JPH07128507A - 塗膜構造 - Google Patents

塗膜構造

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JPH07128507A
JPH07128507A JP5272244A JP27224493A JPH07128507A JP H07128507 A JPH07128507 A JP H07128507A JP 5272244 A JP5272244 A JP 5272244A JP 27224493 A JP27224493 A JP 27224493A JP H07128507 A JPH07128507 A JP H07128507A
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light
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retroreflective
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Hirokatsu Umeda
裕功 梅田
Kenji Matsuzaki
賢士 松▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再帰反射材による再帰反射光のみならず該再
帰反射光と補色関係にある色相の正反射光をも生じ得る
ようにすることにより、見る方向によって色相を大きく
変化させる。 【構成】 所定の基板1上に形成された光反射層2と、
該光反射層2の上層側にあって均一且つ緻密に配設され
た再帰反射材4,4・・を有するクリヤ層5とを備えた
塗膜構造において、前記クリヤ層5中に、前記再帰反射
材4,4・・より上層側に位置して光透過性および正反
射性を有する光干渉材6,6・・を配設するようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、塗膜構造に関し、さ
らに詳しくは再帰反射材層を含む塗膜であって宝石のよ
うな透明感と輝き、深み感をもつ塗膜の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、再帰反射光を利用した再帰反
射塗膜は良く知られており、例えば交通標識、安全標識
等に用いられている。この再帰反射塗膜としては、所定
の基板上に形成された光反射層と、該光反射層の上層側
にあって均一且つ緻密に配設された再帰反射材(例え
ば、ガラスビーズ)を有するクリヤ層とを備えた構成の
ものが良く知られている(例えば、特開昭63ー229
176号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の再
帰反射塗膜は、再帰反射材において再帰反射された再帰
反射光の存在によって高輝度(換言すれば、宝石のよう
な透明感と輝き、深み感)を発揮するため、これを自動
車外板用塗膜として利用することが考えられる。
【0004】ところが、再帰反射材の屈折による再帰反
射光は、受光角(即ち、再帰反射材に入射する光の角度)
を固定して見た場合、光輝性は大幅に向上しているが、
単調且つ一様な色感しか得られない。これは、通常再帰
反射材が一層しか形成されていないため、同じ強さの再
帰反射光のみであって、正反射光がないためと思われ
る。
【0005】一方、上記のような再帰反射塗膜を自動車
外板用塗膜として使用する場合、見る方向によって色相
を変化させることができれば、意匠感・質感がより一層
向上することとなるところから、その達成が要望されて
いる。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、再帰反射材による再帰反射光のみならず該再帰反
射光と補色関係にある色相の正反射光をも生じ得るよう
にすることにより、見る方向によって色相を大きく変化
させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、所定の基板上に形
成された光反射層と、該光反射層の上層側にあって均一
且つ緻密に配設された再帰反射材を有するクリヤ層とを
備えた塗膜構造において、前記クリヤ層中に、前記再帰
反射材より上層側に位置して光透過性および正反射性を
有する光干渉材を配設するようにしている。
【0008】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の塗膜構造におい
て、前記光干渉材として表面に酸化チタンの被覆層を有
する干渉マイカを用いるようにしている。
【0009】
【作用】請求項1あるいは2の発明では、上記手段によ
って次のような作用が得られる。
【0010】即ち、クリヤ層中の光干渉材(例えば、干
渉マイカ)に対して入射する光の一部は、光干渉材にお
いて反射されて正反射干渉光となるとともに、残余の光
(即ち、正反射干渉光と補色関係にある色相を有する光)
は、光干渉材を透過した後、再帰反射材において再帰反
射される再帰反射光となる。従って、正反射干渉光側か
ら見る場合と、再帰反射光側から見る場合とでは色相が
大きく変化することとなる。
【0011】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0012】即ち、表面に酸化チタンの被覆層を有する
干渉マイカによる正反射干渉光の色合は酸化チタンの被
覆層の膜厚を調整することで対応できるため、さらに多
様な色相変化が得られる。
【0013】
【発明の効果】請求項1あるいは2の発明によれば、所
定の基板上に形成された光反射層と、該光反射層の上層
側にあって均一且つ緻密に配設された再帰反射材を有す
るクリヤ層とを備えた塗膜構造において、前記クリヤ層
中に、前記再帰反射材より上層側に位置して光透過性お
よび正反射性を有する光干渉材(例えば、干渉マイカ)を
配設して、クリヤ層中の光干渉材(例えば、干渉マイカ)
に対して入射する光の一部が、光干渉材において反射さ
れて正反射干渉光となるとともに、残余の光(即ち、正
反射干渉光と補色関係にある色相を有する光)が、光干
渉材を透過した後、再帰反射材において再帰反射される
再帰反射光となるようにしたので、正反射干渉光側から
見る場合と、再帰反射光側から見る場合とでは色相が大
きく変化することとなり、再帰反射塗膜の意匠感・質感
が大幅に向上するという優れた効果がある。
【0014】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
塗膜構造において、光干渉材として表面に酸化チタンの
被覆層を有する干渉マイカを用いるようにしたので、正
反射干渉光の色合を酸化チタンの被覆層の膜厚を調整す
ることで対応できることとなり、さらに多様な色相変化
が得られるという優れた効果がある。
【0015】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0016】本実施例の塗膜構造は、図1に示すよう
に、所定の基板1上に形成された光反射層2と、該光反
射層2のの上層側に塗布されたバインダー層3と、該バ
インダー層3上に均一且つ緻密に配設された再帰反射材
4,4・・を有するクリヤ層5とを備えて構成されてお
り、該クリヤ層5中には、前記再帰反射材4,4・・よ
り上層側に位置して光透過性および正反射性を有する多
数の光干渉材6,6・・が配設されている。
【0017】ついで、上記塗膜構造の構成について具体
的に詳述する。
【0018】前記基板1としては自動車用外板(エポキ
シ樹脂系塗料を電着焼付けした電着塗膜が形成されてい
る)が用いられている。
【0019】前記光反射層2は、前記基板1上にポリエ
ステルメラミン塗料(日本ペイント製:OTO−825)
を140℃×30minの条件で焼付けて得られるもので
あり、膜厚は40μmとされる。
【0020】前記バインダー層3は、アクリルウレタン
塗料(日本ビーケミカル製:R−256)を90℃×30m
inの条件で焼付けて得られるものであり、膜厚は2〜3
μmとされる。
【0021】前記再帰反射材4は、ユニオン製の屈折率
2.2、径40〜60μmのガラスビーズとされる。
【0022】前記クリヤ層5は、アクリルメラミン塗料
(日本ペイント製:OTO−563)を140℃×30min
の条件で焼付けして得られるものであり、膜厚は80μ
mとされる。
【0023】前記光干渉材6は、表面に酸化チタンの被
覆層を有する干渉マイカ(資生堂製:インフィニットカラ
ー)とされている。該干渉マイカ6は、入射光の一部を
干渉光として正反射するとともに、該干渉光と補色関係
にある色の光を透過光として透過させるものである。
【0024】上記のような構成の塗膜構造としたことに
より、次のような作用が得られる。
【0025】クリヤ層5中の干渉マイカ6,6・・に対
して入射する光I0の一部は、干渉マイカ6において反
射されて赤紫色の正反射干渉光I′となるとともに、残
余の光(即ち、正反射干渉光と補色関係にある色相を有
する光)は、干渉マイカ6を透過した後、ガラスビーズ
4において再帰反射される青色の再帰反射光Iとなる。
従って、正反射干渉光I′側から見る場合と、再帰反射
光I側から見る場合とでは色相が大きく変化することと
なり、再帰反射塗膜の意匠感・質感が大幅に向上する。
【0026】ちなみに、本実施例の塗膜上に入射角ー4
5°の入射光I0を当てた時のー35°〜+35°の範
囲での反射光I1(図3参照)の色相変化を変角分光測光
計により調べたところ、図2に示すように、100分割
マンセル色相環において40°以上(即ち、青色から赤
紫色まで)の色相変化が発現していた。
【0027】なお、本実施例におけるように、光干渉材
として、表面に酸化チタンの被覆層を有する干渉マイカ
を用いた場合、正反射干渉光の色合を酸化チタンの被覆
層の膜厚を調整することで対応できることとなり、さら
に多様な色相変化が得られる。
【0028】なお、本実施例では、再帰反射材としてガ
ラスビーズを用いているが、その他の再帰反射材を用い
てもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる塗膜構造を示す断面
図である。
【図2】本願発明の実施例にかかる塗膜における色相変
化を変角分光測光計を用いて測定した結果を100分割
マンセル色相環に表示した図である。
【図3】変角分光測光計における入射角と受光角とを示
す説明図である。
【符号の説明】
1は基板、2は光反射層、3はバインダー層、4は再帰
反射材(ガラスビース)、5はクリヤ層、6は光干渉材
(干渉マイカ)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板上に形成された光反射層と、
    該光反射層の上層側にあって均一且つ緻密に配設された
    再帰反射材を有するクリヤ層とを備えた塗膜構造であっ
    て、前記クリヤ層中には、前記再帰反射材より上層側に
    位置して光透過性および正反射性を有する光干渉材が配
    設されていることを特徴とする塗膜構造。
  2. 【請求項2】 前記光干渉材が、表面に酸化チタンの被
    覆層を有する干渉マイカとされていることを特徴とする
    前記請求項1記載の塗膜構造。
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