JPH0711924B2 - 長尺ソリツド海底電力ケ−ブル - Google Patents
長尺ソリツド海底電力ケ−ブルInfo
- Publication number
- JPH0711924B2 JPH0711924B2 JP56115724A JP11572481A JPH0711924B2 JP H0711924 B2 JPH0711924 B2 JP H0711924B2 JP 56115724 A JP56115724 A JP 56115724A JP 11572481 A JP11572481 A JP 11572481A JP H0711924 B2 JPH0711924 B2 JP H0711924B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- conductor
- power cable
- submarine
- long
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は高低差によるケーブル内の脱油現象を防止した
長尺ソリッド海底電力ケーブルに関するものである。
長尺ソリッド海底電力ケーブルに関するものである。
長尺の海底電力ケーブル(以下、海底ケーブルと称す)
の需要は益々増加する傾向にある。海底ケーブルの亘長
が長くなると、OFケーブルは給油上限界に達し、ソリッ
ドケーブルの分野になって来る。
の需要は益々増加する傾向にある。海底ケーブルの亘長
が長くなると、OFケーブルは給油上限界に達し、ソリッ
ドケーブルの分野になって来る。
ソリッドケーブルは、第1図に例を示すように、撚線導
体1の外周に絶縁紙2を被覆して絶縁油を含浸させ、さ
らにその外側に鉛被3、鉄線鎧装4等の外装を施したも
のである。
体1の外周に絶縁紙2を被覆して絶縁油を含浸させ、さ
らにその外側に鉛被3、鉄線鎧装4等の外装を施したも
のである。
このようなソリッドケーブルを布設した場合、高低差が
大きいルートにおいては、布設されたケーブルの低い位
置にある鉛被3が油圧および負荷変化によるヒートサイ
クルによりふくれ、この部分に高い位置にあるケーブル
の絶縁油が移動する、いわゆる脱油現象が発生し、その
結果絶縁破壊に至ることもある。そしてこの現象につい
ては通常高低差10m以内であれば油圧が僅かであり、全
く問題ないとされている。
大きいルートにおいては、布設されたケーブルの低い位
置にある鉛被3が油圧および負荷変化によるヒートサイ
クルによりふくれ、この部分に高い位置にあるケーブル
の絶縁油が移動する、いわゆる脱油現象が発生し、その
結果絶縁破壊に至ることもある。そしてこの現象につい
ては通常高低差10m以内であれば油圧が僅かであり、全
く問題ないとされている。
この場合、絶縁油が撚線導体の撚素線間の隙間を通って
移動することが脱油現象の原因である。
移動することが脱油現象の原因である。
このため、上述の撚隙間を普通撚線より少なくした圧縮
導体を使用することにより、脱油現象はかなりの程度防
止できるが、圧縮導体は導体断面積が小さいものに対し
て可能であるが、例えば1000mm2以上の大導体になる
と、圧縮が不可能になる。又これを分割導体にすれば圧
縮が可能になるが、導体接続が困難になり、好ましくな
い。
導体を使用することにより、脱油現象はかなりの程度防
止できるが、圧縮導体は導体断面積が小さいものに対し
て可能であるが、例えば1000mm2以上の大導体になる
と、圧縮が不可能になる。又これを分割導体にすれば圧
縮が可能になるが、導体接続が困難になり、好ましくな
い。
従って大導体への圧縮の適用は甚だ困難であり、上記脱
油現象の防止はむつかしい。
油現象の防止はむつかしい。
本発明は、上述の問題点に鑑み成されたもので、長尺の
撚線導体の長さ方向に適当な間隔で溶接個所を設けるこ
とにより、高低差によるケーブル内の脱油現象を防止す
るよう構成した長尺ソリッド海底電力ケーブルを提供せ
んとするものである。
撚線導体の長さ方向に適当な間隔で溶接個所を設けるこ
とにより、高低差によるケーブル内の脱油現象を防止す
るよう構成した長尺ソリッド海底電力ケーブルを提供せ
んとするものである。
本発明を適用するソリッド海底ケーブルは、第1図に示
す構造に限られるものではなく、導体として非圧縮撚線
を使用し、これに含浸油紙絶縁を施した海底ケーブルに
広く適用しうるものである。
す構造に限られるものではなく、導体として非圧縮撚線
を使用し、これに含浸油紙絶縁を施した海底ケーブルに
広く適用しうるものである。
本発明において、適当な間隔で設ける撚線導体の溶接個
所は、撚線を一体にして溶接したものであり、撚線間の
接続の他に、連続した撚線の途中で撚隙間を無くするよ
うに溶着又は鑞付けしたものを含むものである。
所は、撚線を一体にして溶接したものであり、撚線間の
接続の他に、連続した撚線の途中で撚隙間を無くするよ
うに溶着又は鑞付けしたものを含むものである。
溶接の手段としては、銅導体の場合は鑞接、電気溶接
等、アルミニウム導体の場合はTIG又はMIG溶接が適当で
ある。
等、アルミニウム導体の場合はTIG又はMIG溶接が適当で
ある。
又各溶接個所の間の適当な間隔とは、海底ケーブルを布
設した場合、撚隙間のない溶接個所で絶縁油の移動が防
止され、溶接個所間で最早や高低差による脱油現象を起
さないケーブル長さを意味する。
設した場合、撚隙間のない溶接個所で絶縁油の移動が防
止され、溶接個所間で最早や高低差による脱油現象を起
さないケーブル長さを意味する。
海底ケーブルを第2図に示すように、海底に布設した場
合、点P−Q間および点Q−R間にそれぞれ高低差Hが
存在し、それらの間のケーブル長をそれぞれl1,l2とす
る。
合、点P−Q間および点Q−R間にそれぞれ高低差Hが
存在し、それらの間のケーブル長をそれぞれl1,l2とす
る。
脱油現象は高低差に関係するので、高低差Hを最早脱油
現象を起さない高さ(例えば通常10m以下)とし、海底
ケーブル5のP,Q,R点にそれぞれ溶接個所を設ければ、
ケーブル5内に脱油現象が発生しないことになり、本発
明によるソリッド海底ケーブルが得られる。
現象を起さない高さ(例えば通常10m以下)とし、海底
ケーブル5のP,Q,R点にそれぞれ溶接個所を設ければ、
ケーブル5内に脱油現象が発生しないことになり、本発
明によるソリッド海底ケーブルが得られる。
この場合、各溶接個所の間の間隔は、高低差Hの最大限
定値(例、10m)に相当するケーブル長さl1,l2より短
かく選定すれば良い。
定値(例、10m)に相当するケーブル長さl1,l2より短
かく選定すれば良い。
実際には、各溶接個所の間隔は、海底ケーブルの実際の
布設条件に合せて個々に決定するか、又は間隔長さl1,
l2……のうち最小の長さを選び、等間隔にしても良い。
布設条件に合せて個々に決定するか、又は間隔長さl1,
l2……のうち最小の長さを選び、等間隔にしても良い。
第3図は本発明ケーブルの実施例を製造する方法を説明
する図である。図において、10は撚線導体で、サプライ
ドラム11から紙巻機13に供給される。紙巻機13に入る直
前で、撚線導体10は適当な間隔で溶接され、溶接部12が
形成される。このように溶接部12,12……が設けられた
撚線導体10は紙巻きされ、絶縁油を含浸された後、さら
に鉛被、鉄線鎧装等の外装が施され、本発明によるソリ
ッド海底ケーブルに仕上げられる。
する図である。図において、10は撚線導体で、サプライ
ドラム11から紙巻機13に供給される。紙巻機13に入る直
前で、撚線導体10は適当な間隔で溶接され、溶接部12が
形成される。このように溶接部12,12……が設けられた
撚線導体10は紙巻きされ、絶縁油を含浸された後、さら
に鉛被、鉄線鎧装等の外装が施され、本発明によるソリ
ッド海底ケーブルに仕上げられる。
かように構成された本発明の海底ケーブルは次のような
効果を有する。
効果を有する。
(イ)長尺の撚線導体の長さ方向に適当な間隔で溶接個
所を設けるから、海底ケーブルを高低差の大きい海底に
布設した場合、撚隙間のない溶接個所で絶縁油の移動が
防止され、かつ各溶接個所間のケーブル長が最早やケー
ブル内の脱油現象を起さない高低差に相当するから、脱
油現象を防止する効果がある。
所を設けるから、海底ケーブルを高低差の大きい海底に
布設した場合、撚隙間のない溶接個所で絶縁油の移動が
防止され、かつ各溶接個所間のケーブル長が最早やケー
ブル内の脱油現象を起さない高低差に相当するから、脱
油現象を防止する効果がある。
(ロ)撚線導体の単長に製造上(巻取、サプライドラム
等)の制限があっても、溶接個所を設けることにより、
導体に関しては無限長の長尺のものが製造可能で、大導
体の海底ケーブルでも長尺のものが製造可能である利点
がある。
等)の制限があっても、溶接個所を設けることにより、
導体に関しては無限長の長尺のものが製造可能で、大導
体の海底ケーブルでも長尺のものが製造可能である利点
がある。
第1図はソリッド海底電力ケーブルの例を示す横断面図
である。 第2図は本発明ケーブルの実施例を海底に布設した状態
を示す縦断面図である。 第3図は本発明ケーブルの実施例を製造する方法を説明
する図である。 1,10……撚線導体、2……絶縁紙、3……鉛被、4……
鉄線鎧装、5……海底ケーブル、11……サプライドラ
ム、12……溶接部、13……紙巻機、H……高低差、l1,
l2……ケーブル長、P,Q,R……点(溶接個所)。
である。 第2図は本発明ケーブルの実施例を海底に布設した状態
を示す縦断面図である。 第3図は本発明ケーブルの実施例を製造する方法を説明
する図である。 1,10……撚線導体、2……絶縁紙、3……鉛被、4……
鉄線鎧装、5……海底ケーブル、11……サプライドラ
ム、12……溶接部、13……紙巻機、H……高低差、l1,
l2……ケーブル長、P,Q,R……点(溶接個所)。
Claims (2)
- 【請求項1】長尺の撚線導体の長さ方向に連続した撚線
の途中で、適当な間隔で撚隙間をなくすように溶着又は
鑞接個所を設けることにより、高低差によるケーブル内
の脱油現象を防止するように構成したことを特徴とする
長尺ソリッド海底電力ケーブル。 - 【請求項2】適当な間隔が、海底ケーブル布設時の高低
差が10m以内となるケーブル長である特許請求の範囲第
1項記載の長尺ソリッド海底電力ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56115724A JPH0711924B2 (ja) | 1981-07-22 | 1981-07-22 | 長尺ソリツド海底電力ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56115724A JPH0711924B2 (ja) | 1981-07-22 | 1981-07-22 | 長尺ソリツド海底電力ケ−ブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5816409A JPS5816409A (ja) | 1983-01-31 |
JPH0711924B2 true JPH0711924B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=14669543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56115724A Expired - Lifetime JPH0711924B2 (ja) | 1981-07-22 | 1981-07-22 | 長尺ソリツド海底電力ケ−ブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711924B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61273792A (ja) * | 1985-05-28 | 1986-12-04 | Toshiba Corp | 半導体メモリ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5381441A (en) * | 1976-12-27 | 1978-07-18 | Furukawa Electric Co Ltd | Method of welding conductor of oil power cable |
-
1981
- 1981-07-22 JP JP56115724A patent/JPH0711924B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5816409A (ja) | 1983-01-31 |
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