JPH07122670B2 - X線スペクトル測定装置 - Google Patents

X線スペクトル測定装置

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JPH07122670B2
JPH07122670B2 JP24309186A JP24309186A JPH07122670B2 JP H07122670 B2 JPH07122670 B2 JP H07122670B2 JP 24309186 A JP24309186 A JP 24309186A JP 24309186 A JP24309186 A JP 24309186A JP H07122670 B2 JPH07122670 B2 JP H07122670B2
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rays
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はX線スペクトル測定装置に関する。更に詳しく
は、厚さの異なるX線フィルターとシンチレーターと光
検出器とを有する複数のX線検出器により、該X線フィ
ルターに対するX線の減弱曲線からそのX線のスペクト
ル分布を簡便に求められるX線スペクトル測定装置に関
する。
[従来技術] 従来、医療分野において使用されるX線撮影のためのX
線あるいは治療における高エネルギーX線に関して、そ
の線量の測定は種々の目的のために度々行われ、非常に
高精度に測定がなされている。これに対して線質、即ち
そのX線のスペクトル分布の確認はほとんど行われてお
らず、便宜的に入射X線の強度を半減させる吸収層の厚
さ(半価層)を求めることによって、その平均エネルギ
ー又は実効エネルギーを推定するにとどまっている場合
が多い。
[発明が解決しようとする問題点] これは、従来から採用されているSi(Li)結晶,Ge(L
i)結晶等の半導体結晶からなる半導体検出器を用いる
方法、シンチレーション・スペクトロメーターによるX
線分光法、結晶のX線回折現象を利用する結晶X線分光
法等の方法によるX線スペクトル分布の測定方法におい
ては、検出器を冷却する必要があったり、測定操作が煩
雑であったり、線量率の高いX線では精度が悪かったり
する等の問題点があるためであり、そのため簡易にX線
のスペクトル測定が出来る測定装置の開発が望まれてい
た。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものである。
本発明の目的は放射されたX線を検出し、そのエネルギ
ースペクトル分布を簡便に測定し得るX線スペクトル測
定装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記本発明の目的は、入射するX線を蛍光に変換するシ
ンチレーターと,このシンチレーターの後面に配された
前記蛍光を検出する光検出器と,前記シンチレーターの
前面に配されたそれぞれ厚さの異なるX線フィルターと
を有する複数のX線検出器を必須の構成部材とするX線
検出部と、 予め複数の領域に区画された前記X線のエネルギー分布
の各エネルギー領域に該当する成分のフルエンス量と,
前記X線の該エネルギー領域のエネルギーと,前記シン
チレーターの該エネルギー領域における質量エネルギー
吸収係数と,前記フルエンス量のX線が前記X線フィル
ターを透過する割合とを乗じた量の積算量と、前記各X
線検出器からの各出力信号に対応する前記X線の全吸収
線量との前記X線検出器毎に与えられた複数の一次方程
式が記憶され、前記各X線検出器からの各出力信号をも
とに前記複数の一次方程式からなる連立一次方程式を解
き、求められた前記フルエンス量から前記X線のスペク
トルを求める演算処理部とを有することを特徴とする本
発明のX線スペクトル測定装置によって達成される。
[作用] 本発明は、予め複数の領域に区画されたX線のエネルギ
ー分布の各エネルギー領域に該当する成分のフルエンス
量と,前記X線の該エネルギー領域のエネルギーと,前
記シンチレーターの該エネルギー領域における質量エネ
ルギー吸収係数と,前記フルエンス量のX線が前記X線
フィルターを透過する割合とを乗じた量の積算量と、前
記各X線検出器からの各出力信号に対応する前記X線の
全吸収線量との前記X線検出器毎に与えられた複数の一
次方程式からなる連立一次方程式を解き、求められた前
記フルエンス量から前記X線のスペクトルを求めるもの
である。
以下、本発明のX線スペクトル測定装置の測定原理につ
いて説明する。
X線をX線フィルターたる、ある特定の吸収材に照射し
てその透過線量を測定すると、それはX線の全ての波長
(エネルギー)に対する透過線量であるが、それはまた
各波長(エネルギー)のX線量(フルエンス量)の情報
を積算した値を測定していることになる。第4図はX線
スペクトルを例示するものであり、横軸はX線の波長
(即ち、エネルギーE)であり、縦軸はX線強度(即
ち、X線フルエンス量φ)である。今、X線エネルギー
EiのX線フルエンス量をφiとし、X線が厚さx,吸収係
数μiの吸収材(X線フィルター)によって吸収を受け
ると、X線フルエンス量はφi・exp(−μi・x)に
減弱する。X線エネルギー分布が広範囲にわたる時、各
エネルギーのX線フルエンス量φiに対してそれぞれそ
の吸収係数μiで決まるX線フィルターによるX線の吸
収効果があるために、測定によって得られるX線フルエ
ンス量φは、これら各エネルギー成分に分解された透過
フルエンス量φi・exp(−μi・x)の積算量とな
る。従って、X線フィルターの厚みを変えると各々のエ
ネルギーに対して異なった吸収効果を与えることが出
来、その積算量は異なる結果となる。
このようにX線フィルターの厚みを種々変化させると、
各々異なる結果を得ることから数学的にはX線フィルタ
ーの厚みをパラメーターとして、X線フィルターを透過
した各エネルギーのX線フルエンス量(φi)を未知数
とし、これらを加算した積算値と各X線検出器によって
得られるX線の全フルエンス量(実際には各検出器によ
り吸収線量として求められる)との関係を示す複数の一
次方程式からなる連立一次方程式にまとめることがで
き、この方程式を解くことは、未知数である各エネルギ
ーのX線フルエンス量(φi)が求められることであ
り、物理的にはこれらの積算量として、もとのX線の波
長分布(スペクトル分布)を求めることに外ならない。
すなわち、上記のような測定値をX線フィルターの厚み
を変化させながら求めることは、そのX線の減弱曲線を
求めることになり、従ってX線フィルターに対するX線
の減弱曲線からX線スペクトルが得られることになる。
本発明のX線スペクトル測定装置のX線検出部におい
て、X線の吸収に関係する物質はシンチレーターたる蛍
光板とX線フィルターである。いま、エネルギーEiのX
線に対する蛍光板の質量エネルギー吸収係数及びX線フ
ィルターの吸収係数をそれぞれ(μen/ρ)i及びμi
とし、エネルギーEiに相当するX線フルエンス量をφi
とおくと、厚みがxであるX線フィルターを透過したX
線を検出したX線検出器の全出力I(吸収線量に比例す
る線量)の内、エネルギーEiのX線に対応する出力Ii
は、 Ii=φi・Ei・(μen/ρ)i・exp(−μi・x)・Δ
E であり、IはIiの積算量で与えられるから、 である。
そして、X線フィルターの厚さxを変化させた時のX線
検出器からの出力Ijは、 で与えられる。ここで、 bij=Ei・(μen/ρ)i・exp(−μi・xj)・ΔE とおくと、 なる関係が得られる。
そこで、求めようとするX線スペクトルのエネルギー領
域をn個に区画したとし(i=1〜nの場合)、例えば
X線フィルターの厚みを異にするn個のX線検出器を用
いれば(j=1〜nの場合)、n個のX線検出器からの
各出力(I1,I2,I3,・・・,In)は、それぞれ となる。なお、X線検出器を構成する蛍光板のエネルギ
ーEiのX線に対する質量エネルギー吸収係数(μen/
ρ)i及びX線フィルターの吸収係数μiはその材質及
びエネルギーが決まれば全て決まる定数なので、これら
の値から予め上記式(1)の定数bijを計算によって求
めておき、これと各X線検出器からのn個の出力値(I
1,I2,I3,・・・,In)を用いて、n個の上記式(1)か
らなりφiを未知数とする連立一次方程式を解くことに
よってφiが求められ、従ってこの時照射されたX線の
スペクトルを求めることが出来る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は本発明のX線スペクトル測定装置の構成の一実
施例を示すブロック図である。
第2図は本発明におけるX線検出部の一実施例を説明す
るための概略図である。
本実施例のX線スペクトル測定装置の構成は第1図に示
すように基本的には、入射したX線を検出する複数のX
線検出器からなるX線検出部1と、X線検出部1からの
出力信号をデジタル化し演算処理をする演算処理部2
と、求められた演算値を表示する表示部6とからなる。
演算処理部2はさらにX線検出部1からの出力信号を増
幅する増幅部3と、増幅部3で得られたアナログ情報を
デジタル化するA/D変換部4と、デジタル化された情報
を演算し、記憶する演算・記憶部5とから構成される。
X線検出部1は第2図に示すように、隔壁によって区画
された複数の小室を有する外囲器7の各小室内に、基準
X線検出器1s及び複数のX線検出器1a,1b,1c,1dが配設
されて構成されたものである。基準X線検出器1sは入射
したX線Lをその入射量に比例する量の蛍光に変換させ
るシンチレーターたる蛍光板8sと、この蛍光板8sに密着
して、X線入射面と反対の面に設けられ、前記蛍光を検
出する光検出器10sとからなり、X線検出器1a,1b,1c,1d
は同じく入射X線Lの入射量に比例する量の蛍光に変換
するシンチレーターたる蛍光板8a,8b,8c,8dと、これら
の蛍光板のX線入射面に設けられた同種の材料で厚さの
み異なる複数のX線フィルター9a,9b,9c,9dと、前記蛍
光板のX線入射面とは反対の面に密着させて設けられた
光検出器10a,10b,10c,10dとからなる。
ここで、X線フィルター9a,9b,9c,9dの厚さtはそれぞ
れta,tb,tc,tdとし、本実施例においてはta<tb<tc<t
dとした。
本実施例において、前記X線検出器は5個設けたが、X
線スペクトル測定器の精度を高めるには、X線検出部1
に配設されるX線検出器の数は多い程良く、実用上は10
個以上設けることが望ましい。外囲器7はX線検出器1
s,1a〜1dの保護と外光の侵入及び他の蛍光板からの蛍光
の漏洩防止のために設けられたものであり、X線吸収が
少なく、所定の硬度を有し外光及び蛍光を透過させない
材質が選択され、例えば着色アクリル板,ベークライト
板等のプラスチックを用いることが好ましい。X線フィ
ルター9a,9b,9c,9dとしてはX線吸収能が大きく、数mm
以下の厚さのものであっても、厚さの変化に対してX線
の減弱率の変化が大きい材質のものが好ましく、例えば
Cu,Al,Sn,Pb等の金属板が好適に用いられる。
蛍光板8s,8a,8b,8c,8dはCaWO4、Bi4Ge3O12、ZnS:Ag、Ba
FCl:Eu、LaOBr:Tm、(Zn,Cd)S:Ag、Y2O2S:Tb,Gd2O2S:T
b、Gd2O2S:Pr等の、X線照射により高効率に発光するX
線用蛍光体を結合剤樹脂中に分散させてなる蛍光体塗布
液を紙,プラスチック等の支持体上に塗布し、乾燥させ
て支持体上に蛍光体層を形成することによって得た蛍光
板、又はガラス板等の基板上に蛍光体塗布液を塗布し、
乾燥して得られた蛍光体層を該基板から剥離して得た自
己支持型蛍光板が使用される。
光検出器10s,10a,10b,10c,10dとしては、蛍光板8s,8a〜
8dから発する蛍光を電気的な信号に変換するフォトダイ
オードや光電子増倍管等の光電変換素子が使用され得る
が、X線検出部1の容積を小さくすることができる、製
造コストを低く抑えることができる等の点からフォトダ
イオードを用いることが特に好ましい。
なお、本発明のX線スペクトル測定装置において、これ
をX線照射量を測る線量計として併用する場合や、X線
フィルターとなる金属フィルターの透過率曲線のこう配
から照射されたX線の管電圧を測る管電圧計として併用
する場合等、本発明のX線スペクトル測定装置をX線の
スペクトル測定以外の機能をも有する多機能型のX線測
定装置として用いるのでなければ、X線検出部1を構成
するX線検出器の内、基準X線検出器1sは設けなくても
良い。
第1図に示したように、照射されたX線のX線情報信号
はX線検出部1によってその中に配設された各X線検出
器毎に検知され、それぞれ電気的信号に変換され、増幅
部3で増幅される。ここで増幅された信号はA/D変換部
4でデジタル化された後、各X線検出器毎に演算・記憶
部5に一旦記憶保存される。この時X線検出部1内のX
線検出器の数をj個とすると、X線検出部1に照射され
たX線情報はj個の出力信号[Ij]として別々に演算・
記憶部に入力される。これとは別にX線検出部1に照射
されたX線のエネルギー領域(E)を予めn個(但し、
n≦j)に区画し、X線検出部1に配設されているj個
のX線検出器に対してそれぞれ上記式(1)で表わされ
るj個の一次方程式 を演算・記憶部5に記憶させておく。なお、定数bijは
各エネルギーにおける蛍光板の質量エネルギー吸収係数
(μen/ρ)i、X線フィルターの吸収係数μi及びX
線フィルターの厚さxjの値から予め各X線検出器毎に計
算され、上記式(1)に代入される。この時演算・記憶
部では、ここに入力された各X線検出器からのj個の出
力信号[Ij]を各X線検出器に対応するj個の一次方程
にそれぞれ取込み、各エネルギー成分のX線フルエンス
量φiを未知数とするこれらの連立一次方程式の解を演
算し、各エネルギー成分のX線フルエンス量φi(即
ち、X線のスペクトル分布)を計測する。
なお、X線の出力は交流的波形成分を有し、時間と共に
その強度は変動するので精度の点から、複数のX線検出
器から取り込まれ、演算処理されるそれぞれの情報は同
時又は出来るだけ短時間の間隔で取り込まれた情報であ
ることが望ましい。従ってX線検出部1からの出力信号
を増幅する増幅部3及び増幅されたアナログ信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換部4は一組ではなく複数の
組み合わせとするのが好ましく、特に各X線検出器毎に
独立した増幅部及びA/D変換部を接続しておくことがよ
り好ましい。このようにして演算処理部2で得られたX
線スペクトル分布のデータは陰極線管ディスプレイやレ
コーダー等の表示部6に表示されるほか、演算・記憶部
5に記憶、保存させておくことも出来る。
第3図(a)は、本発明のX線スペクトル測定装置のX
線検出部の別の実施例を示す概略図であり、また第3図
(b)は本実施例のX線検出部に用いられるコリメータ
ーを例示する斜視図である。
本実施例のX線検出部11は同じく隔壁によって区画され
た複数の小室を有する外囲器17の各小室に配設された複
数のX線検出器11a,11b,11c,11d,11eとこれらのX線検
出器の前面(X線入射側)に設けられたコリメーター15
により構成されている。X線検出器11a,11b,11c,11d,11
eはそれぞれコリメーター16a,16b,16c,16d,16eを挟ん
で、そのX線の入射側に同種の材料からなり、厚さのみ
の異なる金属フィルター等のX線フィルター19a,19b,19
c,19d,19eを設け、他方の側に入射X線Lを、その入射
量に比例する量の蛍光に変換するシンチレーターたる蛍
光板18a,18b,18c,18d,18eを配すると共に、その蛍光板
の後側にこれと接触させて該蛍光板からの蛍光を検出す
る光検出器20a,20b,20c,20d,20eを設けてなる。コリメ
ーター15及びコリメーター16a,16b,16c,16d,16eはPb,C
u,Sn等のX線吸収能の大きい金属片を一定の間隔を隔て
て入射X線束とほぼ平行となるように並置してなる。こ
の時、各金属片間の間隙巾(b値)に対する各金属片の
高さ(X線の入射方向の金属片の巾,h値)の比(h/b
値)はおよそ2/1〜30/1となるようにするのが好まし
い。なお、上記実施例において、コリメーター15及びコ
リメーター16a,16b,16c,16d,16eは第3図(a)及び
(b)に例示したように各コリメーターの開口部が平行
に並ぶように配置しているが、入射するX線が放射状に
入射する場合は、各コリメーターの開口部がそれぞれ放
射されたX線束の中心に向うように中心から離れた所に
位置するコリメーターほど内側に傾けて配置しても良
い。また、コリメーターはX線検出部の各X線検出器の
内部(各X線フィルターと各蛍光板の間)及び各X線検
出器の前面(X線の入射側)の少なくとも一方に設けれ
ば良いが、その両方に設けるのがより好ましい。このよ
うにX線検出部内の各X線検出器内(各X線フィルター
と各蛍光板との間)及び各X線検出器の前面(X線の入
射側)にこのようなコリメーターを設けてX線検出部内
に入射したX線の散乱線成分を除去し、X線の照射方向
に対してほぼ平行な直接線のみを検出することによっ
て、X線スペクトルの測定精度を一層向上させることが
できる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明のX線スペクトル測
定装置においては、X線の情報をX線フィルターを介し
てシンチレーターにより一旦光に変換してこれを検出す
ることとし、X線検出器はX線フィルターとシンチレー
ターと光検出器とを密着させて一体化する構造としたの
で、X線検出器の容積を小さくし、且つ高感度にするこ
とができる。その結果として、X線検出部内に多数のX
線検出器をコンパクトに並置出来、同時に多数のX線情
報が得られるため、きわめて短時間のうちに精度良くX
線スペクトルを測定することが出来る。また、本発明の
X線スペクトル測定装置によれば、従来の半導体検出器
のように検出器を冷却する等の煩雑な操作が不要であ
り、きわめて簡便にX線スペクトルの測定を行うことが
出来る等の利点を有する。
更、本発明のX線スペクトル測定装置においては、シン
チレーターとX線フィルターとの間又は/及びX線フィ
ルターの前面に配され且つ前記X線の入射方向に対して
平行に配されたコリメーターを設ければ、検出したいX
線以外の不要なX線の散乱線等をコリメーターで防ぎ、
X線の照射方向に対してほぼ平行な直接線のみを検出す
ることが可能となり、X線スペクトルの測定精度を一層
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のX線スペクトル測定装置の構成を例示
するブロック図である。 第2図は本発明のX線スペクトル測定装置のX線検出部
を例示する概略図である。 第3図は本発明のX線スペクトル測定装置のX線検出部
の別の実施例を例示する概略図である。 第4図は本発明のX線スペクトル測定装置の作用を説明
するために描かれたX線スペクトル分布の概略図であ
る。 1,11……X線検出部 2……演算処理部 3……増幅部 4……A/D変換部 5……演算・記憶部 6……表示部 7,17……外囲器 15,16a,16b,16c,16d,16e……コリメーター 8s,8a,8b,8c,8d,18a,18b,18c,18d,18e……蛍光板 9s,9a,9b,9c,9d,19a,19b,19c,19d,19e……X線フィルタ
ー 10s,10a,10b,10c,10d,20a,20b,20c,20d,20e……光検出

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射するX線を蛍光に変換するシンチレー
    ターと,このシンチレーターの後面に配された前記蛍光
    を検出する光検出器と,前記シンチレーターの前面に配
    されたそれぞれ厚さの異なるX線フィルターとを有する
    複数のX線検出器を必須の構成部材とするX線検出部
    と、 予め複数の領域に区画された前記X線のエネルギー分布
    の各エネルギー領域に該当する成分のフルエンス量と,
    前記X線の該エネルギー領域のエネルギーと,前記シン
    チレーターの該エネルギー領域における質量エネルギー
    吸収係数と,前記フルエンス量のX線が前記X線フィル
    ターを透過する割合とを乗じた量の積算量と、前記各X
    線検出器からの各出力信号に対応する前記X線の全吸収
    線量との前記X線検出器毎に与えられた複数の一次方程
    式が記憶され、前記各X線検出器からの各出力信号をも
    とに前記複数の一次方程式からなる連立一次方程式を解
    き、求められた前記フルエンス量から前記X線のスペク
    トルを求める演算処理部とを有することを特徴とするX
    線スペクトル測定装置。
  2. 【請求項2】前記X線検出器を構成する夫々の前記シン
    チレーターと夫々の前記X線フィルターとの間又は/及
    び夫々の前記X線フィルターの前面にそれぞれコリメー
    ターが前記X線の入射方向に対して平行に配されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のX線スペ
    クトル測定装置。
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