JPH07128631A - 液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子 - Google Patents

液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子

Info

Publication number
JPH07128631A
JPH07128631A JP27216993A JP27216993A JPH07128631A JP H07128631 A JPH07128631 A JP H07128631A JP 27216993 A JP27216993 A JP 27216993A JP 27216993 A JP27216993 A JP 27216993A JP H07128631 A JPH07128631 A JP H07128631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
electrode
crystal layer
pair
electrode film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27216993A
Other languages
English (en)
Inventor
Koetsu Hibino
光悦 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP27216993A priority Critical patent/JPH07128631A/ja
Publication of JPH07128631A publication Critical patent/JPH07128631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶分子の配向方向がほぼ一様である液晶層
領域を確保する。 【構成】 液晶光偏向素子1は平板状の液晶層2を備え
る。第1電極対3を構成する第1印加電極膜3aと第1
接地電極膜3bとを液晶層2に沿い変位量Δだけ変位さ
せて液晶層2に対面配置させる。第2電極対4も第1電
極対3と同様に構成する。各電極対3,4に電圧を印加
すると電極膜3a,3b間に延びる電気力線E1はこれ
ら電極膜3a,3bの内側面の垂線Nに対して斜めに延
び、その結果液晶分子2aが電気力線E1に沿う方向L
に配向され、したがって液晶光偏向素子1を通過した光
を方向Lに偏向できる。このとき第1電極対3に印加す
る電圧極性を第2電極対4に印加する電圧極性に対して
逆極性にし、また電極対3,4間の距離を方向Lに関す
る電極膜3a,3b間の距離よりも大きくして液晶分子
の配向方向がほぼ一様である液晶層2領域を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶光偏向素子および液
晶可変焦点光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】平板状に広がる液晶層の一側面に平板状
の第1の印加電極および第2の印加電極を対面配置する
と共に液晶層の他側面に平板状の接地電極を配置し、第
1印加電極に印加する電圧と第2印加電極に印加する電
圧とを異ならしめるようにした液晶光偏向素子が公知で
ある(特開昭63−240534号公報参照)。この液
晶光偏向素子では、第1印加電極に印加する電圧と第2
印加電極に印加する電圧とを異ならしめることにより第
1印加電極および第2印加電極から接地電極に向かう電
気力線が接地電極内側面の垂線に対し斜めに延びるよう
にし、これによって液晶層中の液晶分子を電気力線に沿
う方向に配向させて接地電極に入射した光を液晶分子の
配向方向に偏向させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
液晶光偏向素子のように第1印加電極に印加する電圧と
第2印加電極に印加する電圧とを異ならしめるようにす
るとこのとき電気力線に沿う方向が第1印加電極から第
2印加電極に向けて連続的に異なっていくので液晶分子
の配向方向がが第1印加電極から第2印加電極に向けて
連続的に異なるようになり、その結果液晶分子の配向方
向がほぼ一様の液晶層領域が非常に狭い領域にのみ形成
されることとなり、したがって上述の液晶光偏向素子を
用いた場合この液晶光偏向素子からの出射光を予め定め
られた方向に偏向されるためには入射光径を非常に小さ
くしなければならないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、平板状に広がる液晶層の一側面に
対面配置された平板状の透明電極と液晶層の他側面に対
面配置された平板状の透明電極とにより電極対を形成
し、該電極対を液晶層に沿い互いに離間して複数個形成
した液晶素子において、上記電極対に印加する電圧の極
性を互いに隣接する電極対間において逆極性にし、上記
電極対を構成する一対の透明電極を液晶層に沿い互いに
変位させて一方の透明電極から他方の透明電極に向かう
電気力線が透明電極内側面の垂線に対し斜めに延びるよ
うにし、互いに隣接する電極対間の距離が上記電気力線
に沿う透明電極間の直線距離よりも大きくなるように各
透明電極を配置して各電極対に入射した光を上記電気力
線に沿う方向に偏向させるようにしている。また上記問
題点を解決するために本発明によれば、平板状に広がる
液晶層の一側面に対面配置された平板状の透明電極と液
晶層の他側面に対面配置された平板状の透明電極とによ
り電極対を形成し、該電極対を液晶層に沿い互いに離間
して複数個形成した液晶素子において、上記電極対に印
加する電圧の極性を互いに隣接する電極対間において逆
極性にし、上記電極対を構成する一対の透明電極を液晶
層に沿い互いに変位させて一方の透明電極から他方の透
明電極に向かう電気力線が透明電極内側面の垂線に対し
斜めに延びるようにし、各電極対を通過した光がほぼ同
一点に集光されるように一対の透明電極の液晶層に沿う
変位量を上記同一点から離れた電極対ほど大きくし、互
いに隣接する電極対間の距離が上記電気力線に沿う透明
電極間の直線距離よりも大きくなるように各透明電極を
配置して各電極対に入射した光を上記電気力線に沿う方
向に偏向させるようにしている。
【0005】
【作用】請求項1に記載の発明では液晶分子の配向方向
がほぼ一様である液晶層領域が拡大される。請求項2に
記載の発明でも液晶分子の配向方向がほぼ一様である液
晶層領域が拡大され、さらに液晶可変焦点光学素子によ
り偏向された光がほぼ同一点に集光される。
【0006】
【実施例】図1を参照すると、1は液晶光偏向素子、2
は平板状をなす水平配向型の液晶層、3は第1の電極
対、4は第1電極対3とは液晶層2に沿う方向に離間し
て設けられた第2の電極対をそれぞれ示す。液晶層2は
例えば平行をなす一対のガラス板間に設けられた間隙内
に液晶分子を封入することにより形成される。また、第
1電極対3は液晶層2の一側面に対面配置された第1の
印加電極膜3aと液晶層2の他側面に対面配置された第
1の接地電極膜3bとから構成され、これら電極膜3
a,3bは例えばITO膜からなる透明電極膜から構成
される。第2電極対4も液晶層2に対面配置された第2
印加電極膜4aと第2接地電極膜4bとから構成されて
おり、これら第2印加電極膜4aおよび第2接地電極膜
4bも透明電極膜から構成される。図1に示すように第
1電極対2を構成する第1印加電極膜2aと第1接地電
極膜2bとは液晶層2に沿う方向に変位量Δだけ互いに
変位されて配置されており、第2電極対3を構成する第
2印加電極膜2aと第1接地電極膜2bとについても第
1電極対3と同様に液晶層2に沿う方向に変位量Δだけ
変位されて配置されている。なお、第1電極対3と第2
電極対4間の位置関係については後述する。さらに、第
1印加電極膜3aおよび第2印加電極膜4aは共通の端
子5に接続され、第1接地電極膜3bおよび第2接地電
極膜4bは共通の端子6に接続され、したがって第1電
極対3に印加される電圧の極性と第2電極対4に印加さ
れる電圧の極性とが互いに逆極性にされることとなる。
【0007】図2は各電極対3,4に液晶層2の電気光
学効果に関するしきい値電圧よりも高いパルス電圧を印
加した場合を示している。この場合、第1印加電極膜3
aと第1接地電極膜3b間の液晶層2に延びる電気力線
E1はその平均的な方向が第1印加電極膜3aの内側面
3Aおよび第1接地電極膜3bの内側面3Bの各垂線に
沿う方向Nに対して斜めに、すなわち図2に示した矢印
Lの方向に延びるようになる。図1に示した実施例にお
いて液晶層2中の液晶分子2aはその長軸が電気力線に
沿う方向に対して平行となるように配列されるので、こ
の場合第1印加電極膜3aと第1接地電極膜3b間に位
置する液晶分子2aはその長軸が電気力線E1に沿う方
向(矢印Lの方向)に対して平行となるように配列され
る。液晶分子2aが矢印Lの方向に配列されると第1電
極対3に入射した光Iiは矢印Lの方向に偏向され、し
たがって矢印Lの方向に進行する出射光Ioを得ること
ができる。また、これら第1印加電極膜3aと第1接地
電極膜3b間の液晶層2に延びる電気力線E1の大部分
は矢印Lの方向に延びており、したがってこれら第1印
加電極膜3aと第1接地電極膜3b間に位置する液晶分
子2aのほとんどが矢印Lの方向に配列される。その結
果入射光Iiの直径が比較的大きい場合であっても入射
光Iiを矢印Lの方向に偏向できる。
【0008】また、第1電極対3と同様に、第2印加電
極膜4aと第2接地電極膜4b間の液晶層2に延びる電
気力線E2もその平均的な方向が第2印加電極膜4aの
内側面4Aおよび第2接地電極膜4bの内側面4Bの各
垂線に沿う方向Nに対して斜めに延びるようになる。と
ころで図1に示した実施例では、第2電極対4における
電極膜4a,4b間の変位量は第1電極対3における電
極膜3a,3b間の変位量と等しくなっており(共に
Δ)、したがって第2印加電極膜4aと第2接地電極膜
4b間の液晶層2に延びる電気力線E2も図2に示した
矢印Lの方向に延びている。その結果第2印加電極膜4
aと第2接地電極膜4b間に位置する液晶分子2aも矢
印Lの方向に配列され、したがって第2電極対4からの
出射光Ioも方向Lに偏向される。
【0009】一方、各電極対3,4に電圧を印加しない
ときには液晶分子2aは図3に示すように液晶層2に沿
う方向に配向し、その結果出射光Ioは液晶光偏向素子
1によって偏向されず、すなわち出射光Ioは入射光I
iの進行方向を維持しつつ進行する。
【0010】ところで、図1に示した実施例では第1電
極対3に印加する電圧の極性を第2電極対4に印加する
電圧の極性に対して逆極性にしている。これに対し、図
4に示すように第1電極対3′に印加する電圧の極性を
第2電極対4′に印加する電圧の極性に対して同極性に
すると、すなわち第1印加電極膜3a′と第2印加電極
膜4a′とを並べて配置すると共に第1接地電極膜3
b′と第2接地電極膜4b′とを並べて配置すると例え
ば第1印加電極膜3a′と第1接地電極膜3b′間に電
界が生じるだけでなく第1印加電極膜3a′と第2接地
電極膜4b′間にも電界が生じてしまう。この場合、図
4に示すように、第1印加電極膜3a′と第1接地電極
膜3b′間の液晶層2′に電気力線E′が延び、また第
1印加電極膜3a′と第2接地電極膜4b′間の液晶層
2′にも電気力線E″が延びることとなる。図4からわ
かるように電気力線E′に沿う方向と電気力線E″に沿
う方向とは互いに異なっているので液晶層2′中には電
気力線E′に沿う方向に配向した液晶分子2a′と電気
力線E″に沿う方向に配向した液晶分子2a′とが存在
するようになる。しかしながら、この場合各電極対
3′,4′に光Iiが入射すると出射光Ioの一部が電
気力線E′に沿う方向に偏向され、残りの出射光Ioは
電気力線E″に沿う方向に偏向され、したがって出射光
Ioの進行方向が異なる二方向になってしまう。そこ
で、図1に示した実施例では上述したように第1電極対
3に印加する電圧の極性を第2電極対4に印加する電圧
の極性に対し逆極性にして第1電極対3と第2電極対4
間に生じる電界ができるだけ小さくなるようにしてい
る。その結果液晶分子2aの配向方向がほぼ一様である
液晶層2領域を大きくすることができる。
【0011】ところが、第1電極対3に印加する電圧の
極性を第2電極対4に印加する電圧の極性に対し逆極性
にした場合でも例えば第1印加電極膜3aと第2接地電
極膜4b間の距離が非常に短いとこれら第1印加電極膜
3aと第2接地電極膜4b間に電界が生じてしまう。そ
こで図1に示した実施例では、第1電極対3と第2電極
対4間の距離dが電気力線E1,E2に沿う、矢印Lの
方向に関する第1印加電極膜3aと第1接地電極膜3b
間の距離Dよりも大きくなるようにこれら第1電極対3
および第2電極対4を配置するようにしている。その結
果第1印加電極膜3aと第2接地電極膜4b間に生じる
電界、および第2印加電極膜4aと第1接地電極膜3b
間に生じる電界を低減することができ、したがって各電
極対3,4間の液晶層2にほぼ一様の電界を生じること
ができる。その結果液晶分子2aの配向方向がほぼ一様
である液晶層2領域を大きくすることができる。
【0012】これまで述べてきた実施例において、液晶
層2は水平配向型の液晶層から構成されている。しかし
ながら、液晶層2を液晶層2の一側においては水平配向
型でありかつ液晶層2の他側においては垂直配向型であ
る、いわゆるハイブリッド配向型の液晶層から構成する
こともできる。
【0013】図6および図7には第2の発明による実施
例が示される。図6および図7を参照すると、11は液
晶可変焦点光学素子、12は円板状をなす液晶層、13
は第1の環状電極対、14は第1環状電極対13と同心
配置された第2の環状電極対、15は第1環状電極対1
3と同心配置された第3の環状電極対をそれぞれ示す。
この実施例において液晶層12は液晶分子12aが液晶
層12の半径方向に配向されかつ水平配向された、いわ
ゆる放射状水平配向型の液晶層から構成される。第1環
状電極対13は液晶層12の一側面に対面配置された第
1の環状印加電極膜13aと液晶層12の他側面に対面
配置された第1の環状接地電極膜13bとから構成さ
れ、これら電極膜13a,13bは例えばITO膜から
なる透明電極膜から構成される。同様に、第2環状電極
対14は第2環状印加電極膜14aと第2環状接地電極
膜14bとから構成され、第3環状電極対15は第3印
加環状電極膜15aと第3環状接地電極膜15bとから
構成される。図6および図7に示すように液晶可変焦点
光学素子11の光出射側に位置する第1印加電極膜13
a、第2接地電極膜14b、第3印加電極膜15aは互
いに等間隔で配置される。一方、液晶可変焦点光学素子
11の光入射側に位置する第1接地電極膜13bは第1
印加電極膜13aに対して液晶層12の半径方向外側に
変位量Δ1だけ変位されて配置され、第2印加電極膜1
4aは第2接地電極膜14bに対して液晶層12の半径
方向外側に変位量Δ2だけ変位されて配置され、第3接
地電極膜15bは第3印加電極膜15aに対して液晶層
12の半径方向外側に変位量Δ3だけ変位されて配置さ
れる。このとき各環状電極対13,14,15を構成す
る電極膜の各変位量Δ1,Δ2,Δ3についてΔ1<Δ
2<Δ3となるように各環状電極対13,14,15が
構成されている(後述する)。また、液晶可変焦点光学
素子11の光入射側に位置する第1接地電極膜13b、
第2印加電極膜14aおよび第3接地電極膜15b以外
の液晶層12側面には遮光板16が配置されている。さ
らに、第1印加電極膜13a、第2印加電極膜14aお
よび第3印加電極膜15aは共通の端子17に接続さ
れ、第1接地電極膜13b、第2接地電極膜14bおよ
び第3接地電極膜15bは共通の端子18に接続され
る。したがって第1環状電極対13に印加される電圧の
極性と第2環状電極対14に印加される電圧の極性とが
互いに逆極性にされ、第2環状電極対14に印加される
電圧の極性と第3環状電極対15に印加される電圧の極
性とも互いに逆極性にされることとなる。
【0014】図8は各環状電極対13,14,15に液
晶層12の電気光学効果に関するしきい値電圧よりも高
いパルス電圧を印加した場合を示している。この場合、
第1印加電極膜13aと第1接地電極膜13b間の液晶
層12に延びる電気力線E1はその平均的な方向が第1
印加電極膜13aおよび第1接地電極膜13bの各内側
面の垂線に沿う方向Nに対して斜めに、すなわち図8に
おいて矢印L1で示した方向に延びるようになる。その
結果、第1印加電極膜13aと第1接地電極膜13b間
に位置する液晶分子12aはその長軸が電気力線E1に
沿う方向L1に対して平行となるように配列され、した
がって第1環状電極対13に光Iiが入射すると矢印L
1の方向に偏向された出射光Io1を得ることができ
る。また、これら第1印加電極膜13aと第1接地電極
膜13b間の液晶層12に延びる電気力線E1の大部分
は矢印L1の方向に延びており、したがってこれら第1
印加電極膜13aと第1接地電極膜13b間に位置する
液晶分子12aのほとんどが矢印L1の方向に配列され
る。その結果入射光Iiの直径が比較的大きい場合であ
っても第1環状電極対13に入射した光Iiを矢印L1
の方向に偏向できる。
【0015】同様に、第2印加電極膜14aと第2接地
電極膜14b間の液晶層12に延びる電気力線E2はそ
の平均的な方向が図8において矢印L2で示した方向に
延びるようになる。その結果、第2印加電極膜14aと
第2接地電極膜14b間に位置する液晶分子12aは電
気力線E2に沿う方向L2に配列され、したがって第2
環状電極対14に光Iiが入射すると方向L2に偏向さ
れた出射光Io2を得ることができる。さらにまた、第
3印加電極膜15aと第3接地電極膜15b間の液晶層
12に延びる電気力線E3はその平均的な方向が図8に
おいて矢印L3で示した方向に延びるようになる。その
結果、第3印加電極膜15aと第3接地電極膜15b間
に位置する液晶分子12aは電気力線E3に沿う方向L
3に配列され、したがって第3環状電極対15に光Ii
が入射すると方向L3に偏向された出射光Io3を得る
ことができる。なお、例えば第1環状電極対13と第2
環状電極対14間の液晶層12領域、あるいは第2環状
電極対14と第3環状電極対15間の液晶層12領域に
は液晶分子12aの配向方向が図8に示した方向L1,
L2,L3のいずれとも異なる液晶層12領域が存在す
る恐れがある。この液晶層12領域に光が入射したする
とその出射光は図8に示した方向L1,L2,L3のい
ずれとも異なる方向に偏向されることとなる。そこで図
6および図7に示した実施例では光入射側に位置する、
例えば第1接地電極膜13bと第2印加電極膜14a間
の液晶層12側面に遮光板16を設けて、液晶分子12
aの配向方向が図8に示した方向L1,L2,L3のい
ずれとも異なる液晶層12領域内に入射光が入射しない
ようにしている。
【0016】第1環状電極対13からの出射光Io1
は、図9に示すように、次いで例えば環状電極対13,
14,15に関する対称軸線K−K上に予め設けられた
点Fに向かい、第2環状電極対14からの出射光Io2
および第3環状電極対15からの出射光Io3も点Fに
向かい、したがって各環状電極対13,14,15に電
圧が印加されたときには各環状電極対13,14,15
からの出射光Io1,Io2,Io3が共通の点Fに集
光されるようになる。その結果、各環状電極対13,1
4,15に電圧が印加されたとき液晶可変焦点光学素子
11は焦点Fを有する凸レンズと同様の集光作用を有す
ることとなる。
【0017】ところで環状電極対からの出射光の進行方
向はこの環状電極対を構成する一対の電極膜間に延びる
電気力線に沿う方向によって定まり、この電気力線に沿
う方向はこの一対の電極膜の、液晶層12の半径方向に
関する変位量によって定まる。そこで図6および図7に
示した実施例では第1環状電極対13からの出射光Io
1が同一点Fに向かうように変位量Δ1を予め定めてい
る。同様に、第2環状電極対14からの出射光Io2が
同一点Fに向かうように変位量Δ2を予め定め、さらに
同様に第3環状電極対15からの出射光Io3も同一点
Fに向かうように変位量Δ3を予め定めている。このと
き上述したようにΔ1<Δ2<Δ3となっており、同一
点Fから離れた環状電極対ほど環状電極対を構成する一
対の電極膜の変位量が大きくなっている。
【0018】一方、各環状電極対13,14,15に電
圧を印加しないときには液晶分子12aは液晶層12に
沿う方向に配向し、その結果出射光Io1,Io2,I
o3は液晶可変焦点光学素子11によって偏向されず、
すなわち出射光Io1,Io2,Io3は図10に示す
ように入射光Iiの進行方向を維持しつつ進行する。し
たがって、液晶可変焦点光学素子11は各環状電極対1
3,14,15に電圧を印加した場合としない場合とに
よって異なる2つの焦点を有することとなる。
【0019】図6および図7に示した実施例において
も、図1に示した実施例と同様に、互いに隣接する電極
対間の電圧極性が互いに逆極性となるようにしている。
その結果第1環状電極対13と第2環状電極対14間に
生じる電界を低減でき、また第2環状電極対14と第3
環状電極対15間に生じる電界を低減できる。したがっ
て液晶分子12aの配向方向がほぼ一様である液晶層1
2領域を確保することができる。
【0020】また、図11に示すように、第1環状電極
対13と第2環状電極対14間の距離d1が電気力線E
2に沿う、矢印L2の方向に関する第2印加電極膜14
aと第2接地電極膜14b間の距離D2よりも大きくな
るようにこれら第1環状電極対13および第2環状電極
対14を配置している。同様に第2環状電極対14と第
3環状電極対15間の距離d2が電気力線E3に沿う、
矢印L3の方向に関する第3印加電極膜15aと第3接
地電極膜15b間の距離D3よりも大きくなるようにこ
れら第2環状電極対14および第3環状電極対15を配
置している。その結果第1環状電極対13と第2環状電
極対14間に生じる電界を低減でき、また第2環状電極
対14と第3環状電極対15間に生じる電界を低減でき
る。したがって液晶分子12aの配向方向がほぼ一様で
ある液晶層12領域を確保することができる。
【0021】これまで述べてきた実施例において、液晶
層12は放射状水平配向型の液晶層から構成されてい
る。しかしながら、液晶層12を液晶層12と同心円状
に配向されかつ水平配向された、いわゆる同心円状水平
配向型の液晶層から構成することもできる。あるいは液
晶層12を液晶層12の一側においては放射状水平配向
型または同心円状水平配向型でありかつ液晶層12の他
側においては垂直配向型である、いわゆるハイブリッド
配向型の液晶層から構成することもできる。また、上述
の実施例では第1接地電極膜13b、第2印加電極膜1
4aおよび第3接地電極膜15bが位置する液晶可変焦
点光学素子11側面から光Iiが入射するようにしてい
る。しかしながら、第1印加電極膜13a、第2接地電
極膜14bおよび第3印加電極膜15aが位置する液晶
可変焦点光学素子11側面から光Iiが入射するように
してもよい。この場合各環状電極対13,14,15に
電圧が印加されると液晶可変焦点光学素子11は凸レン
ズと同様の光学的作用を有するようになる。
【0022】図12および図13には第2の発明による
別の実施例が示される。この実施例において液晶可変焦
点光学素子20は対称平面J−Jに関して互いに対称的
に配置された第1の液晶可変焦点光学素子21と第2の
液晶可変焦点光学素子31とから構成されている。図1
2および図13を参照すると、22は第1液晶可変焦点
光学素子21の液晶層、23は第1の印加電極膜23a
と第1の接地電極膜23bとから構成される第1の電極
対、24は第2の印加電極膜24aと第2の接地電極膜
24bとから構成される第2の電極対、25は第3の印
加電極膜25aと第3の接地電極膜25bとから構成さ
れる第3の電極対、32は第2液晶可変焦点光学素子3
1の液晶層、33は第4の印加電極膜33aと第4の接
地電極膜33bとから構成される第4の電極対、34は
第5の印加電極膜34aと第5の接地電極膜34bとか
ら構成される第5の電極対、35は第6の印加電極膜3
5aと第6の接地電極膜35bとから構成される第6の
電極対をそれぞれ示す。この実施例において液晶層2
2,32は水平配向型の液晶層からそれぞれ構成され
る。第1電極対23、第2電極対24および第3電極対
25は第1液晶可変焦点光学素子21に形成され、第4
電極対33、第5電極対34および第6電極対35は第
2液晶可変焦点光学素子31に形成されている。また、
第1電極対23と第4電極対33とは対称平面J−Jに
関して互いに対称的に配置され、第2電極対24と第5
電極対34とは対称平面J−Jに関して互いに対称的に
配置され、第3電極対25と第6電極対35とは対称平
面J−Jに関して互いに対称的に配置される。なお、長
方形状をなす各電極膜23a,23b,24a,24
b,25a,25b,33a,33b,34a,34
b,35a,35bはそれぞれ対応する液晶層22,3
2に対面配置され、また透明電極膜から構成されてい
る。
【0023】図12および図13に示すように液晶可変
焦点光学素子20の光出射側に位置する第1印加電極膜
23a、第2接地電極膜24b、第3印加電極膜25
a、第4印加電極膜33a、第5接地電極膜34b、第
6印加電極膜35aは互いに等間隔で配置される。一
方、液晶可変焦点光学素子20の光入射側に位置する第
1接地電極膜23bは第1印加電極膜23aに対して対
称平面J−Jに垂直な方向に変位量Δ1だけ変位されて
配置され、第2印加電極膜24aは第2接地電極膜24
bに対して同方向に変位量Δ2だけ変位されて配置さ
れ、第3接地電極膜25bは第3印加電極膜25aに対
して同方向に変位量Δ3だけ変位されて配置される。上
述したように第4電極対33は対称平面J−Jに関して
第1電極対23と対称的に配置されており、したがって
第4電極対33を構成する電極膜33a,33bに関す
る変位量はΔ1となっている。同様にして、第5電極対
34を構成する電極膜34a,34bに関する変位量は
Δ2であり、第6電極対35を構成する電極膜35a,
35bに関する変位量はΔ3である。このとき各電極対
23,24,25,33,34,35に関する電極膜の
各変位量Δ1,Δ2,Δ3についてΔ1<Δ2<Δ3と
なるように各電極対23,24,25,33,34,3
5が構成されている(後述する)。また、液晶可変焦点
光学素子20の光入射側に位置する第1接地電極膜23
b、第2印加電極膜24a、第3接地電極膜25b、第
4接地電極膜33b、第5印加電極膜34a、第6接地
電極膜35b以外の液晶層22,32側面には遮光板2
6が配置されている。さらに、各電極対の印加電極膜2
3a,24a,25a,33a,34a,35aは共通
の端子27に接続され、各電極対の接地電極膜23b,
24b,25b,33b,34b,35bは共通の端子
28に接続される。したがって第1電極対23に印加さ
れる電圧の極性と第2電極対24に印加される電圧の極
性とが互いに逆極性にされ、第2電極対24に印加され
る電圧の極性と第3電極対25に印加される電圧の極性
とも互いに逆極性にされることとなる。同様に第4電極
対33に印加される電圧の極性と第5電極対34に印加
される電圧の極性とが互いに逆極性にされ、第5電極対
34に印加される電圧の極性と第6電極対35に印加さ
れる電圧の極性とも互いに逆極性にされる。
【0024】図14は各電極対23,24,25,3
3,34,35に液晶層22,32の電気光学効果に関
するしきい値電圧よりも高いパルス電圧を印加した場合
を示している。この場合、第1印加電極膜23aと第1
接地電極膜23b間の液晶層22に延びる電気力線はそ
の平均的な方向が図14において矢印L1で示した方向
に延びるようになり、その結果第1印加電極膜23aと
第1接地電極膜23b間に位置する液晶分子が矢印L1
の方向に配列される。したがって第1環状電極対13に
光Iiが入射すると矢印L1の方向に偏向された出射光
Io1を得ることができる。また、これら第1印加電極
膜23aと第1接地電極膜23b間の液晶層22に延び
る電気力線の大部分は矢印L1の方向に延びており、し
たがってこれら第1印加電極膜23aと第1接地電極膜
23b間に位置する液晶分子のほとんどが矢印L1の方
向に配列される。その結果入射光Iiの直径が比較的大
きい場合であっても第1電極対23に入射した光Iiを
矢印L1の方向に偏向できるようになる。
【0025】同様に、第2印加電極膜24aと第2接地
電極膜24b間の液晶層22に延びる電気力線はその平
均的な方向が図14において矢印L2で示した方向に延
びるようになり、その結果第2印加電極膜24aと第2
接地電極膜24b間に位置する液晶分子は矢印L2の方
向に配列される。したがって第2電極対24に光Iiが
入射すると方向L2に偏向された出射光Io2を得るこ
とができる。さらにまた、第3印加電極膜25aと第3
接地電極膜25b間の液晶層22に延びる電気力線はそ
の平均的な方向が図14において矢印L3で示した方向
に延びるようになり、その結果第3印加電極膜25aと
第3接地電極膜25b間に位置する液晶分子は矢印L3
の方向に配列される。したがって第3電極対25に光I
iが入射すると方向L3に偏向された出射光Io3を得
ることができる。
【0026】一方、第4印加電極膜33aと第2接地電
極膜33b間の液晶層32に延びる電気力線はその平均
的な方向が図14において矢印L4で示した方向に延び
るようになり、その結果第2印加電極膜24aと第2接
地電極膜24b間に位置する液晶分子は矢印L4の方向
に配列される。したがって第4電極対33に光Iiが入
射すると方向L4に偏向された出射光Io4を得ること
ができる。ところで、第4電極対33は対称平面J−J
に関して第1電極対23と対称的に配置されているので
方向L4は対称平面J−Jに関して方向L1と対称的な
方向に指向することとなる。同様に、第5印加電極膜3
4aと第5接地電極膜34b間の液晶層32には対称平
面J−Jに関して矢印L2の方向と対称的な方向であ
る、矢印L5の方向に電気力線が延び、その結果第5印
加電極膜34aと第5接地電極膜34b間に位置する液
晶分子は矢印L5の方向に配列される。したがって第5
電極対34に光Iiが入射すると方向L5に偏向された
出射光Io5を得ることができる。さらに、第6印加電
極膜35aと第6接地電極膜35b間の液晶層32には
対称平面J−Jに関して矢印L3の方向と対称的な方向
である、矢印L6の方向に電気力線が延び、その結果第
6印加電極膜35aと第6接地電極膜35b間に位置す
る液晶分子は矢印L6の方向に配列される。したがって
第6電極対35に光Iiが入射すると方向L6に偏向さ
れた出射光Io6を得ることができる。
【0027】第1液晶可変焦点光学素子21の各電極対
23,24,25からの各出射光Io1,Io2,Io
3は次いで、例えば対称平面J−J上でありかつ図14
の紙面上に予め設けられた点Fに向かい、したがって図
14に示すように第1液晶可変焦点光学素子21の出射
光Io1,Io2,Io3が共通の点Fに集光されるよ
うになる。また第2液晶可変焦点光学素子31の各電極
対33,34,35からの各出射光Io4,Io5,I
o6も次いで同一の点Fに向かい、したがって出射光I
o1,Io2,Io3,Io4,Io5,Io6が共通
の点Fに集光されるようになる。ところで図12および
図13に示した実施例では各電極膜は長方形状をなして
おり、したがって図14に示した点Fは図15に示すよ
うな液晶層22,23に対して平行な直線G上に設けら
れていることとなる。すなわち、液晶可変焦点光学素子
20を通過した光Ioは直線Gに向かうようになる。そ
の結果、各電極対23,24,25,33,34,35
に電圧が印加されたとき液晶可変焦点光学素子20はシ
リンドリカルレンズと同様の集光作用を有することとな
る。
【0028】ところで電極対からの出射光の進行方向は
この電極対を構成する一対の電極膜間に延びる電気力線
に沿う方向によって定まり、この電気力線に沿う方向は
この一対の電極膜の変位量によって定まる。そこで図1
2および図13に示した実施例では第1電極対23から
の出射光Io1が同一点Fに向かうように変位量Δ1を
予め定めている。同様に、第2電極対24からの出射光
Io2が同一点Fに向かうように変位量Δ2を予め定
め、さらに同様に第3電極対25からの出射光Io3も
同一点Fに向かうように変位量Δ3を予め定めている。
このとき上述したようにΔ1<Δ2<Δ3となってお
り、同一点Fから離れた電極対ほど電極対を構成する一
対の電極膜の変位量が大きくなっている。また、上述し
たように第4電極対33を構成する一対の電極膜の変位
量はΔ1であり、第5電極対34を構成する一対の電極
膜の変位量はΔ2であり、第6電極対35を構成する一
対の電極膜の変位量はΔ3である。したがって第2液晶
可変焦点光学素子31についても同一点Fから離れた電
極対ほど電極対を構成する一対の電極膜の変位量が大き
くなっている。
【0029】一方、各電極対23,24,25,33,
34,35に電圧を印加しないときには液晶分子は液晶
層22,32に沿う方向に配向し、その結果出射光Io
1,Io2,Io3,Io4,Io5,Io6は液晶可
変焦点光学素子20によって偏向されず、すなわち出射
光Io1,Io2,Io3,Io4,Io5,Io6は
図16に示すように入射光Iiの進行方向を維持しつつ
進行する。したがって、液晶可変焦点光学素子20は各
電極対23,24,25,33,34,35に電圧を印
加した場合としない場合とによって異なる2つの焦点を
有することとなる。
【0030】第1液晶可変焦点光学素子21において、
図1に示した実施例と同様に互いに隣接する電極対間の
電圧極性が互いに逆極性となるようにしている。その結
果第1電極対23と第2電極対24間に生じる電界を低
減でき、また第2電極対24と第3電極対25間に生じ
る電界を低減できる。したがって液晶分子の配向方向が
ほぼ一様である液晶層22領域を確保することができ
る。また、第2液晶可変焦点光学素子31においても互
いに隣接する電極対間の電圧極性が互いに逆極性となる
ようにしている。その結果第4電極対33と第5電極対
34間に生じる電界を低減でき、また第5電極対34と
第6電極対35間に生じる電界を低減できる。したがっ
て液晶分子の配向方向がほぼ一様である液晶層32領域
を確保することができる。
【0031】また第1液晶可変焦点光学素子21におい
て、図17に示すように、第1電極対23と第2電極対
24間の距離d1が第2印加電極膜24aと第2接地電
極膜24b間に延びる電気力線に沿う、矢印L2の方向
に関する第2印加電極膜24aと第2接地電極膜24b
間の距離D2よりも大きくなるようにこれら第1電極対
23および第2電極対24を配置している。その結果第
1電極対23と第2電極対24間に生じる電界を低減で
きる。同様に、第2電極対24と第3電極対25間の距
離d2が第3印加電極膜15aと第3接地電極膜15b
間に延びる電気力線に沿う、矢印L3の方向に関する第
3印加電極膜25aと第3接地電極膜25b間の距離D
3よりも大きくなるようにこれら第2電極対24および
第3電極対25を配置している。その結果第2電極対2
4と第3電極対25間に生じる電界を低減できる。した
がって液晶分子の配向方向がほぼ一様である液晶層22
領域を確保することができる。一方、第2液晶可変焦点
光学素子31においては第1液晶可変焦点光学素子21
との対称性を考えればよいので説明を省略するが、第2
液晶可変焦点光学素子31においても液晶分子の配向方
向がほぼ一様である液晶層32領域を確保することがで
きる。
【0032】これまで述べてきた実施例において、液晶
層22,32は水平配向型の液晶層から構成されてい
る。しかしながら、液晶層22,32を液晶層22,3
2の一側においては水平配向型でありかつ液晶層22,
32の他側においては垂直配向型である、いわゆるハイ
ブリッド配向型の液晶層から構成することもできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では液晶分子の配
向方向がほぼ一様である液晶層領域を確保できるので入
射光径を制限することなく偏向光を得ることができる。
請求項2に記載の発明では液晶分子の配向方向がほぼ一
様である液晶層領域を確保しつつこの液晶分子の配向方
向を連続的に変化させているので出射光をほぼ同一点に
集光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による液晶光偏向素子の部分拡大断
面図である。
【図2】各電極対に電圧を印加した場合を示す、液晶光
偏向素子の部分拡大断面図である。
【図3】各電極対に電圧を印加しない場合を示す、液晶
光偏向素子の部分拡大断面図である。
【図4】好ましくない実施例を示す、液晶光偏向素子の
部分拡大断面図である。
【図5】各電極膜の配置方法を説明するための液晶光偏
向素子の部分拡大断面図である。
【図6】第2の発明による液晶可変焦点光学素子の平面
図である。
【図7】図6の線VII−VIIに沿ってみた、液晶可
変焦点光学素子の断面図である。
【図8】各電極対に電圧を印加した場合を示す、液晶可
変焦点光学素子の部分拡大断面図である。
【図9】出射光の進行方向を説明するための、図7と同
様な液晶可変焦点光学素子の断面図である。
【図10】各電極対に電圧を印加しない場合を示す、図
8と同様な液晶可変焦点光学素子の部分拡大断面図であ
る。
【図11】各電極膜の配置方法を説明するための液晶可
変焦点光学素子の部分拡大断面図である。
【図12】第2の発明の別の実施例を示す、液晶可変焦
点光学素子の平面図である。
【図13】図12の線XIII−XIIIに沿ってみ
た、液晶可変焦点光学素子の断面図である。
【図14】各電極対に電圧を印加した場合を示す、図1
3と同様な液晶可変焦点光学素子の断面図である。
【図15】出射光の進行方向を説明するための、液晶可
変焦点光学素子の斜視図である。
【図16】各電極対に電圧を印加しない場合を示す、図
13と同様な液晶可変焦点光学素子の断面図である。
【図17】各電極膜の配置方法を説明するための液晶可
変焦点光学素子の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…液晶光偏向素子 2…液晶層 2a…液晶分子 3…第1電極対 3a…第1印加電極膜 3b…第1接地電極膜 4…第2電極対 4a…第2印加電極膜 4b…第2接地電極膜 11…液晶可変焦点光学素子 20…液晶可変焦点光学素子 21…第1液晶可変焦点光学素子 31…第2液晶可変焦点光学素子 E1,E2,E3…電気力線 F…同一点 Ii…入射光 Io…出射光 Δ1,Δ2,Δ3…電極膜の変位量

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状に広がる液晶層の一側面に対面配
    置された平板状の透明電極と液晶層の他側面に対面配置
    された平板状の透明電極とにより電極対を形成し、該電
    極対を液晶層に沿い互いに離間して複数個形成した液晶
    素子において、上記電極対に印加する電圧の極性を互い
    に隣接する電極対間において逆極性にし、上記電極対を
    構成する一対の透明電極を液晶層に沿い互いに変位させ
    て一方の透明電極から他方の透明電極に向かう電気力線
    が透明電極内側面の垂線に対し斜めに延びるようにし、
    互いに隣接する電極対間の距離が上記電気力線に沿う透
    明電極間の直線距離よりも大きくなるように各透明電極
    を配置して各電極対に入射した光を上記電気力線に沿う
    方向に偏向させるようにした液晶光偏向素子。
  2. 【請求項2】 平板状に広がる液晶層の一側面に対面配
    置された平板状の透明電極と液晶層の他側面に対面配置
    された平板状の透明電極とにより電極対を形成し、該電
    極対を液晶層に沿い互いに離間して複数個形成した液晶
    素子において、上記電極対に印加する電圧の極性を互い
    に隣接する電極対間において逆極性にし、上記電極対を
    構成する一対の透明電極を液晶層に沿い互いに変位させ
    て一方の透明電極から他方の透明電極に向かう電気力線
    が透明電極内側面の垂線に対し斜めに延びるようにし、
    各電極対を通過した光がほぼ同一点に集光されるように
    一対の透明電極の液晶層に沿う変位量を上記同一点から
    離れた電極対ほど大きくし、互いに隣接する電極対間の
    距離が上記電気力線に沿う透明電極間の直線距離よりも
    大きくなるように各透明電極を配置して各電極対に入射
    した光を上記電気力線に沿う方向に偏向させるようにし
    た液晶可変焦点光学素子。
JP27216993A 1993-10-29 1993-10-29 液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子 Pending JPH07128631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27216993A JPH07128631A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27216993A JPH07128631A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07128631A true JPH07128631A (ja) 1995-05-19

Family

ID=17510039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27216993A Pending JPH07128631A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07128631A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194635A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Minolta Co Ltd 焦点位置可変空間変調デバイス
JP2004101704A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Ricoh Co Ltd 光路シフト素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194635A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Minolta Co Ltd 焦点位置可変空間変調デバイス
JP2004101704A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Ricoh Co Ltd 光路シフト素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4348079A (en) Acousto-optic device utilizing Fresnel zone plate electrode array
US6795157B2 (en) Compound liquid crystal microlens for a sensor
US6859333B1 (en) Adaptive liquid crystal lenses
EP1783538B1 (en) Optical element
JPS6232425A (ja) 光偏向器
JPS62500123A (ja) 複数の光ビ−ムを走査して情報変調するための電気光学的装置
WO2017154910A1 (ja) レーザー走査装置及びその駆動方法
JP2019086539A (ja) 表示装置
JP3814366B2 (ja) 液晶波面変調装置及びその駆動方法
US7057787B2 (en) Architecture for large-FOR EO-crystal-based agile beam steering
US20140177997A1 (en) Waveguide lens including planar waveguide and media grating
JPH07128631A (ja) 液晶光偏向素子および液晶可変焦点光学素子
CN110412810B (zh) 一种液晶透镜及其驱动方法
JP3401760B2 (ja) 光学装置
US20170248830A1 (en) Two-dimensional beam steering device
WO2021059734A1 (ja) 光制御装置
JP3734563B2 (ja) 電気光学レンズ
KR100801378B1 (ko) 표시 장치와 그 제조 방법
JPS62170933A (ja) 液晶ミラ−レンズ
JPS62237433A (ja) 光偏向器
CN217655403U (zh) 光学元件
US11442215B2 (en) Light emitting device including a plurality of first and second protrusions
JPH01147527A (ja) レーザー走査用液晶装置
JPH04212122A (ja) 光変調素子
JPH0419619A (ja) 光偏向器