JPH07128378A - 多重インバータのインピーダンス計測方法 - Google Patents

多重インバータのインピーダンス計測方法

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JPH07128378A
JPH07128378A JP5277196A JP27719693A JPH07128378A JP H07128378 A JPH07128378 A JP H07128378A JP 5277196 A JP5277196 A JP 5277196A JP 27719693 A JP27719693 A JP 27719693A JP H07128378 A JPH07128378 A JP H07128378A
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inverter
voltage
deviation
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JP5277196A
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Kazuyuki Yoda
和之 依田
Yoshihiro Konishi
義弘 小西
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多重インバータシステムにおける出力電圧特性
の向上を図るために各並列インバータの出力給電系イン
ピーダンス定数をその運転中に計測する。 【構成】多重インバータシステムを構成する各並列イン
バータの出力電圧を指定する電圧設定器10の設定値に
対し電圧偏差設定回路21による偏差ΔVSを加減算
し、任意の2組のインバータの出力電圧間に2ΔVS
電圧偏差を発生させ、この電圧偏差に起因するインバー
タ出力電流間の偏差ΔIをベクトル量として検出演算
し、それぞれの大きさにおいて前記電圧偏差を前記電流
間偏差で除した値をその大きさとし前記両偏差間の位相
差をその位相角とするベクトル量を求め、このベクトル
量を以てインバータ出力電圧の基本波に対する各インバ
ータ出力給電経路の総合インピーダンスとなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多重巻線変圧器を介
し或いは複数のリアクトルを介して並列運転し単一の負
荷に給電する多重インバータシステムにおけるインバー
タ出力側総合インピーダンスの計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インバータがリアクトル或いは
変圧器を介して負荷に給電する場合、負荷給電電圧は前
記インバータの出力端から前記負荷に至る給電経路の回
路定数の変動影響を受けるものであるが、前記の如き多
重インバータシステムにおける出力電圧制御に関し、従
来は、前記の如き給電経路回路定数の変動に従ってその
制御定数の変更を行うことは無かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の如
く多重インバータシステムにおける出力電圧制御に関し
て、その給電経路回路定数の変動に伴う制御定数の変更
を行わずに前記出力電圧即ち負荷給電電圧をフィードフ
ォワード制御するか、或いはその帰還信号取出し点が電
圧制御としては適切でない状態でフィードバック制御す
る場合、負荷運転に伴う給電経路回路定数特に抵抗値変
動の影響を受け、前記負荷給電電圧に対する制御特性の
悪化を来していた。
【0004】上記に鑑みこの発明は、前記の如き多重イ
ンバータシステムにおける出力電圧制御に関しその制御
特性の向上を図るために行う制御定数変更に関連して、
前記給電経路回路定数を給電経路インピーダンスとして
前記多重インバータシステムの運転中に常時計測し得る
各インバータ出力側インピーダンスの計測方法の提供を
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の多重インバータのインピーダンス計測方
法においては、 1)その第一の手段として、複数のインバータを多重巻
線変圧器を介し或いはそれぞれの出力側に直列に接続さ
れたリアクトルを介して並列運転し単一の負荷に給電す
る多重インバータシステムにおけるインバータ出力側イ
ンピーダンスの計測方法であって、任意の2組のインバ
ータに関しそれぞれの出力電圧設定値間に大きさの差を
与え、この設定値偏差に起因する前記両インバータ間の
出力電圧偏差と出力電流偏差とをそれぞれの基本波にお
けるベクトル量として検出演算すると共にそれぞれの大
きさにおいて前記の電圧偏差を電流偏差で除した値をそ
の大きさとし前記両偏差間の位相差をその位相角とする
ベクトル量を演算し、このベクトル量を以て前記基本波
における前記各インバータの出力経路総合インピーダン
スとなすものとする。
【0006】2)その第二の手段として、複数のインバ
ータを多重巻線変圧器を介し或いはそれぞれの出力側に
直列に接続されたリアクトルを介して並列運転し単一の
負荷に給電する多重インバータシステムにおけるインバ
ータ出力側インピーダンスの計測方法であって、任意の
2組のインバータに関しそれぞれのPWM変調用キャリ
ヤ信号間に位相差を設定し、このキャリヤ信号位相差に
起因する前記両インバータの出力電圧と出力電流とにお
ける特定高調波成分を帯域濾波回路を介し検出すると共
に、前記特定高調波成分に関する前記両インバータ間の
電圧偏差と電流偏差とをベクトル量として演算し、更に
それぞれの大きさにおいて前記電圧偏差を前記電流偏差
で除した値をその大きさとし前記両偏差間の位相差をそ
の位相角とするベクトル量を演算し、このベクトル量を
以て前記特定周波数における前記各インバータの出力経
路総合インピーダンスとなすものとする。
【0007】3)その第三の手段として、複数のインバ
ータを多重巻線変圧器を介し或いはそれぞれの出力側に
直列に接続されたリアクトルを介して並列運転し単一の
負荷に給電する多重インバータシステムにおけるインバ
ータ出力側インピーダンスの計測方法であって、任意の
2組のインバータに関しそれぞれの出力電圧設定値間に
位相差を設定し、この電圧設定値間の位相差に起因する
前記両インバータ間の出力電圧偏差と出力電流偏差とを
それぞれの基本波におけるベクトル量として検出演算す
ると共に、それぞれの大きさにおいて前記電圧偏差を前
記電流偏差で除した値をその大きさとし前記両偏差間の
位相差をその位相角とするベクトル量を演算し、このベ
クトル量を以て前記基本波における前記各インバータの
出力経路総合インピーダンスとなすものとする。
【0008】
【作用】今、インピーダンスZ3 に対し、インピーダン
スZ1 を介した電圧VO1とインピーダンスZ2 を介した
電圧VO2とを同時に印加し、且つインピーダンスZ1
2 とに関しZ1 ≒Z2 =ZC /2が成り立てば、イン
ピーダンスZ1 とZ2 との通電電流をそれぞれI1 とI
2 とし下記の式(1)又は(2)が成り立つ。
【0009】
【数1】ΔI=ΔV/(ZC /2)…………(1) 又は ZC =ΔV/(ΔI/2)…………(2) 但し、ΔV=VO1−VO2、ΔI=I1 −I2 即ちインピーダンスZ1,Z2,Z3 と電圧VO1,VO2とに
関する前記の如き回路構成においては、前記両電圧間に
偏差ΔVを形成し、この電圧偏差ΔVに起因する電流偏
差ΔIを検出すれば、式(2)により合成インピーダン
スZC を、従ってまたZ1 、Z2 を演算することが出来
る。
【0010】なお一般的には、例えばZ2 =K12
1 ,Z3 =K13・Z1 の如くなして各インピーダンス
1,Z2,Z3 を演算する必要があるが、多重インバータ
システムに関しては、通常同一特性,同一出力回路構成
の複数インバータによりシステム構成がなされており、
式(1)或いは(2)による演算が可能となる。また前
記諸量に関してはベクトル量或いはスカラ量の如何を問
わない。
【0011】ここに前記多重インバータシステムを、1
次側2巻線の変圧器を介して2組のインバータを並列運
転し単一の負荷に給電する場合を例として、前記諸量を
この発明との関連でみれば、前記電圧VO1,VO2はそれ
ぞれ第一と第二のインバータの出力電圧、Z1 とZ2
は前記変圧器の1次側漏洩リアクタンスと場合により直
列リアクトルのリアクタンスとを含む前記第一と第二各
インバータの出力給電経路総合のインピーダンス、Z3
は前記変圧器の2次側漏洩リアクタンスと負荷インピー
ダンスとの和となり、I1 とI2 とはそれぞれ前記の電
圧VO1,VO2とインピーダンスZ1,Z2,Z3 によって規
定される前記第一と第二各インバータの出力電流であ
る。
【0012】この発明は式(2)に従う演算により前記
インピーダンスZ1,Z2 の演算検出を行うものであり、
その基本である前記電圧偏差ΔVの形成に関して下記の
如くなすものである。 1)第一の発明は、多重インバータシステムにおける任
意の2組のインバータそれぞれの出力電圧設定値間に大
きさの差を設ける。
【0013】2)第二の発明は、多重インバータシステ
ムにおける任意の2組のインバータそれぞれのPWM変
調用キャリヤ信号間に位相差を設定し、帯域濾波回路を
介して取出した特定周波数の電圧と電流とに関して所要
演算を行う。 3)第三の発明は、多重インバータシステムにおける任
意の2組のインバータそれぞれの出力電圧設定値間に位
相差を設ける。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を図1ないし図5の各
図に従い説明する。なお前記各図において同一機能の構
成要素に対しては同一の表示符号を付している。また以
下の説明は、2組のインバータを1次側2重巻線の変圧
器を介して並列運転し単一の負荷に給電する2重インバ
ータシステムを例とするものであって、3組以上のイン
バータによる多重システムに関しては任意の2組のイン
バータの組み合わせに対する計測の繰り返しによって、
全てのインバータに関する所要の出力側インピーダンス
の検知が可能となる。
【0015】先ず図4は2重インバータシステムの単線
結線図であり、1と2とはそれぞれその端子電圧をE1
とE2 とする直流電源、3と4とはそれぞれその出力電
圧をVO1とVO2,その出力電流をiO1とiO2とするイン
バータ、5,6はリアクトル、7は1次側2重巻線の結
合変圧器、8は負荷、10は電圧設定器である。また9
は電圧設定器10による出力電圧設定信号を受けて前記
両インバータの出力電圧VO1とVO2とをそれぞれの新た
な演算設定値と等しくなす如く制御指令信号VS1とVS2
とを前記両インバータへ出力する制御装置、11と12
とはインバータ3と4それぞれの出力電流iO1とiO2
の電流検出器である。
【0016】次に図5は図4に示す回路の等価回路図で
あり、L1 とL2 とはそれぞれリアクトル5と6とのイ
ンダクタンス、LT1とLT2とLT3とはT形等価回路にて
示す結合変圧器7の1次側2組の入力巻線と2次側出力
巻線とにおける漏洩インダクタンス、19は前記変圧器
7の励磁インピーダンスである。またR1 とR2 とはそ
れぞれ前記変圧器7の1次側各入力巻線の抵抗と、リア
クトル5と6との抵抗と、各給電経路における線路抵抗
との総合抵抗である。更にR3 は前記変圧器7の2次側
出力巻線の抵抗と、負荷8に至る迄の線路抵抗との総合
抵抗である。
【0017】上記諸元を有する図5の等価回路に対し前
記の式(2)に従い下記の式(3)と(4)とが成り立
つ。
【0018】
【数2】R1 +R2 +jω(L1 +L2 +LT1+LT2) =ΔV/(ΔI/2) ………………………(3) 但し、ΔV=VO1−VO2,ΔI=IO1−IO2 また、 R1 +jω(L1 +LT1)=ΔV/ΔI……(4) 但し、R1 +jω(L1 +LT1) ≒R2 +jω(L2 +LT2) なお上記VO1,VO2,IO1,IO2は何れもベクトル量を
示し、またωは前記各出力電圧における基本角周波数を
示すものとする。
【0019】次に図1はこの発明の第一の実施例を示す
ものであり、図1(イ)は制御装置9の回路図であり、
また図1(ロ)はインピーダンス演算回路26の入出力
関係図である。図1(イ)に示す如く、電圧設定器10
の出力信号を受けて所定の演算を行う電圧指令演算回路
20の出力信号に対し、電圧偏差演算回路21の出力す
る電圧偏差信号ΔVS を加算及び減算して前記インバー
タ3と4とに対する新たな出力電圧設定信号VS1O とV
S2O とが形成される。これら両設定信号VS1O とVS2O
間の偏差は2ΔVS となるが、この値は前記両インバー
タの並列動作に支障のない値に選定される。
【0020】前記の両設定信号VS1O とVS2O とは、P
WM演算回路24と25とにおいてキャリア信号発生回
路22と23とにより形成されたキャリア信号によりそ
れぞれ変調され、前記両インバータの主回路スイッチン
グ素子に対するスイッチング指令信号VS1とVS2となっ
て出力される。ここに前記両インバータの出力電圧VO1
とVO2との基本波成分はそれぞれ前記設定信号VS1O
S2O と等価となるため、前記の式(3)或いは(4)
に従い下記の式(5)が成り立つ。
【0021】
【数3】ΔV/ΔI=2ΔVS /ΔI =R1 +jω(L1 +LT1)………………(5) 但し、ΔI=IO1−IO21 +jω(L1 +LT1) ≒R2 +jω(L2 +LT2) なお、ΔV=VO1−VO2=VS1O −VS2O =2ΔVS 図1(ロ)は上記の式(5)に示す演算を行うインピー
ダンス演算回路26の入出力関係図であり、図示の電圧
入力VO1とVO2とはそれぞれ前記設定値VS1OとVS2O
とに置換することが出来る。またZC は前記両インバー
タの出力回路のインピーダンスの和2ΔV/ΔIであ
る。
【0022】次に図2はこの発明の第二の実施例を示す
ものであり、図2(イ)は制御装置9Aの回路図であ
り、また図2(ロ)はインピーダンス演算回路26Aの
入出力関係図である。図2(イ)に示す如く、電圧設定
器10の出力信号を受けて所定の演算を行う電圧指令演
算回路20の出力信号VS1O とVS2O ( VS1O
S2O ) とはPWM演算回路24と25とにおいて、キ
ャリア信号発生回路22Aと23Aとにより形成され互
いに所定の位相差を有するキャリヤ信号によってそれぞ
れ変調され、前記両インバータの主回路スイッチング素
子に対するスイッチング指令信号VS1とVS2となって出
力される。
【0023】ここに前記両指令信号VS1とVS2とに従う
前記両インバータの出力電圧VO1とVO2、及び出力電流
O1とIO2とにおいては、前記両キャリヤ信号間の位相
差に起因する特定高調波の出力偏差が発生する。従って
これらの出力電圧偏差と出力電流偏差とを帯域濾波回路
を介し特定高調波に関するベクトル量として検出すれ
ば、前記高調波成分に関し、前記の式(5)と同様に下
記の式(6)を得る。
【0024】即ち、
【0025】
【数4】ΔV(n)/ΔI(n) =R1 +jnω(L1 +LT1)………………(6) 但し、ΔV(n)=VO1(n) −VO2(n) ΔI(n)=IO1(n) −IO2(n) R1 +jnω(L1 +LT1) ≒R2 +jnω(L2 +LT2) なお前記の電圧各諸元ΔV(n),VO1(n) ,V
O2(n) 、及び電流各諸元ΔI(n),IO1(n) ,I
O2(n) は、各諸元それぞれのn次高調波nωにおける
値を示す。
【0026】図2(ロ)は上記式(6)に示す演算を行
うインピーダンス演算回路26Aの入出力関係図であ
り、帯域濾波回路27により検出された前記両n次高調
波成分VO1(n) とVO2(n) と帯域濾波回路28によ
り検出された前記両n次高調波成分IO1(n) とI
O2(n) とを入力とする前記演算回路26Aによって前
記両インバータの出力回路におけるn次高調波に対する
インピーダンスZC (n) を求めるものである。
【0027】次に図3はこの発明の第三の実施例を示す
ものであり、図3(イ)は制御装置9Bの回路図であ
り、図3(ロ)はインピーダンス演算回路26Bの入出
力関係図である。図3(イ)に示す如く、電圧設定器1
0の出力信号を受けて所定の演算を行う電圧指令演算回
路20の出力信号に対し、位相偏差演算回路29の出力
する位相偏差信号Δφだけ進み及び遅れの操作を行い、
互いに2Δφの位相差を有する2組の信号VS1O とV
S2O とを前記インバータ3と4とに対する新たな出力電
圧設定信号とする。なお前記位相差2Δφは前記両イン
バータの並列動作に支障のない値に選定される。
【0028】前記の両設定信号VS1O とVS2O とは、P
WM演算回路24と25とにおいてキャリア信号発生回
路22と23とにより形成されたキャリア信号によりそ
れぞれ変調され、前記両インバータの主回路スイッチン
グ素子に対するスイッチング指令信号VS1とVS2となっ
て出力される。上記の如き位相偏差を与えることによっ
て得られた前記両インバータにおける出力電圧VO1とV
O2及び出力電流IO1とIO2とに関し下記の式(7)を得
る。
【0029】
【数5】ΔV/ΔI =R1 +jω(L1 +LT1)………………(7) 但し、ΔV=VO1−VO2 ΔI=IO1−IO21 +jω(L1 +LT1) ≒R2 +jω(L2 +LT2) 図3(ロ)は前記の式(7)に示す演算を行うインピー
ダンス演算回路26Bの入出力関係図である。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、複数のインバータを
多重巻線変圧器を介し或いはそれぞれの出力側に直列に
接続されたリアクトルを介して並列運転し単一の負荷に
給電する多重インバータシステムにおけるインバータ出
力側インピーダンスの計測方法に関し、第一の発明によ
る如く、任意の2組のインバータに関しそれぞれの出力
電圧設定値の大きさに差を与え、この設定値偏差に起因
する前記両インバータ間の出力電圧偏差と出力電流偏差
とをそれぞれの基本波におけるベクトル量として検出演
算すると共に、それぞれの大きさにおいて前記電圧偏差
を前記電流偏差で除した値をその大きさとし前記両偏差
間の位相差をその位相角とするベクトル量を演算し、こ
のベクトル量を以て前記基本波に対する前記各インバー
タ出力経路の総合インピーダンスとなし、或いは第二の
発明による如く、任意の2組のインバータに関しそれぞ
れのPWM変調用キャリヤ信号の間に位相差を設定し、
この信号位相差に起因する特定高調波の出力電圧と出力
電流とを帯域濾波回路を介して検出すると共に、前記特
定高調波における電圧偏差と電流偏差とをベクトル量と
して演算し、更にそれぞれの大きさにおいて前記電圧偏
差を前記電流偏差で除した値をその大きさとし前記両偏
差間の位相差をその位相角とするベクトル量を演算し、
このベクトル量を以て前記基本波に対する前記各インバ
ータ出力経路の総合のインピーダンスとなし、或いは第
三の発明による如く、任意の2組のインバータに関しそ
れぞれの出力電圧設定値間に位相差を設定し、この出力
電圧設定値間の位相差に起因する出力電圧偏差と出力電
流偏差とをそれぞれの基本波におけるベクトル量として
検出演算すると共に、それぞれの大きさにおいて前記電
圧電圧偏差を前記電流偏差で除した値をその大きさとし
前記両偏差間の位相差をその位相角とするベクトル量を
演算し、このベクトル量を以て前記基本波に対する前記
各インバータ出力経路の総合インピーダンスとなすこと
により、前記の多重インバータシステムの運転中にその
出力電圧に悪影響を与えることなく、各インバータ出力
側のインピーダンスの計測が可能となり、計測されたイ
ンバータ出力経路のインピーダンス定数を用いた補正制
御により、インバータ負荷給電電圧に対する制御性能の
向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一の実施例を示す制御装置回路図
【図2】この発明の第二の実施例を示す制御装置回路図
【図3】この発明の第三の実施例を示す制御装置回路図
【図4】2重インバータシステムの単線結線図
【図5】図4に示す回路の等価回路図
【符号の説明】
1,2…直流電源、3,4…インバータ、5,6…リア
クトル、7…結合変圧器(1次側2重巻線形)、8…負
荷、9…制御装置、10…電圧設定器、11,12…電
流検出器、13〜15…総合抵抗(給電経路)、16〜
18…結合変圧器7の漏洩インダクタンス、19…結合
変圧器7の励磁インピーダンス、20…電圧指令演算回
路、21…電圧偏差演算回路、22,23…キャリア信
号発生回路、24,25…PWM演算回路、26,26
A,26B…インピーダンス演算回路,27…n次高調
波電圧用帯域濾波回路、28…n次高調波電流用帯域濾
波回路,29…位相偏差演算回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のインバータを多重巻線変圧器を介
    し、或いはそれぞれの出力側に直列に接続されたリアク
    トルを介して並列運転し単一の負荷に給電する多重イン
    バータシステムにおけるインバータ出力側インピーダン
    スの計測方法であって、任意の2組のインバータに関し
    それぞれの出力電圧設定値間に大きさの差を与え、この
    設定値偏差に起因する前記両インバータ間の出力電圧偏
    差と出力電流偏差とをそれぞれの基本波におけるベクト
    ル量として検出演算すると共に、それぞれの大きさにお
    いて前記の電圧偏差を電流偏差で除した値をその大きさ
    とし前記両偏差間の位相差をその位相角とするベクトル
    量を演算し、このベクトル量を以て前記基本波における
    前記各インバータの出力経路総合インピーダンスとなす
    ことを特徴とする多重インバータのインピーダンス計測
    方法。
  2. 【請求項2】複数のインバータを多重巻線変圧器を介
    し、或いはそれぞれの出力側に直列に接続されたリアク
    トルを介して並列運転し単一の負荷に給電する多重イン
    バータシステムにおけるインバータ出力側インピーダン
    スの計測方法であって、任意の2組のインバータに関し
    それぞれのPWM変調用キャリヤ信号間に位相差を設定
    し、このキャリヤ信号位相差に起因する前記両インバー
    タの出力電圧と出力電流とにおける特定高調波成分を帯
    域濾波回路を介して検出すると共に、前記特定高調波成
    分に関する前記両インバータ間の電圧偏差と電流偏差と
    をベクトル量として演算し、更にそれぞれの大きさにお
    いて前記の電圧偏差を電流偏差で除した値をその大きさ
    とし前記両偏差間の位相差をその位相角とするベクトル
    量を演算し、このベクトル量を以て前記特定周波数にお
    ける前記各インバータの出力経路総合インピーダンスと
    なすことを特徴とする多重インバータのインピーダンス
    計測方法。
  3. 【請求項3】複数のインバータを多重巻線変圧器を介
    し、或いはそれぞれの出力側に直列に接続されたリアク
    トルを介して並列運転し単一の負荷に給電する多重イン
    バータシステムにおけるインバータ出力側インピーダン
    スの計測方法であって、任意の2組のインバータに関し
    それぞれの出力電圧設定値間に位相差を設定し、この電
    圧設定値間位相差に起因する前記両インバータ間の出力
    電圧偏差と出力電流偏差とをそれぞれの基本波における
    ベクトル量として検出演算すると共に、それぞれの大き
    さにおいて前記電圧偏差を前記電流偏差で除した値をそ
    の大きさとし前記両偏差間の位相差をその位相角とする
    ベクトル量を演算し、このベクトル量を以て前記基本波
    における前記各インバータの出力経路総合インピーダン
    スとなすことを特徴とする多重インバータのインピーダ
    ンス計測方法。
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