JPH0712983A - 管プラグ検査装置 - Google Patents

管プラグ検査装置

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JPH0712983A
JPH0712983A JP3305018A JP30501891A JPH0712983A JP H0712983 A JPH0712983 A JP H0712983A JP 3305018 A JP3305018 A JP 3305018A JP 30501891 A JP30501891 A JP 30501891A JP H0712983 A JPH0712983 A JP H0712983A
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probe
tube
plug
tube plug
heat transfer
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JP3305018A
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English (en)
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William E Pirl
ウイリアム・エドワード・パール
Edward A Ray
エドワード・アレン・レイ
Annette M Costlow
アネット・マリ・コストロウ
Jr Charles H Roth
チャールズ・ハーヴェイ・ロス・ジュニア
Francis X Gradich
フランシス・ゼイヴィア・グラディッチュ
David A Chizmar
デイビッド・アンドリュー・シズマー
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CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Publication date
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    • G01B7/28Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring contours or curvatures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
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    • F22B37/002Component parts or details of steam boilers specially adapted for nuclear steam generators, e.g. maintenance, repairing or inspecting equipment not otherwise provided for
    • F22B37/003Maintenance, repairing or inspecting equipment positioned in or via the headers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F11/02Arrangements for sealing leaky tubes and conduits using obturating elements, e.g. washers, inserted and operated independently of each other
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    • G01N27/902Arrangements for scanning by moving the sensors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、内部のチャンバにねじ穴付
きの拡開部材が配置され、その拡開部材により上部の内
部領域の検査が困難となっている管プラグを検査するた
めの検査装置を提供することにある。 【構成】 本発明による管プラグ検査装置(290)は、管
プラグ(330)を検査するためのセンサプローブ(410)が連
結されるプローブ手段(300)であって、前記管プラグに
連結され、前記センサプローブを前記管プラグの前記開
放端部(360)を通して所定の距離だけ前記チャンバ(370)
内に挿入できるようになっている前記プローブ手段と、
前記管プラグの内面を検査スキャンすることができるよ
う、前記センサプローブを前記チャンバ内で回転且つ長
手方向移動するために前記プローブ手段に連結された回
転・移動手段(310)と、前記回転・移動手段を駆動する
ために前記回転・移動手段に係合された駆動手段(320)
と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、管状部材を検査するための装
置に関し、特に、原子力蒸気発生器に設けられている中
空の管プラグを検査するための装置に関するものであ
る。
【0002】技術現状を説明する前に、まず、典型的な
原子力蒸気発生器の構造及び作用について簡単に説明し
ておくのが有効であろう。典型的な原子力蒸気発生器
は、垂直に置かれた胴と、その胴の内部に配置された複
数のU字状伝熱管とを備えている。原子炉の炉心で加熱
された加圧放射性一次流体(例えば、水)はこの伝熱管
内を流通し、他方、伝熱管の周囲では非放射性の二次流
体(即ち、水)が循環する。かかる場合、一次流体から
二次流体に熱が伝えられ、原子力発電技術においては周
知の態様で蒸気が発生される。このような原子力蒸気発
生器は米国特許第4,079,701号明細書に開示されてい
る。
【0003】放射性一次流体は、非放射性二次流体を放
射能汚染しないように、二次流体から隔離された状態に
維持することが重要である。一次流体による二次流体の
汚染は、周囲環境に放射能を放出する可能性がある。周
囲環境への放射能の過度の放出は、健康上及び安全上の
観点から望ましくない。従って、蒸気発生器内に配置さ
れた伝熱管は、放射性一次流体が非放射性二次流体に混
じり合ってそれを汚染することがないように、耐漏洩性
を保つことが重要である。
【0004】しかしながら、数本の伝熱管は、例えば応
力腐食割れによって劣化し、管壁を貫通する割れを形成
する場合がある。このような管壁貫通割れによって、放
射性一次流体と非放射性二次流体とが混合する可能性が
ある。従って、伝熱管を定期的に検査して、劣化若しく
は管壁貫通割れの疑いがある伝熱管を確認することとし
ている。劣化又は割れの疑いがある伝熱管は、通常、周
知の方法でスリーブ被覆処理又は施栓され、一次流体と
二次流体の混合が防止される。劣化した伝熱管をスリー
ブ被覆処理する場合、管状スリーブを伝熱管内に挿入し
て溶接等で固定し、伝熱管の劣化部分が被覆されるよう
にする。他方、劣化した伝熱管を施栓する場合、管状の
中空管プラグを伝熱管の一方又は両方の開口端部内に挿
入し、放射性一次流体が劣化した伝熱管内に流入しない
ようにする。スリーブ被覆処理又は施栓のいずれの場合
も、伝熱管が劣化し或は割れが生じたとしても、一次流
体が二次流体と混合するのを防止できる。
【0005】次に、管プラグについて説明する。原子力
蒸気発生器の伝熱管に使用するのに適した管プラグの一
つが、米国特許第4,390,042号明細書に開示されてい
る。この型式の管プラグは、上部閉鎖端部と下部開放端
部とを有するシェルから成る。また、シェルはテーパ付
きの内面を有しており、この内面に接した状態で、テー
パ付き外面を有する拡開部材(エクスパンダ)が引張り
力により移動される。拡開部材は、シェルの閉鎖端部か
ら開放端部に引っ張られる。シェルに対する拡開部材の
動作によって、シェルは押し広げられて伝熱管に接し、
それにより伝熱管を施栓する。
【0006】しかしながら、管プラグそれ自体が劣化
し、管壁貫通割れに発展する場合がある。これについて
は、拡開部材が管プラグの閉鎖端部から開放端部に引っ
張られた場合に、その拡開部材により管プラグの管壁の
上部領域に相当な引張り応力が作用する結果として、管
プラグの上部壁面部分に応力腐食割れを生じ易いことが
認められている。このような相当に大きな応力は、万が
一の場合に、管壁貫通割れを形成することが考えられ
る。割れの生じた管プラグは、そのプラグが取り付けら
れた劣化伝熱管内に一次流体を導き入れる恐れがある。
かかる事態が生じた場合、放射性一次流体が非放射性二
次流体と混合する危険性が増大する。更に、管壁貫通割
れが管プラグの管壁の上部領域に形成された場合、管プ
ラグの上部が他の部分から分離し、伝熱管内で高速弾丸
の如きものとなる。即ち、管プラグに作用する一次流体
の圧力が、一定条件下で、管プラグの劣化した上部部分
を分離させ、その部分を伝熱管内で上方に推進し、伝熱
管の特にUベンド領域を損傷させる可能性がある。この
ようにして伝熱管に生じた損傷が大きなものである場
合、伝熱管の管壁の裂け目を形成する。かかる裂け目は
放射性一次流体と非放射性二次流体の混合をもたらすの
で、安全性の観点から望ましくない。従って、管プラグ
の上部と拡開部材の上部との間の上部壁面部分が劣化又
は割れを生じたか否かを確認するために、この上部管壁
部分を検査することが望ましい。
【0007】しかしながら、拡開部材は、管プラグの上
部と拡開部材との間に位置する管プラグの上部内部領域
を検査する障害物となる。従って、従来における解決す
べき課題は、管プラグの上部と拡開部材との間にある管
プラグの上部内部領域への接近を拡開部材が妨げている
場合であっても、当該上部内部領域を検査できるように
することにある。
【0008】ところで、管状部材を検査するためのプロ
ーブ装置は既知のものである。例えば、米国特許第4,62
5,165号明細書には、管又は導管の管壁の厚さを検出
し、局部的欠陥を特定するための回転可能な感知ヘッド
を有する電気機械式の渦電流プローブが開示されてい
る。しかしながら、この米国特許第4,625,165号明細書
には、拡開部材が取り付けられた管プラグの上部内部領
域を検査するシステムについては述べられていない。
【0009】管の内部を長手方向に移動し、周方向にお
いて検査するためのプローブは、米国特許第4,772,849
号明細書に開示されている。しかしながら、この米国特
許第4,772,849号明細書にも、拡開部材が内蔵された管
プラグの上部内部領域を検査するシステムについては述
べられていない。
【0010】このように、上記2つの米国特許明細書に
は管状部材を検査するための装置の記載はあるものの、
拡開部材を有する管プラグの上部内部領域を検査する装
置は開示されていない。
【0011】従って、拡開部材が内蔵された管プラグを
検査するための装置であって、管プラグの上部と拡開部
材の上部との間に位置する管プラグの上部内部領域を検
査することができるものが必要とされている。
【0012】
【発明の概要】本明細書では、管プラグ(特に、テーパ
付きキャビティを画成するテーパ付き内壁面を有し且つ
その外面にテーパが付けられた拡開部材がキャビティ内
に配置されている型式の中空管プラグ)の上部内部領域
を検査するための装置を開示している。このような管プ
ラグの拡開部材は、ねじ付きプッシュロッド工具を受け
る細いねじ穴が貫設されており、拡開部材を長手方向に
移動させ、テーパ付き内壁面と摺動可能に係合させるよ
うになっている。拡開部材が移動された場合、管プラグ
の外壁面は径方向外方に広がり、伝熱管の内面と係合し
てこれを施栓する。
【0013】概略的に述べるならば、本発明による検査
装置は、管プラグの上部と拡開部材の上部との間に位置
する管プラグの上部内部領域を検査するために、拡開部
材の細いねじ穴を通して検査用センサプローブを挿入す
べく、管プラグに連結可能となっているプローブ手段を
備えている。更に、この検査装置は、センサプローブが
管プラグを検査する際に、そのセンサプローブを横方向
において回転させると共に長手方向においても移動させ
るために、プローブ手段に連結された回転可能なホース
手段を備えている。更にまた、この検査装置は、ホース
手段を回転させると共に、センサプローブを突出させて
管プラグの内壁面に検査接触させるために、ホース手段
に係合された駆動手段を備えている。
【0014】より詳細に述べるならば、本発明のプロー
ブ手段は、センサプローブを収容し且つセンサプローブ
を管プラグ内に移送するためのプローブキャリヤハウジ
ングを備えている。このプローブキャリヤハウジング
は、その上部部分にスロットを有し、また、プローブキ
ャリヤハウジングを囲む細長い延長部材に設けられため
ねじ部と係合するおねじ部を有している。プローブキャ
リヤハウジングは、拡開部材の細いねじ穴に挿入できな
い寸法とされている。また、延長部材は、拡開部材の細
いねじ穴に通すことはできないが、以下で述べる理由か
ら、拡開部材の底部に当接するような寸法とされてい
る。
【0015】プローブ手段は、更に、延長部材を囲む第
1のカラーを備えており、この第1のカラーは管プラグ
の開放端部に接する垂下形肩部を有している。また、延
長部材の周囲には、第1のカラーから離隔した位置に第
2のカラーが設けられている。第1のカラーと第2のカ
ラーは1対のガイドにより連結されており、各ガイドの
一端は第1のカラーに固定され、他端は第2のカラーに
摺動可能に挿通されている。更に、延長部材の周囲であ
って、第1のカラーと第2のカラーとの間には圧縮可能
なばね部材が配置されており、第1のカラーと第2のカ
ラーを離隔関係に維持すると共に、第1のカラーを管プ
ラグの開放端部に押し付けるよう偏倚するようになって
いる。延長部材を周囲には、プローブキャリヤハウジン
グを回転させるためのローテータが配置され、該延長部
材に取り付けられている。ローテータは、アクチュエー
タを摺動可能に受け入れるための穴を有している。アク
チュエータには板ばねが取り付けられており、この板ば
ねはアクチュエータからプローブキャリヤハウジング内
を通り、プローブキャリヤハウジングに形成されたスロ
ットの隣接位置まで延びている。板ばねの上部部分は所
定の角度で曲げられており、また、以下で述べる理由か
らカム面を有している。板ばねのベンド部分にはセンサ
プローブが取り付けられている。更に、プローブキャリ
ヤハウジングの内部には、板ばねのベント部分に隣接す
る位置に、板ばねのカム面と摺動可能に係合するカムが
取り付けられている。
【0016】本発明のホース手段は可撓性のセグメント
形中空ホースから成り、その内部には可撓性ケーブルが
延びている。セグメント形ホースの隣合うセグメント間
は、ホースをもつれのない状態に維持するためのコネク
タで連結されている。このホースの一端はローテータに
連結され、他端は駆動手段に連結される。更に、ケーブ
ルの一端はアクチュエータに取り付けられ、他端は駆動
手段に連結される。
【0017】検査装置の使用時、プローブ手段は管プラ
グと同軸に整列される。第1のカラーの肩部が管プロー
ブの開放端部に接するように、プローブ手段は軸線方向
に移動される。プローブ手段が更に軸線方向に移動され
ると、第1のカラーと第2のカラートの間の間隔が減じ
られ、その間のばね部材は圧縮される。更に、プローブ
手段が軸線方向に移動されると、延長部材が管プラグ内
に入り、拡開部材の底部に当接する。
【0018】本検査装置を用いる際、駆動手段はケーブ
ルを回転させ、ケーブルはローテータを回転させる。ロ
ーテータはプローブキャリヤハウジングを回転させ、プ
ローブキャリヤハウジングのおねじ部を延長部材のめね
じ部に螺合させる。従って、プローブキャリヤハウジン
グが回転されると、プローブキャリヤハウジングは延長
部材内を螺旋を描いて進行することになる。プローブキ
ャリヤハウジングが延長部材内を進むと、プローブキャ
リヤハウジングは拡開部材に形成された細いねじ穴に挿
通できる寸法とされているので、拡開部材のねじ穴に挿
入される。
【0019】また、アクチュエータに連結されたケーブ
ルを引っ張るために、駆動手段が作動される。ケーブル
が引っ張られると、アクチュエータが移動され、板ばね
も移動、即ち引っ張られる。板ばねが引かれると、板ば
ねのベント部分に設けられたカム面は、プローブキャリ
ヤハウジング内に配置されたカムに沿って摺動する。カ
ム面がカムに沿って摺動すると、板ばねの上部部分は、
プローブキャリヤハウジングの上部部分に形成されたス
ロットを通して径方向外方に弾性的に偏向される。勿
論、センサプローブは板ばねの上部部分に連結されてい
るので、板ばねの上部部分が径方向外方に弾性的に偏向
された場合、このセンサプローブも径方向外方に移動さ
れる。管プラグが検査された後、板ばねの上部部分は、
その外方移動の場合とはほぼ逆の態様で、プローブキャ
リヤハウジングの上部部分に形成されたスロットを通し
て径方向内方に弾性的に偏向される。板ばねの上部部分
が内方に偏向されると、それによりセンサプローブもプ
ローブキャリヤハウジング内に引き入れられ、センサプ
ローブが損傷しないようになっている。本発明によれ
ば、センサプローブは、プローブキャリヤハウジングの
おねじ部又は延長部材のめねじ部のピッチに等しいピッ
チを有する螺旋経路に沿って管プラグの内壁面を検査す
るために、横方向において回転されると共に、長手方向
にも移動される。更に、上で概略的に述べたようにし
て、検査装置は、管プラグの内壁面を検査するためにセ
ンサプローブをプローブキャリヤハウジングから径方向
外方に突出させ、且つ、センサプローブを損傷から保護
するためにセンサプローブをプローブキャリヤハウジン
グ内に径方向内方に引き入れることができる。
【0020】本発明の目的は、細い穴を有し管プラグの
上部内部部分への接近を妨げる拡開部材が内部に配置さ
れた型式の中空管プラグの上部内部部分を検査するため
の装置を提供することにある。
【0021】本発明の特徴は、管プラグの上部部分を螺
旋的にスキャンするために、拡開部材の細い穴を通して
センサプローブの回転及び送込みを同時に行わせる駆動
手段を設けたことにある。
【0022】本発明の利点は、本検査装置が拡開部材を
内包する中空管プラグの上部内部部分を検査することが
できる点にある。
【0023】本発明は特許請求の範囲により定められる
が、添付図面に関連した以下の詳細な説明からより一層
理解されるものとなろう。
【0024】
【好適な実施例の詳細な説明】原子力蒸気発生器におい
ては、放射性一次流体を非放射性二次流体から遮断した
状態で維持し、二次流体が一次流体により放射能汚染さ
れないようにすることが、安全上の理由から重要であ
る。従って、放射性一次流体が非放射性二次流体と混合
しこれを汚染することがないように、蒸気発生器内に配
設された伝熱管は耐漏洩性を保つことが重要である。し
かし、伝熱管は、場合によっては、劣化し割れを形成す
ることがある。伝熱管が劣化し或は管壁貫通割れを形成
したとの疑義が生じた場合、管プラグを伝熱管内に挿入
し、一次流体と二次流体の混合を防止する。しかしなが
ら、管プラグ自体が、特にその上部内部領域において劣
化し、割れを生ずる場合が考えられる。従って、劣化又
は割れの疑いがある管プラグが実際に劣化し或は割れを
生じているか否かを判断するために、それらの伝熱管を
検査することが望ましい。本明細書では、管プラグの特
に上部内部領域が劣化し或は割れを生じているかを判断
するための管プラグ検査装置について述べている。
【0025】本発明の好適な実施例を説明する前に、ま
ず、典型的な原子力蒸気発生器の構造と作用について説
明する。図1を参照すると、蒸気を発生するための原子
力蒸気発生器が、符号10で総括的に示されている。この
蒸気発生器10は、内部に空間30を画成する垂直向きの胴
20を備えている。胴20は、半球状の上部胴部分40と、こ
の上部胴部分40に一体的に取り付けられた截頭円錐形の
中間部分50と、この中間部分50に一体的に取り付けられ
た円筒形の胴体部分60と、この胴体部分60に一体的に取
り付けられた半球状の下部胴部分70とから成る。また、
下部胴部分70には、以下で述べる理由から複数のマンウ
ェイ開口75(図ではそのうちの1つのみを示す)が貫設
されている。勿論、マンウェイ開口75は、適当なマンウ
ェイカバー(図示しない)により密封状に閉鎖すること
ができる。
【0026】図1に示すように、放射性一次流体(例え
ば、水)を導くための複数の垂直向きのU字状伝熱管80
が、胴20の内部空間30内に配置されており、これらの伝
熱管80は管束90を画成している。各伝熱管80は内壁面95
(図2参照)を有している。更に、図1に示すように、
各U字状伝熱管80は、U字状ベンド管部分110により一
体的に相互連結された1対の垂直の管脚部分100から構
成されている。各管脚部分100は一次流体の流通のため
開口管端部120を有している。内部空間30の下部胴部分7
0近傍には水平の管板130が配置されており、この管板13
0は、各管端部120を受け且つ垂直に支持するための複数
の孔140を有している。
【0027】更に図1を参照すると、下部胴部分70内に
は、それを入口プレナム室160と出口プレナム室170とに
仕切るための垂直の仕切り板150が配置されている。こ
の入口プレナム室160及び出口プレナム室170には、マン
ウェイ開口75によって出入りすることができる。また、
下部胴部分70には、入口プレナム室160に連通する入口
ノズル180と、出口プレナム室170に連通する出口ノズル
190とが一体的に取り付けられている。管板130の上側の
内部空間30には、胴20と管束90との間に円筒形の覆い板
200が配置されており、この覆い板200と胴20との間に環
状ダウンカマー領域210を画成している。覆い板200の下
端部は開放されており、上端部は部分的に閉じられてい
る。即ち、覆い板200の上端部には、蒸気・水混合体の
流通を可能とする複数の穴(図示しない)が貫設されて
いる。この覆い板200の上端には、蒸気・水混合体を液
状の水と比較的に乾燥した飽和蒸気とに分離するための
湿分分離装置220が取り付けられている。湿分分離装置2
20も、覆い板200の内部からの蒸気・水混合体を受け入
れるための穴(図示しない)をその下部部分に有すると
共に、その上部部分に、乾燥飽和蒸気を流通して湿分分
離装置220から上方に流すため穴(図示しない)を有し
ている。更に、上部胴部分40の上部には主蒸気ラインノ
ズル225が一体的に取り付けられており、湿分分離装置2
20から上方に流れた後の乾燥飽和蒸気を流通することが
できるようになっている。
【0028】図1に示すように、上部胴部分40には給水
ノズル230が一体的に取り付けられており、この給水ノ
ズル230に流体的に連通した環状の給水リング内に給水
を流通させることができるようになっている。給水リン
グ240は、覆い板200の上部を取り囲み、複数のノズルが
取り付けられており、給水を給水リング240からこのノ
ズル250を通して下方のダウンカマー領域210に流すこと
ができる。覆い板200の内側には、互いに離隔された複
数の水平管支持プレート260(そのうちの4枚のみ図示
する)が配置されており、この支持プレート260は、各
伝熱管80が横方向に支持されるように各伝熱管80を受け
入れる貫通穴270を有している。また、各支持プレート2
60は、二次流体の上方への流通を可能とするための複数
のオリフィス(図示しない)を有している。
【0029】蒸気発生器10の稼働中、原子炉の炉心(図
示しない)で加熱された一次流体は、炉心から入口ノズ
ル180を通して入口プレナム室160内に流入する。この
後、一次流体は、伝熱管80の一方の開口管端部120から
伝熱管80内を通り、他方の開口管端部120から出口プレ
ナム室170に流れ、こうして一次流体は出口ノズル190を
経て蒸気発生器170から流出する。一次流体が伝熱管80
内を流れている時、同時に給水が給水ノズル230を通し
て蒸気発生器10内に流入される。この後、給水は給水リ
ング240に入り、ノズル250からダウンカマー領域210へ
と下方に流れ、最終的には管板130に当たる。次いでこ
の給水は上方に向きを変えて、管束90の周囲を流れる。
一次流体は、伝熱管80内を流れている時、管束90の回り
の二次流体である給水に熱を与える。管束90を取り巻く
二次流体の一部は、蒸気・水混合体に変換されて湿分分
離装置220へと上方に流れ、そこで、この蒸気・水混合
体は液状の水と比較的乾燥した飽和蒸気とに分離され
る。液状の水は下方に流れて管束90に戻り、一方、乾燥
飽和蒸気は上方に流れて蒸気発生器10から流出される。
乾燥飽和蒸気は主蒸気ラインノズル280を通って蒸気発
生器10から流出し、原子力発電の技術分野では周知の態
様で発電を行うためのタービン発電機(図示しない)に
送られる。このような蒸気発生器は、米国特許第4,079,
701号明細書に開示されており、詳細はその米国特許明
細書を参照されたい。
【0030】更に、図1においては、本発明の対象、即
ち管状部材ないしは管プラグを劣化又は割れについて検
査するための管プラグ検査装置(以下、「検査装置」と
いう)が符号290で総括的に示されている。以下で詳細
に説明するが、この検査装置290は、主として、検査用
センサプローブを管プラグ内に延ばすためのプローブ手
段(例えば、プローブ装置300)と、センサプローブを
横方向に回転させ且つ長手方向に移動させるためにプロ
ーブ装置300に連結されたホース手段310と、このホース
手段310を作動させるためにホース手段310に連結された
駆動手段320とから構成されている。勿論、検査装置290
が管プラグを検査すべく配置される前に、一次流体及び
二次流体は蒸気発生器10から排出され、入口プレナム室
160及び出口プレナム室170又はその一方に出入りできる
ようマンウェイカバー(図示しない)がマンウェイ開口
75から取り外されることは理解されるであろう。
【0031】次に、図2及び図3を参照すると、プロー
ブ手段(例えば、プローブ装置300)が、伝熱管80の開
口端部120内に配置された管プラグ330を検査する使用状
態で示されている。管プラグ330は、応力腐食割れに耐
えるように、「インコネル」等から作られるのが良い。
管プラグ330(本発明の構成要素をなすものではない)
は円筒形シェル340から成り、このシェル340は、伝熱管
80の内壁面95に封止可能に係合するために、その外周面
に一体的に設けられそこから突出する複数の隆起部345
を有している。また、シェル340は、閉鎖された先端上
端部350と、開放された末端下端部360とを有している。
更に、シェル340は内部にチャンバ370を画成しており、
チャンバ370は、閉鎖先端上端部350から開放末端下端部
360の近傍まで緩やかにテーパが付けられた壁面375を有
している。チャンバ370内には、ほぼ円筒形で外面にテ
ーパが付けられた拡開部材380が配置されており、この
拡開部材380は、シェル340を押し広げて内壁面95に封止
係合させ、それにより伝熱管80を施栓するためのもので
ある。拡開部材380は、以下で述べる理由から、長手方
向に貫通する細いねじ穴385を有する。シェル340を拡開
して内壁面95に封止係合させる前にあっては、拡開部材
380は開放末端下端部360よりも閉鎖先端上端部350に近
い位置に配置される。従って、シェル340を拡開して内
壁面95に封止係合させるためには、ねじ付き引張り棒工
具(図示しない)を拡開部材380のネジ穴385に螺合さ
せ、拡開部材380を先端上端部350側から末端下端部360
側に引張る。拡開部材380は、末端下端部360の方に引っ
張られると、テーパ付き壁面375と係合し、それにより
シェル340を径方向外方に広げて伝熱管80の内壁面95に
封止係合させる。このような管プラグ330は米国特許第
4,390,042号明細書に開示されており、詳細はその米国
特許明細書を参照されたい。
【0032】図2、図3、図4及び図5を参照すると、
プローブ装置300は、周囲におねじ部400を有すると共
に、先端近傍に形成された長手方向スロット405を有す
るプローブキャリヤハウジング390を備えている。以下
で詳細に説明するが、プローブキャリヤハウジング390
は、管プラグ330の開放末端部360を通り且つ拡開部材38
0に画成された細いねじ穴350を通って挿入されるよう、
寸法決めされている。プローブキャリヤハウジング390
は細い穴385を通過できることが重要である。また、プ
ローブキャリヤハウジング390は、拡開部材380と管プラ
グ330の先端上端部350との間の管プラグ上部内部領域を
検査することができるように、細いねじ穴385を通して
延び得ることを要する。プローブキャリヤハウジング39
0は、例えばパンケーキ形渦電流コイルのようなセンサ
プローブ410を有し、このセンサプローブ410は、閉鎖先
端部350と拡開部材380との間の管プラグ330の部分を検
査するよう配置される。尚、本発明に使用するのに適し
たパンケーキ形渦電流コイルは、1987年7月30日に出願
された米国特許願第079,860号明細書に開示されてお
り、詳しくはその明細書を参照されたい。センサプロー
ブ410からは導電性のワイヤ415が延び、このワイヤ415
の一端はセンサプローブ410に接続され、他端は信号分
析器(図示しない)に接続されている。検査信号はワイ
ヤ415を通って分析器に伝えられ、そこでその検査信号
は分析されて、管プラグ330が劣化或いは割れを生じて
いるか否かが判断される。プローブキャリヤハウジング
390はセンサプローブ410を収容しているが、その目的
は、以下で述べる形で損傷からセンサプローブ410を保
護すること、及び、管プラグ330内にセンサプローブ410
を移送する際の補助となることにある。
【0033】図2及び図3に示すように、プローブ装置
300は更に、検査対象の管プラグ300の内部の長さ範囲を
定めるために、プローブキャリヤハウジング390に接続
された制限手段420を備えている。この制限手段420は、
プローブキャリヤハウジング390を囲むほぼ円筒形の延
長部材430から構成されている。延長部材430はその内部
に通路440を形成しており、この通路440は、プローブキ
ャリヤハウジング390のおねじ部400と螺合されるめねじ
部(図示しない)を有している。更に、この通路440
は、プローブキャリヤハウジング390が挿通できるよう
に開放端部を有している。
【0034】図3、図4及び図5に明示するように、第
1のカラー450が延長部材430を囲んでおり、この延長部
材430を摺動可能に受け入れるよう、その中心に穴460を
有している。第1のカラー450は延長部材430の回りで延
びる円形の垂下肩部465を有しており、この肩部465は、
管プラグ330の開放末端下端部360に押し付けられるよう
な寸法とされている。第2のカラー470は、第1のカラ
ー450から間隔を置いた位置にあり、これも延長部材430
を囲んでいる。第2のカラー470は段付き穴472を有し、
この段付き穴472は、その大径の部分に延長部材430の末
端部を着座させることができよう寸法決めされている。
更に、第2のカラー470は、次に述べる理由から、第1
の開口480と第2の開口490を画成している。図示の第1
のガイド500は、第1のカラー450に固定される先端部分
510を有し、また、第2のカラー470を貫通して形成され
た第1の開口480に摺動可能に挿入される末端部分520を
有している。第2のガイド530は、第1のカラー450に固
定される先端部分540を有し、また、第2のカラー470を
貫通して形成された第2の開口490に摺動可能に挿入さ
れる末端部分550を有している。第2のガイド530は貫通
穴535を有すると共に、以下で述べる理由から、この穴5
35内を摺動可能に延びる細長い指示ピン537を有してい
る。更に、符号560で総括的に示すプレート装置が、延
長部材430を囲み、そこに調節可能に連結されている。
プレート装置560は、第2のカラー470から所定の距離を
おいて配置される。このプレート装置560は、互いに離
隔され水平に置かれた1対の円板状プレート562,564か
ら成る。プレート562,564間にはスラスト軸受566が介
設されている。延長部材430の回りであって、プレート5
62の上部には、スラスト軸受566に対してプレート562を
押し付けた状態で保持するためのOリング部材568が設
けられている。更に、第1のカラー450と第2のカラー4
70との間には、第1のカラー450を上方に偏倚するため
の弾性ばね部材569があり、第1のカラー450と第2のカ
ラー470とを可変的な離隔関係に保ち、且つ、肩部465が
偏倚されて管プラグ330の開放端部360に押し付けられる
ようにしている。
【0035】図3、図4及び図5を更に参照すると、第
2のカラー470には複数のねじ570によってほぼ円筒形の
ケーシング580が取り付けられ、プレート装置560を収容
するようにプレート装置560の回りで延びている。ケー
シング580は、第2のカラー470により閉じられた開放先
端部と、閉鎖部材590により閉じられた開放末端部とを
有している。閉鎖部材590は、1つ以上のねじ600等によ
ってケーシング580に取り付けられる。更に、閉鎖部材5
90には、段付き穴である穴610が貫設されている。ま
た、閉鎖部材590は、そこに一体的に形成された延長部
分620(穴610を含む)を有しており、この延長部分620
に取外し可能に取り付けられる連結部材630を受け入れ
るようになっている。連結部材630は位置決め装置(図
示しない)に連結することができ、管プラグ330の下方
にプローブ装置300を適宜同軸に整列させ、且つまた、
管プラグ330が検査装置290により検査されている時にプ
ローブ装置300を管プラグ330に接した状態で保持するこ
とができる。位置決め装置は、米国、ペンシルバニア
州、ピッツバーグにあるウエスチングハウス・エレクト
リック・コーポレイションから入手できるSM−10W
型ロボットのような遠隔操作ロボット装置である。第2
のカラー470、ケーシング390及び閉鎖部材590は互いに
プローブ装置300内にキャビティ635を画成し、このキャ
ビティ635内にプレート装置560が摺動可能に配置され収
容されている。
【0036】再度、図3、図4及び図5を見ると、穴61
0内に摺動可能に配置されたほぼ円筒形のローテータ640
が、止めねじ650等により延長部材430に取り付けられ、
プレート564に押し付けられるように穴610から延びてい
る。ローテータ640は段付き穴660を有し、以下に述べる
理由から、この穴660内に棚部665を画成している。更
に、以下で説明する理由から、穴660内には、中心穴675
を有するほぼ円筒形のアクチュエータ670が配置されて
いる。また、穴660内であって、棚部665とアクチュエー
タ670との間には、アクチュエータ670を上方に偏倚する
ための圧縮ばね680が配置されている。更に、ローテー
タ640は、以下に述べる理由から、細長い部分642を有す
る。
【0037】図5に明示するように、アクチュエータ67
0には細長い弾性板ばね690がねじ695等により取り付け
られている。板ばね690は、アクチュエータ670から、プ
ローブキャリヤハウジング390に形成されたスロット405
の隣接位置まで延びている。板ばね690の上端部分697
は、カム面710を有するベンド部若しくは曲げ脚部700と
なるように形成されている。プローブキャリヤハウジン
グ390の上部部分を貫通して、カム面710と摺動可能に係
合するほぼ円筒形又は棒状のカム730が横方向に延びて
いる。板ばね690が以下で述べるような態様で下方に引
かれた場合に、カム面710がカム730に摺動係合し、管プ
ラグ330の壁面375を検査するために、スロット405を通
してセンサプローブ410を径方向に突出させることがで
きることは、理解されよう。同様に、板ばね690が以下
で述べる態様で上方に進められた場合、カム面710は摺
動してカム730から離れ、センサプローブ410をスロット
405を通してプローブキャリヤハウジング390内に径方向
に引っ込め、センサプローブ410が損傷しないようにす
る。
【0038】次に、図4、図6、図7及び図8を参照す
ると、ホース手段310がプローブ手段300に連結されてい
る。ホース手段310は、取外し可能なクランプ745により
延長部分620に連結された可撓性導管740を備えている。
ホース手段310は更に、ローテータ640を回転させ、ひい
てはプローブキャリヤハウジング390を回転させるため
に、ローテータ640に連結され且つ導管740内に通されて
配置された中空のセグメント形可撓性ホース750を備え
ている。ホース750は可撓性を得るために複数のセグメ
ント760から成る。ホース750の隣合うセグメント760間
には、ホース750の張力を維持して、ホース750が後述す
るような形で回転された時に該ホース750がもつれない
ようにするために、コネクタ770が介設されている。各
コネクタ770は、隣合うセグメント760の相対する端部を
受けるための細長いほぼ円筒形の本体780から成る。更
に、各コネクタ770は本体780の中間部近傍に拡径部分79
0を有している。拡径部分790には、球面軸受810を噛合
い状態で受けるための凹部800が形成されており、この
球面軸受810は、ホース750が導管740内で回転され移動
された場合に、導管740の内面上を摺動若しくは転動す
る。
【0039】図9で最も良く分かるように、ホース手段
310を駆動手段320に連結するためのアダプタ装置815と
呼ばれるアダプタ手段が示されている。アダプタ装置81
5は、導管740を受け入れる穴825を有するほぼ円筒形の
バレル820を備えている。導管740は、プレスばめ等によ
り穴825内でアダプタ装置815に取り付けられている。ま
た、バレル820は、以下で述べる理由から、末端部835の
回りで延びるフランジ830を有している。穴825内には、
穴850が貫設されている細長いほぼ円筒形の管ノズル840
が延び、ホース750に接続されている。この管ノズル840
の端部は後述の理由からフランジ845となっている。管
ノズル840には細長いほぼ円筒形のスライド管860が取り
付けられており、このスライド管860は、その先端部を
囲む円形のフランジ865と、長手方向の溝867と、長手方
向に貫通する穴868とを有している。フランジ865は、以
下で述べる理由により、そこを横切って貫通する1対の
穴866を有している。更に、スライド管860は、合せピン
869の長手方向の移動を阻止するために、溝867の下部に
ストッパ870を画成している。スライド管860を管ノズル
840に結合するために、複数のねじ872がフランジ845と
フランジ865に通されている。穴868内には、穴885を有
するほぼ円筒形のスライダ880が摺動可能に配置されて
おり、穴885はスライダ880に棚部890を画成している。
また、スライダ880には、溝867で長手方向に摺動できる
よう寸法決めされた合せピン869が横方向に取り付けら
れている。
【0040】図9に示すように、細長い可撓性のケーブ
ル900が棚部890の近傍から穴850を通り、ホース750をへ
てアクチュエータ670に延びている。ケーブル900の一端
はボルト902(図5参照)等により適宜アクチュエータ6
70に接続される。図9に示すように、ケーブル900の他
端は複数の止めねじ920によりケーブルホルダー910内で
固定される。スライダ880の下部部分には後述の理由か
ら凹状のスロット930が形成されている。
【0041】図10、図11、図12、図13及び図1
4は、アダプタ装置815を受けることができる駆動手段3
20たるプローブドライバ装置940を示している。プロー
ブドライバ装置940はフレーム950を備え、このフレーム
950は、プローブドライバ装置940を移動又は移送するた
めの適当なホイスト工具(図示しない)を受け入れる穴
960を有している。フレーム950には平らな矩形形状のガ
イドレール970が取り付けられ、このガイドレール970
は、その垂直の側縁部に沿って延びる溝980を有してい
る。本発明の好適な実施例において、フレーム950は2
本のガイドレール970を有する。各ガイドレール970は複
数のねじ985等によりフレーム950に取り付けられる。プ
ローブドライバ装置940は、更に、各ガイドレール970に
形成された溝980と摺動可能に係合するフランジ1000
(図13参照)を有するプラットホーム990を備えてい
る。図10、図11、図12及び図13に示すように、
プラットホーム990には、スライダ880を受け入れるため
の孔1015を有する上部シェルフ1010が取り付けられてい
る。更に、プラットホームには下部シェルフ1020が取り
付けられており、この下部シェルフ1020もスライダ880
を受ける孔を有している。また、下部シェルフ1020には
以下の理由から穴1025が形成されている。上部シェルフ
1010には空気圧シリンダ1012が連結され、上部シェルフ
1010及び下部シェルフ1020を上下(すなわち、垂直移
動)させるようになっている。下部シェルフ1020は上部
シェルフ1010から離隔され、両者間に第1のプーリー10
30と中空の第2のプーリー1040を受け入れている。上部
シェルフ1010と下部シェルフ1020は、これらに取り付け
られたボルト1035により連結されており、上部シェルフ
1010が移動した際に下部シェルフ1020も移動するように
している。第2のプーリー1040には、以下で述べる理由
により、最上部周フランジ1042が一体的に取り付けられ
ている。第2のプーリー1040の上部部分は孔1015に受け
入れられ、下部部分は下部シェルフ1020に形成された段
付き穴1041(図15参照)に受け入れられる。図10、
図11、図12及び図13に示すように、第1のプーリ
ー1030及び第2のプーリー1040は上部シェルフ1010及び
下部シェルフ1020に回転可能に連結されている。第1の
プーリー1030を回転させるために、モータ軸1050が穴10
25を通して延びている。モータ軸1050の一端は第1のプ
ーリー1030に取り付けられ、他端は可逆式変速モータに
回転可能に接続されている。このモータ1055は空気駆動
式モータとしても良いことは理解されよう。第1のプー
リー1030及び第2のプーリー1040の回りには、第1のプ
ーリー1030がモータ1055により回転された場合に第2の
プーリー1040を回転させるためのプーリーベルト1060が
延設されている。
【0042】更に図10、図11、図12、図13及び
図14を参照すると、下部シェルフ1020には、複数の空
気圧シリンダ1090により駆動されるピストン1080を有す
る空気圧シリンダ装置1070が取り付けられている。ピス
トン1080にはブレース1100が取り付けられ、ピストン10
80によりこのブレース1100は上下されるようになってい
る。ブレース1100はスライドホルダー1120を受け入れる
ためのスロット1110を有しており、スライドホルダー11
20は、スライダ880に形成されたスロット930と摺動可能
に噛合するための1対の歯1124(図16参照)を画成す
る円弧状開口1122(図16参照)を有している。従っ
て、スライドホルダー1120は、図11、図12、図13
及び図16の矢印で示すように、スロット930から分離
されるよう外方に摺動すると共に、スロット930に係合
するように内方に摺動することができる。
【0043】図10、図11、図12、図13及び図1
4を再度参照すると、第1のシェルフ1010の上方に間隔
を置いて、段付き穴1180を有する最上部シェルフ1170が
フレーム950に取り付けられている。段付き穴1180は、
その大径部分内にアダプタ装置815のフランジ830を噛み
合うように受け入れるように寸法決めされており、ま
た、そこに管ノズル840を通すことができるようにも寸
法決めされている。更に、上部シェルフ1010の上部に
は、スライド管860を適所に回転可能にロックするため
の枢動可能な第1のロック部材1190が取り付けられてい
る。この第1のロック部材1190はボルト1200を中心とし
て枢動し、スライド管860のフランジ865を噛み合い状態
で受ける半円形の穴を有している。更に、最上部シェル
フ1170の上部には、プローブドライバ装置940の作動中
にアダプタ装置815のバレル820が垂直方向に移動しない
よう、バレル820を適所でロックするための枢動可能な
第2のロック部材1210が取り付けられている。第2のロ
ック部材1210はボルト1215回りを枢動し、バレル820を
噛合状態で受ける半円形の穴1220を有している。この第
2のロック部材1210は、図13の曲線状の矢印により示
される方向において、ボルト1215を中心にして枢動する
ことができる。
【0044】図10、図11、図12、図13及び図1
4に示すように、複数の可撓性の空気管1230がその一端
で空気ノズル1240に接続され、他端で空気圧シリンダ10
12,1090に接続されている。空気ノズル1240は更に、圧
縮空気を空気ノズル1240から空気管1230に供給するため
の空気供給源(図示しない)に接続される。フレーム95
0及び空気管1230には、空気管1230内を流れる空気流を
選択的に制御するためのソレノイドバルブ装置1250が取
り付けられている。
【0045】図14及び図15に明示するように、アダ
プタ装置815は駆動手段320に連結される。アダプタ装置
815が駆動手段320に連結される場合、フランジ830は上
部シェルフ1170の段付き穴1180に受け入れられる。ま
た、アダプタ装置815に含まれるスライド管860は、その
フランジ865が第2のプーリー1040の上面に取り付けら
れるようにして、中空の第2のプーリー1040に挿通され
る。フランジ865が第2のプーリー1040上に配設された
場合、第2のプーリー1040に一体的に設けられた隆起部
1160が、スライド管860のフランジ865に形成された穴86
6に係合状態で受け入れられる。従って、第2のプーリ
ー1040が回転した際、隆起部1160がスライド管860を第
2のプーリー1040を連結しているので、スライド管860
も回転することは理解されるであろう。
【0046】図16は、スライドホルダー1120を受ける
ためのスロット1110を有するブレース1100を示してい
る。スライドホルダー1120は、図16に示す直線状の矢
印の方向に沿って選択的に移動され、前述したように、
歯1124がスライダ880に形成されたスロット930に係合又
はそこから離脱することができる。
【0047】
【使用方法】本検査装置290の使用時、蒸気発生器10は
運転停止され、一次流体及び二次流体が周知の一般的方
法で排水される。次に、マンウェイ開口75を閉じている
マンウェイカバー(図示しない)が取り外される。ホー
ス手段310の一端が、ローテータ640の細長い部分642上
にホース750の一端を押し嵌めることによって、プロー
ブ装置300に連結される。ホース750の他端は、アダプタ
装置815に属する管ノズル840に取り付けられる。SM−
10W型ロボットアームのような遠隔操作式ロボット装
置(図示しない)を連結部材630に連結することによっ
て、このロボット装置はプローブ装置300に連結され
る。ロボット装置のオペレータは、ロボット装置をマン
ウェイ開口75から挿入し、検査対象となる管プラグ330
の下方に同軸にプローブ装置300を整列させるようロボ
ット装置を操作する。
【0048】適当なホイスト工具(図示しない)をフレ
ーム950の穴960に係合し、プローブドライバ装置940を
蒸気発生器10の近傍の低放射性領域に移送又は移動させ
ることにより、フレーム950は蒸気発生器10の近傍に移
送される。この後、ホイスト工具は穴960から取り外さ
れる。アダプタ装置815は以下で述べる方法でプローブ
ドライバ装置940に連結される。アダプタ装置815は、バ
レル820の端部835に設けられたフランジ830が段付き穴1
180(図15参照)にぴったり嵌まるようにして、プロ
ーブドライバ装置940に取外し可能に連結される。フラ
ンジ830が段付き穴1180に受け入れられた場合、スライ
ダ880は中空の第2のプーリー1040内に挿入され、隆起
部1160はスライダ880の穴866に嵌合される。
【0049】この後、アダプタ装置815は以下で述べる
態様でプローブドライバ装置320にロックされ、アダプ
タ装置300をプローブドライバ装置940に固定する。この
場合、第1のロック部材1190は、スライド管860のフラ
ンジ865が第1のロック部材1190に形成された半円形の
穴に噛合い状態で受け入れられるよう、ボルト1200の回
りを枢動される。また、第2のロック部材1210は、バレ
ル820の端部835が第2のロック部材に形成された半円形
の穴に嵌合されるように、ボルト1215の回りを(図14
の曲線状矢印で示す方向に沿って)枢動される。スライ
ドホルダー1120は、ブレース1100に形成されたスロット
1110内で水平方向(図11、図12、図13及び図16
に示す直線状矢印の方向)に摺動される。スライドホル
ダー1120は、その二叉状の歯1124がスライダ880に形成
されたスロット930に摺動可能に係合するよう、水平方
向に移動される。
【0050】ホース750を収容する導管740の一端は、プ
ローブ装置300における閉鎖部材590の延長部分620上に
押し嵌められる。この後、導管740はクランプ745により
延長部分620に取外し可能に接続される。このようにし
て、プローブ装置300がホース手段310に連結され、ホー
ス手段310がアダプタ装置815に連結されることは理解さ
れよう。アダプタ装置815自体は駆動手段320に連結され
る。従って、検査装置290は、主として、プローブ装置3
00と、ホース手段310と、アダプタ装置815と、駆動手段
320とから構成されることは理解されるであろう。
【0051】第1のカラー450の肩部465が管プラグ330
の末端下端部360に接するよう、ロボット装置はプロー
ブ装置300を上方に移動すべく操作される。管プラグ330
の末端下端部360により下方への反作用力が作用された
場合に、延長部材430の下部部分の周囲で延びるばね部
材569は第1のカラー450を押圧し、該カラー450を制限
的ではあるが軸線方向下方に移動させる。ロボット装置
によりプローブ装置300が上方に移動され続けると、管
プローブ330の末端下端部360は、第1のカラー450にお
ける肩部465に反作用力を及ぼす。第1のカラー450に対
するこの反作用力によって、第1のガイド500及び第2
のガイド530はそれぞれ第1の開口480及び第2の開口49
0を通して下方に摺動される。ロボット装置は、延長部
材430の上端部が管プラグ330内に配置された拡開部材38
0の下部に接するまで、プローブ装置300を上方に移動さ
せる。この場合、第1のガイド500及び第2のガイド530
が下方に摺動すると、指示ピン537の末端部とプレート5
62との間の距離は減じ、最終的には、延長部材430は拡
開部材380に接する。プレート562と指示ピン537の末端
部との間に残った距離は、検査される管プラグ330の内
部の長さに一致する。この後、駆動手段320を後述の態
様で作動してプレート装置560を上方に進め、プレート5
62と指示ピン537の末端部との間に残っていた距離を減
ずる。プレート装置560が上昇すると、プレート装置560
に含まれるプレート562は、第2のガイド530の穴535を
通って摺動可能に配置された指示ピン537の末端部に接
する。プレート562が指示ピン537の末端部に接し、更に
垂直上方に移動し続けると、指示ピン537の先端部も垂
直上方に移動する。指示ピン537の先端部の垂直移動
は、前述したように、指示ピン537の末端部とプレート5
62との間の距離が検査対象の管プラグ330の内部の長さ
に一致するので、検査処理が完全であることを示すもの
である。
【0052】更に詳細に説明するならば、モータ1055の
作動によってプレート装置560は上方に進められる。こ
の場合、モータ1055が駆動されるとモータ軸1050が回転
され、このモータ軸1050は第1のプーリー1030に取り付
けられているので、第1のプーリー1030をも回転させる
こととなる。第1のプーリー1030が回転されると、プー
リーベルト1060が回転する。プーリーベルト1060は第1
のプーリー1030と第2のプーリー1040とに巻き掛けられ
ているので、プーリーベルト1060が回転すると、第2の
プーリー1040も回転する。第2のプーリー1040に属する
隆起部1160は、スライダ880に一体的に取り付けられた
フランジ865に第2のプーリー1040を連結しているの
で、第2のプーリー1040が回転すると、スライダ880も
回転する。更に、管ノズル840はねじ872によりフランジ
865に取り付けられているので、スライダ880が回転する
と、管ノズル840も回転する。
【0053】管ノズル840が回転すると、セグメント形
ホース750の一端が管ノズル840(図15参照)に取り付
けられているので、このホース750も回転する。以下で
述べるが、セグメント形ホース750の回転により、当該
ホース750は導管740の内部に沿って移動される。セグメ
ント形ホース750の隣合うセグメント760間に介設されて
いるコネクタ770は、ホース750を導管740の内部に沿っ
て回転可能に摺動移動させるための複数の軸受810を有
している。ホース750はローテータ640の細長い部分642
に接続されているので、ホース750が回転すると、ロー
テータ640も回転する。ローテータ640は止めねじ650に
よってプローブキャリヤハウジング390に取り付けられ
ているので、ローテータ640の回転によってプローブキ
ャリヤハウジング390が回転される。上述したように、
プローブキャリヤハウジング390のおねじ部400は延長部
材430のめねじ部(図示しない)と螺合している。従っ
て、プローブキャリヤハウジング390がローテータ640に
より回転されると、おねじ部400が延長部材430のめねじ
部と螺合していることから、プローブキャリヤハウジン
グ390は延長部材430内を螺旋状に垂直移動する。従っ
て、導管740内でホース750が移動されると、延長部材43
0内でプローブキャリヤハウジング390も移動されること
は理解されよう。
【0054】下部シェルフ1020を上下動するために、空
気ノズル1240から圧縮空気が空気圧シリンダ1012に供給
される。勿論、下部シェルフ1020が上下動(即ち、垂直
移動)されると、下部シェルフ1020は上部シェルフ1010
にボルト1035により取り付けられているので、上部シェ
ルフ1010も同様に等距離で上下動されることは理解され
るであろう。このように上部シェルフ1010及び下部シェ
ルフ1020が移動されると、これらにプラットホーム990
が取り付けられて要るので、プラットホーム990も同様
に移動される。プラットホーム990が移動されると、各
プラットホーム990におけるフランジ100は各プラットホ
ーム990に形成された溝980内を係合状態で摺動するの
で、シェルフ1010,1020は垂直方向(即ち、上方又は下
方)において円滑に摺動する。空気圧シリンダ1070及び
空気圧シリンダ1012への空気の流れは、ソレノイドバル
ブ装置1250によって当該技術において周知の方法で選択
的に制御される。このようにして、上部シェルフ1010、
下部シェルフ1020及びブレース1100は、アダプタ装置81
5を受け入れ且つ板ばね690を作動させるよう、垂直方向
に調整される。
【0055】プローブキャリヤハウジング390が更に前
述したように進められると、最終的にプローブキャリヤ
ハウジング390のスロット405は延長部材330を越え、拡
開部材380をも越える。その結果、センサプローブ410が
スロット405から突出され、管プラグ330の上部内部領域
を検査することが可能となる。勿論、プローブキャリヤ
ハウジング390は管プラグ330内に長手方向に沿って螺旋
を描いて移動されるので、前述したようにプローブキャ
リヤハウジング390は横方向において回転し、センサプ
ローブ410は先端上端部350と拡開部材380との間で管プ
ラグ330を螺旋的検査スキャンすることができる。
【0056】以下で述べるような態様で、センサプロー
ブ410はスロット405から突出し、管プラグ330を検査す
ることができる。圧縮空気等の圧縮ガスが空気ノズル12
40に供給される。空気ノズル1240はその圧縮空気を空気
管1230に供給し、かかる空気管1230はその圧縮空気を、
ブレース1100を上下させる空気圧シリンダ装置1070にお
ける空気圧シリンダ1090に導く。ブレース1100を下方に
移動させると、ブレース1100に含まれる二叉状の歯1124
がスライダ880のスロット930と係合しているので、スラ
イダ880も等距離だけ下方に移動される。スライダ880に
はケーブルホルダー910にてケーブル900が取り付けられ
ているので、スライダ880が下方に移動されると、ケー
ブル900も同じ距離下方に移動される。ケーブル900が下
方に移動されると、ケーブル900はボルト902によりアク
チュエータ670に取り付けられているので、アクチュエ
ータ670も同じ距離下方に摺動される。アクチュエータ6
70にはねじ695により板ばね690が取り付けられているの
で、アクチュエータ670が下方に移動されると、板ばね6
90も下方に移動される。更に、板ばね690が下方に移動
されると、板ばね690のカム面710はカム730に摺動可能
に係合する。カム面710がカム730に摺動可能に係合する
と、ベント脚部分700が曲がり或は偏向し、それによっ
て、センサプローブ410が取り付けられた上端部分697
は、管プラグ330を検査すべく、管プラグ330の壁面375
に向かって径方向外方に突出される。
【0057】管プラグ330が検査された後、検査装置290
は、管プラグ330への挿入とはほぼ逆の手順に従って、
管プラグ330から取り外される。必要な場合、管プラグ3
30の検査後、検査装置290は他の管プラグ300を検査する
ために位置変更される。所望数の管プラグが検査された
後、検査装置290は蒸気発生器10への挿入とはほぼ逆の
手順で蒸気発生器10から取り出される。この後、マンウ
ェイカバー(図示しない)がマンウェイ開口75に再配置
され、蒸気発生器10は運転を再開する。
【0058】以上、本発明を図示し詳細に説明したが、
本発明に関しては、その精神や均等範囲から逸脱するこ
となく種々の変更が可能であるので、本発明は図示説明
された詳細部に限定されるものではない。例えば、拡開
部材を有しない管プラグ内を適正に検査するために、延
長部材を省略することは、本発明の変形例である。ま
た、管プラグの検査プロセスを監視するために、プロー
ブ装置300に適当なビデオカメラ装置を連結すること
も、本発明の別の変形例である。
【0059】本発明は、管プラグの内部を検査するのに
適用される技術を改良することを目的とした研究中に創
案されたものであり、従って、そのような使用に関連し
て説明したが、本発明は他の用途、例えば管状部材や他
の型式の導管の内部を検査する場合にも用いることがで
きることは明らかであろう。
【0060】従って、提供された装置は、内部に拡開部
材が配置された管プラグを検査するための装置であり、
拡開部材の上部と管プラグの上部との間における管プラ
グ上部領域を検査し、当該上部領域が劣化し或は割れを
生じているか否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】明瞭化のために構成部材が除去された典型的な
原子力蒸気発生器を示す部分縦断面図であり、その内部
に配置された複数本の伝熱管を示すと共に、伝熱管の1
本に連結された本発明の検査装置を示す図である。
【図2】伝熱管の1本に挿入された管プラグを示すと共
に、この管プラグを検査するために該管プラグに連結さ
れた本発明による検査装置におけるプローブ手段を示す
部分縦断面図である。
【図3】管プラグを検査するために作動状態で配置され
たプローブ手段の部分縦断面図である。
【図4】プローブ手段の部分縦断面図である。
【図5】プローブ手段を構成するローテータ、プレート
装置及びプローブキャリヤハウジングを示す部分縦断面
図である。
【図6】セグメント形ホースが挿通されている導管と、
ホースの隣合うセグメント間に介設されたコネクタとを
示す部分図である。
【図7】導管、ホース及びコネクタを部分的に断面で示
した部分図である。
【図8】明瞭化のために構成要素が除去されたコネクタ
本体の断面図である。
【図9】ホースを駆動手段に連結するためのアダプタ装
置を示す部分縦断面図である。
【図10】検査用プローブを駆動するための駆動手段を
示す正面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿っての駆動手段の側面
図である。
【図12】図10のXII−XII線に沿っての駆動手段の他
の側面図である。
【図13】図10のXIII−XIII線に沿っての駆動手段の
平面図である。
【図14】駆動手段と、駆動手段に連結されたアダプタ
装置とを示す図である。
【図15】駆動手段に連結されたアダプタ装置の部分縦
断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿ってのブレースの断
面図である。
【符号の説明】
290 管プラグ検査装置 300 プローブ装置(プローブ手段) 310 ホース手段 320 駆動手段 330 管プラグ 370 チャンバ 380 拡開部材 385 ねじ穴 390 プローブキャリヤハウジング 405 スロット 410 センサプローブ 420 制限手段 430 延長部材 670 アクチュエータ 690 板ばね 750 ホース 815 アダプタ装置(アダプタ手段) 880 スライダ 900 ケーブル 940 プローブドライバ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G21C 13/036 G21D 1/00 9117−2G // G21D 1/00 (72)発明者 エドワード・アレン・レイ アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ピッ ツバーグ、キイ・ウエスト・ドライブ 846 (72)発明者 アネット・マリ・コストロウ アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、トラ ッフォード、ティンバー・レーン 23 (72)発明者 チャールズ・ハーヴェイ・ロス・ジュニア アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ノー ス・ハンチンドン、マクドナルド・ドライ ブ 231 (72)発明者 フランシス・ゼイヴィア・グラディッチュ アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、エリ ザベス、リンカーン・ホール・ロード 322 (72)発明者 デイビッド・アンドリュー・シズマー アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、エク スポート、ボックス 248 ジェイ、アー ル・ディー・ナンバー 2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にチャンバが画成され、前記チャン
    バと連通する開放端部を有し、且つ、穴が貫設された拡
    開部材が前記チャンバ内に配置されている管プラグを検
    査するための管プラグ検査装置において、(a)管プラ
    グを検査するためにセンサプローブが連結されるプロー
    ブ手段であって、前記管プラグに連結され、前記センサ
    プローブを前記管プラグの前記開放端部を通して所定の
    距離だけ前記チャンバ内に挿入できるようになっている
    前記プローブ手段と、(b)前記管プラグの内面を検査
    スキャンすることができるよう、前記センサプローブを
    前記チャンバ内で回転且つ移動するために前記プローブ
    手段に連結された回転・移動手段と、(c)前記回転・
    移動手段を駆動するために前記回転・移動手段に係合さ
    れた駆動手段と、 を備えている管プラグ検査装置。
JP3305018A 1990-11-20 1991-11-20 管プラグ検査装置 Pending JPH0712983A (ja)

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US616444 1990-11-20
US07/616,444 US5100610A (en) 1990-11-20 1990-11-20 Tube plug inspection system

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