JPH07128212A - 回転式粘度計 - Google Patents

回転式粘度計

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JPH07128212A
JPH07128212A JP27373693A JP27373693A JPH07128212A JP H07128212 A JPH07128212 A JP H07128212A JP 27373693 A JP27373693 A JP 27373693A JP 27373693 A JP27373693 A JP 27373693A JP H07128212 A JPH07128212 A JP H07128212A
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JP
Japan
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value
viscosity index
shaft
viscosity
rotation
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Application number
JP27373693A
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English (en)
Inventor
Koji Sekiguchi
宏治 関口
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TOKI SANGYO KK
Original Assignee
TOKI SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粘度計の駆動軸の回転、1回転中に複数回の指
度読取りを可能とする回転式粘度計を提供する。 【構成】円筒ロータ7と、回転駆動源である駆動機構1
10と、円筒ロータ7に連結されるトルク検出軸および
駆動機構110によって回転駆動される駆動軸を有する
回転機構100と、回転機構100に含まれる2つの軸
における回転位相差を電気信号に変換し検出する位相差
検出機構120と、位相差検出機構120から出力され
た位相差に関する信号を用いて、被測定液6の粘度指度
を算出するとともに、駆動機構110の制御を行なう制
御部130と、制御部130で算出された粘度指度等を
表示する表示器140と、粘度測定における各種定数を
設定するとともに、外部からの指示を受け付けるキーボ
ード150とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転式粘度計の粘度指
度検出結果を電気信号に変換する経済的な方式に関連し
て、時間計数手段によって測定結果を電気信号に変換
し、さらに、測定された値を処理して、安定した粘度測
定を行なうことができる回転式粘度計に関する。
【0002】
【従来の技術】化学工業、合成科学工業、製薬工業、食
品工業、油脂工業、塗料工業、繊維工業、化粧品工業等
において、液状の材料を主原料、あるいは副原料として
利用し、これに各種の加工を加えて製品を製造する際
の、反応管理、品質管理のために、各種の回転式粘度計
が広く使用されている。
【0003】この回転式粘度計の測定原理を、図11を
用いて説明する。図11は、前記したような用途におい
て、現在、最も数多く使用されている回転式粘度計(例
えばB型粘度計)の測定原理を示している。
【0004】従来の粘度計は、図11に示すように、そ
の主な構成として、回転駆動源としての可変速度モータ
1と、可変速度モータ1に連結される出力軸2と、出力
軸2が貫通固着している角度目盛り3a’を刻設した目
盛り円板3とが含まれる。さらに、この粘度計には、出
力軸2の下端2′に装着されたスプリング4と、スプリ
ング4の下端に取付けられたロータ・ステム5と、ロー
タ・ステム5の下端に取付けられた、被測定液6に浸漬
した円筒ロータ7と、ロータ・ステム5上端に設けられ
たコの字型指針8とが含まれる。ここで、コの字型指針
8の上端は、目盛り円板3上の角度目盛り3a’を指す
ことが出来るように取付けられている。
【0005】この従来の粘度計では、円筒ロータ7を、
粘度を測ろうとする被測定液6に浸漬する。その状態
で、可変速モータ1を一定速度で回転すると、円筒ロー
タ7に発生する被測定液6の粘性トルクに平衡する角度
まで、スプリング4が捻られる。この時のスプリング4
の捻れ角度と被測定液6の粘度は、比例関係にあること
から、コの字型指針8の先端8aが示す、目盛り板指度
3a’を読み取ることによって、被測定液6の粘度を求
めることができる。
【0006】ここで、測定値を得るためには、目盛り板
3上の指針指度3a’を、目盛り板3の回転中に読み取
らなければならない。一般的には、目盛り板3の回転数
の上限は、60rpm程度であるため、目視による指度
読取りは不可能ではないが、極めて不便であり、古くか
ら改善の必要性があった。さらに、最近では、粘度計の
遠隔操作、自動測定、測定結果の自動記録など、自動化
に関連した機能要求も現われている。したがって、従来
の目視による指針指度読取りでは、対応することが出来
なくなりつつあった。
【0007】このため、目盛り円板3上の指針指度3
a’、すなわち、スプリング4の捻れ角度を、例えば、
回転型差動トランス、あるいは、ロータリ・エンコーダ
のような、角度を直接に電気信号に変換する信号変換器
を用いて、電気信号として発信し、この信号を適当な受
信器で受信して指度を表示、あるいは、記録させる自動
読取り方式の粘度計も、既に、レオメータなどの高価な
回転式粘度計では実用化されている。
【0008】しかし、これらの信号変換器は、構造が複
雑でコスト的に高価になり、低価格の現場用回転式粘度
計には、採用できないと言う難点がある。
【0009】このような状況を考慮して、本願発明者
は、図12に示すような、目盛り板指度自動読取り装置
を備えた粘度計に関する発明を出願した(特願昭49−
111236号公報)。ここに挙げられている自動読み
取り装置は、粘度測定状態で回転中の指針と、目盛り円
板のゼロ点の通過時間差を測定することを基本原理とす
るものであり、動作が安定している。さらに、このよう
な装置は、コスト的に安いこともあって、現在でも比較
的に低価格の回転式粘度計(例えば、E型粘度計など)
において、広く用いられている。
【0010】この読み取り装置は、図12に示すよう
に、可変速度モータ1に接続され、回転駆動される駆動
軸12と、駆動軸12に取付けられる目盛り板3と、ロ
ータ7に接続され、被測定液6の粘性抵抗によって発生
した粘性抵抗トルクに対して、図示省略した渦巻きばね
型のトルクスプリングが、バランスすることによって生
ずる捻れ角を検出するためのトルク検出軸15と、トル
ク検出軸15に固着してある指針8とを有する。
【0011】さらに、この読み取り装置には、発光ダイ
オード16とホト・トランジスタ17から構成される光
学的検出器2組200、210と、目盛り板3の下面に
設けられる遮光片3aと、指針8に固着して設けられる
遮光片8aとが含まれる。
【0012】光学的検出器200は、目盛り板3の下面
に設けた遮光片3aが、また、光学的検出器210は、
指針8に固着して設けた遮光片8aが、粘度計の駆動軸
12およびトルク検出軸15の回転と共に、発光ダイオ
ード16とホト・トランジスタ17間の空隙を通過する
ときの遮光を検出する。
【0013】さらに、この読み取り装置では、ロータ7
を介して、トルク検出軸15に被測定液6の粘性抵抗ト
ルクが加わらない状態で粘度計が動作している時、光学
的検出器200、210が、同時に、それぞれの遮光片
3a、8aの通過を検出するように位置決めして、取り
付けてある。
【0014】光学的検出器200、210の関係位置
を、予め、このように決めておけば、ロータ7を被測定
液6に浸漬して粘度測定する場合、光学的検出器200
および210が、それぞれの遮光片3a、8aの通過を
検出する時間的なタイミングは、駆動軸12およびトル
ク検出軸15の回転におけるねじれ角度に対応する。
【0015】ロータ7の粘性抵抗トルクによって発生す
るトルクスプリングの捻れ角変位は、図13の上2段に
示すように、光学的検出器200および210の、それ
ぞれのホト・トランジスタ16からパルス信号として発
信されるパルス信号の位相差θとして現われる。
【0016】したがって、粘度計の指針指度を自動読み
取りするには、例えば、図13下段に示すように、2つ
のホトトランジスタ16からの信号をゲート信号とし
て、その間に出力される、駆動軸12の回転数に対応し
て、予め定められている発振周波数のクロック・パルス
を計数する。
【0017】ここで、パルスの発信周波数を、予め、駆
動軸12の回転数に関係させておけば、計数されたパル
ス数は、ねじれ角度に対応しているので、従来の目盛り
板3の目視による指針指度読取りと同等の自動読取りが
可能になる。
【0018】このような従来技術は、指針8と目盛り円
板3の通過時間差を、クロックパルスを計数すること
で、計測値を目盛り指度に対応させる方法であり、構造
が簡単、かつ低コストで安定動作の特徴がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、回転式粘度計の目盛り板3の1回転につ
き、1回しか指度読取りができない。そのため、粘度計
を、例えば、0.5rpmのような低速の回転数で運転
するような場合、最悪のときは運転開始後2分間待たな
いと最初の測定データが得られない。さらに、それ以後
も、2分間に1回しか指度の読取りが行なわれないとい
う不都合がある。
【0020】さらに、このようにデータ密度が低い信号
変換方式であるために、粘度測定開始直後からの粘度測
定値を必要とするような測定目的の場合、例えば、硬化
反応速度が早い、2液混合型接着剤などの硬化時間特性
を粘度変化として測定するような場合には、全く測定が
できないという問題がある。
【0021】本発明は、粘度計の駆動軸の回転、1回転
中に複数回の指度読取りを可能とする回転式粘度計を提
供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題は、回転するロ
ータを被測定液に浸漬することにより、被測定液の粘度
を測定する回転式粘度計において、ロータと連結し、ロ
ータへ回転駆動力を伝達するトルク検出軸と、トルク検
出軸へ回転駆動力を伝達する駆動軸と、駆動軸とトルク
検出軸との間に設けられ、駆動軸とトルク検出軸とを弾
性的に連結する弾性部材と、駆動軸と連結し、ロータを
回転させるための回転駆動力を発生する回転駆動源と、
駆動軸の回転について、180゜当たりを、予め定めた
整数値で分割して得られた角度単位で、検出信号を出力
する第1の回転検出手段と、トルク検出軸の回転につい
て、180゜当たりを、予め定めた整数値で分割して得
られた角度単位で、検出信号を出力する第2の回転検出
手段と、第1および第2の回転検出手段からの出力信号
をそれぞれ取り込み、駆動軸とトルク検出軸との回転位
相差に対応する、それら出力信号間の時間間隔を検出す
る時間差検出手段と、検出された時間間隔から、被測定
液の粘性抵抗トルクに平衡する弾性部材の捻じれ量に対
応する粘度指度測定値を出力する数値処理手段と、出力
された粘度指度測定値を表示する表示手段とを有し、数
値処理手段は、時間差検出手段が検出した時間間隔を入
力として、粘度指度値を算出する粘度指度演算手段と、
算出された粘度指度値を、順次、測定データとして記憶
する記憶手段と、記憶されている測定データのうち、時
間的に新しい、予め定めた個数の測定データを読み出し
て、それらの平均値を算出し、粘度指度測定値として出
力する平均値演算手段とを有することを特徴とする回転
式粘度計によって達成することができる。
【0023】
【作用】本発明を適用する回転式粘度計では、ロータ
を、粘度を測ろうとする被測定液に浸漬した状態で、回
転駆動源により、駆動軸を一定速度で回転させる。する
と、ロータに発生する被測定液の粘性トルクと、ロータ
に連結されたトルク検出軸と駆動軸とを連結している弾
性部材の弾性力とが平衡する角度まで、弾性部材が捻ら
れ、両軸の回転において位相差が生じる。この時、弾性
部材の捻れ角度と被測定液の粘度は、比例関係にあるこ
とから、このねじれ角度に対応する粘度指度を検出する
ことで、被測定液の粘度を求めることができる。
【0024】本発明では、この粘度指度に対応した回転
位相差を、以下のように信号に変換し、自動的に粘度指
度を検出するものである。
【0025】駆動軸が回転すると、第1の回転検出手段
は、予め定めた角度単位毎に、信号を出力する。また、
同時に、トルク検出軸の回転について、第2の回転検出
手段も、予め定めた角度単位毎に信号を出力する。ここ
で、角度単位は、180゜以下であるので、駆動軸また
はトルク検出軸1回転中に、2回以上の複数回、信号が
出力される。ただし、駆動軸とトルク検出軸との回転に
おいて、ねじれ角度に相当する位相差を生じるため、こ
れらの信号は、時間的にずれて出力される。
【0026】時間差検出手段は、第1および第2の回転
検出手段から出力される、信号間の時間間隔を、1回転
中に複数回検出する。数値処理手段は、この検出された
時間間隔から、ねじれ角度に対応する粘度指度測定値を
出力する。
【0027】数値処理手段においては、粘度指度演算手
段が、時間差検出手段により検出された時間間隔が得ら
れる毎に、その時間間隔に基づいて、粘度指度値を算出
する。記憶手段は、この算出された粘度指度値を測定デ
ータとして、順次、記憶する。
【0028】平均値演算手段は、記憶されている測定デ
ータのうち、時間的に新しい、予め定めた個数の測定デ
ータを読み出して、それらの平均値を算出し、粘度指度
測定値として出力する。表示手段は、このようにして、
出力された粘度指度測定値を表示する。
【0029】
【実施例】本発明を適用した粘度計の一実施例を、図を
用いて説明する。以下の説明における図中の符号は、同
一部分には同一符号を付してある。
【0030】本実施例は、図11によって説明された測
定原理により、粘度を測定するものであり、図1のブロ
ック構成図に示す機能ブロックを有する。
【0031】本実施例は、図1に示されるように、被測
定液6の粘度を検出する円筒ロータ7と、回転駆動源で
ある駆動機構110と、円筒ロータ7に連結されるトル
ク検出軸および駆動機構110によって回転駆動される
駆動軸を有する回転機構100と、回転機構100に含
まれる2つの軸における回転位相差を電気信号に変換し
検出する位相差検出機構120と、位相差検出機構12
0から出力された位相差に関する信号を用いて、被測定
液6の粘度指度を算出するとともに、駆動機構110の
制御を行なう制御部130と、制御部130で算出され
た粘度指度等を表示する表示器140と、粘度測定にお
ける各種定数を設定すると共に、測定開始/終了等を指
示する入力を外部から受け付けるキーボード150とを
有する。
【0032】円筒ロータ7は、粘度を検出するために、
被測定液6に浸漬される。ここで、円筒ロータ7を用い
ているが、円錐形状のロータ等を用いても構わない。
【0033】駆動機構110の構成を図2を用いて説明
する。図2は、本実施例を側面から見た図で、上部に取
付けられている駆動系の内部構造の概略を示している。
【0034】駆動機構110には、図2に示すように、
駆動用パルスモータ21と、その出力軸に取付けられて
いる駆動用タイミングプーリー22と、プーリー22に
掛けられるタイミングベルト24と、タイミングベルト
24によって回転駆動される、駆動軸(以下、回転主軸
と呼ぶ)25に取付けられるプーリー23とから構成さ
れる。さらに、駆動機構110には、図示されていない
パルスモータ21用の給電装置が含まれる。
【0035】駆動用パルスモータ21は、粘度計として
重要な、円滑な回転を確保するために、基本ステップ角
度が小さいパルスモータを使用する。さらに、適宜、分
割数を大きくしたマイクロステップ駆動方式を利用し
て、電子的に多段変速が可能にしてある。
【0036】回転機構100の構成を図3を用いて説明
する。図3は、図2に示した本実施例の粘度計を正面か
ら見た内部構造の概略断面図である。
【0037】回転機構100には、図3に示すように、
プーリー23等を介して、パルスモータ21(図2参
照)によって駆動される中空の回転主軸25と、回転主
軸25を、その上下端の2箇所で、回転自在に支持する
ベアリング26aおよび26bと、回転主軸25の最下
端に取付けられる第1のコの字型連結部材27とが含ま
れる。
【0038】回転機構100には、さらに、第1のコの
字型連結部材27の下辺27aに設けられた宝石軸受け
28と、宝石軸受け28によって支持されるピボット3
0と、ピボット30が下端に植え込まれているトルク検
出軸29と、ピボット30の上方でトルク検出軸29に
連結されている第2のコの字型連結部材27bと、第2
のコの字型連結部材27bの下方27cに設けられ、ロ
ータ・ステム5を介して円筒ロータ7に連結するトルク
検出軸連結部材29aとが含まれる。
【0039】ここで、トルク検出軸29は、中空の回転
主軸25内部を、相互に接触することなく貫通して、そ
の上方に延出するものである。
【0040】位相差検出機構120の構成を、図4を用
いて説明する。図4は、位相差検出機構120に直接、
関係する部分を含む、本実施例の概略を示す説明図であ
る。
【0041】位相差検出機構120には、図4に示され
るように、中空の回転主軸25の上端に取付けられるコ
の字型腕部材31と、コの字型腕部材31の上辺31a
で、回転主軸25と同軸上に設けられ、底面に小穴32
aを設けているカップ形状の振れ止め金具32と、小穴
32aに挿通される、トルク検出軸29の上端面29b
に植え込まれるピン33と、トルク検出軸29の上端部
近傍に取付けられる渦巻きばねの形状をしたトルクスプ
リング34とが含まれる。
【0042】ここで、トルクスプリング34の外周巻き
端は、コの字型腕部材31の内側31bに係止される。
また、振れ止め金具32とピン33とは、トルク検出軸
29のラジアル方向の振れを止める軸受けとして働く。
【0043】さらに、位相差検出機構120には、回転
主軸25の上方、コの字型腕部材31の下部に取付けら
れる回転主軸遮蔽円板35と、トルク検出軸29上端に
植え込まれたピン33の上方に取付けられるトルク検出
軸遮蔽円板36と、それぞれの遮蔽円板35、36に設
けられる、以下に説明する光透過スリットの通過を検出
する光学的検出器200および210とが含まれる。
【0044】光学的検出器200、210は、それぞ
れ、発光ダイオード16と、受光素子ホト・トランジス
タ17と、それらに必要な給電制御装置(図示せず)と
から構成される。発光ダイオード16と受光素子ホト・
トランジスタ17とは、それぞれの遮蔽円板35、36
を挟んで、上下に対向して設けられる。
【0045】遮蔽円板35、36は、同一のもので、図
5に示すように、全周を偶数等分割した位置に、光透過
スリット(35a…35d、36a…36d)を設けて
いる。本実施例において、遮蔽円板35、36には、3
60°を4等分する90°毎の位置に光を透過するスリ
ットを設けるものとする。本発明においては、遮蔽円板
35、36における分割数、つまり、スリットの数は、
偶数であればこれに限らない。
【0046】また、スリット(35a…35d、36a
…36d)の代わりに、指標(マーク)として、光を反
射する反射板や磁気部材の小片等を用いることもでき
る。ただし、この場合は、それぞれの指標の特性に合わ
せて、その指標の検出器を用いる必要がある。また、遮
蔽円板35、36を用いる代わりに、回転主軸25およ
びトルク検出軸29の軸表面に直接指標を付すか、また
は、それぞれの軸に固着した円筒を用いることもでき
る。
【0047】光学的検出器200および210は、それ
ぞれ、円筒ロータ7が無負荷で回転している状態におい
て、光学的検出器200が、円板35のいずれかの光透
過スリット(35a…35d)の通過を検出する時点
と、光学的検出器210が、円板36のいずれかの光透
過スリット(36a…36d)の通過とを検出する時点
とが、同時であるような位置に配置する。
【0048】本実施例の制御部130の構成を、図1を
用いて説明する。
【0049】制御部130には、図1に示すように、予
め定めた周波数のクロックパルスを発生するクロック回
路131と、光学的検出器200および210からの通
過検出パルスを増幅する増幅器132a、132bと、
増幅器132aおよび132bからの出力をゲート信号
として、入力されたクロックパルスの出力を制御するゲ
ート回路132と、ゲート回路132から入力されるパ
ルスを計数するカウンタ133とが含まれる。
【0050】制御部130には、さらに、パルスモータ
21駆動のためにクロックパルスを用いて予め定めた周
波数を有するパルスを発生するプログラマブル分周器1
36と、分周器136からのパルスを入力としてパルス
モータ21の回転数を決定し、駆動するパルスモータド
ライバ135とが含まれる。
【0051】ここで、パルスモータドライバ135は、
キーボード150からの信号によって指定された回転数
に相当するモータ駆動信号を、駆動機構110のパルス
モータ21に与え、その回転運動を制御する。また、ク
ロック回路131は、このパルスモータ21の回転数に
対応した、以下に説明する数2で与えられる、発振周波
数のクロックパルスを発生する。
【0052】制御部130には、さらに、カウンタ13
3で算出されたパルス数とパルスモータ21の回転数と
に基づいて、被測定液6の粘度指度を算出する記憶装置
を含むマイクロコンピュータ160と、算出された粘度
指度を表示器140に表示するためのデスプレイインタ
ーフェース137と、キーボード150における粘度測
定の各種機能設定に関する入力を受け付けるキーボード
インターフェース138とが含まれる。
【0053】マイクロコンピュータ160は、カウンタ
133で得られたパルス数およびパルスモータ21の回
転数を示す信号に基づいて、粘度指度を算出する粘度指
度演算手段162と、以下に述べられる方法によって得
られるゼロシフト値を用いて、算出された粘度指度を補
正するゼロシフト補正手段164とを有する。
【0054】マイクロコンピュータ160は、さらに、
ゼロシフト補正手段164により補正された粘度指度値
を測定データとして記憶すると共に、予め定めた個数だ
けの測定データが記憶されるように、時間的に古い測定
データを順次削除するデータ記憶手段166と、記憶さ
れている測定データのうち、予め定めた個数の測定デー
タを平均することで、最終的な粘度指度測定値を算出す
る平均値演算手段168とを有する。
【0055】表示器140は、図1に示すように、制御
部130から出力される被測定液6の粘度指度測定値や
ロータ7の回転数等を表示する。また、制御部130か
ら出力される個々の粘度指度値等のデータは、外部での
粘度算出のために、そのまま出力しても構わない。
【0056】以上説明したような構造を有する本実施例
によれば、円筒ロータ7の回転、ほぼ1回転中につき、
4回の粘度指度測定値を検出することができる。
【0057】ここで、本実施例の使用に際しては、同じ
被測定試料の粘度測定を実施した場合、従来技術の粘度
計による粘度測定データと、本発明の粘度計による粘度
測定データが同一値になるように、いわゆる、測定の連
続性を確保することが望まれている。この連続性を確保
するために必要な、構造仕様を以下に述べる。
【0058】本実施例のように、円筒ロータ7のほぼ1
回転中に、4回の読取りを可能にする粘度計では、遮蔽
円板の全周360°を4分割する、90°毎に光透過ス
リット(35a…35d、36a…36d)を設けてい
る。そのため、上記の連続性を確保するには、トルクス
プリング34のばね定数と、計数用クロックパルスの発
信周波数を見直す必要がある。
【0059】すなわち、従来の粘度計では、トルクスプ
リング34のバネ定数は、315°の捻れ角度に対し
て、フルスケールトルクを発生するように関係付けてい
た。そのため、本実施例の4分割、90°の場合では、
トルクスプリング34のばね定数を、例えば、捻れ角度
60°の時にフルスケールトルクを発生するように、従
来のバネ定数の5.25(=315°/60°)倍に改
める必要がある。
【0060】ここで、90°の角度範囲の全域を使用せ
ず、60°をフルスケールトルクを発生する捻れ角度に
対応させるのは、粘度計調整作業に角度のマージンが必
要であるためである。もちろん、このマージンの角度を
減らして65°、あるいは70°等をフルスケールトル
クとすることも、マージン領域が狭いことによる粘度計
調整時の調整作業の難易を別にすれば十分に可能であ
る。
【0061】さらに、クロックパルスの周波数は、従来
のB型あるいはE型粘度計の目盛り板3(図12参照)
の目盛り分割仕様が、全周360°の内、315°の範
囲を100%フルスケールとして、100目盛りを刻ん
でいる。したがって、クロック・パルスの発振周波数f
0は、この場合の1目盛りを1/10まで読み取るもの
とすれば、
【0062】
【数1】
【0063】とすることができる。ただし、nは、粘度
計回転速度(rpm)である。
【0064】したがって、このような従来型の粘度計と
のデータ互換性を考えると、本実施例において、クロッ
ク回路131の発信周波数は、角度範囲60°をフルス
ケールトルクの範囲に選んだ場合、角度60°が粘度計
としての指針指度のフルスケール100%に対応するよ
うに決める必要がある。この場合のクロック周波数は、
【0065】
【数2】
【0066】を使用する必要がある。だだし、nは粘度
計回転速度(rpm)である。
【0067】本実施例の作用を、以下に説明する。
【0068】本実施例の回転式粘度計では、円筒ロータ
7を、粘度を測ろうとする被測定液6に浸漬する。その
状態で、図2に示すような構成を有する駆動機構110
において、パルスモータ21を一定速度で回転すると、
プーリー22、23およびタイミングベルト24を介し
て、回転主軸25が駆動される。
【0069】回転主軸25が回転すると、図4に示すよ
うに、回転主軸25と、トルクスプリング34によって
連結されているトルク検出軸29および円筒ロータ7が
回転する。ここで、被測定液6の粘性トルクのため、そ
の粘性トルクに平衡する角度まで、トルクスプリング3
4が捻られる。この時のトルクスプリング34の捻れ角
度と被測定液6の粘度は、比例関係にある。
【0070】本発明は、このねじれ角度を、回転主軸2
5およびトルク検出軸29に、それぞれ、連結されてい
る遮蔽円板35、36の光透過スリット35a…35
d、36a…36dの通過を、光学的検出器200、2
10によって検出するものである。
【0071】回転主軸25およびトルク検出軸29が回
転すると、遮蔽円板35、36が回転する。光学的検出
手段200、210は、それぞれ、円板35、36を挟
んで上下に、投光軸、受光軸を合わせて配置した発光ダ
イオード16とホトトランジスタ17とを有している。
そのため、円板35、36の回転に従い、光透過スリッ
ト35a…35d、36a…36dが、それらの光軸位
置に到達すると、発光ダイオード16からの光は、光透
過スリットを通過し、ホトトランジスタ17により受光
される。このようにして、光透過スリットのいずれか
が、光軸位置(検出点)を通過する毎に、光学的検出手
段は、パルス信号を発信する。
【0072】ここで、円筒ロータ7を空中で空転させた
状態(円筒ロータ7に全く負荷トルクが加わっていない
完全無負荷状態)、すなわち、トルクスプリング34が
捻りを受けずに回転している状態における、回転主軸遮
蔽円板35およびトルク検出軸遮蔽円板36に設けた光
学的検出器200および210の発信パルスのタイムチ
ャートを図14に示す。
【0073】本実施例においては、図14に示すよう
に、無負荷状態では、粘度計の回転とともに、駆動軸遮
蔽円板35の光透過スリット(35a〜35d)と、ト
ルク検出軸遮蔽円板36の光透過スリット(36a〜3
6d)とが、それぞれの光学的検出器200、210の
検出点を同時に通過して、いずれの光透過スリットにつ
いても、通過時間差が全く生じないような、配置関係に
しておくものとする。
【0074】本実施例を用いて、粘度を測定する場合、
つまり、円筒ロータ7に粘性トルクが加わって、トルク
スプリング34が捻られたまま回転する場合、光学的検
出器200、210の出力は、図6上2段に示すような
ものとなる。すなわち、回転主軸遮蔽円板35の光透過
スリット35a…35dのいずれかが通過してから、そ
れらのスリットに対応する、トルク検出軸遮蔽円板36
の光透過スリットが通過するまでの時間差は、従来技術
の欄で説明したと同様に、トルクスプリング34の捻れ
角度に比例する。
【0075】ただし、従来技術とは異なり、本発明の粘
度計では、粘度計の円筒ロータ7のほぼ1回転につき、
遮蔽板の360°を分割した光透過スリットの個数に相
当する回数(本実施例では4回)の計測を行なうことが
できる。
【0076】この光学的検出器200、210からの出
力は、ゲート信号として、図1に示される、ゲート回路
132に入力される。ゲート回路132は、数2により
決定される発信周波数のクロックパルスをクロック回路
131から受信し、増幅器132aおよび132bから
の信号をゲート信号として、カウンタ133へ出力する
クロックパルスの制御を行なう。
【0077】具体的には、ゲート回路132は、図6に
示すように、最初、光学的検出器200から出力され
る、それぞれの光透過スリットの通過検出信号(図6最
上段、パルス35a〜35d)を受信した時点で、クロ
ック回路131から受信しているクロックパルスを、カ
ウンタ133へ出力し始める。次に、ゲート回路132
は、光学的検出器210からの光透過スリットの通過検
出を示す出力信号(図6中段、パルス36a〜36d)
が入力された時点で、クロックパルスの出力を停止する
(図6最下段)。
【0078】カウンタ133は、上記のように出力され
たクロックパルスの一群を計数する。ここで、クロック
パルスは、数2に示すように、駆動軸の回転速度と一定
の関係を持っている。したがって、この関係を用いて、
マイクロコンピュータ160は、この計数値から、後記
する手順によって粘度指度測定値を算出し、表示器14
0に表示する。ここで、マイクロコンピュータ160に
おいては、粘度指度測定値だけでなく、用いられている
バネ定数などの各種定数に基づいて、粘度指度測定値か
ら、粘度を算出し、この結果を表示器140に表示する
ことも可能である。
【0079】以上説明したように、従来の粘度計では、
目盛り板の1回転に1回しか目盛り読取りが出来なかっ
たのに対して、本発明では、円筒ロータ7のほぼ1回転
につき、全周を分割する光透過スリットの数だけ、粘度
指度を読み取ることができる。したがって、最初の測定
値の読取り表示に要する時間、および、その後の測定値
の読取り表示に要する時間を、光透過スリットの数をN
個とすれば、従来の粘度計での測定時間の1/Nに短縮
することができる。また、試料液粘度が短時間で変化す
るような測定であっても、粘度計1回転中の測定回数
を、従来の粘度計に比べて数倍の密度で測定出来るの
で、変化に追従した測定が充分にできる。
【0080】本発明においては、上記したように、ロー
タ7の無負荷空転時の回転主軸遮蔽円板35のスリット
通過と、トルク検出軸遮蔽円板36のスリット通過が、
時間的に同時になるように、2つの通過検出手段20
0、210の位置決めをすることが重要である(図14
参照)。
【0081】しかし、スリットの通過検出時間の測定に
おいて、粘度計ロータ7の1回転を1周期とする、周期
的なばらつきが現われ、同時通過調整が難しいというこ
とがある。
【0082】また、試料液の粘度測定時においても、回
転主軸遮蔽円板35のスリット通過からトルク検出軸遮
蔽円板36のスリット通過までの通過時間差を、上記し
たクロック・パルス計数による指度読み取りによって求
めた指度を、そのまま表示すると、粘度計ロータ回転中
に、その1回転を周期とする周期的な粘度指度のばらつ
きを生ずる場合がある。
【0083】これらのバラツキは、いずれも、以下に説
明するような粘度計の回転軸系に遮蔽円板35、36を
取付ける際に生じる偏芯に起因する。
【0084】本発明では、軸系の偏芯に起因する原因
で、回転主軸遮蔽円板35のスリット通過と、トルク検
出遮蔽円板36のスリット通過の同時通過調整ができな
くても、また、通過時間差クロック・パルス計数による
計測データがばらついても、安定な粘度測定値を表示で
きるように、マイクロコンピュータ160において、算
出された粘度指度の補正および平均化を行なって、粘度
指度測定値を得ている。
【0085】この作用を行なう、マイクロコンピュータ
160の作用を以下に説明する。
【0086】一般的に言って、粘度計軸系の偏芯は、回
転軸系を構成する部品の精度、あるいは、粘度計の組み
立て精度を高めても、回転主軸25に対するトルク検出
軸29の相対的な同芯位置関係、および、トルク検出軸
29の軸中心に対する遮蔽円板36の同芯位置関係を厳
密に確保して組み立てることは非常に難しく、粘度計製
造上、ある程度の偏芯は避けることができない。
【0087】本実施例において、粘度計の回転主軸25
およびトルク検出軸29の相互間、および、これらの軸
に対する遮蔽円板35、36の相対的な位置関係のずれ
によって、どのような指度のばらつきを生ずるかを説明
する。
【0088】例えば、回転主軸遮蔽円板35の配置が、
回転主軸25の回転中心軸に対して同芯であるが、トル
ク検出軸遮蔽円板36の中心が、前記回転中心軸から1
00μm(0.1mm)だけ偏芯している場合を想定す
る。
【0089】この場合、回転主軸遮蔽円板35の中心C
1と、トルク検出軸遮蔽円板36の中心C2との位置関
係は、図7に示されるものである。図中の点C21、C
22、C23、C24は、円板36の中心C2の、1/
4周期毎に変化した位置を示す。すなわち、回転主軸2
5が回転しても、回転主軸遮蔽円板35の中心C1の位
置は変化しないが、トルク検出軸遮蔽円板36の中心C
2は、回転主軸25の回転に伴って、中心C1の回りの
100μmの半径の円軌跡上を振れ廻って回転するもの
である。
【0090】トルク検出軸遮蔽円板36の中心C2が、
回転主軸遮蔽円板35の中心C1と通過検出手段210
の位置とを結ぶ直線(以下の説明では基準線と言う)を
通過する時(点C21)を基準にして、トルク検出軸遮
蔽円板36の回転に伴ってスリット36a…36dが、
通過検出手段210を通過するときの状態を考える。
【0091】スリット36aが、図7(A)の実線で示
すように、トルク検出軸遮蔽円板36の同位相位置にあ
る場合(中心C21)は、スリット36aは基準線上で
検出される。次に、トルク検出軸遮蔽円板36が90°
回転した位置では、トルク検出軸遮蔽円板36の中心は
C22に移動し、点線で示すようにスリット36bは、
既に通過検出手段210を通り過ぎた位置にある。すな
わち、この場合の基準線を通り過ぎた中心角ψは、遮蔽
円板のスリット・トラック半径を30mmとすれば、
【0092】
【数3】
【0093】になる。
【0094】次に、トルク検出軸遮蔽円板36が回転し
て、図7(B)の実線で示すように、中心C2が基準線
に対して180°の位置(中心C23)になると、スリ
ット36cは、再び基準線上で検出される。更に、トル
ク検出軸遮蔽円板36が基準線に対して270°位置ま
で回転すると、スリット36dは、点線で示すように基
準線に到達する直前の位置に達する(中心C24)。す
なわち、この場合の基準線までの中心角ψ′は、数3の
ψに対し、符号が反転しているが、全く同じ値、つま
り、ψ′=−ψになる。
【0095】このように、回転主軸25の中心軸に対す
る、トルク検出軸遮蔽円板36の偏芯によって、丁度1
80°位相角を違えて、基準線に対する回転角の過剰、
不足が発生し、この回転角の過、不足がクロック・パル
ス計数の結果として、上記に述べたように、検出された
粘度指度がばらつく原因になるのである。
【0096】本実施例では、トルクスプリング34の撓
み角60°を指度100%のフルスケールに選んであ
る。そのため、上記で仮定した偏芯が存在すると、粘度
指度のばらつきの大きさ、つまり、フルスケール角度6
0°に対する数3の値によるばらつきの割合は、
【0097】
【数4】
【0098】となる。この値から、フルスケール100
%に対して、±0.3%程度(変動幅0.6%程度)
の、大きな粘度指度のばらつきを生ずることが判る。
【0099】このような大きな粘度指度のばらつきを生
ずる原因になった0.1mmの偏芯は、この種の粘度計
の組み立てにおいて、決して過大な値ではなく、可成り
注意して組み立てた場合でも、この程度の偏芯を避ける
ことは難しい。
【0100】以上の説明では、トルク検出軸遮蔽円板3
6の偏芯量0.1mm、偏芯方向がスリット36aと同
位相と仮定して説明した。もちろん、トルク検出軸遮蔽
円板36だけでなく、回転主軸遮蔽円板35にも偏芯状
態が存在する可能性がある。しかし、図4から判るよう
に、回転主軸遮蔽円板35は回転主軸29に直接に取り
付ける構造なので、トルク検出軸遮蔽円板36の場合に
比べて偏芯量を桁違いに小さい値に制限して、組み立て
ることができる。従って、偏芯の問題としては、回転主
軸遮蔽円板35の偏芯を無視して、トルク検出軸遮蔽円
板36の偏芯に、集約して考えても差支えない。
【0101】トルク検出軸遮蔽円板36の偏芯に限定し
て、更に、一般的な偏芯状態の場合について考える。
【0102】すなわち、図8に示すように、スリットト
ラック半径30mmのトルク検出軸遮蔽円板36の偏芯
量がδmm、トルク検出軸遮蔽円板36の中心の偏芯方
向がスリット36aの基準線方向との成す角度をγとす
る(図7では、γの値がゼロの特別な場合に相当す
る)。
【0103】この場合、トルク検出軸29の回転角θに
おいて、90°回転毎の通過検出手段210に対する、
各スリットの通過の過不足を表す中心角ψは、次式で表
される。
【0104】
【数5】
【0105】すなわち、スリット36aは、回転主軸2
5の中心軸C1と通過検出手段210とを結ぶ基準線に
対して、トルク検出軸遮蔽円板36の中心C2の成す角
がγの時に、基準線と、トルク検出軸29の中心C2と
トルク検出軸遮蔽円板36のスリット36aとを結ぶ直
線が平行になる。
【0106】この状態(θ=0)では、トルク検出軸遮
蔽円板36のスリット36aは通過検出手段210を通
りすぎた位置にあり、図8中ψ1の角度は、数5より
【0107】
【数6】
【0108】で表される。
【0109】さらに、この位置からトルク検出軸29が
回転して90°ずつ、回転角が増した位置、すなわちθ
=90°、180°、270°の各回転位置における通
過検出手段210と各スリットの成す中心角は、それぞ
れ、数5から、90°のとき、スリット36bに対して
【0110】
【数7】
【0111】180°のとき、スリット36cに対して
【0112】
【数8】
【0113】270°のとき、スリット36dに対して
【0114】
【数9】
【0115】で表わされる。
【0116】これら数6〜数9の結果から判るように、
上記で想定した偏芯を有する粘度計が空転している状態
で、回転主軸遮蔽円板35のスリット35a〜35d
と、トルク検出軸遮蔽円板36のスリット36a〜36
dを、それぞれ、対応するスリット毎に、タイミング的
に一致させるような位置関係を得ることは、明らかに不
可能である。
【0117】しかし、数6〜数9は、sinθの正弦曲
線において、γをパラメータとして90°毎に取った点
のばらつきを表す値であり、絶対値が等しく符号が正
負、逆の2組2対の点である。
【0118】本実施例において、上記のような偏芯が存
在する回転軸系があると仮定すると、ロータ7の空転時
に、カウンタ133から出力されるクロックパルス計数
値だけを用いて、従来の方法と同様に、マイクロコンピ
ュータ160の粘度指度演算手段162により、直接算
出される粘度指度は、図9に示されるようなバラツキを
有する。ここで、図9中の点は、算出された粘度指度を
示し、点線で示されたsinカーブは、上記に説明した
バラツキの傾向を示している。
【0119】ここで、図9中に示されている、ロータ7
の1回転に相当する角度範囲において、クロック・パル
ス計数して得られた4個の測定データのばらつきを移動
平均すると、バラツキは、常にキャンセルされてゼロに
なる。しかも、回転主軸遮蔽円板35とトルク検出軸遮
蔽円板36との間に、多少の相対的な取り付け角度ズレ
があっても、図9においてSで示す、これらの粘度指度
の移動平均によって得られた値は、角度ズレに起因する
ゼロ・シフトを補正するための補正値として、利用する
ことが出来る。
【0120】なお、測定データのばらつきを移動平均に
よってキャンセルしてゼロにすることが出来るのは、遮
蔽円板35、36のスリット配置が、全周を偶数等分割
にした場合である。本実施例では、遮蔽円板35、36
のスリットにおける分割数を4として説明した。
【0121】また、ロータ7を被測定試料液6に浸漬し
て、その粘度を測定する測定状態においても、図10に
示すように、トルク検出軸遮蔽円板36の偏芯に起因す
る測定データのばらつきが現われる。この場合は、前記
のゼロ・シフト補正による補正を行なった4個の測定デ
ータの移動平均を行なうことによって、完全にばらつき
を排除して、安定、かつ正確な測定値として表示するこ
とが出来る。
【0122】本発明における粘度指度のバラツキを排除
するための数値処理手段の一例として、本実施例のマイ
クロコンピュータ160の作用を説明する。
【0123】本実施例においては、最初、ゼロ・シフト
補正値の演算を行ない(図15参照)、その値を用い
て、粘度測定後に粘度指度を補正し、平均処理を実行
し、平均化された粘度指度を表示する(図16参照)。
【0124】ゼロシフト補正値の算出では、本実施例に
おいてロータ7を空転させる。この時、回転軸系に偏芯
がまったくなければ、図14のタイミングチャートに示
されるように、光学的検出器200および210は、そ
れぞれのスリットを、同時に検出する。
【0125】しかし、上記に述べたような偏芯がある場
合は、2つの光学的検出器200および210は、同時
にスリット検出を行なわない。最初、図15のフローチ
ャートに示すように、ロータ7空転状態で、カウンタ1
33の出力およびパルスモータ21の回転数から、粘度
指度演算手段162は、図9に示されるような、バラツ
キを有する粘度指度を算出する(ステップ1010)。
【0126】算出された粘度指度は、測定データとして
データ記憶手段166に記憶される(ステップ101
2)。これらのステップ1010と1012とを、記憶
されている測定データの個数が、遮蔽円板35および3
6の分割数N(本実施例ではN=4)と同じになるまで
繰り返す(ステップ1014)。
【0127】次に、記憶されている測定データ個数がN
になると(ステップ1016)、平均値演算算出手段1
68は、そのN個の測定データの平均値を算出する(ス
テップ1020)。
【0128】また、データ記憶手段166は、記憶され
ているデータ個数が、Nよりも大きい場合(本実施例で
は、例えば5個)、記憶されている測定データのうち、
最も古いデータを削除する(ステップ1018)。その
後、ステップ1020に進み、平均値を算出する。本実
施例では、4個の測定データの和を、4で割算し、平均
値を得る。このように、リフレッシュしたN個の測定デ
ータによる移動平均を、リフレッシュ毎に演算する。
【0129】キーボード150で受け付ける、外部から
のゼロ・シフト補正値読み込み指令を受けたときには
(ステップ1022)、その時に算出されている移動平
均値を、データ記憶手段166に移して、ゼロ・シフト
補正値として記憶する(ステップ1024)。
【0130】次に、本実施例の粘度測定時における、粘
度測定データのゼロ補正、移動平均値の演算、および、
移動平均処理された粘度指度値の表示について、図16
のフローチャートを用いて説明する。
【0131】本実施例において、被測定試料液6中にロ
ータ7を浸漬して、キーボード150が受け付けた開始
指令により、粘度測定が開始されると、粘度指度演算手
段162は、光学的検出器200および210が、対に
なったスリット(例えば、スリット35aおよび36
a)の通過を検出する。カウンタ133は、これらの通
過検出信号に基づいて、クロックパルスの計数値を出力
する毎に、そのクロックパルス計数値を出力する。粘度
指度演算手段162は、この計数値を入力として、粘度
指度を算出する(ステップ2010)。
【0132】ゼロシフト補正手段164は、データ記憶
手段166に記憶されているゼロシフト値を用いて、こ
のように算出された粘度指度値に対し、補正を加える
(ステップ2012)。補正されたデータは、測定デー
タとして、データ記憶手段166に記憶される(ステッ
プ2014)。
【0133】次に、データ記憶手段166に記憶されて
いる測定データの個数が、遮蔽円板35、36の分割数
Nよりも、大きいか小さいかを判断する(ステップ20
16)。大きい場合(本実施例では、例えば、データ数
5個)には、データ記憶手段166は、記憶されている
最も古いデータを削除して(ステップ2018)、デー
タをリフレッシュする。このようにして、リフレッシュ
したN個の測定データ(本実施例では、4個)を用いた
移動平均を、データ・リフレッシュ毎に演算して(ステ
ップ2022)、粘度測定値として、表示器140に表
示する(ステップ2024)。
【0134】また、ステップ2016で、測定データの
個数が分割数N以下であると判断された場合は、ステッ
プ2020へ進む。このステップは以下の理由から設け
られている。
【0135】すなわち、従来の粘度計では、低速度、例
えば、0.5rpmで粘度測定開始するような場合、ロ
ータ7が回転を開始してから、クロック・パルス計数に
よるデータを採取し始めて、遮蔽円板35、36の分割
数Nに等しい数の測定データ(本実施例では4個)が採
取されるまでに、2分間の時間がかかる。そのために、
上記した移動平均による信号処理のみでは、正しい測定
データが表示されるまでに、測定開始から2分間を待た
なければならないという不便がある。
【0136】このような不便を改善するために、測定開
始直後の所用個数の測定データが集まるまでの過渡期
間、つまり、記憶されているデータ個数が分割数N以下
の場合においては、新たに個々の粘度指度が算出される
毎に、データ記憶手段166に記憶されているすべての
測定データを用いて、平均値を算出する。
【0137】具体的には、本実施例のステップ2020
では、最初の測定で、1つ目の測定データ、つまり、ゼ
ロシフト補正された粘度指度値が得られたとき(記憶さ
れているデータ数=1)には、1つの測定データの平均
値、つまり、その測定データをそのまま測定値として出
力する。次に、2回目の測定によって2つ目の測定デー
タが得られて、データ数が2個になった時には、これら
2個の測定データの平均値を測定値とする。以下同様に
して、遮蔽円板35、36の分割数N(=4)に相当す
る数より多くの測定データが集まり、移動平均の信号処
理が出来るようになるまで、データ個数に対応する平均
値を算出する。
【0138】上記一連の粘度測定に関するステップは、
キーボード150により、測定STOP(終了)の指令
が入力されるまで(ステップ2026)、繰り返され
る。
【0139】以上、実施例を用いて説明したように、本
発明によれば、1回転中に複数回のデータ読取りを行な
うことができ、さらに、粘度計部品精度、組み立て精度
上避けることが難しい、遮蔽円板の偏芯に起因する読取
りデータのばらつきを、安定化して、正確な測定が可能
となる。
【0140】さらに、低速回転で粘度測定をする場合、
従来のこの種のクロック・パルス計数表示方式の粘度計
では、粘度計が1回転しなければ測定値の表示ができな
かった。しかし、本発明による粘度計では、1回転に要
する時間を遮蔽円板の分割数で割った、短い時間で測定
値を取得および表示することが出来るため、測定の即時
性を改善することができる。
【0141】特に、被測定試料液の流動特性が、時間に
大きく依存する場合には、従来の粘度計のような、1回
転に付き1回の測定では、その間に被測定試料液の性状
が変化してしまう可能性がある。このような測定対象に
対しては、出来るだけ短時間の測定ピッチを用いること
で、測定密度を上げて測定する必要がある。本発明を適
用した粘度計は、このような測定目的に対して、極めて
よく適合している。
【0142】さらに、本発明における粘度指度算出に係
る数値処理を行なうことによって、スリットの通過時間
の同時調整が不要になるうえに、多少の遮蔽円板間の角
度ズレがあっても、調整上支障が無くなる。このため、
粘度計の組立調整作業を容易にできる。
【0143】さらに、粘性トルク平衡用の渦巻きばねの
捻れ角度を電気信号に変換する方式として、本発明に適
用されたようなクロック・パルス計数方式以外には、回
転式差動変圧器が使用される例が多い。しかし、回転式
差動変圧器は高価でコストがかかるばかりでなく、回転
型差動変圧器の角度変換の原理に係わる問題として、入
力角度に対して、非直線のS字型特性がある。このた
め、測定精度上、渦巻きばねの捻れ角度の角度誤差に加
えて、回転型差動変圧器の信号変換誤差が加わり、測定
精度を劣化させる問題がある。
【0144】本発明のクロック・パルス計数による電気
信号変換では、上記のような回転型差動変圧器のような
信号変換誤差を生じないので、正確な粘度測定が出来る
メリットがある。さらに、回転型差動変圧器のような高
価な信号変換器を使用しないので、廉価な粘度計を提供
できる。
【0145】
【発明の効果】本発明によれば、粘度測定において、粘
度を測定するロータのほぼ1回転中の測定回数を、従来
の粘度計に比べて数倍に上げることができる。そのた
め、低速回転におけるデータが表示されるまでの時間
を、従来に比べて数分の1に短縮することが出来る。
【0146】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施例の機能ブロック図。
【図2】図1の実施例の上部に設けられている駆動機構
の概略構成を示す側面図。
【図3】図1の実施例の回転機構の概略構成を示す正面
断面図。
【図4】図1の実施例の位相差検出機構の概略構成を示
す断面図。
【図5】図1の実施例に用いることができる遮蔽円板の
一例を示す平面図。
【図6】図1の実施例における、粘度測定状態での、2
つの光学的検出器の出力信号のタイミングチャート。
【図7】図7(A):図1の実施例において偏芯が存在
する場合における、回転する遮蔽円板36のスリットと
光学的検出器210との関係を示す説明図。 図7(B):図1の実施例において偏芯が存在する場合
における、回転する遮蔽円板36のスリットと光学的検
出器210との関係を示す説明図。
【図8】図1の実施例において偏芯が存在する場合にお
ける、回転する遮蔽円板36のスリットと光学的検出器
210との関係を示す説明図。
【図9】図1の実施例において、ロータ空転時に直接算
出された、バラツキを有する粘度指度データを示すグラ
フ。
【図10】図1の実施例において、粘度測定時に直接算
出された、バラツキを有する粘度指度データを示すグラ
フ。
【図11】従来技術による回転式粘度計の測定原理を説
明する説明図。
【図12】従来技術による回転式粘度計の指針指度読み
取り部を内部構成を説明する斜視図。
【図13】図12に示す指針指度読み取り部における光
学的検出器200、210からの出力を示すタイミング
チャート。
【図14】本発明を適用した一実施例における、無負荷
状態での、2つの光学的検出器の出力信号のタイミング
チャート。
【図15】図1の実施例における、ゼロシフト補正に関
する数値処理を示すフローチャート。
【図16】図1の実施例における、粘度指度の移動平均
処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…可変速度モータ、2…出力軸、3…目盛り円板、3
a’…角度目盛り、3a遮光片、4…スプリング、5…
ロータ・ステム、6…被測定試料液、7…円筒ロータ、
8…コの字型指針、8a…遮光片、12…駆動軸、15
…トルク検出軸、16…発光ダイオード、17…ホトト
ランジスタ、21…駆動用パルスモータ、22、23…
プーリー、24…タイミングベルト、25…回転主軸、
26a、26b…ベアリング、27…第1のコの字型連
結部材、27b…第1のコの字型連結部材、28…宝石
軸受け、29…トルク検出軸、29a…トルク検出軸連
結部材、30…ピボット、31…コの字型腕部材、32
…振れ止め金具、33…ピン、34…トルクスプリン
グ、35…回転主軸遮蔽円板、35a〜35d…光透過
スリット、36…トルク検出軸遮蔽円板、36a〜36
d…光透過スリット、100…回転機構、110…駆動
機構、120…位相差検出機構、130…制御部、13
1…クロック回路、132…ゲート回路、133…カウ
ンタ、140…表示器、150…キーボード、160…
マイクロコンピュータ、200、210…光学的検出
器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するロータを被測定液に浸漬すること
    により、被測定液の粘度を測定する回転式粘度計におい
    て、 ロータと連結し、ロータへ回転駆動力を伝達するトルク
    検出軸と、 トルク検出軸へ回転駆動力を伝達する駆動軸と、 駆動軸とトルク検出軸との間に設けられ、駆動軸とトル
    ク検出軸とを弾性的に連結する弾性部材と、 駆動軸と連結し、ロータを回転させるための回転駆動力
    を発生する回転駆動源と、 駆動軸の回転について、180゜当たりを、予め定めた
    整数値で分割して得られた角度単位で、検出信号を出力
    する第1の回転検出手段と、 トルク検出軸の回転について、180゜当たりを、予め
    定めた整数値で分割して得られた角度単位で、検出信号
    を出力する第2の回転検出手段と、 第1および第2の回転検出手段からの出力信号をそれぞ
    れ取り込み、駆動軸とトルク検出軸との回転位相差に対
    応する、それら出力信号間の時間間隔を検出する時間差
    検出手段と、 検出された時間間隔から、被測定液の粘性抵抗トルクに
    平衡する弾性部材の捻じれ量に対応する粘度指度測定値
    を出力する数値処理手段と、 出力された粘度指度測定値を表示する表示手段とを有
    し、 数値処理手段は、時間差検出手段が検出した時間間隔を
    入力として、粘度指度値を算出する粘度指度演算手段
    と、 算出された粘度指度値を、順次、測定データとして記憶
    する記憶手段と、 記憶されている測定データのうち、時間的に新しい、予
    め定めた個数の測定データを読み出して、それらの平均
    値を算出し、粘度指度測定値として出力する平均値演算
    手段とを有することを特徴とする回転式粘度計。
  2. 【請求項2】請求項1において、 外部からの指令を受け付けて、その指令を示す信号を出
    力する入力手段をさらに有し、 前記数値処理手段は、前記粘度指度演算手段により算出
    された粘度指度値を補正するゼロシフト補正手段をさら
    に有し、 前記第1および第2の回転検出手段は、同じ角度単位で
    検出信号を出力するもので、前記ロータが被測定液に浸
    漬されない無負荷の状態で前記駆動軸が駆動された場合
    に、ほぼ同時に検出信号を出力するものであり、 入力手段は、ゼロシフト補正手段で用いられる補正値の
    記憶指令を受け付け、その指令を示す信号を出力するも
    のであり、 前記記憶手段は、入力手段から記憶指令を示す信号が出
    力された場合に、前記平均値演算手段により算出されて
    いる値を、ゼロシフト値として、さらに記憶するもので
    あり、 ゼロシフト補正手段は、前記ロータが被測定液に浸漬さ
    れた状態で前記駆動軸が駆動された場合に、記憶された
    ゼロシフト値を用いて、算出された粘度指度値を補正す
    るものであり、 前記記憶手段は、前記ロータが被測定液に浸漬された状
    態で前記駆動軸が駆動された場合に、補正された粘度指
    度値を、順次、測定データとして記憶するものであるこ
    とを特徴とする回転式粘度計。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記第1の回転検出手段は、前記駆動軸に固着され、全
    周を偶数等分割した位置に指標を設けた第1の回転体
    と、第1の回転体の指標の回転軌道近傍に設けられ、当
    該指標が、予め定めた位置を通過する毎に信号を出力す
    る第1の通過検出機構とを有し、 前記第2の回転検出手段は、前記トルク検出軸に固着さ
    れ、第1の回転体と同一分割数で、全周を偶数等分割し
    た位置に指標を設けた第2の回転体と、第2の回転体の
    指標の回転軌道近傍に設けられ、当該指標が、予め定め
    た位置を通過する毎に信号を出力する第2の通過検出機
    構とを有し、 前記数値処理手段は、削除手段をさらに有し、 前記粘度指度演算手段は、前記時間差検出手段が時間間
    隔を検出する毎に、粘度指度値を算出し、 前記記憶手段は、算出された粘度指度値を、順次、測定
    データとして記憶し、 削除手段は、前記記憶手段に記憶された測定データの個
    数が第1および第2の回転体の分割数以上の予め定めた
    個数よりも大きくなった場合に、記憶されている測定デ
    ータのうち、時間的に最も古い予め定めた1個以上の個
    数の測定データを削除することで、記憶されている測定
    データ個数を当該分割数以上に保ち、 前記平均値演算手段は、前記粘度演算手段が粘度指度値
    を算出する毎に、前記記憶手段に記憶されている、時間
    的に新しい、当該分割数と同じ個数の測定データの移動
    平均値を算出し、粘度指度測定値として出力することを
    特徴とする回転式粘度計。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記ロータの回転開始から1回転を終了するまでの間
    で、 前記記憶手段に記憶されている測定データの個数が、前
    記第1の回転体の指標数よりも小さい場合、 前記平均値演算手段は、前記時間差検出手段が時間間隔
    を検出する毎に、その時点で前記記憶手段に記憶されて
    いる、すべての測定データの平均値を算出し、粘度指度
    測定値として出力することを特徴とする回転式粘度計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100374575B1 (ko) * 2000-12-13 2003-03-04 현대자동차주식회사 반응고 금속의 고온점도 측정장치
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