JPH071219Y2 - ホ−ルソ− - Google Patents

ホ−ルソ−

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JPH071219Y2
JPH071219Y2 JP1987162800U JP16280087U JPH071219Y2 JP H071219 Y2 JPH071219 Y2 JP H071219Y2 JP 1987162800 U JP1987162800 U JP 1987162800U JP 16280087 U JP16280087 U JP 16280087U JP H071219 Y2 JPH071219 Y2 JP H071219Y2
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tubular body
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cutting
arc portion
cylindrical body
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JP1987162800U
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Inventor
昇 糸数
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糸数 幸一
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願考案は、ホールソーの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来より、比較的大きな径の孔を形成するための穿孔用
切削手段として、第4図(A)(B)に示すようにホー
ルソーが用いられている。このホールソーは、被切削物
に対して、穿孔の中心を決定するためのドリル(a)
と、このドリル(a)の周囲を取り囲むと共に先端に穿
孔用刃(b′)を有する筒状体(b)と、ドリル(a)
と筒状体(b)の後部を固定し、且つ動力部(図示せ
ず)から回転力を両者に伝えるシャンク部(c)とを備
えたものである。このホールソーの筒状体(b)の横断
面は、略正円で、その中心に回転軸となるドリル(a)
が位置するものである。
ところが、このような従来のホールソーは、穿孔によっ
て生じた切り屑が、ホールソーの外周面と穿孔された孔
内周との間のわずかな隙間に詰まり、切削力が減衰する
という欠点があった。この詰まりは、被切削物の厚みが
大きい場合や、被切削物から多量の切り屑が発生する場
合、深刻化する。例えば、被切削物が軟鉄の場合、その
厚みが10mm以上になったときや、ALC(気泡コンクリー
ト)板等の切り屑の多量に発生する被切削物に対して穿
孔作業を行うときに顕在化する。
この切り屑の発生の問題に対する一般的な解決手段とし
ては、筒状体の外周に切り屑排除用の溝をスパイラル状
に形成することが知られている。ところが、この溝は筒
状体の外周の切削することにより形成され、ホールソー
の製造工程を複雑化させる。また、切り屑排除のために
有効な深さは、1.0〜1.5mm以上必要とされ、その溝を形
成するには、筒状体の全体の厚み(筒状体の横断面にお
ける筒状体の板厚)を3.0mm程度にする必要がある。こ
のような、製造工程の複雑化、筒状体の板厚の大きさ
は、製品コストのプッシュアップの要因となっている。
また、上記のように、板厚の大きな筒状体を用いる結
果、被切削物に対する穿孔においては、筒状体の先端の
刃によって、筒状体の板厚よりもさらに大きな幅の溝を
形成する必要が生ずる。そのため、実開昭57−131210号
公報に記載のホールソーのように、筒状体の先端に、被
加工物の外側を切削する外側切削用刃と、被加工物の内
側を切削する内側切削用刃とを交互に設け、大きな幅で
切削を行う必要までが生じてしまう。
さらに、切り屑が多量に発生すると、筒状体の内周と、
被切削物の切削形成した円形の溝の内側の周面との間に
も切り屑がつまりだしてしまう。ところが、上記のスパ
イラル状の溝は、筒状体の外周にのみ形成されているた
め、これらの内側に溜まる切り屑の排除には、有効に機
能しない。しかも、これを防止するには、筒状体の内周
面にもスパイラル状の溝を形成する必要が生ずるが、内
外にスパイラル状の溝を形成すると、さらに筒状体の板
厚を大きくする必要が生じ、又製作工程がより一層複雑
なものとなってしまう。
〔考案が解決しようとする課題〕
本願考案は、筒状体の板厚を大きくせずとも、優れた切
り屑排除機能を発揮し得るホールソーを提供し、ホール
ソーの製造工程の複雑化を防ぎ、製品コストの上昇を抑
えんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕 そこで本願考案は、筒状体の先端縁に多数の切削用刃が
設けられ、この筒状体を回転させることにより、被切削
物に円形の穴を明けるホールソーにおいて、次の構成を
有するものを特徴とするものを提供することにより、上
記の問題点を解決する。
本願考案のホールーにあっては、上記筒状体(b)の少
なくとも先端側部分が、その軸方向と直交する横断面に
おいて、回転軸を中心(p)として一定の半径を有する
複数の第1円弧部分(1)と、これらの複数の第1円弧
部分(1)間に切削以外の手段で形成され、且つ第1円
弧部分より小さな径を有する複数の他の円弧部分(2)
(3)(3′)とから構成されている。これらの円弧部
分(1)(2)(3)(3′)は、上記横断面におい
て、略2mm以下の互いに等しい厚みを有し、第1円弧部
分(1)と他の円弧部分(2)(3)(3′)とが、径
内方向に後退する段差部(4)によって接続されること
により、他の円弧部分(2)(3)(3′)が第1円弧
部分(1)より径内方向に後退した位置に配位されてい
ることを特徴とするものである。この筒状体には、筒状
体の外部から内部に貫通する孔を設けておいてもよい。
〔作用〕
本願考案では、筒状体(b)の少なくとも先端側部分
が、その軸方向と直交する横断面において、回転軸を中
心(p)として一定の半径を有する複数の第1円弧部分
(1)と、これらの複数の第1円弧部分(1)間に切削
以外の手段で形成され、且つ、第1円弧部分の半径より
も小さな半径を有する複数の他の円弧部分(2)(3)
(3′)とから構成されている。従って、被切削物に切
削形成された円形の溝の外側の周面と、他の円弧部分
(2)(3)(3′)の外周面との間には、隙間が形成
される。又、これらの円弧部分(1)(2)(3)
(3′)は、上記横断面において、略2mm以下の互いに
等しい厚みを有すると共に、第1円弧部分(1)と他の
円弧部分(2)(3)(3′)とが、径内方向に後退す
る段差部(4)によって接続されることにより、他の円
弧部分(2)(3)(3′)が第1円弧部分(1)より
径内方向に後退した位置に配位されているため、被切削
物に切削形成された円形の溝の内側の周面と、第1円弧
部分(1)の内周面との間にも、隙間が形成される。こ
のように、本願考案では、筒状体(b)の外面側及び内
面側の双方に、溝の内外の壁面との間に隙間を形成する
ことができる。そして、この内外の隙間に切り屑が逃が
され、切削抵抗を筒状体の内外両面において確実に減少
させることができる。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本願考案の実施例を説明する。
第1図に本願考案の第1の実施例を、第2図に第2の実
施例を、第3図に第3の実施例を夫々示す。これらは、
第4図(A)に示すホールソーの筒状体(b)を第4図
(B)を同じ方向から眺めた略図である。図示は略する
が、各図の中心(p)に第4図のドリル(a)が位置す
る。また、筒状体(b)は、横断面において、略2mm以
下の厚みを有すると共に、その先端に切削刃を有するも
のであるが、これらを1本の線で代表して表現し、細部
の記載を省略した。
この第1の実施例の筒状体(b)全体は、回転軸を中心
(p)とした一定の半径を有する第1円弧部分(1)
と、同回転軸を中心とした一定の半径を有すると共に同
半径が第1円弧部分の半径よりも小さく設定された第2
円弧部分(2)とが交互に形成されている。これらの円
弧部分(1)(2)は、横断面において、略2mm以下の
互いに等しい厚みを有すると共に、互いに隣接する各円
弧部分(1)(2)が径内方向に後退する段差部(4)
により接続されたものであり、第2円弧部分(2)は第
1円弧部分(1)より、径内方向に後退した位置に配位
されているものである。
従って、被切削物に対する切削に際しては、被切削物に
切削形成された円形の溝の外側の周面と第2円弧部分
(2)の内周面との間に、隙間(S)が形成される。
又、切削形成された円形の溝の内側の周面と第1円弧部
分(1)の内周面との間に、隙間(t)が形成され、こ
の内外の充分な隙間(s)(t)に切り屑が逃がされ、
切削抵抗を筒状体(b)の内外両面において確実に減少
させることができるものである。又、各円弧部分(1)
(2)は、夫々回転軸からの距離を一定としてなるた
め、回転の安定性を保つことができる。
次に第2図へ第2実施例を示す。この実施例は、上記第
1実施例の第2円弧部分(2)へ、第2円弧部分(2)
よりも大きな半径を有すると共に、第1円弧部分(1)
よりも小さな半径を有する第3円弧部分(3)を設けた
ものである。
さらに第3図へ第3実施例を示す。この実施例は、上記
第1実施例の第2円弧部分(2)へ、第2円弧部分
(2)よりも小さな半径を有する第3円弧部分(3′)
を設けたものである。
尚、上記実施例の他、各円弧部分の数は適宜変更して実
施することができる。また、各円弧部分の形状は、実用
新案登録請求の範囲の記載を逸脱しないことを条件に適
宜変更でき、筒状体の内外を貫通する孔(図示せず)を
形成して実施してもよい。この孔は、第1図乃至第3図
に示す筒状体の、回転方向の臨む側の段差部(4)に設
けておくと、切り屑を強制的に筒状体内部に導くことが
でき、効果的である。
又、各実施例において、筒状体の内部の切り屑を外部へ
強制的に排出するための吸引装置を取り付けたもの(例
えば実開昭63−179013号として出願公開された実願昭62
−69089号)として実施することも可能である。
このホールソーの主たる用途としては、金属、木材、AL
C(気泡コンクリート)等を切削することが挙げれる
が、他の素材の穿孔に用いることも可能である。切削用
刃は、筒状体と同一素材により一体に形成してもよい
が、各種チップ、セグメントダイヤ等の別体の刃先を、
筒状体に固定してもよい。さらに刃が形成された部分付
近を、ホールソー本体から脱着自在に形成しておいても
便利である。
〔考案の効果〕
以上、本願考案のホールソーにおいては、筒状体の第1
円弧部分の内側及び他の円弧部分の外側と、被加工物に
切削形成された円形の溝との間に隙間を形成することが
できる。しかも、筒状体の板厚を大きくせずとも、これ
らの隙間を、切り屑の排除に充分な大きさと適当な形状
になすことができ、この内外の大きな隙間に切り屑が逃
がされ、切削抵抗を筒状体の内外両面において確実に減
少させることができる。
よって本願考案は、切り屑の排除と切削能力の向上に寄
与しホールソーの製造工程の複雑化を防ぎ、製品コスト
の上昇を抑えることができるホールソーを提供すること
ができたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の第1の実施例の筒状体の略端面図、
第2図は本願考案の第2の実施例の筒状体の略端面図、
第3図は本願考案の第3の実施例の筒状体の略端面図、
第4図(A)は従来例を示す全体斜視図、第4図(B)
はその正面図である。 (1)……第1円弧部分、(2)……第2円弧部分、
(3)(3′)……第3円弧部分、(4)……段差部、
(a)……ドリル、(b)……筒状体、(p)……中
心、(s)(t)……隙間、(u)(v)……回転軌
跡。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状体の先端縁に多数の切削用刃が設けら
    れ、この筒状体を回転させることにより、被切削物に円
    形の穴を明けるホールソーにおいて、 上記筒状体(b)の少なくとも先端側部分が、その軸方
    向と直交する横断面において回転軸を中心(p)として
    一定の半径を有する複数の第1円弧部分(1)と、これ
    らの複数の第1円弧部分(1)間に切削以外の手段で形
    成され、且つ、第1円弧部分より小さな径を有する複数
    の他の円弧部分(2)(3)(3′)とから構成され、 これらの円弧部分(1)(2)(3)(3′)が、上記
    横断面において、略2mm以下の互いに等しい厚みを有
    し、 第1円弧部分(1)と他の円弧部分(2)(3)
    (3′)とが、第1円弧部分(1)の両端から径内方向
    に後退する段差部(4)によって接続されることによ
    り、他の円弧部分(2)(3)(3′)が第1円弧部分
    (1)より径内方向に後退した位置に配位されているこ
    とを特徴とするホールソー。
  2. 【請求項2】筒状体が、筒状体の外部から内部に貫通す
    る孔を有することを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のホールソー。
JP1987162800U 1986-12-18 1987-10-23 ホ−ルソ− Expired - Lifetime JPH071219Y2 (ja)

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