JPH07122428B2 - 往復動型容積ポンプの圧送量検出方法 - Google Patents

往復動型容積ポンプの圧送量検出方法

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JPH07122428B2
JPH07122428B2 JP5146763A JP14676393A JPH07122428B2 JP H07122428 B2 JPH07122428 B2 JP H07122428B2 JP 5146763 A JP5146763 A JP 5146763A JP 14676393 A JP14676393 A JP 14676393A JP H07122428 B2 JPH07122428 B2 JP H07122428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動型容積ポンプの
圧送量検出方法に関し、さらに詳しく言えば、搬送物を
圧送するためのポンプピストン・シリンダユニットと、
このポンプピストン・シリンダユニットを駆動する駆動
ピストン・シリンダユニットと、これらのユニットに圧
油を給排するための油圧回路を切り換える回路切換弁と
を備えた往復動型容積ポンプで搬送物を圧送するときの
圧送量を検出する圧送量検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、汚泥のような粘性の高い物質を
圧送するための往復動型容積ポンプは、文献名を挙げる
までもなく従来周知であり、一般にシリンダとピストン
とから構成され、ピストンの後退運動で、搬送物はシリ
ンダ内に吸引され、前進運動で吐出口から圧送されるよ
うになっている。往復動複列型容積ポンプも原理的には
同じで複数個のピストン・シリンダユニットが交互に駆
動されるように構成されている。このような往復動複列
型容積ポンプは、本出願人によって特願昭58−606
62号によって提案されている。この往復動複列型容積
ポンプは、搬送物を圧送するための一対のポンプピスト
ン・シリンダユニットと、このユニットを交互に駆動す
る駆動用のピストン・シリンダユニットと、これらのユ
ニットに対応して設けられている油圧回路を適宜切り換
える回路切換弁とから概略構成されている。
【0003】搬送用のポンプピストン・シリンダユニッ
トには、搬送物を吸い込むための吸込口と、吐出するた
めの吐出口とが設けられ、これらの吸込口と、吐出口に
は操作シリンダによって開閉される開閉弁が設けられて
いる。また駆動用のピストン・シリンダユニットのピス
トンの行程端にはパイロット弁が設けられ、これらのパ
イロット弁のパイロット圧で回路切換弁が切り替わり、
操作シリンダに圧油が給排されると共に、駆動用のピス
トン・シリンダユニットにも圧油が給排され、それによ
って前記ポンプピストン・シリンダユニットが交互に駆
動されて搬送物が吐出口から圧送されるようになってい
る。さらに、この往復動複列型容積ポンプを改良して正
逆両方向に圧送可能な往復動複列型容積ポンプ、脈動の
ない往復動複列型容積ポンプ等も本出願人によって、特
願平3ー308347号、同3ー308348号、3ー
318591号等により提案されている。
【0004】上記のような往復動複列型容積ポンプで、
下水道汚泥、屎尿汚泥等を例えば焼却処理するときは、
処理計画等の関係で単位時間当たりの流量すなわち圧送
量を把握しておくことは、重要なことである。そこでこ
の種容積ポンプの吐出管には電磁流量計、超音波流量
計、ロータリ流量計等が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、往復動
型容積ポンプには流量計が設けられているので、一応圧
送量を把握することはできるが、従来の搬送物の流量検
出方法には色々な欠点がある。例えばロータリ流量計
は、ロータが配管内に設けられ、圧送される流体により
ロータが回転する構造になっているので、比較的粘性の
小さい流体の流量測定には問題はないが、汚泥のような
粘性の高い搬送物の測定には誤差が大きく、実用に耐え
ないものである。また電磁流量計は、圧送管内に磁界を
作り搬送物を圧送すると、搬送物が動く導体となり、搬
送物に起電力が生じるので、圧送管に電極を置き電極間
の起電力の大きさから流速を求めるようになっている。
そして流速に圧送管の管径を乗じて流量が測定される。
ところで、電極間の起電力は、導体である搬送物の流速
に比例するので、流速が遅いと起電力が小さく、測定不
能に陥ることがある。
【0006】また、超音波流量計にも同様な欠点があ
る。すなわち超音波流量計は、圧送管に所定の間隔をお
いて超音波の送信機と受信機とを設け、圧送されている
搬送物の中を超音波が伝搬する時間と、静止した同じ距
離の中を伝搬する時間とを比較して、その差から圧送速
度を測定するようになっているので、圧送速度が小さい
と、時間差が小さくなり測定誤差が大きくなることがあ
る。また搬送物の中を超音波が伝搬する時間あるいは速
度は、密度、温度等にも依存するので、空気を含み圧縮
性のある脱水ケーキのような搬送物の流量の測定には、
温度等の補正もしなければならず、実用上問題がある。
本発明は、上記したような欠点を有した従来の検出方法
とは全く異なる往復動型容積ポンプの圧送量検出方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【解決するための手段】請求項1記載の発明は、上記目
的を達成するために、搬送用のポンプピストン・シリン
ダユニットを、このポンプピストン・シリンダユニット
に連結されている駆動用のピストン・シリンダユニット
により駆動して、前記搬送用のポンプピストン・シリン
ダユニットから搬送物を圧送するとき、搬送物の充填効
率ηを搬送物の圧力波形あるいは駆動用のピストン・シ
リンダユニットの油圧の圧力波形から求めて、次式によ
り圧送量を演算するように構成される。 Q=V×St×η×ρ 但し、Q: 単位時間当たりの圧送量 St:ポンプピストン・シリンダユニットの単位時間当
たりのストローク数 η: 充填効率 ρ: 搬送物の比重 V: 搬送用のシリンダの容積 請求項2記載の発明は、請求項1記載の搬送物の比重ρ
を、自動測定して演算するように構成される。
【0008】
【作用】駆動用のピストン・シリンダユニットに圧油を
給排して、搬送用のポンプピストン・シリンダユニット
を駆動し、搬送物を圧送する。このとき、搬送用のポン
プピストン・シリンダユニットから吐出される搬送物の
圧力波形は、あるパターンを描く。例えばピストンの1
ストローク当たりでみると、ピストンの押し行程の初期
は圧は低くいわゆる圧送に寄与しない無効圧であり、所
定時間経過して圧送に有効な所定圧になる。この無効圧
と有効な所定圧とから搬送用のシリンダに対する搬送物
の充填効率ηを求める。あるいは、駆動用のピストン・
シリンダユニットを駆動するための油圧の圧力波形は、
搬送物の圧力波形のパターンと略同一になるので、駆動
用のピストン・シリンダユニットの油圧の駆動圧の波形
から、充填効率ηを求める。そして例えば制御装置に入
力する。搬送物の比重ρを予め測定し、制御装置に入力
する。また搬送用のシリンダの容積Vも予め入力してお
く。そうすると、制御装置は、ポンプピストン・シリン
ダユニットの単位時間当たりのストローク数Stを例え
ば近接スイッチからの信号によりカウントし、式、 Q=V×St×η×ρ により単位時間当たりの圧送量を演算し、出力する。請
求項2記載の発明は、搬送物の比重を自動測定し、例え
ば制御装置に入力する。そうすると制御装置は、同様に
式Q=V×St×η×ρにより単位時間当たりの圧送量
を演算し、出力する。
【0009】
【実施例】本発明は、色々な形で実施することができ
る。例えば搬送用のポンプピストン・シリンダユニット
が1個のシングルタイプの往復動型容積ポンプでも実施
できる。このときは、往復動型容積ポンプは、搬送物を
吸入する行程と、吐出する行程とからなるので、吐出圧
は間欠的となる。これに対して、ポンプピストン・シリ
ンダユニットが例えば2個の往復動複列型容積ポンプで
実施すると、一方のポンプが吸入行程のとき、他方のポ
ンプは吐出行程となるので、吐出圧は一応連続したもの
となる。
【0010】しかしながら、どのような往復動型容積ポ
ンプで実施しても、搬送物の圧はある波形を示す。この
波形は搬送物の充填効率を表しているので、この波形か
ら充填効率を求めることができる。また、搬送用のポン
プピストン・シリンダユニットを駆動する駆動用のピス
トン・シリンダユニットの油圧の波形は、搬送物の圧力
波形と略同一になる。したがって、駆動用のピストン・
シリンダユニットの油圧の波形から搬送物の充填効率を
求めることもできる。
【0011】搬送用のポンプピストン・シリンダユニッ
トのストローク数も、色々な箇所で計数できる。例え
ば、駆動用のピストン・シリンダユニットに近接スイッ
チを設け、近接スイッチが作動した数をカウントして、
ポンプピストン・シリンダユニットの単位時間当たりの
ストローク数を求めることもできる。また駆動用のピス
トン・シリンダユニットに圧油を給排するバルブの切り
換え回数をカウントしても、さらには往復動型容積ポン
プの吐出圧の波形あるいは駆動圧の波形の変化数をカウ
ントしてもストローク数を求めることもできる。
【0012】しかしながら、以下、第1実施例として、
ポンプを往復動複列型容積ポンプで実施し、搬送物の充
填効率を搬送物の圧力波形から求め、そしてポンプピス
トン・シリンダユニットの単位時間当たりのストローク
数を、駆動用のピストン・シリンダユニットと搬送用の
ポンプピストン・シリンダユニットとの間の水室箱の外
部に設けた近接スイッチで計測し、そして搬送物の比重
を圧送用の吐出管に設けた自動測定装置で測定した実施
例について説明する。また第2実施例として、脈動のす
くない往復動複列型容積ポンプを適用し、搬送物の充填
効率を駆動用のピストン・シリンダユニットに供給する
油圧の圧力波形から求め、他は同様な条件で実施した例
について説明する。
【0013】図1は、本発明の第1実施例を示す図であ
るが、同図に示されているように、本実施例に係わる往
復動複列型容積ポンプは、ポンプピストン・シリンダユ
ニット部a、駆動ピストン・シリンダユニット部b、回
路切換弁部c、制御装置50等を備えている。
【0014】ポンプピストン・シリンダユニット部a
は、一対の第1、2のポンプ用シリンダ1、1′を備え
ている。そしてそれぞれのポンプ用シリンダ1、1′内
には、第1、2のポンプ用ピストン2、2′が往復動自
在に設けられ、そのロッドは、駆動ピストン・シリンダ
ユニット部bの第1、2の駆動用ピストン13、14の
ロッド3、3’に第1、2のカップリング51、51’
を介してそれぞれ接続されている。ポンプピストン・シ
リンダユニット部aと駆動ピストン・シリンダユニット
部bとの間には、これらのユニット部a、bの緩衝作用
と冷却作用等を奏する水室箱52が設けられている。そ
して上記の第1、2のカップリング51、51’は、ポ
ンプ用シリンダ1、1′内と水室箱52内を往復動する
が、この水室箱52の外側に、これらのカップリング5
1、51’の往復動すなわちポンプピストン・シリンダ
ユニット部aの第1、2のポンプ用ピストン2、2’の
ストローク数を検知する第1、2の近接スィッチ53、
53’が設けられている。これらの近接スィッチ53、
53’は、信号ライン55、55’で制御装置50に接
続されている。制御装置50は、例えばマイコンから構
成され、第1、2の近接スィッチ53、53’によって
計数される第1、2のポンプ用ピストン2、2’のスト
ローク数をカウントする計数機能、後述する圧送量を演
算する演算機能等を備えている。
【0015】第1、2のポンプ用シリンダ1、1′のヘ
ッド側の側部には、吸引口を開閉する弁体4、4′が、
また前端部には吐出口を開閉する弁体7、7′がそれぞ
れ設けられている。そして吐出口は、1個の共通の吐出
管10となって二次側の配管に適宜接続されるようにな
っている。これらの弁体4、4′、7、7’は、ポンプ
ピストン・シリンダユニット部aに設けられている操作
シリンダ5、5′8、8′により開閉操作される。本実
施例によると、圧送量を演算するとき必要な充填効率を
求めるために、吐出管10に搬送物の圧力を測定する圧
力計56が設けられている。この圧力計56で検知され
る搬送物の圧力信号は、信号ライン57で制御装置50
に入力され、制御装置50は入力された圧力波形から搬
送物の充填効率ηを演算する。また圧送用の吐出管10
には、比重計例えばアースニクス株式会社製のオンライ
ン配管密度計58が設けられ、この密度計58で計測さ
れる搬送物の密度すなわち比重は、信号ライン59で制
御装置50に入力されるようになっている。
【0016】駆動ピストン・シリンダユニットb部も、
一対の第1、2駆動用シリンダ11、12と、その内部
に往復動自在に設けられている第1、2の駆動用ピスト
ン13、14とを備えている。そして駆動ピストン・シ
リンダユニットbの第1、2の駆動用シリンダ11、1
2は、そのロッド側において管路40により相互に連通
されている。第1の駆動用シリンダ11の押し行程端部
位置と引き行程端部位置の両方には、パイロット弁1
5、16がそれぞれ設けられている。また第2の駆動用
シリンダ12の押し行程端部位置と引き行程端部位置の
両方には、クッション弁17、18がそれぞれ設けらて
いる。これらのクッション弁17、18、パイロット弁
15、16等の具体的な構成および作用は、前述の特願
昭58−60662号に詳しく述べられているので、こ
こでは説明を省略する。
【0017】回路切換弁部cは、オープンセンタ形の第
1の2方向切換弁19Aと、第2の2方向切換弁19B
とから構成され、第1の2方向切換弁19Aは主管路2
6、26’の圧で、また第2の2方向切換弁19Bは、
詳しくは後述するパイロット圧でそれぞれのスプール2
1、22が駆動され、圧油の流れ方向が適宜切り換えら
れるようになっている。そしてこれらポンプピストン・
シリンダユニット部aと、駆動ピストン・シリンダユニ
ット部bと、回路切換弁部cは、以下に述べるように管
路により互いに接続されている。
【0018】第2の2方向切換弁19BのポートD、C
には、主管路26、26′が接続されている。主管路2
6′は、ポンプピストン・シリンダユニット部aの方へ
延び、操作シリンダ8′のシリンダヘッド側に接続され
ている。主管路26′から分岐した第1分岐管路27
は、操作シリンダ8のピストンロッド側に接続され、第
2分岐管路28は、操作シリンダ5′のピストンロッド
側に、また第3の分岐回路29は、操作シリンダ5のシ
リンダヘッド側にそれぞれ接続されている。また主管路
26′には逆止弁付き減圧弁46′が、そして第1分岐
管路27、第2分岐管路28には逆止弁付き流量調整弁
47、47′がそれぞれ介装されている。また主管路2
6′からは、管路31’が分岐し、この管路30’は絞
弁31′を介して2方向切り換え弁19AのポートMに
接続されている。
【0019】主管路26には、同様に逆止弁付き減圧弁
46が介装され、この主管路26はさらにポンプピスト
ン・シリンダユニット部aの方へ延び、操作シリンダ8
のシリンダヘッド側に接続され、主管路26から分岐し
た第1分岐管路40は、操作シリンダ8′のロッド側に
接続されている。第2分岐管路41は、操作シリンダ
5′のシリンダヘッド側に、また第3分岐管路42は操
作シリンダ5のロッド側にそれぞれ接続されている。第
1、第3分岐管路40、42には、逆止弁付き流量調整
弁48′、48がそれぞれ介装されている。また主管路
26からは管路30が分岐し、主管路26の圧油は、管
路30に介装されている絞弁31を介して第1の2方向
切換弁19AのポートKに印可されるようになってい
る。
【0020】第1の2方向切換弁19Aと第2の2方向
切換弁19Bとの間の管路32には油圧源Pが、また管
路33はタンクTにそれぞれ接続されている。第1の2
方向切換弁19AのポートA、Bには、吐出管34、3
5がそれぞれ接続され、これらの吐出管34、35は駆
動ピストン・シリンダユニット部bの第2、1の駆動用
シリンダ12、11のヘッド側に接続されている。また
これらの吐出管34、35は、逆止弁36′、36を介
してパイロット管38′、38にそれぞれ接続されてい
る。
【0021】第1駆動用シリンダ11の両端部寄りに
は、パイロット弁15、16がそれぞれ設けられている
が、これらのパイロット弁15、16からは、パイロッ
ト管37、37’が延び、パイロット管37は第2の2
方向切換弁19BのパイロットポートHに、そしてパイ
ロット管37′は第2の2方向切換弁19Bのパイロッ
トポートGにそれぞれ接続されている。さらにパイロッ
ト管路37、37’は分岐してパイロット管38、3
8’とそれぞれ接続されている
【0022】次に上記実施例の作用を説明する。始めに
図1に示されている状態から説明する。油圧源Pから供
給された圧油は、第2の2方向切換弁19BのポートC
から主管路26′に圧送される。一方、主管路26はタ
ンクTにつながっているので、圧は生じない。したがっ
て主管路26′からの圧油は、逆止弁付き減圧弁46′
で所定値に減圧されて操作シリンダ5’、8、5および
8′に供給され、弁体4′と弁体7は開き、弁体4と弁
体7′は閉じる。
【0023】一方、油圧源Pからの駆動用圧油は、第1
の2方向切換弁19Aを経てポートBから吐出管35に
吐出され、第1駆動用シリンダ11のヘッド側に供給さ
れる。吐出管34は、タンクTに短絡されているので、
第2駆動用シリンダ12のヘッド側に圧は生じない。し
たがって、第1駆動用ピストン13は、図において左行
し押し行程となる。これに直結されているポンプピスト
ン・シリンダユニット部aの第1ポンプ用ピストン2も
押し行程となり、第1ポンプ用シリンダ1内の搬送物
は、吐出管10から圧送される。駆動ピストン・シリン
ダユニット部bの第1駆動用ピストン13が左行するの
で、第1駆動用シリンダ11内の圧油が管路40を介し
て第2駆動用シリンダ12のロッド側に供給され、第2
駆動用ピストン14が右行する。すなわち引き行程とな
る。したがってポンプピストン・シリンダユニット部a
の第2ポンプ用ピストン2′も右行し、第2ポンプ用シ
リンダ1′内に、鎖線の矢印で示すように次に圧送され
る搬送物が吸い込まれる。駆動ピストン・シリンダユニ
ット部bの第2駆動用ピストン14が駆動用シリンダ1
2の右端に達するときは、クッション弁18の作用によ
り衝撃が緩衝される。
【0024】駆動ピストン・シリンダユニット部bの第
1駆動用ピストン13が左行し、端部に達すると、前述
の特願昭58−60662号で説明されているようにパ
イロット弁15が働き、パイロット圧が、パイロット管
37を介して、第2の2方向切換弁19BのポートHに
印可され、第2の2方向切換弁19Bのスプール22
切り替わり、油圧源Pは主管路26につながる。そうす
ると、今度は逆止弁付き減圧弁46で減圧された圧油
が、操作シリンダ5、8′、5’、8に供給され、弁体
4と弁体7′は開き、弁体4′と弁体7は閉じる。油圧
源Pからの駆動用圧油は、管路30を介して第1の2方
向切換弁19AのポートKに印可され、他方のポートM
には圧油が作用していないので、第1の2方向切換弁1
9Aのスプール21も切り替わり、圧油は第1の2方向
切換弁19Aを経てポートAから吐出管34に吐出さ
れ、駆動ピストン・シリンダユニット部bの第2駆動用
シリンダ12のヘッド側に供給される。したがって、第
2駆動用ピストン14は、図において左行し、ポンプピ
ストン・シリンダユニット部aの第2ポンプ用ピストン
2′も左行する。ポンプ用ピストン2′が左行するの
で、第2ポンプ用シリンダ1′内の搬送物は、吐出管1
0から圧送される。駆動ピストン・シリンダユニット部
bの第2駆動用ピストン14が左行するので、圧油が管
路40を介して第1駆動用シリンダ11のロッド側に供
給され、第1駆動用ピストン13が右行する。したがっ
て、ポンプピストン・シリンダユニット部aの第1ポン
プ用ピストン2も右行し、第1ポンプ用シリンダ1内
に、前述したようにして次に圧送される搬送物が吸い込
まれる。以下、上記の動作が交互に繰り返されて、搬送
物はポンプピストン・シリンダユニット部aの吐出管1
0から圧送される。なお、圧送方向を変える場合は、図
には示されていないが、主管路26、26′に2方向切
換弁を設け、この弁を切り換え、スプールのポジション
を変える。そうすると、駆動ピストン・シリンダユニッ
ト部bの弁ポジションは、変わらないのに、主管路2
6、26′には前述した逆の圧油が作用するようにな
り、圧送方向が変る。
【0025】上記のようにして、搬送物を圧送すると
き、第1、2のカップリング51、51’は往復動し、
第1、2近接スイッチ53、53’に作用する。第1、
2近接スイッチ53、53’は、これを検知し、その信
号は制御装置50に信号ライン55、55’により入力
される。制御装置50は第1、2ポンプ用ピストン2、
2’の単位時間当たり例えば毎分当たりの往復動回数す
なわちストローク数をカウントし、これを記憶する。第
1、2のポンプ用シリンダ1、1’の容積V、Vを制御
装置50に入力して記憶させておく。また、搬送物の比
重ρは、密度計58で計測され信号ライン59で制御装
置50に入力される。制御装置50は、所定時間の搬送
物の平均比重ρを記憶する。
【0026】充填効率ηは、制御装置50で演算され
る。すなわち、吐出管10に設けられている圧力計56
は、搬送物の搬送圧を計測し、制御装置50に入力され
るが、搬送圧はポンプが往復型であるので、図3に示さ
れているようなパターンを示す。例えば第1ポンプ用ピ
ストン2の第1ストロークA1st目においてみると、
この第1ストロークA1stの始めの時間t2は、第1
ポンプ用ピストン2が押し行程に入ったばかりで、所定
の吐出圧に達していない無効圧であるが、時間t2を過
ぎると、圧送に有効な所定圧になる。したがって第1
ストロークA1Stの押工程時間tと、所定圧に達して
いる時間t1との比から、第1ストロークA1stにお
ける充墳効率η’(1) 充填効率η’(1)=t1/t×100により求めることができる 。例えば第1ストロークA1
stは、無効圧の時間t2は極めて短いので圧送に有効
な時間t1は、第1ストロークA1stの押工程時間t
に略等しく、充填効率η’は約95〜100%である。
また第1ポンプ用ピストン2の第2ストロークA2st
目は、所定の吐出圧に達していない時間t2は、第2の
ストロークA2stの押工程時間tの約1/3であるの
でt1は、2/3となり、第2ストロークA2st目に
おける充填効率η’(2)は、 t1/t×100=2/3t÷t×100=66%であ
る。 以下同様にして充填効率η’(3)(4)、、を演
算する。第2のポンプ用ピストン2’で得られる第1、
第2、、ストロークの波形は、B1st、B2s
t、、、で示されている。この波形からも充填効率η”
(1)(2)、、が同様にして求められる。制御装置
50は、このようにして得られる1ストローク毎の圧力
波形のパターンから充填効率η’ (1) (3)
(4) 、、、η” (1) (2) 、、を演算し、そして
所定ストローク数の平均充填効率ηを演算し記憶する。
そして、式 Q=V×St×η×ρ×60 により毎時当たりの圧送量T/Hを演算して、ディスプ
レイ、プリンタ等の出力装置に出力する。なお、充填効
率ηは、搬送物の圧力波形に比例しているので、波形の
面積を積分して、設定面積との比から求めることもでき
る。
【0027】本実施例によると、第1、2のポンプ用ピ
ストン2、2’の毎分当たりのストローク数が、非接触
的な第1、2の近接スイッチ53、53’により計数さ
れるので、汚泥等の搬送物を計測しているにも拘らず、
摩耗の問題がなく、長期間にわたって正確に計数でき
る。
【0028】圧力計56を使用した、上記実施例の方法
で汚泥を圧送したときの計測値と、手動的に実測した実
測値とを下記の表に示す。 なお、上表における本実施例による圧送量の測定単位時
間は30分で、比重は図1に示されている密度計58で
実測した値である。また同表の手動的計測値は、吐出管
10から吐出される量を直接重量測定した値であり、比
重は吐出される圧送物を実測したものである。上記表か
ら明らかなように、本実施例によると、95%以上の精
度で、圧送量を検出することができる。
【0029】次に、本発明の第2実施例を図2により説
明する。第2実施例も、色々な形で実施できる。例えば
駆動ピストン・シリンダユニットの行程の切り換え時期
は、物体に接触しないでピストンの位置が検知される近
接スイッチを設け、その検知信号により方向切換弁を切
り換えるように実施することができる。近接スイッチで
実施すると、発振回路やブリッジ回路から構成されてい
る検知部を、ポンプピストン・シリンダユニット部のシ
リンダ側あるいは駆動ピストン・シリンダユニット部の
シリンダ側に設けることができる。またこれらのシリン
ダユニットに共通して設けられるロッドのカップリング
に関連して設けることもできる。このように近接スイッ
チで実施すると、これらの近接スイッチで、ポンプピス
トン・シリンダユニット部のピストンのストローク数を
カウントすることができる。また近接スイッチで実施す
ると、検知部の配置に融通性が得られ、検知部を移動さ
せて方向切換弁の切り替え時期を調節できる利点もあ
る。しかしながら図にはパイロット弁で実施した例のみ
が示されている。パイロット弁で実施するときは、シリ
ンダに所定の間隔をおいてポートを複数個設け、これら
を適宜利用することにより方向切換弁の切り替え時期を
調節するのが望ましいが、図には駆動ピストン・シリン
ダユニット部のシリンダには2個のパイロット弁が設け
られた実施例が示されている。
【0030】図2は、本発明の第2実施例を示す図であ
るが、本実施例に係わる往復動複列型容積ポンプも、ポ
ンプピストン・シリンダユニット部a’と、駆動ピスト
ン・シリンダユニット部b’と、回路切換弁部c’と、
制御装置60とから概略構成され、これらがロッド、管
路等で適宜接続されている。
【0031】ポンプピストン・シリンダユニット部a’
は、一対の第1、2のポンプ用シリンダ101、111
等を備えている。そして第1、2のポンプ用シリンダ1
01、111内には、第1、2のポンプ用ピストン10
2、112が往復動自在に設けられ、これらポンプ用ピ
ストン102、112の第1、2のロッド103、11
3は、駆動ピストン・シリンダユニット部b’の方へ延
びて第1、2のカップリング191、192を介して駆
動ピストン・シリンダユニット部b’の第1、2の駆動
用ピストン121、131にそれぞれ結合されている。
【0032】第1、2のポンプ用シリンダ101、11
1の前方の側部には、第1、2の吸引口109、119
が、また前端部には第1、2の吐出口105、115が
それぞれ形成されている。そしてこれらの第1、2の吸
引口109、119を開閉するために吸込用の第1、2
の開閉弁104、114が、また第1、2の吐出口10
5、115を開閉するために吐出用の第1、2の開閉弁
106、116がそれぞれ設けられている。これらの第
1、2の吐出口105、115は、1個の共通の吐出管
110となって二次側の配管等に適宜接続されるように
なっている。なお、第1、2の吸引口109、119も
図には示されていないが、管路により適宜1本化され
る。
【0033】圧送用の吐出管110には、第1実施例と
同様に、比重計例えばアースニクス株式会社製のオンラ
イン配管密度計68が設けられ、この密度計68で計測
される搬送物の密度すなわち比重は、信号ライン69で
制御装置60に入力されるようになっている。
【0034】ポンプピストン・シリンダユニット部a’
には、さらに吸込用の第1、2の開閉弁104、114
を操作する吸込用の第1、2の操作シリンダ107、1
17と、吐出用の第1、2の開閉弁106、116を操
作する吐出用の第1、2の操作シリンダ108、118
とがそれぞれ設けられている。
【0035】駆動ピストン・シリンダユニットb’部
も、一対の第1、2の駆動用シリンダ120、130
と、その内部に往復動自在に設けられている第1、2の
駆動用ピストン121、131とを備えている。第1、
2の駆動用ピストン121、131には、周知の手段に
より第1、2のピストンロッド122、132が結合さ
れ、これらのロッド122、132は、前述したポンプ
ピストン・シリンダユニット部a’の第1、2のロッド
103、113に、第1、2のカップリング191、1
92を介して結合されている。第1、2のピストンロッ
ド122、132は、少なくとも駆動用の第1、2のシ
リンダ120、130内では、所定径の大きさあるいは
所定の容積を有する。
【0036】ポンプピストン・シリンダユニット部a’
と、駆動ピストン・シリンダユニット部b’との間に
は、これらのユニット部a’、b’の冷却作用と緩衝作
用をする水室箱62が設けられている。そして上記の第
1、2のカップリング191、192は、この水室箱6
2内とポンプ用シリンダ101、111内を往復動する
が、この水室箱62の外側に第1、2のカップリング1
91、192の往復動すなわちをポンプピストン・シリ
ンダユニット部a’のポンプ用ピストン102、112
のストローク数を検知する第1、2の近接スィッチ6
3、63’が設けられている。これらの近接スィッチ6
3、63’は、信号ライン65、65’で制御装置60
に接続されている。
【0037】第1、2の駆動用シリンダ120、130
の押し行程端部近傍の所定位置には、第1、2のパイロ
ット弁123、133がそれぞれ設けられ、また押し行
程端部位置には、第3、4のパイロット弁124、13
4がそれぞれ設けられている。そしてこれらのパイロッ
ト弁123、133、124、134により、詳しくは
後述する2方向切換弁を操作するパイロット圧が取り出
される。さらに第1、2の駆動用シリンダ120、13
0の引き行程端部位置には、クッション弁125、13
5がそれぞれ設けらているが、これらのクッション弁1
25、135の具体的な構成および作用は、前述の特願
昭58−60662号に詳しく述べられているので、こ
こでは説明を省略する。
【0038】回路切換弁部c’は、オープンセンタ形の
第1、2の2方向切換弁140、141と、第3、4の
2方向切換弁150、151とを備えている。第1の2
方向切換弁140のポート160にはライン170によ
り第3のパイロット弁124のパイロット圧が、印加さ
れるようになっている。同様に第2の2方向切換弁14
1のポート162にも同じパイロット圧が印加される。
またこれらの2方向切換弁140、141の他方のポー
ト161、163にはライン171により第2パイロッ
ト弁133のパイロット圧が、また第3、4の2方向切
換弁150、151のポート164、166には、ライ
ン172により第1パイロット弁123のパイロット圧
が、ポート165、167にはライン173により第4
のパイロット弁134のパイロット圧がそれぞれ印加さ
れるようになっている。そしてこれらポンプピストン・
シリンダユニット部a’と、駆動ピストン・シリンダユ
ニット部b’と、回路切換弁部c’は、以下に述べるよ
うに油圧管路により互いに接続されている。
【0039】第1の2方向切換弁140のポートO、Q
には、第1駆動管路142と、第2駆動管路143がそ
れぞれ接続され、これらの管路142、143は、駆動
用の第1シリンダ120のシリンダヘッド側とロッド側
とにそれぞれ接続されている。第3の2方向切換弁15
0のポートS、Rには、第3駆動管路152と、第4駆
動管路153がそれぞれ接続され、これらの管路15
2、153は、駆動用の第2シリンダ130のシリンダ
ヘッド側とロッド側とにそれぞれ接続されている。 第
2の2方向切換弁141のポートV、Uには、第1操作
管路144と第2操作管路145とがそれぞれ接続され
ている。これらの管路144、145は、ポンプピスト
ン・シリンダユニット部a’の方へ延び、第1操作管路
144は分岐して、吸込用の第1操作シリンダ107の
ロッド側と、吐出用の第1操作シリンダ108のヘッド
側とにそれぞれ接続されている。
【0040】本実施例によると、圧送量を演算するとき
必要な充填効率を求めるために、第1駆動管路142
と、第3駆動管路152とに搬送物の圧力を測定する第
1、2の圧力計66、66’が設けられている。これら
の第1、2圧力計66、66’で検知される圧油の圧力
信号は、信号ライン67、67’で制御装置60に入力
され、制御装置60は入力された圧力波形から搬送物の
充填効率ηを演算する。なお、制御装置60は前述した
第1実施例の制御装置50と同様に、例えばマイコンか
ら構成され、第1、2ポンプ用ピストン102、112
のストローク数をカウントする計数機能、後述する圧送
量を演算する演算機能等を備えている。
【0041】また第2操作管路145は、ポンプピスト
ン・シリンダユニット部a’の方へ延び、分岐して、吸
込用の第1操作シリンダ107のヘッド側と、吐出用の
第1操作シリンダ108のロッド側とにそれぞれ接続さ
れている。そして第2操作管路145の吐出用の第1操
作シリンダ108の近傍には逆止弁付きの第1可変絞弁
180が介装されている。第4の2方向切換弁151の
ポートW、Yには第3、4の操作管路154、155が
接続され、これらの管路154、155は、ポンプピス
トン・シリンダユニット部a’の方へ延びている。そし
て第3操作管路154は分岐して、吸込用の第2操作シ
リンダ117のロッド側と、吐出用の第2操作シリンダ
118のヘッド側とにそれぞれ接続されている。また第
4操作回路155は、同様にポンプピストン・シリンダ
ユニット部a’の方へ延び分岐して、吸込用の第2操作
シリンダ117のヘッド側と、吐出用の第2操作シリン
ダ118のロッド側とにそれぞれ接続されている。そし
て第4操作回路155の吐出用の第2操作シリンダ11
8の近傍には逆止弁付きの第2可変絞弁181が介装さ
れている。
【0042】第1の2方向切換弁140と、第2の2方
向切換弁141との間の一方の管路および第3の2方向
切換弁150と第4の2方向切換弁151との間の一方
の管路には、本実施例ではこれらの管路に等量宛吐出す
る油圧源P、P’が、また他方の管路にはタンクT、
T’がそれぞれ接続されている。
【0043】次に上記実施例の作用を説明する。始めに
図2に示されている状態に入る前の状態すなわち第1駆
動用ピストン121は引き行程で、第2駆動用ピストン
131は押し行程中である時から説明する。油圧源Pか
ら供給される圧油は、第2の方向切換弁141のポート
から第1操作管路144に印可される。一方、第2操
作管路145はタンクTにつながっているので、圧は生
じない。したがって第1操作管路144からの圧油は、
図には示されていないが減圧弁等で所定値に減圧され
て、吸込用の第1操作シリンダ107のロッド側および
吐出用の第1操作シリンダ108のヘッド側にそれぞれ
供給され、吸込用の第1開閉弁104は第1吸引口10
9を開き、吐出用の第1開閉弁106は第1吐出口10
5を閉じている。
【0044】一方、第4の2方向切換弁151のポート
Yから第4操作管路155にも圧油が供給されている
が、第3操作管路154はタンクT’につながっている
ので、圧は生じない。したがって、第4操作管路155
からの圧油は、図には示されていないが減圧弁等で所定
値に減圧されて吸込用の第2操作シリンダ117のヘッ
ド側および吐出用の第2操作シリンダ118のロッド側
に供給され、吸込用の第2開閉弁114は第2吸引口1
19を閉じ、吐出用の第2開閉弁116は第2吐出口1
15を開いている。
【0045】油圧源Pからの駆動用圧油は、第1の2方
向切換弁140のポートQから第2駆動管路143に吐
出され、第1駆動用シリンダ120のロッド側に供給さ
れる。一方、第1駆動管路142は、タンクTに短絡さ
れているので、駆動用の第1シリンダ120のヘッド側
に圧は生じない。したがって第1駆動用ピストン121
は、図において右行し引き行程となっている。これに直
結されているポンプピストン・シリンダユニット部a’
の第1ポンプ用ピストン102も引き行程となり、次に
圧送する搬送物は、第1吸引口109から第1ポンプ用
シリンダ101内に吸引される。油圧源P’からの駆動
用圧油は、第3の2方向切換弁150のポートSから第
3駆動回路152に吐出され、第2駆動用シリンダ13
0のヘッド側に供給される。一方第4駆動回路153
は、タンクT’に短絡されているので、第2駆動用シリ
ンダ130のロッド側に圧は生じない。したがって、第
2駆動用ピストン131は、図において左行し押し行程
となり、これに直結されているポンプピストン・シリン
ダユニット部a’の第2ポンプ用ピストン112も押し
行程となり、第2ポンプ用シリンダ111内の搬送物
は、第2の吐出口115を経て、共通の吐出管110か
ら圧送されている。
【0046】第1駆動用シリンダ120内には、第1ピ
ストンロッド122があるので、それだけ容積が小さ
く、第2駆動用シリンダ120のヘッド側と、第1駆動
用シリンダ130のロッド側とに等量宛て圧油が供給さ
れると、第1駆動用ピストン121の引き行程速度は、
第2駆動用ピストン131の押し行程速度より大きく、
第2駆動用ピストン131の押し行程の最中に、第1駆
動用ピストン121の引き行程は終わっている。
【0047】第2駆動用ピストン131の押し行程が進
み、図に示されているように、第2パイロット弁133
を通過すると、ライン171にパイロット圧が生じるの
で、この圧が第2の2方向切換弁141のポート163
に印加され、そのスプールは押され、第2の2方向切換
弁141の流路は切り替わる。その結果、第2操作管路
145から吸込用の第1操作シリンダ107のヘッド側
に圧油が加わり、吸込用の第1開閉弁104が第1吸引
口109を閉じる。吐出用の第1操作シリンダ108の
ロッド側にも供給され、第1開閉弁106は開くが、逆
止弁付きの第1可変絞弁180を介して供給されるの
で、吐出用の第1開閉弁106の開き速度は時間的に遅
れる。
【0048】同時にライン171のパイロット圧は、第
1の2方向切換弁140のポート161にも印加され、
同様にそのスプールは押され、第1の2方向切換弁14
0の流路も切り替わり、圧油が第1駆動管路142を介
して第1駆動用シリンダ120のヘッド側に加わり、第
1駆動用ピストン121は押し行程に入る。吐出用の第
1開閉弁106は、第1吐出口105を所定の時間全開
しないので、第1ポンプ用シリンダ101内には所定圧
が生じる。第2駆動用ピストン131がさらに押されて
左端に達すると、第4パイロット弁134が導通し、ラ
イン173にパイロット圧が生じ、第3、4の2方向切
換弁150、151のポート165、167に印加され
る。その結果これらの弁150、151のスプールが押
され、第3、4の2方向切換弁150、151は切り替
わる。したがって吐出用の第2操作シリンダ118のヘ
ッド側に圧が印加され、吐出用の第2開閉弁116は第
2吐出口115を閉じ、吸込用の第2操作シリンダ11
7のロッド側にも圧が加わり、吸込用の第2開閉弁11
4は第2吸込口119を開く。一方、第4駆動回路15
3に油圧源P’が接続され、第3駆動回路152はタン
クT’に短絡されるので、第2駆動用ピストン131は
引き行程となる。そして第2ポンプ用シリンダ111内
には、第2吸引口119から次に圧送する搬送物が吸引
される。
【0049】上記の状態では第1駆動用ピストン121
は、押し行程であり、この押し行程が進み第1駆動用ピ
ストン121が第1パイロット弁123を通過すると、
前述したようにして第1パイロット弁123が導通し、
ライン172にパイロット圧が生じ、第3、4の2方向
切換弁150、151のポート164、166に印加さ
れ、これらの切換弁150、151は切り替わる。その
結果、第4操作管路155に圧が生じ吸込用の第2操作
シリンダ117のヘッド側に印加され吸込用の第2開閉
弁114は、第2吸込口119を閉じ、吐出用の第2操
作シリンダ118には逆止弁付きの第2絞弁181を介
して供給されるので、吐出用の第2開閉弁116は時間
差を持って第2吐出口115を開く。同時に第3の2方
向切換弁150から第3駆動回路152に圧油が供給さ
れ、第2駆動用ピストン131は押し行程となる。第1
駆動用ピストン121がさらに左行し、端部に達する
と、第3パイロット弁124が導通し、ライン170に
パイロット圧が生じる。したがって、第1、2の2方向
切換弁140、141のポート160、162にパイロ
ット圧が印加され、これらの2方向切換弁140、14
1は、図示の状態となり、圧油が第1駆動用シリンダ1
20のロッド側に供給されるので、第1駆動用ピストン
121は引き行程となる。一方、第1操作管路144に
圧が生じ、吸込用の第1開閉弁104は第1吸込口10
9を開き、吐出用の第1開閉弁106は第1吐出口10
5を閉じる。そして搬送物が第1ポンプ用シリンダ10
1内に吸い込まれる。
【0050】以下、上記の動作が交互に繰り返されて、
搬送物はポンプピストン・シリンダユニット部a’の吐
出管110から圧送される。各ポンプピストン・シリン
ダユニットからの吐出圧と駆動用のピストンの行程との
関係は、図4に示されている。第2駆動用のピストン1
31が押し行程を終わる前のイ点すなわち第2駆動用ピ
ストン131が第2パイロット弁133を通過すると、
第1駆動用ピストン121が、鎖線で示されているよう
に押し行程に入り、そして吐出用の第1開閉弁106
は、遅れて開くので、第1ポンプ用シリンダ101内の
吐出圧は高まり、そしてロ点に近づいて全開する。すな
わち第2駆動用ピストン131が引き行程に入る前に全
開する。したがって、吐出管110における搬送物の
出圧の脈動は小さい。第1、2駆動用ピストン121、
131の駆動切り換え時期と、吐出用の開閉弁106、
116の開閉時期とを調整することにより、脈動の無い
往復動複列型容積ポンプを得ることもできる。
【0051】搬送物の圧送方向を変える場合は、図には
示されていないが、第1、2の操作管路144、145
および第3、4の操作管路154、155に2方向切換
弁をそれぞれ設け、そしてこれらの弁のポジションを変
える。そうすると、第1〜4の2方向切換弁140、1
41、150、151のポジションは、変わらないの
に、第1、2の操作管路144、145および第3、4
の操作管路154、155には前述した逆の圧油が作用
するようになる。すなわち油圧源P’の圧油は、吸込用
の第1、2の操作シリンダ107、117および吐出用
の第1、2の操作シリンダ108、118に逆に供給さ
れ、吸込用の第1、2の開閉弁104、114および吐
出用の第1、2の開閉弁106、116も逆に開閉す
る。したがって搬送物は、吐出管110から吸い込ま
れ、第1、2の吸込口109、119から圧送される。
【0052】上記のようにして、搬送物を圧送すると
き、第1、2ポンプ用ピストン102、112は往復動
し、その第1、2カップリング191、192は、第
1、2近接スイッチ63、63’に作用する。第1、2
近接スイッチ63、63’は、これを検知しその信号は
制御装置60に入力される。制御装置60は、第1、2
ポンプ用ピストン102、112の単位時間当たりの往
復動回数すなわちストローク数としてカウントし、これ
を記憶する。充填効率ηは、本実施例では、第1、第3
の駆動管路142、152内の圧力を圧力計66、6
6’が計測し、そして第1実施例と同様にして制御装置
60で演算される。すなわち本実施例は、脈動の少ない
圧送方式であるので、図5の(イ)に第1駆動管路14
2内の、そして(ロ)に第3駆動管路152内の圧力パ
ターンが示されているように、第2駆動用のピストン1
31が押し行程を終わる点Yより前の点Xで、第1
駆動用ピストン121は押し行程に入る。同様に第1駆
動用のピストン121が押し行程を終わる点Xより前
の点Yで、第2駆動用ピストン131は押し行程に入
る。以下同様な動作が繰り返されるので、圧力計66、
66’は、図5の(イ)、(ロ)にそれぞれ示されてい
るような波形を検出する。これらの波形は、搬送物の圧
力波形と略同じである。これらの図から明らかなよう
に、個々のストロークの押工程時間t、t、、における
初期の時間は、吸入工程で吸入された例えば空気を
圧縮するだけで搬送物の圧送に寄与しない無効圧期間
で、圧力は低い。そして時間を過ぎると、送に有効
な所定圧の時間t1になる。したがって、個々のストロ
ークにおける充填効率η’、η”、、は、第1実施例と
同様に、t1/tで求められる。そして制御装置60
は、個々のストロークにおける充填効率η’、η”、、
を例えば平均して充填効率ηを演算し、記憶する。
【0053】搬送物の比重ρは、密度計68で計測され
信号ライン69で制御装置60に入力される。制御装置
60は、所定時間内の搬送物の平均比重ρを記憶する。
第1、2のポンプ用シリンダ101、111の容積V、
Vを制御装置60に入力して記憶させておく。制御装置
60は、上記のようにして得られる充填効率η、搬送物
の比重ρ、ストローク数Stに基づいて、 式 Q=V×St×η×ρ×60 により、第1、2ポンプ用シリンダ101、111から
吐出される毎時当たりの圧送量T/Hを演算する。そし
て制御装置60は、圧送量をディスプレイ、プリンタ等
の出力装置に出力する。
【0054】本実施例によると、搬送物の充填効率η
が、第1、3の駆動管路142、152に設けられてい
るそれぞれの圧力計66、66’から得られるので、充
填効率ηを、ストロークの押工程の時間tと有効圧の
t1との比から簡単に求めることがで、脈動の少な
い往復動複列型容積ポンプに適用すると、一層の効果が
得られる。勿論、搬送物の充填効率ηは、第1実施例と
同様に、第1駆動管路142内と第3駆動管路152内
の油圧の圧力波形の面積から求めることもできる。また
本実施例によると、搬送物の充填効率ηが、第1、3の
駆動管路142、152の圧力波形から得られるので、
汚泥等の搬送物の充填効率ηを計測しているにも拘ら
ず、圧力計66、66’が汚泥等で汚れるようなことが
なく、長期間にわたって正確に計測できる効果もある。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、搬送用の
ポンプピストン・シリンダユニットを、このポンプピス
トン・シリンダユニットに連結されている駆動用のピス
トン・シリンダユニットにより駆動して、前記搬送用の
ポンプピストン・シリンダユニットから搬送物を圧送す
るとき、搬送物の充填効率を搬送物の圧力波形あるいは
駆動用のピストン・シリンダユニットの圧力波形から求
めるので、搬送物を圧送しながら充填効率を実測するこ
とになり、比較的粘性の低いスラリーから高粘性の例え
ば汚泥、圧縮性のある脱水ケーキ等の搬送物の圧送量を
正確に、且つ容易に検出することができるという、本発
明特有の効果が得られる。請求項2記載の発明による
と、搬送物の比重も自動測定するので、上記効果に加え
て、圧送量の検出がより簡単になる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を、往復動複列型容積ポンプに適用した
第1実施例を示す模式図である。
【図2】本発明を、脈動の少ない往復動複列型容積ポン
プに適用した第2実施例を示す模式図である。
【図3】第1実施例の搬送物の吐出圧のパターンを例示
する図である。
【図4】第2実施例のピストンの行程と搬送物の吐出圧
との関係を示する図である。
【図5】第2実施例の圧力波形を示す図で、その(イ)
は第1駆動管路内の、そして(ロ)は第3駆動管路内の
圧力のパターンを例示する図である。
【符号の説明】
a、a’ ポンプピストン・シリンダユニュッ
ト部(搬送用のポンプピストン・シリンダユニュット) b、b’ 駆動ピストン・シリンダユニュット
部(駆動用のピストン・シリンダユニュット) 10、110 吐出管 58、68
密度計 53、53’ 第1、2の近接スイッチ 63、63’ 第1、2の近接スイッチ 50、60 制御装置 56、66、
66’圧力計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送用のポンプピストン・シリンダユニ
    ットを、このポンプピストン・シリンダユニットに連結
    されている駆動用のピストン・シリンダユニットにより
    駆動して、前記搬送用のポンブピストン・シリンダユニ
    ットから搬送物を圧送するとき、 搬送物の充填効率ηを搬送物の圧力波形あるいは駆動用
    のピストン・シリンダユニットの油圧の圧力波形から求
    めて、次式により圧送量を演算することを特徴とする往
    復動型容積ポンプの圧送量検出方法。 Q=V×St×η×ρ 但し、Q: 単位時間当たりの圧送量 St:ポンプピストン・シリンダユニットの単位時間当
    たりのストローク数 η: 充填効率 ρ: 搬送物の比重 V: 搬送用のシリンダの容積
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送物の比重ρを、自動
    測定して演算する往復動型容積ポンプの圧送量検出方
    法。
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