JPH0712373A - 空調システム - Google Patents
空調システムInfo
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- JPH0712373A JPH0712373A JP17496393A JP17496393A JPH0712373A JP H0712373 A JPH0712373 A JP H0712373A JP 17496393 A JP17496393 A JP 17496393A JP 17496393 A JP17496393 A JP 17496393A JP H0712373 A JPH0712373 A JP H0712373A
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- Japan
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- air conditioner
- storage tank
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フロン等の冷媒を使用しないで冷水を製造し
て、この冷水を空調機の冷熱源として使用できる空調シ
ステムを提供する。 【構成】真空ポンプ20で耐圧容器16内が所定の真空
度に減圧されると、焼結金属で作られたコイル管30の
内部に保有された水はその表面に滲み出て耐圧容器16
内の空間に蒸発する。そして、水が蒸発する際に、コイ
ル管30は蒸発潜熱により冷却される。これにより、コ
イル管30と貯留槽14との間で循環される水12は次
第に冷却されていき、貯留槽14内に所定温度の冷水1
2を製造することができる。従って、貯留槽14内に製
造された冷水12を空調機10の冷熱源として使用する
ことにより、フロン等の有害物質を使用しない空調シス
テムを創出することができる。また、コイル管30は焼
結金属で作られいるので、水の蒸発面積が大きくなり、
蒸発潜熱を効率良く発生させることができるので、大き
な冷熱を取り出すことができる。
て、この冷水を空調機の冷熱源として使用できる空調シ
ステムを提供する。 【構成】真空ポンプ20で耐圧容器16内が所定の真空
度に減圧されると、焼結金属で作られたコイル管30の
内部に保有された水はその表面に滲み出て耐圧容器16
内の空間に蒸発する。そして、水が蒸発する際に、コイ
ル管30は蒸発潜熱により冷却される。これにより、コ
イル管30と貯留槽14との間で循環される水12は次
第に冷却されていき、貯留槽14内に所定温度の冷水1
2を製造することができる。従って、貯留槽14内に製
造された冷水12を空調機10の冷熱源として使用する
ことにより、フロン等の有害物質を使用しない空調シス
テムを創出することができる。また、コイル管30は焼
結金属で作られいるので、水の蒸発面積が大きくなり、
蒸発潜熱を効率良く発生させることができるので、大き
な冷熱を取り出すことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調システムに係り、
特に、冷水製造装置で冷水を製造し、この冷水を空調機
の冷熱源として使用する空調システムに関する。
特に、冷水製造装置で冷水を製造し、この冷水を空調機
の冷熱源として使用する空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インテリジェントビルの事務室に
は、パーソナルコンピューターやワークステーション等
のオートメーション機器が多数設置されており、オート
メーション機器等の発熱体からの発熱により室内顕熱が
増加してきており、年間を通して冷房空調する傾向にあ
る。
は、パーソナルコンピューターやワークステーション等
のオートメーション機器が多数設置されており、オート
メーション機器等の発熱体からの発熱により室内顕熱が
増加してきており、年間を通して冷房空調する傾向にあ
る。
【0003】従来、冷熱源として冷水を使用する空調機
においては、冷水の製造装置として冷凍機やヒートポン
プが用いられている。
においては、冷水の製造装置として冷凍機やヒートポン
プが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷凍機
やヒートポンプは、通常、冷媒として地球環境に問題の
あるフロンを使用しているという欠点がある。また、吸
引式と呼ばれる冷凍機やヒートポンプには、冷媒として
フロンを使用していないが、高濃度の臭化リチウム溶液
を使用している。この臭化リチウム溶液は毒性が皆無で
はなく、また、機器を腐食させるという欠点がある。
やヒートポンプは、通常、冷媒として地球環境に問題の
あるフロンを使用しているという欠点がある。また、吸
引式と呼ばれる冷凍機やヒートポンプには、冷媒として
フロンを使用していないが、高濃度の臭化リチウム溶液
を使用している。この臭化リチウム溶液は毒性が皆無で
はなく、また、機器を腐食させるという欠点がある。
【0005】本発明は、このうような事情に鑑みてなさ
れたもので、フロン等の冷媒を使用しないで冷水を製造
して、この冷水を空調機の冷熱源として使用できる空調
システムを提供することを目的とする。
れたもので、フロン等の冷媒を使用しないで冷水を製造
して、この冷水を空調機の冷熱源として使用できる空調
システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、冷熱源として冷水を使用する空調機と、前記
冷水を製造して前記空調機に供給する冷水製造装置とか
ら成る空調システムに於いて、前記冷水製造装置は、減
圧室と、前記減圧室内に設けられ、その内部に水を保有
すると共に、前記減圧室が減圧されると前記内部の水が
その表面に滲み出る材質で形成された蒸発手段と、前記
減圧室を所定の真空度に減圧すると共に、その減圧によ
り前記蒸発手段から前記減圧室内に蒸発される水蒸気を
回収する真空手段と、前記蒸発手段との間で水を循環さ
せると共に、その水を前記空調機に供給する貯留槽と、
から成ることを特徴とする。
する為に、冷熱源として冷水を使用する空調機と、前記
冷水を製造して前記空調機に供給する冷水製造装置とか
ら成る空調システムに於いて、前記冷水製造装置は、減
圧室と、前記減圧室内に設けられ、その内部に水を保有
すると共に、前記減圧室が減圧されると前記内部の水が
その表面に滲み出る材質で形成された蒸発手段と、前記
減圧室を所定の真空度に減圧すると共に、その減圧によ
り前記蒸発手段から前記減圧室内に蒸発される水蒸気を
回収する真空手段と、前記蒸発手段との間で水を循環さ
せると共に、その水を前記空調機に供給する貯留槽と、
から成ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、真空手段で減圧室が所定の真
空度に減圧されると、蒸発手段の内部に保有された水は
その表面に滲み出て減圧室内に蒸発する。そして、水が
蒸発する際に、蒸発手段は蒸発潜熱により冷却される。
これにより、蒸発手段と貯留槽との間で循環される水は
次第に冷却されていき、貯留槽内に所定温度の冷水を製
造することができる。従って、貯留槽内に製造された冷
水を空調機の冷熱源として使用することにより、フロン
等の有害物質を使用しない空調システムを創出すること
ができる。
空度に減圧されると、蒸発手段の内部に保有された水は
その表面に滲み出て減圧室内に蒸発する。そして、水が
蒸発する際に、蒸発手段は蒸発潜熱により冷却される。
これにより、蒸発手段と貯留槽との間で循環される水は
次第に冷却されていき、貯留槽内に所定温度の冷水を製
造することができる。従って、貯留槽内に製造された冷
水を空調機の冷熱源として使用することにより、フロン
等の有害物質を使用しない空調システムを創出すること
ができる。
【0008】また、蒸発手段は、その内部に水を保有で
き、且つ、前記減圧室が減圧されると前記内部の水がそ
の表面に滲み出る材質で形成された、例えば、焼結金属
で作られたコイル管あるいは水槽の多孔部分に吸水性高
分子膜を貼着したものである。これにより、水の蒸発面
積が大きくなり、蒸発潜熱を効率良く発生させることが
できるので、大きな冷熱を取り出すことができる。
き、且つ、前記減圧室が減圧されると前記内部の水がそ
の表面に滲み出る材質で形成された、例えば、焼結金属
で作られたコイル管あるいは水槽の多孔部分に吸水性高
分子膜を貼着したものである。これにより、水の蒸発面
積が大きくなり、蒸発潜熱を効率良く発生させることが
できるので、大きな冷熱を取り出すことができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る空調シス
テムの好ましい実施例について詳説する。図1は本発明
の空調システムの第1実施例を示している。本発明の空
調システムは、主として空調機10と、空調機10に冷
熱源としての冷水を供給する冷水製造装置11とで構成
されている。
テムの好ましい実施例について詳説する。図1は本発明
の空調システムの第1実施例を示している。本発明の空
調システムは、主として空調機10と、空調機10に冷
熱源としての冷水を供給する冷水製造装置11とで構成
されている。
【0010】同図に示したように、空調機10に供給す
る冷水12を貯留する貯留槽14の上方に、耐圧容器1
6が設けられ、耐圧容器16内は、第1の電磁弁18を
介して真空ポンプ20に繋がっている。また、耐圧容器
16内には減圧計22が設けられ、信号ケーブル24で
真空調節計26に接続され、真空調節計26は信号ケー
ブル28で真空ポンプ20の駆動部と第1の電磁弁18
に接続されている。そして、減圧計22で測定された耐
圧容器16内の真空度が真空調節計26に入力され、真
空度が真空調節計26で予め設定した上限設定値(真空
度良い)になると、真空調節計26からの出力信号が真
空ポンプ20と第1の電磁弁18に送られ、第1の電磁
弁18を閉じると同時に真空ポンプ20を停止する。ま
た、耐圧容器16内の真空度が下限設定値より悪くなる
と真空調整計26からの出力信号により真空ポンプ20
が稼働すると同時に第1の電磁弁18が開いて耐圧容器
16内を設定した真空度まで回復させる。これにより、
耐圧容器16内を真空調節計26で設定した一定の真空
度範囲に維持できるようになっている。
る冷水12を貯留する貯留槽14の上方に、耐圧容器1
6が設けられ、耐圧容器16内は、第1の電磁弁18を
介して真空ポンプ20に繋がっている。また、耐圧容器
16内には減圧計22が設けられ、信号ケーブル24で
真空調節計26に接続され、真空調節計26は信号ケー
ブル28で真空ポンプ20の駆動部と第1の電磁弁18
に接続されている。そして、減圧計22で測定された耐
圧容器16内の真空度が真空調節計26に入力され、真
空度が真空調節計26で予め設定した上限設定値(真空
度良い)になると、真空調節計26からの出力信号が真
空ポンプ20と第1の電磁弁18に送られ、第1の電磁
弁18を閉じると同時に真空ポンプ20を停止する。ま
た、耐圧容器16内の真空度が下限設定値より悪くなる
と真空調整計26からの出力信号により真空ポンプ20
が稼働すると同時に第1の電磁弁18が開いて耐圧容器
16内を設定した真空度まで回復させる。これにより、
耐圧容器16内を真空調節計26で設定した一定の真空
度範囲に維持できるようになっている。
【0011】また、耐圧容器16内には、焼結金属で作
られたコイル管30が配設され、貯留槽14底部から延
びた往路配管32が、循環ポンプ34、フィルタ36、
第2の電磁弁38を介してコイル管30の入口に繋が
り、コイル管30の出口から延びた復路配管40が、第
3の電磁弁42を介して貯留槽14内の上部に達してい
る。これにより、貯留槽14とコイル管30との間の循
環系路が形成される。
られたコイル管30が配設され、貯留槽14底部から延
びた往路配管32が、循環ポンプ34、フィルタ36、
第2の電磁弁38を介してコイル管30の入口に繋が
り、コイル管30の出口から延びた復路配管40が、第
3の電磁弁42を介して貯留槽14内の上部に達してい
る。これにより、貯留槽14とコイル管30との間の循
環系路が形成される。
【0012】また、貯留槽14内には、温度センサ50
が設けられ、信号ケーブル52で温度調節計54に接続
され、温度調節計54は信号ケーブル56で第2、第3
の電磁弁38、42に夫々接続されている。また、三方
弁44は信号ケーブル58で空調機10の図示しない温
度制御部に接続されている。そして、温度センサ50で
測定されて貯留槽14内の水温が温度調節計54に入力
され、水温が温度調節計54で予め設定した最低水温に
なると、温度調節計54からの出力信号が第2、第3の
電磁弁38、42に送られ、第2、第3の電磁弁38、
42を閉じて、貯留槽14とコイル管30との間の水の
循環を停止する。また、貯留槽14内の水温が空調機1
0との熱交換により上昇して、温度調節計54で設定し
た最高水温になると、温度調節計54からの出力信号が
第2、第3の電磁弁38、42に送られ、第2、第3の
電磁弁38、42を開けて、貯留槽14とコイル管30
との間の水の循環を開始する。これにより、貯留槽14
内の水12の温度を、温度調節計54で予め設定した水
温範囲に維持できるようになっている。
が設けられ、信号ケーブル52で温度調節計54に接続
され、温度調節計54は信号ケーブル56で第2、第3
の電磁弁38、42に夫々接続されている。また、三方
弁44は信号ケーブル58で空調機10の図示しない温
度制御部に接続されている。そして、温度センサ50で
測定されて貯留槽14内の水温が温度調節計54に入力
され、水温が温度調節計54で予め設定した最低水温に
なると、温度調節計54からの出力信号が第2、第3の
電磁弁38、42に送られ、第2、第3の電磁弁38、
42を閉じて、貯留槽14とコイル管30との間の水の
循環を停止する。また、貯留槽14内の水温が空調機1
0との熱交換により上昇して、温度調節計54で設定し
た最高水温になると、温度調節計54からの出力信号が
第2、第3の電磁弁38、42に送られ、第2、第3の
電磁弁38、42を開けて、貯留槽14とコイル管30
との間の水の循環を開始する。これにより、貯留槽14
内の水12の温度を、温度調節計54で予め設定した水
温範囲に維持できるようになっている。
【0013】また、往路配管32の、フィルタ36と第
2の電磁弁38の間から分岐した空調用供給配管42
は、三方弁44を介して空調機10の入口に接続され、
空調機10の出口から延びた空調用戻り配管46は、復
路配管40に合流されている。また、三方弁44のうち
の一方44Aはバイパス配管48により空調用戻り配管
46に繋がれている。これにより、貯留槽14と空調機
10との間の循環系路が形成されると共に、貯留槽14
内の水12は、三方弁44により流量調整されて空調機
10に供給される。そして、この流量調整は、温度制御
部からの出力信号に基づいて三方弁44が制御され、空
調用供給配管42に流す流量とバイパス配管48に流す
流量を調整することにより行われる。
2の電磁弁38の間から分岐した空調用供給配管42
は、三方弁44を介して空調機10の入口に接続され、
空調機10の出口から延びた空調用戻り配管46は、復
路配管40に合流されている。また、三方弁44のうち
の一方44Aはバイパス配管48により空調用戻り配管
46に繋がれている。これにより、貯留槽14と空調機
10との間の循環系路が形成されると共に、貯留槽14
内の水12は、三方弁44により流量調整されて空調機
10に供給される。そして、この流量調整は、温度制御
部からの出力信号に基づいて三方弁44が制御され、空
調用供給配管42に流す流量とバイパス配管48に流す
流量を調整することにより行われる。
【0014】また、真空ポンプ20は、ドレイン配管6
0により貯留槽14に接続されると共に、このドレイン
配管60の途中から分岐した配管62が第4の電磁弁6
4を介して図示しない水道配管に接続されている。ま
た、貯留槽14内には、貯留槽14の液面を測定する液
面センサ66が設けられ、信号ケーブル68で第4の電
磁弁64に接続されている。これにより、耐圧容器16
から真空ポンプ20に吸引される蒸発水は、貯留槽14
に戻されると共に、貯留槽14内の水位が下がったら第
4の電磁弁64が開いて水道水が貯留槽14に補充され
るようになっている。
0により貯留槽14に接続されると共に、このドレイン
配管60の途中から分岐した配管62が第4の電磁弁6
4を介して図示しない水道配管に接続されている。ま
た、貯留槽14内には、貯留槽14の液面を測定する液
面センサ66が設けられ、信号ケーブル68で第4の電
磁弁64に接続されている。これにより、耐圧容器16
から真空ポンプ20に吸引される蒸発水は、貯留槽14
に戻されると共に、貯留槽14内の水位が下がったら第
4の電磁弁64が開いて水道水が貯留槽14に補充され
るようになっている。
【0015】以上の如く構成された本発明の空調システ
ムの作用について説明する。貯留槽14に貯留された水
12は、循環ポンプ34によりフィルタ36に送水され
て濾過された後、第2の電磁弁38を通ってコイル管3
0に供給され、コイル管30内を流れて第3の電磁弁4
2を通って貯留槽14内の上方に戻る循環を行う。この
循環において、真空ポンプ20により耐圧容器16内が
真空調節計26で設定した真空度に減圧されると、前記
コイル管30は焼結金属で作られているので、コイル管
30内を流れる水がコイル管30の表面から滲み出て耐
圧容器16内に蒸発する。そして、水が蒸発する際に、
コイル管30は蒸発潜熱により急速に冷却される。これ
により、コイル管30と貯留槽14との間で循環される
水は次第に冷却されていき、貯留槽14内に温度調節計
で54で設定した水温の冷水を製造することができる。
そして、貯留槽14内に製造された冷水は、貯留槽14
と空調機10との間の循環系路を循環することにより、
空調機10の冷熱源として使用される。
ムの作用について説明する。貯留槽14に貯留された水
12は、循環ポンプ34によりフィルタ36に送水され
て濾過された後、第2の電磁弁38を通ってコイル管3
0に供給され、コイル管30内を流れて第3の電磁弁4
2を通って貯留槽14内の上方に戻る循環を行う。この
循環において、真空ポンプ20により耐圧容器16内が
真空調節計26で設定した真空度に減圧されると、前記
コイル管30は焼結金属で作られているので、コイル管
30内を流れる水がコイル管30の表面から滲み出て耐
圧容器16内に蒸発する。そして、水が蒸発する際に、
コイル管30は蒸発潜熱により急速に冷却される。これ
により、コイル管30と貯留槽14との間で循環される
水は次第に冷却されていき、貯留槽14内に温度調節計
で54で設定した水温の冷水を製造することができる。
そして、貯留槽14内に製造された冷水は、貯留槽14
と空調機10との間の循環系路を循環することにより、
空調機10の冷熱源として使用される。
【0016】また、コイル管30を焼結金属で作ったの
で、コイル管30の表面全体から水を蒸発させることが
できる。これにより、水の蒸発面積が大きくなり、蒸発
潜熱を効率良く発生させることができるので、大きな冷
熱を取り出すことができる。従って、上記した構成の冷
水製造装置11を用いれば、空調機10の冷熱源として
必要な量の冷熱を取り出すことができるので、従来の空
調システムのように、冷水を製造する冷媒としてフロン
や臭化リチウム溶液等の有害物質を使用しない空調シス
テムを創出することができる。
で、コイル管30の表面全体から水を蒸発させることが
できる。これにより、水の蒸発面積が大きくなり、蒸発
潜熱を効率良く発生させることができるので、大きな冷
熱を取り出すことができる。従って、上記した構成の冷
水製造装置11を用いれば、空調機10の冷熱源として
必要な量の冷熱を取り出すことができるので、従来の空
調システムのように、冷水を製造する冷媒としてフロン
や臭化リチウム溶液等の有害物質を使用しない空調シス
テムを創出することができる。
【0017】次に、図2及び図3に従って、本発明の空
調システムの第2実施例を説明する。また、第1実施例
と同じ部材には同符号を付して説明する。尚、第2実施
例は、耐圧容器16の内部構造以外は、第1実施例と略
同様な為、第1実施例と同じ構成部分及び同じ動作につ
いては詳しい説明を省略する。図2に示すように、空調
機10に供給する冷却水12を貯留する貯留槽14の上
方に、耐圧容器16が設けられ、耐圧容器16は、第1
の電磁弁18を介して真空ポンプ20に繋がっている。
また、耐圧容器16内には減圧計22が設けられ、信号
ケーブル24で真空調節計26に接続され、真空調節計
26は信号ケーブル28、28で真空ポンプ20の駆動
部と第1の電磁弁18に接続されると共に、信号ケーブ
ル70、70で第1実施例で説明した温度調節計54に
も接続されている。これにより、第1実施例の場合と同
様に耐圧容器16内を真空調節計26で設定した真空度
範囲に維持できると共に、第2実施例の場合には、耐圧
容器16内の真空度が前記真空度範囲より悪くなって
も、貯留槽14内の水12の水温が温度調節計54で設
定した最高水温を越えていない場合には、真空ポンプ2
0及び第1の電磁弁18が動作しないようになってい
る。
調システムの第2実施例を説明する。また、第1実施例
と同じ部材には同符号を付して説明する。尚、第2実施
例は、耐圧容器16の内部構造以外は、第1実施例と略
同様な為、第1実施例と同じ構成部分及び同じ動作につ
いては詳しい説明を省略する。図2に示すように、空調
機10に供給する冷却水12を貯留する貯留槽14の上
方に、耐圧容器16が設けられ、耐圧容器16は、第1
の電磁弁18を介して真空ポンプ20に繋がっている。
また、耐圧容器16内には減圧計22が設けられ、信号
ケーブル24で真空調節計26に接続され、真空調節計
26は信号ケーブル28、28で真空ポンプ20の駆動
部と第1の電磁弁18に接続されると共に、信号ケーブ
ル70、70で第1実施例で説明した温度調節計54に
も接続されている。これにより、第1実施例の場合と同
様に耐圧容器16内を真空調節計26で設定した真空度
範囲に維持できると共に、第2実施例の場合には、耐圧
容器16内の真空度が前記真空度範囲より悪くなって
も、貯留槽14内の水12の水温が温度調節計54で設
定した最高水温を越えていない場合には、真空ポンプ2
0及び第1の電磁弁18が動作しないようになってい
る。
【0018】次に、図2及び図3に従って、耐圧容器1
6の内部構造を説明する。耐圧容器16内には蒸発用の
水71を貯留する蒸発用タンク72が設けられ、この蒸
発用タンク72は、箱型に形成された容器72A底部の
多数の開口部から、先端が閉塞された中空な円筒管72
Bが耐圧容器16の底部近傍まで延び、前記円筒管72
Bが耐圧容器16内の空間全体に林立した構造をしてい
る。また、円筒管72Bの側面には、多数の小孔75が
穿設されると共に、円筒管72Bの外周には吸水性高分
子膜で作られ、油中の水分除去等に使用されるフィルタ
74(例えば、フジ アクアコン カートリッジで、こ
れは通常の高分子膜に比べ約8倍の水を保持できる)が
貼着されている。そして、耐圧容器16の上部側面を貫
通した銅管76が前記容器72Aの底部を這うように延
ばされ、前記開口部位置で分岐されて、円筒管72B内
を円筒管72Bの内面との間に一定の空間78を形成す
るように配設され、円筒管72Bの先端部を貫通して再
び合流し、耐圧容器16の側面下部を貫通して耐圧容器
16外に延ばされている。そして、貯留槽14と銅管7
6との間で、貯留槽14に貯留されている水12が循環
される。
6の内部構造を説明する。耐圧容器16内には蒸発用の
水71を貯留する蒸発用タンク72が設けられ、この蒸
発用タンク72は、箱型に形成された容器72A底部の
多数の開口部から、先端が閉塞された中空な円筒管72
Bが耐圧容器16の底部近傍まで延び、前記円筒管72
Bが耐圧容器16内の空間全体に林立した構造をしてい
る。また、円筒管72Bの側面には、多数の小孔75が
穿設されると共に、円筒管72Bの外周には吸水性高分
子膜で作られ、油中の水分除去等に使用されるフィルタ
74(例えば、フジ アクアコン カートリッジで、こ
れは通常の高分子膜に比べ約8倍の水を保持できる)が
貼着されている。そして、耐圧容器16の上部側面を貫
通した銅管76が前記容器72Aの底部を這うように延
ばされ、前記開口部位置で分岐されて、円筒管72B内
を円筒管72Bの内面との間に一定の空間78を形成す
るように配設され、円筒管72Bの先端部を貫通して再
び合流し、耐圧容器16の側面下部を貫通して耐圧容器
16外に延ばされている。そして、貯留槽14と銅管7
6との間で、貯留槽14に貯留されている水12が循環
される。
【0019】また、蒸発用タンク72には、耐圧容器1
6の上部を貫通して給水配管80が配設され、給水配管
80はフィルタ83、第5の電磁弁82を介して図示し
ない水道配管に繋がれている。また、蒸発用タンク72
内には、液面を検出する液面センサ66が設けられ、信
号ケーブル84で第5の電磁弁82に接続されている。
また、真空ポンプ20からは、ドレイン配管60が延ば
され、給水配管80の第5の電磁弁82の手前に合流さ
れている。これにより、耐圧容器16から真空ポンプ2
0に吸引される蒸発水は、蒸発用タンク72に戻される
と共に、蒸発用タンク72内の水位が下がったら第5の
電磁弁が開いて水道水が蒸発用タンク72に補給するよ
うになっている。
6の上部を貫通して給水配管80が配設され、給水配管
80はフィルタ83、第5の電磁弁82を介して図示し
ない水道配管に繋がれている。また、蒸発用タンク72
内には、液面を検出する液面センサ66が設けられ、信
号ケーブル84で第5の電磁弁82に接続されている。
また、真空ポンプ20からは、ドレイン配管60が延ば
され、給水配管80の第5の電磁弁82の手前に合流さ
れている。これにより、耐圧容器16から真空ポンプ2
0に吸引される蒸発水は、蒸発用タンク72に戻される
と共に、蒸発用タンク72内の水位が下がったら第5の
電磁弁が開いて水道水が蒸発用タンク72に補給するよ
うになっている。
【0020】上記した以外に第1実施例と若干異なる点
はあるが、根本的な相違ではないので、説明は省略す
る。次に、本発明の空調システムの第2実施例における
作用を説明する。貯留槽14に貯留された水12は、循
環ポンプ34により銅管76に供給され、銅管76内を
流れて貯留槽14内の上方に戻る循環を行う。一方、蒸
発用タンク72の容器72Aの水71は、円筒管72B
と銅管76の間の空間78に供給され、真空ポンプ20
により耐圧容器16内が真空調節計26で設定した真空
度に減圧されると、円筒管72Bに穿設された多数の小
孔75から滲み出てフィルタ74に吸水され、耐圧容器
16内に蒸発する。そして、水が蒸発する際に、円筒管
72Bは蒸発潜熱により冷却され、円筒管72の水71
は急速に冷却される。そして、円筒管72B内の冷却さ
れた水71と、円筒管72B内に配設された銅管76内
を流れる水12とが熱交換することにより、銅管76内
を流れる水12は冷却され、貯留槽14内に貯留され
る。
はあるが、根本的な相違ではないので、説明は省略す
る。次に、本発明の空調システムの第2実施例における
作用を説明する。貯留槽14に貯留された水12は、循
環ポンプ34により銅管76に供給され、銅管76内を
流れて貯留槽14内の上方に戻る循環を行う。一方、蒸
発用タンク72の容器72Aの水71は、円筒管72B
と銅管76の間の空間78に供給され、真空ポンプ20
により耐圧容器16内が真空調節計26で設定した真空
度に減圧されると、円筒管72Bに穿設された多数の小
孔75から滲み出てフィルタ74に吸水され、耐圧容器
16内に蒸発する。そして、水が蒸発する際に、円筒管
72Bは蒸発潜熱により冷却され、円筒管72の水71
は急速に冷却される。そして、円筒管72B内の冷却さ
れた水71と、円筒管72B内に配設された銅管76内
を流れる水12とが熱交換することにより、銅管76内
を流れる水12は冷却され、貯留槽14内に貯留され
る。
【0021】これにより、コイル管30と貯留槽14と
の間で循環される水は次第に冷却されていき、貯留槽1
4内に温度調節計54で設定した水温の冷水を製造する
ことができる。そして、貯留槽14内に製造された冷水
は、貯留槽14と空調機10との間の循環系路を循環す
ることにより、空調機10の冷熱源として使用される。
の間で循環される水は次第に冷却されていき、貯留槽1
4内に温度調節計54で設定した水温の冷水を製造する
ことができる。そして、貯留槽14内に製造された冷水
は、貯留槽14と空調機10との間の循環系路を循環す
ることにより、空調機10の冷熱源として使用される。
【0022】また、耐圧容器16内の構造を上記の如く
構成したので、耐圧容器16内に林立する円筒管72B
に貼着されたフィルタ74の表面全体から水を蒸発させ
ることができる。これにより、水の蒸発面積が大きくな
り、蒸発潜熱を効率良く発生させることができるので、
大きな冷熱を取り出すことができる。従って、第2実施
例の場合も、第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。
構成したので、耐圧容器16内に林立する円筒管72B
に貼着されたフィルタ74の表面全体から水を蒸発させ
ることができる。これにより、水の蒸発面積が大きくな
り、蒸発潜熱を効率良く発生させることができるので、
大きな冷熱を取り出すことができる。従って、第2実施
例の場合も、第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0023】尚、前記実施例では蒸発手段として、焼結
金属のコイル管30あるいは多孔状の円筒管部分に吸水
性高分子のフィルタ74を貼着した蒸発用タンク72を
用いたが、これに限定されるものではない。要は、内部
に水を保有できて、耐圧容器16内が減圧されると、そ
の表面に水が滲み出て、しかも蒸発面積を大きくできる
ものであればよく、例えば、中空糸膜や逆浸透膜等の分
離膜でもよい。また、真空ポンプの種類は問わないが、
水蒸気に強く腐食にも強いスクロール型や水符式真空ポ
ンプがより望ましい。
金属のコイル管30あるいは多孔状の円筒管部分に吸水
性高分子のフィルタ74を貼着した蒸発用タンク72を
用いたが、これに限定されるものではない。要は、内部
に水を保有できて、耐圧容器16内が減圧されると、そ
の表面に水が滲み出て、しかも蒸発面積を大きくできる
ものであればよく、例えば、中空糸膜や逆浸透膜等の分
離膜でもよい。また、真空ポンプの種類は問わないが、
水蒸気に強く腐食にも強いスクロール型や水符式真空ポ
ンプがより望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明の空調システムによれば、真空手
段で減圧室が所定の真空度に減圧されると、蒸発手段の
内部に保有された水はその表面に滲み出て減圧室内に蒸
発し、水が蒸発する際に、蒸発手段は蒸発潜熱により冷
却されるので、蒸発手段と貯留槽との間で循環される水
は次第に冷却されていき、貯留槽内に所定温度の冷水を
製造することができる。
段で減圧室が所定の真空度に減圧されると、蒸発手段の
内部に保有された水はその表面に滲み出て減圧室内に蒸
発し、水が蒸発する際に、蒸発手段は蒸発潜熱により冷
却されるので、蒸発手段と貯留槽との間で循環される水
は次第に冷却されていき、貯留槽内に所定温度の冷水を
製造することができる。
【0025】また、蒸発手段として、その内部に水を保
有でき、且つ、前記減圧室が減圧されると前記内部の水
がその表面に滲み出る材質で形成された、例えば、焼結
金属で作られたコイル管あるいは水槽の多孔部分に吸水
性高分子膜を貼着したものを使用すれば、水の蒸発面積
が大きくなり、蒸発潜熱を効率良く発生させることがで
きるので、大きな冷熱を取り出すことができる。従っ
て、上記した構成の冷水製造装置を用いれば、空調機の
冷熱源として必要な量の冷熱を取り出すことができるの
で、従来の空調システムのように、冷水を製造する冷媒
としてフロンや臭化リチウム溶液等の有害物質を使用し
ない空調システムを創出することができる。
有でき、且つ、前記減圧室が減圧されると前記内部の水
がその表面に滲み出る材質で形成された、例えば、焼結
金属で作られたコイル管あるいは水槽の多孔部分に吸水
性高分子膜を貼着したものを使用すれば、水の蒸発面積
が大きくなり、蒸発潜熱を効率良く発生させることがで
きるので、大きな冷熱を取り出すことができる。従っ
て、上記した構成の冷水製造装置を用いれば、空調機の
冷熱源として必要な量の冷熱を取り出すことができるの
で、従来の空調システムのように、冷水を製造する冷媒
としてフロンや臭化リチウム溶液等の有害物質を使用し
ない空調システムを創出することができる。
【図1】本発明に係る空調システムの第1実施例の構成
図
図
【図2】本発明に係る空調システムの第2実施例の要部
構成図
構成図
【図3】本発明に係る空調システムの第2実施例の要部
断面図
断面図
10…空調機 12…水 14…貯留槽 16…耐圧容器 20…真空ポンプ 30…コイル管 34…循環ポンプ 72…蒸発用タンク 72A…円筒管 74…フィルタ 75…小孔
Claims (3)
- 【請求項1】冷熱源として冷水を使用する空調機と、前
記冷水を製造して前記空調機に供給する冷水製造装置と
から成る空調システムに於いて、 前記冷水製造装置は、 減圧室と、 前記減圧室内に設けられ、その内部に水を保有すると共
に、前記減圧室が減圧されると前記内部の水がその表面
に滲み出る材質で形成された蒸発手段と、 前記減圧室を所定の真空度に減圧すると共に、その減圧
により前記蒸発手段から前記減圧室内に蒸発される水蒸
気を回収する真空手段と、 前記蒸発手段との間で水を循環させると共に、その水を
前記空調機に供給する貯留槽と、から成ることを特徴と
する空調システム。 - 【請求項2】前記蒸発手段は焼結金属で作られたコイル
管であることを特徴とする請求項1の空調システム。 - 【請求項3】前記蒸発手段はその多孔部分に吸水性高分
子膜を貼着した水槽であることを特徴とする請求項1の
空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17496393A JPH0712373A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17496393A JPH0712373A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 空調システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712373A true JPH0712373A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15987805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17496393A Pending JPH0712373A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712373A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7359531B2 (en) | 2002-07-31 | 2008-04-15 | Fujitsu Limited | Processor with personal verification function and operating device |
JP2012007788A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd | 冷房システム |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP17496393A patent/JPH0712373A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7359531B2 (en) | 2002-07-31 | 2008-04-15 | Fujitsu Limited | Processor with personal verification function and operating device |
US7519198B2 (en) | 2002-07-31 | 2009-04-14 | Fujitsu Limited | Processor with personal verification function and operating device |
JP2012007788A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd | 冷房システム |
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