JPH01306396A - 滑空用パラシュート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は可焼性材料で作った上下２枚のパラシュートシ
ートから成り、それらのシートが吹きつける空気で大の
形に膨らんで、旧縁密閉形の翼体を形成する滑空用バラ
ン１−トに関する。

この種の滑空用パラシュート又は降下用パラシュー１・
は飛行機からの通常の降下に使用できるが、特に山や丘
の上から地上を助走して或いはウィンチを使って空中に
飛び上るのに使用する。スタート時に、例えば空気を通
さない織物などの可焼性ｔＡ料で作った滑空用パラシェ
ードは吹きつける空気で膨らんで支持体を形成する。

［従来の技術］ スタート時に短時間で滑空パラシュートに圧力を加え、
かつそれを膨らませるために、例えばドイツ特許出願公
開公報Ｄ［！−Ｏ３３７０７４６３に記載されている周
知の滑空用パラシュートでは翼形のバランニート本体の
前縁に開口を有しそこから内部に空気が急速に流れ込む
ようになっている。このような滑空用パラシュートは抵
抗が比較的大きくまた降下角が比較的小さい特徴がある
ことが一般に知られている。

このため、加圧用空気取入開口を翼体の前縁から離れた
ところに設ける、即ち翼体の前縁を完全に閉しる試みが
なされた。このような滑空用パラシュートが膨らんだ状
態では、上下２枚のパラシェードソートにより旧縁が完
全に閉じた一種の翼体を形成する。

膨らんだ状態ではこの翼体は可成りの揚力を生しまた可
成り降下角が小さい特徴がある。

［発明が解決しようとする課題］ 上述のように設計された滑空用パラシュートを使用する
場合、スタート時Ｇこ急速かつ十分安全にパラシュート
が膨らまないことがあり、このためスタート動作が危険
になったり或いはスタートが全くできなくなるとゆう問
題がある。

従って、本発明の一般的な目的は短時間で安全に安定し
た翼体に膨らみかつ最適の降下角を有する滑空用パラシ
ュートを提供することである。

本発明の他の目的は上部シートに、空力衝撃圧が最高と
なる領域に翼体に圧力を加えるための空気取入開口手段
（以下「翼体加圧用空気取入口」と呼ぶ。）とその下流
に翼体を膨らますための逆止弁を備えた空気取入開口手
段（以下「翼体形成用空気取入口」と呼ぶ。）とを設け
た滑空用バ、ラシュートを提供することである。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、翼体形成用空気取入口を設けたことに
よりスタート時に大量の空気がパラシュート内部に直ち
に流れ込み、安全確実に所要の翼形にパラシュートを膨
らませることができる。空力衝撃圧が最高になる領域に
設けた空気取入口を通って前部から翼体に流入する空気
によって、翼体形成用空気取入口に設けた逆止弁が直ち
に閉じられる。逆止弁が閉じた後は、翼体加圧用空気取
入口は滑空用パラシュート内部の圧力を維持するように
作用するだけである。このため、その空気取入口は「加
圧空気取入口」とも呼ぶ。

［実施例］ 第１図は本発明の実施例を翼形に膨らませた状態の断面
図であり、この滑空用パラシュートは空気を通さない織
物で作った上部パラシュートシート１と下部パラシュー
トシート２及び耐力紐３を有する。この滑空用パランニ
ートは飛行時にはその０１１縁が閉した翼形となる。

スタート時に空気で満されるように、滑空用パラシュー
トはその下部ソート２の空力衝撃圧が最大となる領域に
一つ或いは翼の全幅に亘って複数の翼体加圧用空気取入
口を有する。第２図は滑空時にこのパラシュートが受け
る圧力をプロットした曲線ｄを示す。この囲から明らか
なように、翼体の空力衝撃圧領域に最大圧力Ｓｐｍｄｘ
が生じる６翼体加圧用空気取入ロ５はこの領域に設ける
。

翼体加圧用空気取入口５の形状は長方形あるいは楕円形
でよい。菌体の形をできるだけ乱さないようにして比較
的狭い最高衝撃圧Ｓｐ領領域最大限に利用するために翼
体加圧用空気取入口５を飛行方向に対して幅が狭くなる
よう形成するのが好ましい。

本発明に於いては、上記の最高空力衝撃圧領域の下流側
に比較的大きな翼体形成用空気取入口６を設ける。これ
らの翼体形成用空気取入口６は夫々その旧縁に旋回可能
に取付けられたフラップ７の形で逆止弁体を備えており
、これらフラップ７も非通気性材料でできている。これ
らの逆止弁体は、パラシュートが膨らむとその前部から
後部へ作用する空力衝撃圧によって直ちに自動的に閉し
る。逆止弁体が閉じると、翼体は上述の翼体加圧用空気
取入口５を除く全体が密閉されたものとなる。

非通気性材料のフラップ７を下部パラシュートソート２
の翼体形成用空気取入口６の復縁に紐ｌＯで繋ぐのが好
ましく、更にフラップ７はその両側から下方に延長し下
部シート２に連結されたフレア１１を有し、それによっ
てフラップ７が開いている時には夫々の翼体形成用空気
取入口６の上に確実に位置するようになる。

スタート時にはパラシュートに吹きつける気流の方向が
素早く変るため翼体加圧用空気取入口５の縁、特に後縁
が翼体の外側や内側にめくれあがって空気取入口５の正
常な機能を阻害することがあるが、これは少くともバラ
シュー［の飛行方向に張力を伝達することのできるネッ
トを翼体加圧用空気取入口５に張る、即ちネントで覆う
ことで防くことができる。第１図に示すように、翼体形
成用空気取入口６にも可焼性材料で作った同様の不ント
８を設け、この不ントも少（とも飛行方向に張力を伝達
することができるので、特に翼体形成用空気取入口６は
それだけ大きくすることができ、また空気取入［」６の
縁が翼体の内側や外側にめくれるのを防く。このように
することにより滑空用パラシュートを更に早く膨らませ
ることができる。しかし、特に４１要なことは翼体加圧
用空気数人【］５に上述のような不ントを取付けたこと
である。その理由は、スタート動作にこれらの翼体加圧
用空気取入口５の縁が変形すると、滑空用バラン、−ト
の大形が変わり空力衝撃圧の加わる点が１多動してしま
うからである。

第３図は滑空用バラク１−トの下部シートに設ける翼体
加圧用空気取入口５と翼体形成用空気取入口６の配置及
び設置場所の各種の例を示す。これらの空気取入口はパ
ラシュートの翼幅全体に夏って任なに配置できるが、翼
体形成用空気取入口６はすべて加圧用空気取入口５の下
流に設けることが好ましい。加圧用空気取入口５は翼幅
の方向に数列配置してもよい。

上述した滑空用パラシュートはその略々完全に密閉した
翼形体によっζ優れた飛行性能を発揮し、また同時に逆
止弁としての機能を有する翼体形成用空気取入口６によ
ってスタート動作が何等支障のないものとなる。

本発明の好ましい実施例を図示し説明したが、本発明は
それらに限定されるものではなく、その他の各種変形変
更を添付の特許請求の範囲の枠内でなし得ることを明確
に理解すべきである。

【図面の簡単な説明】

添付図面に関し以下詳述するところから本発明は更に良
く理解できまた前述以外の本発明の目的も明らかとなる
であろう。 第１図は本発明の滑空用パラシュートを飛行方向と直角
に拡げた断面図、第２図は第１図と対応して本発明パラ
シェードの下側表面に於ける圧力の分布を示す空気圧曲
線図、第３図は本発明パラソゴ、−トの下側表面に設け
る空力衝撃圧空気取入口及びパラシ１−トを膨らまずた
めの空気取入口の各種の例を示す図である。 １　：ヒ部シート、２：′Ｆ部レシート５３：紐、５：
Ｍ体刑圧用空気取入０．６：５ｉｉ体形成用空気取入口
、７：フランプ、８：ネ・・ノド、２：フレア。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. （１）可燒性材料から成る上部及び下部パラシュートシ
   ートを有し、前記上部及び下部パラシュートシートが吹
   きつける空気によって翼の形に膨らんで前縁を密閉した
   翼体を形成する滑空用パラシュートで、 前記下部パラシュートシートは略々空力衝撃圧が最高と
   なる領域に前記翼体を加圧するための空気取入開口手段
   と、その下流側に前記翼体を膨張形成するための空気取
   入開口手段とを有し、前記翼体形成用空気取入開口手段
   は逆止弁体を備えている滑空用パラシュート。
2. （２）前記翼体加圧用空気取入開口手段は前記翼体の全
   翼幅に亘って分散して設けられた複数の開口から成り、
   前記翼体形成用空気取入開口手段は複数の開口からなる
   請求項１記載の滑空用パラシュート。
3. （３）前記翼体加工用空気取入開口は複数行に配列され
   、その各々は翼体の翼幅方向に延長している請求項２記
   載の滑空用パラシュート。
4. （４）前記翼体加圧用空気取入開口手段に少くとも飛行
   方向に作用する張力を伝達することのできるネットが張
   られている請求項１記載の滑空用パラシュート。
5. （５）前記翼体形成用空気取入開口手段に少くとも飛行
   方向に作用する張力を伝達することのできるネットが張
   られている請求項１記載の滑空用パラシュート。
6. （６）前記翼体加圧用に分散して設けられた空気取入開
   口は飛行方向の幅が狭く、また前記空力衝撃圧が最高と
   なる領域に略々限定されて配置されている請求項２記載
   の滑空用パラシュート。
7. （７）前記翼体形成用空気取入開口の夫々の表面積は前
   記翼体加圧用の各空気取入開口の表面積より大きい請求
   項２記載の滑空用パラシュート。
8. （８）前記下部シートに設けられる前記翼体形成用空気
   取入開口手段は、飛行時に受ける圧力が前記翼体加圧用
   空気取入開口手段が設けられた領域よりも可成り小さい
   領域に配置される請求項１記載の滑空用パラシュート。
9. （９）前記逆止弁体は、非通気性の織物でできていて、
   各前記翼体形成用空気取入開口の前縁に蝶番状に取付け
   られ、前記翼体の内側に旋回可能で前記翼体形成用空気
   取入開口を開けることができるフラップから成る請求項
   ２記載の滑空用パラシュート。
10. （１０）前記翼体加圧用空気取入開口手段と前記翼体形
    成用空気取入開口手段は夫々前記翼体の翼幅全体に亘っ
    て分散して設けた複数の開口から成る請求項１記載の滑
    空用パラシュート。
11. （１１）前記翼体加圧用空気取入開口のいずれの下流側
    にも翼体形成用空気取入開口が設けてある請求項１０記
    載の滑空用パラシュート。