JPH0712856A - 高電圧検出警報装置 - Google Patents
高電圧検出警報装置Info
- Publication number
- JPH0712856A JPH0712856A JP15530193A JP15530193A JPH0712856A JP H0712856 A JPH0712856 A JP H0712856A JP 15530193 A JP15530193 A JP 15530193A JP 15530193 A JP15530193 A JP 15530193A JP H0712856 A JPH0712856 A JP H0712856A
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- Japan
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- high voltage
- alarm
- capacitor
- metal rod
- electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 事故等により高電圧(数10kV〜数100
0kV)が印加された場合の検出と警報を行う高電圧検
出警報装置をシンプルな構造で実現する。 【構成】 高電圧が誤って印加された場合、高電圧検出
端子9の端子間が閉じ、コンデンサ10に電界Eが加え
られる。マクスウェル応力によりコンデンサ10の誘電
体3が4に吸い込まれるので、金属棒5も誘電体3と共
に陰極2側に移動し、金属棒5−陰極2−警報用電源7
−警報器8の閉回路が形成され、警報を行う。
0kV)が印加された場合の検出と警報を行う高電圧検
出警報装置をシンプルな構造で実現する。 【構成】 高電圧が誤って印加された場合、高電圧検出
端子9の端子間が閉じ、コンデンサ10に電界Eが加え
られる。マクスウェル応力によりコンデンサ10の誘電
体3が4に吸い込まれるので、金属棒5も誘電体3と共
に陰極2側に移動し、金属棒5−陰極2−警報用電源7
−警報器8の閉回路が形成され、警報を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧(数10kV〜
数1000kV)を使用する装置において、何らかの事
故により高電圧が印加されるべきでない箇所に印加され
た場合の検出と警報を行う高電圧検出警報装置に関す
る。
数1000kV)を使用する装置において、何らかの事
故により高電圧が印加されるべきでない箇所に印加され
た場合の検出と警報を行う高電圧検出警報装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高電圧検出警報装置にお
いては、高電圧発生時に接地点に流れる放電電流を検出
して高電圧を検出し、この検出信号によりリレー等の開
閉遮断器を動作させている(例えば特開平1−2020
34号公報)。
いては、高電圧発生時に接地点に流れる放電電流を検出
して高電圧を検出し、この検出信号によりリレー等の開
閉遮断器を動作させている(例えば特開平1−2020
34号公報)。
【0003】あるいは、高電圧の検出電圧を基準電圧と
比較し、その出力により制御回路を通して開閉遮断器を
動作させている(例えば特開平2−34892号公
報)。
比較し、その出力により制御回路を通して開閉遮断器を
動作させている(例えば特開平2−34892号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における高電
圧検出回路と開閉遮断器の動作は、主に高圧時放電電流
ΔIや比較電圧ΔVの検出信号を電子制御回路を通して
行うので、高電圧の電子回路への影響が予想されるこ
と、また回路構成が複雑になると言う問題があった。
圧検出回路と開閉遮断器の動作は、主に高圧時放電電流
ΔIや比較電圧ΔVの検出信号を電子制御回路を通して
行うので、高電圧の電子回路への影響が予想されるこ
と、また回路構成が複雑になると言う問題があった。
【0005】本発明の目的は、上述のような問題を解決
し、構造が極めて簡単な高電圧検出警報装置を提供する
ことにある。
し、構造が極めて簡単な高電圧検出警報装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高電圧検出警報
装置は、誘電率の異なる2種類の誘電体を2枚の電極で
挟んだコンデンサと、前記2種類の誘電体に埋め込ま
れ、先端が一方の電極に微小間隔をおいて配置された金
属棒と、漏洩した高電圧を検出すると、前記コンデンサ
の電極間に電界を印加する手段と、コンデンサに電界が
印加されると電極間に作用するマクスウェル応力によ
り、前記金属棒が移動し、前記一方の電極に金属棒の先
端が接触すると、警報を発する手段と、を備えることを
特徴とする。
装置は、誘電率の異なる2種類の誘電体を2枚の電極で
挟んだコンデンサと、前記2種類の誘電体に埋め込ま
れ、先端が一方の電極に微小間隔をおいて配置された金
属棒と、漏洩した高電圧を検出すると、前記コンデンサ
の電極間に電界を印加する手段と、コンデンサに電界が
印加されると電極間に作用するマクスウェル応力によ
り、前記金属棒が移動し、前記一方の電極に金属棒の先
端が接触すると、警報を発する手段と、を備えることを
特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の高電圧検出警報装置は、異なる2種類
の誘電体に高電圧が印加されると、誘電率の大きい誘電
体が誘電率の小さい誘電体にマクスウェル応力により吸
い込まれる現象を利用し、誘電率の大きい誘電体に埋め
込まれた金属棒が誘電体と共に移動することにより、警
報用のスイッチとして開閉遮断動作を行わせる点に特徴
がある。従って電流や電圧を検出し遮断器を開閉させる
余分な電子制御回路を必要としない。
の誘電体に高電圧が印加されると、誘電率の大きい誘電
体が誘電率の小さい誘電体にマクスウェル応力により吸
い込まれる現象を利用し、誘電率の大きい誘電体に埋め
込まれた金属棒が誘電体と共に移動することにより、警
報用のスイッチとして開閉遮断動作を行わせる点に特徴
がある。従って電流や電圧を検出し遮断器を開閉させる
余分な電子制御回路を必要としない。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示す。この高電
圧検出警報装置は、誘電率の異なる2種類の誘電体3,
4を2枚の金属板(陽極1および陰極2)で挟んだコン
デンサ10を備えている。陽極1および陰極2は、動か
ないように固定されている。誘電体3の誘電率をε1 、
誘電体4の誘電率をε2 としたときに、ε1 >ε2 であ
るとする。
圧検出警報装置は、誘電率の異なる2種類の誘電体3,
4を2枚の金属板(陽極1および陰極2)で挟んだコン
デンサ10を備えている。陽極1および陰極2は、動か
ないように固定されている。誘電体3の誘電率をε1 、
誘電体4の誘電率をε2 としたときに、ε1 >ε2 であ
るとする。
【0010】コンデンサ10の陽極1と陰極2との間に
は、漏洩した高電圧を検出する端子またはスイッチより
なる高電圧検出端子9と、数10kV〜数100kV直
流高電圧源6との直列回路を接続する。
は、漏洩した高電圧を検出する端子またはスイッチより
なる高電圧検出端子9と、数10kV〜数100kV直
流高電圧源6との直列回路を接続する。
【0011】高電圧検出端子9は、漏洩した高電圧を検
出すると、端子A,B間が閉じる構造となっている。
出すると、端子A,B間が閉じる構造となっている。
【0012】コンデンサ10の誘電体3と4内には、電
極間の方向に平行な部分を有する金属棒5が埋め込まれ
ている。この金属棒5の先端部11は、陰極2に微小間
隔をおいて配置されている。
極間の方向に平行な部分を有する金属棒5が埋め込まれ
ている。この金属棒5の先端部11は、陰極2に微小間
隔をおいて配置されている。
【0013】金属棒5とコンデンサ10の陰極2との間
には、高電圧検出時に警報を行うブザー,点滅ランプ,
表示ランプ等の警報器8と、警報用電源7とが接続され
ている。
には、高電圧検出時に警報を行うブザー,点滅ランプ,
表示ランプ等の警報器8と、警報用電源7とが接続され
ている。
【0014】次に本実施例の動作を説明する。高電圧を
使用している装置が正常に動作し高電圧が漏洩していな
い場合、つまり高電圧検出端子9が開の状態では、コン
デンサ10の電極間には直流高電圧が印加されないの
で、誘電体にはマクスウェル応力が働かない。したがっ
て、金属棒5の先端11は陰極2に接触しないので、警
報器8に電流が流れず警報は発せられない。
使用している装置が正常に動作し高電圧が漏洩していな
い場合、つまり高電圧検出端子9が開の状態では、コン
デンサ10の電極間には直流高電圧が印加されないの
で、誘電体にはマクスウェル応力が働かない。したがっ
て、金属棒5の先端11は陰極2に接触しないので、警
報器8に電流が流れず警報は発せられない。
【0015】何らかの異常で高電圧が漏洩すると、高電
圧検出端子9の端子A,B間が閉じ、コンデンサ10の
陽極1から陰極2に電界Eが印加される。このとき、陽
極1から陰極2へは、次式で示されるマクスウェル応力
fが働く。
圧検出端子9の端子A,B間が閉じ、コンデンサ10の
陽極1から陰極2に電界Eが印加される。このとき、陽
極1から陰極2へは、次式で示されるマクスウェル応力
fが働く。
【0016】
【数1】
【0017】このマクスウェル応力fにより、誘電率の
大きい誘電体3は、誘電率の小さい誘電体4に吸い込ま
れるため、誘電体3に埋め込んだ金属棒5も共に陰極2
側に移動する。特に誘電体4を空気とすると、誘電体3
に埋め込まれた金属棒5は、誘電体3と共に陰極2側へ
移動する。金属棒5の先端11が陰極2と接触すると、
金属棒5−陰極2−警報用電源7−警報器8の閉回路が
形成されるため、警報器8の回路が閉じ、警報器8が作
動する。
大きい誘電体3は、誘電率の小さい誘電体4に吸い込ま
れるため、誘電体3に埋め込んだ金属棒5も共に陰極2
側に移動する。特に誘電体4を空気とすると、誘電体3
に埋め込まれた金属棒5は、誘電体3と共に陰極2側へ
移動する。金属棒5の先端11が陰極2と接触すると、
金属棒5−陰極2−警報用電源7−警報器8の閉回路が
形成されるため、警報器8の回路が閉じ、警報器8が作
動する。
【0018】以上の実施例で、マクスウェル応力による
金属棒5の移動量は極めて微量であるので、金属棒5の
先端11と陰極2との間の間隙距離を適切に設定するこ
とが重要である。
金属棒5の移動量は極めて微量であるので、金属棒5の
先端11と陰極2との間の間隙距離を適切に設定するこ
とが重要である。
【0019】また以上の実施例において、警報器8をリ
レー等に置き換えることにより、高圧回路をオフする
等、多方面の処置を行うことが可能となる。
レー等に置き換えることにより、高圧回路をオフする
等、多方面の処置を行うことが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、コンデン
サへの直流高電圧印加時の電界が及ぼすマクスウェル応
力により誘電体が移動することを、スイッチ投入に直接
利用したので、その構成は極めてシンプルであり、装置
の信頼性,小型化に大きな効果がある。
サへの直流高電圧印加時の電界が及ぼすマクスウェル応
力により誘電体が移動することを、スイッチ投入に直接
利用したので、その構成は極めてシンプルであり、装置
の信頼性,小型化に大きな効果がある。
【図1】本発明の構成を示す図である。
1 金属板(陽極) 2 金属板(陰極) 3 誘電体(誘電率ε1 ) 4 誘電体(誘電率ε2 ) 5 金属棒 6 直流高電圧源 7 警報用電源 8 警報器 9 高電圧検出端子 10 コンデンサ 11 金属棒の先端
Claims (2)
- 【請求項1】誘電率の異なる2種類の誘電体を2枚の電
極で挟んだコンデンサと、 前記2種類の誘電体に埋め込まれ、先端が一方の電極に
微小間隔をおいて配置された金属棒と、 漏洩した高電圧を検出すると、前記コンデンサの電極間
に電界を印加する手段と、 コンデンサに電界が印加されると電極間に作用するマク
スウェル応力により、前記金属棒が移動し、前記一方の
電極に金属棒の先端が接触すると、警報を発する手段
と、を備えることを特徴とする高電圧検出警報装置。 - 【請求項2】前記コンデンサの電極間に電界を印加する
手段は、前記電極間に接続された、漏洩した高電圧を検
出する高電圧検出端子と、直流高電圧源との直列回路よ
りなり、 前記警報を発する手段は、前記金属棒と前記一方の電極
との間に接続された、警報器と警報用電源との直列回路
よりなる、ことを特徴とする請求項1記載の高電圧検出
警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15530193A JPH0827303B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 高電圧検出警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15530193A JPH0827303B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 高電圧検出警報装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712856A true JPH0712856A (ja) | 1995-01-17 |
JPH0827303B2 JPH0827303B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=15602910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15530193A Expired - Lifetime JPH0827303B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 高電圧検出警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0827303B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002080124A3 (es) * | 2001-03-30 | 2002-12-05 | Grupo Ormazabal Sa | Sistema de alarma sonora de prevención de puesta a tierra en celdas de alta tensión |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15530193A patent/JPH0827303B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002080124A3 (es) * | 2001-03-30 | 2002-12-05 | Grupo Ormazabal Sa | Sistema de alarma sonora de prevención de puesta a tierra en celdas de alta tensión |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0827303B2 (ja) | 1996-03-21 |
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