JPH07121240B2 - 細菌の薬剤感受性試験法 - Google Patents

細菌の薬剤感受性試験法

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JPH07121240B2
JPH07121240B2 JP3288604A JP28860491A JPH07121240B2 JP H07121240 B2 JPH07121240 B2 JP H07121240B2 JP 3288604 A JP3288604 A JP 3288604A JP 28860491 A JP28860491 A JP 28860491A JP H07121240 B2 JPH07121240 B2 JP H07121240B2
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dna
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泰裕 瀬戸
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貴至 種田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院等の施設で利用さ
れる細菌の薬剤感受性試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗生物質等の化学療法剤の発見は、医学
の世界に革命的な発展をもたらした。しかしペニシリン
の発見から半世紀を経た現在、臨床材料から分離される
細菌、家畜、養殖魚から分離される細菌の多くが多剤耐
性化し、菌の薬剤感受性を測定することなしに、化学療
法剤を使用することはほとんど不可能な状態になってい
る。
【0003】ところで、薬剤感受性の測定には次の2つ
の大きな目的がある。 (1) 臨床細菌、家畜、水産関係で分離された細菌がある
薬剤に感受性であるか否かを決定し、その薬剤を、その
細菌が原因となっている疾病の治療、予防に使用できる
か否かを判断する。 (2) 病院、施設において分離された細菌の薬剤感受性、
耐性が測定されたデータを集積することにより、耐性菌
の疫学的な状況を明らかにする。広い範囲で集積された
データを用いて、種々の対策を立てることが可能にな
る。
【0004】薬剤感受性試験には現在大別して3つの方
法が用いられている。 (1) 寒天平板希釈法 ある決まった寒天培地に、薬剤の倍々希釈系列を加え、
この培地に被検細菌を接種し、その菌の発育を阻止する
薬剤の最小濃度(MIC)を測定する。 (2) 液体培養法 ある決まった液体培地に、薬剤の倍々希釈系列を加え、
この培地に被検細菌を接種し、その菌の発育阻止のMI
Cを測定する。 (3) ディスク法 被検細菌を寒天平板上に塗抹し、一定の濃度の薬剤を含
ませたディスクを置き、拡散した薬剤によって菌の発育
が阻止される円の直径を測定する。
【0005】寒天平板希釈法は、薬剤のMIC値を正し
く測定するために最も多く使用されている方法で、現
在、新薬の評価等に国際的に用いられている。ディスク
法は簡便であるため、臨床検査で広く使用されている。
液体培養法は、現在あまり使用されていないが、検査業
務を自動化する手段として将来性のある方法である。病
院等での臨床微生物検査の主要な工程は以下の通りであ
る。 サンプル(患者標本等)(一部保存)→塗抹検査(菌の
有無を確認)→(増菌培養)→分離培養→確認培養→生
化学的性状検査・血清学的検査→→菌の同定 ↓ 薬剤感受性試験→投与薬剤の決定 これらの工程の中で、菌の同定に関しては最近 DNAプロ
ーブ法により検査時間の大幅な短縮が可能となってき
た。しかしながら、薬剤感受性試験については培養法に
基づいた方法によらねばならず、菌の分離工程が必須と
なっている。薬剤感受性試験のための DNAプローブの開
発も試みられているが、薬剤耐性遺伝子をターゲットと
したもので実用域には達していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
の薬剤に対する特定の細菌の感受性試験を短期間で行う
方法を提供することである。本発明の他の目的は、特定
の薬剤に対する特定の細菌の感受性試験を、該特定の細
菌以外の細菌が混在している状況下においても細菌の分
離をすることなく行うことができる方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、特定の
薬剤を含有する培地に、被検細菌又は該被検細菌と他の
細菌の混合物を接種し、培養後、該被検細菌のrRNA の
特異的配列に相補するDNAをプローブとして用いてrRNA-
DNAハイブリダイゼーションを行い、該被検細菌の増殖
菌量を測定することにより達成される。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。リボゾー
ムRNA(rRNA)は生物が生存する上で必須の細胞構成
成分であり、細菌におけるrRNAは、5S、16S及び2
3Sの3種類から構成されている。その構造(塩基配
列)は生物の進化の過程において比較的よく保存されて
いる。たとえば大腸菌と枯草菌のrRNAを比較した場合、
70〜80%の相同性がある。rRNAの中でも 16S rRNA
については、比較的よく研究がなされており、多くの生
物種においてその塩基配列が同定されている。更に、2
3Sについても最近研究が進み、配列が同定された種も
増えてきている。5Sも同様であるが、菌種間の差(可
変領域)を特定するのはやや困難である。このようにrR
NA には種々の生物で共通に保存されている領域以外に
生物種によって構造が異なる可変領域の存在が知られて
おり、この領域に対応する DNAプローブを用いてハイブ
リダイゼーション法により細菌の検出・同定を行う方法
が近年開発されてきた。rRNAは細胞当たり104 個以上
存在し、ハイブリダイゼーション法のターゲットとして
は感度の面からも有効である。この rRNA-DNA ハイブリ
ダイゼーション法は言い換えれば特定細菌のrRNA数を高
感度で検出する方法である。
【0009】rRNAは生命を維持する上で重要な役割を担
っている。従って、その数は生存状態を敏感に反映す
る。本発明は、このようなrRNAの性質を応用したもので
ある。即ち、薬剤に感受性がある菌は、薬剤の存在によ
り生存あるいは増殖できなくなるため、その菌のrRNA数
は減少するかあるいは変化しない。一方、薬剤に対し耐
性を有する菌は、薬剤の有無に関わらず増殖するため、
rRNA数は増加する。これらの状態を、 rRNA-DNA ハイブ
リダイゼーション法により、簡便、迅速、且つ特異的に
検出することにより、菌の分離・同定を行うことなく、
被検細菌の薬剤感受性を簡便、迅速に試験することがで
きる。
【0010】次に、本発明のrRNA-DNAハイブリダイゼー
ションを利用した薬剤感受性試験を適用することができ
る菌種の例及び、その試験に使用されるプローブ、すな
わちその菌のrRNAの特異的配列に相補するDNAの塩基
配列の例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。16SrRNAに相補するDNA の例 マイコプラズマ・ハイオニューモニエ(Mycoplasma hyop
neumoniae) 豚流行性肺炎原因菌 CTTGGTGAAG CTTGAAGGCT CCTTTGAATA(配列番号1) マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumonia
e) ヒトマイコプラズマ性肺炎原因菌(特願昭61-151849
号、J.Gen.Microbiol.,133, 1968 −1974(1987),Gobel,
U.B. et al.) CTCTAGCCAT TACCTGCTAA (配列番号2) プロテウス・ブルガリス(Proteus vulgaris) 土壌細菌、腐敗物から大量に検出される細菌(FEMS Mic
robiol. Let., 43, 187-193(1987),Gobel,U.B. et al.) CCCCTGCTTT GGTCCGTAGA CGTC(配列番号3) アエロモナス・サルモニシダ(Aeromonas salmonicida) 人の胃腸炎に関与していると考えられている細菌 (BIO/
TECHNOLOGY, 8, 233-236(1990),Gannon,F. et al.) CCGTATCTCT ACAGGATTCC (配列番号4) ボルデテラ・ブロンキセプチカ(Bordetella bronchisep
tica) 豚萎縮性鼻炎原因菌 AGGCCGAAGC CCGTGCTGCC G (配列番号5) CTCCCTCTGA CACACTCTAG CCCGGTAGTT AAAA (配列番号
6) GCACTCCCAA ATCTCTTCGG GATT (配列番号7) 大腸菌 TCGTCAGCAA AGAAGCAAGC TTCTTCCTG (配列番号8)23SrRNAに相補するDNA の例 大腸菌(23S rRNA遺伝子 #132-148 に相補する配
列) AGTGTGTCGA AACACAC(配列番号9) 緑膿菌(23S rRNA遺伝子 #132-148 に相補する配
列) ACCTAGGTTA TCCTAGG(配列番号10) 本発明の薬剤感受性試験は、例えば次の2ステップの手
順で行うことができる。 1)薬剤含有培地を用いた被検細菌の培養 試料を、特定の薬剤をMIC上限あるいは治療上効果が
期待できる濃度で含有する液体培地に加え検体とする。
薬剤を含まない培地にも同様に試料を加え対照とする。
これより約0.5mlをサンプリングし、直ちに等容の20
%N−アセチル−L−システインを加え−20℃で保存
する。次いで、適当な温度で培養を行う。培養時間は、
測定する菌種により異なるが、通常の細菌では4〜5時
間程度、マイコプラズマ等のように増殖が遅いものでも
18時間程度でよい。また、使用する培地は個々の菌に
適した選択培地あるいは通常の薬剤感受性試験用の液体
培地を用いる。 2)rRNA-DNAハイブリダイゼーション法による被検細菌
量の測定 培養開始前及び培養終了時の検体と対照について、それ
ぞれ約0.5mlをとり、直ちに等容の20%N−アセチル
−L−システインを加え固定菌液とする。菌量に応じて
適宜10%N−アセチル−L−システインで希釈し、ド
ットブロット作製装置にてナイロン膜上に各固定菌液を
スポットする。ここですべてのサンプルは同じ希釈率で
あることが望ましい。ナイロン膜を80℃、1時間乾燥
させた後、プレハイブリダイゼーション、32P標識をし
たプローブを用いたハイブリダイゼーション、洗浄を行
う。次いで、ナイロン膜上のスポットを切り取り、液体
シンチレーションカウンターで放射能カウントを測定す
る。これにより増殖菌量を知ることができる。培養によ
る菌の増殖が、対照に比較して検体が少ない場合には、
当該薬剤に感受性ありと判定することができ、一方、両
方の値が近似の場合には、当該薬剤に対して耐性あるい
は当該薬剤による治療上の効果は期待できないと判定す
ることができる。ハイブリダイゼーションのすべての操
作は、約4時間で終了する。
【0011】豚流行性肺炎原因菌マイコプラズマ・ハイ
オニューモニエは、細菌の中でも最も生育速度の遅いも
ののひとつで、分離・同定には1カ月程度を要する。そ
れゆえ、現状では薬剤感受性試験は行われていない。本
発明によれば、このような菌の薬剤感受性試験も24時
間以内に行うことが可能である。 実施例1 16S rRNA/DNA ハイブリダイゼーションを
用いたマイコプラズマ・ハイオニューモニエの薬剤感受
性試験 1)他の細菌混在下における薬剤含有培地でのマイコプ
ラズマ・ハイオニューモニエの培養 マイコプラズマ・ハイオニューモニエ(ATCC 25934)及
び他の細菌として緑膿菌 (ATCC 9721)を BHL培地にそれ
ぞれ約107 菌体/mlになるように混合し、その50μ
l を各種薬剤を1.75μg /ml含有する同培地5mlに接種
した。その約0.5mlを採取し、0.5mlの20%N−アセ
チル−L−システイン溶液を加え−20℃で保存した。
対照としては、薬剤を含有しない BHL培地に同量の菌液
を接種したものを用いた。
【0012】薬剤としては、キタサマイシン、チアムリ
ン、酒石酸タイロシンを使用した。本試験に使用したマ
イコプラズマ・ハイオニューモニエはこれらの薬剤につ
いては感受性を示し、緑膿菌はいずれの薬剤に対しても
耐性を有していることを、通常の薬剤感受性試験法で確
認しておいた。37℃で培養を行い、18時間、36時
間後に0.5mlづつ培養液を採取し、0.5mlの20%N−
アセチル−L−システイン溶液を加え、rRNA-DNAハイブ
リダイゼーション法による検出試験に供した。 2)rRNA-DNAハイブリダイゼーション法によるマイコプ
ラズマ・ハイオニューモニエ菌量の測定 プローブとしては、下記の塩基配列を有する DNAを DNA
合成機(アプライド・バイオシステムズ社、モデル391E
P)にて合成し、5′末端をT4ポリヌクレオチド・キナ
ーゼで32P標識し使用した。
【0013】CTTGG TGAAG CTTGA AGGCT CCTTTGAATA
(配列番号1) 被検培養液及び対照培養液を10%N−アセチル−L−
システイン溶液で10倍に希釈し、そのおのおの50μ
lをドットブロット作製装置(アドバンテック東洋社、
DP48) に供し、ナイロン膜(S&S社、ナイトラン13N)
上にスポットした。このナイロン膜を80℃、1時間乾
燥後、60℃のプレハイブリダイゼーション溶液( 5xS
SC−5xDenhaldt's solution-0.2 % SDS-100μg/ml Yea
st tRNA)に30分間浸漬した。続いて60℃のハイブリ
ダイゼーション溶液(プレハイブリダイゼーション溶液
に2x106 c.p.m./mlの32P標識プローブを加えたもの)
に1時間浸漬した。60℃の 5xSSC−0.2% SDSで2分
間ずつ3回洗浄し、風乾後、ナイロン膜上のスポットを
切り取り、液体シンチレーション・カウンターを用いて
放射能カウントを測定した。結果を図1に示す。
【0014】図1から、培養18時間後において、抗生
物質含有培地におけるマイコプラズマ・ハイオニューモ
ニエの増殖が顕著に抑制されていること、すなわちマイ
コプラズマ・ハイオニューモニエがこれらの抗生物質に
対して感受性であることがわかる。緑膿菌の増殖速度は
速く、18時間以内に定常期まで達するが、マイコプラ
ズマ・ハイオニューモニエでは最適の培養条件でも定常
期に達するまでに3日以上かかる。本発明方法によれ
ば、この両者が混合された極端な条件下でも、対照との
比較により24時間以内に薬剤感受性試験が可能である
ことがわかる。実施例2 16S rRNA/DNA ハイブリダ
イゼーションを用いた大腸菌の薬剤感受 性試験 1)他の細菌混在下における薬剤含有培地での大腸菌の
培養 大腸菌NIHJ株、ZF2191株、ボルデテラ・ブロンキセプチ
カMAKABE3-1 株をオキシテトラサイクリン50μg / mlを
含むBacto Antibiotic mediun No. 3(Difco社製)5ml
にそれぞれ105 菌体/mlになるように下記の組合せで
接種した。
【0015】(A) 大腸菌NIHJ株のみ (B) 大腸菌ZF2191株のみ (C) 大腸菌NIHJ株+大腸菌ZF2191株 (D) 大腸菌NIHJ株+ボルデテラ・ブロンキセプチカMAKA
BE3-1 株 対照としては、薬剤を含有しない同培地に大腸菌NIHJ株
を同量接種したものを用いた。
【0016】大腸菌NIHJ株は、オキシテトラサイクリン
に感受性を示し、大腸菌ZF2191株及びボルデテラ・ブロ
ンキセプチカMAKABE3-1 株は耐性を有している。それぞ
れの培養液から、接種直後、4時間後、8時間後にその
0.5mlを採取し、0.5mlの20%N−アセチル−L−シ
ステイン溶液を加えて−20℃で保存した。保存試料
を、16S検出用プローブを用いたrRNA-DNAハイブリダ
イゼーション法による検出試験に供した。 2)rRNA-DNAハイブリダイゼーション法による菌量の測
定 16S検出用プローブとしては、下記の塩基配列を有す
る DNAを DNA合成機(アプライド・バイオシステムズ
社、モデル391EP)にて合成し、5′末端をT4ポリヌク
レオチド・キナーゼで32P標識し使用した。
【0017】TCGTCAGCAA AGAAGCAAGC TTCTTCCTG (配列
番号8) 被検培養液及び対照培養液を10%N−アセチル−L−
システイン溶液で5倍に希釈し、そのおのおの100μ
lをドットブロット作製装置(アドバンテック東洋社、
DP48) に供し、ナイロン膜(S&S社、ナイトラン13N)
上にスポットした。このナイロン膜を80℃、1時間乾
燥後、60℃のプレハイブリダイゼーション溶液( 5xS
SC−5xDenhaldt's solution-0.2 % SDS-100μg/ml Yea
st tRNA)に30分間浸漬した。続いて60℃のハイブリ
ダイゼーション溶液(プレハイブリダイゼーション溶液
に2x106 c.p.m./mlの32P標識プローブを加えたもの)
に1時間浸漬した。60℃の 5xSSC−0.2% SDSで2分
間ずつ3回洗浄し、風乾後、ナイロン膜上のスポットを
切り取り、液体シンチレーション・カウンターを用いて
放射能カウントを測定した。結果を図2に示す。
【0018】オキシテトラサイクリンに耐性のある大腸
菌ZF2191株を含む培養液からのみ放射能カウントが検出
された。培養開始後、4時間で有意な差が認められた。
また、ボルデテラ・ブロンキセプチカMAKABE3-1 株はオ
キシテトラサイクリン耐性を有しているが、大腸菌では
ないため検出されなかった。これらの結果から、本発明
の方法によれば、薬剤耐性試験と菌の同定ステップを同
時に行うことが可能であることがわかる。 実施例3 23SrRNA/DNAハイブリダイゼーションを用
いた薬剤感受性試験 使用菌株:Pseudomonas aeruginosa ATCC9721 本菌に対する薬剤の最小発育阻止濃度(MIC)は以下
の通り。
【0019】 アンピシリン(AP) >100 μg/ml オキシテトラサイクリン(OTC) 25 μg/ml ゲンタマンシン(GM) 6.3 μg/ml コリスチン(CL) 3.2 μg/ml 使用プローブ:P. aeruginosa 23S rRNA遺伝子 #132-
148 に相補する合成DNA ACCTA GGTTA TCCTA GG (配列番号10) P. aeruginosa ATCC9721株 103細胞を上記4種の抗生物
質を含む薬剤感受性測定用ブイヨン2mlに接種し、32
℃で培養した。0、2、18時間後に培養液の200μ
lを採取し、等容の20%N−アセチル−L−システイ
ンを加え、−20℃で保存した。
【0020】この検体について、上記プローブを用いた
ハイブリダイゼーションによる検出試験を行った。ハイ
ブリダイゼーションは50℃で他の実施例と同様の方法
により行った。結果を表1に示す。 表1 ────────────────────────────────── 放射能カウント(cpm) 0時間 2時間 18時間 ────────────────────────────────── 対照(薬剤なし) 12 50 2843 AP 100 μg/ml 9 69 2268 AP 50 μg/ml 3 41 2619 AP 5 μg/ml 10 28 2674 OTC 100 μg/ml 2 7 46 OTC 50 μg/ml 3 5 39 OTC 5 μg/ml 11 25 365 GM 100 μg/ml 13 2 1 GM 50 μg/ml 4 7 26 GM 5 μg/ml 4 5 26 CL 100 μg/ml 8 5 0 CL 50 μg/ml 12 0 0 CL 5 μg/ml 10 4 13 ────────────────────────────────── 表1は、培養18時間で採取したサンプルからはもちろ
んのこと、培養2時間で採取したサンプルからも、本菌
がアンピシリン耐性を有していることを確認できること
を示している。また、本菌に対するGM、CLの増殖抑制効
果が高いこともわかる。 実施例4 23S rRNA/DNA ハイブリダイゼーションを
用いた大腸菌及び緑膿菌の薬剤感受性試験 1)他の細菌存在下における薬剤含有培地での大腸菌及
び緑膿菌の培養 大腸菌 JM109株(プラスミドpUC118を含む。アンピシリ
ン耐性)、NIHJ株(アンピシリン感受性)、及び緑膿菌
(Pseudomonas aeruginosa ATCC9721株、アンピシリン
耐性)を、アンピシリン 100μg/mlを含むBacto
Antibiotic medium No.3(Difco 社製)5mlにそれぞれ
103 菌体/mlになるように下記の組合せで接種した。
【0021】(A)大腸菌NIHJ株のみ (B)大腸菌JM109 株のみ (C)緑膿菌ATCC9721株のみ (D)大腸菌NIHJ株+緑膿菌ATCC9721株 (E)大腸菌JM109 株+緑膿菌ATCC9721株 対照としては、薬剤を含有しない同培地に大腸菌NIHJ
株、及び緑膿菌ATCC9721株を同量接種したものを用い
た。
【0022】それぞれの培養液から、接種直後、2時間
後、18時間後にその0.5 mlを採取し、0.5 mlの20%
N−アセチル−L−システイン溶液を加えて−20℃で
保存した。保存試料を、23S検出用プローブを用いた
rRNA-DNAハイブリダイゼーション法による検出試験に供
した。 2)rRNA-DNAハイブリダイゼーション法による菌の検出 大腸菌、緑膿菌それぞれの23S検出用プローブとして
は、下記の塩基配列を有するDNA を、DNA 合成機(アプ
ライド・バイオシステムズ社、モデル391EP )にて合成
し、5′末端をT4ポリヌクレオチド・キナーゼで32
標識したものを使用した。 大腸菌検出用:AGTGTGTCGA AACACAC(大腸菌23SrRNA
遺伝子 #132-148 に相補する配列)(配列番号9) 緑膿菌検出用:ACCTAGGTTA TCCTAGG(緑膿菌23SrRNA
遺伝子 #132-148 に相補する配列)(配列番号10) N−アセチル−L−システイン溶液を加えた被検培養液
及び対照培養液100μlをドットブロット作製装置
(アドバンテック東洋社、DP48)に供し、ナイロン
膜(S&S社、ナイトラン13N)上にスポットした。
【0023】このナイロン膜を80℃、1時間乾燥後、
50℃のプレハイブリダイゼーション溶液(5xSSC-5xDe
nhaldt's solution-0.2 %SDS-100 μg/ml Yeast tRN
A)に30分浸漬した。続いて50℃のハイブリダイゼー
ション溶液(プレハイブリダイゼーション溶液に2x106
c.p.m./ml の32P標識プローブを加えたもの)に1時間
浸漬した。50℃の5xSSC-0.2 %SDS 溶液で2分間ずつ
3回洗浄し、風乾後、ナイロン膜のスポットを切り取
り、液体シンチレーション・カウンターを用いて放射能
カウントを測定した。結果を表2及び表3に示す。
【0024】 表2 大腸菌検出用プローブ ────────────────────────────────── 放射能カウント(cpm) 0時間 2時間 18時間 ────────────────────────────────── 対照(薬剤なし) 10 55 3321 大腸菌NIHJ株 6 11 13 大腸菌JM109 株 9 52 2721 緑膿菌ATCC9721株 4 2 6 大腸菌NIHJ株+緑膿菌ATCC9721株 11 7 38 大腸菌JM109 株+緑膿菌ATCC9721株 13 49 2551 ────────────────────────────────── 表2は、培養18時間で採取したサンプルからはもちろ
んのこと、培養2時間で採取したサンプルからも、大腸
菌JM109 株がアンピシリン耐性を有していることを確認
できることを示している。
【0025】 表3 緑膿菌検出用プローブ ────────────────────────────────── 放射能カウント(cpm) 0時間 2時間 18時間 ────────────────────────────────── 対照(薬剤なし) 12 50 2843 大腸菌NIHJ株 2 3 3 大腸菌JM109 株 4 10 7 緑膿菌ATCC9721株 9 69 2268 大腸菌NIHJ株+緑膿菌ATCC9721株 3 41 2219 大腸菌JM109 株+緑膿菌ATCC9721株 10 38 2174 ────────────────────────────────── 表3は、培養18時間で採取したサンプルからはもちろ
んのこと、培養2時間で採取したサンプルからも、緑膿
菌ATCC9721株がアンピシリン耐性を有していることを確
認できることを示している。
【0026】
【発明の効果】本発明の薬剤感受性試験法によれば、試
験に要する時間を大幅に短縮することができる。マイコ
プラズマ・ハイオニューモニエのように培養に時間がか
かる細菌においても、従来の方法では通常1週間以上要
する試験時間を、24時間以内に短縮できる。また、他
の細菌が混在している場合にも、分離培養を行う必要が
ない。これらのことから、感染症に対する使用薬剤の決
定等の対応を簡便且つ迅速に行うことが可能となる。
【0027】さらに本発明の方法によれば、薬剤耐性試
験と菌の同定ステップを同時に行うことが可能である。
【0028】
【配列表】
【0029】配列番号:1 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 CTTGGTGAAG CTTGAAGGCT CCTTTGAATA 30
【0030】配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 CTCTAGCCAT TACCTGCTAA 20
【0031】配列番号:3 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 CCCCTGCTTT GGTCCGTAGA CGTC 24
【0032】配列番号:4 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 CCGTATCTCT ACAGGATTCC 20
【0033】配列番号:5 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 AGGCCGAAGC CCGTGCTGCC G 21
【0034】配列番号:6 配列の長さ:34 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 CTCCCTCTGA CACACTCTAG CCCGGTAGTT AAAA 34
【0035】配列番号:7 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 GCACTCCCAA ATCTCTTCGG GATT 24
【0036】配列番号:8 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 TCGTCAGCAA AGAAGCAAGC TTCTTCCTG 29
【0037】配列番号:9 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 AGTGTGTCGA AACACAC 17
【0038】配列番号:10 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 ACCTAGGTTA TCCTAGG 17
【図面の簡単な説明】
【図1】マイコプラズマ・ハイオニューモニエに対する
薬剤感受性試験の結果を示す図面である。
【図2】大腸菌NIHJ株、ZF2191株及びボルデテラ・ブロ
ンキセプチカMAKABE3-1 株に対するオキシテトラサイク
リン耐性試験の結果を示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12Q 1/18 C12R 1:19) (C12Q 1/18 C12R 1:37) (72)発明者 種田 貴至 千葉県佐倉市王子台2−5−2 ベルタウ ン203号 (72)発明者 阪野 哲也 千葉県佐倉市宮前2−19−6 (56)参考文献 特表 平1−503356(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の薬剤を含有する培地に、被検細菌
    又は該被検細菌と他の細菌との混合物を接種し、培養
    後、該被検細菌のrRNAの特異的配列に相補するDN
    Aをプローブとして用いてrRNA−DNAハイブリダ
    イゼーションを行い、該被検細菌の増殖菌量を測定する
    ことにより、該被検細菌の該特定の薬剤に対する感受性
    を試験する方法であって、 該被検細菌が、マイコプラズマ・ハイオニューモニエ、
    マイコプラズマ・ニューモニエ、プロテウス・ブルガリ
    ス、アエロモナス・サルモニシダ、ボルデテラ・ブロン
    キセプチカ、大腸菌及び緑膿菌からなる群から選ばれ、 該被検細菌が、マイコプラズマ・ハイオニューモニエで
    ある場合には、配列番号1で表される塩基配列を有する
    DNAをプローブとして使用し、 該被検細菌が、マイコプラズマ・ニューモニエである場
    合には、配列番号2で表される塩基配列を有するDNA
    をプローブとして使用し、 該被検細菌が、プロテウス・ブルガリスである場合に
    は、配列番号3で表される塩基配列を有するDNAをプ
    ローブとして使用し、 該被検細菌が、アエロモナス・サルモニシダである場合
    には、配列番号4で表される塩基配列を有するDNAを
    プローブとして使用し、 該被検細菌が、ボルデテラ・ブロンキセプチカである場
    合には、配列番号5、6又は7で表される塩基配列を有
    するDNAをプローブとして使用し、 該被検細菌が、大腸菌である場合には、配列番号8又は
    9で表される塩基配列を有するDNAをプローブとして
    使用し、 該被検細菌が、緑膿菌である場合には、配列番号10で
    表される塩基配列を有するDNAをプローブとして使用
    することを特徴とする細菌の薬剤感受性試験法。
  2. 【請求項2】 被検細菌が、緑膿菌である請求項1記載
    の細菌の薬剤感受性試験法。
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