JPH07124016A - 電動歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い勝手が良く、さらに効率良く歯磨きする
ことができる電動歯ブラシの提供を目的とする。 【構成】 把持体1 に着脱自在に保持されるアタッチメ
ント3 を、一端側の側部にブラシ4 が多数本植毛された
ブラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に伸縮自在に連
結される基体6 とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ブラシが植毛されたア
タッチメントを有する電動歯ブラシに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】この種の電動歯ブラシは、図２２に示す
ように、大略棒状をなし一端側の側部にブラシ4 が多数
本植毛されたアタッチメント3 と、アタッチメント3 の
他端を着脱自在に保持しアタッチメント3 に歯磨き動作
させる把持体（図示せず）とを備えてなるものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来の電動歯
ブラシは、ブラシ4 を歯に角度を付けて当接しようとし
たとき、把持体をねじって角度を合わせなければならな
かった。また、このものは、ブラシ4 を奥歯や歯の裏側
に当接しようとしたとき、把持体をねじったり、アタッ
チメント3 で口を広げたりしながら当接しなければなら
なかった。

【０００４】本発明は、このような点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、使い勝手が良く、
さらに効率良く歯磨きすることができる電動歯ブラシを
提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１記載の電動歯ブラシは、一端側の側部にブ
ラシが多数本植毛されたアタッチメントと、アタッチメ
ントの他端を着脱自在に保持しアタッチメントに歯磨き
動作させる把持体とを備えたものにおいて、前記アタッ
チメントを、変形自在に形成している。

【０００６】また、請求項２記載の電動歯ブラシは、請
求項１記載のもののアタッチメントを、長手方向に伸縮
自在に形成している。

【０００７】また、請求項３記載の電動歯ブラシは、請
求項１記載のもののアタッチメントを、所定箇所を支点
として折曲自在に形成している。

【０００８】また、請求項４記載の電動歯ブラシは、請
求項１記載のもののアタッチメントを、その一部分の長
手方向を軸心として回転自在に形成している。

【０００９】また、請求項５記載の電動歯ブラシは、請
求項１記載のもののアタッチメントの変形が数段階に行
われてなる構成としている。

【００１０】

【作用】請求項１記載の構成によれば、アタッチメント
を適宜変形するとブラシがしっかりと歯に当接しやすく
なる。

【００１１】請求項２記載の構成によれば、アタッチメ
ントの長さの調節に応じてブラシが長手方向に移動す
る。

【００１２】請求項３記載の構成によれば、アタッチメ
ントの折曲に応じてブラシの植毛方向の向きが変わる。

【００１３】請求項４記載の構成によれば、アタッチメ
ントの回転に応じてブラシの植毛方向の向きが変わる。

【００１４】請求項５記載の構成によれば、アタッチメ
ントの変形を所定形状にすることができる。

【００１５】

【実施例】本発明の第１実施例を図１乃至図３に基づい
て説明する。

【００１６】1 は把持体であり、手で握れるように大略
円柱状をなしている。把持体1 の一端には、後述のアタ
ッチメント3 を着脱自在に保持する保持部2 が設けられ
ている。また、把持体1 の内部には、アタッチメント3
を歯磨き動作させる駆動部（図示せず）が収容されてい
る。

【００１７】アタッチメント3 は、一端側の側部にナイ
ロン製等のブラシ4 が略直交方向に多数本植毛されたブ
ラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に連結される基体
6 とから構成されている。

【００１８】ブラシ柄5 の他端側には、大略円柱状をな
す被連結部5aが形成されており、被連結部5aの他端に
は、略直交方向に外方に突出した第１押圧係止部5bが形
成されている。基体6 の一端側には、大略円筒状をなす
連結部6aが形成されており、連結部6aの一端には、略直
交方向に内方に突出した第２押圧係止部6bが形成されて
いる。基体6 の他端には、保持部2 に保持される被保持
部6cが形成されている。

【００１９】第１押圧係止部5bは、連結部6aの内側面を
押圧しており、第２押圧係止部6bは、被連結部5aの外側
面を押圧している。この押圧状態において、ブラシ柄5
は、基体6 に対して連結部6aの底部6dから第２押圧係止
部6bの範囲で移動自在となっており、その結果、アタッ
チメント3 は、長手方向に伸縮自在となる。

【００２０】以下、本実施例の使用方法の一例を説明す
る。被保持部6cを保持部2 に保持させることにより、ア
タッチメント3 を把持体1に保持させる。前歯のあたり
を磨く場合、図１(a) に示すように、ブラシ柄5 を基体
6 の内方に移動させることにより、アタッチメント3 の
長さを短くする。駆動部を駆動させてアタッチメント3
を歯磨き動作させ、図３(a) に示すように、ブラシ4 を
歯に当接させて歯磨きを行う。

【００２１】奥歯のあたりを磨く場合、図１(b) に示す
ように、ブラシ柄5 を基体6 の外方に移動させることに
より、アタッチメント3 の長さを長くする。駆動部を駆
動させてアタッチメント3 を歯磨き動作させ、図３(b)
に示すように、ブラシ4 を歯に当接させて歯磨きを行
う。

【００２２】以上より、本実施例は、アタッチメント3
の長さを適宜変えることができるので、使用者にとって
使いやすく、また、効率良く歯磨きすることができる。

【００２３】次に、本発明の第２実施例を図４乃至図７
に基づいて説明する。なお、先の第１実施例と実質的に
同様な機能を有する部材については、同一の符号を付し
て説明を省略する。

【００２４】アタッチメント3 は、一端側の側部にナイ
ロン製等のブラシ4 が略直交方向に多数本植毛されたブ
ラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に連結される基体
6 とから構成されている。

【００２５】ブラシ柄5 の他端側には、他端が大略弧状
をなす板状の被連結部51a が形成されている。被連結部
51a の略中央には、ブラシ4 の植毛方向に対し略直交方
向の孔部51b が形成されている。被連結部51a の他端に
は、中央位置に第１凹部51cが形成され、中央よりブラ
シ4 の植毛方向に所定間隔をおいた位置に第２凹部51d
が形成されている。

【００２６】基体6 の一端側には、角穴を有した筒状の
連結部61a が形成されており、連結部61a は、ブラシ4
の植毛方向の一部を切り欠いている。連結部61a の略中
央には、ブラシ4 の植毛方向に対し略直交方向の孔部61
b が形成されている。連結部61a の底部61c には、中央
位置に第１凹部51c 又は第２凹部51d に係合する凸部61
d が形成されている。基体6 の他端には、保持部2 に保
持される被保持部61eが形成されている。また、孔部51b
及び孔部61b にはピン7 が嵌挿されている。

【００２７】したがって、ブラシ柄5 は、第１凹部51c
と凸部61d とが係合状態にあるとき（図５(a) ）、基体
6 に対し長手方向にある状態となり、第２凹部51d と凸
部61d とが係合状態にあるとき（図５(b) ）、基体6 に
対し所定量だけ傾斜した状態となるので、本実施例は、
特に奥歯の表面や歯の裏側を磨きやすくすることができ
る。

【００２８】次に、本発明の第３実施例を図８乃至図１
０に基づいて説明する。なお、先の第１及び第２実施例
と実質的に同様な機能を有する部材については、同一の
符号を付して説明を省略する。

【００２９】アタッチメント3 は、一端側の側部にナイ
ロン製等のブラシ4 が略直交方向に多数本植毛されたブ
ラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に連結される継手
8 と、一端が継手8 の他端に連結される基体6 とから構
成されている。なお、ブラシ柄5 及び基体6 は、第２実
施例のブラシ柄5 及び基体6 と実質的に同様な構造をし
ているので、これらの部材については、第２実施例と同
一の符号を付して説明を省略する。

【００３０】継手8 の一端側には、角穴を有した筒状の
連結部8aが形成されており、連結部8aは、ブラシ4 の植
毛方向の一部を切り欠いている。連結部8aの略中央に
は、ブラシ4 の植毛方向に対し略直交方向の第１孔部
（図示せず）が形成されている。連結部8aの底部8bに
は、中央位置に第１凹部51c 又は第２凹部51d に係合す
る凸部8cが形成されている。また、孔部51b 及び第１孔
部にはピン7 が嵌挿されている。

【００３１】継手8 の他端側には、他端が大略弧状をな
す板状の被連結部8dが形成されている。被連結部8dの略
中央には、ブラシ4 の植毛方向に対し略直交方向の第２
孔部8eが形成されている。被連結部8dの他端には、中央
位置に凸部61d に係合する第１凹部8fが形成され、中央
よりブラシ4 の植毛方向に所定間隔をおいた位置に凸部
61d に係合する第２凹部8gが形成されている。また、第
２孔部8e及び孔部61bにはピン7 が嵌挿されている。

【００３２】したがって、アタッチメント3 は、継手8
の一端及び他端において適宜曲げることができ、第１凹
部51c と凸部8cとが係合し第１凹部8fと凸部61d とが係
合状態にあるとき（図９(a) ）、大略棒状をなした状態
（通常状態）となり、第２凹部51d と凸部8cとが係合し
第２凹部8gと凸部61d とが係合状態にあるとき（図９
(b) ）、最大限に曲がった状態となるので、本実施例
は、第２実施例に比べてさらに奥歯の表面や歯の裏側を
磨きやすくすることができる。

【００３３】次に、本発明の第４実施例を図１１乃至図
１５に基づいて説明する。なお、先の第１乃至第３実施
例と実質的に同様な機能を有する部材については、同一
の符号を付して説明を省略する。

【００３４】アタッチメント3 は、一端側の側部にナイ
ロン製等のブラシ4 が略直交方向に多数本植毛されたブ
ラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に連結される基体
6 とから構成されている。

【００３５】ブラシ柄5 の他端側には、大略円柱状をな
す被連結部52a が形成されており、被連結部52a の他端
には、ブラシ4 の植毛方向に突出した凸部52b が形成さ
れている。基体6 の一端側には、大略円筒状をなす連結
部62a が形成されており、連結部62a の底部側の内側面
には、４５°おきに凸部52b に係合する第１凹部62b、
第２凹部62c 、第３凹部62d が形成されている。

【００３６】したがって、ブラシ柄5 は、凸部52b と第
１凹部62b とが係合状態にあるとき、基体6 に対し４５
°回転した状態となり（図１４(a) ）、凸部52b と第２
凹部62c とが係合状態にあるとき、基体6 に対し通常状
態となり（図１２(a),(b) ）、凸部52b と第３凹部62d
とが係合状態にあるとき、基体6 に対し反対方向に４５
°回転した状態となる（図１４(b) ）ので、本実施例
は、図１５に示すように、把持体1 を手でひねらなくて
も、ブラシ4 を歯面に対して角度を付けて当接しやすく
なり、その結果、さらに歯を磨きやすくすることができ
る。

【００３７】次に、本発明の第５実施例を図１６乃至図
１８に基づいて説明する。なお、先の第１乃至第４実施
例と実質的に同様な機能を有する部材については、同一
の符号を付して説明を省略する。

【００３８】アタッチメント3 は、一端側の側部にナイ
ロン製等のブラシ4 が略直交方向に多数本植毛されたブ
ラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に連結される継手
8 と、一端が継手8 の他端に連結される基体6 とから構
成されている。なお、ブラシ柄5 は、第４実施例のブラ
シ柄5 と実質的に同様な構造をしているので、第４実施
例と同一の符号を付して説明を省略する。また、基体6
は、第２実施例の基体6 と実質的に同様な構造をしてい
るので、第２実施例と同一の符号を付して説明を省略す
る。

【００３９】継手8 の一端側には、大略円筒状をなす連
結部81a が形成されており、連結部81a の底部側の内側
面には、一定角度おきに凸部52b に係合する第１凹部81
b,…が形成されている。継手8 の他端側には、他端が大
略弧状をなす板状の被連結部81c が形成されている。被
連結部81c の略中央には、孔部81d が形成されている。
被連結部81c の他端には、一定間隔おきに凸部61d に係
合する第２凹部81e,…が形成されている。また、孔部81
d 及び孔部61b にはピン7 が嵌挿されている。

【００４０】したがって、アタッチメント3 は、凸部52
d と第１凹部81b,…との係合、第２凹部81e,…と凸部61
d との係合により、適宜曲げ及びひねることができるの
で、本実施例は、さらに歯を磨きやすくすることができ
る。

【００４１】次に、本発明の第６実施例を図１９乃至図
２１に基づいて説明する。なお、先の第１乃至第５実施
例と実質的に同様な機能を有する部材については、同一
の符号を付して説明を省略する。

【００４２】アタッチメント3 は、一端側の側部にナイ
ロン製等のブラシ4 が略直交方向に多数本植毛されたブ
ラシ柄5 と、一端がブラシ柄5 の他端に連結される基体
6 とから構成されている。なお、基体6 は第２実施例の
基体6 と実質的に同様な構造をしているので、第２実施
例と同一の符号を付して説明を省略する。

【００４３】ブラシ柄5 の他端側には、他端が大略弧状
をなす板状の被連結部53a が形成されている。被連結部
53a の略中央位置には、ブラシ4 の植毛方向に孔部53b
が形成されている。被連結部53a の他端には、一定間隔
おきに凸部61d に係合する凹部53c,…が形成されてい
る。また、孔部53b 及び孔部61b にはピン7 が嵌挿され
ている。

【００４４】したがって、ブラシ柄5 は、基体6 に対し
水平方向に適宜曲げることができるので、本実施例は、
さらに歯を磨きやすくすることができる。

【００４５】

【発明の効果】請求項１記載の電動歯ブラシは、アタッ
チメントを適宜変形できるので使い勝手が良く、ブラシ
がしっかりと歯に当接しやすくなるので楽な姿勢でしか
も効率良く歯磨きすることができる。

【００４６】請求項２記載の電動歯ブラシは、請求項１
記載の効果に加え、アタッチメントの長さの調節に応じ
てブラシが長手方向に移動するので、その結果、奥歯や
歯の裏側等の奥まった所を容易に磨くことができる。

【００４７】請求項３記載の電動歯ブラシは、請求項１
記載の効果に加え、アタッチメントの折曲に応じてブラ
シの植毛方向の向きが変わるので、その結果、アタッチ
メントがブラシの植毛方向に折曲するものであれば、歯
の裏側等を容易に磨くことができ、アタッチメントがブ
ラシの植毛方向と略直交方向に折曲するものであれば、
把持体を握る手を下げたりするなどの楽な姿勢で歯を磨
くことができる。

【００４８】請求項４記載の電動歯ブラシは、請求項１
記載の効果に加え、アタッチメントの回転に応じてブラ
シの植毛方向の向きが変わるので、その結果、ブラシを
歯に角度を付けた状態に当接させて歯を磨くことができ
る。

【００４９】請求項５記載の電動歯ブラシは、請求項１
記載の効果に加え、アタッチメントの変形を所定形状に
することができるので、その結果、さらに使い勝手を良
くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例のアタッチメントの (a)収
縮状態,(b)伸長状態を示す斜視図である。

【図２】そのアタッチメントの破断断面図である。

【図３】その使用状態における (a)収縮状態,(b)伸長状
態を示す斜視図である。

【図４】本発明の第２実施例のアタッチメントの斜視図
である。

【図５】そのアタッチメントの (a)通常状態,(b)傾斜状
態を示す部分破断断面図である。

【図６】そのアタッチメントの要部分解斜視図である。

【図７】その使用状態を示す斜視図である。

【図８】本発明の第３実施例のアタッチメントの斜視図
である。

【図９】そのアタッチメントの (a)通常状態,(b)傾斜状
態を示す部分断面図である。

【図１０】その使用状態を示す斜視図である。

【図１１】本発明の第４実施例のアタッチメントの斜視
図である。

【図１２】そのアタッチメントの通常状態における (a)
部分断面図,(b)Ａ−Ａ断面図である。

【図１３】そのアタッチメントの要部分解斜視図であ
る。

【図１４】その (a)４５°回転状態（正方向）,(b)４５
°回転状態（反対方向）を示す上面図である。

【図１５】その使用状態を示す側面図である。

【図１６】本発明の第５実施例のアタッチメントの斜視
図である。

【図１７】そのアタッチメントの部分破断断面図であ
る。

【図１８】その使用状態における (a)斜視図,(b)側面図
である。

【図１９】本発明の第６実施例のアタッチメントの正面
図である。

【図２０】そのアタッチメントの (a)通常状態,(b)傾斜
状態（正方向）,(c)傾斜状態（反対方向）を示す部分破
断断面図である。

【図２１】その使用状態を示す背面図である。

【図２２】従来例のアタッチメントの斜視図である。

【符号の説明】

1 把持体 3 アタッチメント 4 ブラシ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端側の側部にブラシが多数本植毛され
   たアタッチメントと、アタッチメントの他端を着脱自在
   に保持しアタッチメントに歯磨き動作させる把持体とを
   備えた電動歯ブラシにおいて、前記アタッチメントを、
   変形自在に形成してなる電動歯ブラシ。
2. 【請求項２】 前記アタッチメントを、長手方向に伸縮
   自在に形成してなる請求項１記載の電動歯ブラシ。
3. 【請求項３】 前記アタッチメントを、所定箇所を支点
   として折曲自在に形成してなる請求項１記載の電動歯ブ
   ラシ。
4. 【請求項４】 前記アタッチメントを、その一部分の長
   手方向を軸心として回転自在に形成してなる請求項１記
   載の電動歯ブラシ。
5. 【請求項５】 前記アタッチメントは、数段階の変形が
   行われてなる請求項１記載の電動歯ブラシ。