JPH07117282B2 - ヒートポンプ式空気調和機の運転制御装置 - Google Patents

ヒートポンプ式空気調和機の運転制御装置

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JPH07117282B2
JPH07117282B2 JP4294312A JP29431292A JPH07117282B2 JP H07117282 B2 JPH07117282 B2 JP H07117282B2 JP 4294312 A JP4294312 A JP 4294312A JP 29431292 A JP29431292 A JP 29431292A JP H07117282 B2 JPH07117282 B2 JP H07117282B2
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一也 松尾
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重昭 黒田
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久平 石羽根
博志 小暮
浩清 寺田
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートポンプ式の空気調
和機の運転制御装置、特に暖房運転開始時の(暖房立上
り)運転特性が良好なヒートポンプ式空気調和機の運転
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の運転制御方法およびその装置を図
18を参照して説明する。
【0003】図18において、1は圧縮機、2は四方
弁、3は熱源側熱交換器、4は利用側熱交換器、5は減
圧装置、6は圧縮機駆動用電動機、7はこの電動機6の
回転数を変化させるインバータ、8は熱源側熱交換器用
送風機(送風機用電動機を含む。)、9は利用側熱交換
器用送風機(送風機用電動機を含む。)、11は利用側
熱交換器へ流入する空気温度を検知するセンサ、12は
利用側熱交換器へ流入する空気の基準温度の設定器、1
3は11と12の温度比較手段、17は比較手段13の
結果に基づいてインバータ7に指令を与える制御器を示
す。
【0004】このような構成から成る従来技術は、イン
バータ7により圧縮機6の回転数のみを変化させ(空調
用冷凍サイクルの効率を高くするために、利用側送風機
の回転数は高く、一定に保っている)、利用側熱交換器
へ流入する空気温度(以下、室温という)を検知するセ
ンサ11と、その設定器12による設定値とを比較して
室温が設定値となるように利用側熱交換器での放熱量又
は吸熱量を変化させ、室内に快適な空間を創り出すよう
に制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に日本の
大部分の地域では、冬期の暖房負荷が、夏季の冷房負荷
に比べて大きいため、たとえば、暖房運転開始時に室温
が設定値となるように、上述のような制御を行っても室
内にいる人々が快適な感じを持ちはじめるまでにかなり
の時間がかかり、むしろ、暖房運転開始時には不快感を
与えるという問題点がある。これは、上記制御方式が、
ただ単に室内に熱を投入して室温の上昇を図る方式であ
り、室内を流動する空気が体感に与える影響や、壁体か
らの輻射作用の影響が考慮されていないためである。
【0006】本発明は、上記の如き従来技術の問題点を
改善し、暖房運転開始時のように、暖房負荷が大きいと
きにも速やかに室内を快適な状態にすることができるヒ
ートポンプ式空気調和機の運転制御装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明装置の基本的な原理について、前掲
の図18(従来例)を参照して略述すると、例えば壁面
温度が低いために、快適感を与えるために必要な暖房負
荷が大きい場合に適応する高温風吹出し運転モードと、
壁面温度が上昇して所要の暖房負荷が小さくなった場合
に適応する通常運転モードとを定め、 高温風吹出し運転
モードにおいては、圧縮機1を回転駆動する電動機6の
回転数を上昇させるとともに、利用側熱交換器用送風機
9の吹出し温度を高くするように制御し、 通常運転モー
ドにおいては利用側熱交換器4に吸入される室内空気温
度が所定の温度となるように制御する。 上記二つの運転
モードの切り換えは手動操作で行なうこともでき、自動
的に行なうこともできる。上述の原理に基づく具体的な
構成を、本発明の1実施例に対応する図1を参照すると
ともに、該図1に記入された符号を用いて説明すると、
利用側熱交換器4の送風機9の回転数を調節する回転数
可変装置10と、上記送風機9の吹出温度を検出する手
段14と、上記吹出温度の基準温度を設定する基準温度
設定器15と、検出された吹出空気温度と基準温度とを
比較する比較手段16とを設けるとともに、前述のよう
に通常運転モードと高温風吹出し運転モードとを定め、
かつ、上記双方の運転モードの切換手段を設ける。この
図1の実施例では手動式の切換手段53を設けたが、後
に実施例を挙げて説明するように自動的切換手段を設け
ることもできる。
【0008】
【作用】上述の手段によると、例えば暖房運転を開始し
た後あまり時間が経っていない場合のように暖房負荷が
大きいときは、高温風吹出し運転モードによって利用側
熱交換器用の送風機から通常運転におけるよりも高温の
空気を吹き出させて、室内の人に快適感を与えることが
できる。また、上記の高温風吹出し運転モードを継続し
ているうちに壁温などが上昇して暖房負荷が減少すれ
ば、通常運転モードに切り換えて、利用側熱交換器に吸
入される室内空気の温度が設定温度となるように制御し
て室内の人に快適感を与えることができる以上に述べ
た二つの運転モードの内で、室内空気温度を設定値なら
しめる通常運転モードについては従来例の空気調和機の
運転制御装置によっても類似の制御を行ない得るが、本
発明の制御装置は利用側熱交換器用の送風機の回転数可
変装置(例えば図1における符号10の構成部材)、上
記送風機の吹出し温度の検出手段(同じく14)、上記
吹出し温度の基準温度設定器(同じく15)、および、
検出された吹出し温度と基準温度との比較手段(同じく
16)を設けたので、前記の高温風吹出し運転モードの
制御を自動的に行なうことができるさらに本発明の制
御装置は通常運転モードと高温風吹出し運転モードと
を、暖房負荷の大小に応じて切り換える手段(図1の例
においては、符号53で示した切換手段)を設けたの
で、暖房運転を開始した初期の過渡的状態においても、
その後の定常運転中においても、室内の人が快適と感じ
るような暖房運転を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0010】図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。図1において、1は圧縮機、2は冷媒回路を逆転す
る四方弁、3は熱源側熱交換器、4は利用側熱交換器、
5は膨張弁で、上記各機器は図示の如く順次配管接続さ
れ冷媒回路が形成されている。6は圧縮機駆動用電動
機、7は電動機6の回転数を変化させるインバータ、8
は熱源側熱交換機用送風機(電動機を含む)、9は利用
側熱交換器用送風機(電動機を含む)、10は利用側送
風機の回転数可変装置、11は利用側熱交換器へ流入す
る空気温度を検知するセンサ、12はこの空気の基準温
度の設定器、13はセンサ11と温度設定器12の温度
比較手段、14は利用側熱交換器通過後、室内へ吹出す
空気温度を検知するセンサ、15はこの空気の基準温度
の設定器、16はセンサ14と温度設定器15の温度比
較手段、51は温度比較手段13と16の比較結果に基
づいて判定、演算を行う演算器、52は演算器51の指
令により回転数可変装置10およびインバータ7に回転
数変化指令を与える回転数変化手段、53は運転モード
切換え手段を示す。
【0011】次に上記装置の運転制御方法について説明
する。
【0012】尚、本発明は暖房時の快適性向上に関する
ものであるため、冷房運転時の作動については省略し、
暖房運転についてのみ説明する。
【0013】図1において、四方弁2は暖房運転時に冷
媒を循環させる方向に切換えられており、冷媒は熱源側
熱交換器3で吸熱し、利用側熱交換器4で放熱し、暖房
作用を行う。この際、暖房負荷が比較的小さく、空調空
間を構成する壁体の温度が、それほど低くない場合に
は、従来技術の項で述べたように、利用側熱交換器の送
風量を大に一定とし、圧縮機1の回転数のみを変化さ
せ、センサ11で検知される温度が、設定器12の基準
温度となるように制御して室温を調整する方法がとられ
る。このような運転方式を通常運転モードと呼ぶことに
する。
【0014】これに対して、冬期の暖房運転開始時のよ
うに空調空間を形成する壁体の温度が低い場合、室内に
熱量を投入して、室内空気を温めても、壁体の温度上昇
には時間がかかるため壁体面からの輻射の影響で、在室
者が暖かさを感ずるまでに時間がかかり、不快な状態が
発生する。このような場合には、利用側熱交換器4を通
過して室内に吹出す空気温度を十分に高くしておくこと
が快適性の面から必要である。この状況を、図2の快適
線図について説明する。図2は壁体の輻射温度Tw、室
温Taiと在室者が快適と感ずる快適線ABを示してい
る。AB線の上側のCは在室者が暖かい又は暑いと感ず
る領域を示している。またAB線の下側のDは在室者が
涼しい、又は寒いと感ずる領域を示している。この図か
ら壁温Twが高い場合には、室温Taiは比較的低くて
良いが、壁温Twが低い場合には室温Taiを高く、す
なわち、空調機の吹出し空気温度を高くする必要のある
ことがわかる。
【0015】本実施例では、暖房運転時に従来の通常運
転モードの他に、高温風吹出しができる高温風吹出し運
転モードを備えており、切換手段53により、これらの
運転モードを選択的に切換えることができる。
【0016】以下、高温風吹出し運転モードの具体例を
述べるとともに、本実施例を更に詳細に説明する。
【0017】図3は、図1の構成から成る空調機を用い
た第1の実施例の動作をフローチャートで示す。運転が
開始されると切換手段53により運転モードが高温風吹
出し運転モード(以下Aモードと言う)に設定されてい
るか通常運転モード(以下Bモードと言う)に設定され
ているかの判定が行われる。
【0018】Aモードに設定されていれば、演算器51
で圧縮機回転数を最大値に設定するとともに、検出器1
4により検出された吹出し空気温度が設定値に達してい
るかの判定を行い、設定値に達していなければ、送風機
9の回転数を低下させ、また設定値に達していれば、送
風機9の回転数を上昇させて吹出し空気温度が設定値に
なるように回転数可変手段52により送風量の制御を行
う。これに対して、切換手段53により運転モードがB
モードに設定されていれば、送風機回転数を最大値に固
定して、室温センサ11により検知される温度が設定器
12による値となるように演算器51および回転数可変
手段52により圧縮機回転数の制御を行う。本実施例の
具体的動作をさらに図4によって説明する。
【0019】図4において、X軸は圧縮機の回転数N
を、Y軸は時間軸を、Z軸は部に吹出し空気温度Ta
0 、部に暖房能力Qh、部に室温Taiと壁温Tw
を示しており、利用側熱交換器用送風機による風量をパ
ラメータに、特定の建屋内に設置された空調機の暖房特
性を表わしており、図中Va1 , Va2 ,Va3 面は、
それぞれ風量が一定(Va3 >Va2 >Va1 )の場合
の特性を示している。たとえば、風量がVa1 面に相当
する風量で圧縮機の回転数を上昇させると空調機特性は
a→bで表わされる線で示され、部で吹出し空気温度
Ta0 ,部で暖房能力Qhが表現される。また、圧縮
機回転数をN一定として風量が一定の場合時間軸に沿っ
た変化を見ると、a→p,b→qの様にTa0 が上昇し
ていき、Qhは低下する。これは、暖房運転につれて特
定の建屋内の空気温度が上昇して行くためであり、図4
によって、運転状況の実際的な変化を示すことができ
る。
【0020】本実施例において、暖房開始と同時にAモ
ード運転が行われ、時刻t1 でBモード運転に切変わる
状況を図4に示す。まず、運転開始と同時に圧縮機の回
転数を最大にし、風量を低下させる(a→b)。次に、
圧縮機の回転数を維持したまま、Ta0 を設定値Ta01
に維持するために風量を制御する(b→c)。時刻t1
でBモード運転への移行が行なわれ、吹出し空気温度制
御から室温制御へと切換えられる。(c→d→e)。B
モード運転では風量を最大として圧縮機の回転数制御を
行う。(e→f)。この際の室温Ta1 ,壁温Twの時
間変化が部に示されている。部に示される様にAモ
ード運転中の能力Qhは風量を低下させているため装置
の有する最大風量時の能力よりはいくらか小さくなる
が、これは空調空間全体を暖めずに、吐出し空気の流出
方向を局所的にして、暖房を行う様に変えることにより
暖房負荷を低減する手段を用いれば解決できる。
【0021】以上説明した様に、本実施例によれば、壁
温Twが低く暖房負荷が大きい間は高温風を吹出す運転
を行い、壁温が高くなって、暖房負荷が小さくなった場
合には室温を制御する運転が選択的に行えるので、在室
者にとって快適な空調環境を創り出すことができる。
【0022】図5は本発明の他の実施例を示す構成図で
ある。本実施例が図1の実施例と相異するところは、演
算器51の中にタイマ51aを備えていることである。
その他の部分は図1の実施例と同様であるから同一符号
を付しその説明を省略する。図6は図5の実施例の動作
をフローチャートで示す。この実施例においては、Aモ
ード運転中の吹出し空気温度の基準設定温度に二つの設
定温度を設け、タイマ51aによりこれらの設定温度を
切換えて運転効率の向上をはかっている。Bモード運転
については図3に示した図1の実施例の動作と同様であ
るのでその説明を省略する。
【0023】切換手段53により運転モードがAモード
運転に設定されていることが検知されると、演算器51
で圧縮機の回転数を最大値に設定するとともに、検出器
14による吹出し空気検知温度が、まず、設定器15に
よる第1の基準設定温度と比較され、第1の設定温度と
なるように回転数可変手段52により、送風量の制御が
行われる。Aモード運転開始後タイマ51aにより設定
された時間の経過が検知されれば検出器14による吹出
し空気検知温度は、設定器15による第2の設定温度と
比較され、送風機の制御が行われる。
【0024】図7は、本実施例の動作を示しており、暖
房運転開始から時刻t2 までは、(A1 ,A2 )モード
運転であり、それ以降はBモード運転である場合の例を
示している。暖房開始と同時に圧縮機は最大の回転数に
設定され、かつ吹出し空気温度Ta0 は送風機の回転数
変化により第1の設定温度Ta01に制御される(a→b
→c)。次に演算器51の中に組込まれたタイマ51a
により、Aモード運転開始からの経過時間t1 が検知さ
れ、吹出し空気温度の設定温度は、第2の設定温度Ta
02に変更される(c→d)。時刻t2 以降は図4に示し
た図1の実施例の動作と同様に、吹出し空気温度から室
温制御へと制御が移行し送風機回転数は大として、圧縮
機回転数が変化される(e→f→g→h)。この際の室
温Ta1、壁温Twの時間変化が部に示されている。
【0025】以上説明した様に、この実施例において
も、暖房負荷が大きい場合には高温風運転を行い、暖房
負荷が比較的小さくなった場合には室温を制御する運転
が選択的に行えるので、在室者に快適な状態を創り出す
ことができる。この実施例の場合は、図7で動作の一例
を示した様に、Aモード運転開始後短時間は吹出し温度
を比較的低く設定した運転をすることによって、風量を
増加できるので、冷凍サイクルの効率を上げて、起動時
に速く冷媒回路を通常運転の温度にもっていくという効
果をも生じる。
【0026】図8は更に他の実施例の動作をフローチャ
ートで示す。この実施例の空調機の機器構成は図1の実
施例と同様であるので図示およびその説明を省略する。
【0027】この実施例は、図1の実施例と同様、Aモ
ード運転中において吹出し空気の基準温度の設定は一個
であるが、Aモード運転中に圧縮機の回転数と、送風機
の回転数の両者を変化させる点が異なっている。Bモー
ド運転の動作については、図3に示した図1の実施例の
動作と同様であるのでその説明を省略する。図8におい
て、図1の切換手段53により運転モードがAモード運
転に切換わると、吹出し空気温度が検出器14により検
知され、設定器15による設定温度と比較される。次に
演算器51で送風機の回転数を変化させるか、圧縮機の
回転数を変化させるかの選択が行われ、回転数可変手段
52により送風機又は圧縮機の制御が行われる。
【0028】図9は、この実施例の動作を示しており、
暖房運転開始後Aモード運転が選択され、時刻t1 でB
モード運転に移行する場合の運転状況が示されている。
ここでは運転開始と同時に、圧縮機の回転数は最大に、
送風機の回転数は最低に設定され(a→b)、以後、送
風機と圧縮機の回転数を変えて、吹出し空気温度をTa
01に保つ運転が行われる。この実施例の場合も、図1の
実施例と同様な効果、すなわち暖房負荷が大きい場合、
在室者に快適な状態を創り出すことができる。以上説明
した各実施例は、Aモード運転とBモード運転の切換え
手段が手動の場合の例であるが、この切換えを空調負荷
を検出して自動で行うこともできる。以下、切換えを自
動的に行なう実施例について説明する。
【0029】図10は切換えを自動で行なう実施例の空
調機の機器構成を示し、図11はこの実施例の動作をフ
ローチャートで示す。図10において、27は壁温検知
手段、19は該検知手段27で検知された温度と、後述
の設定壁温との比較手段である。壁温は、壁表面に取り
つけられた温度センサによる検出値であり、たとえば4
面の壁面の検出温度の平均値を考えればよい。その他の
部分は図1の実施例の機器構成と同様であるので同符号
を付しその説明を省略する。
【0030】以下本実施例の動作について説明する。
【0031】演算器51で空調機が起動したことを検知
すると、まず起動時の立上り運動フラグを設定し、次に
室温検知手段11により室温Ta1 を検知し、壁温検知
手段27により壁温Twを検知する。演算器51は図2
に示したような快適線図を記憶しており、快適な壁温T
0 が次式で与えられる。
【0032】Tw0 =f(Ta1 ) 比較手段19でTwとTw0 とを比較し、Tw<Tw0
の時は演算器51はAモード運転を設定する。Tw>T
0 の時は演算器51は起動時の立上り運転フラグを解
除すると共にBモード運転を設定する。運転中は起動時
の立上り運転フラグが設定されていれば壁温Twの検
知、以下同様の動作を行なう。起動時の立上り運転フラ
グが解決された後はBモード運転が設定される。
【0033】本実施例によれば、室内が快適な状態か否
かを最も理想的に判定して運転モードを切換えることが
できる。
【0034】図12はモード自動切換え方法の他の実施
例である空調機の構成を示し、図13はその動作をフロ
ーチャートで示す。図12の機器構成において、18は
壁温の基準温度設定器である。その他の部分は図10の
実施例と同様であるので、同一符号を付してその説明を
省略する。即ち、この実施例は図10の実施例に比し、
運転モードの切換えを壁温の設定温度に基づいて行なう
点が相違する。
【0035】以下本実施例の動作について説明する。
【0036】演算器51では空調機が起動したことを検
知すると、まず起動時の立上り運転フラグを設定し、次
に壁温検知手段27により壁温Twを検知する。一方設
定器18により基準壁温Tw′が設定されている。比較
手段19でTwとTw′とを比較し、Tw<Tw′の時
は演算器51はAモード運転を設定する。Tw>Tw′
の時は演算器51は起動時の立上り運転フラグを解除す
ると共にBモード運転を設定する。運転中は起動時の立
上り運転フラグが設定されていれば壁温Twの検知、以
下同様の動作を行なう。起動時の立上り運転フラグが解
除された後はBモード運転が設定される。
【0037】本実施例によれば、図10の実施例に較べ
簡単な方法で運転モードを切換えることができる。
【0038】図14はモード自動切換え方法の更に他の
実施例である空調機の構成を示し、図15はその動作を
フローチャートで示している。本実施例は図10の実施
例に対し、モード切換え方法が室温のの設定値に基づい
て行なう点が異なっている。以下本実施例の動作につい
て説明する。
【0039】演算器51では空調機が起動したことを検
知すると、まず起動時の立上り運転フラグを設定し、次
に室温検知手段11により室温Taiを検知する。一方
基準室温設定器12により室温Tai′が設定されてい
る。比較手段13でTaiとTai′とを比較し、Ta
i<Tai′の時は演算器51はAモード運転を設定す
る。Tai>Tai′の時は演算器51は起動時の立上
り運転フラグを解除すると共にBモード運転を設定す
る。
【0040】運転中は起動時の立上り運転フラグが設定
されていれば室温Taiの検知以下同様の動作を行う。
起動時の立上り運転フラグが解除された後はBモード運
転が設定される。
【0041】本実施例によれば、従来の空調機制御にも
すでに設けられている室温検知手段を兼用して運転モー
ドを切換えることができる。
【0042】図16はモード自動切換え方法の更に他の
実施例である空調機の構成を示し、図17はその動作を
フローチャートで示している。図16において、53は
切換手段、53aはタイマーである。本実施例は図10
の実施例に対し、モード切換え方法がタイマーで行なう
点が異なっている。以下本実施例の動作について説明す
る。
【0043】演算器51では空調機が起動したことを検
知すると、起動時の立上り運転フラグを設定すると共
に、あらかじめ時間が設定されたタイマ53aを起動す
る。次にタイマー53aをカウントして設定時間が経過
したかどうかが判定され、まだ経過していない時は演算
器51はAモード運転を設定する。以後運転中は起動時
の立上り運転フラグが設定されていればタイマー53a
のカウント以下同様の動作を行なう。タイマーカウント
により設定時間が経過したことが判定されると演算器5
1は起動時の立上り運転フラグを解除し、Bモード運転
を設定する。以後の運転中は起動時の立上り運転フラグ
が解除されているのでBモード運転が設定される。
【0044】本実施例では切換え手段がタイマーである
から、簡単な回路で安定した動作をさせることができ
る。
【0045】また、空調機の機器構成の他の実施例とし
て図示されていないが、利用側熱交換器に並設して電気
ヒータを設け、高温風吹出し運転モード中に、圧縮機と
利用側送風機との回転数制御によっても、未だ吹出し空
気温度が設定値に達しない場合は、上記電気ヒータに通
電して設定吹出し空気温度を得るようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明の制御装置によれば、例えば暖房
運転開始後の初期において壁などが冷え込んでいるため
に暖房負荷が大きい場合に高温の空気を吹き出すように
制御される高温風吹出し運転モードと、暖房運転が定常
状態に移行して暖房負荷が減少した後に室内空気温度を
所定の温度ならしめるように制御される通常運転モード
とが定められているとともに、上記高温風吹出し運転モ
ードの制御を自動的に行なうための温度検出手段、基準
温度設定器、および検出温度と基準温度との比較手段が
設けられ、かつ、上記高温風吹出し運転モードと通常運
転モードとを暖房負荷の大小に応じて切り換える手段が
設けられているので、室内の人が常に快適と感じるよう
な暖房運転制御を行なうことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷媒回路と制御装置の
構成図である。
【図2】室温と壁温の快適性の相関図である。
【図3】図1の実施例の制御方法を示すフローチャート
である。
【図4】図3の制御方法による制御パターンを示す特性
図である。
【図5】他の実施例を示す冷媒回路と制御装置の構成図
である。
【図6】図5の実施例の制御方法を示すフローチャート
である。
【図7】図6の制御方法による制御パターンを示す特性
図である。
【図8】さらに他の実施例を示す制御方法のフローチャ
ートである。
【図9】図8の制御方法による制御パターンを示す特性
図である。
【図10】更に他の実施例を示す冷媒回路と制御装置の
構成図である。
【図11】図10の実施例の制御方法を示すフローチャ
ートである。
【図12】さらに他の実施例を示す冷媒回路と制御装置
の構成図である。
【図13】図12の実施例の制御方法を示すフローチャ
ートである。
【図14】さらに他の実施例を示す冷媒回路と制御装置
の構成図である。
【図15】図14の実施例の制御方法を示すフローチャ
ートである。
【図16】さらに他の実施例を示す冷媒回路と制御装置
の構成図である。
【図17】図16の実施例の制御方法を示すフローチャ
ートである。
【図18】従来の冷媒回路と制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…熱源側熱交換器、4…利
用側熱交換器、5…減圧装置、6…圧縮機用電動機、7
…インバータ、8…熱源側熱交換器用送風機、9…利用
側熱交換器用送風機、10…回転数可変装置、11…温
度センサ、12…基準温度設定器、13…比較手段、1
4…温度センサ、15…基準温度設定器、16…比較手
段、17…制御器、18…基準温度設定器、19…比較
手段、27…壁温検知手段、51…演算器、51a…タ
イマー、52…回転数変化手段、53…切換手段、53
a…タイマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千秋 隆雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 荒田 哲哉 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日 立製作所 機械研究所内 (72)発明者 松尾 一也 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 小国 研作 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日 立製作所 機械研究所内 (72)発明者 黒田 重昭 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日 立製作所 機械研究所内 (72)発明者 渥美 晃 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 石羽根 久平 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日 立製作所 機械研究所内 (72)発明者 小暮 博志 栃木県下都賀郡大平町富田800番地 株式 会社 日立製作所 栃木工場内 (72)発明者 寺田 浩清 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日 立製作所 清水工場内 (56)参考文献 特開 昭55−49646(JP,A) 特開 昭55−60146(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)と、四方弁(2)と、利用
    側熱交換器(4)と利用側熱交換器用送風機(9)
    、減圧手段(5)と、熱源側熱交換器(3)と熱源
    熱交換器用送風機(8)とを設けるとともに、上記利
    用側熱交換器に吸入される空気温度の検出手段(1
    1)、上記の吸入される空気の基準温度設定手段(1
    2)、上記検出手段による検出温度と上記設定手段によ
    設定温度とを比較する比較手段(13)、および、上
    比較手段の比較結果に基づいて前記圧縮機の駆動用電
    動機(6)の回転数を制御する手段(7)とを設けたヒ
    ートポンプ式空気調和機の運転制御装置において、前記 利用側熱交換器用送風機(9)の回転数を調節する
    回転数可変装置(10)と、上記利用側熱交換器用送風
    機から室内に吹き出される空気の温度を検出する手段
    (14)と、上記の吹き出される空気の基準温度を設定
    する基準温度設定器(15)と、上記の吹き出される空
    気温度の検出結果をその基準温度と比較する比較手段
    (16)を設けるとともに上記の温度の比較手段(16)の比較結果に基づいて前
    記の圧縮機駆動電動機の回転数を制御する手段(7)お
    よび前記利用側熱交換器用送風機の回転数可変装置(1
    0)を制御する回転数変化手段(52)を設け、かつ前記利用側熱交換器(4)に吸入される室内空気の温度
    が設定温度になるように前記圧縮機駆動電動機(6)の
    回転数を制御する通常の運転モードと、上記圧縮機駆動
    電動機の回転数を大ならしめるとともに前記利用側熱交
    換器用送風機(9)の回転数を制御して、上記通常の運
    転モードにおけるよりも高温の空気を吹き出させる高温
    風吹出し運転モードとを定め暖房負荷が大きいときは高温風吹出し運転モードとな
    り、暖房負荷が小さい場合には通常運転モードとなるよ
    うに運転モードを切り換える手段を設けたことを特徴と
    する、ヒートポンプ式空気調和機の運転制御装置。
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