JPH07125935A - 巻取ボビン - Google Patents

巻取ボビン

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JPH07125935A
JPH07125935A JP30126593A JP30126593A JPH07125935A JP H07125935 A JPH07125935 A JP H07125935A JP 30126593 A JP30126593 A JP 30126593A JP 30126593 A JP30126593 A JP 30126593A JP H07125935 A JPH07125935 A JP H07125935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
ring
groove
bobbin
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP30126593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Okimura
浩 沖村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP30126593A priority Critical patent/JPH07125935A/ja
Publication of JPH07125935A publication Critical patent/JPH07125935A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/50Storage means for webs, tapes, or filamentary material
    • B65H2701/51Cores or reels characterised by the material
    • B65H2701/514Elastic elements

Landscapes

  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で高精度の加工が可能な巻取ボビンを提
供する。 【構成】 チューブ30の一端側外周に糸渡し用スリッ
ト33が設けられた巻取ボビンBであって、チューブ3
0はベークライト等の樹脂で成形され、このチューブ3
0一端側外周に溝31が設けられ、該溝31に弾性体の
リング32が嵌め込まれ、該リング32と前記溝31と
の間で前記スリット33を形成し、好ましくは嵌め込ま
れた弾性体のリング32の外径はチューブ30の外径よ
り大きくなって隙間δが形成されているものであり、弾
性体のリング32の摩擦で糸渡しが行われ、リング32
がタッチローラと巻取ボビン間のクッション材及び隙間
形成材としても働くように用いたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブの一端側外周
に糸渡し用スリットが設けられた巻取ボビンに関し、特
に満巻の巻取ボビンから空の巻取ボビンへの糸渡しがス
リットを介して自動的に行われるタレット式紡糸巻取機
に適した巻取ボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】タレット式紡糸巻取機では、紡糸を巻取
ボビンに巻き取って満巻にした後、空の巻取ボビンに糸
渡しを行って連続巻きとしている。そこで、タレット式
紡糸巻取機における糸渡しを以下に説明する。まず、図
5の正面図及び図6の側面図により紡糸巻取機の基本構
造を説明する。
【0003】機枠7には昇降自在な昇降ボックス1と、
回転可能なタレット2が設けられている。10は枠7A
の先端に設けられた操作ボックスである。上記昇降ボッ
クス1にはタッチローラ3、トラバース装置4、糸寄せ
ガイド5がそれぞれ支持されていて、上記タッチローラ
3は後述する巻取位置にある巻取ボビンBの糸層に常に
圧接しており、巻取ボビンBは図5の反時計方向に回転
駆動されている。
【0004】また、トラバース装置4にはトラバースガ
イド6が設けられており、該トラバースガイド6が糸Y
をキャッチしトラバース範囲を往復走行することで糸Y
のトラバースを行っている。さらに、該トラバース装置
4の上流には満巻の巻取ボビンBと空の巻取ボビンBの
位置を切替え糸を移し替える時に、糸Yとトラバースガ
イド6とのキャッチ関係を解き、該糸Yをトラバース範
囲外に移動させる糸寄せガイド5が設けられている。該
糸寄せガイド5は図6で示すようにガイドロッド8に沿
って滑動するプレート9上に数個(巻取ボビンBの数と
一致する数)設けられ、該プレート9はシリンダ11の
ピストンロッド12に固定されており、該シリンダ11
の作動により糸寄せガイド5は図4の2点鎖線位置13
まで移動する。
【0005】前記タレット2は回転軸14を中心に図示
しない回転駆動装置により回転可能であり、2本のボビ
ンホルダ15,16がそれぞれ該タレット2を介して機
枠7に回転自在に突設されており、各ボビンホルダ1
5,16には一端に糸渡し用スリット17を形成してい
る巻取ボビンBが4〜8個装着され、一方のボビンホル
ダ15は巻取位置aに、他方のボビンホルダ16は待機
位置bに位置している。タレット2は巻取位置aの巻取
ボビンBに糸Yが満巻となった時点で180度回転し、
ボビンホルダ15,16の位置を切り替えて巻取位置a
に新たに位置している空の巻取ボビンBに満巻の巻取ボ
ビンBからの糸Yを移し替え、巻取を続行する。図5及
び図6にはこの糸Yを移し替える際の状態が示されてい
るので、待機位置bには満巻の巻取ボビンBがボビンホ
ルダ16に支持されている。
【0006】そして、このタレット2には空の巻取ボビ
ンBと満巻の巻取ボビンB間に配置可能な糸渡し装置2
0が設けられている。この糸渡し装置20はそれぞれ図
示されない爪を有するスライドガイド21と固定ガイド
22を上下に並設しており、図5のように、固定ガイド
22が満巻の巻取ボビンBから糸Yが外れないように位
置規制し、スライドガイド21が横移動して糸寄せガイ
ド5と共同で糸Yを空の巻取ボビンBのスリット17を
横切らせ、スリット17に糸Yを食い込ませて糸渡して
いる。
【0007】この糸渡しの状態を図7乃至図9により更
に詳しく説明する。図8は図7のD−D線断面図でスリ
ット17の形状を示す。スリット17は広巾溝18とそ
れに続く細巾溝19とから成っている。θ1 区間の広巾
溝18内に案内された糸が、θ2 区間の細巾溝19へ食
い込み引き千切られて糸渡しが行われる。図7のE−E
線断面図である図9に示されるように、広巾溝18は、
鈍角V型溝18Aと、鋭角V型溝18Bから成ってい
る。そして、図5のF−F線断面図である図10に示さ
れるように、細巾溝19は、平行溝19Aと、鋭角V型
溝18Bと同じ巾で同じ深さの鋭角V型溝19Bで形成
されている。
【0008】図7に戻り、このようなスリット17に対
する、糸渡しはつぎの手順で行われる。巻取ボビンBに
接触走行する糸がラインcを経てラインdまでスリット
17を横切ることにより糸渡しが行われる。糸渡しが行
われた後、暫くそのままラインdで棒巻きが行われれ
る。そして、図5の糸渡し装置20が反時計方向に旋回
し、図6の糸寄せガイド5が右方向に移動することによ
り、トラバースガイド6に糸Yがキャッチされて綾振り
巻取が始まる。また、図7に示されるように、タッチロ
ーラ3には、巻取ボビンBのスリット17及び綾振り巾
Wに対して一定の隙間δを有する縮径部3Aを設けてい
る。この縮径部3Aによって、巻取ボビンBの最内層の
糸はタッチローラ3の接圧を受けることなく、パッケー
ジが巻き太ると所定の接圧を受けるようになる。これ
は、巻取ボビンBの最内層(糸長にして数十乃至百メー
トル程度の範囲)に、タッチローラによる糸の摩擦及び
これによって二次的に派生する糸の集合や重畳を無く
し、染めムラ等の発生を防止するものである。
【0009】従来の技術で説明した巻取ボビンは別名で
紙管と呼ばれるように、紙と同じパルプで成形されたも
のである。適度の弾力と強度を有し、上述のような複雑
形状のスリットで糸渡しを何回行っても、スリットの機
能が保たれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パルプ
で成形された巻取ボビンは高価であり、高い寸法精度で
の加工が難しいという問題点があった。
【0011】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、安価で高精度の加工が可能な巻取ボビンを提供
しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する巻取
ボビンは、チューブの一端側外周に糸渡し用スリットが
設けられた巻取ボビンであって、チューブはベークライ
ト等の樹脂で成形され、このチューブ一端側外周に溝が
設けられ、該溝に弾性体のリングが嵌め込まれ、該リン
グと前記溝との間で前記スリットを形成したものであ
る。また嵌め込まれた前記リングの外径はチューブの外
径より大きくなっているものが好ましい。
【0013】
【作用】樹脂だけのスリットであると糸が滑ってしまう
が、弾性体のリングと樹脂の溝との間でスリットを形成
すると、弾性体リングの摩擦で糸渡しが行われる。ま
た、リングがチェーブより張り出したものにすると、タ
ッチローラと巻取ボビン間のクッションになると共に、
巻取初期の隙間を形成する。
【0014】
【実施例】以下、実施例について図面を参照しつつ説明
する。図1は本発明の巻取ボビンを示す図、図2は本発
明の巻取ボビンによる糸渡し状態を示す図である。
【0015】図1において、巻取ボビンBを形成するチ
ューブ30は樹脂製である。特に熱硬化性のベークライ
トは機械加工が可能な樹脂であり、長い円筒を加工した
後にその所定位置に以下に述べる周溝を機械加工し、溝
の横で切り離すという加工で大量生産ができる。また、
機械加工で精度も向上する。
【0016】チューブ30の一端の外周には溝31が加
工されている。この溝31は垂直壁31aと水平底31
bと傾斜壁31cとで外周に至る程広がる断面形状とな
っている。この溝31に円断面の弾性体としてゴムを用
いたリング32が嵌め込まれ、傾斜壁31cとリング3
2との間にスリット33が形成されている。また、溝3
1よりリング32の方が大きく、チューブ30の外周か
らリング32の外周がδだけ飛び出している。
【0017】なお、溝31の形状は図示例に限らず、U
溝の一方の側壁が傾斜したものでもよい。また、リング
32も円断面に限らず、矩形断面であってもよい。要
は、リング32の外径がチューブ30の外径より大き
く、リング32が嵌め込まれた溝側面とリング32の間
にスリットが形成されればよい。
【0018】つぎに、上述した巻取ボビンBによる糸渡
しを図2により説明する。巻取ボビンBの外周からリン
グ32が張り出した形状であるので、タッチローラ3は
ストレート形状であっても、巻取初期の隙間δが確保さ
れている。この隙間δによって、巻取ボビンBがタッチ
ローラ3に直接触れることがなく、リング32の弾力で
クッションが働き、樹脂製巻取ボビンBが損傷する恐れ
が少ない。
【0019】糸渡し時には、巻取ボビンBに接触走行す
る糸がラインcを経てラインdまで横切る。すると、図
1の傾斜壁31cとリング32側面とで形成されるスリ
ット33に糸が引き込まれ、糸渡しが行われる。糸渡し
が行われた後、暫くそのままラインdで棒巻きが行われ
る。そして、糸のラインが綾振り幅W内に至り、トラバ
ース装置による綾振りが始まる。そして、隙間δの最内
層の糸層が形成されると、糸層自体がタッチローラ3に
接触して正規の巻取が開始される。
【0020】図3は他の巻取ボビンの要部断面図であ
る。チューブ30の溝35の形状が傾斜した平行四辺形
に加工され、リング32を嵌め込んだ場合に、スリット
33と反対側の不要な隙間を極力小さくすると共に、リ
ング32に内部応力を与えるようにしたものである。
【0021】図4は更に他の巻取ボビンの要部断面図で
ある。チューブ30の溝36は四角断面であって、スリ
ット33を形成する切り欠き36aと、リング37の飛
び出しを防止する三角断面の張り出し36bとを形成し
ている。また、弾性体37の外径はチューブ30の外径
と略同一である。また弾性体37が多少引っ込んでいて
もよい。この場合、一定時間タッチローラの回転数とは
拘わりなくスピンドル駆動でボビンホルダを回転させ、
初期の糸層が形成されるまで、ボビンをタッチローラに
接触させず、その後ボビンをタッチローラに接触させる
タイプの巻取機への使用に適している。
【0022】
【発明の効果】本発明の巻取ボビンは、そのチューブが
ベークライト等の樹脂で成形されているため、高精度の
チューブにすることができ、大量生産が可能で安価に製
造することができる。また、樹脂だけのスリットではな
く摩擦係数が大きいゴム等の弾性体リングとの共同によ
るスリットであるため、糸渡しも確実に行われる。更
に、嵌められたリングの外径がチューブの外径より大き
いと、タッチローラに対するクッション材と隙間形成材
となり、樹脂製チューブが保護され、糸渡し後の棒巻き
形成や最内層の糸層の保護も確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取ボビンを示す図である。
【図2】本発明の巻取ボビンによる糸渡し状態を示す図
である。
【図3】本発明の他の巻取ボビンの要部断面図である。
【図4】本発明の更に他の巻取ボビンの要部断面図であ
る。
【図5】巻取ボビンが装着される紡糸巻取機の正面図で
ある。
【図6】巻取ボビンが装着される紡糸巻取機の側面図で
ある。
【図7】従来の巻取ボビンにおける糸渡し状態を示す図
である。
【図8】図5のD−D線断面図である。
【図9】図5のE−E線断面図である。
【図10】図5のF−F線断面図である。
【符号の説明】
3 タッチローラ 15,16 ボビンホルダ 30 チューブ 31,35,36 溝 32,37 弾性体のリング 33 スリット B 巻取ボビン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブの一端側外周に糸渡し用スリッ
    トが設けられた巻取ボビンであって、チューブはベーク
    ライト等の樹脂で成形され、このチューブ一端側外周に
    溝が設けられ、該溝に弾性体のリングが嵌め込まれ、該
    リングと前記溝との間で前記スリットを形成している巻
    取ボビン。
  2. 【請求項2】 嵌め込まれた前記リングの外径は前記チ
    ューブの外径より大きくなっている請求項1記載の巻取
    ボビン。
JP30126593A 1993-11-04 1993-11-04 巻取ボビン Pending JPH07125935A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102367122A (zh) * 2011-08-24 2012-03-07 黄呈添 带纱线固定装置的纱管
CN111392510A (zh) * 2020-04-26 2020-07-10 苏州智殷自动化有限公司 用于轮胎钢丝绕线装置的绕线盘自动装卸方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102367122A (zh) * 2011-08-24 2012-03-07 黄呈添 带纱线固定装置的纱管
CN111392510A (zh) * 2020-04-26 2020-07-10 苏州智殷自动化有限公司 用于轮胎钢丝绕线装置的绕线盘自动装卸方法
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