JPH07119583A - 燃料噴射ノズル - Google Patents
燃料噴射ノズルInfo
- Publication number
- JPH07119583A JPH07119583A JP26669493A JP26669493A JPH07119583A JP H07119583 A JPH07119583 A JP H07119583A JP 26669493 A JP26669493 A JP 26669493A JP 26669493 A JP26669493 A JP 26669493A JP H07119583 A JPH07119583 A JP H07119583A
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- JP
- Japan
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- retaining nut
- nozzle
- nozzle body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料噴射ノズルのリテーニングナットに作用
する反力によるノズルボディの変形を抑制して燃料噴霧
の不安定化あるいは不均一を予防する。 【構成】 ニードル４を摺動自在に収容したノズルボデ
ィ３をノズルホルダ１の先端に締付固定するリテーニン
グナット２と前記ノズルボディ３の当接面をそれぞれノ
ズルボディ３の先端に近づくにつれて段付状に小径とな
る複数の同心円状に分割する。分割された当接面５ａ、
５ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをそれぞれニードル４の
軸線と直交する平面で構成し、各当接面５ａ、５ｂ、５
ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをニードル４の軸線方向の異なる
位置に配設し、あるいはリテーニングナット２の形状を
改善したことにより、リテーニングナット２に作用する
反力でノズルボディ３が縮径変形しないようにした。
する反力によるノズルボディの変形を抑制して燃料噴霧
の不安定化あるいは不均一を予防する。 【構成】 ニードル４を摺動自在に収容したノズルボデ
ィ３をノズルホルダ１の先端に締付固定するリテーニン
グナット２と前記ノズルボディ３の当接面をそれぞれノ
ズルボディ３の先端に近づくにつれて段付状に小径とな
る複数の同心円状に分割する。分割された当接面５ａ、
５ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをそれぞれニードル４の
軸線と直交する平面で構成し、各当接面５ａ、５ｂ、５
ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをニードル４の軸線方向の異なる
位置に配設し、あるいはリテーニングナット２の形状を
改善したことにより、リテーニングナット２に作用する
反力でノズルボディ３が縮径変形しないようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの燃
焼室に燃料を噴射供給する燃料噴射ノズルに係り、詳し
くは、ニードルの渋りあるいは運動の鈍化などによる燃
料噴霧の不安定化を予防できるようにした燃料噴射ノズ
ルに関するものである。
焼室に燃料を噴射供給する燃料噴射ノズルに係り、詳し
くは、ニードルの渋りあるいは運動の鈍化などによる燃
料噴霧の不安定化を予防できるようにした燃料噴射ノズ
ルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の燃料噴射ノズルにおいては、例え
ば図４に示したようにニードルａを摺動自在に収容した
ノズルボディｂをノズルホルダｃの先端にリテーニング
ナットｄで締付固定し、このリテーニングナットｄの下
面を図示しないエンジンのシリンダヘッドに圧接させる
ようにしていた。また、リテーニングナットｄとシリン
ダヘッドの間のシール性を確保するために、通常はリテ
ーニングナットｄにおけるシリンダヘッドへの当接面ｅ
を球面で構成して両者を線接触させるようにすることが
多い。なお、リテーニングナットｄとシリンダヘッドの
間には必要に応じて銅スリーブなどで構成されたシール
材（図示省略）を挟み込んでシールの信頼性を高くする
ことが多い。
ば図４に示したようにニードルａを摺動自在に収容した
ノズルボディｂをノズルホルダｃの先端にリテーニング
ナットｄで締付固定し、このリテーニングナットｄの下
面を図示しないエンジンのシリンダヘッドに圧接させる
ようにしていた。また、リテーニングナットｄとシリン
ダヘッドの間のシール性を確保するために、通常はリテ
ーニングナットｄにおけるシリンダヘッドへの当接面ｅ
を球面で構成して両者を線接触させるようにすることが
多い。なお、リテーニングナットｄとシリンダヘッドの
間には必要に応じて銅スリーブなどで構成されたシール
材（図示省略）を挟み込んでシールの信頼性を高くする
ことが多い。
【０００３】上記従来例のようにリテーニングナットｄ
の当接面ｅを球面で構成した場合は、シリンダヘッドと
リテーニングナットｄとの間のシール性を高くできるに
も拘らず、リテーニングナットｄに作用する締付反力で
ノズルボディｂが縮径変形してニードルａの渋りを招
き、あるいは、摺動抵抗が大きくなってニードルａの動
きが鈍くなるために燃料噴霧のバラツキが生じ、もしく
は、燃料噴霧が不均一になってしまうという不具合があ
る。なお、ユニットインジェクタの場合においても、高
圧噴射にともなってカム駆動による荷重が増大してリテ
ーニングナットに作用する反力が大きくなり、蓄圧式噴
射装置のノズルの場合は噴射圧力が高いためにそれだけ
ノズルの締付トルクが大きくなるために、いずれにして
もノズルボディｂの変形量が大きくなってしまう。
の当接面ｅを球面で構成した場合は、シリンダヘッドと
リテーニングナットｄとの間のシール性を高くできるに
も拘らず、リテーニングナットｄに作用する締付反力で
ノズルボディｂが縮径変形してニードルａの渋りを招
き、あるいは、摺動抵抗が大きくなってニードルａの動
きが鈍くなるために燃料噴霧のバラツキが生じ、もしく
は、燃料噴霧が不均一になってしまうという不具合があ
る。なお、ユニットインジェクタの場合においても、高
圧噴射にともなってカム駆動による荷重が増大してリテ
ーニングナットに作用する反力が大きくなり、蓄圧式噴
射装置のノズルの場合は噴射圧力が高いためにそれだけ
ノズルの締付トルクが大きくなるために、いずれにして
もノズルボディｂの変形量が大きくなってしまう。
【０００４】一方、ディーゼルエンジンから排出される
窒素酸化物の少なくして排気特性を改善するためにはニ
ードルを二段階に開弁作動さるようにした二段開弁圧ノ
ズルを採用することが有効である。このような二段開弁
圧ノズルにおいてはニードルの一段目リフト量を厳密に
調整しなければ所期の目的を達成できない。また、この
ような二段開弁圧ノズルは燃料の噴射圧力も高いために
ノズルの締付トルクが高くなり、これにともなってリテ
ーニングナットに作用する締付反力が大きくなってノズ
ルボディの変形量も大きくなる。
窒素酸化物の少なくして排気特性を改善するためにはニ
ードルを二段階に開弁作動さるようにした二段開弁圧ノ
ズルを採用することが有効である。このような二段開弁
圧ノズルにおいてはニードルの一段目リフト量を厳密に
調整しなければ所期の目的を達成できない。また、この
ような二段開弁圧ノズルは燃料の噴射圧力も高いために
ノズルの締付トルクが高くなり、これにともなってリテ
ーニングナットに作用する締付反力が大きくなってノズ
ルボディの変形量も大きくなる。
【０００５】しかしながら、二段開弁圧ノズルにおいて
は、締付反力によるノズルボディの変形量が一段目リフ
ト量の大きさに対して無視できない程度に大きくなって
燃料噴霧に大きな影響を及ぼすために、ノズルの締付ト
ルクのバラツキなどによる燃料噴霧の不安定化が増大し
てしまうという不具合があった。
は、締付反力によるノズルボディの変形量が一段目リフ
ト量の大きさに対して無視できない程度に大きくなって
燃料噴霧に大きな影響を及ぼすために、ノズルの締付ト
ルクのバラツキなどによる燃料噴霧の不安定化が増大し
てしまうという不具合があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、ノズルの締付トルクのバラ
ツキあるいはユニットインジェクタにおけるカム駆動に
よって生じる荷重などによる燃料噴霧の不安定化あるい
は不均一を予防できる燃料噴射ノズルを提供することを
課題としている。
みてなされたものであって、ノズルの締付トルクのバラ
ツキあるいはユニットインジェクタにおけるカム駆動に
よって生じる荷重などによる燃料噴霧の不安定化あるい
は不均一を予防できる燃料噴射ノズルを提供することを
課題としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ニードルを摺動自在に収容したノズルボデ
ィをノズルホルダの先端にリテーニングナットで締付固
定するとともに、該リテーニングナットの下面をエンジ
ンのシリンダヘッドに圧接させるようにした燃料噴射ノ
ズルにおいて、前記ノズルボディとリテーニングナット
の当接面をそれぞれノズルボディの先端に近づくにつれ
て段付状に小径となる複数の同心円状に分割している。
そして、分割された当接面をそれぞれニードルの軸線に
対して略直交する平面で構成するとともに、各当接面を
ニードルの軸線方向の異なる位置に配設したことを特徴
としている。
に本発明は、ニードルを摺動自在に収容したノズルボデ
ィをノズルホルダの先端にリテーニングナットで締付固
定するとともに、該リテーニングナットの下面をエンジ
ンのシリンダヘッドに圧接させるようにした燃料噴射ノ
ズルにおいて、前記ノズルボディとリテーニングナット
の当接面をそれぞれノズルボディの先端に近づくにつれ
て段付状に小径となる複数の同心円状に分割している。
そして、分割された当接面をそれぞれニードルの軸線に
対して略直交する平面で構成するとともに、各当接面を
ニードルの軸線方向の異なる位置に配設したことを特徴
としている。
【０００８】また本発明は、ノズルボディとリテーニン
グナットの当接面をそれぞれニードルの軸線に対して略
直交する平面で構成するとともに、前記リテーニングナ
ットにおけるシリンダヘッドへの当接面をニードルの軸
線に対して略直交する接線を有する円弧面で構成したこ
とを特徴としている。
グナットの当接面をそれぞれニードルの軸線に対して略
直交する平面で構成するとともに、前記リテーニングナ
ットにおけるシリンダヘッドへの当接面をニードルの軸
線に対して略直交する接線を有する円弧面で構成したこ
とを特徴としている。
【０００９】さらに本発明は、ノズルボディとリテーニ
ングナットの当接面をそれぞれノズルボディの先端に近
づくにつれて大径となる円錐面で構成するとともに、リ
テーニングナットにおけるシリンダヘッドへの当接面を
ニードルの軸線に対して略直交する平面で構成したこと
を特徴としている。
ングナットの当接面をそれぞれノズルボディの先端に近
づくにつれて大径となる円錐面で構成するとともに、リ
テーニングナットにおけるシリンダヘッドへの当接面を
ニードルの軸線に対して略直交する平面で構成したこと
を特徴としている。
【００１０】
【作用】ノズルの締付トルクあるいはカム駆動による荷
重などによってリテーニングナットに作用する反力は該
リテーニングナットからノズルボディに伝達される。と
ころが、反力の伝達面となる当接面を複数に分割形成し
てニードルの軸線方向の異なる位置に配設しているため
に、前記反力がノズルボディの一点に集中して伝達され
ることがなく、分散される。従って、リテーニングナッ
トに作用する反力によるノズルボディの応力が実質的に
小さくなって変形が抑制されるために、ニードルの渋り
が予防されるとともに、ニードルの動きの円滑性が確保
される。
重などによってリテーニングナットに作用する反力は該
リテーニングナットからノズルボディに伝達される。と
ころが、反力の伝達面となる当接面を複数に分割形成し
てニードルの軸線方向の異なる位置に配設しているため
に、前記反力がノズルボディの一点に集中して伝達され
ることがなく、分散される。従って、リテーニングナッ
トに作用する反力によるノズルボディの応力が実質的に
小さくなって変形が抑制されるために、ニードルの渋り
が予防されるとともに、ニードルの動きの円滑性が確保
される。
【００１１】また、リテーニングナットにおけるシリン
ダヘッドへの当接面を、ニードルの軸線に対して略直交
する接線を有する円弧面で構成した場合は、反力がニー
ドルの軸線に対して平行に作用する。また、この反力が
ニードルの軸線に対して略直交する平面で構成された当
接面を介してノズルボディに伝達されるために、反力に
よる応力もニードルの軸線と平行な方向に作用する。従
って、反力が大きい場合においてもノズルボディが縮径
変形されることがなく、ニードルの渋りが予防されると
ともに、ニードルの動きの円滑性が確保される。
ダヘッドへの当接面を、ニードルの軸線に対して略直交
する接線を有する円弧面で構成した場合は、反力がニー
ドルの軸線に対して平行に作用する。また、この反力が
ニードルの軸線に対して略直交する平面で構成された当
接面を介してノズルボディに伝達されるために、反力に
よる応力もニードルの軸線と平行な方向に作用する。従
って、反力が大きい場合においてもノズルボディが縮径
変形されることがなく、ニードルの渋りが予防されると
ともに、ニードルの動きの円滑性が確保される。
【００１２】さらに、ノズルボディとリテーニングナッ
トの当接面をそれぞれノズルボディの先端に近づくにつ
れて大径となる円錐面で構成した場合は、反力による応
力がノズルボディを拡径させる方向に作用する。このた
めに、ノズルボディの縮径変形が予防され、ニードルの
渋りが予防されるとともに、ニードルの動きの円滑性が
確保される。
トの当接面をそれぞれノズルボディの先端に近づくにつ
れて大径となる円錐面で構成した場合は、反力による応
力がノズルボディを拡径させる方向に作用する。このた
めに、ノズルボディの縮径変形が予防され、ニードルの
渋りが予防されるとともに、ニードルの動きの円滑性が
確保される。
【００１３】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図１は本発明の第１実施例を示すノズル先端
部の縦断面図であり、ノズルホルダ１の先端にリテーニ
ングナット２で締付固定したノズルボディ３の内部にニ
ードル４を摺動自在に収容している。
説明する。図１は本発明の第１実施例を示すノズル先端
部の縦断面図であり、ノズルホルダ１の先端にリテーニ
ングナット２で締付固定したノズルボディ３の内部にニ
ードル４を摺動自在に収容している。
【００１４】ここに本実施例においては、リテーニング
ナット２とノズルボディ３との当接面５、６をそれぞれ
ノズルボディ３の先端に近づくにつれて段付状に小径と
なる複数の同心円状に分割している。そして、分割され
た当接面５ａ、５ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをそれぞ
れニードル４の軸線に対して直交する平面で構成すると
ともに、各当接面５ａ、５ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃ
をニードル４の軸線方向の異なる位置に配設したことを
特徴としている。
ナット２とノズルボディ３との当接面５、６をそれぞれ
ノズルボディ３の先端に近づくにつれて段付状に小径と
なる複数の同心円状に分割している。そして、分割され
た当接面５ａ、５ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをそれぞ
れニードル４の軸線に対して直交する平面で構成すると
ともに、各当接面５ａ、５ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃ
をニードル４の軸線方向の異なる位置に配設したことを
特徴としている。
【００１５】７はシリンダヘッド、８はリテーニングナ
ット２とシリンダヘッド７の間のシール材として機能す
る銅スリーブであり、リテーニングナット２におけるシ
リンダヘッド７への当接面９を球面で構成することによ
り、リテーニングナット２とシリンダヘッド７を線接触
させて両者間のシール性を高くするようにしている。１
０は噴口、１１は燃料溜り、１２は燃料の供給通路であ
る。
ット２とシリンダヘッド７の間のシール材として機能す
る銅スリーブであり、リテーニングナット２におけるシ
リンダヘッド７への当接面９を球面で構成することによ
り、リテーニングナット２とシリンダヘッド７を線接触
させて両者間のシール性を高くするようにしている。１
０は噴口、１１は燃料溜り、１２は燃料の供給通路であ
る。
【００１６】以上のように構成された燃料噴射ノズルに
おいて、リテーニングナット２におけるシリンダヘッド
７への当接面９を球面で構成している。従って、ノズル
の締付トルクあるいはユニットインジェクタの駆動荷重
などによってリテーニングナット２に作用する反力のう
ちのニードル４の軸線に向う分力は大きなものとなるた
めに、この分力によってノズルボディ３が縮径変形しよ
うとする。
おいて、リテーニングナット２におけるシリンダヘッド
７への当接面９を球面で構成している。従って、ノズル
の締付トルクあるいはユニットインジェクタの駆動荷重
などによってリテーニングナット２に作用する反力のう
ちのニードル４の軸線に向う分力は大きなものとなるた
めに、この分力によってノズルボディ３が縮径変形しよ
うとする。
【００１７】ところが、反力の伝達面となる当接面をそ
れぞれ複数に分割形成し、しかも、各当接面５ａ、５
ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをニードル４の軸線に対し
て直交する平面で構成するとともに、各当接面５ａ、５
ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをニードル４の軸線方向の
異なる位置に配設しているために、ニードル４の軸線に
向う分力がノズルボディ３の一点に集中して伝達される
ことがなく、分散される。従って、反力によるノズルボ
ディ３の応力が実質的に小さくなって変形が抑制される
ために、ニードル４の渋りが予防されるとともに、ニー
ドル４の動きの円滑性が確保される。
れぞれ複数に分割形成し、しかも、各当接面５ａ、５
ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをニードル４の軸線に対し
て直交する平面で構成するとともに、各当接面５ａ、５
ｂ、５ｃ、６ａ、６ｂ、６ｃをニードル４の軸線方向の
異なる位置に配設しているために、ニードル４の軸線に
向う分力がノズルボディ３の一点に集中して伝達される
ことがなく、分散される。従って、反力によるノズルボ
ディ３の応力が実質的に小さくなって変形が抑制される
ために、ニードル４の渋りが予防されるとともに、ニー
ドル４の動きの円滑性が確保される。
【００１８】また、図２は本発明の第２実施例を示すノ
ズル先端部の縦断面図である。この第２実施例において
はリテーニングナット２とノズルボディ３の当接面５、
６をそれぞれニードル４の軸線に対して直交する平面で
構成している。そして、リテーニングナット２における
シリンダヘッド７への当接面９をニードル４の軸線に対
して直交する接線を有する円弧面で構成している。
ズル先端部の縦断面図である。この第２実施例において
はリテーニングナット２とノズルボディ３の当接面５、
６をそれぞれニードル４の軸線に対して直交する平面で
構成している。そして、リテーニングナット２における
シリンダヘッド７への当接面９をニードル４の軸線に対
して直交する接線を有する円弧面で構成している。
【００１９】従って、この第２実施例の場合は反力がリ
テーニングナット２に対してニードル４の軸線と平行に
作用する。また、この反力がニードル４の軸線に対して
直交する平面で構成された当接面５、６を介してノズル
ボディ３に伝達されるために、反力による応力もニード
ル４の軸線と平行な方向に作用する。このために、反力
が大きい場合においてもノズルボディ３が縮径変形され
ることがなく、ニードル４の渋りが予防されるととも
に、ニードル４の動きの円滑性が確保される。
テーニングナット２に対してニードル４の軸線と平行に
作用する。また、この反力がニードル４の軸線に対して
直交する平面で構成された当接面５、６を介してノズル
ボディ３に伝達されるために、反力による応力もニード
ル４の軸線と平行な方向に作用する。このために、反力
が大きい場合においてもノズルボディ３が縮径変形され
ることがなく、ニードル４の渋りが予防されるととも
に、ニードル４の動きの円滑性が確保される。
【００２０】さらに、図３は本発明の第３実施例を示す
ノズル先端部の縦断面図である。この第３実施例におい
てはリテーニングナット２とノズルボディ３の当接面
５、６をそれぞれノズルボディ３の先端に近づくにつれ
て大径となる円錐面で構成するとともに、リテーニング
ナット２におけるシリンダヘッド７への当接面９をニー
ドル４の軸線に対して直交する平面で構成している。
ノズル先端部の縦断面図である。この第３実施例におい
てはリテーニングナット２とノズルボディ３の当接面
５、６をそれぞれノズルボディ３の先端に近づくにつれ
て大径となる円錐面で構成するとともに、リテーニング
ナット２におけるシリンダヘッド７への当接面９をニー
ドル４の軸線に対して直交する平面で構成している。
【００２１】このために、第３実施例の場合は反力によ
る応力がノズルボディ３を拡径させる方向に作用する。
よって、反力によるノズルボディ３の縮径変形が予防さ
れ、ニードル４の渋りが予防されるとともに、ニードル
４の動きの円滑性が確保される。
る応力がノズルボディ３を拡径させる方向に作用する。
よって、反力によるノズルボディ３の縮径変形が予防さ
れ、ニードル４の渋りが予防されるとともに、ニードル
４の動きの円滑性が確保される。
【００２２】なお、実施例ではいずれも図示しない燃料
噴射ポンプとに噴射管を介して接続される通常方式の燃
料噴射ノズルに本発明を適用しているが、噴射ポンプと
噴射ノズルを一体化したユニットインジェクタあるいは
蓄圧式噴射ポンプを備えた蓄圧式燃料噴射装置のノズル
に本発明を適用することもできる。
噴射ポンプとに噴射管を介して接続される通常方式の燃
料噴射ノズルに本発明を適用しているが、噴射ポンプと
噴射ノズルを一体化したユニットインジェクタあるいは
蓄圧式噴射ポンプを備えた蓄圧式燃料噴射装置のノズル
に本発明を適用することもできる。
【００２３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、リテーニングナットに作用する反力によるノズ
ルボディの縮径変形を防止してニードルの渋りを予防す
るとともにニードルの動きの鈍化を回避することができ
るために、噴射圧力の高圧化にともなってノズルの締付
トルクを大きくし、あるいは、締付トルクのバラツキが
大きくなった場合、もしくは、ユニットインジェクタの
カム駆動による荷重が増大した場合などにおいてもニー
ドルの渋りあるいは運動の鈍化を予防できるために、燃
料噴霧の安定性が向上する。
よれば、リテーニングナットに作用する反力によるノズ
ルボディの縮径変形を防止してニードルの渋りを予防す
るとともにニードルの動きの鈍化を回避することができ
るために、噴射圧力の高圧化にともなってノズルの締付
トルクを大きくし、あるいは、締付トルクのバラツキが
大きくなった場合、もしくは、ユニットインジェクタの
カム駆動による荷重が増大した場合などにおいてもニー
ドルの渋りあるいは運動の鈍化を予防できるために、燃
料噴霧の安定性が向上する。
【図１】本発明の第１実施例を示すノズル先端部の縦断
面図である。
面図である。
【図２】本発明の第２実施例を示すノズル先端部の縦断
面図である。
面図である。
【図３】本発明の第３実施例を示すノズル先端部の縦断
面図である。
面図である。
【図４】従来例を示すノズル先端部の縦断面図である。
１ ノズルホルダ ２ リテーニングナット ３ ノズルボディ ４ ニードル ５、５ａ、５ｂ、５ｃ、６、６ａ、６ｂ、６ｃ、９
当接面 ７ シリンダヘッド ８ 銅スリーブ １０ 噴口 １１ 燃料溜り １２ 供給通路
当接面 ７ シリンダヘッド ８ 銅スリーブ １０ 噴口 １１ 燃料溜り １２ 供給通路
Claims (3)
- 【請求項１】 ニードルを摺動自在に収容したノズルボ
ディをノズルホルダの先端にリテーニングナットで締付
固定するとともに、該リテーニングナットの下面をエン
ジンのシリンダヘッドに圧接させるようにした燃料噴射
ノズルにおいて、前記ノズルボディとリテーニングナッ
トの当接面をそれぞれノズルボディの先端に近づくにつ
れて段付状に小径となる複数の同心円状に分割し、分割
された当接面をそれぞれニードルの軸線に対して略直交
する平面で構成するとともに、各当接面をニードルの軸
線方向の異なる位置に配設したことを特徴とする燃料噴
射ノズル。 - 【請求項２】 ニードルを摺動自在に収容したノズルボ
ディをノズルホルダの先端にリテーニングナットで締付
固定するとともに、該リテーニングナットの下面をエン
ジンのシリンダヘッドに圧接させるようにした燃料噴射
ノズルにおいて、前記ノズルボディとリテーニングナッ
トの当接面をそれぞれニードルの軸線に対して略直交す
る平面で構成し、前記リテーニングナットにおけるシリ
ンダヘッドへの当接面をニードルの軸線に対して略直交
する接線を有する円弧面で構成したことを特徴とする燃
料噴射ノズル。 - 【請求項３】 ニードルを摺動自在に収容したノズルボ
ディをノズルホルダの先端にリテーニングナットで締付
固定するとともに、該リテーニングナットの下面をエン
ジンのシリンダヘッドに圧接させるようにした燃料噴射
ノズルにおいて、前記ノズルボディとリテーニングナッ
トの当接面をそれぞれノズルボディの先端に近づくにつ
れて大径となる円錐面で構成するとともに、リテーニン
グナットにおけるシリンダヘッドへの当接面をニードル
の軸線に対して略直交する平面で構成したことを特徴と
する燃料噴射ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26669493A JPH07119583A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 燃料噴射ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26669493A JPH07119583A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 燃料噴射ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119583A true JPH07119583A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17434392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26669493A Pending JPH07119583A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 燃料噴射ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07119583A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0890734A3 (de) * | 1997-07-11 | 2001-10-10 | Robert Bosch Gmbh | Kraftstoffeinspritzventil |
| EP1236887A2 (en) * | 2001-02-14 | 2002-09-04 | Denso Corporation | Fuel injection nozzle with a member to reduce the frictional force developed between parts during the clamping |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP26669493A patent/JPH07119583A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0890734A3 (de) * | 1997-07-11 | 2001-10-10 | Robert Bosch Gmbh | Kraftstoffeinspritzventil |
| EP1236887A2 (en) * | 2001-02-14 | 2002-09-04 | Denso Corporation | Fuel injection nozzle with a member to reduce the frictional force developed between parts during the clamping |
| US6609667B2 (en) * | 2001-02-14 | 2003-08-26 | Denso Corporation | Fuel injection nozzle |
| EP1236887A3 (en) * | 2001-02-14 | 2004-01-14 | Denso Corporation | Fuel injection nozzle with a member to reduce the frictional force developed between parts during the clamping |
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