JPH06183901A - 改質されたドライフラワー - Google Patents
改質されたドライフラワーInfo
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- JPH06183901A JPH06183901A JP35452392A JP35452392A JPH06183901A JP H06183901 A JPH06183901 A JP H06183901A JP 35452392 A JP35452392 A JP 35452392A JP 35452392 A JP35452392 A JP 35452392A JP H06183901 A JPH06183901 A JP H06183901A
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- dried
- dry flower
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式化１
【化１】（Ｒ1 ＨＳｉＯ）a （Ｒ2 Ｒ3 ＳｉＯ）b （Ｒ
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c で表されるシリコーン化合物少なくとも１種を蒸気の形
で接触させ、そのドライフラワーの実質的に全表面上で
シリコーン化合物を重合させてなる、実質的に全表面上
にシリコーンポリマーの皮膜を担持した改質されたドラ
イフラワー。 【効果】 撥水性があり、加湿条件下でも水分が付着し
にくく、従って水分が含まれることによる変色や、カビ
の生育を抑制する。その結果、苛酷な条件下においても
花や葉の色や形が変化しないという特徴を有する。
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c で表されるシリコーン化合物少なくとも１種を蒸気の形
で接触させ、そのドライフラワーの実質的に全表面上で
シリコーン化合物を重合させてなる、実質的に全表面上
にシリコーンポリマーの皮膜を担持した改質されたドラ
イフラワー。 【効果】 撥水性があり、加湿条件下でも水分が付着し
にくく、従って水分が含まれることによる変色や、カビ
の生育を抑制する。その結果、苛酷な条件下においても
花や葉の色や形が変化しないという特徴を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に全表面上にシ
リコーンポリマーの皮膜を担持したドライフラワーに関
する。本明細書において「ドライフラワー」とは乾燥し
た花、茎、葉を意味する。本発明による改質されたドラ
イフラワーは、撥水性のため、加湿条件下でも水分が付
着しにくく、従って水分が含まれることによる変色や、
カビの生育を抑制する。その結果、苛酷な条件下におい
ても花や葉の色や形が変化しない。
リコーンポリマーの皮膜を担持したドライフラワーに関
する。本明細書において「ドライフラワー」とは乾燥し
た花、茎、葉を意味する。本発明による改質されたドラ
イフラワーは、撥水性のため、加湿条件下でも水分が付
着しにくく、従って水分が含まれることによる変色や、
カビの生育を抑制する。その結果、苛酷な条件下におい
ても花や葉の色や形が変化しない。
【０００２】
【従来の技術】従来のドライフラワーの製造方法は生花
をシリカゲルで乾燥するもので、この効率を上げるため
に種々の塩を添加したり、種々の熱源を用いて乾燥の均
一性を高めている。しかしながら出来たドライフラワー
を加湿すると表面は水分を含み、このため色の変化が早
くなったりカビを生じたりして本来の姿から変化する場
合があった。これを防止するために撥水性のあるポリマ
ーでコーティングすることが考えられるが、ポリマー液
に浸漬して取出すと花の表面に厚くポリマーが被覆さ
れ、本来の形が保てないという欠点がある。
をシリカゲルで乾燥するもので、この効率を上げるため
に種々の塩を添加したり、種々の熱源を用いて乾燥の均
一性を高めている。しかしながら出来たドライフラワー
を加湿すると表面は水分を含み、このため色の変化が早
くなったりカビを生じたりして本来の姿から変化する場
合があった。これを防止するために撥水性のあるポリマ
ーでコーティングすることが考えられるが、ポリマー液
に浸漬して取出すと花の表面に厚くポリマーが被覆さ
れ、本来の形が保てないという欠点がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、ド
ライフラワーの本来の性質を維持したままで、改良され
た性質（例えば疎水性、安定性）をもったドライフラワ
ーを提供し、前記の従来技術の欠点を解消することにあ
る。
ライフラワーの本来の性質を維持したままで、改良され
た性質（例えば疎水性、安定性）をもったドライフラワ
ーを提供し、前記の従来技術の欠点を解消することにあ
る。
【０００４】
【問題を解決するための手段】前記の目的は、一般式化
２
２
【０００５】
【化２】（Ｒ1 ＨＳｉＯ）a （Ｒ2 Ｒ3 ＳｉＯ）b （Ｒ
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c （式中、Ｒ1 、Ｒ2 およびＲ3 は相互に独立に水素原子
であるかまたはハロゲン原子少なくとも１個で置換され
ていることのある炭素数１〜10の炭化水素基であるが、
但し、Ｒ1 とＲ2 とＲ3 とが同時に水素原子であること
はないものとし、そしてＲ4 、Ｒ5 およびＲ6 は相互に
独立に水素原子であるかまたはハロゲン原子少なくとも
１個で置換されていることのある炭素数１〜10の炭化水
素基であり、ａは０または１以上の整数であり、ｂは０
または１以上の整数であり、ｃは０または２であるが、
但し、ｃが０である場合にはａとｂとの和が３以上の整
数であるものとする）
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c （式中、Ｒ1 、Ｒ2 およびＲ3 は相互に独立に水素原子
であるかまたはハロゲン原子少なくとも１個で置換され
ていることのある炭素数１〜10の炭化水素基であるが、
但し、Ｒ1 とＲ2 とＲ3 とが同時に水素原子であること
はないものとし、そしてＲ4 、Ｒ5 およびＲ6 は相互に
独立に水素原子であるかまたはハロゲン原子少なくとも
１個で置換されていることのある炭素数１〜10の炭化水
素基であり、ａは０または１以上の整数であり、ｂは０
または１以上の整数であり、ｃは０または２であるが、
但し、ｃが０である場合にはａとｂとの和が３以上の整
数であるものとする）
【０００６】で表されるシリコーン化合物少なくとも１
種を蒸気の形で、乾燥した花（ドライフラワー）と接触
させ、そのドライフラワーの実質的に全表面上でシリコ
ーン化合物を重合させてなる、実質的に全表面上にシリ
コーンポリマーの皮膜を担持したドライフラワーによっ
て達成することができる。
種を蒸気の形で、乾燥した花（ドライフラワー）と接触
させ、そのドライフラワーの実質的に全表面上でシリコ
ーン化合物を重合させてなる、実質的に全表面上にシリ
コーンポリマーの皮膜を担持したドライフラワーによっ
て達成することができる。
【０００７】以下、本発明を詳述する。既に述べたとお
り、ドライフラワーにポリマーを被覆する場合ポリマー
そのものに浸漬または有機溶媒にポリマーを溶解させた
溶液に浸漬した後に乾燥する方法ではポリマーが厚く不
均一に被覆され、ドライフラワーの微妙な肌合いが変化
してしまう。本発明ではガス状のシリコーン化合物をド
ライフラワーに接触させることによって形状を変化させ
ずに非常に薄い膜で被覆され、ドライフラワーに撥水性
をもたせて安定性を向上させたものである。
り、ドライフラワーにポリマーを被覆する場合ポリマー
そのものに浸漬または有機溶媒にポリマーを溶解させた
溶液に浸漬した後に乾燥する方法ではポリマーが厚く不
均一に被覆され、ドライフラワーの微妙な肌合いが変化
してしまう。本発明ではガス状のシリコーン化合物をド
ライフラワーに接触させることによって形状を変化させ
ずに非常に薄い膜で被覆され、ドライフラワーに撥水性
をもたせて安定性を向上させたものである。
【０００８】本発明においては、蒸気の形の前記化２の
シリコーン化合物とドライフラワーとの接触を、120 ℃
以下好ましくは 100℃以下の温度下で、好ましくは 100
mmHg 以下、更に好ましくは 100 mmHg 以下の圧力下に
おいて、密閉容器内で行い、化２のシリコーン化合物の
蒸気を分子状態でドライフラワーの表面上に蒸着させる
ことができる。あるいは、蒸気の形の化２のシリコーン
化合物とドライフラワーとの接触を、 120℃以下好まし
くは 100℃以下の温度下で、化２のシリコーン化合物と
キャリアーガスとの混合ガスを粉体に供給することによ
って行うことができる。化２のシリコーン化合物は２種
の群からなる。第１の群は、前記化２においてｃ＝０の
場合に相当し、一般式化３
シリコーン化合物とドライフラワーとの接触を、120 ℃
以下好ましくは 100℃以下の温度下で、好ましくは 100
mmHg 以下、更に好ましくは 100 mmHg 以下の圧力下に
おいて、密閉容器内で行い、化２のシリコーン化合物の
蒸気を分子状態でドライフラワーの表面上に蒸着させる
ことができる。あるいは、蒸気の形の化２のシリコーン
化合物とドライフラワーとの接触を、 120℃以下好まし
くは 100℃以下の温度下で、化２のシリコーン化合物と
キャリアーガスとの混合ガスを粉体に供給することによ
って行うことができる。化２のシリコーン化合物は２種
の群からなる。第１の群は、前記化２においてｃ＝０の
場合に相当し、一般式化３
【０００９】
【化３】（Ｒ1 ＨＳｉＯ）a （Ｒ2 Ｒ3 ＳｉＯ）b （式中、Ｒ1 、Ｒ2 、Ｒ3 、ａおよびｂは前記と同じ意
味であるが、好ましくはＲ1 、Ｒ2 およびＲ3 が相互に
独立にハロゲン原子少なくとも１個で置換されているこ
とのある炭素数１〜４の低級アルキル基またはアリール
基（例えばフェニル基）であり、ａとｂとの和が３〜７
である）
味であるが、好ましくはＲ1 、Ｒ2 およびＲ3 が相互に
独立にハロゲン原子少なくとも１個で置換されているこ
とのある炭素数１〜４の低級アルキル基またはアリール
基（例えばフェニル基）であり、ａとｂとの和が３〜７
である）
【００１０】で表される環状シリコーン化合物である。
この化合物の代表例を挙げれば以下のとおりである。
この化合物の代表例を挙げれば以下のとおりである。
【００１１】
【化４】
【００１２】
【化５】
【００１３】
【化６】
【００１４】前記の化合物化４、化５および化６は、そ
れぞれ単独でまたはそれらの混合物の形で使用すること
ができる。前記の各式において、ｎ（またはａ＋ｂ）は
好ましくは３〜７である。ｎの値が小さくなるのに従っ
てその沸点が低下するので、蒸発してドライフラワーに
吸着する量が多くなる。特に３量体および４量体は、そ
の立体的性質上、重合し易いので特に適している。ま
た、水素原子を含むシリコーン化合物は反応性が高いの
で、表面処理に適している。
れぞれ単独でまたはそれらの混合物の形で使用すること
ができる。前記の各式において、ｎ（またはａ＋ｂ）は
好ましくは３〜７である。ｎの値が小さくなるのに従っ
てその沸点が低下するので、蒸発してドライフラワーに
吸着する量が多くなる。特に３量体および４量体は、そ
の立体的性質上、重合し易いので特に適している。ま
た、水素原子を含むシリコーン化合物は反応性が高いの
で、表面処理に適している。
【００１５】化３の環状シリコーン化合物の例として
は、ジハイドロジエンヘキサメチルシクロテトラシロキ
サン、トリハイドロジエンペンタメチルシクロテトラシ
ロキサン、テトラハイドロジエンテトラメチルシクロテ
トラシロキサン、ジハイドロジエンオクタメチルシクロ
ペンタシロキサン、トリハイドロジエンヘプタメチルシ
クロペンタシクロキサン、テトラハイドロジエンヘキサ
メチルシクロペンタシロキサン、およびペンタハイドロ
ジエンペンタメチルシクロペンタシロキサンを挙げるこ
とができる。
は、ジハイドロジエンヘキサメチルシクロテトラシロキ
サン、トリハイドロジエンペンタメチルシクロテトラシ
ロキサン、テトラハイドロジエンテトラメチルシクロテ
トラシロキサン、ジハイドロジエンオクタメチルシクロ
ペンタシロキサン、トリハイドロジエンヘプタメチルシ
クロペンタシクロキサン、テトラハイドロジエンヘキサ
メチルシクロペンタシロキサン、およびペンタハイドロ
ジエンペンタメチルシクロペンタシロキサンを挙げるこ
とができる。
【００１６】前記化２のシリコーン化合物の第２の群
は、前記化２においてｃ＝２の場合に相当し、一般式化
７
は、前記化２においてｃ＝２の場合に相当し、一般式化
７
【００１７】
【化７】（Ｒ1 ＨＳｉＯ）a （Ｒ2 Ｒ3 ＳｉＯ）b （Ｒ
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c （式中、Ｒ1 、Ｒ2 、Ｒ3 ，Ｒ4 、Ｒ5 、Ｒ6 、ａおよ
びｂは前記と同じ意味であり、ｃは２であるが、好まし
くはＲ1 〜Ｒ6 が相互に独立にハロゲン原子少なくとも
１個で置換されていることのある炭素数１〜４の低級ア
ルキル基またはアリール基（例えばフェニル基）であ
り、ａとｂとの和が２〜５である）
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c （式中、Ｒ1 、Ｒ2 、Ｒ3 ，Ｒ4 、Ｒ5 、Ｒ6 、ａおよ
びｂは前記と同じ意味であり、ｃは２であるが、好まし
くはＲ1 〜Ｒ6 が相互に独立にハロゲン原子少なくとも
１個で置換されていることのある炭素数１〜４の低級ア
ルキル基またはアリール基（例えばフェニル基）であ
り、ａとｂとの和が２〜５である）
【００１８】で表される直鎖状シリコーン化合物であ
る。この化合物の代表例としては、一般式化８
る。この化合物の代表例としては、一般式化８
【００１９】
【化８】
【００２０】で表される化合物を挙げることができる。
化４の直接鎖状シリコーン化合物の例としては、１、
１，１，３，５，７，７，−オクタメチルテトラシロキ
サン、１，１，１，３，５，７，９，９，９−ノナメチ
ルペンタシロキサンおよび１，１，１，３，５，７，
９，11，11，11−デカメチルヘキサシロキサンを挙げる
ことができる。
化４の直接鎖状シリコーン化合物の例としては、１、
１，１，３，５，７，７，−オクタメチルテトラシロキ
サン、１，１，１，３，５，７，９，９，９−ノナメチ
ルペンタシロキサンおよび１，１，１，３，５，７，
９，11，11，11−デカメチルヘキサシロキサンを挙げる
ことができる。
【００２１】ドライフラワー表面上に被覆されるシリコ
ーンポリマー皮膜の構造には２種類のものがある。すな
わち、重合がシロキサン結合（−Ｓｉ−Ｏ−Ｓｉ−）に
よって起きると、得られるシリコーンポリマーは−Ｓｉ
−Ｏ−Ｓｉ−単位を含む直鎖構造をもつ。 一方、重合
が少量または痕跡量のＨ2 Ｏまたは０2 の存在下におけ
るヒドロシリル結合（Ｓｉ−Ｈ）の脱水素反応によって
起きる場合には、Ｓｉ−Ｈ部分の以下の重合：（反応式
化９）
ーンポリマー皮膜の構造には２種類のものがある。すな
わち、重合がシロキサン結合（−Ｓｉ−Ｏ−Ｓｉ−）に
よって起きると、得られるシリコーンポリマーは−Ｓｉ
−Ｏ−Ｓｉ−単位を含む直鎖構造をもつ。 一方、重合
が少量または痕跡量のＨ2 Ｏまたは０2 の存在下におけ
るヒドロシリル結合（Ｓｉ−Ｈ）の脱水素反応によって
起きる場合には、Ｓｉ−Ｈ部分の以下の重合：（反応式
化９）
【００２２】
【化９】
【００２３】から誘導される一般式化１０の単位をもつ
網状構造を、シリコーンポリマーが含むことになる。
網状構造を、シリコーンポリマーが含むことになる。
【００２４】
【化１０】
【００２５】好ましい網状ポリマーは、全Ｓｉ原子の20
％以上がポリマー皮膜中で前記のＲ1 ＨＳｉＯ単位がＲ
1 ＳｉＯ3/2 単位に変換したものである。化２のシリコ
ーン化合物の添加量（処理量）は具体的には定まってい
ないが、ドライフラワーの実質的に全表面を覆うのに必
要かつ充分な量でシリコーン化合物を供給する点で所望
量が定まる。つまり、本発明は処理剤の添加量をあらか
じめ定めておくのではなく、処理剤が必要かつ充分な量
供給されて自然に終点に導かれるという処理なのであ
る。そのため添加量あるいは蒸着ポリマー皮膜の量は使
用するドライフラワーの種類によって異なる。一般的に
は、その量は、ドライフラワー全重量の0.0005〜10％で
ある。このように本発明では過不足なくどのようなドラ
イフラワーでも処理できるのであるが、それは処理剤の
添加方法が従来のものと異なっているからである。
％以上がポリマー皮膜中で前記のＲ1 ＨＳｉＯ単位がＲ
1 ＳｉＯ3/2 単位に変換したものである。化２のシリコ
ーン化合物の添加量（処理量）は具体的には定まってい
ないが、ドライフラワーの実質的に全表面を覆うのに必
要かつ充分な量でシリコーン化合物を供給する点で所望
量が定まる。つまり、本発明は処理剤の添加量をあらか
じめ定めておくのではなく、処理剤が必要かつ充分な量
供給されて自然に終点に導かれるという処理なのであ
る。そのため添加量あるいは蒸着ポリマー皮膜の量は使
用するドライフラワーの種類によって異なる。一般的に
は、その量は、ドライフラワー全重量の0.0005〜10％で
ある。このように本発明では過不足なくどのようなドラ
イフラワーでも処理できるのであるが、それは処理剤の
添加方法が従来のものと異なっているからである。
【００２６】本発明の基本的な態様によれば、（例えば
100℃以下の）密閉された部屋にドライフラワーとシリ
コーン化合物（例えば環状オルガノシロキサン）とを別
々の容器に入れて上部を開放しておくだけで良い。本発
明はこのような簡単な原理に基づくため、特別な装置は
必要としない。例えば、任意の密閉された部屋（例えば
恒温に保てる密閉した部屋）例えばデシケータまたは恒
温糟を使用することができる。また、少量処理にはデシ
ケーターを用いることができる。しかし理想的には処理
後脱気できる装置が望ましく、ガス滅菌装置を用いるの
がよい。密閉部屋内のドライフラワーを連続的にまた断
続的に攪拌し、ドライフラワーとシリコーン化合物蒸気
との接触を望まないものにすることができる。
100℃以下の）密閉された部屋にドライフラワーとシリ
コーン化合物（例えば環状オルガノシロキサン）とを別
々の容器に入れて上部を開放しておくだけで良い。本発
明はこのような簡単な原理に基づくため、特別な装置は
必要としない。例えば、任意の密閉された部屋（例えば
恒温に保てる密閉した部屋）例えばデシケータまたは恒
温糟を使用することができる。また、少量処理にはデシ
ケーターを用いることができる。しかし理想的には処理
後脱気できる装置が望ましく、ガス滅菌装置を用いるの
がよい。密閉部屋内のドライフラワーを連続的にまた断
続的に攪拌し、ドライフラワーとシリコーン化合物蒸気
との接触を望まないものにすることができる。
【００２７】本発明の別の態様によれば、 120℃以下好
ましくは 100℃以下の密閉部屋の中にドライフラワーだ
けを予め装入しておき、別の 120℃以下の密閉部屋にお
いて予め決めた分圧でシリコーン化合物を気化させ、前
記ドライフラワーを装入してある部屋に例えばパイプに
よってシリコーン化合物蒸気を導入することができる。
前記の系の圧力について特に制限はないが、重合を 200
mmHg以下好ましくは 100mmHg以下の圧力下で実施するの
が好ましい。いずれの態様においても、処理時間は30分
〜 150時間であり、その後で、未重合シリコーン化合物
を脱ガスによって除去し、所望の生成物を得る。
ましくは 100℃以下の密閉部屋の中にドライフラワーだ
けを予め装入しておき、別の 120℃以下の密閉部屋にお
いて予め決めた分圧でシリコーン化合物を気化させ、前
記ドライフラワーを装入してある部屋に例えばパイプに
よってシリコーン化合物蒸気を導入することができる。
前記の系の圧力について特に制限はないが、重合を 200
mmHg以下好ましくは 100mmHg以下の圧力下で実施するの
が好ましい。いずれの態様においても、処理時間は30分
〜 150時間であり、その後で、未重合シリコーン化合物
を脱ガスによって除去し、所望の生成物を得る。
【００２８】本発明の他の態様によれば、キャリアーガ
スとの混合ガスの形の化２のシリコーン化合物を（例え
ばドライフラワー表面に供給することによって）接触さ
せることにより、ドライフラワーを処理することができ
る。化２のシリコーン化合物とキャリアーガスとの混合
は、シリコーン化合物の蒸気圧が１mmHg以上好ましくは
１０mmHg以上になるまで、化２のシリコーン化合物を例
えば必要により加熱し、続いてキャリアーガス流を化２
のシリコーン化合物中へまたはシリコーン化合物の表面
上へ導入することによって実施することができる。キャ
リアーガス流の供給速度は、例えば化２のシリコーン化
合物の蒸気圧、ドライフラワーの種類および量、並びに
処理容器の容量によって適当に決定することができる。
30分〜 150時間で処理できるように調整するのが好まし
い。
スとの混合ガスの形の化２のシリコーン化合物を（例え
ばドライフラワー表面に供給することによって）接触さ
せることにより、ドライフラワーを処理することができ
る。化２のシリコーン化合物とキャリアーガスとの混合
は、シリコーン化合物の蒸気圧が１mmHg以上好ましくは
１０mmHg以上になるまで、化２のシリコーン化合物を例
えば必要により加熱し、続いてキャリアーガス流を化２
のシリコーン化合物中へまたはシリコーン化合物の表面
上へ導入することによって実施することができる。キャ
リアーガス流の供給速度は、例えば化２のシリコーン化
合物の蒸気圧、ドライフラワーの種類および量、並びに
処理容器の容量によって適当に決定することができる。
30分〜 150時間で処理できるように調整するのが好まし
い。
【００２９】キャリアーガスとしては、不活性気体例え
ば窒素、アルゴン、ヘリウム等が好ましいが、空気や前
記不活性気体中に水蒸気、メタノール蒸気またはエタノ
ール蒸気を気体分子状態で混合した混合気体を使用する
こともできる。
ば窒素、アルゴン、ヘリウム等が好ましいが、空気や前
記不活性気体中に水蒸気、メタノール蒸気またはエタノ
ール蒸気を気体分子状態で混合した混合気体を使用する
こともできる。
【００３０】
【発明の効果】本発明によって得られた改質されたドラ
イフラワーは次にような特徴をもっている。 撥水性のため、加湿下でも水分が付着しにくい。 水分が含まれることによる変色や、カビの生育を抑
制できる。 苛酷な条件下においてもドライフラワーの葉や花の
色や形が変化しない。
イフラワーは次にような特徴をもっている。 撥水性のため、加湿下でも水分が付着しにくい。 水分が含まれることによる変色や、カビの生育を抑
制できる。 苛酷な条件下においてもドライフラワーの葉や花の
色や形が変化しない。
【００３１】
【実施例】次に、実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、これは本発明を限定するものではない。
に説明するが、これは本発明を限定するものではない。
【００３２】実施例１ シリカゲルで乾燥させた赤色バラと10ｇの１，３，５，
７−テトラメチルシクロテトラシロキサンを真空デシケ
ーターに入れ、アスピレーターで３分間吸引した後コッ
クを閉じた。室温で24時間放置した後、真空デシケータ
ー内に空気を導入し常圧とした後、取出した。表面処理
した赤色バラは色・形共に処理前と変化なかったが、著
しい撥水性を示した。実施例１の表面処理赤色バラと表
面処理していない乾燥赤色バラを水を含んだ脱脂綿と共
に 500mlのポリプロピレンカップに入れ、上からサラン
ラップをかぶせて密閉し、室温で一日放置した。未処理
の乾燥赤色バラは脱色していたが表面処理赤色バラは赤
色を保っており、表面処理の効果が認められた。
７−テトラメチルシクロテトラシロキサンを真空デシケ
ーターに入れ、アスピレーターで３分間吸引した後コッ
クを閉じた。室温で24時間放置した後、真空デシケータ
ー内に空気を導入し常圧とした後、取出した。表面処理
した赤色バラは色・形共に処理前と変化なかったが、著
しい撥水性を示した。実施例１の表面処理赤色バラと表
面処理していない乾燥赤色バラを水を含んだ脱脂綿と共
に 500mlのポリプロピレンカップに入れ、上からサラン
ラップをかぶせて密閉し、室温で一日放置した。未処理
の乾燥赤色バラは脱色していたが表面処理赤色バラは赤
色を保っており、表面処理の効果が認められた。
【００３３】実施例２ シリカゲルで乾燥させたリンドウを10リットルの振動乾
燥器（ステンレススチール製、保温ジャケット付）に入
れた。一方、この乾燥器にステンレススチール管で直結
した反応液供給タンクに 100ｇの１，３，５−トリス
（３，３，３−トリフルオロプロピル）−１，３，５ト
リメチルシクロトリシロキサンを入れ、窒素を反応液供
給タンクの下側からバブリングさせて振動乾燥器に導入
した（ 500ml／min)。温度は反応液供給タンクは50℃、
振動乾燥器は室温で行った。４時間反応させた後反応液
の供給を停止し、窒素のみを振動乾燥器に導入し、２時
間後に表面処理リンドウを取出した。表面処理リンドウ
も実施例１と同様著しい撥水性を示したが色、形共に処
理前と変化なかった。実施例２と表面処理リンドウと未
処理乾燥リンドウを同様に水を含んだ脱脂綿と共に37℃
で１週間放置したところ、未処理リンドウには黒いカビ
が認められたが表面処理リンドウにはカビが認められな
かった。以上のように本発明によって撥水性を有するド
ライフラワーが得られ、特に水分の共存する系では色安
定性や防カビ性が向上した。
燥器（ステンレススチール製、保温ジャケット付）に入
れた。一方、この乾燥器にステンレススチール管で直結
した反応液供給タンクに 100ｇの１，３，５−トリス
（３，３，３−トリフルオロプロピル）−１，３，５ト
リメチルシクロトリシロキサンを入れ、窒素を反応液供
給タンクの下側からバブリングさせて振動乾燥器に導入
した（ 500ml／min)。温度は反応液供給タンクは50℃、
振動乾燥器は室温で行った。４時間反応させた後反応液
の供給を停止し、窒素のみを振動乾燥器に導入し、２時
間後に表面処理リンドウを取出した。表面処理リンドウ
も実施例１と同様著しい撥水性を示したが色、形共に処
理前と変化なかった。実施例２と表面処理リンドウと未
処理乾燥リンドウを同様に水を含んだ脱脂綿と共に37℃
で１週間放置したところ、未処理リンドウには黒いカビ
が認められたが表面処理リンドウにはカビが認められな
かった。以上のように本発明によって撥水性を有するド
ライフラワーが得られ、特に水分の共存する系では色安
定性や防カビ性が向上した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年４月１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００８】本発明においては、蒸気の形の前記化２の
シリコーン化合物とドライフラワーとの接触を、120 ℃
以下好ましくは 100℃以下の温度下で、好ましくは 200
mmHg 以下、更に好ましくは 100 mmHg 以下の圧力下に
おいて、密閉容器内で行い、化２のシリコーン化合物の
蒸気を分子状態でドライフラワーの表面上に蒸着させる
ことができる。あるいは、蒸気の形の化２のシリコーン
化合物とドライフラワーとの接触を、 120℃以下好まし
くは 100℃以下の温度下で、化２のシリコーン化合物と
キャリアーガスとの混合ガスをドライフラワーに供給す
ることによって行うことができる。化２のシリコーン化
合物は２種の群からなる。第１の群は、前記化２におい
てｃ＝０の場合に相当し、一般式化３
シリコーン化合物とドライフラワーとの接触を、120 ℃
以下好ましくは 100℃以下の温度下で、好ましくは 200
mmHg 以下、更に好ましくは 100 mmHg 以下の圧力下に
おいて、密閉容器内で行い、化２のシリコーン化合物の
蒸気を分子状態でドライフラワーの表面上に蒸着させる
ことができる。あるいは、蒸気の形の化２のシリコーン
化合物とドライフラワーとの接触を、 120℃以下好まし
くは 100℃以下の温度下で、化２のシリコーン化合物と
キャリアーガスとの混合ガスをドライフラワーに供給す
ることによって行うことができる。化２のシリコーン化
合物は２種の群からなる。第１の群は、前記化２におい
てｃ＝０の場合に相当し、一般式化３
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２６】本発明の基本的な態様によれば、（例えば
100℃以下の) 密閉された部屋にドライフラワーとシリ
コーン化合物（例えば環状オルガノシロキサン）とを別
々の容器に入れて上部を開放しておくだけで良い。本発
明はこのような簡単な原理に基づくため、特別な装置は
必要としない。例えば、任意の密閉された部屋（例えば
恒温に保てる密閉した部屋）例えばデシケータまたは恒
温糟を使用することができる。また、少量処理にはデシ
ケーターを用いることができる。しかし理想的には処理
後脱気できる装置が望ましく、ガス滅菌装置を用いるの
がよい。
100℃以下の) 密閉された部屋にドライフラワーとシリ
コーン化合物（例えば環状オルガノシロキサン）とを別
々の容器に入れて上部を開放しておくだけで良い。本発
明はこのような簡単な原理に基づくため、特別な装置は
必要としない。例えば、任意の密閉された部屋（例えば
恒温に保てる密閉した部屋）例えばデシケータまたは恒
温糟を使用することができる。また、少量処理にはデシ
ケーターを用いることができる。しかし理想的には処理
後脱気できる装置が望ましく、ガス滅菌装置を用いるの
がよい。
Claims (1)
- 【請求項１】 一般式化１ 【化１】（Ｒ1 ＨＳｉＯ）a （Ｒ2 Ｒ3 ＳｉＯ）b （Ｒ
4 Ｒ5 Ｒ6 ＳｉＯ1/2 ）c （式中、Ｒ1 、Ｒ2 およびＲ3 は相互に独立に水素原子
であるかまたはハロゲン原子少なくとも１個で置換され
ていることのある炭素数１〜10の炭化水素基であるが、
但し、Ｒ1 とＲ2 とＲ3 とが同時に水素原子であること
はないものとし、そしてＲ4 、Ｒ5 およびＲ6 は相互に
独立に水素原子であるかまたはハロゲン原子少なくとも
１個で置換されていることのある炭素数１〜10の炭化水
素基であり、ａは０または１以上の整数であり、ｂは０
または１以上の整数であり、ｃは０または２であるが、
但し、ｃが０である場合にはａとｂとの和が３以上の整
数であるものとする）で表されるシリコーン化合物少な
くとも１種を蒸気の形で接触させ、そのドライフラワー
の実質的に全表面上でシリコーン化合物を重合させてな
る、実質的に全表面上にシリコーンポリマーの皮膜を担
持した改質されたドライフラワー。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35452392A JPH06183901A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 改質されたドライフラワー |
| PCT/JP1993/001817 WO1994013137A1 (fr) | 1992-12-16 | 1993-12-15 | Fleur sechee et procede de production |
| DE69328963T DE69328963T2 (de) | 1992-12-16 | 1993-12-15 | Trockenblume und verfahren zur herstellung |
| EP94903003A EP0628248B1 (en) | 1992-12-16 | 1993-12-15 | Dry flower and process for producing |
| US08/594,386 US5560965A (en) | 1992-12-16 | 1996-01-31 | Dry flower and process for production of same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35452392A JPH06183901A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 改質されたドライフラワー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183901A true JPH06183901A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18438132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35452392A Withdrawn JPH06183901A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 改質されたドライフラワー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06183901A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006028136A (ja) * | 2004-07-21 | 2006-02-02 | Coronet:Kk | 植物の加工装置、及び、植物の加工方法 |
| JP2006206453A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Coronet:Kk | 植物の加工方法 |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP35452392A patent/JPH06183901A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006028136A (ja) * | 2004-07-21 | 2006-02-02 | Coronet:Kk | 植物の加工装置、及び、植物の加工方法 |
| JP2006206453A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Coronet:Kk | 植物の加工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |