JPH0711900Y2 - 産業用ロボットの手首機構 - Google Patents
産業用ロボットの手首機構Info
- Publication number
- JPH0711900Y2 JPH0711900Y2 JP1481189U JP1481189U JPH0711900Y2 JP H0711900 Y2 JPH0711900 Y2 JP H0711900Y2 JP 1481189 U JP1481189 U JP 1481189U JP 1481189 U JP1481189 U JP 1481189U JP H0711900 Y2 JPH0711900 Y2 JP H0711900Y2
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- JP
- Japan
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- bevel gear
- wrist
- arm
- axis
- race
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、多関節型や直交座標等の産業用のロボットの
手首部の構造に関する。
手首部の構造に関する。
(従来の技術) 産業用ロボットの手首部の構造には、例えば第2図に示
す如く、アーム1の先端部に一対の玉軸受6を介して第
1軸線O1回りに回動可能に支持された第1リスト2と、
この第1リスト2に第2軸線O2回りに回動可能に支持さ
れた第2リストを有し、傘歯車4a,4bを介して第1駆動
モータにより第1リスト2を回動させ、傘歯車5a〜5dを
介して第2駆動モータにより第2リスト3を回動させ、
またアーム1を移動させて、第2リスト3の先端に取り
付けた作業工具により作業を行うようにしたものがあ
る。
す如く、アーム1の先端部に一対の玉軸受6を介して第
1軸線O1回りに回動可能に支持された第1リスト2と、
この第1リスト2に第2軸線O2回りに回動可能に支持さ
れた第2リストを有し、傘歯車4a,4bを介して第1駆動
モータにより第1リスト2を回動させ、傘歯車5a〜5dを
介して第2駆動モータにより第2リスト3を回動させ、
またアーム1を移動させて、第2リスト3の先端に取り
付けた作業工具により作業を行うようにしたものがあ
る。
産業用ロボットにおいては、作業工具を支持するリスト
3が高精度で作動し、かつ高い剛性を備えていることが
必要であるが、このためには各傘歯車及び玉軸受の精度
を高めると共に、各傘歯車の噛合部のバックラッシュが
なくなるように、また各玉軸受に適度のプリロードを与
えるように調整を行う必要がある。第2図の従来技術に
おいては、現物合せにより適当な厚さの一対の現合スペ
ーサ7を選択することにより玉軸受6のプリロードが適
当な値となるように調整し、また同様に各現合スペーサ
8a〜8cを選択することにより、各対をなす傘歯車4aと4
b、5aと5b及び5cと5dの間のバックラッシュが0となる
ように調整している。
3が高精度で作動し、かつ高い剛性を備えていることが
必要であるが、このためには各傘歯車及び玉軸受の精度
を高めると共に、各傘歯車の噛合部のバックラッシュが
なくなるように、また各玉軸受に適度のプリロードを与
えるように調整を行う必要がある。第2図の従来技術に
おいては、現物合せにより適当な厚さの一対の現合スペ
ーサ7を選択することにより玉軸受6のプリロードが適
当な値となるように調整し、また同様に各現合スペーサ
8a〜8cを選択することにより、各対をなす傘歯車4aと4
b、5aと5b及び5cと5dの間のバックラッシュが0となる
ように調整している。
(考案が解決しようとする課題) このような従来技術においては、玉軸受のプリロードや
傘歯車のバックラッシュの調整の際に、手首部を分解
し、現合スペーサを交換して組み立てることを繰り返し
て行わなければならないので調整に手間がかかり、また
各部の摩耗に伴うプリロードやバックラッシュの調整の
際にも同様に多くの手間がかかる。本考案は第2リスト
を支持する玉軸受のプリロード調整を必要とせず、また
傘歯車の噛合部のバックラッシュ調整を手首部を分解す
ることなく外部より行うことができ、しかも構造簡単な
産業用ロボットの手首機構を提供することを目的とす
る。
傘歯車のバックラッシュの調整の際に、手首部を分解
し、現合スペーサを交換して組み立てることを繰り返し
て行わなければならないので調整に手間がかかり、また
各部の摩耗に伴うプリロードやバックラッシュの調整の
際にも同様に多くの手間がかかる。本考案は第2リスト
を支持する玉軸受のプリロード調整を必要とせず、また
傘歯車の噛合部のバックラッシュ調整を手首部を分解す
ることなく外部より行うことができ、しかも構造簡単な
産業用ロボットの手首機構を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) このために、本考案による産業用ロボットの手首機構
は、第1図に例示する如く、アーム10の先端部11に一対
の第1玉軸受23a,23bを介して第1軸線O1回りに回動可
能に支持された第1リスト20と、この第1リストに前記
第1軸線O1と交差する第2軸線O2回りに回動可能に支持
された第2リスト25と、前記第1リスト20に前記第1軸
線O1と同軸的に固定的に設けられた第1従動傘歯車32
と、前記アーム10内に回動可能に支持されて前記第1従
動傘歯車32と噛合する第1駆動傘歯車31と、前記第2リ
スト25に前記第2軸線O2と同軸的に固定的に設けられた
第2従動傘歯車38と、前記アーム10の先端部11に第2玉
軸受39を介して前記第1軸線O1と同軸的に回動可能に支
持された第1中間傘歯車36と、この第1中間傘歯車に同
軸的に固定され前記第2従動傘歯車38と噛合する第2中
間傘車37と、前記アーム10内に回動可能に支持されて前
記第1中間傘歯車36と噛合する第2駆動傘歯車35を備え
てなる産業用ロボットの手首機構において、一方の前記
第1玉軸受23aの前記アーム10側に嵌合されたレースと
前記第1中間傘歯車36の間に直列的に配置された推力軸
受40及び圧縮ばね41と、他方の前記第1玉軸受23bの前
記アーム10側に嵌合されたレースと同アームの間に設け
られて同レースを前記圧縮ばね41側に向けて押圧する第
1調整ねじ43と、前記第2玉軸受39の前記アーム10側に
嵌合されたレースと同アームの間に設けられて同レース
を前記圧縮ばね41側に向けて押圧する第2調整ねじ44を
備えたことを特徴とするものである。
は、第1図に例示する如く、アーム10の先端部11に一対
の第1玉軸受23a,23bを介して第1軸線O1回りに回動可
能に支持された第1リスト20と、この第1リストに前記
第1軸線O1と交差する第2軸線O2回りに回動可能に支持
された第2リスト25と、前記第1リスト20に前記第1軸
線O1と同軸的に固定的に設けられた第1従動傘歯車32
と、前記アーム10内に回動可能に支持されて前記第1従
動傘歯車32と噛合する第1駆動傘歯車31と、前記第2リ
スト25に前記第2軸線O2と同軸的に固定的に設けられた
第2従動傘歯車38と、前記アーム10の先端部11に第2玉
軸受39を介して前記第1軸線O1と同軸的に回動可能に支
持された第1中間傘歯車36と、この第1中間傘歯車に同
軸的に固定され前記第2従動傘歯車38と噛合する第2中
間傘車37と、前記アーム10内に回動可能に支持されて前
記第1中間傘歯車36と噛合する第2駆動傘歯車35を備え
てなる産業用ロボットの手首機構において、一方の前記
第1玉軸受23aの前記アーム10側に嵌合されたレースと
前記第1中間傘歯車36の間に直列的に配置された推力軸
受40及び圧縮ばね41と、他方の前記第1玉軸受23bの前
記アーム10側に嵌合されたレースと同アームの間に設け
られて同レースを前記圧縮ばね41側に向けて押圧する第
1調整ねじ43と、前記第2玉軸受39の前記アーム10側に
嵌合されたレースと同アームの間に設けられて同レース
を前記圧縮ばね41側に向けて押圧する第2調整ねじ44を
備えたことを特徴とするものである。
(作用) 圧縮ばね41の反力は、一端より推力軸受40、第1玉軸受
23a、第1リスト20、第1玉軸受23b及び調整ねじ43を介
してアーム10に伝達され、更に第2調整ねじ44、第2玉
軸受39及び第1中間傘歯車36を介して圧縮ばね41の他端
に伝達されてバランスされる。従って第1及び第2玉軸
受23a,23b,39には圧縮ばね41により適当な値のプリロー
ドが与えられる。第1調整ねじ43を調整すれば第1従動
傘歯車32は第1リスト20と共に第1軸線O1の方向に移動
し、これにより第1駆動傘歯車31との間のバックラッシ
ュが減少するように調整される。また第2調整ねじを調
整すれば第1中間傘歯車36は第1軸線O1の方向に移動
し、これにより第2駆動傘歯車35との間のバックラッシ
ュが減少するように調整される。此等の調整により圧縮
ばね41の撓み量は多少変化するが、その変化量は僅かで
あるので、圧縮ばね41により各玉軸受23a,23b,39に与え
られるプリロードは実質的に変化しない。
23a、第1リスト20、第1玉軸受23b及び調整ねじ43を介
してアーム10に伝達され、更に第2調整ねじ44、第2玉
軸受39及び第1中間傘歯車36を介して圧縮ばね41の他端
に伝達されてバランスされる。従って第1及び第2玉軸
受23a,23b,39には圧縮ばね41により適当な値のプリロー
ドが与えられる。第1調整ねじ43を調整すれば第1従動
傘歯車32は第1リスト20と共に第1軸線O1の方向に移動
し、これにより第1駆動傘歯車31との間のバックラッシ
ュが減少するように調整される。また第2調整ねじを調
整すれば第1中間傘歯車36は第1軸線O1の方向に移動
し、これにより第2駆動傘歯車35との間のバックラッシ
ュが減少するように調整される。此等の調整により圧縮
ばね41の撓み量は多少変化するが、その変化量は僅かで
あるので、圧縮ばね41により各玉軸受23a,23b,39に与え
られるプリロードは実質的に変化しない。
(考案の効果) 上述の如く、本考案によれば、各玉軸受のプリロード調
整は不要であると共に、第1調整ねじにより第1リスト
を回動する傘歯車の間のバックラッシュを、また第2調
整ねじにより第2リストを回動する傘歯車の間のバック
ラッシュを調整できるので、産業用ロボットの手首の組
立ての際や各部が摩耗した際に、手首部を分解すること
なく此等のバックラッシュ調整を行うことができ、手首
部の組立てや保守に要する手間を減少することができ
る。更に、第1従動傘歯車を支持する第1リスト及び第
1中間傘歯車の各調整ねじに対する追随を各玉軸受にプ
リロードを与える圧縮ばねを利用して行ったので部品数
を減少させて構造を簡略化することができる。
整は不要であると共に、第1調整ねじにより第1リスト
を回動する傘歯車の間のバックラッシュを、また第2調
整ねじにより第2リストを回動する傘歯車の間のバック
ラッシュを調整できるので、産業用ロボットの手首の組
立ての際や各部が摩耗した際に、手首部を分解すること
なく此等のバックラッシュ調整を行うことができ、手首
部の組立てや保守に要する手間を減少することができ
る。更に、第1従動傘歯車を支持する第1リスト及び第
1中間傘歯車の各調整ねじに対する追随を各玉軸受にプ
リロードを与える圧縮ばねを利用して行ったので部品数
を減少させて構造を簡略化することができる。
(実施例) 以下に、第1図に示す実施例により、本考案の説明す
る。
る。
第1図に示す如く、産業用ロボットの揺動アーム12には
玉軸受13を介して回動アーム10が支持され、それぞれサ
ーボモータ(図示省略)により駆動される。回動アーム
10の先端部材11は、基部11aと互いに対向する一対の支
持部11b,11cをU字状に一体成形してなり、基部11aが回
動アーム10の本体10aの先端に一体的に固定されてい
る。この先端部材11には、各支持部材11b,11c内に設け
た一対の第1玉軸受23a,23bを介して回動アーム10の回
動軸線と直交する第1軸線O1回りに回動可能となるよう
に両端部が支持された本体部20aと、これに固定されて
直角方向に突出する筒状部20bよりなる第1リスト20が
設けられている。そしてこの第1リスト20には、互いに
一体的にボルト止めされた円筒部25aとフランジ部25bよ
りなる第2リスト25が、一対の第3玉軸受28を介して、
第1軸線O1と直交する第2軸線O2回りに回動可能に支持
されている。フランジ部25bは作業工具(図示省略)を
取り付けるためのものであり、また各第3玉軸受28には
皿ばね29により適当なプリロードが与えられている。
玉軸受13を介して回動アーム10が支持され、それぞれサ
ーボモータ(図示省略)により駆動される。回動アーム
10の先端部材11は、基部11aと互いに対向する一対の支
持部11b,11cをU字状に一体成形してなり、基部11aが回
動アーム10の本体10aの先端に一体的に固定されてい
る。この先端部材11には、各支持部材11b,11c内に設け
た一対の第1玉軸受23a,23bを介して回動アーム10の回
動軸線と直交する第1軸線O1回りに回動可能となるよう
に両端部が支持された本体部20aと、これに固定されて
直角方向に突出する筒状部20bよりなる第1リスト20が
設けられている。そしてこの第1リスト20には、互いに
一体的にボルト止めされた円筒部25aとフランジ部25bよ
りなる第2リスト25が、一対の第3玉軸受28を介して、
第1軸線O1と直交する第2軸線O2回りに回動可能に支持
されている。フランジ部25bは作業工具(図示省略)を
取り付けるためのものであり、また各第3玉軸受28には
皿ばね29により適当なプリロードが与えられている。
第1図に図示した状態において、第1リスト20の本体部
20aの下端面には、第1軸線O1と同軸的に第1従動傘歯
車32と、支持部11c下面の開口を覆う回動カバー16が固
定されている。第1従動傘歯車32は回動アーム10内に同
軸的に回動可能に支持された第1駆動軸30先端の第1駆
動傘歯車31と噛合し、この第1駆動軸30は図略の第1サ
ーボモータに駆動され、両傘歯車31,32を介して第1リ
スト20を回動するようになっている。
20aの下端面には、第1軸線O1と同軸的に第1従動傘歯
車32と、支持部11c下面の開口を覆う回動カバー16が固
定されている。第1従動傘歯車32は回動アーム10内に同
軸的に回動可能に支持された第1駆動軸30先端の第1駆
動傘歯車31と噛合し、この第1駆動軸30は図略の第1サ
ーボモータに駆動され、両傘歯車31,32を介して第1リ
スト20を回動するようになっている。
第1図に図示した状態において、先端部材11の上側の支
持部11b上面に固定した環状カバー14には、第2玉軸受3
9を介して第1中間傘歯車36が第1軸線O1と同軸的に支
持され、その下端部は第1リスト20に回動可能に嵌合さ
れている。この第1中間傘歯車36の内側には、互いに係
合する円錐面を有する拡張外筒49a及び収縮円筒49bと締
付ねじ49cよりなる締付部材49により、同軸的にかつ係
脱可能に第2中間傘歯車37が設けられている。この第2
中間傘歯車37は、前記第2リスト25の円筒部25aに同軸
的に一体形成された第2従動傘歯車38と噛合している。
第1中間傘歯車36は前記第1駆動軸30内に同軸的に回動
可能に支持された第2駆動軸34先端の第2駆動傘歯車35
と噛合し、この第2駆動軸34は図略の第2サーボモータ
に駆動され、各傘歯車35,36,37,38及び締付部材49を介
して第2リスト25を回動するようになっている。
持部11b上面に固定した環状カバー14には、第2玉軸受3
9を介して第1中間傘歯車36が第1軸線O1と同軸的に支
持され、その下端部は第1リスト20に回動可能に嵌合さ
れている。この第1中間傘歯車36の内側には、互いに係
合する円錐面を有する拡張外筒49a及び収縮円筒49bと締
付ねじ49cよりなる締付部材49により、同軸的にかつ係
脱可能に第2中間傘歯車37が設けられている。この第2
中間傘歯車37は、前記第2リスト25の円筒部25aに同軸
的に一体形成された第2従動傘歯車38と噛合している。
第1中間傘歯車36は前記第1駆動軸30内に同軸的に回動
可能に支持された第2駆動軸34先端の第2駆動傘歯車35
と噛合し、この第2駆動軸34は図略の第2サーボモータ
に駆動され、各傘歯車35,36,37,38及び締付部材49を介
して第2リスト25を回動するようになっている。
各第1玉軸受23a,23bは、内側レースが第1リスト20の
両端部に嵌合され、外側レースが回動アーム10の先端部
材11に軸方向摺動可能に嵌合されている。第1図に図示
した状態において、上側に位置する一方の第1玉軸受23
aの外側レースと第1中間傘歯車36の間には、座金42と
推力軸受40と円周上に沿って設けた複数(例えば3個)
の圧縮ばね41が直列に配置されている。また、先端部材
11の下側の支持部11cの中央部下面に固定した支持リン
グ15には、他方の第1玉軸受23bの外側レースに下方か
ら当接して同外側レースを前記圧縮ばね14側に向けて押
圧する複数(例えは3個)の第1調整ねじ43が円周上に
沿って設けられている。各第1調整ねじ43は、回動カバ
ー16を取り外せば、第1従動傘歯車32に設けた孔32aを
通して外部から調整自在である。
両端部に嵌合され、外側レースが回動アーム10の先端部
材11に軸方向摺動可能に嵌合されている。第1図に図示
した状態において、上側に位置する一方の第1玉軸受23
aの外側レースと第1中間傘歯車36の間には、座金42と
推力軸受40と円周上に沿って設けた複数(例えば3個)
の圧縮ばね41が直列に配置されている。また、先端部材
11の下側の支持部11cの中央部下面に固定した支持リン
グ15には、他方の第1玉軸受23bの外側レースに下方か
ら当接して同外側レースを前記圧縮ばね14側に向けて押
圧する複数(例えは3個)の第1調整ねじ43が円周上に
沿って設けられている。各第1調整ねじ43は、回動カバ
ー16を取り外せば、第1従動傘歯車32に設けた孔32aを
通して外部から調整自在である。
一方、先端部材11の上側の環状カバー14には、第2玉軸
受39の外側レースに上方から当接して同外側レースを圧
縮ばね41側に向けて押圧する複数(例えば3個)の第2
調整ねじ44が円周上に沿って設けられている。第2調整
ねじ44は直ちに外部から調整可能である。また、第2中
間傘歯車37の中心部に嵌合され、上端部が係合されて下
方に延びる調整軸45の下端部に螺合した調整ナット47
は、第1リスト20の下部に設けた玉軸受46に折曲げワッ
シャ48を介して下側から係合している。調整ナット47
は、回動カバー16を取り外せば、外部から調整可能であ
る。
受39の外側レースに上方から当接して同外側レースを圧
縮ばね41側に向けて押圧する複数(例えば3個)の第2
調整ねじ44が円周上に沿って設けられている。第2調整
ねじ44は直ちに外部から調整可能である。また、第2中
間傘歯車37の中心部に嵌合され、上端部が係合されて下
方に延びる調整軸45の下端部に螺合した調整ナット47
は、第1リスト20の下部に設けた玉軸受46に折曲げワッ
シャ48を介して下側から係合している。調整ナット47
は、回動カバー16を取り外せば、外部から調整可能であ
る。
このような実施例によれば、圧縮ばね41の反力はその一
端より推力軸受40、座金42、一方の第1玉軸受23aの外
側レースから内側レース、第1リスト20の本体部20a、
他方の第1玉軸受23bの内側レースから外側レース、第
1調整ねじ43及び支持リング15を経て回動アーム10の先
端部材11に伝達され、更に環状カバー14、第2調整ねじ
44、第2玉軸受39の外側レースから内側レース及び第1
中間傘歯車36を経て圧縮ばね41の他端に伝達されてバラ
ンスされる。従って圧縮ばね41の諸元を適切な値にする
ことにより、各玉軸受23a,23b,39の軸方向に加わるプリ
ロードを適切な値として、回動アーム10に対する第1リ
スト20並びに第1及び第2中間傘歯車36,37の支持剛性
を充分に高めることができる。また皿ばね29の諸元を適
切な値にすることにより各第3玉軸受28のプリロードを
適切な値として、第1リスト20に対する第2リスト25の
支持剛性を充分に高めることができる。
端より推力軸受40、座金42、一方の第1玉軸受23aの外
側レースから内側レース、第1リスト20の本体部20a、
他方の第1玉軸受23bの内側レースから外側レース、第
1調整ねじ43及び支持リング15を経て回動アーム10の先
端部材11に伝達され、更に環状カバー14、第2調整ねじ
44、第2玉軸受39の外側レースから内側レース及び第1
中間傘歯車36を経て圧縮ばね41の他端に伝達されてバラ
ンスされる。従って圧縮ばね41の諸元を適切な値にする
ことにより、各玉軸受23a,23b,39の軸方向に加わるプリ
ロードを適切な値として、回動アーム10に対する第1リ
スト20並びに第1及び第2中間傘歯車36,37の支持剛性
を充分に高めることができる。また皿ばね29の諸元を適
切な値にすることにより各第3玉軸受28のプリロードを
適切な値として、第1リスト20に対する第2リスト25の
支持剛性を充分に高めることができる。
一方、回動カバー16を取り外して外部より各第1調整ね
じ43を回動すれば、第1従動傘歯車32は第1リスト20と
共に第1軸線O1方向に移動し、これにより第1駆動傘歯
車31との間のバックラッシュが0になるように調整する
ことができる。同様に、各第2調整ねじ44を外部から回
動すれば、第1中間傘歯車36は第1軸線O1方向に移動し
て第2駆動傘歯車35との間のバッククラッシュが0とな
るように調整することができる。また、締付部材49を緩
めた状態において調整ナット47を外部から回動すれば、
第2中間傘歯車37は第1中間傘歯車36と無関係に第1軸
線O1方向に移動して第2従動傘歯車38との間のバックラ
ッシュが0となるように調整することができ、この調整
後に締付部材49を締め付けて第1及び第2中間傘歯車3
6,37を一体的に結合し、折曲げワッシャ48により調整軸
45に対する調整ナット47の回り止めを行う。なお、第1
及び第2調整ねじ33,34により傘歯車31と32及び傘歯車3
5と36の間のバックラッシュの調整は、必要に応じて締
付部材49を緩めた状態において行うものとする。このよ
うにして各傘歯車31と32、35と36及び37と38の間のバッ
クラッシュ0となるように調整することにより第1リス
ト20及び第2リスト25の回動の精度は向上し、しかもこ
の調整は産業用ロボットの手首部を分解することなく容
易に行うことができる。なお、このバックラッシュの調
整に伴う第1リスト20及び第1中間傘歯車36の第1軸線
O1方向移動により圧縮ばね41の撓み量は多少変化する
が、圧縮ばね41の諸元を適切な値とすればこの撓み量の
変化に伴う各玉軸受23a,23b,39のプリロードの変化は極
めて僅かとなり、実質的に何等の影響も生ずることはな
い。
じ43を回動すれば、第1従動傘歯車32は第1リスト20と
共に第1軸線O1方向に移動し、これにより第1駆動傘歯
車31との間のバックラッシュが0になるように調整する
ことができる。同様に、各第2調整ねじ44を外部から回
動すれば、第1中間傘歯車36は第1軸線O1方向に移動し
て第2駆動傘歯車35との間のバッククラッシュが0とな
るように調整することができる。また、締付部材49を緩
めた状態において調整ナット47を外部から回動すれば、
第2中間傘歯車37は第1中間傘歯車36と無関係に第1軸
線O1方向に移動して第2従動傘歯車38との間のバックラ
ッシュが0となるように調整することができ、この調整
後に締付部材49を締め付けて第1及び第2中間傘歯車3
6,37を一体的に結合し、折曲げワッシャ48により調整軸
45に対する調整ナット47の回り止めを行う。なお、第1
及び第2調整ねじ33,34により傘歯車31と32及び傘歯車3
5と36の間のバックラッシュの調整は、必要に応じて締
付部材49を緩めた状態において行うものとする。このよ
うにして各傘歯車31と32、35と36及び37と38の間のバッ
クラッシュ0となるように調整することにより第1リス
ト20及び第2リスト25の回動の精度は向上し、しかもこ
の調整は産業用ロボットの手首部を分解することなく容
易に行うことができる。なお、このバックラッシュの調
整に伴う第1リスト20及び第1中間傘歯車36の第1軸線
O1方向移動により圧縮ばね41の撓み量は多少変化する
が、圧縮ばね41の諸元を適切な値とすればこの撓み量の
変化に伴う各玉軸受23a,23b,39のプリロードの変化は極
めて僅かとなり、実質的に何等の影響も生ずることはな
い。
なお、上記実施例においては、圧縮ばね41として複数の
コイルばねを使用したが、その代りに皿ばねまたはウエ
ーブワッシャ等を使用してもよい。また調整ねじ43,44
も図示した複数の小ねじの代りに環状ねじ等を使用して
もよい。
コイルばねを使用したが、その代りに皿ばねまたはウエ
ーブワッシャ等を使用してもよい。また調整ねじ43,44
も図示した複数の小ねじの代りに環状ねじ等を使用して
もよい。
第1図は本考案による産業用ロボットの手首機構の一実
施例を示す主要部を破断した側面図、第2図は従来技術
の第1図に相当する図面である。 符号の説明 10……アーム(回動アーム)、11……先端部(先端部
材)、20……第1リスト、23a,23b……第1玉軸受、25
……第2リスト、31……第1駆動傘歯車、32……第1従
動傘歯車、35……第2駆動傘歯車、36……第1中間傘歯
車、37……第2中間傘歯車、38……第2従動傘歯車、39
……第2玉軸受、40……推力軸受、41……圧縮ばね、43
……第1調整ねじ、44……第2調整ねじ、O1……第1軸
線、O2……第2軸線。
施例を示す主要部を破断した側面図、第2図は従来技術
の第1図に相当する図面である。 符号の説明 10……アーム(回動アーム)、11……先端部(先端部
材)、20……第1リスト、23a,23b……第1玉軸受、25
……第2リスト、31……第1駆動傘歯車、32……第1従
動傘歯車、35……第2駆動傘歯車、36……第1中間傘歯
車、37……第2中間傘歯車、38……第2従動傘歯車、39
……第2玉軸受、40……推力軸受、41……圧縮ばね、43
……第1調整ねじ、44……第2調整ねじ、O1……第1軸
線、O2……第2軸線。
Claims (1)
- 【請求項1】アームの先端部に一対の第1玉軸受を介し
て第1軸線回りに回動可能に支持された第1リストと、
この第1リストに前記第1軸線と交差する第2軸線回り
に回動可能に支持された第2リストと、前記第1リスト
に前記第1軸線と同軸的に固定的に設けられた第1従動
傘歯車と、前記アーム内に回動可能に支持されて前記第
1従動傘歯車と噛合する第1駆動傘歯車と、前記第2リ
ストに前記第2軸線と同軸的に固定的に設けられた第2
従動傘歯車と、前記アームの先端部に第2玉軸受を介し
て前記第1軸線と同軸的に回動可能に支持された第1中
間傘歯車と、この第1中間傘歯車に同軸的に固定され前
記第2従動傘歯車と噛合する第2中間傘車と、前記アー
ム内に回動可能に支持されて前記第1中間傘歯車と噛合
する第2駆動傘歯車を備えてなる産業用ロボットの手首
機構において、一方の前記第1玉軸受の前記アーム側に
嵌合されたレースと前記第1中間傘歯車の間に直列的に
配置された推力軸受及び圧縮ばねと、他方の前記第1玉
軸受の前記アーム側に嵌合されたレースと同アームの間
に設けられて同レースを前記圧縮ばね側に向けて押圧す
る第1調整ねじと、前記第2玉軸受の前記アーム側に嵌
合されたレースと同アームの間に設けられて同レースを
前記圧縮ばね側に向けて押圧する第2調整ねじを備えた
ことを特徴とする産業用ロボットの手首機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1481189U JPH0711900Y2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 産業用ロボットの手首機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1481189U JPH0711900Y2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 産業用ロボットの手首機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02107483U JPH02107483U (ja) | 1990-08-27 |
JPH0711900Y2 true JPH0711900Y2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=31226334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1481189U Expired - Lifetime JPH0711900Y2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 産業用ロボットの手首機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711900Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-10 JP JP1481189U patent/JPH0711900Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02107483U (ja) | 1990-08-27 |
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