JPH07118101A - ドライフラワーおよびその製造方法 - Google Patents

ドライフラワーおよびその製造方法

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JPH07118101A
JPH07118101A JP9532393A JP9532393A JPH07118101A JP H07118101 A JPH07118101 A JP H07118101A JP 9532393 A JP9532393 A JP 9532393A JP 9532393 A JP9532393 A JP 9532393A JP H07118101 A JPH07118101 A JP H07118101A
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coupling agent
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dry
photopolymerizable monomer
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Naoto Okamoto
直人 岡本
Yasushi Nishimura
恭 西村
Hiroshi Fukui
寛 福井
Michihiro Yamaguchi
道広 山口
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本来の自然な外観を損なわずに十分な撥水性を
備えており、特に高湿度条件下における色安定性や防カ
ビ性が顕著に向上したドライフラワ−を提供する。 【構成】(1) 光重合性ポリマー、(2) シランカップリン
グ剤ポリマー、(3) 光重合性モノマーとシランカップリ
ング剤とのコポリマー、から選ばれる1種または2種以
上のポリマー被膜で表面が被覆されていることを特徴と
するドライフラワ−、およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的にその全表面
が、光重合性モノマー及び/又はシランカップリング剤
から得られるポリマー(もしくはコポリマー)の被膜で
被覆されたドライフラワ−、あるいは、これらの被膜中
にヒドロシリル結合(Si−H)を有するシリコ−ン化
合物が共重合しているか、又はこれらの被膜に加えてシ
リコ−ン化合物の重合被膜で更に被覆されたドライフラ
ワ−、およびこれらの製造方法に関するものである。本
明細書において「ドライフラワ−」とは、乾燥した花、
茎、葉を意味する。なお「乾燥」には、単に蒸発により
水分を除去させる他、水分を他の有機化合物等と置換す
ることで実質的に水分を除去することも含まれる。本発
明によるドライフラワ−は、撥水性のため、加湿条件下
でも水分を吸着しにくく、従って水分が含まれる事によ
る変色やカビの生育を抑制する。その結果、苛酷な条件
下においても、花、葉、茎の色や形が変化しない。
【0002】
【従来の技術】従来のドライフラワ−の製造方法は、生
花をシリカゲルで乾燥するもので、その効率を上げるた
めに、種々の塩を添加したり、種々の熱源を用いて乾燥
の均一性を高めている。しかしながら、従来のドライフ
ラワ−は、比較的高湿度条件に置かれると水分を吸収
し、その為、変色が早くなったり、カビを生じたりし
て、本来の姿から変化する事があった。一方、切り花や
ドライフラワーの色・形の保持を目的として、その表面
を接着剤(特開昭59−44301 、特開昭59−227801)や粘
稠剤(特開昭62−265202)でコーティングすることが提
案されている。しかしながら、いずれも処理液を筆塗
り、スプレ−噴霧、浸漬法等で対象物に塗布するもので
あり、花の表面が接着剤や粘稠剤で分厚く被覆されるた
め、実際は、本来の自然な外観が保てないという欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消することを目的とし、自然な外観等の好
ましい特性を維持したままで、色彩・形状の安定性等が
改良されたドライフラワ−を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、十分な撥
水性を付与でき、しかも本来の自然な外観を損なわない
ような薄く透明なポリマー被膜で、実質的にドライフラ
ワ−の全表面を覆うことによって達成される。そしてこ
のようなポリマー被膜で被覆されたドライフラワ−は、
(1) 光重合開始剤と光重合性モノマー、及び/又は(2)
シランカップリング剤を、気相状態でドライフラワ−の
表面に接触させ、ドライフラワ−表面上で重合させるこ
とによって得られる。また、この工程の前後または同時
に、ヒドロシリル結合(Si−H)を有するシリコ−ン
化合物の少なくとも1種を気相状態でドライフラワ−の
表面に接触させてドライフラワ−表面上で重合させるこ
とにより、実質的に全表面上に当該シリコ−ン化合物の
重合被膜を担持したドライフラワ−が得られ、安定性な
どを更に改善することができる。
【0005】
【構成の具体的な説明】以下、本発明を詳述する。既に
述べた通り、ドライフラワ−を耐水性ポリマ−(例えば
特開昭59−44301に開示された酢酸ビニル系樹脂や、特
開昭62−265202に開示されたポリビニルアルコール)で
被覆しようとする場合、ポリマ−そのもの又はポリマ−
の有機溶媒溶液に浸漬したり、あるいは、それらをスプ
レ−によって吹き付けたりした後に乾燥する方法では、
ポリマ−が分厚く不均一に被覆されドライフラワ−本来
の微妙な風合いが変化してしまう。本発明では、光重合
開始剤と光重合性モノマ−、又はシランカップリング
剤、又はその両者、更には、それらとヒドロシリル結合
(Si−H)を持ったシリコ−ン化合物、を気相状態
(ガス状)でドライフラワ−に接触させ重合させる事に
よって、色や形状を変化させずに非常に薄い膜で被覆
し、ドライフラワ−に撥水性を持たせて安定性を向上さ
せることができる。
【0006】ここで、光重合開始剤とは、紫外線エネル
ギーによってラジカルを発生し、ラジカル反応を開始す
る光吸収分子を言い、具体的には、ベンゾイン イソブ
チルエーテル、1−(4−イソプロピルフェニル)−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ジエト
キシ アセトフェノン等があげられる。光重合性モノマ
ーは、不飽和2重結合(アクリロイル基、メタクリロイ
ル基、アリル基、ビニル基などのビニル系官能基)を有
し、光重合開始剤の存在下で紫外線照射することにより
重合するものをいう。具体的には、アクリル酸2,2,
2−トリフルオロエチル、ジメタクリル酸エチレングリ
コール、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジ
ルなどがあげられる。本発明では、これらのオリゴマー
であって、気相で重合させることが可能なものも、光重
合性モノマーとして取り扱われる。
【0007】シランカップリング剤は、同一分子中に有
機官能基(アクリロイル基、メタクリロイル基、アルキ
ル基、フルオロアルキル基、アミノ基、エポキシ基な
ど)と加水分解性基(アルコキシ基、シラノール基)と
を有する有機珪素化合物であり、3−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロ
プロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメト
キシシラン、クロロプロピルトリエトキシシラン、など
がある。本発明においては、有機官能基に相当する部位
がアルキル基等の比較的反応性が低いものでも用いられ
るため、これらを含めてシランカップリング剤と称して
いる。なお、シランカップリング剤を用いる場合は、僅
かでも水分が存在すれば温度条件を調整することによっ
て重合反応が進行するが、光重合開始剤と光重合性モノ
マーとを用いる場合は、これらを気相状態でドライフラ
ワ−の表面に接触させた後に、紫外線を照射して重合を
行わせる。
【0008】本発明で用いられる、ヒドロシリル結合
(Si−H)を有するシリコ−ン化合物は、比較的低温
(好ましくは120℃以下)での気相重合が可能なもの
であれば特に限定されない。このようなシリコ−ン化合
物は、一般式化1
【0009】
【化1】(R1 HSiO)a (R2 3 SiO)b (R
4 5 6 SiO1/2 c (式中、R1 、R2 およびR3 は相互に独立に水素原子
であるか、又はハロゲン原子少なくとも1個で置換され
ていても良い炭素数1〜10好ましくは1〜4の炭化水
素基であり、R1 、R2 、R3 が同時に水素原子である
ことはない。R4、R5 およびR6 は相互に独立に水素
原子であるか、又はハロゲン原子少なくとも1個で置換
されていても良い炭素数1〜10好ましくは1〜4の炭
化水素基であり、R4 、R5 、R6 が同時に水素原子で
あることはない。aおよびbはそれぞれ0又は1以上の
整数、cは0又は2である。ただし、cが0の場合は、
a+bは3以上の整数)
【0010】で表されるシリコ−ン化合物から選ばれる
が、その中でも、ジハイドロジェンヘキサメチルシクロ
テトラシロキサン、トリハイドロジェンペンタメチルシ
クロテトラシロキサン、テトラハイドロジェンテトラメ
チルシクロテトラシロキサン、ジハイドロジェンオクタ
メチルシクロペンタシロキサン、トリハイドロジェンヘ
プタメチルシクロペンタシロキサン、テトラハイドロジ
ェンヘキサメチルシクロペンタシロキサン、ペンタハイ
ドロジェンペンタメチルシクロペンタシロキサン、等の
環状シリコーンが好ましい。
【0011】ヒドロシリル結合を有するシリコ−ン化合
物の少なくとも1種を気相状態でドライフラワ−の表面
に接触させてドライフラワ−表面上で重合させる場合、
主体となるポリマー被膜自体が当該シリコ−ン化合物と
共重合したものであるか、もしくは、主体となるポリマ
ー被膜層の内側又は外側にシリコ−ン化合物の重合被膜
層が形成されることになるが、いずれの場合であっても
ドライフラワ−の安定性は向上する。なお、当該シリコ
−ン化合物の重合被膜は、主体となるポリマー被膜の内
外側両方に設けるなど、複数であっても良く、シリコ−
ン化合物の重合被膜層がポリマー被膜層に部分的に化学
結合しているものであっても良い。
【0012】本発明においては、気相状態の光重合性モ
ノマ−等とドライフラワ−との接触を、密閉容器内で1
20℃以下、好ましくは100℃以下の温度条件で行
い、前記成分を分子状態でドライフラワ−の表面上に蒸
着させることができる。この時、減圧下で行えばモノマ
−等の拡散速度が速くなる為、効率の良い処理ができ
る。(光重合性モノマ−の場合は蒸着後、紫外線照射し
て重合させる)また、ドライフラワ−を密閉容器内に置
き、120℃以下、好ましくは100℃以下の温度下
で、光重合性モノマ−等の蒸気とキャリア−ガスとの混
合ガスをこの密閉容器内に供給する事によっても行うこ
とができる。(光重合性モノマ−の場合は蒸着後、紫外
線照射して重合させる) また、同様の処理を、ヒドロシリル結合(Si−H)を
持ったシリコ−ン化合物を用いて、前述の処理の前後ま
たは同時に行うことによって、更に優れた撥水性を得
て、ドライフラワ−に更に高い安定性を与える事ができ
る。
【0013】本発明の基本的な態様によれば、(例えば
100℃以下の)密閉された部屋にドライフラワ−と、
(1) 光重合開始剤と光重合性モノマ−、又は (2)シラン
カップリング剤、又は (3)その両者、とを別々の容器に
入れて上部を開放しておくだけで良い。(光重合性モノ
マ−の場合は、その後紫外線照射して重合させる。ま
た、ヒドロシリル結合を持ったシリコ−ン化合物の場合
も、基本的な態様と同様の処理だけで良い) 本発明はこのような簡単な原理に基づく為、特別な装置
は必要としない。例えば任意の密閉された部屋(例えば
恒温に保てる密閉した部屋)、例えばデシケ−タ−また
は恒温槽を用いる事ができる。また、少量処理にはデシ
ケ−タ−を用いる事ができる。しかし、理想的には処理
後、脱気できる装置が望ましい。
【0014】本発明の別の態様によれば、120℃以
下、好ましくは100℃以下の密閉部屋の中にドライフ
ラワ−だけを予め装入しておき、別の120℃以下の密
閉部屋において予め決めた分圧で光重合開始剤と光重合
性モノマ−、またはシランカップリング剤、またはその
両者を気化させ、前記ドライフラワ−を装入してある部
屋に(例えばパイプによって)その蒸気を導入すること
ができる。(光重合性モノマ−の場合は、その後紫外線
照射して重合させる。また、ヒドロシリル結合を持った
シリコ−ン化合物の場合も、同様の処理で良い) 前記の系の圧力については特に制限はないが、減圧下で
行えばモノマ−等の拡散速度が速くなる為、効率の良い
処理ができる。いずれの態様においても処理時間は30
分〜150時間であり、その後で未重合の光重合開始
剤、光重合性モノマ−、シランカップリング剤等を脱ガ
スによって除去し、所望のドライフラワーを得る。
【0015】本発明の他の態様によれば、光重合開始剤
と光重合性モノマ−、シランカップリング剤、等をキャ
リア−ガスとの混合ガスの形でドライフラワ−表面に接
触させる事ができる。(光重合性モノマ−の場合は、そ
の後紫外線照射して重合させる。また、ヒドロシリル結
合を持ったシリコ−ン化合物の場合も、同様の処理で良
い) 光重合開始剤と光重合性モノマ−、又はシランカップリ
ング剤、又はその両者とキャリア−ガスとの混合は、前
者の蒸気圧が1mmHg以上好ましくは10mmHg以
上になるまで、必要により加熱し、続いてキャリア−ガ
ス流を導入する事によって実施する事ができる。キャリ
ア−ガス流の供給速度は、光重合性モノマ−等の蒸気
圧、ドライフラワ−の種類及び量、並びに処理容器の容
量に応じて適当な条件を決定する事ができるが、30分
〜150時間で処理できるように調整することが好まし
い。キャリア−ガスとしては、不活性気体、例えば窒
素、アルゴン、ヘリウム等が好ましく、条件によって
は、空気や前記不活性気体中に水蒸気、メタノ−ル蒸
気、またはエタノール蒸気を気体分子状態で混合した混
合気体を使用する事もできる。
【0016】本発明によって得られたドライフラワ−は
次の様な特徴を持っている。 撥水性の為、加湿下でも水分が付着しにくい。 水分が付着する事による変色や、カビの生育を抑制
できる。 苛酷な条件下においてもドライフラワ−の花、葉、
茎の色や形が変化しない。 非常に薄い被膜の為、ドライフラワ−本来の自然な
外観のままで、上記の〜の効果をあげる事ができ
る。
【0017】
【実施例】次に実施例によって、本発明を更に具体的に
説明するが、これは、本発明を限定するものではない。 <実施例 1>シリカゲルで乾燥させた赤色バラと20
gのアクリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、1g
のベンゾイン イソブチル エ−テルを、真空デシケ−
タ−に入れ、アスピレ−タ−で3分間吸引した後、コッ
クを閉じた。室温で24時間放置した後、真空デシケ−
タ−内に空気を導入し常圧としてから取り出した。その
後、ドライフラワ−に紫外線を3分間照射し、被膜を形
成させた。表面処理した赤色バラは色、形共に処理前と
変化しなかったが、著しい撥水性を示した。実施例1の
表面処理赤色バラと表面処理していない乾燥赤色バラを
水をいれた皿と共に500mlのポリプロピレンカップ
に入れ、上からポリ塩化ビニリデンフィルム(サランラ
ップ:旭化成工業(株))をかぶせて密閉し室温で10
日間放置した。未処理の乾燥赤色バラは変色して褐色に
なっており、白と黒のカビが認められたが、表面処理赤
色バラは赤色を保っており、カビは認められず、表面処
理の効果が認められた。
【0018】<実施例 2>シリカゲルで乾燥させた赤
色バラと10gの3,3,3−トリフルオロプロピルト
リメトキシシランを真空デシケ−タ−に入れ、アスピレ
−タ−で3分間吸引した後、コックを閉じた。室温で6
時間放置した後、真空デシケ−タ−内に空気を導入し常
圧としてから取り出した。表面処理した赤色バラは色、
形共に処理前と変化しなかったが、著しい撥水性を示し
た。実施例2の表面処理赤色バラと表面処理していない
乾燥赤色バラを水をいれた皿と共に500mlのポリプ
ロピレンカップに入れ、上からサランラップをかぶせて
密閉し室温で10日間放置した。未処理の乾燥赤色バラ
は変色して褐色になっており、白と黒のカビが認められ
たが、表面処理赤色バラは赤色を保っており、カビは認
められず、表面処理の効果が認められた。
【0019】<実施例 3>シリカゲルで乾燥させた黄
色バラと20gのジメタクリル酸エチレングリコ−ル、
1gのベンゾイン イソブチル エ−テルを、真空デシ
ケ−タ−に入れ、アスピレ−タ−で3分間吸引した後、
コックを閉じた。80℃で24時間放置した後、真空デ
シケ−タ−内に空気を導入し常圧としてから取り出し
た。その後、ドライフラワ−に紫外線を3分間照射し、
被膜を形成させた。そして、その花と10gの1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンを、真空
デシケ−タ−に入れ、アスピレ−タ−で3分間吸引した
後、コックを閉じた。室温で15時間放置した後、真空
デシケ−タ−内に空気を導入し常圧としてから取り出し
た。表面処理した黄色バラは色、形共に処理前と変化し
なかったが、著しい撥水性を示した。実施例3の表面処
理黄色バラと表面処理していない乾燥黄色バラを水をい
れた皿と共に500mlのポリプロピレンカップに入
れ、上からサランラップをかぶせて密閉し室温で15日
間放置した。未処理の乾燥黄色バラは変色して褐色にな
っており、白と黒のカビが認められたが、表面処理黄色
バラは黄色を保っており、カビは認められず、表面処理
の効果が認められた。
【0020】<実施例 4>シリカゲルで乾燥させたリ
ンドウを10リットルの乾燥器(ステンレススチ−ル
製、保温ジャケット付)に入れた。一方、この乾燥器に
ステンレススチ−ル管で直結した反応液供給タンクに5
0gの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、50gのアクリル酸ステアリル及び5gの1−(4
−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オンを入れ、窒素を反応液供給タンク
の下側からバブリングさせて乾燥器に導入した(500
ml/min.)。温度は、反応液供給タンク、乾燥
器、いずれも50℃で行った。4時間反応させた後、反
応液の供給を停止して窒素のみを乾燥器に導入し、2時
間後に表面処理リンドウを取り出した。その後、ドライ
フラワ−に紫外線を3分間照射し、被膜を形成させた。
この表面処理リンドウも著しい撥水性を示したが色、形
共に処理前と変化なかった。実施例4の表面処理リンド
ウと表面処理していない乾燥リンドウを水をいれた皿と
共に500mlのポリプロピレンカップに入れ、上から
サランラップをかぶせて密閉し37℃で7日間放置した
ところ、未処理リンドウは変色して褐色になっており白
いカビが認められたが、表面処理リンドウは元の色を保
っており、カビは認められなかった。
【0021】
【発明の効果】以上の様に、本発明のドライフラワ−は
薄く透明な耐水性ポリマー被膜で被覆されているため、
本来の自然な外観を損なわずに十分な撥水性を備えてお
り、特に高湿度条件下における色安定性や防カビ性が顕
著に向上した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 道広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)光重合性モノマーから得られるポリ
    マー、 (2)シランカップリング剤から得られるポリマ
    ー、および(3) 光重合性モノマーとシランカップリング
    剤とのコポリマー、からなる群から選ばれる、1種また
    は2種以上のポリマー被膜で表面が被覆されていること
    を特徴とするドライフラワ−。
  2. 【請求項2】 ポリマー被膜がヒドロシリル結合(Si
    −H)を有するシリコ−ン化合物との共重合ポリマーか
    らなるものであるか、もしくは、ヒドロシリル結合(S
    i−H)を有するシリコ−ン化合物の重合被膜がポリマ
    ー被膜の内側もしくは外側に形成されている請求項1記
    載のドライフラワ−。
  3. 【請求項3】 (1) 光重合開始剤と光重合性モノマー、
    及び/又は(2) シランカップリング剤を、気相状態でド
    ライフラワ−の表面に接触させてドライフラワ−表面上
    で重合させることを特徴とする、ポリマー被膜で表面が
    覆われているドライフラワ−の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリマー被膜を形成する工程と同時に、
    あるいは当該工程の前工程もしくは後工程として、ヒド
    ロシリル結合(Si−H)を有するシリコ−ン化合物を
    気相状態でドライフラワ−の表面に接触させてドライフ
    ラワ−表面上で重合させる、請求項3記載のドライフラ
    ワ−の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100320373B1 (ko) * 1998-12-21 2002-09-17 디자인플라워 주식회사 드라이 플라워의 보존처리 방법
JP2006028136A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Coronet:Kk 植物の加工装置、及び、植物の加工方法
JP2006206453A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Coronet:Kk 植物の加工方法

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