JPH07123856A - 植生基盤材 - Google Patents
植生基盤材Info
- Publication number
- JPH07123856A JPH07123856A JP5302329A JP30232993A JPH07123856A JP H07123856 A JPH07123856 A JP H07123856A JP 5302329 A JP5302329 A JP 5302329A JP 30232993 A JP30232993 A JP 30232993A JP H07123856 A JPH07123856 A JP H07123856A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- vegetation
- vegetation base
- material according
- pulp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パルプ繊維、特に、古紙パルプを用い
て、安価で軽量な植生基盤材を提供する。 【構成】 切り藁・ピートモス・籾殻・樹皮・木
片・バガス・椰子殻・おが屑・茶殼・パーライト・発泡
モルタル・発泡スチロールなどの小物体からなる基材の
表面に、パルプ繊維を絡ませる。
て、安価で軽量な植生基盤材を提供する。 【構成】 切り藁・ピートモス・籾殻・樹皮・木
片・バガス・椰子殻・おが屑・茶殼・パーライト・発泡
モルタル・発泡スチロールなどの小物体からなる基材の
表面に、パルプ繊維を絡ませる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、植生基盤材に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術と問題点】従来、各種の植生基盤材が用い
られているが、いずれもコストが高いことに問題点があ
った。この発明はコストの安い植生基盤材を提供するこ
とを目的としている。
られているが、いずれもコストが高いことに問題点があ
った。この発明はコストの安い植生基盤材を提供するこ
とを目的としている。
【0003】
【問題点を解決する手段】このために、この発明では、
パルプ繊維を、粒状ないし片状ないし糸状ないし塊状の
小物体の一種類ないし二種類以上の混合物である基材の
表面に、絡ませるものである。パルプ繊維としては古紙
パルプを使用することが可能である。基材としては、切
り藁、ピートモス、籾殻、樹皮、木片、バガス、椰子
殻、おが屑、茶殼などの自然環境下では短期間には腐蝕
し難い植物性小物体や、パーライト・発泡モルタル、発
泡スチロール樹脂や発泡ウレタンの屑を粉砕したもの、
などの軽量粒状物などが用いられる。
パルプ繊維を、粒状ないし片状ないし糸状ないし塊状の
小物体の一種類ないし二種類以上の混合物である基材の
表面に、絡ませるものである。パルプ繊維としては古紙
パルプを使用することが可能である。基材としては、切
り藁、ピートモス、籾殻、樹皮、木片、バガス、椰子
殻、おが屑、茶殼などの自然環境下では短期間には腐蝕
し難い植物性小物体や、パーライト・発泡モルタル、発
泡スチロール樹脂や発泡ウレタンの屑を粉砕したもの、
などの軽量粒状物などが用いられる。
【0004】
【作用】このように構成すると、パルプ繊維は塊となっ
て基材の表面に絡ませてあるので、軽量で且つ吸水性に
優れた植生基盤材を提供できる。更に、古紙パルプを使
用することにより、非常に安価に供給が可能となる。
又、パルプ繊維だけでは短期間の間に圧縮されて空隙が
少なくなり、基盤が痩せてしまう欠点があるので、腐蝕
し難い椰子殻・バガスなど基材を増量物として用いる
と、基盤が嵩を保つのに役立つし、パルプ繊維の塊は当
初の水分・養分の吸着材としながら、一二年の長期的に
は切り藁・茶殼などの比較的腐蝕し易い基材が腐蝕土と
なり、長期にわたる植生基盤の効果を期待することがで
きる。この間に植生物の落葉などが加わり植生基盤が自
然に循環することができる。増量物としも切り藁・茶殼
・おが屑などの廃品を利用することによりコストを下げ
ることも可能である。
て基材の表面に絡ませてあるので、軽量で且つ吸水性に
優れた植生基盤材を提供できる。更に、古紙パルプを使
用することにより、非常に安価に供給が可能となる。
又、パルプ繊維だけでは短期間の間に圧縮されて空隙が
少なくなり、基盤が痩せてしまう欠点があるので、腐蝕
し難い椰子殻・バガスなど基材を増量物として用いる
と、基盤が嵩を保つのに役立つし、パルプ繊維の塊は当
初の水分・養分の吸着材としながら、一二年の長期的に
は切り藁・茶殼などの比較的腐蝕し易い基材が腐蝕土と
なり、長期にわたる植生基盤の効果を期待することがで
きる。この間に植生物の落葉などが加わり植生基盤が自
然に循環することができる。増量物としも切り藁・茶殼
・おが屑などの廃品を利用することによりコストを下げ
ることも可能である。
【0005】
【実施例1】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1に示すのは、植物性小物体として5〜
10センチメートル程度に切断した切り藁11の表面に
古紙パルプ2を付着して形成した植生基盤材Aである。
生産工程を規定するものではないが、古紙を溶かして脱
色した段階のスラリーに切り藁を投入し、混合した後引
き上げて乾燥させて形成する。古紙パルプはどろどろし
た状態で切り藁の表面に塊となって絡み付く。古紙パル
プを脱色後、スラリーに緑色染料を混入しておくと、得
られた植生基盤材を緑色に染めることができる。
に説明する。図1に示すのは、植物性小物体として5〜
10センチメートル程度に切断した切り藁11の表面に
古紙パルプ2を付着して形成した植生基盤材Aである。
生産工程を規定するものではないが、古紙を溶かして脱
色した段階のスラリーに切り藁を投入し、混合した後引
き上げて乾燥させて形成する。古紙パルプはどろどろし
た状態で切り藁の表面に塊となって絡み付く。古紙パル
プを脱色後、スラリーに緑色染料を混入しておくと、得
られた植生基盤材を緑色に染めることができる。
【0006】古紙パルプは必ずしも水に溶かした状態の
ものでなくてもよく、例えば、機械的に細かく粉砕した
ようなものでもよい。又、植生基盤材の基材としては、
実施例の切り藁に限定されるものではなく、ピートモ
ス、籾殻、樹皮、木片、バガス、椰子殻、おが屑、茶殼
など、自然環境下では短期間に腐蝕し難い植物性小物体
や、パーライト、発泡モルタル、発泡スチロール樹脂や
発泡ウレタンなどの屑を粉砕したもの、などの軽量粒状
物の一種類ないし二種類以上の混合物であってもよい。
ものでなくてもよく、例えば、機械的に細かく粉砕した
ようなものでもよい。又、植生基盤材の基材としては、
実施例の切り藁に限定されるものではなく、ピートモ
ス、籾殻、樹皮、木片、バガス、椰子殻、おが屑、茶殼
など、自然環境下では短期間に腐蝕し難い植物性小物体
や、パーライト、発泡モルタル、発泡スチロール樹脂や
発泡ウレタンなどの屑を粉砕したもの、などの軽量粒状
物の一種類ないし二種類以上の混合物であってもよい。
【0007】上記の植生基盤材は、単体としても使用で
きるが、一般に植生基盤材料として用いられる即効性肥
料・遅効性肥料・緩効性肥料・堆肥・天然土壌・土壌改
良剤・土壌活性剤・植生種子などと混合して用いること
も可能である。
きるが、一般に植生基盤材料として用いられる即効性肥
料・遅効性肥料・緩効性肥料・堆肥・天然土壌・土壌改
良剤・土壌活性剤・植生種子などと混合して用いること
も可能である。
【0008】
【実施例2】植物性小物体として椰子殻12、軽量粒状
物として籾殻13を混合して用い、その間の空隙を古紙
パルプ2で以て充填し、ブロック状に成形して図2に示
すような植生基盤ブロックBを形成する。古紙パルプは
小茶殼や籾殻などの充填物の表面に絡み付き、空隙を充
填しながら充填物を連結する糊結材としても働く。植生
基盤ブロックBを確り形成したい場合には、古紙パルプ
に糊を混入しておくとよい。又、プラスチック製ネット
などの引張強度の大きい材料を間に挟んで成形して補強
することも可能である。
物として籾殻13を混合して用い、その間の空隙を古紙
パルプ2で以て充填し、ブロック状に成形して図2に示
すような植生基盤ブロックBを形成する。古紙パルプは
小茶殼や籾殻などの充填物の表面に絡み付き、空隙を充
填しながら充填物を連結する糊結材としても働く。植生
基盤ブロックBを確り形成したい場合には、古紙パルプ
に糊を混入しておくとよい。又、プラスチック製ネット
などの引張強度の大きい材料を間に挟んで成形して補強
することも可能である。
【0009】この植生基盤材ブロックBは、図3に示す
ように、網状容器3に入れたままの状態で、その表面に
植生用種子紙4を貼り付けて法面5や建造物の屋上など
に敷設する使用することも可能である。
ように、網状容器3に入れたままの状態で、その表面に
植生用種子紙4を貼り付けて法面5や建造物の屋上など
に敷設する使用することも可能である。
【0010】
【発明の効果】この発明はこのように構成されているの
で、次のような特長を有する。 1 古紙・切り藁・籾殻などの廃品をリサイクルして利
用できるので、環境問題などで社会に貢献すると共に、
コストの安い植生基盤材を提供することができる。 2 天然土壌と異なり工場製品であるので、品質の安定
した植生基盤材を安定して供給することができる。 3 古紙パルプなど繊維パルプを強く圧縮しない状態で
絡ませているので、軽量の植生基盤材が形成でき、法面
に使用する場合には作業性がよく、屋上緑化などの場合
には建造物に負担を掛けないですむので好都合である。 4 パルプ繊維が当面の保水・肥料分の吸着を担当し、
植物性小物体は当面は嵩を稼ぎ、一〜数年の間に腐食土
化されて植生基盤材として働くことが期待できる。この
間、落葉などが腐蝕土化されるので、長期に安定した植
生基盤を提供することができる。 5 軽量粒状物は保水材・空気連行剤として植生に役立
つと共に、植生基盤材が痩せて仕舞うことを防ぐのに役
立つ。
で、次のような特長を有する。 1 古紙・切り藁・籾殻などの廃品をリサイクルして利
用できるので、環境問題などで社会に貢献すると共に、
コストの安い植生基盤材を提供することができる。 2 天然土壌と異なり工場製品であるので、品質の安定
した植生基盤材を安定して供給することができる。 3 古紙パルプなど繊維パルプを強く圧縮しない状態で
絡ませているので、軽量の植生基盤材が形成でき、法面
に使用する場合には作業性がよく、屋上緑化などの場合
には建造物に負担を掛けないですむので好都合である。 4 パルプ繊維が当面の保水・肥料分の吸着を担当し、
植物性小物体は当面は嵩を稼ぎ、一〜数年の間に腐食土
化されて植生基盤材として働くことが期待できる。この
間、落葉などが腐蝕土化されるので、長期に安定した植
生基盤を提供することができる。 5 軽量粒状物は保水材・空気連行剤として植生に役立
つと共に、植生基盤材が痩せて仕舞うことを防ぐのに役
立つ。
【図1】 植生基盤材の一例を示す側断面図である。
【図2】 植生基盤ブロックの一例を示す側断面図であ
る。
る。
【図3】 植生基盤ブロックの使用状態の一例を示す側
面図である。
面図である。
A 植生基盤材 B 植生基盤ブロック 11 切り藁 12 椰子殻 13 籾殻 2 古紙パルプ 3 網状容器 4 植生用種子紙 5 法面
Claims (9)
- 【請求項1】 パルプ繊維を、粒状ないし片状ないし糸
状ないし塊状の小物体の一種類ないし二種類以上の混合
物からなる基材の表面に、絡ませたことを特徴とした、
植生基盤材。 - 【請求項2】 パルプ繊維は、古紙パルプであることを
特徴とした、請求項1記載の、植生基盤材。 - 【請求項3】 パルプ繊維には、肥料分が添加されたこ
とを特徴とした、請求項1ないし請求項2記載の、植生
基盤材。 - 【請求項4】 パルプ繊維は、緑色に着色されたもので
あることを特徴とした、請求項1ないし請求項3記載
の、植生基盤材。 - 【請求項5】 パルプ繊維を、基材と共にスラリー状に
し、通水性のよい容器に充填して成形したことを特徴と
した、請求項1ないし請求項4記載の、植生基盤材。 - 【請求項6】 パルプ繊維を、基材と共にスラリー状に
した中に、水溶性の糊剤を添加し、ないしは添加しない
状態で、取り出した後任意の形状に成形したことを特徴
とした、請求項1ないし請求項4記載の、植生基盤材。 - 【請求項7】 基材は、切り藁、ピートモス、籾殻、樹
皮、木片、バガス、椰子殻、おが屑、茶殼など、自然環
境下では短期間に腐蝕し難い植物性小物体、ないし、発
泡スチロール樹脂、パーライト、発泡モルタルなどの軽
量粒状物の一種類ないし二種類以上の混合物であること
を特徴とした、請求項1ないし請求項6記載の、植生基
盤材。 - 【請求項8】 即効性肥料・遅効性肥料・緩効性肥料・
堆肥・天然土壌・土壌改良剤・土壌活性剤・植生種子な
どの植生材料の一種類ないし二種類以上を添加したこと
を特徴とした、請求項1ないし請求項7記載の植生基盤
材。 - 【請求項9】 表面に植生種子シートを添付したことを
特徴とした、請求項1ないし請求項8記載の、植生基盤
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5302329A JPH07123856A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 植生基盤材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5302329A JPH07123856A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 植生基盤材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123856A true JPH07123856A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17907630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5302329A Pending JPH07123856A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 植生基盤材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07123856A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002238346A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-27 | Nippon Plant Shiidaa Kk | 植栽用土壌改良材および植栽方法 |
WO2007142497A1 (en) * | 2006-06-09 | 2007-12-13 | Dongguk University Industry-Academic Cooperation Foundation | Vegetation basement board, vegetation mat and method for manufacturing the vegetation basement mat |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP5302329A patent/JPH07123856A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002238346A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-27 | Nippon Plant Shiidaa Kk | 植栽用土壌改良材および植栽方法 |
JP4678962B2 (ja) * | 2001-02-14 | 2011-04-27 | 日本プラントシーダー株式会社 | 植栽用土壌改良材および植栽方法 |
WO2007142497A1 (en) * | 2006-06-09 | 2007-12-13 | Dongguk University Industry-Academic Cooperation Foundation | Vegetation basement board, vegetation mat and method for manufacturing the vegetation basement mat |
KR100828167B1 (ko) * | 2006-06-09 | 2008-05-08 | 동국대학교 산학협력단 | 옥상 녹화용 식생기반재, 이를 포함하는 식생매트 및 그 제조 방법 |
JP2009531574A (ja) * | 2006-06-09 | 2009-09-03 | トングク ユニバーシティー インダストリー−アカデミック コーオペレイション ファウンデーション | 植生基盤材、植生マット及び植生マットの製造方法 |
JP4769892B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2011-09-07 | トングク ユニバーシティー インダストリー−アカデミック コーオペレイション ファウンデーション | 植生マット |
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