JPH07128493A - 原子炉格納容器排気システム - Google Patents

原子炉格納容器排気システム

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JPH07128493A
JPH07128493A JP27405693A JP27405693A JPH07128493A JP H07128493 A JPH07128493 A JP H07128493A JP 27405693 A JP27405693 A JP 27405693A JP 27405693 A JP27405693 A JP 27405693A JP H07128493 A JPH07128493 A JP H07128493A
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JP
Japan
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reactor containment
containment vessel
pipe
turbine condenser
turbine
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Pending
Application number
JP27405693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hatakeyama
由紀夫 畠山
Hirokatsu Shishido
弘克 宍戸
Satoshi Miura
聡志 三浦
Shingo Oda
伸吾 織田
Minoru Saito
実 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】原子炉格納容器2から主蒸気管配管へ接続する
配管及びを原子炉格納容器隔離弁6及び8を設け、気体
廃棄物処理系出口側に、タービン復水器15へ戻る配管
並びに電動弁19を設け、グランド蒸気排風機24出口
側に、電動弁27及びベントフィルタ28を設ける。 【効果】タービン復水器内で放射性物質を一時保留し、
崩壊による減少並びに気体廃棄物処理系の再循環運転に
より放射性物質を低減して、主排気筒から大気へ放出す
る放射性物質を最小にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉格納容器を有す
る原子力発電プラントに係り、特に、原子炉格納容器の
過剰な圧力を抑制し、原子炉格納容器の損傷を防止する
とともに、原子炉格納容器内の放射性物質を過大に環境
中に放出しない設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、アール オー シュルー
テル アンド アール ピー シュミッツ“フィルター
ド ベントッド コンテーンメント”(R. O. Schluete
r andR. P. Schumitz, “Filtered Vented Containmen
t”, Fourth Workshop on Containment Integrity, Jun
e 15, 1988.)に記載されているように、原子炉格
納容器内の圧力上昇による原子炉格納容器の過圧損傷を
防止するために図7に示すフィルタベント装置を介して
ベントし、フィルタ内で放射性物質を含んだエアロゾル
粒子を除去したあと、大気放出するシステムとなってい
た。しかし、原子炉格納容器から放出される放射性物質
が多量に存在する場合には、エアロゾル粒子による目づ
まりを防止するために大型なフィルタ装置を用いてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、事故時
の原子炉格納容器内の圧力上昇による原子炉格納容器の
過圧損傷を防止するため、フィルタベントシステムを介
してベントし、フィルタで放射性物質のエアロゾル粒子
を除去したあと大気へ放出するシステムとなっている。
【0004】しかし、大型のフィルタベントシステムを
有しており、また、希ガスの除去という点については有
効ではない。
【0005】本発明の目的は、不容性エアロゾルも含め
た放射性物質の除去を達成し、環境への放射性物質の放
出を最小にすることにある。
【0006】また、既存のシステムを用いる改良によ
る、低コストでの実現を可能にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、原子炉格納
容器のドライウェル部及びウェットウェル部から主蒸気
管配管への接続配管と原子炉格納容器隔離弁を設け、こ
の配管とタービンバイパスラインを用いて原子炉格納容
器内の過剰な圧力をタービン復水器へ放出して、タービ
ン復水器内で蒸気を凝縮させ水溶性の放射性物質を除去
すること、並びに、タービン復水器内に一時保留するこ
とで放射性物質の崩壊による削減を計り、さらに、非凝
縮性ガスについては気体廃棄物処理系により放射性物質
の除去を十分行い放射性物質の低減を計ってから主排気
塔より大気放出を行う構造とすることにより達成され
る。
【0008】
【作用】原子炉格納容器内過圧時は、ドライウェル部又
はウェットウェル部から主蒸気管配管へ接続する配管の
隔離弁とタービンバイパス弁を開放することにより、タ
ービンバイパスラインを介してタービン復水器に放出す
る。タービン復水器への過剰圧力の放出により原子炉格
納容器内の圧力は低下し過圧損傷は防止される。タービ
ン復水器に放出された水溶性の蒸気はタービン復水器内
で凝縮される。また、非凝縮性ガスはタービン復水器に
接続されている気体廃棄物処理系により放射性物質の除
去を行い、さらに、戻し配管を用いて再循環させること
でより一層の放射性物質の低減を計る。大気中への放出
が必要とされる場合には、上記の十分な放射性物質の除
去を行ってから主排気筒より放出する。
【0009】また、タービングランドシールを維持して
タービン側からの蒸気漏洩を防止する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5によ
り説明する。
【0011】本発明の原子炉は、図1に示すように主蒸
気隔離弁3が閉じているため、原子炉格納容器2内の圧
力が上昇している状態にある。主蒸気隔離弁3が閉じて
いるため主蒸気流量は無く、タービン加減弁11及びタ
ービン止め弁10は閉止される。
【0012】この状態が続くと図3に示すように原子炉
格納容器2の設計圧力まで上昇を続け原子炉格納容器2
の過圧損傷を招くことになる。
【0013】そこで、図2に示すように、タービン復水
器15の真空状態を破壊し、ドライウェル4部又はウェ
ットウェル7部の隔離弁6または隔離弁8と、タービン
バイパス弁12を開放し、原子炉格納容器2内の過剰な
圧力をタービン復水器15へ排気する。
【0014】原子炉格納容器2内の蒸気をタービン主復
水器15へ排気することにより、図4に示すように原子
炉格納容器2内の圧力は低下し、原子炉格納容器2の過
圧損傷を防止できる。
【0015】タービン主復水器15の容量は、原子炉格
納容器2の空間容量とほぼ同等であるので、蒸気の放出
先としては十分容量を満足する。また、タービン復水器
15内の温度上昇を抑えるために、循環水ポンプ14を
運転させることで海水による冷却を行う。
【0016】タービン復水器15内へ放出された蒸気並
びに非凝縮性ガスの中から蒸気分を、タービン復水器1
5内で凝縮させる。タービン復水器15内で、放射性物
質を含んだ凝縮蒸気並びに非凝縮性ガスを一時保留され
ることにより放射性物質は崩壊して放射性濃度は低減さ
れる。
【0017】一方、タービン13側からの放射性物質を
含んだ非凝縮性ガスの漏えいを防ぐため、タービングラ
ンドシールを維持する。
【0018】タービングランドシールは、図5に示すよ
うにタービングランド部をグランド蒸気蒸化器22また
は所内蒸気系21からの発生蒸気でシールドしてタービ
ンの下段側から蒸気を引き出して放射性物質を含んだ非
凝縮性ガスの漏えいを防ぐものである。
【0019】原子炉格納容器2内の過剰圧力をタービン
復水器15へ放出した際にグランドシールに用いた蒸気
は、グランド蒸気復水器23へ送り、復水ポンプ25を
1台運転させて凝縮させる。グランド蒸気復水器23で
凝縮されない非凝縮性ガスについては、グランド蒸気排
風機24によって抽出を行い、グランド蒸気復水器23
出口のフィルタ側電動弁27を開弁し、さらに並行する
もう一方の電動弁26を閉弁してベントフィルタ28に
より処理を行ってから主排気筒29より大気へ放出す
る。
【0020】また、タービン復水器15へ放出された非
凝縮性のガスについては、気体廃棄物処理系を用いて放
射性物質の除去を行う。気体廃棄物処理系は、図2に示
すように、空気抽出器16,吸着塔17,ブロワ18に
より構成されている。気体廃棄物処理系の吸着塔17に
より放射性ガスの除去を行うが、気体廃棄物処理系のブ
ロワ出口側の電動弁20を閉弁しタービン復水器15へ
の戻り配管の電動弁19を開弁してタービン復水器15
との間を循環させることで、より一層の放射性物質の除
去を計る。また、空気抽出を行うことでタービン復水器
15内を負圧に保ち、タービン復水器15内の物質が外
部へ漏洩するのを防ぐ。そして、この再循環運転を行
い、非凝縮性の放射性物質の低減を十分に行った後で主
排気筒29から大気へ放出する。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉格納容器内の過
剰圧力をタービン復水器に排気して、水溶性の蒸気を凝
縮させて一時保留することで、放射性物質の崩壊による
削減を行い、また非凝縮性のガスは、気体廃棄物処理系
による放射性物質の除去を行い、復水器へ戻す再循環運
転を行うことで原子炉格納容器から放出される放射性物
質のより一層の低減を図ることが出来る。
【0022】大気放出する場合でも、上記のようにター
ビン復水器内での蒸気凝縮による放射性物質の低減及び
気体廃棄物処理系による放射性物質の除去により放出さ
れる放射性ガスを最小限に抑える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の系統図。
【図2】本発明の第二の実施例の系統図。
【図3】本発明の一実施例の原子炉格納容器内圧力変化
の説明図。
【図4】本発明の第二実施例の原子炉格納容器内圧力変
化の説明図。
【図5】本発明の実施例のグランドシール部の系統図。
【図6】従来の原子炉格納容器ベントの系統図。
【符号の説明】
2…原子炉格納容器、3…主蒸気隔離弁、4…ドライウ
ェル、6…隔離弁(ドライウェル側)、7…ウェットウ
ェル、8…隔離弁(ウェットウェル側)、10…タービ
ン止め弁、11…タービン加減弁、12…タービンバイ
パス弁、13…タービン、14…循環水ポンプ、15…
タービン復水器、16…空気抽出器、17…吸着塔、1
8…ブロワ、19,20,26,27…電動弁、21…
所内蒸気系、22…グランド蒸気蒸化器、23…グラン
ド蒸気復水器、24…グランド蒸気排風機、25…復水
ポンプ、28…ベントフィルタ、29…主排気筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 聡志 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 織田 伸吾 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 斉藤 実 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉格納容器とタービン及びタービン復
    水器を有する原子力発電所において、原子炉格納容器の
    ドライウェル部又はウェットウェル部から主蒸気管配管
    へ接続する配管を設け、その配管に原子炉格納容器隔離
    弁を設けることを特徴とする原子炉格納容器排気システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、配管に設ける原子炉格
    納容器隔離弁として不活性ガス処理系の原子炉格納容器
    隔離弁を用いる原子炉格納容器排気システム。
  3. 【請求項3】請求項1において、グランド蒸気排風機出
    口に、電動弁とこれと平行して電動弁とフィルタ、並び
    にそれらを接続する配管を設ける原子炉格納容器排気シ
    ステム。
  4. 【請求項4】請求項1において、気体廃棄物処理系出口
    側に、タービン復水器へ戻る配管を設け、その配管の途
    中に電動弁を設ける原子炉格納容器排気システム。
  5. 【請求項5】請求項1において、原子炉格納容器過圧状
    態で、原子炉格納容器から主蒸気管配管へ接続された配
    管の原子炉格納容器隔離弁とタービンバイパス弁を開放
    して、原子炉格納容器内の過剰な圧力をタービン復水器
    へ放出する原子炉格納容器排気システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、タービン復水器へ放出
    した蒸気並びに非凝縮性ガスの中から蒸気分をタービン
    復水器内で凝縮させて、凝縮蒸気並びに非凝縮性ガスを
    タービン復水器内で一時保留させる原子炉格納容器排気
    システムの運転方法。
  7. 【請求項7】請求項1において、原子炉格納容器内の過
    剰な圧力をタービン復水器へ放出した際は、グランド蒸
    気排風機出口のフィルタ側電動弁を開弁し、並行するも
    う一方の電動弁を閉弁する原子炉格納容器排気システム
    の運転方法。
  8. 【請求項8】請求項6において、タービン復水器内の非
    凝縮性ガスをタービン復水器から気体廃棄物処理系の抽
    出機,吸着塔、及びブロワを介し、タービン復水器へ戻
    る配管を用いて再循環運転をする原子炉格納容器排気シ
    ステムの運転方法。
JP27405693A 1993-11-02 1993-11-02 原子炉格納容器排気システム Pending JPH07128493A (ja)

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ID=17536357

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JP (1) JPH07128493A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170027830A (ko) * 2014-07-14 2017-03-10 아레바 인코포레이티드 대류건조 여과식 격납용기 배기시스템

Cited By (1)

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KR20170027830A (ko) * 2014-07-14 2017-03-10 아레바 인코포레이티드 대류건조 여과식 격납용기 배기시스템

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