JPH07117802A

JPH07117802A - ゴミ箱のごみ詰込み装置

Info

Publication number: JPH07117802A
Application number: JP29589693A
Authority: JP
Inventors: Nobuyuki Nakayama; 信之中山
Original assignee: Suruga Seiki Co Ltd
Current assignee: Suruga Seiki Co Ltd
Priority date: 1993-10-20
Filing date: 1993-10-20
Publication date: 1995-05-09

Abstract

(57)【要約】【目的】ゴミ箱に投入されたゴミの容積を容易に、且
つ、安全に圧縮するための装置を得ることにある。【構成】ごみの投入口を備えた外箱の内部にゴミ溜を設
け、前記投入口とゴミ溜との間を連通させるごみ通路
に、ゴミ溜へ向けて進退するごみの押込み手段を設けて
解決するものである。具体的には、ごみの投入口を備え
た外箱の内部に着脱可能なゴミ容器を設け、前記投入口
とゴミ容器との間を連通するごみ通路に、ゴミ容器へ向
けて進退する押込み手段を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、主として公共の場に
設置される大型のゴミ箱に関するもので、特に、投入さ
れたごみを収容するため着脱可能なゴミ容器を備えると
共に、投入されたごみをゴミ容器内へ押し込むための押
込み手段を設けたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、競技場や公園など公共の場で
は、多量のゴミが発生するので、大型のゴミ箱が設置さ
れている。他方、このような公共の場では、そのゴミの
内容が弁当箱や空き缶のような嵩張るゴミが多いため、
重量でいえば比較的僅かな量のゴミでゴミ箱が一杯にな
ってしまう不具合があった。そこでゴミの回収を頻繁に
行わねばならなくなる上、そのゴミを輸送する際にも、
重量換算すれば比較的少量しか輸送できない不具合が発
生している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような不具合を解
消するには、ゴミ箱に投入されたゴミをゴミ箱の中で、
あるいは回収袋に詰め換えるとき、押しつぶして減量す
るのが好ましいが、その場合にも、折り詰め弁当の箱の
ように、剛性の高い箱や合成樹脂パックのように弾力に
富んだ箱を、回収員が上から手を当て体重をかけて押し
つぶす作業には大きな労力を要した。しかも、その作業
はゴミの中に固いものや金属が入ってる場合があり作業
員に突き刺さるなどの危険が存した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は叙上の課題
を、ごみの投入口を備えた外箱の内部にゴミ溜を設け、
前記投入口とゴミ溜との間を連通させるごみ通路に、ご
みをゴミ溜へ向けて押圧するごみの押込み手段を設けて
解決するもので、さらに、具体的にはごみの投入口を備
えた外箱の内部に着脱可能なゴミ容器を設け、そのゴミ
容器を実質的に膨大することのない固いものとすると共
に、前記投入口とゴミ容器との間を連通するごみ通路
に、ごみをゴミ溜へ向けて押圧する押込み手段を設けて
解決するものである。そして、更に具体的には前記押込
み手段はごみ通路をなす壁面の対向する２面に、その壁
面の一部を通路内へ回動自在に進退する回動扉として構
成し、それら２個の回動扉を交互にごみ通路内へ進入可
能に構成して解決するものである。

【０００５】

【作用】ゴミ箱に投入されたごみがごみ通路を通してゴ
ミ溜に落下すると、自動的に、あるいは手動操作によっ
てごみの押込み手段が動作し、ごみを押さえつける。ゴ
ミ溜は実質的に固く作られており、上から押圧されたと
き実質的に膨大することがないので、内部へ落下したゴ
ミは押込み手段によって押しつぶされ、ゴミ箱あるいは
ごみ袋などのごみ溜の中に隙間なく充填される。押込み
手段はごみ通路の幅より短い押込み板を備えており、雑
誌のようなごみが押込み腕とごみ通路との間に挟まれる
のを防止する。また、押込み手段を電動機あるは足踏み
ペダルなどで駆動すれば、少ない労力で装置を動作させ
得る。押込み手段は２個の回動扉が交互に押圧するか
ら、広い面積を比較的小さい面積の回動扉で押圧する。

【０００６】

【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図中、１はこの発明に係るごみの押込み手段であ
る詰込み装置２を備えたゴミ箱である。ゴミ箱１は金属
の薄板からなる外板によって作られた外箱１ａを有し、
その外箱１ａの上部に投入口１ｂが設けられている。１
ｃは投入口１ｂに取り付けられた開閉蓋であり、上部の
ヒンジ１ｄによって開閉可能に枢着されている。１ｅは
ゴミ出し扉であり、前記外箱１ａの一部をなすと共に、
それを開いて内部からゴミ容器４を取り出すようになっ
ている。

【０００７】外箱１ａの内部には前記投入口１ｂの背部
に位置し、鋼板によってごみ通路３が形成されている。
ごみ通路３には外箱１ａの内部を内板によって区画して
断面が四角形に作られている。また、ごみ通路３の下端
部の下方に位置して、上方へ向けて開口させたゴミ容器
４が収容されている。この実施例でゴミ容器４は厚さが
３ｍｍの比較的厚肉につくられ、必要に応じてリブ（図
示してない）によって補強されて比較的高い剛性と硬度
とが与えられている。なお、ゴミ容器４自体の材質や構
造が剛性や硬度の高いものでなくとも、例えば、軟質の
袋を鉄板製の箱体に収容したり、金属棒やパンチングメ
タルによって作られた籠の中に入れるなどして、実質的
にその膨大が阻止される構成に有すれば足りることは言
うまでもない。

【０００８】前記ごみの詰込み装置２は、前記ごみ通路
３をなす内板の壁面に対向して２対が設けられ、それら
は回動自在の回動扉５、５として構成されている。すな
わち、詰込み装置２をなす回動扉５、５はそれぞれ支軸
２ａ、２ａによって回動自在に支持され、図５で示すよ
うに、側面視が扇状をなす中空の回転体として構成され
ている。回動扉５は厚さ２ｍｍ程度の薄い鋼板で作られ
ている。すなわち、扇状の２枚の側板５ａと、その側板
の円弧面に溶接される１枚の外側板５ｂ、および、側板
の半径部に溶接される２枚の矩形板５ｃとからなってお
り、前記側板５ａの円弧中心部に前記支軸２ａが溶接さ
れている。なお、前記２枚の矩形板５ｃのうち、ごみ通
路３側の一枚が押込み板となるのは勿論のことである。

【０００９】回動扉５は図４の中で、二点鎖線によって
示すように約１２０°回動してごみ通路３の中へ突出す
る。ごみ通路３の中へ突出する長さＬは、ごみ通路３の
幅より短く作られており、これがごみ通路３内へ突出し
たとき、その先端とごみ通路３の壁面との間に３〜５ｃ
ｍの隙間ができるように構成されている。よって、ごみ
の押圧面積が小さく、ごみに対する面圧を高めることが
てきると共に、ごみの中に雑誌のように比較的大きなも
のが入っている場合にも回動扉５と壁面との間にそれが
挟まって、回動扉の回動が阻止されることがなくなる。

【００１０】前記各支軸２ａにはウォーム歯車２ｂが取
り付けられ、そのウォーム歯車２ｂは電動機２ｃの軸に
取り付けられたウォーム２ｄと噛合している。かくて、
各支軸２ａは支軸２ａごとに設けられた電動機２ｃによ
って区別に駆動され、２個の回動扉５、５は１８０°の
位相差を以て反対方向へ回動し、その前面が交互にごみ
通路３内へ進出し、前記したように約９０°だけ回動し
た後、原位置へ退去する。

【００１１】前記電動機２ｃを電源６ａへ連結する回路
６には手動スイッチ６ｄの他に、これと並列にｔ近接ス
イッチ６ｂからの信号によって動作する動力スイッチ６
ｃが介装してある。近接スイッチ６ｂは前記ごみ通路３
に設けられた光学スイッチで構成され、前記ごみ通路３
内をゴミが通過する都度、電動機２ｃに通電し、各回動
扉５を１回だけ押圧作動させる。６ｅは電動機を逆転さ
せるための逆転スイッチであり、回動扉５がゴミを押圧
する押圧力を感圧センサ６ｆによって検出し、押圧力が
予定以上に達っした場合に、前記逆転スイッチ６ｅを作
動させる。感圧センサ６ｆが動作する一般的な場合は二
つある。その一は回動扉５が作動端まで回動してストッ
パ（図示してない）に当接して、それ以上の回動を阻ま
れたときであり、その二はごみ通路３内にごみが充満し
て回動扉５によって押圧しても小さくならなくなったと
きである。

【００１２】次に、上記実施例の作動を説明する。ま
ず、投入口１ｂの開閉蓋１ｃを開いてゴミが投入される
と、ゴミはごみ通路３を通して重力で下方へ移動し、ゴ
ミ溜たるゴミ容器４内へ落下する。落下したゴミはごみ
通路３を落下する途中で光学スイッチからなる近接スイ
ッチ６ｂの光路を一時的に遮断するので、一方の動力ス
イッチ６ｃが閉成し、電動機２ｃが駆動される。

【００１３】電動機２ｃが回転し、その回転軸に連結さ
れたウォーム２ｄが回転すると、それに連なるウォーム
車○○が回転し、支軸２ａを回転させるので、それに固
定された回動扉５が回転を開始する。回動扉５がごみ通
路３内へ突出し、図中、二点鎖線で示す最突出位置まで
回動すると、前記感圧センサ６ｆによってそれが検出さ
れ、又は、タイマあるいはリミットスイッチにより逆転
スイッチ６ｅが動作して電動機が逆転し、回動扉５は当
初の位置へ復帰する。一方の回動扉５が復帰すると、他
方の回動扉５の回路６が動作し、その回動扉５も先のも
のと同様の過程を経て動作し、原位置へ復帰した所で一
作動が終了となる。

【００１４】なお、この明細書の記載中、ゴミ溜とある
のは、ゴミ箱のうちゴミを溜める部分をいゝ、この実施
例ではゴミ容器４を示すが、ゴミ容器４を設けないゴミ
箱１では、外箱１ａの内面に形成されるゴミの収容空間
であることを意味する。また、ゴミ容器は箱体をなすも
のはもちろんのこと、瓶や袋など食料や飲料の容器とな
り得るものを含む広い概念である。

【００１５】また、この実施例において回動扉５は、そ
れぞれ個別の電動機２ｃに連結され、且つ、その電動機
２ｃを正転あるいは逆転させて駆動し、ごみ通路３内へ
進退させているが、発明の構成上、これに限られず、電
動機を１個として２個の回動扉５に共用してもよいこと
はもちろんである。また、回転扉５は必ずしも実施例の
ように中空の胴形に形成する必要はなく、比較的厚手の
鋼板や合成樹脂板によって作られることも可能である。

【００１６】更に、この実施例において回動扉５は電動
機２ｃの動力によってゴミを押圧する形式の、いわゆ
る、動力式が示されているが、この発明は必ずしも、動
力式に限らず、踏下げ式の足踏みペダルのように操作者
の体重が有効に活用でき、力の入り易い人力駆動式する
ことも、この発明の要旨に包含される。

【００１７】

【発明の効果】この発明は以上のように、投入口と内部
に設けたゴミ溜とを連結するごみ通路に、ゴミ溜へ向け
て進退するごみの押込み手段を設けたものであるから、
ゴミ溜に溜まったゴミが押込み手段によって押さえ付け
られて圧潰し、その体積を減じるので、ゴミ溜内に多量
のゴミを収容できる効果があり、更に、これに派生して
その回収の頻度を減じ、あるいは回収に際して多量に輸
送できるなどの効果を生じる。

【００１８】また、押込み手段を電動機で駆動したり、
足踏みペダルのような体重によって操作可能な操作手段
（図示してない）を用いれば、少ない労力でごみを減容
することができ、且つ手でごみを押圧する場合のような
危険を伴うことがなくなるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す装置の正面図であ
る。

【図２】その側面図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。

【図４】そのＩＶ−ＩＶ断面図である。

【図５】回動扉５の外観図である。

【図６】装置の電気回路図である。

【符号の説明】１・・・・ゴミ箱１ａ・・・外箱１ｂ・・・投入口１ｃ・・・開閉蓋１ｄ・・・ヒンジ１ｅ・・・ゴミ出し扉２・・・・詰込み装置２ａ・・・支軸２ｂ・・・ウォーム歯車２ｃ・・・電動機２ｄ・・・ウォーム２ｅ・・・ドグクラッチ３・・・・ごみ通路４・・・・ゴミ容器５・・・・回動扉（押込み手段）６・・・・回路６ａ・・・電源６ｂ・・・近接スイッチ６ｃ・・・動力スイッチ６ｄ・・・手動スイッチ６ｅ・・・逆転スイッチ６ｆ・・・感圧センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ごみの投入口を備えた外箱の内部にゴミ溜
を設け、前記投入口とゴミ溜との間を連通させるごみ通
路に、ごみをゴミ溜へ向けて押圧するごみの押込み手段
を設けてなるゴミ箱のごみ詰込み装置。
【請求項２】ごみの投入口を備えた外箱の内部に着脱可
能なゴミ容器を設け、そのゴミ容器を実質的に膨大する
ことのない固いものとすると共に、前記投入口とゴミ容
器との間を連通するごみ通路に、ごみをゴミ溜へ向けて
押圧する押込み手段を設けてなるゴミ箱のごみ詰込み装
置。
【請求項３】請求項１、および請求項２において、前記
押込み手段はごみ通路を構成する壁面の一部を通路内へ
回動自在に進退する回動扉として構成してなるゴミ箱の
ごみ詰込み装置。
【請求項４】請求項１、および請求項２において、前記
押込み手段はごみ通路をなす壁面の対向する２面に、そ
の壁面の一部を通路内へ回動自在に進退する回動扉とし
て構成し、それら２個の回動扉を交互にごみ通路内へ進
入可能に構成してなるゴミ箱のごみ詰込み装置。
【請求項５】請求項３、および請求項４において、前記
押込み手段をなす回動扉はウォームとウォーム歯車から
なる減速手段を介して電動機へ連結されているゴミ箱の
ごみ詰込み装置。
【請求項６】請求項５において、前記ごみ通路に近接セ
ンサを設け、その近接センサがごみを検出したとき、前
記押込み手段を作動させるように構成してなるゴミ箱の
ごみ詰込み装置。
【請求項７】請求項５において、前記回動扉に感圧セン
サを設け、回動扉がごみを押圧する力が予定値を越えた
とき信号を発するように構成してなるゴミ箱のごみ詰込
み装置。