JPH07122444A - 電磁機器とそれを用いた照明器具 - Google Patents

電磁機器とそれを用いた照明器具

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JPH07122444A
JPH07122444A JP5262335A JP26233593A JPH07122444A JP H07122444 A JPH07122444 A JP H07122444A JP 5262335 A JP5262335 A JP 5262335A JP 26233593 A JP26233593 A JP 26233593A JP H07122444 A JPH07122444 A JP H07122444A
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plate
iron core
case
longitudinal direction
recesses
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JP5262335A
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Koji Umehara
孝司 梅原
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Original Assignee
TEC CORP
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、軽量でかつ輪郭を小さくでき
る電磁機器を得ることにある。 【構成】積層鉄心51とコイル52,53 とを組合わせて形成
されるトランス36をケース35に内蔵した放電灯安定器
(電磁機器)30であって、前記積層鉄心51が備える側脚
部55a の積層方向の中央部の幅Dよりも、この中央部を
挟んだ前記側脚部55a の積層方向の両端部の幅Eを夫々
狭くして、前記側脚部55a の積層方向両端部の角部に前
記側脚部55a の長手方向に延びる凹み63を夫々設ける。
そして、前記ケース35の長手方向に延びる四隅部を前記
凹み65を跨ぐようにして前記凹み63に近接して対向する
斜状板部71,72 で形成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば放電灯安定器と
して使用される電磁機器に関するとともに、この電磁機
器を備えて形成されるけい光灯器具などの照明器具に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばけい光灯器具に使用されている従
来の放電灯安定器(電磁機器)の中には、図11に示さ
れるように筒状をなすケース1内に、トランス2を内蔵
するとともに、このトランス2とケース1との間に樹脂
(図示しない)を充填したものが知られている。
【0003】この種のものにおいてトランス2は、図1
2に示されるように長手方向両端部に合成樹脂製の端部
キャップ3が嵌合された積層鉄心4に、一対のコイル
5、6が巻き付けられたコイルボビン7を取付けて形成
されている。なお、8はコイルボビン7の長手方向中間
部に取付けられたパスコアである。
【0004】図13に示されるように積層鉄心4は、例
えばコイルボビン7が嵌合して取付けられるT形の中央
脚鉄心9と、L形をなす一対の側脚鉄心10とを組み合
わせて形成される。そして、コイル5、6の外周面と対
向している側脚鉄心10の側脚部10aの積層方向の各
部の幅は、いずれも同じにして形成されている。
【0005】なお、前記積層鉄心4をなす各鉄心板は、
連続した長いけい素鋼板をコイル状に巻いたストリッ
プ、つまり、フープ材からプレス加工で打ち抜くことで
得ており、図14中11はフープ材、12は中央脚鉄心
9用の鉄心板打抜き領域、13は側脚鉄心10用の鉄心
板打抜き領域を示している。
【0006】そして、既述のように側脚鉄心10におけ
る側脚部10aの積層方向の各部の幅がいずれも同じで
あるので、フープ材11は、中央脚鉄心9のボビン嵌合
部9aの幅Aに一対の側脚部10aの幅Bを加算した寸
法(A+2B)に相当する幅Cを有したものが用いられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電灯安定器
は、既述のように側脚鉄心10における側脚部10aの
積層方向の各部の幅がいずれも同じであるので、側脚部
10aを構成する材料が多く重量が大きいという問題が
ある。
【0008】さらに、前記構成のトランス2を使用する
から、これを収納したケース1の長手方向に延びる四隅
1a、1bを、ケース1の内側に大きく入り込む形状と
することは、トランス2の側脚部10aの長手方向に延
びる角部等に大きく制限される。そのため、ケース1の
輪郭、言い換えれば、放電灯安定器の長手方向に直交す
る方向の断面積が大きい。
【0009】そして、このような構成の放電灯安定器を
器具本体に内蔵して用いるけい光灯器具などの照明器具
においては、放電灯安定器の外面と器具本体の内面との
間に、器具内配線などの電線を通す隙間を確保する必要
があるため、放電灯安定器の外面に器具本体の内面を接
近させることができず、ある程度大きく離さなければな
らない。したがって、従来の放電灯安定器は器具本体を
細く形成する上での障害になり易いという問題がある。
【0010】なお、ケース1の輪郭を小さくする対策と
して、側脚部10aの幅を全体に短くしてトランス2の
幅を狭くする方法があるが、そのようにした場合には、
磁束が外部に漏れ易くなって、通電時の波形が歪み電気
特性が悪くなる。その上、漏れ磁束によるケース1の吸
引作用が大きくなり、ケース1の振動を起こして騒音が
大きくなるという問題がある。また、この点を解決する
ために、コイル5、6の巻数を多くして磁気漏れを少な
くすることも考えられる。しかし、そうすると、コイル
の量が増えるばかりか、前記幅方向の制約下において増
えたコイルをトランス2に設けるために積層鉄心4を長
く形成する必要があるので、大幅なコストアップを招い
てしまい、したがって、実際的な対策ではない。
【0011】したがって、発明の目的は、軽量で、か
つ、輪郭を小さくできる電磁機器とそれを用いた照明器
具を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電磁機器は、積層鉄心とコイルとを組合わ
せて形成されるトランスをケースに内蔵した電磁機器に
おいて、前記積層鉄心が備える側脚部の積層方向の中央
部の幅よりも、この中央部を挟んだ前記側脚部の積層方
向の両端部の幅を夫々狭くして、前記側脚部の積層方向
両端部の角部に前記側脚部の長手方向に延びる凹みを夫
々設けるとともに、前記ケースの長手方向に延びる四隅
部のうち少なくとも前記ケースの底板側の隅部を、前記
凹みを跨ぐようにして前記凹みに近接して対向する斜状
板部で形成したものである。
【0013】また、前記目的を達成するために、本発明
の照明器具は、一面が開口されたシャーシに前記開口を
塞ぐ反射板が取付けられた器具本体内に、積層鉄心とコ
イルとを組合わせて形成されるトランスをケースに内蔵
した電磁機器が放電灯安定器として収納された照明器具
において、前記電磁機器の前記積層鉄心が備える側脚部
の積層方向の中央部の幅よりも、この中央部を挟んだ前
記側脚部の積層方向の両端部の幅を夫々狭くして、前記
側脚部の積層方向両端部の角部に前記側脚部の長手方向
に延びる凹みを夫々設けるとともに、前記ケースの長手
方向に延びる四隅部のうち少なくとも前記ケースの底板
側の隅部を、前記凹みを跨ぐようにして前記凹みに近接
して対向する斜状板部で形成し、これら斜状板部の外面
とこれに対向する前記器具本体の長手方向に延びる角部
内面との間に通線空隙を形成したものである。
【0014】
【作用】前記電磁機器の構成において、側脚部の積層方
向両端部の角部にその長手方向に延びて設けられた凹み
は、それに応じて側脚部の体積を少なくしているので、
トランスひいては電磁機器全体の重量を軽くできる。
【0015】さらに、前記凹みは、トランスを内蔵した
ケースの長手方向に延びる四隅部のうち少なくともケー
スの底板側の隅部を、ケースの内側に大きく入り込ませ
る際の逃げとなる。それによって、ケースの底板側の隅
部を凹みを跨ぐようにして凹みに近接して対向する斜状
板部で形成できるから、電磁機器の長手方向に直交する
方向の断面積が小さくなって、ケースの輪郭、つまり、
電磁機器全体の輪郭を小さくできる。
【0016】なお、側脚部の積層方向両端部の角部の磁
束密度は積層鉄心の内部で最も低いので、前記角部に設
けられた凹みが電磁機器の電気特性に実質的な悪影響を
及ぼすことはない。
【0017】また、前記照明器具の構成において、その
放電灯安定器として使用される電磁機器が前記のように
軽量であることによって、器具全体も軽量にできる。さ
らに、電磁機器のケースが有した斜状板部はこれと対向
する器具本体の角部内面との間に通線空隙を形成してい
るから、器具本体の内面を放電灯安定器に近接させて
も、器具内における配線スペースを損なうことがない。
したがって、器具本体の輪郭を細くできる。そして、前
記通線空隙を利用して器具内配線などの電線を電磁機器
に妨げられることなく器具本体の長手方向に沿って配線
できる。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図10を参照して本発明の一実
施例を説明する。図1〜図3中21は本実施例に係るけ
い光灯器具(照明器具)を示し、この器具21が備える
器具本体22は、下面が開口された鉄板製のシャーシ2
3に、その下面開口を塞ぐ鉄板製の反射板24を取付け
て、細長い四角筒状に形成されている。なお、図1およ
び図3中25は反射板固定用のねじである。
【0019】図2に示されるようにシャーシ23内の長
手方向両端部にはソケット台26が夫々取付けられ、こ
れらには反射板24の長手方向両端部を通り下方に向け
て突出されるランプソケット27が夫々取付けられてい
る。これらランプソケット27間に渡って器具本体22
の直下には直管形のけい光ランプ28が支持されてい
る。
【0020】器具本体22内には、そのシャーシ23の
天板壁にねじ止めされて端子台29および放電灯安定器
(電磁機器)30、その他図示しない必要な電気部品等
が収納されている。端子台29には前記天板壁に穿った
電源線引き込み孔31から引き込まれた電源線32(図
2参照)が接続される。端子台29と放電灯安定器30
およびランプソケット27とは、これらに渡って設けら
れる図示しない器具内配線を介して電気的に接続され、
また、複数のけい光灯器具が一列に並設される場合に
は、端子台29等に送り配線用の電線が接続されるよう
になっている。
【0021】放電灯安定器30は、図5等に示されるよ
うにケース35にトランス36を内蔵するとともに、こ
れらの間に図示しない熱硬化性合成樹脂を充填して形成
されている。
【0022】図4および図5に示されるようにケース3
5は、アルミニューム合金や鉄板製の底板41と、アル
ミニューム合金や鉄板製のトランスカバー42と、合成
樹脂例の一対の端板43、44とを備えて形成されてい
る。底板41とトランスカバー42とは図示しないリベ
ット等により連結され、端板43、44は底板41とト
ランスカバー42とがなす筒部の両端開口を塞いで取付
けられている。なお、一方の端板43には孔付き43a
(図3および図4参照)のものが使用され、他方の端板
44には孔なしのものが使用されている。
【0023】この放電灯安定器30は、その底板41の
長手方向両端部に夫々形成された取付け溝45(図3〜
図5に夫々一方のみ図示)に嵌合されるゴムブッシュ4
6(図3参照)を通る取付けねじ47(図3参照)を介
してシャーシ23の前記天板壁に、底板41を沿わせて
防振的に取付けられている。
【0024】前記トランス36の構成は図6および図7
に示されている。これらの図中51はT−L形の積層鉄
心、52、53はコイルである。積層鉄心51は、夫々
一種類の鉄心板を積層してなるT形の中央脚鉄心54
と、後で詳しく説明する2種類の鉄心板を積層してなる
一対のL形の側脚鉄心55とで形成されている。図9に
示されるように両鉄心54、55は、その長手方向両端
部を互いに幅方向から接触して組み合わされて磁気回路
をなすとともに、その長手方向両端部には図7に示され
るように夫々合成樹脂製の端部キャップ56が嵌着され
て、それにより所定組み合わせ形状に保持されている。
【0025】図6および図7に示されるように一対のコ
イル52、53は合成樹脂製のコイルボビン57に巻き
付けられている。コイルボビン57は、その両端部に夫
々コイル52、53の電線端末部等が接続される端子板
58が複数取付けられた端子板取付け部57aを有して
いるとともに、長手方向中央部にパスコア取付け溝57
bを有している。パスコア取付け部57bには効率改善
用のパスコア59が挿入して取付けられている。そし
て、コイルボビン57は中央脚鉄心54のボビン嵌合部
54a(図6参照)に嵌合して積層鉄心51に取付けら
れている。
【0026】前記一対の側脚鉄心55の長手方向に延び
る部分は積層鉄心51の側脚部55aをなしている。図
6に示されるように各側脚鉄心55の夫々は、複数枚の
第1鉄心板61と、複数枚の第2鉄心板62とで形成さ
れている。両鉄心板61、62の全長は同じであるとと
もに、第2鉄心板62の幅Eは第1鉄心板61の幅Dよ
りも狭くしてある。なお、幅Dは前記ボビン嵌合部54
aの幅の1/2である。
【0027】そして、複数枚の互いに積層された第1鉄
心板61の積層方向に両側に夫々複数枚の第2鉄心板6
2が積層されて、図6に示されるような側脚鉄心55が
形成されている。言い換えれば、側脚鉄心55は、その
積層方向中央部が第1鉄心板61により形成されるとと
もに、積層方向両端部が第1鉄心板61を挟んだ第2鉄
心板62により形成されている。
【0028】図5に示されるように第1鉄心板61には
側脚鉄心55に使用する両鉄心板61、62の使用総数
の1/2に相当する枚数が使用されているとともに、第
2鉄心板62には前記使用総数の1/2に相当する枚数
が使用され、さらに、第2鉄心板62はその総数の1/
2、したがって両鉄心板61、62の使用総数の1/4
の数を第1鉄心板61の両側に夫々振り分けて積層され
ている。このような積層構造を採用することにより、後
述のフープ材64に対する各鉄心板の材料取りに過不足
を生じないようにできる。
【0029】それにより、図6および図7に示されるよ
うに側脚鉄心55の積層方向の両端部の角部に、夫々前
記両鉄心板61、62の幅E、Dの寸法差に基づく凹み
63が、側脚部55aの長手方向に延びて形成されてい
る。
【0030】前記両鉄心板61、62および中央脚鉄心
54を形成する鉄心板60(図10参照)は同一のフー
プ材からプレス加工で打ち抜くことで得ている。図10
はフープ材64に対する各鉄心板60〜62の打抜き領
域を示す図であり、この図において各打ち抜き領域は、
理解を容易にするために各鉄心板60〜62と同じ番号
を付してある。そして、鉄心板打抜き領域61、62は
鉄心板打抜き領域60の両側に隙間なく連続するように
領域を設定されて打抜かれるので、フープ材64には、
鉄心板60における前記ボビン嵌合部54aに相当する
部分の幅F(=2D)に一対の側脚部55aの幅D、E
を加算した寸法(D+E+F)に相当する幅Gを有した
けい素鋼板からなるフープ材が用いられる。
【0031】なお、図9および図20中点線は従来の側
脚の外形線を比較のために描いたものであり、この従来
の側脚の幅は既述のようにA(図14参照、A=2D)
であり、Cは従来のフープ材の幅を示している。
【0032】この比較より明らかなように、第2鉄心板
62の幅Eが第1鉄心板61の幅Dよりも狭いことに基
づき、その寸法差(D−E)に相当する分だけ狭い幅G
のフープ材64を用いて積層鉄心51を構成する各鉄心
板60〜62を打ち抜くことができる。このように狭い
幅Gのプープ材64を使用できるから、積層鉄心51の
材料費を少なくでき、それに応じて低コストの放電灯安
定器30およびそれを用いたけい光灯器具21を作るこ
とができる。
【0033】また、側脚鉄心55が前記凹み63を有し
ていることに基づき、前記端部キャップ56の四隅に
は、図6および図7に示されるように凹み63に入り込
む凹部56aが夫々形成されている。
【0034】前記構成の積層鉄心51を備えたトランス
36が収納された前記ケース35の長手方向に延びる四
隅部は、夫々斜状板部68、69で形成されている。図
5に示されるように斜状板部68は底板41とトランス
カバー42とが合わさった二つの隅部をなしていて、こ
れに対向する凹み63を跨ぐようにして凹み63に近接
されている。また、斜状板部69はトランスカバー42
に形成されていて、これに対向する凹み63を跨ぐよう
にして凹み63に近接されているとともに、端子板取付
け部57aにも近接されている。
【0035】そして、図3に示されるように以上のケー
ス35を備えた放電灯安定器30を収納した前記器具本
体22の各内面は夫々可能な限りケース35の外面に近
接されている。このケース35の天板部と側板部とがな
すとともに長手方向に延びる角部の内面とこれに対向す
る斜状板部68の外面との間には、器具本体22の長手
方向と直交する方向の断面において略三角形状のスペー
スをなす通線空隙71が形成されている。さらに、ケー
ス35の側板部と反射板24とがなすとともに長手方向
に延びる角部の内面とこれに対向する斜め状板部69の
外面との間にも、器具本体22の長手方向と直交する方
向の断面において略三角形状のスペースをなす通線空隙
72が形成されている。
【0036】通線空隙71には器具本体22内に配線さ
れる器具内配線(図示しない)が通される。その通線作
業は、このけい光灯器具21を工場で組み立てる際に行
われる。通線空隙72には器具本体22内に必要に応じ
て通される送り配線(図示しない)が通される。この通
線作業は、このけい光灯器具21を天井などの器具取付
け箇所に取付ける施工工事の際に行われる。
【0037】前記構成のけい光灯器具21において、そ
の放電灯安定器30が備える積層鉄心51の側脚部55
aには、その積層方向両端部の角部に夫々長手方向に延
びる凹み63を設けた構成であるから、これら凹み63
に応じて、側脚部55aが同一幅の一種類の鉄心板を積
層して形成される場合に比較して側脚部55aの体積を
少なくできる。したがって、凹部63の分だけトランス
36の積層鉄心51の重量を軽くでき、それに伴い放電
灯安定器30の重量、ひいてはこの安定器30を用いた
けい光灯器具21を軽くできる。
【0038】なお、凹み63が設けられた側脚部55a
の積層方向両端部の角部は、トランス36の磁束分布を
示す図8(図中斜線が密である程磁束密度が高く、粗で
ある程磁束密度が低いことを示している。)から明らか
なように積層鉄心51の内部で磁束密度が最も低い部分
である。そのため、凹み63が放電灯安定器30の電気
特性に実質的な悪影響を及ぼすことはない。
【0039】そして、前記凹み63は、トランス36を
内蔵したケース35の長手方向に延びる四隅部を、ケー
ス35の内側に大きく入り込ませる際の逃げとなるか
ら、前記四隅部を凹み63を跨ぐようにして凹み63に
近接して対向する斜状板部68、69で形成できる。そ
のため、放電灯安定器30の長手方向に直交する方向の
断面積が小さくなって、ケース35の輪郭、つまり、放
電灯安定器30全体の輪郭を小さくできる。
【0040】しかも、これら斜状板部68、69は器具
本体22の長手方向に延びる角部内面との間に通線空隙
71、72を形成しているから、器具本体22内にその
長手方向に沿って配線される電線を、放電灯安定器30
に妨げられることなく、空隙71、72を利用して器具
本体22に配線できる。
【0041】そのため、器具内配線のためのスペースを
放電灯安定器30の外面と器具本体22の内面との間に
多く必要とすることなく、器具本体22の内面を放電灯
安定器30に近接させて器具本体22の幅を狭くして
も、前記電線の配線スペースを損なうことがないから、
器具本体22の輪郭を細形化を実現できる。
【0042】なお、本発明は前記一実施例には制約され
ない例えば、けい光灯器具以外にも水銀灯等の照明器具
にも適用できるとともに、それらに用いられる電磁機器
のケース35には、その底板41側の角部についてだけ
斜状板部68を設けて実施してもよい。
【0043】また、積層鉄心51には、E−I形または
E−E形のものを用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の電磁機器に
おいては、積層鉄心の側脚部の積層方向両端部の角部に
前記側脚部の長手方向に延びる凹みを設けたから、側脚
部の体積が小さくなって、電磁機器全体の重量を軽くで
きるとともに、トランスを内蔵したケースの長手方向に
延びる隅部を、前記凹みによる逃げに応じて、ケースの
内側に大きく入り込むように曲げられた斜状板部に形成
できるから、電磁機器の長手方向に直交する方向の断面
積が小さくなって、電磁機器全体の輪郭を小さくでき
る。
【0045】また、前記電磁機器を用いた本発明の照明
器具においては、前記側脚部の凹みにより器具全体の重
量を軽くできるとともに、前記ケースの斜状板部と器具
本体の角部内面との間に形成した通線空隙により、器具
内に配線される電線の配線スペースを損なうことなく、
器具本体の内面を放電灯安定器に近接させて器具本体を
細くして、器具全体の輪郭を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るけい光灯器具を構成を
示す斜視図。
【図2】図1に示されたけい光灯器具を構成を示す縦断
側面図。
【図3】図2中Z−Z線に沿うけい光灯器具の断面図。
【図4】本発明の一実施例に係る放電灯安定器の構成を
示す斜視図。
【図5】同一実施例に係る放電灯安定器を図4中矢印Y
方向から見て一部を切り欠いて示す図。
【図6】同一実施例に係る放電灯安定器が備えるトラン
スの構成を分解して示す斜視図。
【図7】同一実施例に係る放電灯安定器が備えるトラン
スの構成を示す斜視図。
【図8】図7に示されたトランスの磁束密度分布を説明
するための図。
【図9】図7に示されたトランスが備える積層鉄心の構
成を示す平面図。
【図10】図9に示された積層鉄心を形成する各鉄心板
のフープ材に対する打抜き領域を示す図。
【図11】従来例に係る放電灯安定器の構成を端面方向
から見て一部を切り欠いて示す図。
【図12】同従来例に係る放電灯安定器が備えるトラン
スの構成を示す斜視図。
【図13】図12に示されたトランスの構成を分解して
示す斜視図。
【図14】図12に示されたトランスが備える積層鉄心
を形成する各鉄心板のフープ材に対する打抜き領域を示
す図。
【符号の説明】
21…けい光灯器具(照明器具)、 22…器具本体、
23…シャーシ、 23…反射板、3
0…放電灯安定器(電磁機器) 35…ケース、36
…トランス、 41…底板、42…ト
ランスカバー、 51…積層鉄心、52、5
3…コイル、 54…中央脚鉄心、55…
側脚鉄心、 55a…側脚部、56…
端部キャップ、 56a…凹部、61…第
1鉄心板、 62…第2鉄心板、63…
凹み、 68、69…斜状板部、
71、72…通線空隙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層鉄心とコイルとを組合わせて形成され
    るトランスをケースに内蔵した電磁機器において、前記
    積層鉄心が備える側脚部の積層方向の中央部の幅より
    も、この中央部を挟んだ前記側脚部の積層方向の両端部
    の幅を夫々狭くして、前記側脚部の積層方向両端部の角
    部に前記側脚部の長手方向に延びる凹みを夫々設けると
    ともに、前記ケースの長手方向に延びる四隅部のうち少
    なくとも前記ケースの底板側の隅部を、前記凹みを跨ぐ
    ようにして前記凹みに近接して対向する斜状板部で形成
    したことを特徴とする電磁機器。
  2. 【請求項2】一面が開口されたシャーシに前記開口を塞
    ぐ反射板が取付けられた器具本体内に、積層鉄心とコイ
    ルとを組合わせて形成されるトランスをケースに内蔵し
    た電磁機器が放電灯安定器として収納された照明器具に
    おいて、 前記電磁機器の前記積層鉄心が備える側脚部の積層方向
    の中央部の幅よりも、この中央部を挟んだ前記側脚部の
    積層方向の両端部の幅を夫々狭くして、前記側脚部の積
    層方向両端部の角部に前記側脚部の長手方向に延びる凹
    みを夫々設けるとともに、前記ケースの長手方向に延び
    る四隅部のうち少なくとも前記ケースの底板側の隅部
    を、前記凹みを跨ぐようにして前記凹みに近接して対向
    する斜状板部で形成し、これら斜状板部の外面とこれに
    対向する前記器具本体の長手方向に延びる角部内面との
    間に通線空隙を形成したことを特徴とする照明器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115427693A (zh) * 2020-04-28 2022-12-02 西门子歌美飒可再生能源公司 流体膜轴承,特别是用于风力涡轮机中的转子毂的流体膜轴承

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CN115427693A (zh) * 2020-04-28 2022-12-02 西门子歌美飒可再生能源公司 流体膜轴承,特别是用于风力涡轮机中的转子毂的流体膜轴承

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