JPH071231Y2 - ナット受渡装置 - Google Patents

ナット受渡装置

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JPH071231Y2
JPH071231Y2 JP4293589U JP4293589U JPH071231Y2 JP H071231 Y2 JPH071231 Y2 JP H071231Y2 JP 4293589 U JP4293589 U JP 4293589U JP 4293589 U JP4293589 U JP 4293589U JP H071231 Y2 JPH071231 Y2 JP H071231Y2
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hole
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秀史 渡我部
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ナットを収納したシュータからナットを受け
取り、ナットランナに供給するナット受渡装置に関す
る。
(従来の技術) 自動組立ライン例えば、車輌の組立ラインにおいては、
作業環境の悪い工程は勿論のこと、多くの工程が自動化
されてきており、タイヤの組付工程も自動化されてきて
いる。タイヤの組付は、ホイールにタイヤを装着した
後、複数例えば、4個のナットにより締付固定する。こ
れらの4個のナットは、ロボットに装着された4本のナ
ットランナにより同時に供給されて締め付けられる。
従って、ナットランナに自動的にナットを供給するため
のナット供給装置としては、ナットランナが装着されて
いるロボットの機構を簡素化してコストの低減や作業性
の向上を図ることが好ましい。
本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、ロボットに
水平に装着されたナットランナに、当該水平状態のまま
ナットの供給を可能とし、ロボットの機構の簡素化を図
ることが可能なナット受渡装置を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案によれば、基台のアッ
パプレートに垂直に配設され上端から供給されたナット
を多数重ねて収納し下端から取り出し可能なシュータ
と、シュータの下方に水平に摺動可能に配設されアクチ
ュエータにより当該シュータ下方の第1位置から第2位
置まで往復動され、第1位置においてナット取出孔内に
シュータ内の最下位のナットを取り出し第2位置におい
て排出するシャッタと、当該シャッタの下方に配置され
前記第2位置から第3位置まで水平に移動し当該第3位
置において垂直に起伏可能とされ、第2位置において垂
直をなしシャッタから排出されるナットを受け取るソケ
ット及び当該ソケット内のナットを押し出す押出機構を
有するナット受取部と、当該ナット受渡部を第2位置と
第3位置間に往復動させると共に第3位置において起伏
させるアクチュエータと、基台のアッパプレートの前記
第3位置に垂直に配設され当該位置において起立された
ナット受取部のソケットと、当該位置に水平に配置され
たナットランナのソケットとを連結してナット受取部の
ソケットからナットランナのソケットにナットを供給さ
せる連結用のソケットとを備えた構成としたものであ
る。
(作用) シャッタは、第1位置においてシュータに収納されてい
るナットの中の最下位にあるナットを取り出し、第2位
置において当該シャッタの下方に配置されているナット
受渡部のソケットに供給する。ナット受渡部は、ナット
を供給された後水平に第3位置まで移動され、次いで、
略垂直に起立されてソケットを略水平状態にされる。
一方、第3位置に配設された連結用のソケットの一端に
はナットランナのソケットが嵌合されて待機している。
ナット受渡部は前記垂直に起立された状態で連結用のソ
ケットに向かって水平に移動され、前記ナットが供給さ
れたソケットの先端が当該連結用のソケットの他端に嵌
合される。
次いで、ナット受渡部のソケット内に収納されている押
出機構がナットを押し出して、ナットランナのソケット
に嵌合させる。これによりナット受渡部からナットラン
ナへのナットの供給が終了する。
(実施例) 以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
第1図は、本考案に係るナット受渡装置を車輌の組立ラ
インにおけるタイヤ組付装置を適用した場合を示し、中
央の2点鎖線で示す車体を搬送するためのコンベア1の
所定位置にタイヤ自動組付装置2が設置されている。コ
ンベア1の両側にはタイヤ搬送用のコンベア3、3が配
置されており、各コンベア3、3は、始端3a、3a側から
終端3b、3b方向に順次タイヤ(図示せず)を供給する。
そして、これらのコンベア3、3の終端には前記タイヤ
組付装置2が設置されている。
タイヤ組付装置2は、2点鎖線で示す車体8の前後左右
の全タイヤを、同時に組み付けるためのタイヤ組付ロボ
ット4が、中央のコンベア1の流れの方向に沿って前後
方向に、且つ両側に4基設置されている。そして、これ
らの各タイヤ組付ロボット4の一側所定位置にはナット
受渡装置5が配設されている。このナット受渡装置5は
後述するようにマガジンに収納されているナットをタイ
ヤ組立ロボット4に装着されているナットランナ(図示
せず)に供給する。
ナット受渡装置5は、第2図に示すように構成されてお
り、基台10のアッパプレート11上にターンテーブル12が
回転軸13により水平に回転可能に軸支されている。回転
軸13は、駆動モータ14からクラッチ15、減速機16を介し
て駆動力を伝達され、ターンテーブル12を例えば、時計
方向に回転させる。
ターンテーブル12には周方向に沿って等間隔で複数例え
ば、6個の角孔12aが穿設されており、周縁上面には周
方向に沿って各孔12aと対応する所定位置に、位置決め
用のストッパブロック17(第3図)が6個固定されてい
る。更に、基台10のアッパプレート11の所定位置には位
置決め用のエアシリンダ18が配設されており、ロッドの
先端には各ストッパブロック17と嵌合可能にストッパ19
が取り付けられている。このストッパ19は、エアシリン
ダ18の伸長時に対向するストッパブロック17に嵌合して
当該停止位置にターンテーブル12を係止して位置決めす
る。
ターンテーブル12の各孔12aの位置には、ナットを収納
するシュータ20と、当該シュータ20からナットを取り出
すためのシャッタ21とが配設されている。シュータ20
は、第4図乃至第6図に示すようにナット110を多数重
ねて収納するナットガイド23が例えば、4本同一円周上
に等間隔で第6図に示すように配置され、各上端が上板
24に、各下端が支持台25に固定されている。
これらの4本のナットガイド23の中央にはシャフト26が
配置され、上、下端を上板24、支持台25に固定されてい
る。上板24の各ガイド23の上端と対応する位置には、ナ
ットは供給するための六角孔24a(第4図)が穿設され
ている。上板24には、後述するマガジン40のストッパ開
放用の突起24bが4箇所に設けられている。更に、上板2
4には所定位置に位置決め用の突起24c、24dが突設され
ている。そして、各ナットガイド23の下端はターンテー
ブル12の上面と略同一高さに位置し、且つ孔12aに臨ん
で配置され、シャフト26の上、下端が第2図に示すよう
にアーム27、27を介してターンテーブル12の回転軸13に
固定されている。
シャッタ21は、第4図、第7図に示すようにターンテー
ブル12の孔12a内に配置され、矢印A又はB方向に水平
に摺動可能なスライダ30、当該スライダ30を水平に摺動
可能に支持するガイド31、スライダ30を実線で示す位置
に復帰させるスプリング32と、ストッパボルト33、34等
により構成されている。スライダ30には、シュータ20の
各ガイド23の下端と対向可能にボルト取り出し用の六角
孔30a(第4図)が穿設されている。更に、スライダ30
の一端には突起35が下方に突出して設けられている。
第2図に戻り、各シュータ20上には当該シュータ20にナ
ットを供給するためのマガジン40が着脱可能に載置さ
れ、回転軸13に固定されているアーム41、係止機構42に
より係止される。マガジン40は、第8図乃至第11図に示
すように4本のナットガイド43を有し、これらの各ナッ
トガイド43の上下両端は上板44、下板45に固定されて支
持されている。また、4本のナットガイド43の中央に配
置されたシャフト46の上下両端も上板44、下板45に固定
されている。更に、下板45の底面には、シュータ20の上
板24の各係止用突起24c、24dと嵌合する嵌合孔(図示せ
ず)が設けられている。
ナットガイド43は、第10図に示すようにシュータ20のナ
ットガイド23と同様に形成されている。上板44には各ナ
ットガイド43の上端と対応する位置にナット供給用の六
角孔44aが穿設されており、中央には把手47が設けられ
ている。各ナットガイド43の下端は、下板45に穿設され
た孔45aに僅かに遊嵌されている。ナットガイド43の下
端にはブラケット48を介してストッパ49が開閉可能に設
けられており、該ストッパ49は下板45の孔45a内に収納
されている。
ストッパ49は、第12図乃至第14図に示すように、略L字
状をなす一対のストッパ片50、50により構成されてい
る。各ストッパ片50、50は、垂直部50a、50aの略中央部
をピン51、51によりナットガイド43の下端に垂直面内で
回動可能に軸支されており、水平部50b、50bはナットガ
イド43の開口端の僅かに下方に位置し、且つ僅かなギャ
ップで離隔対向している。これらの水平部50b、50bの一
側は第5図に示すシュータ20の上板24の突起24bに嵌合
可能とされている。
ブラケット48の孔48a(第14図)内にはスプリング52
と、当該スブリング52の両端に装着されたキャップ53、
53とにより構成された押圧機構を収納されており、両端
のキャップ53、53は、各ストッパ片50、50の垂直部50
a、50aの上端内側を押圧して50b、50bを実線で示すよう
に閉じている。
ストッパ49は、ストッパ片50、50が閉じた状態におい
て、ナットガイド43内に収納されたナットを下方から支
持して落下を防止する。これにより、ナットガイド43内
に多数のナットが収納可能とされる。また、ストッパ49
は、ストッパ片50、50がスプリング53のばね力に抗して
2点鎖線で示すように外方に拡開されると、対向する水
平部50b、50b間を通してナットガイド43内に収納されて
いるナット110の落下を許容する。
このマガジン40は、第2図に2点鎖線で示すようにシュ
ータ20の上板24に載置した状態において、当該上板24に
形成された突起24bによりストッパ49の各ストッパ片5
0、50の水平部50b、50bが第15図に示すように拡開され
る。こりにより、ナットガイド43内のナット110が落下
してシュータ20の対応するナットガイド23に供給され
る。
第2図に戻り、基台10には、ターンテーブル12の下方の
所定位置に軸受60が配設されている。この軸受60は、第
3図に実線で示すようにターンテーブル12が位置決め用
のシリンダ18により位置決めされた状態において、第16
図に示すようにシャッタ21のターンテーブル12の孔12a
内に配設されたスライダ30の底面に当接し、且つ各ナッ
ト取り出し孔30aと対向する位置に当該ナット取り出し
孔30aよりも大径の孔60aが穿設されている。そして、軸
受60の孔60aの下側開口端の端面には位置決め用のギヤ
(歯)60bが刻設されている。シャッタ21のスライダ30
は:この軸受60の上を図中左又は右方向に水平に滑動可
能とされる。
更に、第16図において、ターンテーブル12の下方、且つ
軸受60の近傍所定位置には、シャッタ21のスライダ30を
駆動するためのエアシリンダ61が、水平に、且つスライ
ダ30の摺動方向に沿って配設されている。このエアシリ
ンダ61のロッドの先端にはスライダ62が連結されてお
り、当該スライダ62は、LMガイド63上を水平に図中左又
は右方向に滑動可能とされている。このスライダ62の上
面には溝62aが形成されており、シャッタ21のスライダ3
0の突起35と係合可能とされている。
シリンダ61は、待機状態において図示のように伸長して
おり、ターンテーブル12が正確に位置決め停止された時
に、シャッタ21のスライダ30の突起35が、スライダ62の
溝62aに嵌合する。そして、シリンダ61が短縮すると、
スライダ30を図中右方向に摺動させる。この時、スライ
ダ62はストッパボルト64により所定位置に正確に停止さ
れる。
第2図及び第16〜18図において、軸受60の下方位置には
ナット受渡部70が配設されている。このナット受渡部70
のベースプレート71は、基台10に配設されたLMガイド7
2、72に載置されて水平に矢印A又はB方向に滑動可能
とされている。エアシリンダ73は、基台10にベースプレ
ート71の移動方向に沿って配設されており、ロッド74の
先端はベースプレート71の一端に連結されている。エア
シリンダ73はロッド74の短縮時にベースプレート71を第
16図の実線で示す位置に移動させ、伸長時に2点鎖線で
示す位置に移動させる。
第17図及び第18図において、回転フレーム75は、一端が
シャフト76を介してベースプレート71の一端に固定され
た軸受77、77に回動可能に軸支されており、ベースプレ
ート71に対して水平位置〜垂直位置まで起伏可能とされ
ている。ベースプレート71上にはシャフト76と直交する
方向即ち、回転フレーム75の回動方向に沿ってエアシリ
ンダ78が配設されており、シリンダボトムは当該ベース
プレート71の他端に回動可能に軸支され、ロッド79の先
端は、ブラケット80を介して回転フレーム75のシャフト
76に連結されている。
この回転フレーム75は、シリンダ78の短縮時に矢印C方
向に回転してベースプレート71に螺着されたストッパボ
ルト81に係止されて水平状態に保持され、シリンダ78の
伸長時に矢印D方向に実線で示す位置まで回動してベー
スプレート71に螺着されたストッパボルト82に係止され
てベースプレート75に対して略垂直状態に保持される。
回転フレーム75の一端には略L字状をなすブラケット85
の一端がLMガイド86を介して矢印E又はF方向に摺動可
能に装着されている。回転フレーム75内にはエアシタン
ダ87が収納されており、ロッドの先端はブラケット85の
一端に固定されている。ブラケット85は、シリンダ87の
短縮時に矢印E方向に移動し、伸長時に矢印F方向に移
動する。
ブラケット85には、シャッタ21のスライダ30の各ナット
取り出し孔30aと対応する各位置にナットを受け取るた
めのソケット90が回転可能に軸支されている。このソケ
ット90は、第19図に示すように先端が軸受60の孔60a内
に嵌合可能とされており、先端にナットを受け取るため
の六角孔90aが形成されている。更に、ソケット90の周
縁には軸受60の端面に形成されている位置決め用のギヤ
60bと噛合する位置決め用のギヤ90bが形成されている。
このソケット90の基端90cは、ケーシング91内に収納さ
れ、且つ軸受を介して回転可能に軸支されている。ケー
シング91の底面にはエアシリンダ92が配設されており、
ロッド93はソケット90の基端90cの軸心をオイルレスブ
ッシュを介して貫通し、先端の孔90aに突出している。
このロッド93の先端はナット110の孔径よりも僅かに小
径とされている。シリンダ92のロッド93は、短縮時には
図示の位置にあり、ソケット90の孔90a内へのナットの
受け取りを可能とし、伸長時には当該取り込んだナット
110を押し出す。
第2図及び第16図において、基台10の反ターンテーブル
側の一端にはブラケット95が垂直に立設固定されてお
り、当該ブラケット95にはナット受渡部70の各ソケット
90と対向する位置に夫々連結用のソケット96が設けられ
ている。このブラケット95は、シリンダ73が伸長してナ
ット受渡部70が2点鎖線で示す位置に移動した状態にお
いて、各ソケット90と96とが対向可能な位置に配設され
ている。
ソケット96は、第17図に示すようにオイルレスブッシュ
97を介してブラケット95に回転可能に軸支されており、
一端にはソケット90の先端が嵌合する孔96aが、他端に
はナットランナ100のソケット101の先端101aが嵌合する
六角孔96cが穿設されており、孔96aの端面にはソケット
90に形成されている位置決め用のギヤ90bと噛合する位
置決め用のギヤ96bが形成されている。
前記ナットランナ100のソケット101は、第21〜23図に示
すように先端101aが六角形状をなし、端面にはナット11
0を受け取るための六角孔101bが穿設されており、後端
面の軸芯には角孔101cが穿設されている。そして、先端
101aの六角孔101aのナットの側面と当接する各壁面に穿
設された孔101d内には、非磁性部材により形成されたパ
イプ102を介してマグネット103が嵌挿されている。これ
らのマグネット103は、六角孔101a内に取り込んだナッ
ト110を吸着して逸脱を防止する。
ソケット101の後端の角孔101cには、ロッド105の先端10
5aが嵌挿されており、ねじ106、106により逸脱不能とさ
れている。また、ソケット101の後端面とロッド105の対
向する端面との間にはスプリング107が縮設されてい
る。これにより、ソケット101は、ロッド105に対して軸
方向に摺動可能に、且つ回転不能に支持される。このロ
ッド105の基端は第1図に示すロボット4に装着され
る。そして、このロッド105は、ナット110を受け取ると
きには第17図の矢印E又はF方向に水平に移動可能とさ
れている。
斯かる構成のナット受渡装置5は、図示しない制御装置
により所定のシーケンスに従って制御される。
以下に作用を説明する。
先ず、第8図に示すマガジン40の各ナットガイド43内に
多数のナット110を収納する。この状態においては、マ
ガジン40の各ナットガイド43の下端のストッパ49は、第
9図、第14図に実線で示すように閉じており、ナット11
0の落下が防止される。次いで、このマガジン40を第2
図に2点鎖線で示すようにナット受渡装置5のシュータ
20の上に載置し、回転軸13にアーム41、係止機構42を介
して固定する。
マガジン40は、シュータ20上に載置した状態において第
15図に示すように各ナットガイド43のストッパ49が開か
れ、これらのナットガイド43内のナット110がシュータ2
0の対応する各ナットガイド23内に落下する。これによ
り、第4図に示すようにシュータ20の各ナットガイド23
内にナット110が供給される。
一方、第4図に示すようにシュータ20の下方に配設され
ているシャッタ21のスライダ30は、スプリング23のばね
力により矢印A方向に移動され、ストッパボルト33によ
り係止されて図示の位置(第2位置という)に停止して
おり、各ナットガイド23の下端を閉塞してこれらのナッ
トガイド23内のナット110を支持している。即ち、各ナ
ットガイド23に収納されているナット110の最下位のナ
ット110はスライダ30の上面により支持されている。
この初期状態においては、第16図に示すようにナット受
渡部70はターンテーブル12の下方に位置しており、ナッ
ト受け取り用の各ソケット90は、軸受60の各孔60aの下
方に位置している。次いで、第2図に示すモータ14が回
転し、クラッチ15、減速機16を介して回転軸13を駆動
し、第3図に矢印Cで示す時計方向にターンテーブル12
を回転させる。モータ14は、ターンテーブル12を所定の
角度回転させた後停止する。同時にシリンダ18が伸長し
てストッパ19をストッパブロック17に嵌合させ、ターン
テーブル12を当該停止位置に係止する。
これにより、ターンテーブル12が位置決めされ、シュー
タ20が軸受60(第2図)の上方に位置する。この状態に
おいて、第16図に示すようにシリンダ61は伸長してお
り、シャッタ21のスライダ30の突起35(第図)が、スラ
イダ62の溝62aに嵌合する。
次いで、ナット受渡部70のシリンダ87(第17図)が短縮
して第19図に示すように、ブラケット85を矢印E方向に
移動させ、各ソケット90の先端を軸受60の対応する各孔
60aに嵌合させる。このとき、ソケット90のギヤ90bが対
向する軸受60のギヤ60bに嵌合し、当該ソケット90の六
角孔90aとスライダ30の六角孔30aとが正確に合致する。
また、シリンダ92のロッド93は短縮している。これによ
り、スライダ30の六角孔30aからソケット90の六角孔90a
内へのナット110の受け渡しが可能な状態とされる。
次いで、第20図に示すようにシリンダ61が短縮し、シャ
ッタ21のスライダ30を矢印B方向に移動させる。スライ
ダ30は、スライダ62がストッパボルト64に当接する位置
(第1位置という)まで移動する。この位置において、
スライダ30の各六角孔即ち、ボルト取り出し孔30aは、
シュータ21の各ナットガイド23の下方に正確に位置す
る。これにより、これらの各ナットガイド23内の最下位
のナット110が当該スライダ30の各六角孔30a内に落下す
る。
次に、シリンダ61のエアが排出されると、スライダ30
は、各六角孔30a内にナット110を取り込んだまま復帰ス
プリング32(第4図)のばね力により矢印A方向に移動
して第19図に示す第2位置に復帰する。スライダ30は、
この第2位置に停止すると、各孔30a内に収納されてい
るナット110がナット受渡部70の各ソケット90の六角孔9
0a内に落下する。これにより、シュータ21からナット受
渡部70へのナット110の受け渡しが終了する。次に、シ
リンダ87(第17図)が伸長してブラケット85を矢印F方
向(下方)に移動させ、各ソケット90の先端を軸受60の
孔60aから引き抜いて離隔させる(第16図)。
次に、第16図において、シリンダ73のロッド74が伸長し
て2点鎖線で示す位置(第3位置という)までナット受
渡部70のベースプレート71を水平に移動させる。この第
3位置にナット受渡部70を停止させた後、シリンダ78が
伸長して、第17図の矢印D方向に回転フレーム75を略90
°回転させて実線で示す位置に停止させる。この状態に
おいて、ナット受渡部70の各ソケット90の先端が、ブラ
ケット95に軸支されている各連結用のソケット96と対向
する。
次に、ロボット4(第1図)が作動して第17図に示すよ
うに各ナットランナ100をブラケット95に支持されてい
る連結用のソケット96に対向させると共に矢印F方向に
ロッド105を移動させ、各ソケット101の六角形状をなす
先端101aを、対向する各連結用のソケット96の六角孔96
cに嵌合させる。この連結用のソケット96は、ブラケッ
ト95に回転可能に軸支されており、ナットランナ100の
ソケット101の六角状の先端101aは当該ソケット96の六
角孔96cに嵌合可能となる。
次いで、第17図においてナット受渡部70のシリンダ87が
短縮し、各ソケット90を、対応する連結用のソケット96
の孔96aに嵌合させる。このとき、ソケット90と96との
対向するギヤ90bと96bとが噛合して両者の位置決めがな
され、ソケット90の六角孔90aとソケット101の六角孔10
1aとが合致され、ナット110の受け渡しが可能となる。
このようにして連結用のソケット96を介してナット受渡
部70の各ソケット90と、各ナットランナ100のソケット1
01とが連結される。
次いで、シリンダ92のロッド93が伸長してソケット90内
のナット110を押し出し、ソケット101の孔101b内に嵌合
させる。そして、ソケット101の孔101bに嵌合されたナ
ット110は、各マグネット103により吸着保持されて当該
ソケット101からの逸脱が防止される。このようにし
て、ナット受渡部70からナットランナ100へのナット110
の受け渡しが終了する。
この後、ロボット4はロッド105を矢印E方向に移動さ
せて連結用の各ソケット96から各ソケット101を引き抜
き、既にタイヤが装着されたホイールハブのボルト(何
れも図示せず)に向けて移動させて螺合させる。
また、ナット受渡部70は、前述と逆に駆動されて第2図
に示す状態に復帰してシュータ20からナットを受け取
る。このような作動を繰り返して行ない、タイヤ自動組
立装置2にナット110を供給する。
尚、シュータ20に供給するナット110は、化粧ナット
(袋ナット)でも、或いは通常のナットでもよく、車種
に応じて使い分ければよい。
また、上記実施例においては、車輌のタイヤ自動組立装
置に適用した場合について記述したがこれに限るもので
はなく、他の自動装置に適用することができることは勿
論である。
更に、上記実施例においては、ターンテーブル12上にシ
ュータ20を複数(6個)配設した場合について記述した
が、これに限るものではなく、ターンテーブルを使用す
ることなく1個のシュータを設けてもよい。また、シュ
ータには4個のナットガイドを設けたが、使用する自動
装置によっては1個でもよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、基台のアッパプレ
ートに垂直に配設され上端から供給されたナットを多数
重ねて収納し下端から取り出し可能なシュータと、シュ
ータの下方に水平に摺動可能に配設されアクチュエータ
により当該シュータ下方の第1位置から第2位置まで往
復動され、第1位置においてナット取出孔内にシュータ
内の最下位のナットを取り出し第2位置において排出す
るシャッタと、当該シャッタの下方に配置され前記第2
位置から第3位置まで水平に移動し当該第3位置におい
て垂直に起伏可能とされ、第2位置において垂直をなし
シャッタから排出されるナットを受け取るソケット及び
当該ソケット内のナットを押し出す押出機構を有するナ
ット受取部と、当該ナット受渡部を第2位置と第3位置
間に往復動させると共に第3位置において起伏させるア
クチュエータと、基台のアッパプレートの前記第3位置
に垂直に配設され当該位置において起立されたナット受
取部のソケットと、当該位置に水平に配置されたナット
ランナのソケットとを連結してナット受取部のソケット
からナットランナのソケットにナットを供給させるソケ
ットとを備えた構成としたので、ナット供給用のシュー
タからナットランナへのナットの受け渡しが容易とな
り、作業性の向上を図ることが出来ると共に、当該ナッ
トランナを支持するロボットの軸数の低減等を図ること
が可能となり、これに伴い当該ロボットの機構の簡素
化、コストの低減等を図ることが可能となる等の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るナット受渡装置をタイヤ自動組付
装置に適用した場合を示す車輌の組立ラインの一例を示
す概略図、第2図は本考案に係るナット受渡装置の一実
施例を示す一部切欠正面図、第3図は第2図の上面図、
第4図は第2図のシュータの一部切欠要部断面図、第5
図は第4図の上面図、第6図は第4図の矢線VI−VI方向
に沿う断面図、第7図は第4図のスライダの端面図、第
8図は第2図のマガジンの一部切欠要部断面図、第9図
は第8図の側面図、第10図は第8図の矢線X−Xに沿う
断面図、第11図は第8図の上面図、第12図は第9図のス
トッパの拡大側面図、第13図は第9図の矢線XIII−XIII
に沿う断面図、第14図は第12図の矢線XIV−XIVに沿う断
面図、第15図は第4図のシュータに第8図のマガジンを
載置した状態におけるストッパの作動を示す図、第16図
は第2図の要部拡大一部断面図、第17図は第16図のナッ
ト受渡部を起立した状態における側面図、第18図は第16
図の一部切欠上面図、第19図及び第20図は第2図のナッ
ト受渡部の作動を示す図、第21図は第17図のナットラン
ナのソケットの拡大断面図、第22図は第21図の端面図、
第23図は第21図の矢線XXIII−XXIIIに沿う断面図であ
る。 1、3……コンベア、2……タイヤ組付装置、4……タ
イヤ組付ロボット、5……ナット受渡装置、10……基
台、12……ターンテーブル、14……モータ、20……シュ
ータ、23、40……マガジン、43……ナットガイド、21…
…シャッタ、60……軸受、70……ナット受渡部、72、86
……LMガイド、75……回転フレーム、18、61、73、78、
87、92……エアシリンダ、90、96、101……ソケット、1
00……ナットランナ、110……ナット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台のアッパプレートに垂直に配設され上
    端から供給されたナットを多数重ねて収納し下端から取
    り出し可能なシュータと、シュータの下方に水平に摺動
    可能に配設されアクチュエータにより当該シュータ下方
    の第1位置から第2位置まで往復動され、第1位置にお
    いてナット取出孔内にシュータ内の最下位のナットを取
    り出し第2位置において排出するシャッタと、当該シャ
    ッタの下方に配置され前記第2位置から第3位置まで水
    平に移動し当該第3位置において垂直に起伏可能とさ
    れ、第2位置において垂直をなしシャッタから排出され
    るナットを受け取るソケット及び当該ソケット内のナッ
    トを押し出す押出機構を有するナット受取部と、当該ナ
    ット受渡部を第2位置と第3位置間に往復動させると共
    に第3位置において起伏させるアクチュエータと、基台
    のアッパプレートの前記第3位置に垂直に配設され当該
    位置において起立されたナット受取部のソケットと、当
    該位置に水平に配置されたナットランナのソケットとを
    連結してナット受取部のソケットからナットランナのソ
    ケットにナットを供給させる連結用のソケットとを備え
    たことを特徴とするナット受渡装置。
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