計値はXである。
【0069】この電荷蓄積手段において、図38に示す
ように、第1ゲートFGの合わせずれが発生し、第1ゲ
ートFGが第2ゲートSGの方向にΔXだけずれたとす
ると、第1ゲートFGと第2ゲートSGとの間隔はそれ
ぞれXg−ΔX、Xg+ΔXとなる。しかし、小電荷蓄積
手段の容量を決める第1ゲートFGの左端から隣の第1
ゲートFGの左端までの距離は変わらずXとなる。よっ
て、蓄積容量への影響は小さくなる。また、図39に示
すように、第1ゲートFGの加工寸法誤差ΔXが生じ、
第1ゲートFGの幅がXFG+ΔXになったときにも、小
電荷蓄積手段の容量を決める第1ゲートFGの左端から
隣の第1ゲートFGの左端までの距離は変わらない。よ
って、蓄積容量への影響は小さくなる。このように、第
1ゲートFGと第2ゲートSGとの2つの電極を用いて
小電荷蓄積手段を構成することにより、AD変換誤差を
小さくすることができる。
【0070】(実施例8)図40はこの発明に係る他の
AD変換装置の画素部を示す図、図41は図40に示し
た画素部を有するAD変換装置を示すブロック構成図で
ある。図に示すように、電荷蓄積手段を兼ねた垂直CC
Dレジスタ77を有する画素部78に電荷溢れ判定手段
80が接続されており、垂直CCDレジスタ77の電極
に高レベル電圧を印加した状態の蓄積容量はホトダイオ
ード22の飽和電荷量と同じである。
【0071】このAD変換装置においては、信号電荷が
読み出されるときには、垂直CCDレジスタ77の電極
に高レベル電圧を印加しておく。すると、読み出された
信号電荷は各行の垂直CCDレジスタ77の全体に広が
って蓄積される。この状態で、電荷溢れ判定手段80と
反対側の電極から順次低レベル電圧を印加する。このよ
うにすると、垂直CCDレジスタ77を電荷蓄積手段と
して用いることができるから、実施例1と同様な方法で
AD変換をすることができる。
【0072】このようなAD変換装置においては、電荷
蓄積手段を新たに設ける必要はないから、全体の面積を
小さくすることができる。
【0073】なお、上述実施例においては、VTR一体
型カメラのAD変換装置について説明したが、他のAD
変換装置にもこの発明を適用できることは明らかであ
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るA
D変換装置においては、溢れ出た電荷の有無を判定すれ
ばよいから、容量のばらつきは問題とならないので、信
号電荷量が少ない場合にも正確にAD変換することがで
きる。
【0075】また、電荷蓄積手段として、複数の小電荷
蓄積手段を同時に駆動するものを用いたときには、実質
的な小電荷蓄積手段を減少することができるから、装置
に変更を加えることなくAD変換のビット数を変更する
ことができる。
【0076】また、電荷溢れ判定手段として、電荷蓄積
手段からの電荷の溢れを複数回行わせたときに電荷の溢
れを検出するものを用いたときには、電荷溢れ判定手段
で比較的大きな電荷の有無を判定すればよいから、信号
電荷量が極めて少ない場合にも正確にAD変換すること
ができる。
【0077】また、補正データを記憶するための補正デ
ータ記憶手段と、カウント手段の出力を補正データで補
正する補正手段とを設けたときには、各電荷溢れ判定手
段間に判定誤差が存在したとしても、その判定誤差を補
正することができるから、正確にAD変換することがで
きる。
【0078】また、一定電荷を入力するための一定電荷
入力手段を設けたときには、補正データを作成する時に
使用する基準電荷を一定電荷入力手段に入力することが
できるから、容易に補正データを作成することができ
る。
【0079】また、電荷溢れ判定手段として、差動増幅
回路を有するものを用いたときには、電荷の溢れが生じ
たときに発生する信号を増幅することができるから、正
確にAD変換することができる。
【0080】また、複数の電荷蓄積手段と電荷溢れ判定
手段との間に電荷転送切替手段を設けたときには、電荷
溢れ判定手段の数を減少することができるから、レイア
ウト設計が容易である。
【0081】また、電荷蓄積手段の中に分割手段を設け
たときには、1つの小電荷蓄積手段当りで変化する出力
電位を大きくすることができるから、正確にAD変換す
ることができる。
【0082】また、小電荷蓄積手段を第1ゲート、第2
ゲートで構成したときには、第1ゲート、第2ゲートの
位置、加工寸法にずれが生じたとしても、小電荷蓄積手
段の容量を均一にすることができるから、正確にAD変
換することができる。
【0083】また、画素部の垂直CCDレジスタを電荷
蓄積手段として用いたときには、新たに電荷蓄積手段を
設ける必要がないから、装置を小型化することができ
る。
【0084】このように、この発明の効果は顕著であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るAD変換装置を示すブロック構
成図である。
【図2】図1に示したAD変換装置の画素部を示すブロ
ック構成図である。
【図3】図1に示したAD変換装置の電荷蓄積手段を示
す図
【図4】図3に示した電荷蓄積手段の動作説明図であ
る。
【図5】図3に示した電荷蓄積手段の動作説明図であ
る。
【図6】図3に示した電荷蓄積手段の動作説明図であ
る。
【図7】図3に示した電荷蓄積手段の動作説明図であ
る。
【図8】図3に示した電荷蓄積手段の動作説明図であ
る。
【図9】図3に示した電荷蓄積手段の動作説明図であ
る。
【図10】図1に示したAD変換装置の電荷溢れ判定手
段の電荷検出部を示す回路図である。
【図11】図10に示した電荷検出部の動作説明図であ
る。
【図12】図1に示したAD変換装置の電荷溢れ判定手
段の微分回路を示す図である。
【図13】図12に示した微分回路の動作説明図であ
る。
【図14】図1に示したAD変換装置の一時記憶手段の
構成を示す図である。
【図15】図14に示した一時記憶手段の動作説明図で
ある。
【図16】図1に示したAD変換装置の駆動回路の構成
を示す図である。
【図17】図1に示した駆動回路の動作説明図である。
【図18】この発明に係る他のAD変換装置の電荷蓄積
手段のポテンシャル図である。
【図19】図18に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図20】図18に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図21】図18に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図22】図18に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図23】図18に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図24】比較器スレショルドにばらつきがある場合の
AD変換装置の動作説明図である。
【図25】この発明に係る他のAD変換装置を示すブロ
ック構成図である。
【図26】図25に示したAD変換装置の動作説明図で
ある。
【図27】この発明に係る他のAD変換装置の電荷溢れ
判定手段の電荷検出部を示す回路図である。
【図28】この発明に係る他のAD変換装置の一部を示
す図である。
【図29】図28の一部詳細図である。
【図30】図28、図29に示したAD変換装置の動作
説明図である。
【図31】この発明に係る他のAD変換装置の電荷蓄積
手段のポテンシャル図である。
【図32】図31に示した電荷蓄積手段の効果を説明す
るための図である。
【図33】図31に示した電荷蓄積手段の効果を説明す
るための図である。
【図34】図31に示した電荷蓄積手段の効果を説明す
るための図である。
【図35】図31に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図36】図31に示した電荷蓄積手段の動作説明図で
ある。
【図37】この発明に係る他のAD変換装置の電荷蓄積
手段の一部のポテンシャル図である。
【図38】図37に示した電荷蓄積手段の効果を説明す
るための図である。
【図39】図37に示した電荷蓄積手段の効果を説明す
るための図である。
【図40】この発明に係る他のAD変換装置の画素部を
示す図である。
【図41】図40に示した画素部を有するAD変換装置
を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
10…画素部 12…電荷蓄積手段 14…電荷溢れ判定手段 16…一時記憶手段 18…カウント手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷を蓄える容量をクロックに同期させて
    ほぼ等容量づつ減少させる電荷蓄積手段と、上記電荷蓄
    積手段からの電荷の溢れを検出する電荷溢れ判定手段
    と、上記クロックと同期して動作するカウント手段とを
    具備することを特徴とするAD変換装置。
  2. 【請求項2】上記電荷溢れ判定手段により制御されて上
    記カウント手段の出力を一時記憶する一時記憶手段を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載のAD変換装置。
  3. 【請求項3】上記電荷蓄積手段を複数の等容量からなる
    小電荷蓄積手段で構成したことを特徴とする請求項1に
    記載のAD変換装置。
  4. 【請求項4】上記電荷蓄積手段をCCD構造による容量
    としたことを特徴とする請求項3に記載のAD変換装
    置。
  5. 【請求項5】上記電荷蓄積手段として、複数の上記小電
    荷蓄積手段を同時に駆動するものを用いたことを特徴と
    する請求項3に記載のAD変換装置。
  6. 【請求項6】上記電荷が光電変換手段により発生するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のAD変換装置。
  7. 【請求項7】上記光電変換手段が固体撮像素子の画素部
    であり、上記電荷蓄積手段と上記電荷溢れ判定手段とを
    複数個用いたことを特徴とする請求項6に記載のAD変
    換装置。
  8. 【請求項8】上記電荷溢れ判定手段として、上記電荷蓄
    積手段からの上記電荷の溢れを複数回行わせたときに上
    記電荷の溢れを検出するものを用いたことを特徴とする
    請求項1に記載のAD変換装置。
  9. 【請求項9】上記カウント手段として、動作開始のタイ
    ミングを遅延させたものを用いたことを特徴とする請求
    項8に記載のAD変換装置。
  10. 【請求項10】補正データを記憶するための補正データ
    記憶手段と、上記カウント手段の出力を上記補正データ
    で補正する補正手段とを設けたことを特徴とする請求項
    8に記載のAD変換装置。
  11. 【請求項11】一定電荷を入力するための一定電荷入力
    手段を設けたことを特徴とする請求項10に記載のAD
    変換装置。
  12. 【請求項12】上記電荷溢れ判定手段として、差動増幅
    回路を有するものを用いたことを特徴とする請求項1に
    記載のAD変換装置。
  13. 【請求項13】複数の上記電荷蓄積手段と上記電荷溢れ
    判定手段との間に電荷転送切替手段を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載のAD変換装置。
  14. 【請求項14】上記一時記憶手段への記憶と上記一時記
    憶手段からの読出とを時分割で行なうことを特徴とする
    請求項13に記載のAD変換装置。
  15. 【請求項15】上記電荷蓄積手段の中に分割手段を設け
    たことを特徴とする請求項4に記載のAD変換装置。
  16. 【請求項16】上記小電荷蓄積手段を第1ゲート、第2
    ゲートで構成したことを特徴とする請求項4に記載のA
    D変換装置。
  17. 【請求項17】上記画素部の垂直CCDレジスタを上記
    電荷蓄積手段として用いたことを特徴とする請求項7に
    記載のAD変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003107661A1 (ja) * 2002-06-12 2003-12-24 ソニー株式会社 固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法、撮像方法および撮像装置

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CN100387050C (zh) * 2002-06-12 2008-05-07 索尼株式会社 固态成像装置、用于固态成像装置的方法、成像方法和成像器

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