JPH0712153U - 保温断熱材敷設型ｌｅｄ治療器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 近赤外電磁波を幅射するＬＥＤを使用したＬＥＤ指圧温
灸器において、ＬＥＤから幅射する近赤外電磁波と、そ
のＬＥＤから発生する熱エネルギーと、ＬＥＤ回路に配
設した抵抗器から発生する熱エネルギーの外部への漏れ
を防止するため、ＬＥＤ回路の周辺に発泡ポリウレタン
等の保温断熱材を付設する。 【目的】ＬＥＤから幅射する近赤外電磁波と、そのＬＥ
Ｄから発生する熱エネルギーとＬＥＤ回路に配設した抵
抗器から発生する熱エネルギーの外部への漏れを防止す
るため、ＬＥＤ回路の周辺に発泡ポリウレタン等の保温
断熱材を付設して皮膚の加温効率を向上させるためのＬ
ＥＤ治療器を提供する。 【構成】指向性および外部量子効率の優れた近赤外電磁
波幅射ＬＥＤおよびＬＥＤ回路基板とＬＥＤ回路基板を
取り囲むように付設された発泡ポリウレタン等の保温断
熱材から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

厚生省の国民生活基礎調査によれば、日本人における疾病症状は筋骨格系、即 ち、肩凝り、腰痛、手足の関節痛が高い比率を占めている。本考案はこれら肩凝 りや腰痛の治療を血行促進によって治療しようとするものである。 本考案は、上皮層および皮下層に存在する患部を治療する為のＬＥＤ患部治療 器に関するもので、更に詳細には、上皮層を通過し、皮下層まで達する近赤外電 磁波を幅射するＬＥＤとそのＬＥＤ群の周囲に付設した保温断熱体により、ＬＥ Ｄが幅射する近赤外電磁波の外部への漏れを防止すると共に、ＬＥＤおよびＬＥ Ｄ回路に配設された他のデバイス例えば抵抗器から発生する熱エネルギーを前記 保温断熱体により外部への漏れを防止して、前記近赤外電磁波および熱エネルギ ーを効率良く上皮層および皮下層近傍へ導き上皮層および皮下層近傍の血行を促 進させ、上皮層および皮下層近傍に存在する患部、例えば、肩凝り、腰痛等を治 療するためのＬＥＤ治療器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、赤外電磁波は長波長程、水や水を保有する生体内に入り込み易く、其の 内部に入り熱変換され内部を加温するとするのが通説であった。しかし、財団法 人産業研究所発行による「遠赤外線セラミックの技術基盤の整備に関する調査研 究」にも記載される通り、水や水を保有する生体内への赤外電磁波の吸収は、長 波長程、極表面で吸収され易く、短い波長の赤外電磁波程内部への進入が可能で あることが明確化されて来た。近年、かかる近赤外電磁波を利用する治療法が盛 んになり、レーザ光を利用した腰痛、肩懲りを治療する研究も行われるようにな っている。しかし、レーザ光による治療はレーザ光がコーヒーレントな電磁波で あること、また、レーザ光がいかに低出力なソフトレーザにせよ二次的障害を誘 発する恐れがあることから極めて高度な知見を持つ専門家による直接の治療が必 要であると考えられている。一方、ＬＥＤにおいては、かかる専門家による直接 の治療の必要もなく、一般家庭において治療が行い得る治療器を提供しうる。近 赤外電磁波を使用するＬＥＤ治療器については、既に実用新案登録願平成２年第 １０６９０２号によりＬＥＤ指圧温灸器の考案が出願されており、更に、前記出 願の技術的な延長として、平成４年第０５００４３号の考案を出願されている。 しかし、ＬＥＤ治療器の構造及び治療時における皮膚への密着の度合いによって はＬＥＤ治療器の電磁波幅射体群の近傍における空気の対流による熱エネルギー の外部への放出と幅射する熱電磁波の漏れが生じ、治療箇所が感ずる感温度には ばらつきが生ずることが明確になった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上述の背景に鑑みてなされた考案であり、実施例で記載する通り、 水を保有す生体内へ進入し易いＬＥＤから幅射する短い波長の赤外光電磁波と、 ＬＥＤおよびＬＥＤ回路に配設された他のデバイス例えば抵抗器から発生する熱 エネルギーの空気対流による熱エネルギーの外部放出と幅射する熱電磁波の漏れ を防止することにより、効率良く生体内部を加温して生体内部の血行を促進しつ つ上皮層および皮下層の生体内患部を治療することを目的とした近赤外電磁波と 熱エネルギーを併用した生体内患部治療器を提供するものである。ここで言う近 赤外電磁波とは上皮層を通し、皮下層まで達し易い、即ち７００ｎｍから１００ ０ｎｍの波長を有する電磁波を言い、熱エネルギーとは通電によるＬＥＤおよび 回路系から発生する熱を言う。

【０００４】

【実施例】

９３０ｎｍ〜９６０ｎｍの範囲に発光のピーク波長を有するＬＥＤ（図におけ る記号１で示す。）および又は８３０ｎｍ〜８８０ｎｍの範囲に発光のピーク波 長を有すＬＥＤおよびサーミスターを含む抵抗素子（図示せず）とを配線基板（ 図における記号２で示す。）上にロウ着配列して回路装置を組み、配線基板上に ロウ着配列されたＬＥＤおよび抵抗素子群、即ち、電磁波幅射体群の周囲に、内 周部に赤外電磁波を反射するアルミニウム粉の埋込部を設けた発泡ポリウレタン 系保温断熱材（図における記号３で示す。）を付設し、治療においてＬＥＤの頭 部が皮膚面に接触する際に、保温断熱体が皮膚加温部を包むように皮膚に接触し て、皮膚を加温するエネルギーの外部への漏れを防止するようになした保温断熱 材を付設したＬＥＤ治療器を作成した。

【０００５】

【考案の効果】

本考案によれば、ＬＥＤが幅射する近赤外電磁波とＬＥＤおよび抵抗素子、即 ち、電磁波幅射体群から発生する熱エネルギーの外部への漏れが防止出来るので 、エネルギー効率の良好な、かつ、一定の感温度が得られるＬＥＤ治療器を提供 し得る。

【０００６】

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の実施例の概略図である。

【図２】図２は他の実施例の概略図である。

【符号の説明】

１ ＬＥＤ、 ２ 配線基板 ３ 保温断熱材 ４ アルミニウム粉埋込部 ５ 保温断熱材と配線基板とのカン合部 ６ 裏蓋部 ７ 配線基板上に塗布した遠赤外幅射セラミック体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 近赤外電磁波および熱エネルギーを併用
   するＬＥＤ治療器において、電磁波輻射体群の周囲を保
   温断熱体で囲み、治療中における、ＬＥＤが幅射する近
   赤外電磁波および電磁波輻射体群が放出する熱エネルギ
   ーの外部への漏れを防止するようになしたＬＥＤ治療器
   に関する。