JPH07117796A - 空力的制動傘 - Google Patents

空力的制動傘

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Publication number
JPH07117796A
JPH07117796A JP27050993A JP27050993A JPH07117796A JP H07117796 A JPH07117796 A JP H07117796A JP 27050993 A JP27050993 A JP 27050993A JP 27050993 A JP27050993 A JP 27050993A JP H07117796 A JPH07117796 A JP H07117796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parachute
umbrella
rope
braking force
rotation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27050993A
Other languages
English (en)
Inventor
Morimasa Fujise
守正 藤瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP27050993A priority Critical patent/JPH07117796A/ja
Publication of JPH07117796A publication Critical patent/JPH07117796A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の空力的制動傘に比べて傘の面積が同じ
でも制動力が大きくなることを目的とする。 【構成】 展開した傘面に隙間または襞状部が回転対称
に設けられて傘を回転させるとともに傘と被制動体との
間に介装された摺動部が傘を張設する索の捩れを防止し
て制動力のみを被制動体に伝えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機、リニアモータ
ーカー、レコードカー等の制動に適用される空力的制動
傘(ドラッグシュート)に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は航空機、リニアモーターカー、レ
コードカーなどの制動に使用されている従来の空力的制
動傘の説明図である。図において、従来の空力的制動傘
はほぼ円形をなす傘6を有し、この傘6による空力的制
動力を傘6を張設している索、ライザ(索)8を介して
制動したい機体に伝達するようになっている。機体への
取付け部9はDリングを介して取外し可能になってい
る。傘6はほぼ左右対称な形状をなしており、風を受け
ても殆ど回転はしない。従って、機体への取付け部9は
ライザ8の捩れを解放するように回転する自由度は特に
与えられていない。傘6はスリットを有する形状のもの
もあるが、積極的に傘6に回転を与える構造にはなって
いない。傘6の形状の多くは円形であるが、面対称であ
って非対称な力による回転運動を積極的に生じさせるよ
うにはなっていない。図における符号7はパイロットシ
ュートである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
力的制動傘においては、構造上の制限のため、或いは開
傘時のピッチング(縦揺れ)が極度に大きくならないよ
うにするため、ライザ8を余り高い位置に取付けること
はできない。このため、傘6が開傘時に地面に擦らない
ように、傘6の大きさは制限されている。空力的制動傘
の制動力はこの制限される傘6の面積等で決まるため、
空力的制動傘の制動力を上げることはできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空力的制動
傘は上記課題の解決を目的にしており、展開した傘面に
回転対称に設けられ上記傘を回転させる隙間または襞状
部と、上記傘と被制動体との間に介装され上記傘を張設
する索の捩れを防止して制動力のみを上記被制動体に伝
える摺動部とを備えた構成を特徴とする。
【0005】
【作用】即ち、本発明に係る空力的制動傘においては、
展開した傘面に隙間または襞状部が回転対称に設けられ
て傘を回転させるとともに傘と被制動体との間に介装さ
れた摺動部が傘を張設する索の捩れを防止して制動力の
みを被制動体に伝えるようになっており、傘が展開する
と傘面に設けられた隙間または襞状部が空気力によって
傘を回転させる。この回転により傘はその接線方向の回
転速度成分だけ余計に風の抵抗を受ける。このとき傘内
に吹込む風により傘には揚力が働くが、この揚力は傘の
前進速度を減じるとともに、傘の回転を助長するように
作用する。傘を張設している索と被制動体との間に摺動
部が介装されていることにより、傘の回転によって傘を
張設している索が捩れて傘が閉じられ制動力が低下する
ことは無い。
【0006】
【実施例】図1乃至図4は本発明の一実施例およびその
応用例に係る空力的制動傘の説明図である。図におい
て、本実施例に係る空力的制動傘は航空機、リニアモー
ターカー、レコードカーなどの制動に使用されるもの
で、ほぼ円形をなす傘1を有し、この傘1による空力的
制動力を傘1を張設している索3、ライザ(索)4を介
して制動したい機体に伝達するようになっている。ま
た、本空力的制動傘においては、傘1の径が同じでも従
来の空力的制動傘よりも制動力を向上させる、或いは小
型化しても大きな制動力が得られるようにするため、図
1(a)に示すようにライザ4と機体との取付け位置の
近傍にスラストベアリング5を設けてスラストベアリン
グ5を介してライザ4の張力を機体に伝達するようにす
るとともに、同図(b)に示すように索3が開き過ぎな
いように開き過ぎ防止用の索2が設置されており、傘1
の回転により索3が最も広がる位置の近傍に互いに隣り
合う索3を順次適切な長さに索2で互いの距離を保持す
るように結んで輪状にしている。なお、同図(c)に示
すように傘1の回転により傘1とともに索3が最も広が
る位置の近傍に、その位置で制限したい半径に見合うよ
うに調節された放射状の索2を結合させて設けてもよ
い。図における符号7はパイロットシュートである。
【0007】傘1の形状は左右非対称でライザ4を中心
線とする回転対称とし、図2に示すように傘1の布地の
部分で索3の延長線における片側の一部をライザ4を中
心線とする回転対称に取り除いて隙間12、或いは孔1
3を穿けるなどしたうえで必要な補強を行っている。な
お、図3に示すように傘1を構成する舟形の互いに隣合
う舟形の2辺のうちの一辺を他辺よりも長くして隣の舟
形と縫合しない不縫合箇所14を設け、辺が長い側の舟
形を弛ませる。このような操作を総ての舟形に対しライ
ザ4を中心線とする回転対称に順次繰返えして傘面を形
成してもよい。また、図4に示すように通常の傘1の舟
形を用い、傘1の中央部を縫合する。この縫合によって
花弁状となった舟形の互いに隣合う端部を短かい索15
で継いで傘面にライザ4を中心線とする回転対称に襞を
形成し、それぞれの舟形の端部のうち同じ側の一方の端
部から索3を取付けて張力を担わせるようにしてもよ
い。この索3は共通の索を使用するようにしてもよい。
【0008】このように、本空力的制動傘においては傘
1を周方向に不連続にするとともに、傘1の形状を左右
非対称に、または傘1を形成する舟型を左右非対称に設
け、その傘面にライザ4を中心線とする回転対称に孔状
部、襞状部などを設けて傘1を回転可能にしている。さ
らに、ライザ4の取付け部9にスラストベアリング5を
設けるとともに、開傘時に傘1の回転によって索3が広
がり過ぎないように開き過ぎ防止用の索2を必要に応じ
て設けるなどし、従来は単なる椀形の受風要素としてい
る傘1の形状を風車状にしてオートジャイロやヘリコプ
タなどにおけるオートローテーションのような効果を持
つものとすることにより、傘1の大きさ当たりの制動力
を高めている。傘1はパイロットシュート7によって引
出され、展開する。傘1は展開すると左右非対称で回転
対称であるため、空気抵抗により形状に応じて右又は左
に回転する。傘1は周方向に不連続となっているととも
にライザ4を中心線とする回転対称で放射状に隙間12
や孔13、襞などが設けられており、この不連続部間が
それぞれ回転翼としての要素をなす。傘1が回転するこ
とにより傘1は傘1の前進速度と直角な接線方向の回転
速度成分だけ余計に風による抵抗を受ける。この傘1内
に吹込む風により傘1には揚力が働くが、この揚力は傘
1の前進速度を減じるとともに、傘1の回転を助長する
ように作用する。展開した傘1は周方向に不連続で、各
舟形が風車状の翼列をなし、非対称かつ回転対称のた
め、何れかの方向に回転する。傘1の各舟形は空気抵抗
と張力との釣合いにより後ろ向きの矢高を持った薄翼形
状となり、自励回転によって発生する風の吹き込みによ
り後ろ向きに揚力を発生する。周方向の速度成分のた
め、動圧も大きくなって制動力は同じ面積の従来の空力
的制動傘の場合に比べて大きくなる。傘1はスラストベ
アリング5を介して機体に取付けられているので、回転
によって索3が捩れて傘1が閉じ、制動力が低下するこ
とは無い。索3の開き過ぎ防止用の索2により、索3の
拡がりを必要な大きさに押えることができ、地面との間
に余裕が確保される。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る空力的制動傘は前記のよう
に構成されており、回転により傘はその回転速度成分だ
け余計に風の抵抗を受けるので、従来の空力的制動傘に
比べて傘の面積が同じでも制動力が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施例に係る空力的制
動傘の正面図、同図(b),(c)は同図(a)におけ
るB−B矢視断面図、同図(d)はD−D矢視断面図、
同図(e)はE−E矢視断面図である。
【図2】図2(a)はその要部詳細図、同図(b)は同
図(a)におけるB−B矢視断面図、同図(c),
(d),(e)はそれぞれ上記実施例の応用例に係る空
力的制動傘の要部詳細図である。
【図3】図3も上記実施例の応用例に係る空力的制動傘
の要部詳細図である。
【図4】図4も上記実施例の応用例に係る空力的制動傘
の要部詳細図である。
【図5】図5(a)は従来の空力的制動傘の正面図、同
図(b)は同図(a)におけるB−B矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 傘 2 開き過ぎ防止用の索 3 索 4 ライザ 5 スラストベアリング 7 パイロットシュート 12 放射状の隙間 13 孔(回転用通風孔) 14 不縫合箇所 15 端部を継ぐ索

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 展開した傘面に回転対称に設けられ上記
    傘を回転させる隙間または襞状部と、上記傘と被制動体
    との間に介装され上記傘を張設する索の捩れを防止して
    制動力のみを上記被制動体に伝える摺動部とを備えたこ
    とを特徴とする空力的制動傘。
JP27050993A 1993-10-28 1993-10-28 空力的制動傘 Withdrawn JPH07117796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27050993A JPH07117796A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 空力的制動傘

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27050993A JPH07117796A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 空力的制動傘

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07117796A true JPH07117796A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17487238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27050993A Withdrawn JPH07117796A (ja) 1993-10-28 1993-10-28 空力的制動傘

Country Status (1)

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JP (1) JPH07117796A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102178378A (zh) * 2011-06-08 2011-09-14 广东高空风能技术有限公司 防缠绕式拉绳伞
JP2014177263A (ja) * 2013-02-12 2014-09-25 Takayuki Ito ドラッグシュート付き輸送手段
RU2730095C1 (ru) * 2019-11-21 2020-08-17 Акционерное Общество "Научно-исследовательский институт парашютостроения" Парашют

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102178378A (zh) * 2011-06-08 2011-09-14 广东高空风能技术有限公司 防缠绕式拉绳伞
JP2014177263A (ja) * 2013-02-12 2014-09-25 Takayuki Ito ドラッグシュート付き輸送手段
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Effective date: 20010130