JPH071190Y2 - パチンコ玉揚送装置に於ける螺旋体制御機構 - Google Patents

パチンコ玉揚送装置に於ける螺旋体制御機構

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JPH071190Y2
JPH071190Y2 JP1989023744U JP2374489U JPH071190Y2 JP H071190 Y2 JPH071190 Y2 JP H071190Y2 JP 1989023744 U JP1989023744 U JP 1989023744U JP 2374489 U JP2374489 U JP 2374489U JP H071190 Y2 JPH071190 Y2 JP H071190Y2
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義明 福田
真二 粕谷
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狭山精密工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、移送パイプ内に内設された移送螺旋体と該移
送パイプに接続して垂直状に立ち上がる揚送パイプ内に
揚送螺旋体とを内設すると共に、両螺旋体をそれぞれの
モータにより個別に回転させ汚れたパチンコ玉を攪乱混
合しながら研磨するようにしたパチンコ玉揚送装置に係
わり、特に装置全体の電源ON操作の時に於いて、先に揚
送モータで揚送螺旋体を回転させたのち、数秒遅らせて
移送螺旋体を移送モータで回転させ得る遅延手段を、電
源スイッチから移送螺旋体の移送モータへの配線の途中
に介在させたパチンコ玉揚送装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、ホール内の島では汚れたパチンコ玉を回収
し、合成樹脂等から成る顆粒状の研磨粒により磨きなが
ら汚れを除去し、再び還元する装置として知られている
パチンコ玉揚送装置が広く普及している。
上記のパチンコ玉揚送装置は通常、一箇所(島の中央付
近)に設置され回収したパチンコ玉と研磨粒とを混入さ
せながら移送するための移送螺旋体を内設した水平状の
移送パイプと、該移送螺旋体で移送されたパチンコ玉と
研磨粒を垂直状に揚送するための揚送螺旋体を内設した
揚送パイプとが連通交叉部にて接続されてL字状に形成
されており、それぞれの螺旋体の一端には螺旋体を個別
に回転させる駆動モータが設けられている。それぞれの
駆動モータは装置全体を作動させる配電盤の開始ボタン
を押圧すると、ほぼ同時にそれぞれの駆動モータが別々
の回転数もしくは同じ回転数によって回転するように制
御されたパチンコ玉揚送装置であった。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述したパチンコ玉揚送装置ではホール
が閉店すると島のパチンコ玉揚送装置の作動を停止させ
るが、この時移送パイプ及び揚送パイプ内にはパチンコ
玉と研磨粒が滞留状態のままとなって残っている。特に
前記連通交叉部付近に滞留したパチンコ玉と研磨粒が問
題となる。そのため、翌日装置の作動を開始する際に開
始ボタンを押圧するが、それぞれのモータがほぼ同時に
駆動する制御機構と成っているため、揚送パイプ内と特
にL字状の連通交叉部に滞留していたパチンコ玉と研磨
粒を揚送モータによって回転する揚送螺旋体で揚送し始
め、前記連通交叉部に空間的な余裕が生ずる前に、この
連通交叉部に移送モータにより回転する移送螺旋体によ
って次々と送り込まれてしまう。即ち、揚送螺旋体の下
端付近(連通交叉部)には揚送するパチンコ玉と研磨粒
が集中し易く滞留していまう現象が発生する。
このことは揚送パイプは移送パイプより通常長く設計さ
れたものであるため、揚送パイプ内は滞留する研磨粒と
パチンコ玉が多いことから生じるのである。
その結果、揚送螺旋体の下端付近は集中して滞留した研
磨粒、パチンコ玉によって負荷が加わり回転することが
できないが揚送モータの上端付近の揚送螺旋体は駆動源
に近いので回転しようとする、そのため上端付近では回
転するものの下端では回転できない状態であるため揚送
螺旋体はよじれていまい、終いには揚送螺旋体が伸びて
しまい揚送パイプ内等を損傷させるため修復作業しなく
てはならなかった。
さらに、揚送螺旋体に負荷がかかりすぎると揚送モータ
の寿命を縮めてしまい、ついには揚送モータを破損する
事態までもなっていった。破損してしまうと装置自体を
停止して高所に設置されている揚送モータを交換しなく
てはならず、開店直前にホール側にとっては島全体の営
業を中止しなくてはならず、店の売上げ及び遊技者に対
して多大な迷惑をかけてしまうという課題となってい
た。
本考案は、上記課題に着目してなされたもので、その目
的とするところは装置全体の運転を開始する際、先に揚
送螺旋体を揚送モータで回転させたのち、数秒遅らせて
移送螺旋体を移送モータで回転させる遅延手段を制御機
構に付近させることで、両パイプ内でのパチンコ玉と研
磨粒のスムーズな移動を実現し、揚送螺旋体の伸びや揚
送パイプ内の損傷や揚送モータの破損等を防止できるよ
うにしたパチンコ揚送装置を提供することを目的として
いる。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために創案されたもので、還流す
るパチンコ玉に研磨粒を混入させて水平方向に移送する
移送パイプ内に移送螺旋体を内設し、前記移送パイプの
連通交叉部に接続して垂直状に立ち上がる揚送パイプ内
に揚送螺旋体を内設すると共に、上記両螺旋体をそれぞ
れのモータにより個別に回転するようにしたパチンコ玉
揚送装置に於いて、電源スイッチから前記それぞれのモ
ータへの配線の内、移送螺旋体の移送モータへの配線の
途中に、装置全体の電源ON操作時から前記連通交叉部に
滞留するパチンコ玉を揚送して連通交叉部に空間的な余
裕を生じるまでの数秒間のみ、移送螺旋体の移送モータ
の回転開始時間を揚送螺旋体の揚送モータの回転開始時
間より遅らせ得るような、遅延手段を介在させて成るも
のである。
(作用) 本考案のパチンコ玉揚送装置に於ける螺旋体制御機構
は、電源スイッチから移送螺旋体を回転させる移送モー
タへの配線の途中に遅延手段を付加したことにより、装
置全体の電源を入れた時のみ、先ず、揚送モータにより
揚送螺旋体が先に回転するようにしたもので、特に前記
移送パイプに接続して垂直状に立ち上がる揚送パイプ内
の連通交叉部付近に、前日に装置全体の作動を停止した
時以来滞留している研磨粒とパチンコ玉とが、揚送モー
タによって回転を始めた揚送螺旋体により揚送され始め
るので、揚送パイプ内の連通交叉部付近に空間的な隙間
が生じ、揚送モータより数秒遅れて回転を始める移送モ
ータによって回転される移送螺旋体がパチンコ玉と研磨
粒とを次々に送り込んでも、下方の移送パイプから揚送
パイプ内へ、研磨粒とパチンコ玉とが攪拌されながらス
ムーズに移動することが出来、揚送螺旋体の伸びの問題
や揚送モータの破損等を防止することが可能と成る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図はパチンコ玉揚送装置を示す全体図、第2図は制御
機構を示す全体回路図、第3図は遅延回路図、第4図は
動作を示すフローチャート、第5図はタイミングチャー
トである。
第1図において、1は揚送パイプで2は前記揚送パイプ
の下端の連通交叉部をL字状に連設した移送パイプであ
る。
揚送パイプ1と移送パイプ2内にはそれぞれ個別に回転
する揚送モータ3、移送モータ4と軸着した揚送螺旋体
5、移送螺旋体6を回転自在に内設してある。
揚送螺旋体5は、上端を揚送モータ3に軸着され下端は
連通交叉部のL字状付近までくる長さを有したもので移
送螺旋体6の先端との間に隙間が保たれている。
8は、配電盤で装置全体を開始(ON)させる開始ボタン
8aと停止(OFF)させる停止ボタン8bとがある。
第2図が全体回路図で上記配電盤8の中の回路が各モー
ターとどのように接続しているかを示している。第3図
は全体回路図に図示した内のコントロール基板内に組込
まれた回路で一部に遅延回路7が示されている。配電盤
8の入力はその指令がコントロールボックス11の基板に
送られる。
上記コントロールボックス11の基板内の一部には第3図
に示したように遅延回路7が組込まれている。この遅延
回路7は11bのリレーを介して移送モータ4の駆動を遅
らせるよう接続しているものである。即ち、第2図のよ
うにコントロールボックス11と各モータ3.4.9.10との駆
動を制御するためのマグネットリレー11a.11b.11cが接
続している。
11aはリレーは、コントロールボックス11に基板からの
指令を基に揚送モータ3及び集塵モータ9を接続した
り、切ったりさせている。11bのリレーはコントロール
ボックス11の基板内の遅延回路7を介して移送モータ4
を接続したり、切ったりさせている。
11cのリレーは、通常の場合は指令が送られず、研磨粒
が汚れた際、別個のスイッチによって清浄モータ10を接
続したり、切ったりするようになっている。
電源をONするとコントロールボックス11の基板を通過し
たのち、11aのリレーにより揚送モータ3と集塵モータ
9が先に駆動し、11bのリレーは基板内の遅延回路7に
より数秒遅れて移送モータ4が駆動するようになってい
る。
即ち、電源をONにした時のみコントロールボックス11の
基板により11a.11bのリレーを介して各モータ3.9.4が駆
動するようになっているが、11bのリレーには基板内の
一部に設けた遅延回路7の働きにより設定時間分(例え
ば3〜5秒)だけ遅れて移送モータ4に指令がいくよう
に制御されている。尚、設定時間は揚送パイプ1の長さ
等に応じて適宜設定可能である。
よって、電源ON時のみ揚送モータ3の揚送螺旋体5が先
ず回転し、数秒遅れて移送モータ4の移送螺旋体6が回
転するように制御されている。
一例としての遅延手段を回路として説明すると、遅延回
路7は、コンデンサ、抵抗、トランジスタ、ダイオード
等から構成され、第3図にて図示したように所要の時間
が経過した後、移送モータ4のリレー11bがONと成るよ
うに設定されている。尚、ここでは一例として遅延手段
を回路としたが、回路に限定するものでない。
第4図は本考案の揚送モータのフローチャートで第5図
は揚送モータと移送モータとの動作開始時間の関係を示
したタイミングチャートで、装置全体の電源8をONする
と、揚送モータ3と集塵モータ9がONと成り、同時に遅
延回路7が働いて、設定時間の経過後に移送モータ4が
ONと成る状態を示している。
従って、移送螺旋体6を回転する移送モータ4に遅延回
路7を付加したことにより、装置全体の電源8を入れる
と、先ず揚送モータ3により揚送螺旋体5が回転するの
で、特に前記移送パイプ2に接続して垂直状に立ち上が
る揚送パイプ1の連通交叉部付近に前日に装置全体の作
動を停止した時以来、滞留していたパチンコ玉と研磨粒
が揚送モータ3によって回転を始めた揚送螺旋体5によ
り揚送されるので、揚送パイプ1内の連通交叉部付近に
空間的な隙間が生じ、揚送モータ3より数秒遅れて回転
を始める移送モータ4によって回転される移送螺旋体6
がパチンコ玉と研磨粒とを次々に送り込んできても、研
磨粒とパチンコ玉が攪拌されながスムーズに下方の移送
パイプ2から揚送パイプ1内へと移動していることが出
来、上部で選別され再び磨かれたパチンコ玉を還元する
ことが可能と成る。
尚、揚送モータ3と集塵モータ9と清浄モータ10との動
作開始タイミングに関しては同時でも、或は揚送モータ
と他のモータとが異なっていても構わないし、また集塵
モータ9と清浄モータ10に関しても同様である。
また、移送螺旋体6及び揚送螺旋体5には、螺旋発条の
ほか、スクリューその他任意のものを使用したパチンコ
玉揚送装置であってもよい。さらに本考案はパチンコ玉
を磨くパチンコ玉揚送装置について詳述したが、メダル
を磨くメダル研磨機等に使用してもいいことは言うまで
もない。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように本考案は、還流するパチン
コ玉に研磨粒を混入させて水平方向に移送する移送パイ
プ内に移送螺旋体を内設し、前記移送パイプの連通交叉
部に接続して垂直状に立ち上がる揚送パイプ内に揚送螺
旋体を内設すると共に、上記両螺旋体をそれぞれのモー
タにより個別に回転するようにしたパチンコ玉揚送装置
に於いて、電源スイッチから前記それぞれのモータへの
配線の内、移送螺旋体の移送モータへの配線の途中に、
装置全体の電源ON操作時から前記連通交叉部に滞留する
パチンコ玉を揚送して連通交叉部に空間的な余裕を生じ
るまでの数秒間のみ、移送螺旋体の移送モータの回転開
始時間を揚送螺旋体の揚送モータの回転開始時間より遅
らせ得るような、遅延手段を介在させたため、装置全体
の電源を入れると、先ず揚送モータが揚送螺旋体を回転
し、前記移送パイプに接続して垂直状に立ち上がる連通
交叉部付近の揚送パイプ内に、前日に装置全体の作動を
停止した時以来滞留していたパチンコ玉と研磨粒が、揚
送モータによって回転を始めた揚送螺旋体により揚送さ
れ、揚送パイプ内の連通交叉部に空間的な余裕(隙間)
が生じるため、揚送モータより数秒遅れて回転を始める
移送モータによって回転される移送螺旋体でパチンコ玉
と研磨粒とを次々に送り込んできても、全体として滞り
なく順調に下方から上方へとスムーズに処理することが
可能と成る。この結果、揚送螺旋体と揚送モータとに過
分の負荷が掛からなくなり、揚送螺旋体がよじれて伸び
ることが解消され、揚送パイプ内等を損傷することな
く、また揚送モータの寿命が縮まらず、揚送モータの破
損等が生じることのないパチンコ玉揚送装置を提供する
ことに成功し、所期の目的を達成したことは顕著であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はパチンコ玉揚送装置を示す全体図、 第2図は制御機構を示す全体回路図、 第3図は遅延回路図、 第4図は動作を示すフローチャート、 第5図はタイミングチャート、 1…揚送パイプ、2…移送パイプ、3…揚送モータ、4
…移送モータ、5…揚送螺旋体、6…移送螺旋体、7…
遅延回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】還流するパチンコ玉に研磨粒を混入させて
    水平方向に移送する移送パイプ内に移送螺旋体を内設
    し、前記移送パイプの連通交叉部に接続して垂直状に立
    ち上がる揚送パイプ内に揚送螺旋体を内設すると共に、
    上記両螺旋体をそれぞれのモータにより個別に回転する
    ようにしたパチンコ玉揚送装置に於いて、 電源スイッチから前記それぞれのモータへの配線の内、
    移送螺旋体の移送モータへの配線の途中に、装置全体の
    電源ON操作時から前記連通交叉部に滞留するパチンコ玉
    を揚送して連通交叉部に空間的な余裕を生じるまでの数
    秒間のみ、移送螺旋体の移送モータの回転開始時間を揚
    送螺旋体の揚送モータの回転開始時間より遅らせ得るよ
    うな、遅延手段を介在させて成ることを特徴とするパチ
    ンコ玉揚送装置に於ける螺旋体制御機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6259081B2 (ja) * 1977-03-28 1987-12-09 Lilly Industries Ltd

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JPS6259081B2 (ja) * 1977-03-28 1987-12-09 Lilly Industries Ltd

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