JPH07117092A - 射出成形安定性評価用金型 - Google Patents
射出成形安定性評価用金型Info
- Publication number
- JPH07117092A JPH07117092A JP27031193A JP27031193A JPH07117092A JP H07117092 A JPH07117092 A JP H07117092A JP 27031193 A JP27031193 A JP 27031193A JP 27031193 A JP27031193 A JP 27031193A JP H07117092 A JPH07117092 A JP H07117092A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- injection molding
- deep groove
- resin passage
- spiral flow
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形用材料の流動性評価及び成形品の色
むら、フローマーク等の特性を簡単に評価できるスパイ
ラルフロー試験用の金型を提供する。 【構成】 スパイラルフロー試験用金型の流動樹脂通路
の入口部に溜池部31aを設けると共に、流動樹脂通路
の途中に厚み方向の段差を有する深溝部42aを設け
る。溜池部31aは必要に応じて溜池用入れ子31によ
って、また深溝部42aは必要に応じて深溝用入れ子4
2によって容積を変えることができる。溜池部31aに
よって最大射出容量と実際射出量の比の差異によるフロ
ー長への影響は取り除かれ、また深溝部42aによって
色むら、フローマーク、反り等の表面特性に関する情報
が得られる。
むら、フローマーク等の特性を簡単に評価できるスパイ
ラルフロー試験用の金型を提供する。 【構成】 スパイラルフロー試験用金型の流動樹脂通路
の入口部に溜池部31aを設けると共に、流動樹脂通路
の途中に厚み方向の段差を有する深溝部42aを設け
る。溜池部31aは必要に応じて溜池用入れ子31によ
って、また深溝部42aは必要に応じて深溝用入れ子4
2によって容積を変えることができる。溜池部31aに
よって最大射出容量と実際射出量の比の差異によるフロ
ー長への影響は取り除かれ、また深溝部42aによって
色むら、フローマーク、反り等の表面特性に関する情報
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形用樹脂及び射出
成形機の成形安定性を評価するために好適な射出成形安
定性評価用金型に関するものである。
成形機の成形安定性を評価するために好適な射出成形安
定性評価用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から射出成形用樹脂の流動性を評価
する為に、スパイラルフロー試験が行われている。この
方法は、スパイラル状の流動樹脂通路を有するスパイラ
ルフロー試験用金型を射出成形機に取付け、この金型の
樹脂通路内に溶融状態の成形用樹脂を射出し、次いでス
パイラル状をした成形品を取り出し、その長さ(スパイ
ラルフロー長)を測定することによって、成形用樹脂が
どこまで流れたかを把握し、これに基づいて射出成形用
樹脂の流動性を評価するものである。図6はこのような
スパイラルフロー試験用金型の一例の正面図で、1は金
型、2はスプルーが開口するスプルー部、3はスプルー
部2と連通する浅い流動樹脂通路(キャビティ)であ
り、狭い面積内で長い距離を得るためにスパイラル状に
形成されている。
する為に、スパイラルフロー試験が行われている。この
方法は、スパイラル状の流動樹脂通路を有するスパイラ
ルフロー試験用金型を射出成形機に取付け、この金型の
樹脂通路内に溶融状態の成形用樹脂を射出し、次いでス
パイラル状をした成形品を取り出し、その長さ(スパイ
ラルフロー長)を測定することによって、成形用樹脂が
どこまで流れたかを把握し、これに基づいて射出成形用
樹脂の流動性を評価するものである。図6はこのような
スパイラルフロー試験用金型の一例の正面図で、1は金
型、2はスプルーが開口するスプルー部、3はスプルー
部2と連通する浅い流動樹脂通路(キャビティ)であ
り、狭い面積内で長い距離を得るためにスパイラル状に
形成されている。
【0003】また特公平2−42294号公報では射出
成形用材料の流動性評価を自動化した方法を提案してい
る。図7はこの方法で用いる金型の正面図で、1は金
型、2はスプルー部、3は流動樹脂通路で、スパイラル
形の流動樹脂通路3の途中に樹脂が通過したことを検知
できる第1樹脂通過センサ4と第2樹脂通過センサ5を
設け、樹脂がこのセンサ間を通過する時間が計測できる
ようになっている。従ってこの装置では装置を制御器で
自動運転し、予め設定した回数のショットを行ない通過
時間を計測してこれを記憶すると共に、演算器で演算し
て平均値を算出し、予め設定した区分レベルの何れに属
するかを表示することができるようになっている。また
前記のスパイラルフロー試験は射出成形用樹脂の流動性
の評価のほか、射出成形機の特性の評価のためにも利用
され、射出成形用樹脂のメーカ、各種研究機関、射出成
形機のメーカ等で使用されているが、スパイラルフロー
長については公の規定はなく、各社はそれぞれ独自の試
験用金型を用いて、それぞれの基準で評価しているのが
現状である。
成形用材料の流動性評価を自動化した方法を提案してい
る。図7はこの方法で用いる金型の正面図で、1は金
型、2はスプルー部、3は流動樹脂通路で、スパイラル
形の流動樹脂通路3の途中に樹脂が通過したことを検知
できる第1樹脂通過センサ4と第2樹脂通過センサ5を
設け、樹脂がこのセンサ間を通過する時間が計測できる
ようになっている。従ってこの装置では装置を制御器で
自動運転し、予め設定した回数のショットを行ない通過
時間を計測してこれを記憶すると共に、演算器で演算し
て平均値を算出し、予め設定した区分レベルの何れに属
するかを表示することができるようになっている。また
前記のスパイラルフロー試験は射出成形用樹脂の流動性
の評価のほか、射出成形機の特性の評価のためにも利用
され、射出成形用樹脂のメーカ、各種研究機関、射出成
形機のメーカ等で使用されているが、スパイラルフロー
長については公の規定はなく、各社はそれぞれ独自の試
験用金型を用いて、それぞれの基準で評価しているのが
現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで射出成形を行
う場合は、1回のショットで成形される成形品の各部の
特性(ショット内の特性)が一様であり、また何回かの
ショットを行ったときに各回のショットで得られる成形
品の特性(ショット間の特性)が安定して一様であるこ
とが重要であり、これらの特性が安定しているかどうか
を判定する必要がある。しかしこの目的に対しては従来
のスパイラルフロー試験には次のような欠点があった。
スパイラルフロー試験用金型の樹脂通路の容積が小さ
く、小型の射出成形機に対しては十分でも、大型の射出
成形機に対しては不十分であった。即ち、大型機の場合
はノズル先端部にある樹脂のみで試験用の成形品が成形
されてしまい、実際に使用するときの状態から遊離し、
機械の特性を評価することができなかった。また流動性
の評価を目的としているため、色むら、フローマーク等
の成形品の表面に現れる特性を含んだ評価をするために
は不適当であった。本発明は前記従来の問題を解決する
ために提案されたものである。
う場合は、1回のショットで成形される成形品の各部の
特性(ショット内の特性)が一様であり、また何回かの
ショットを行ったときに各回のショットで得られる成形
品の特性(ショット間の特性)が安定して一様であるこ
とが重要であり、これらの特性が安定しているかどうか
を判定する必要がある。しかしこの目的に対しては従来
のスパイラルフロー試験には次のような欠点があった。
スパイラルフロー試験用金型の樹脂通路の容積が小さ
く、小型の射出成形機に対しては十分でも、大型の射出
成形機に対しては不十分であった。即ち、大型機の場合
はノズル先端部にある樹脂のみで試験用の成形品が成形
されてしまい、実際に使用するときの状態から遊離し、
機械の特性を評価することができなかった。また流動性
の評価を目的としているため、色むら、フローマーク等
の成形品の表面に現れる特性を含んだ評価をするために
は不適当であった。本発明は前記従来の問題を解決する
ために提案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、スパ
イラル状の流動樹脂通路を有するスパイラルフロー試験
用金型において、同流動樹脂通路の入口に射出成形機の
最大射出容量に対して一定の容積をもつ溜池部、又は固
定側金型に嵌装した入れ子の交換によって容積を変える
ことができる溜池部を備えてなるものであり、またスパ
イラル状の流動樹脂通路を有するスパイラルフロー試験
用金型において、同流動樹脂通路に複数の一定深さの深
溝部又は可動側金型に嵌装した入れ子の交換によって深
さを変えることができる深溝部を備えてなるものであ
り、更にスパイラル状の流動樹脂通路を有するスパイラ
ルフロー試験用金型において、同流動樹脂通路の入口に
射出成形機の最大射出容量に対して一定の容積をもつ溜
池部と、同流動樹脂通路に複数の一定深さの深溝部とを
備えてなるもので、これらを課題解決のための手段とす
るものである。
イラル状の流動樹脂通路を有するスパイラルフロー試験
用金型において、同流動樹脂通路の入口に射出成形機の
最大射出容量に対して一定の容積をもつ溜池部、又は固
定側金型に嵌装した入れ子の交換によって容積を変える
ことができる溜池部を備えてなるものであり、またスパ
イラル状の流動樹脂通路を有するスパイラルフロー試験
用金型において、同流動樹脂通路に複数の一定深さの深
溝部又は可動側金型に嵌装した入れ子の交換によって深
さを変えることができる深溝部を備えてなるものであ
り、更にスパイラル状の流動樹脂通路を有するスパイラ
ルフロー試験用金型において、同流動樹脂通路の入口に
射出成形機の最大射出容量に対して一定の容積をもつ溜
池部と、同流動樹脂通路に複数の一定深さの深溝部とを
備えてなるもので、これらを課題解決のための手段とす
るものである。
【0006】
【作用】本発明は前記のように、スパイラルフロー試験
用金型の流動樹脂通路の入口部(スプルー部)に必要に
応じて金型に嵌装した入れ子の交換によって容積を変え
ることができるようにした溜池部を構成すると共に、前
記流動樹脂通路に厚み方向に段差をつけ複数の深溝部を
設ける。この深溝部も金型に嵌装した入れ子の交換によ
って深さを変えることができるように構成されている。
本発明では試験をするにあたって、まず試験用金型で成
形される成形品の樹脂容量が、射出成形機の最大射出容
量の約50%になるように、要すれば試験用金型の流動
樹脂通路入口の溜池用入れ子を取換えて調整する。また
流動樹脂通路に適切な深さの深溝部を適切数設ける。次
いで射出成形動作を行った後成形品を取出して特性を測
定する。こうして測定された測定結果では、射出成形機
の最大射出容量と実際射出量の比の差異によるフロー長
への影響は取り除かれ、また樹脂通路に設けられた段差
のついた深溝部は一般成形品の形状を模擬していて、圧
力の変化や空気の巻き込み等による表面欠陥が生じ易
く、色むら、フローマーク、反り等の表面特性に関する
情報が多く得られるため、これらを用いて評価の質を向
上させることができる。
用金型の流動樹脂通路の入口部(スプルー部)に必要に
応じて金型に嵌装した入れ子の交換によって容積を変え
ることができるようにした溜池部を構成すると共に、前
記流動樹脂通路に厚み方向に段差をつけ複数の深溝部を
設ける。この深溝部も金型に嵌装した入れ子の交換によ
って深さを変えることができるように構成されている。
本発明では試験をするにあたって、まず試験用金型で成
形される成形品の樹脂容量が、射出成形機の最大射出容
量の約50%になるように、要すれば試験用金型の流動
樹脂通路入口の溜池用入れ子を取換えて調整する。また
流動樹脂通路に適切な深さの深溝部を適切数設ける。次
いで射出成形動作を行った後成形品を取出して特性を測
定する。こうして測定された測定結果では、射出成形機
の最大射出容量と実際射出量の比の差異によるフロー長
への影響は取り除かれ、また樹脂通路に設けられた段差
のついた深溝部は一般成形品の形状を模擬していて、圧
力の変化や空気の巻き込み等による表面欠陥が生じ易
く、色むら、フローマーク、反り等の表面特性に関する
情報が多く得られるため、これらを用いて評価の質を向
上させることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図5は本発明の実施例を示し、図1は金型を
取付けた射出成形機の腰部の平面断面図(図2のY〜Y
断面図)、図2は図1のX〜X断面図(パーティング
面)、図3は図2のZ〜Z断面図(展開断面図)であ
る。さて図において、10は固定側取付板、11は溶融
樹脂を供給するスプルーブッシュ、20は可動側取付
板、21は成形された樹脂を押出す押出しピン、22は
押出しピン21を取付ける押し板、23は金型取付け用
のスペーサであり、以上は公知の構造であるためここで
は詳細な説明を省略する。また30は固定側金型、31
は固定側金型の中心部に嵌装された角形の溜池用入れ
子、31aは溜池部、32はその取付け用のボルト、4
0は可動側金型、41は可動側金型40に設けられたス
パイラル形の樹脂通路(キャビティ)、41aは樹脂通
路41の入口に当たるスプルー部、42は可動側金型4
0に嵌装された複数(図では4個)の角形の深溝用入れ
子、42aは段差のついた深溝部、43はその取付け用
のボルトである。
と、図1〜図5は本発明の実施例を示し、図1は金型を
取付けた射出成形機の腰部の平面断面図(図2のY〜Y
断面図)、図2は図1のX〜X断面図(パーティング
面)、図3は図2のZ〜Z断面図(展開断面図)であ
る。さて図において、10は固定側取付板、11は溶融
樹脂を供給するスプルーブッシュ、20は可動側取付
板、21は成形された樹脂を押出す押出しピン、22は
押出しピン21を取付ける押し板、23は金型取付け用
のスペーサであり、以上は公知の構造であるためここで
は詳細な説明を省略する。また30は固定側金型、31
は固定側金型の中心部に嵌装された角形の溜池用入れ
子、31aは溜池部、32はその取付け用のボルト、4
0は可動側金型、41は可動側金型40に設けられたス
パイラル形の樹脂通路(キャビティ)、41aは樹脂通
路41の入口に当たるスプルー部、42は可動側金型4
0に嵌装された複数(図では4個)の角形の深溝用入れ
子、42aは段差のついた深溝部、43はその取付け用
のボルトである。
【0008】また前記樹脂通路41は、例えば巾が20
mm程度で、深さが1mm程度のキャビティであり、深溝部
42aは、例えば4mmの深さになっている(図3)。深
溝用入れ子42は、溝を深くしない場合は図4の(a)
に示す形状の深溝用入れ子42′を、深くする場合は図
4の(b)に示す形状の深溝用入れ子42″を用い、同
入れ子42″は深さの異なるものを数種類備えておく。
なお、深溝用入れ子42は複数個を1つの入れ子に纏め
てもよい。また前記溜池部31aは、例えば深さが4〜
8mm程度の円筒状の穴で(図3)、溜池用入れ子31
は、溜池部を必要としないときは図5の(a)に示す形
状の溜池用入れ子31′を、また溜池部を必要とすると
きは図5の(b)に示す形状の溜池用入れ子31″を用
いる。この入れ子31″は、例えば直径が50〜100
mm程度で容積の異なるものを数種類備えておく。
mm程度で、深さが1mm程度のキャビティであり、深溝部
42aは、例えば4mmの深さになっている(図3)。深
溝用入れ子42は、溝を深くしない場合は図4の(a)
に示す形状の深溝用入れ子42′を、深くする場合は図
4の(b)に示す形状の深溝用入れ子42″を用い、同
入れ子42″は深さの異なるものを数種類備えておく。
なお、深溝用入れ子42は複数個を1つの入れ子に纏め
てもよい。また前記溜池部31aは、例えば深さが4〜
8mm程度の円筒状の穴で(図3)、溜池用入れ子31
は、溜池部を必要としないときは図5の(a)に示す形
状の溜池用入れ子31′を、また溜池部を必要とすると
きは図5の(b)に示す形状の溜池用入れ子31″を用
いる。この入れ子31″は、例えば直径が50〜100
mm程度で容積の異なるものを数種類備えておく。
【0009】次に前記の如く構成された実施例について
作用を説明すると、まず溜池用入れ子31″を取換えて
試験用金型で成形される成形品、即ち樹脂溜池部31a
とスパイラル状の樹脂通路部41を含んだ樹脂容量が、
射出成形機の最大射出容量の約50%になるようにす
る。また目的に応じてスパイラル状の樹脂通路部41に
は、一定溝深さの深溝用入れ子42′又は適切な深さの
深溝用入れ子42″を、色むら、フローマーク、反り等
のショット毎又は深溝段差部毎のばらつきを明らかにす
るために3〜5個程度取付ける。次いで射出成形動作を
行い、成形品を取出して特性を測定する。射出成形機の
特性評価にあたっては、大型の射出成形機では最大射出
容量に応じて樹脂溜池部が大きくなり、一方小型射出成
形機ではその最大射出容量に応じて樹脂溜池部が小さく
なるが、最大射出容量と成形品容量との比を常に50%
程度にすることにより、射出成形機間の特性評価が可能
になる。また樹脂通路部41に設けられた段差のついた
深溝部42aは一般成形品の形状を模擬していて、圧力
の変化や空気の巻き込み等による表面欠陥が生じ易く、
色むら、フローマーク、反り等の表面特性に関する情報
が多く得られる。
作用を説明すると、まず溜池用入れ子31″を取換えて
試験用金型で成形される成形品、即ち樹脂溜池部31a
とスパイラル状の樹脂通路部41を含んだ樹脂容量が、
射出成形機の最大射出容量の約50%になるようにす
る。また目的に応じてスパイラル状の樹脂通路部41に
は、一定溝深さの深溝用入れ子42′又は適切な深さの
深溝用入れ子42″を、色むら、フローマーク、反り等
のショット毎又は深溝段差部毎のばらつきを明らかにす
るために3〜5個程度取付ける。次いで射出成形動作を
行い、成形品を取出して特性を測定する。射出成形機の
特性評価にあたっては、大型の射出成形機では最大射出
容量に応じて樹脂溜池部が大きくなり、一方小型射出成
形機ではその最大射出容量に応じて樹脂溜池部が小さく
なるが、最大射出容量と成形品容量との比を常に50%
程度にすることにより、射出成形機間の特性評価が可能
になる。また樹脂通路部41に設けられた段差のついた
深溝部42aは一般成形品の形状を模擬していて、圧力
の変化や空気の巻き込み等による表面欠陥が生じ易く、
色むら、フローマーク、反り等の表面特性に関する情報
が多く得られる。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明では、通
路に一般の成形品形状を模擬した段差のついた深溝部を
設けてあるので、一般の成形品と同様の欠陥が生じ易
く、従来測定していたフロー長の他に、色むら、フロー
マーク、反り等の欠陥情報が得られるので、これらの特
性を含んだ評価が可能となる。また射出成形機の最大射
出容量と試験時の実際射出量との比を一定にするので、
試験で最大射出容量の僅かな部分の樹脂しか使用しない
為に生ずる評価間違いを避けることができ、容量の異な
る射出成形機、更にはメーカの異なる射出成形機につい
ても客観的な評価が可能となる。
路に一般の成形品形状を模擬した段差のついた深溝部を
設けてあるので、一般の成形品と同様の欠陥が生じ易
く、従来測定していたフロー長の他に、色むら、フロー
マーク、反り等の欠陥情報が得られるので、これらの特
性を含んだ評価が可能となる。また射出成形機の最大射
出容量と試験時の実際射出量との比を一定にするので、
試験で最大射出容量の僅かな部分の樹脂しか使用しない
為に生ずる評価間違いを避けることができ、容量の異な
る射出成形機、更にはメーカの異なる射出成形機につい
ても客観的な評価が可能となる。
【図1】本発明の実施例に係る評価用金型と射出成形機
の要部の平面断面図である。
の要部の平面断面図である。
【図2】図1のX〜X断面図である。
【図3】図2のZ〜Z断面図である。
【図4】本発明の実施例を示す異なる深さを持つ深溝部
用入れ子の斜視図である。
用入れ子の斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示す溜池部を持つ入れ子と、
持たない入れ子の溜池部用入れ子の斜視図である。
持たない入れ子の溜池部用入れ子の斜視図である。
【図6】従来のスパイラルフロー試験用金型の樹脂通路
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図7】従来のスパイラルフロー試験用金型の樹脂通路
の他の例を示す平面図である。
の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】 30 固定側金型 31 溜池用入れ子 31a 溜池部 40 可動側金型 42 深溝用入れ子 42a 深溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小境 一男 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋機器製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 スパイラル状の流動樹脂通路を有するス
パイラルフロー試験用金型において、同流動樹脂通路の
入口に射出機の最大射出容量に対して一定の容積をもつ
溜池部を備えたことを特徴とする射出成形安定性評価用
金型。 - 【請求項2】 前記溜池部は入れ子の交換によって容積
を変えることができるようにしたことを特徴とする請求
項1記載の射出成形安定性評価用金型。 - 【請求項3】 スパイラル状の流動樹脂通路を有するス
パイラルフロー試験用金型において、同流動樹脂通路に
複数の一定深さの深溝部を備えたことを特徴とする射出
成形安定性評価用金型。 - 【請求項4】 前記深溝部は入れ子の交換によって深さ
を変えることができるようにしたことを特徴とする請求
項3記載の射出成形安定性評価用金型。 - 【請求項5】 スパイラル状の流動樹脂通路を有するス
パイラルフロー試験用金型において、同流動樹脂通路の
入口に射出機の最大射出容量に対して一定の容積をもつ
溜池部と、同流動樹脂通路に複数の一定深さの深溝部と
を備えたことを特徴とする射出成形安定性評価用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27031193A JPH07117092A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 射出成形安定性評価用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27031193A JPH07117092A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 射出成形安定性評価用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117092A true JPH07117092A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17484512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27031193A Withdrawn JPH07117092A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 射出成形安定性評価用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07117092A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2263377A1 (es) * | 2005-04-21 | 2006-12-01 | Fundacion Aitiip | Molde espiral mejorado para pruebas de inyeccion. |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP27031193A patent/JPH07117092A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2263377A1 (es) * | 2005-04-21 | 2006-12-01 | Fundacion Aitiip | Molde espiral mejorado para pruebas de inyeccion. |
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