JPH07117595B2 - 格納容器減圧ベントシステム - Google Patents

格納容器減圧ベントシステム

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JPH07117595B2
JPH07117595B2 JP63249855A JP24985588A JPH07117595B2 JP H07117595 B2 JPH07117595 B2 JP H07117595B2 JP 63249855 A JP63249855 A JP 63249855A JP 24985588 A JP24985588 A JP 24985588A JP H07117595 B2 JPH07117595 B2 JP H07117595B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子炉格納容器減圧ベントシステムに係り、
特に事故時格納容器減圧に好適なベントシステムに関す
る。
〔従来の技術〕
従来の技術は、ヨーロッパ アフター チェルノブイリ
パート1 メジャーズ トゥー ミタゲート シィビア
アクシデント1986年11月26日[EUROPE AFTER CHERNOB
YL PART1 MEASURES TO MITTGATE SEVERE ACCIDENTS Nov
ember 26,1986]に記載のように、事故時格納容器上昇
による格納容器破損を防ぐために、フィルターベントシ
スタムを介して格納容器内雰囲気ガスをベントし、フィ
ルタでエアロゾルを除去した後、環境へ放出する構成と
なっていた。このフィルターベントシステムを第2図に
示す。即ち、原子炉格納容器1からのガスは、サンドフ
ィルターでエアロゾルが除去され、フィルター出口配管
36を通して排気塔34へ導かれる構成となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、事故時格納容器内圧上昇による格納容
器破損を防ぐために、フィルタベントシステムを介した
減圧ベントシステムでエアロゾルを除去した後、格納容
器内雰囲気ガスを環境へ放出するというシステムによっ
ている。しかし、事故時格納容器から放出される放射性
物質である希ガスの除去については配慮されていない。
本発明の主目的は、事故時において原子炉格納容器内の
圧力を抑制し、且つ放射性物質の環境への放出を抑制す
ることにある。更に他の目的は、前記主目的を達成する
と共に原子炉格納容器内の雰囲気を万一原子炉格納容器
外の環境へ放出する際にその環境への希ガス放出量を低
減することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記主目的を達成するための第1手段は、原子炉格納容
器内雰囲気ガスを冷却手段で凝縮して凝縮水を凝縮水ポ
ンプで、非凝縮性ガスをブロワーで排出するフィルタベ
ントシステムを原子炉格納容器の外に配備し、前記フィ
ルタベントシステムの前記原子炉格納容器内雰囲気ガス
の入口と前記凝縮水と非凝縮性ガスの排出口とを前記原
子炉格納容器内と連通接続して前記原子炉格納容器と前
記フィルタベントシステムとを閉ループ接続してなる格
納容器減圧ベントシステムである。
同じく第2手段は、上記第1手段において、フィルタベ
ントシステムを移動用の車上に搭載してあることを特徴
とした格納容器減圧ベントシステムである。
上記他の目的を達成するための第3手段は、上記第1手
段又は第2手段において、ブロワーと原子炉格納容器内
との連通接続途中に第1の開閉弁を設け、前記ブロワー
に第2の開閉弁を介してチャコールベッドに連通接続
し、前記チャコールベッドを排気塔に連通接続してある
ことを特徴とした格納容器減圧ベントシステムである。
〔作用〕
第1手段によれば、原子炉格納容器内に蒸気が放出され
て圧力が上昇すると、その蒸気を含んだ原子炉格納容器
内雰囲気ガスがフィルタベントシステム内に導入され、
ここで冷却による凝縮を受けて低温凝縮水と非凝縮性ガ
スとに分離される。その凝縮水は凝縮水ポンプで、非凝
縮性ガスはブロワーで、それぞれ原子炉格納容器内に戻
され、温度低下分と蒸気分圧分だけ原子炉格納容器内の
圧力を低下させる作用が得られる。更には蒸気を凝縮す
る際にフィルタベントシステム内に導入された非凝縮性
ガスは原子炉格納容器内に戻されて原子炉格納容器外へ
の放射性ガスの放出が伴わない。フィルタベントシステ
ムは原子炉格納容器の外に配備されいるから、圧力を吸
収するための原子炉格納容器内の空間容量を低減するこ
とはなく、フィルタベントシステムを備えることによる
原子炉格納容器内の圧力上昇要因を排斥できる作用が得
られる。
第2手段によれば、フィルタベントシステムを移動用の
車で減圧目的の原子炉格納容器近くまで運び、上記第1
手段による作用を得ることができる。
第3手段によれば、第1の開閉弁を開いて第2の開閉弁
を閉じることにより第1手段又は第2手段による作用が
得られ、それに加えて、例えばフィルタベントシステム
の処理能力を越えた事故等、非凝縮性ガスを原子炉格納
容器内へ戻し入れているようでは間に合わないほどの急
速な減圧をする場合などの万一の場合、第1の開閉弁を
閉じて、第2の開閉弁を開くことにより、原子炉格納容
器内雰囲気ガスをチャコルーベッドに通して放射性物質
を除去して排気塔から原子炉格納容器外へ排出して万一
の場合でも原子炉格納容器内の減圧を原子炉格納容器外
環境への放射性希ガスの放出を最小限にして達成できる
という作用が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
これは、据え付け型フィルタベントシステムに適用する
格納容器減圧システムの実施例である。原子炉格納容器
1は、圧力容器2,炉心3,圧力逃し系4,主蒸気系5,結水系
6,ベント管7,ダイヤフロムフロア8,圧力容器を支持する
ペデスタル9,ドライウェル27,圧力抑制室28,圧力抑制室
内のプール水10を有している。
事故時に原子炉格納容器1内のドライウェル27に溜った
放射性雰囲気ガスは、フィルタベントシステム12に出口
が接続されている導入配管11を通りフィルタベントシス
テム12に排出される。フィルタベントシステム12に排出
された放出性雰囲気ガスはフィルタ13により、蒸気を凝
縮することによって得られる凝縮水と非凝縮性ガスに分
離される。このフィルタ13は冷却水14によって冷却され
る。さらに、この冷却システムは補給水ポンプ15,補給
水配管16により補給水17を注入する構造となっており、
冷却効率を高めている。フィルタ13により分離された非
凝縮性ガスはフィルタベントシステム12から、出口が原
子炉格納容器1に接続されている非凝縮性ガス戻り配管
19に排出される。排出された非凝縮性ガスは、非凝縮性
ガス戻り配管19を通り原子炉格納容器1へ戻る。戻り配
管弁29は開放状態、大気放出弁30は閉鎖状態である。事
故時は、原子炉格納容器1内圧が上昇し、フィルタベン
トシステム12から排出された非凝縮性ガスは原子炉格納
容器1へ戻ることが困難となる。このため、非凝縮性ガ
ス戻り配管19の途中にブロワー18を設け、非凝縮性ガス
を強制的に原子炉格納容器1に戻し、事故後は常時非凝
縮性ガスの環流が達成されている。
一方、フィルタ13で凝縮された水はドレン配管20を通り
凝縮水タンク22に排出される。凝縮水タンク22に溜った
凝縮水21は凝縮水ポンプ24より、出口が原子炉格納容器
1に接続している凝縮水戻り配管23を通り原子炉格納容
器1内冷却の目的で原子炉格納容器1内へスプレイされ
る。このシステムにより原子炉格納容器1内の冷却を閉
じた系統で実施することを可能とし、放射性物質を閉じ
込められる。
また、フィルタベントシステム12から排出された非凝縮
性ガスを万一環境へ放出する場合は、既設のチャコール
ベッド26を介することにより、放射性物質を最小限に抑
えて排気塔34から放出する構成となっている。チャコー
ルベッド26には、非凝縮性ガス戻り配管19と接続してい
る大気放出配管25から非凝縮性ガスが排出される。戻り
配管弁29は閉鎖状態、大気放出弁30は開放状態である。
本発明の他の実施例を第3図により説明する。
これは、移動式フィルタベントシステムに適用する格納
容器減圧システムの実施例である。フィルタベントシス
テム12,ブロワー18,凝縮水ポンプ24と、導入配管11,非
凝縮ガス戻り配管19,凝縮水戻り配管のフィルタベント
システム側を移動用車31に積載し運搬する。ブロワー18
と凝縮水ポンプ24は自家発電機32のより駆動する。フィ
ルタベントシステム12の冷却水14はポンプ車33により補
給水17を送っている。さらに、導入配管11,非凝縮性ガ
ス戻り配管19,凝縮水戻り配管23は、原子炉格納容器1
側とフィルタベントシステ12側と、配管を介して接続さ
れ、非凝縮性ガスと凝縮水の還流が達成される。
これらいずれの実施例においても、事故発生後、原子炉
格納容器内雰囲気をフィルタベントシステムを介して非
凝縮ガス原子炉格納容器へ戻すことにより閉ループを構
成できるので、事故時に発生する放射性物質を環境へ放
出する必要はない。
さらに、フィルタベントシステムから排出される非凝縮
性ガスが原子炉格納容器へ戻るので、常に原子炉格納容
器の圧力を正圧に保つことができる。
また、フィルターベントシステムで凝縮された水が格納
容器スプレイ水として原子炉格納容器内へ戻り、直接デ
ブリを冷却することにより、高温のデブリとコンクリー
トとの反応を抑え、原子炉格納容器内での過剰な非凝縮
性ガスの発生を防止できる。
また、万一フィルタベントシステムから排出された非凝
縮性ガスを環境へ放出する場合でもチャコールベッドを
介して放出されるので、非凝縮性ガス中に存在している
放射性希ガスをチャコールベッドで除去し、環境へ放出
され放射性希ガスを最小限に抑える効果がある。
〔発明の効果〕
請求項1の発明によれば、フイルタベントシステムによ
る減圧作用の他にフイルタベントシステムが原子炉格納
容器の外にあって、原子炉格納容器内の空間を狭めない
ことが重なって、事故時の圧力の上昇抑制効果が大きい
上、フイルタベントシステムによる減圧作用の結果発生
した凝縮水と非凝縮性ガスは原子炉格納容器内に戻され
るから、事故時の放射能の外界への拡散が防止できると
いう効果が得られる。
請求項2の発明によれば、フィルタベントシステムを移
動用の車で減圧目的の原子炉格納容器近くまで運び、そ
の目的の原子炉格納容器に対して請求項1の発明による
効果を達成できるという効果が得られる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明
による効果に加えて、例えばフィルタベントシステムの
処理能力を越えた事故等、万一の場合、排気塔から原子
炉格納容器外へ圧力を逃して減圧効果を上げることが出
来、万一の場合でも対応できる融通性のある原子炉格納
容器内圧力の減圧システムが提供できる効果が得られる
上、その万一の場合にも原子炉格納容器外環境への放射
性希ガスの放出を最小限にできるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である据え付け型フィルタベ
ントシステムに適用した格納容器減圧システムを示す
図、第2図は従来の格納容器内減圧システムを示す図、
第3図は本発明の他の実施例である移動式フィルタベン
トシステムに適用した格納容器減圧システムを示す図で
ある。 1……原子炉格納容器,2……圧力容器,3……炉心,4……
圧力逃し系,5……主蒸気系,6……給水系,7……ベント
系,8……ダイヤフラムフロア,9……ペデスタル,10……
プール水,11……導入配管,12……フィルタベントシステ
ム,13……フィルタ,14……冷却水,15……補給水ポンプ,
16……補給水配管,17……補給水,18……ブロワー,19…
…非凝縮性ガス戻り配管,20……ドレン配管,21……凝縮
水,22……凝縮水タンク,23……凝縮水戻り配管,24……
凝縮水ポンプ,25……大気放出配管,26……チャコールベ
ッド,27……ドライウェル,28……圧力抑制室,29……戻
り配管弁,30……大気放出弁,31……移動用車,32……自
家発電機,33……ポンプ車,34……排気塔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21F 9/02 501 Z 9117−2G G21C 9/00 GDB F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉格納容器内雰囲気ガスを冷却手段で
    凝縮して凝縮水を凝縮水ポンプで、非凝縮性ガスをブロ
    ワーで排出するフィルタベントシステムを原子炉格納容
    器の外に配備し、前記フィルタベントシステムの前記原
    子炉格納容器内雰囲気ガスの入口と前記凝縮水と非凝縮
    性ガスの排出口とを前記原子炉格納容器内と連通接続し
    て前記原子炉格納容器と前記フィルタベントシステムと
    を閉ループ接続してなる格納容器減圧ベントシステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、フィルタベントシステ
    ムを移動用の車上に搭載してあることを特徴とした格納
    容器減圧ベントシステム。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、ブロワー
    と原子炉格納容器内との連通接続途中に第1の開閉弁を
    設け、前記ブロワーに第2の開閉弁を介してチャコール
    ベッドに連通接続し、前記チャコールベッドを排気塔に
    連通接続してあることを特徴とした格納容器減圧ベント
    システム。
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