JPH07119066A - 模様紙の製造方法 - Google Patents

模様紙の製造方法

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JPH07119066A
JPH07119066A JP27186193A JP27186193A JPH07119066A JP H07119066 A JPH07119066 A JP H07119066A JP 27186193 A JP27186193 A JP 27186193A JP 27186193 A JP27186193 A JP 27186193A JP H07119066 A JPH07119066 A JP H07119066A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
pattern
air
wire
producing
Prior art date
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Pending
Application number
JP27186193A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Yamamoto
洋一郎 山本
Shinichi Inoue
信一 井上
Toru Katsura
徹 桂
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤー上で紙に意図的な質量変動を生じさ
せることにより、多種類の模様紙を効率よく製造するこ
とのできる模様紙の製造方法を提供する。 【構成】 抄紙機ワイヤーパート上で、濃度5〜10%
まで脱水した抄紙原料に、抄紙直角方向に多数設置した
エアノズルより、圧縮空気を噴射して製造する模様紙の
製造方法。又、抄紙直角方向に設置した個々のエアノズ
ルの開閉を、コンピュータで制御すると複雑な模様の形
成が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙に意図的な質量変動
を生じさせることによる透かし模様入りの模様紙の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透かし模様入りの模様紙を製造する技術
としては、模様を形成したダンディーロールや円網によ
り行う方法、プレスパート等で湿紙に図柄を加圧転写す
る方法等、前もって作製した図柄を何らかの方法で紙に
転写する方法が良く知られている。又、より簡便に紙に
透かし模様を形成する方法としては、不透明度調節剤を
紙に塗布する方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】模様を形成したダンデ
ィーロールや円網を使用する方法、プレスパートで模様
を刻んだプレスロールを使用する方法等には、ダンディ
ーロールやプレスロールの作製に高度の熟練と莫大な時
間を要すること、あるいは模様がある周期での繰り返し
になるため単一的になること等の問題がある。更に、模
様を変更する場合には、ロールを交換する必要があるた
め、多種類の模様紙を効率よく生産する上で障害となっ
ていた。
【0004】一方、不透明度調節剤を塗布する方法は、
印刷に近い感覚で種々の模様紙を製造することが可能で
あるが、ダンディーロールやプレスロールによる透かし
が質量変動や密度変動等紙の構造そのものに変化を与え
ることによるのに対し、この方法では不透明性を局部的
に変化させるのみであるため、外観がかなり異なってい
た。又、不透明度調節剤が印刷等その後の加工性に悪影
響を及ぼしうることも問題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、紙に局所的な質量変動を効率的に生
じさせる方法について検討した結果、抄紙機ワイヤーパ
ート上に多数のエアノズルを設置させることで、複雑な
模様を容易に形成させることが可能となり、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明の模様紙の製造方法は、
抄紙機ワイヤーパート上で、濃度5〜10%まで脱水し
た抄紙原料に、抄紙直角方向に多数設置したエアノズル
より、圧縮空気を噴射することを特徴とするものであ
る。
【0006】又、本発明の模様紙の製造方法は、抄紙直
角方向に多数設置したエアノズルの各々の開閉を、コン
ピュータで制御することを特徴とするものである。
【0007】本発明の目的は、ワイヤー上で紙に意図的
な質量変動を生じさせることにより、多種類の模様紙を
効率よく生産する方法を提供することである。詳しく
は、ワイヤー上の抄紙直角方向に多数設置したエアノズ
ルより、種々の流量やタイミングでワイヤー上の抄紙原
料に圧縮空気を噴射することにより、局部的に質量の異
なる部分からなる模様を有する紙の製造方法を提供する
ことである。
【0008】ワイヤー上のエアノズルは、ワイヤー上で
抄紙原料が脱水して濃度が5〜10%になる位置の抄紙
直角方向に多数設置する。複雑な模様を形成するために
は、隣合うエアノズルの間隔を10mm以下と小さくす
る必要がある。エアノズルの直径は数mm以下であり、
噴射する圧縮空気の圧力は通常0.3〜3.0kg/c
2 が適当である。エアノズルからの圧縮空気の噴射方
向は、ワイヤー面に直角方向が効果的である。各エアノ
ズルには電磁弁が取り付けられており、形成しようとす
る模様に応じたタイミングで外部から開閉を制御出来
る。本発明の模様紙の製造方法においては、ワイヤー上
の抄紙直角方向に多数設置したエアノズルより、種々の
流量やタイミングでワイヤー上の抄紙原料に圧縮空気を
噴射することにより、局部的に質量の異なる部分からな
る模様を有する紙を製造する点に特徴がある。
【0009】本発明の模造紙の製造方法で使用する装置
について、具体的に説明する。図1は、抄紙機ワイヤー
パート上でのエアノズルの設置例を示す側面図である。
パルプ懸濁液22はヘッドボックス19よりワイヤー2
0上に供給される。該パルプ懸濁液22はワイヤー20
上で徐々に脱水される。規定濃度範囲まで脱水された抄
紙原料はダンディーロール21の手前に位置するエアノ
ズル11により、任意の圧力の圧縮空気が抄紙原料の面
に噴射され、複雑な模様が形成される。エアノズル11
にはヘッダーパイプ7との間に電空変換器9とソレノイ
ドバルブ(電磁弁)10が設置され、コンピュータ(図
示せず)からの出力信号により圧力調整とバルブ開閉が
行われ、任意の圧力の圧縮空気が送られるようになって
いる。なお、エアノズル11はワイヤー20の抄紙直角
方向(幅方向)に等間隔に設置されている。
【0010】図2は、圧縮空気制御装置の構成例を示す
詳細図である。エアクーラー1、メインフィルタ2、エ
アドライヤ3等により調湿された圧縮空気は、レギュレ
ータ5により所定の2次圧まで減圧され、レシーバタン
ク6に確保される。レシーバタンク6より、ヘッダーパ
イプ7に供給された圧縮空気の圧力は圧力スイッチ8を
介してコンピュータ18にて監視されている。ヘッダー
パイプ7から等間隔で設置されたエアノズル11への導
入管には、電空変換器9とソレノイドバルブ(電磁弁)
10が設置され、コンピュータ18からの出力信号によ
り圧力調整とバルブ開閉が行なわれ、エアーノズル11
より任意の圧力の圧縮空気が所望のタイミングでワイヤ
ー20上の抄紙原料に噴射され、模様形成が行なわれる
ようになっている。
【0011】本発明の模様紙の製造方法において、形成
しようとする模様を線の集合体に分割し、各線の中心に
X−Y座標を対応させ、X座標を抄紙直角方向に並んだ
エアノズルの位置に、Y座標をエアノズル開閉のタイミ
ングに割り当てることにより、複雑な模様をワイヤー上
の抄紙原料の質量変動パターンに再現することが可能で
ある。このような演算にコンピュータを用いることによ
り、模様紙の製造が更に効率的になる。
【0012】本発明の抄紙原料の濃度(%)は、下記数
1で得られる。
【0013】
【数1】濃度=(乾燥後の固形分の質量/ワイヤー上の
抄紙原料の質量)×100 模様紙を製造するための抄紙原料には、通常抄紙で用い
られる、染料、填料、サイズ剤、定着剤、乾燥紙力増強
剤等を必要に応じて含有するものである。更に、プレ
ス、乾燥後の紙にサイズプレス等により、澱粉やポリビ
ニルアルコール等を塗布することも可能である。製造に
は、長網抄紙機、円網抄紙機、オントップ抄紙機等が用
いられる。
【0014】又、本発明の模様紙には、用途に応じて表
面に種々の機能性塗工層を設けることも可能である。な
お、その際の塗工装置としては、エアナイフコーター、
グラビアコーター、カーテンコーター、ダイコーター、
ブレードコーター等が用いられる。
【0015】本発明の模様紙は、印刷、包装、装飾等の
用紙として用いられる以外に、小切手、株券、商品券等
の用紙として、あるいは表面に感熱記録層、磁気記録層
等の機能性塗工層を設けたカード、切符類の用紙として
も使用される。
【0016】
【実施例】以下では、本発明を実施例により詳細に説明
する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。以下における部、%はすべて重量によるものであ
る。
【0017】実施例1 [パルプ懸濁液の調製]広葉樹クラフトパルプと針葉樹
クラフトパルプを8:2に混合したものをリファイナー
(DDR)でろ水度350mlまで叩解したパルプ10
0部に対し、軽質炭酸カルシウム(TP121、奥多摩
工業社製)を5部、アルキルケテンダイマーサイズ剤
(SPK−903、荒川化学社製)を0.07部、両性
でんぷん(ケイト3210、王子ナショナル社製)を
0.7部添加してパルプ懸濁液を調製した。
【0018】[模様紙の製造]図1に示すように、ダン
ディーロール21からヘッドボックス19寄り100m
mの位置にエアノズル11を設置した。又、抄紙機幅方
向でのエアノズル11の設置間隔は10mm、ノズルの
直径は1mmとした。ヘッドボックス19からワイヤー
20上に供給したパルプ懸濁液を徐々に脱水し、エアノ
ズル11の位置では濃度5%の抄紙原料であった。エア
ノズル11より、圧縮空気の圧力を1.0kg/cm
2 、噴射のタイミングを0.1秒、噴射0.1秒停止と
し、エアノズル毎に噴射開始の時期をランダムに変化さ
せ、濃度11%でダンディーロール21でならし、抄速
60m/分、抄幅1200mmの長網抄紙機を用いて、
坪量64g/m2 の模様紙を製造した。多筒式ドライヤ
ーで乾燥した後の模様紙は、3%酸化澱粉水溶液を用い
てサイズプレス処理し、乾燥して後、マシンカレンダー
処理を行って実施例1の模様紙を製造した。製造した模
様紙は、幅2mm、長さ100mmの透かしが多数並ん
だ幾何学模様を有するものであった。
【0019】実施例2 実施例1によるエアノズル11を、ダンディーロール2
1からヘッドボックス19寄り10mmの位置に設置し
た以外は、実施例1と同様にして実施例2の模様紙を製
造した。なお、エアノズル11における抄紙原料の濃度
は、10%であった。製造した模様紙は、幅1.5m
m、長さ100mmの透かしが多数並んだ幾何学模様を
有するものであった。
【0020】比較例1 実施例1によるエアノズル11を、ダンディーロール2
1からヘッドボックス19寄り2000mmの位置に設
置した以外は、実施例1と同様にして比較例1の模様紙
を製造した。なお、エアノズル11における抄紙原料の
濃度は、4%であった。製造した模様紙は、比較的単純
な模様であり、模様紙としての実用性には乏しかった。
【0021】比較例2 実施例1によるエアノズル11を、ダンディーロール2
1の後100mmの位置に設置した以外は、実施例1と
同様にして比較例2の模様紙を製造した。なお、エアノ
ズル11における抄紙原料の濃度は、15%であった。
製造した模様紙は、模様がはっきりせず、通常の原紙と
差が着きにくいものであった。
【0022】
【発明の効果】本発明において、抄紙機ワイヤーパート
上に、抄紙直角方向に設置した多数のエアノズルを用い
ることで、幾何学的、且つ複雑な透かし模様入りの模様
紙を効率よく製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】抄紙機ワイヤーパート上でのノズルの設置例を
示す側面図である。
【図2】圧縮空気制御装置の構成例を示す詳細図であ
る。
【符号の説明】 1 エアクーラー 2 メインフィルタ 3 エアドライヤ 4 ミストセパレータ 5 レギュレータ 6 レシーバタンク 7 ヘッダーパイプ 8 圧力スイッチ 9 電空変換器 10 ソレノイドバルブ 11 エアノズル 12 サンプルホールド 13 マルチプレクサ 14 リレー 15 D/A変換器 16 電圧変換器 17 インターフェース 18 コンピュータ 19 ヘッドボックス 20 ワイヤー 21 ダンディーロール 22 パルプ懸濁液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機ワイヤーパート上で、濃度5〜1
    0%まで脱水した抄紙原料に、抄紙直角方向に多数設置
    したエアノズルより、圧縮空気を噴射することを特徴と
    する模様紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 抄紙直角方向に多数設置したエアノズル
    の各々の開閉を、コンピュータで制御することを特徴と
    する請求項1記載の模様紙の製造方法。
JP27186193A 1993-10-29 1993-10-29 模様紙の製造方法 Pending JPH07119066A (ja)

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JP27186193A JPH07119066A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 模様紙の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103215855A (zh) * 2013-04-29 2013-07-24 金红叶纸业集团有限公司 花纹纸的抄造工艺及该花纹纸

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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