JPH07116494A - 合成ダイヤモンドおよびその製造方法 - Google Patents

合成ダイヤモンドおよびその製造方法

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JPH07116494A
JPH07116494A JP5269040A JP26904093A JPH07116494A JP H07116494 A JPH07116494 A JP H07116494A JP 5269040 A JP5269040 A JP 5269040A JP 26904093 A JP26904093 A JP 26904093A JP H07116494 A JPH07116494 A JP H07116494A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無色透明で歪み等の少ない合成ダイヤモンド
およびその製造方法。 【構成】 結晶中に窒素原子およびホウ素原子を含有
し、該窒素原子数と該ホウ素原子数との差が1×1017
原子/cm3 以下であることを特徴とする合成ダイヤモ
ンド。温度差法によるダイヤモンド単結晶の合成方法に
おいて、合成中に結晶内に取り込まれる窒素量とホウ素
量が原子数で同程度になるよう、溶媒中に添加する窒素
ゲッターの添加量を調整する、または炭素源もしくは溶
媒中に添加するホウ素の添加量を調整することを特徴と
する上記合成ダイヤモンドの製造方法。本発明による合
成ダイヤは高純度IIa型ダイヤモンど同程度の光透過特
性や結晶性を有し、モノクロメーター、半導体基板、装
飾用途にも適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学部品、分光結晶、モ
ノクロメーター、レーザー用窓材、放射光または放射線
用窓材、アンビル、半導体基板もしくは装飾用途などに
用いられる無色透明で歪み等の少ない高純度で結晶性の
良い合成ダイヤモンドとその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは高硬度、高強度で熱伝導
性、耐食性にも優れ、光の透過性がよい。このことから
ダイヤモンド結晶は、ヒートシンク、線引き用ダイス、
精密加工用バイト、光学部品、レーザー窓、超高圧発生
用アンビルなど幅広い用途に適用されている。天然に産
出するダイヤモンドは、その殆どがIa型と呼ばれ、窒
素を1000ppm程度含む。この天然ダイヤモンド中
の窒素は凝集した形で結晶内に分布するため、結晶欠陥
や内部歪みが大きく、また、赤外領域にこの窒素による
光の吸収がある。また原石により、バラツキが大きい。
そのため、適用できる用途がヒートシンクや工具関係に
限られていた。また、天然ダイヤモンドで窒素不純物が
数ppm以下の高純度品はIIa型と呼ばれ、このような
ダイヤモンドは天然産出総量の約2%程度と稀少なもの
である。天然のIIa型ダイヤモンドは不純物が少なく、
無色透明で光の透過特性が優れているため、装飾用途や
光学部品、レーザー窓材等に用いられている。しかしな
がら、地球内部での複雑な成長過程を経てきたことを反
映し、結晶内部に欠陥や、歪みがかなり多く残留する。
歪みに関しては、窒素を含む合成ダイヤモンドよりむし
ろ多い。また、天然のIIa型は産出量が少なく、極めて
高価なもので、入手にかなり問題がある。
【0003】超高圧高温下で人工的に合成される通常の
ダイヤモンドはIb型と呼ばれ、数100ppmの窒素
を含む。この窒素は、ダイヤモンド結晶中に孤立置換型
不純物として含まれるため、結晶は黄色を呈し、装飾用
としては価値が低い。また、赤外領域および紫外領域に
窒素による光の吸収があり、光学部品や窓材には使えな
い。そして、成長セクターにより窒素の濃度が極端に異
なり、結晶内部で窒素の分布に大きなムラがある。その
ため結晶内に歪みが多い。一方、ダイヤモンド合成時に
溶媒金属中にAlなどの窒素ゲッターを添加することに
より、合成されたダイヤモンド中の窒素を数ppm程度
にまで除去できて合成IIa型ダイヤモンドを得ることが
知られている。しかし、窒素ゲッターを溶媒金属中に添
加すると、通常は結晶中に内包物が多く取り込まれやす
くなり、良質な結晶の製造歩留りが大きく低下する。こ
のため、従来の合成IIa型ダイヤモンドは天然のIIa型
ダイヤモンドより製造コストが高くなっていた。また、
合成ダイヤモンド中の窒素の除去も1ppm程度が限度
で、装飾用としての評価もGIAスケールでH〜J程度
であった(特開昭52−88289号公報)。また、紫
外域に窒素による吸収があった。
【0004】さらに窒素ゲッターとして、TiやZrな
どの元素を用いることが知られている。これらを窒素ゲ
ッターとすると窒素は効率良く除去できるものの、Ti
CやZrCなどの炭化物が溶媒中に多量に生成し、それ
がダイヤモンド結晶中に取り込まれて良質なダイヤモン
ドは殆ど得られなかった。これに対し、本発明者等は、
窒素除去効率の高いIVa族およびVa族元素から選ばれ
る少なくとも1種以上を窒素ゲッターとして用い、同時
に内包物が結晶中に取り込まれないように、IVa族元素
の炭化物の生成を抑制する物質や、炭化物を拡散させる
物質、または溶媒金属中の炭素の活量を向上させる物質
を溶媒金属中に添加することにより、窒素含有量0.1
ppm以下の内包物のないIIa型合成ダイヤモンドの製
造に成功した。しかし、結晶中にはやはり数ppmのホ
ウ素が含まれ、そのため赤外領域にホウ素による光の吸
収があり、また結晶内に若干の歪みや欠陥もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように天然のダ
イヤモンドは、結晶内部に多くの欠陥や大きな歪みがあ
る。天然IIa型ダイヤモンドは不純物が少ないものの、
欠陥や歪みなどの結晶性に関しては良くない。そのた
め、加工中に亀裂が入りやすく、また、超高圧発生用ア
ンビル、FT−IR用コンプレッションセル、レーザー
の窓材など、ダイヤモンドとしての強度を必要とする分
野に用いると、場合によっては直ぐに壊れてしまうとい
う問題があった。また、モノクロメーターや半導体基板
などは高度な結晶性が要求されるため、この分野には適
用できなかった。一方、人工合成によるIIa型ダイヤモ
ンドは結晶性に関しては天然のものに比べてはるかに優
れているものの、充分とはいえず、加工歩留りが低いこ
と、ダイヤモンド本来の特性と比べると機械的強度が低
いこと、モノクロメーターや半導体基板などの結晶性を
要求される用途には適用できないなどの問題があった。
また、従来の合成IIa型ダイヤモンド結晶には数ppm
のホウ素が含まれ、そのため赤外領域にホウ素による光
の吸収があり、光学部品としての応用に問題があった。
また、結晶内に若干の歪みや欠陥も存在した。すなわ
ち、温度差法によるダイヤモンドの合成においては、炭
素源にダイヤモンド粉末を用いるが、市販の合成ダイヤ
モンド粉末には10〜1000ppmのホウ素を含み、
天然ダイヤモンド粉末にも数十から数百ppmのホウ素
を含みバラツキも大きい。このような炭素源を用いてダ
イヤモンドを合成すると、結晶中には数ppm〜十数p
pmのホウ素を含有し、結晶は青色を呈する。このた
め、赤外領域および紫外〜可視領域にホウ素による吸収
があり、光学部品としては好ましくない。また、結晶の
成長セクターによりホウ素の濃度が極端に異なるなど、
結晶内部でのホウ素の分布に大きなムラがある。この点
が結晶性の良くない理由の一つであると考えられる。こ
のホウ素をほぼ完全に除去することで無色透明でかつ歪
みや欠陥の少ない結晶が得られるが、炭素源や溶媒の原
料に非常に純度の高いものを用いる必要があり、原料供
給、コストの点で問題があった。本発明はこのような問
題点を解決した合成ダイヤモンドおよびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、(1) 結晶中に窒素原子およびホウ素原子を含有
し、該窒素原子数と該ホウ素原子数との差が1×1017
原子/cm3 以下であることを特徴とする合成ダイヤモ
ンドを提供し、さらに本発明は(2) 結晶中に窒素原子お
よびホウ素原子を含有し、該窒素原子数と該ホウ素原子
数との差が1×1016原子/cm3 以下であることを特
徴とする合成ダイヤモンドを提供する。また、上記(1)
、(2) の合成ダイヤモンドの製造方法に関し、本発明
は温度差法によるダイヤモンド単結晶の合成方法におい
て、合成中に結晶内に取り込まれる窒素量とホウ素量が
原子数で同程度になるよう、溶媒中に添加する窒素ゲッ
ターの添加量を調整する、または炭素源もしくは溶媒中
に添加するホウ素の添加量を調整することを特徴とする
製造方法を提供するものである。
【0007】
【作用】上記の問題を解決するため鋭意研究の結果、本
発明者等は窒素をある程度ダイヤモンド中に残すことに
より原料に由来するホウ素不純物による青色化、結晶性
の低下を窒素で補償できるという事実を見いだした。そ
の結果、窒素除去量をコントロールすることによりホウ
素および窒素を含むが、光学的にホウ素や窒素の吸収の
ない無色透明なダイヤモンドおよびこれを製造できる本
発明の方法に到達した。また、本発明によれば、ホウ素
による結晶中の歪みも緩和され、結晶性も改善されるこ
とを見いだした。また更に、Alなどの窒素ゲッターを
用いた場合、ダイヤモンド中の窒素をほぼ完全に除去す
るのには困難を要するが、この場合には除去しきれずに
残した窒素量と同程度のホウ素を結晶中に添加すると、
ホウ素および窒素を含むが、光学的にホウ素や窒素の吸
収のない無色透明なガラスが得られることが判った。ま
た、窒素による結晶中の歪みも緩和され、結晶性も改善
されることを見いだした。
【0008】この点を更に詳しく説明する。Fe−Al
系溶媒で合成するとAlの反応(Al+N=AlN)が
弱く結晶中の窒素除去効果が低い。これに対しTiを溶
媒に添加すると窒素の含有量が0.1ppm以下で内包
物の殆どない高品質な高純度ダイヤモンドを合成でき
た。しかし、Tiゲッターで合成したダイヤにはAlゲ
ッターでは現れなかった赤外や近赤外にホウ素の吸収が
現れた(含有量0.2ppm前後)。このことから、p
型半導体(アクセプター)として作用するホウ素と、n
型半導体(ドナー)として作用する窒素が結晶合成中に
ADペアーを生じ電気的に中和する為、窒素およびホウ
素に起因する吸収が消滅するであろうと推定した。すな
わち、Alゲッターで合成した場合、窒素の除去効果が
低いため、結晶中に取り込まれるホウ素と程良く電気的
に中和されて吸収が低減するが、窒素ゲッターを用いる
と窒素がほぼ完全に除去されてしまい、取り込まれたホ
ウ素の吸収のみが現れると考えた。この効果を確認する
ために、窒素が比較的多く残存する合成条件でホウ素を
積極的に添加して合成を試みた。その結果、ホウ素の含
有量が多い(111)セクターで、紫外におけるIb型
窒素の吸収(4.6eVにおける)が大幅に減少した。
【0009】(実験および結果) ホウ素添加によるダイヤモンド合成 Fe系金属溶媒にAlを0.83原子%添加し、更にホ
ウ素を15,30,50ppmとそれぞれ変化させて添
加した。温度差法による種結晶にエピタキシャル成長さ
せ、ダイヤモンド単結晶を合成した。合成条件は5.5
GPaで1350℃であった。合成に用いた原料はホウ
素を含有しない高純度なものを選択した。このうちホウ
素を30ppm添加して合成した結晶が最も無色透明に
なった為、(110)面が観察面になるように研磨し
た。 結晶断面の観察 図3に結晶断面の概略図を示す。図4中に、各セクター
におけるホウ素の含有量および窒素の推定含有量を示
す。ホウ素の含有量はイオン注入法により含有量が判明
している標準資料を予め作成し、SIMSにより両者を
比較することで測定した。窒素の含有量は図2のTiま
たはAlゲッター添加量と結晶中の窒素含有量の関係を
示すグラフ図から推定した。図2において横軸はゲッタ
ーの添加量(原子%)、縦軸は結晶中の窒素量(pp
m)、○印はTi、△印はAlを示す。また、(11
1)セクターと(100)セクターにおける紫外可視の
吸収スペクトルを測定した。結果を図4に示す。ホウ素
と窒素が殆ど当モル量含有されている(111)セクタ
ーではIb型窒素(at4.6eV)の吸収が著しく小さ
く、IIa 型の吸収スペクトルになっていることがわか
る。ホウ素が殆ど含有されていない(100)型セクタ
ーでは、Ib型の窒素の吸収が現れている。また、赤外
域の吸収では両者ともIIa型を示した。 考察 前述のようにホウ素と窒素がほぼ当量含まれるセクター
で、孤立分散型で固溶しているIb型窒素の吸収が減少
することから、ADペアーが生じていると推定される。
【0010】本発明においては、ダイヤモンド結晶中に
含まれる窒素およびホウ素の原子数は同程度である程好
ましい。両者の原子数の差が1017原子/cm3 以下で
あれば、天然ダイヤモンドや従来の合成Ib型ダイヤモ
ンドとくらべ、はるかに歪みの少ないダイヤモンドとな
る。すなわち、第一結晶をダイヤモンド(004)面平
行配置で測定したX線回折ロッキングカーブの半値幅が
10秒以下、あるいはラマン分光スペクトルの1332
cm-1のピークの半値幅が2.3cm-1以上かの従来に
ない結晶性のよいダイヤモンドが得られる。たとえば天
然IIa型ダイヤモンド、天然Ia型ダイヤモンド、従来
法によるIb型合成ダイヤモンドをそれぞれ7〜10個
用意し、前記と同様にして測定したロッキングカーブ半
値幅はそれぞれ300〜3000秒、200〜600
秒、15〜30秒であり、ラマン分光スペクトル133
2cm-1ピークの半値幅はそれぞれ、2.15〜3.5
cm -1、2.8〜3.3cm-1、2.4〜2.6cm-1
であった。
【0011】さらにダイヤモンド結晶中に含まれる窒素
原子数とホウ素原子数の差が1016/cm3 以下のもの
がより好ましく、さらに結晶性が向上する。この場合、
第一結晶をダイヤモンド(004)面平行配置で測定し
たX線ロッキングカーブの半値幅が7秒以下、ラマン分
光スペクトルの1332cm-1のピークの半値幅が2c
-1以下の極めて結晶性の良いダイヤモンドとなり、モ
ノクロメーターや半導体基板など、高度な結晶性の要求
される用途に充分適用できる。しかもこの場合、近紫外
域から遠赤外域までダイヤモンド自体の吸収以外、窒素
やホウ素等の不純物による光の吸収がなく、各種光学部
品や窓材に適用できる。そして無色でかなり透明度の高
いダイヤモンド結晶であるため、装飾用途にも適用でき
る。この場合のダイヤモンド結晶のカラーグレードはG
IAスケールで、Gカラー以上であり、装飾用ダイヤモ
ンドの評価として最高級レベルに位置する。なお、従来
知られている合成IIa型ダイヤモンドは、同様の評価で
H〜J程度と中級レベルのものであった(特開昭52−
88289号公報)事実と比較すると、本発明のダイヤ
モンドの優れていることが明らかに理解されよう。
【0012】以上のようなダイヤモンドを合成するに
は、温度差法によるダイヤモンド単結晶の合成方法にお
いて、合成中に結晶内に取り込まれる窒素量とホウ素の
量が、原子数で同程度になるよう、溶媒中に添加する窒
素ゲッターの添加量を調整する、または、炭素源もしく
は溶媒中に添加するホウ素量を調整すればよい。具体的
には例えば次の如くである。 (1) 炭素源や溶媒原料に不純物として含まれるホウ素が
ダイヤモンド結晶中に取り込まれる量と同程度の窒素が
結晶中に残るように窒素ゲッターの添加量を加減する、
(2) ダイヤモンドの結晶成長を阻害しない程度に窒素ゲ
ッターを添加し、このとき取りきれなかった窒素と同程
度のホウ素がダイヤモンド中に取り込まれるように、予
め炭素源もしくは溶媒中にホウ素もしくはホウ素を含む
化合物を添加する、などの方法が挙げられるが、使用す
る炭素源や溶媒の種類(ホウ素含有量)や、使用する窒
素ゲッターの窒素除去効率、結晶成長を阻害する程度な
どを考慮して、それぞれの場合に適した手法を選択すれ
ばよい。
【0013】本発明において溶媒に添加する窒素ゲッタ
ーとしては、Alもしくは、Ti、Zr、Hf、V、N
b、TaなどのIVa族元素、Va族元素を用いることが
できる。IVa族元素、Va族元素を窒素ゲッターとする
場合、これら元素の炭化物の生成を抑制する物質を添加
することが好ましい。このような物質としては、例えば
Al,Ni,Cu、Zn,Ga,Ag,Cd,In,S
n,Au,TlおよびPbから選ばれる元素を溶媒金属
に対し0.1〜20重量%添加することが効果的であ
る。 このような知見のもととなった実験は次のとおり
である。
【0014】(a) 実験 金属溶媒にTi及びCuを添加し、温度差法で圧力5.
5GPa、温度1300〜1400℃で数十時間保持
し、1〜2カラットのダイヤ結晶を育成した。得られた
結晶に含まれる溶媒の巻き込み(メタルインクルージョ
ン)やその他の内包物の含有程度を顕微鏡で観察した。
また、厚み1mm程度に研磨して紫外吸収スペクトルを
測定し、4.6eVの吸収により窒素量を見積った。 (b) 結果及び考察 Tiを金属溶媒に添加しただけでは内包物が多く、金属
溶媒の巻き込み以外にも十数μmの不純物が多量に含ま
れ、良質なダイヤモンド結晶は殆ど得られなかった。合
成後の金属溶媒の断面を観察すると、数μm〜十数μm
の異物が多く見られ、EPMAによる分析の結果、この
異物はTiCであることが判った。ダイヤモンド結晶中
の微小不純物はこのTiCがダイヤモンド結晶中に取り
込まれたものと思われる。また、金属溶媒の巻き込みが
多いのは、金属溶媒中に多量のTiCが生成することに
より炭素の供給が阻害されたためと考えられる。Tiを
添加し、更にCuを添加した場合、溶媒中に観察される
TiCは1μm以下に小さくなり、量も大幅に減少し、
得られるダイヤモンド結晶中の内包物も低減した。Cu
添加によりTiCが分解された、もしくはTiCの生成
が抑制されたものと思われる。表1に代表的な合成実験
の結果を示す。Ti添加量1.5%以上でほぼ完全に窒
素が除去され、Cuを1〜3%添加しても状況は変わら
ない。図5にTi、Cuの添加量を変えて合成したダイ
ヤモンド結晶の紫外吸収スペクトルを示すが、Ti添加
量1.5%で窒素による吸収は殆ど見られなくなる。ま
た、Tiと同程度のCuを添加することにより、溶媒の
巻き込み(メタル)及び微小不純物の混入量が大幅に減
少し、良質なダイヤモンド結晶が安定して得られるよう
になる。なお、表1のメタルインクルージョンの評価
(++、+、−)の基準を図6に示す。
【0015】
【表1】
【0016】本発明の製造方法において溶媒金属として
は例えばFe、Co、Ni、Mn、Cr等の金属あるい
はこれらの金属からなる合金が挙げられる。本発明の炭
素源としては合成もしくは天然のダイヤモンド粉末また
はグラファイ粉末もくしは成型体が挙げられる。種結晶
としては合成もしくは天然ダイヤモンドの小さな結晶が
挙げられる。また、本発明においてはダイヤモンド合成
時に、種面と溶媒との間に結晶初期の成長状態の安定化
のため、Al,Ni,Cu、Zn,Ga,Ag,Cd,
In,Sn,Au,TlおよびPbから選ばれる元素を
材質とする緩衝材、例えばAl板やCu板などの緩衝材
を配置することが効果的である。緩衝材の板厚は0.0
1〜0.5mm程度でよい。これにより、結晶成長初期の
不安定成長による結晶中の結晶欠陥や歪みを低減させる
ことができる。このような手段を採用することにより、
内包物の混入による歪みや、結晶成長初期の不安定成長
による結晶中の結晶欠陥や歪みを低減させることができ
る。
【0017】さらに本発明においては、温度差法による
ダイヤモンド合成の技術分野での一般的な超高圧高温条
件でダイヤモンドを合成させた後試料部の温度および圧
力を常温、常圧下に降温、除圧する際、内部温度が30
0〜1000℃の状態で、好ましくは400〜800
℃、より好ましくは500〜600℃の状態で加圧を解
除するとより効果的であり、結晶に応力による歪みが残
留することを低減できる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 〔実施例1〕図1に本発明実施例でダイヤモンド合成に
用いた試料室構成を示す。ここで、炭素源(1) にB(ホ
ウ素)含有量が11ppmの合成ダイヤモンド粉末を用
いた。溶媒金属(2) にはB含有量2ppmのFe、Co
を用い、溶媒金属組成はFe/Co=60/40(重量
比)とした。この溶媒金属に、窒素ゲッターとしてTi
を0.8重量%添加し、同時にCuを1重量%添加し
た。種結晶(3) には500μmサイズのダイヤモンド結
晶を用いた。そして、炭素源(1) と種結晶(3)間に約3
0℃の温度差がつくよう加熱用黒鉛ヒーター(5) 内にセ
ットした。これを、超高圧発生装置を用いて、圧力5.
5GPa、温度1300℃で70時間保持して種結晶上
にダイヤモンドを育成し、先ず温度を室温にまで下ろ
し、次いで減圧を行い、合成したダイヤモンドを取り出
した。その結果0.7〜0.9カラットのIIa型ダイヤ
モンド結晶が得られた。SIMSによりダイヤモンド中
の窒素とホウ素を定量分析した結果、それぞれ1.5×
1017原子/cm3 、1.2×1017原子/cm3 であ
った。得られたダイヤモンドについて偏光透過顕微鏡で
偏向光透過像を観察し、歪みを評価した結果、結晶内の
歪みがかなり少ないことが判った。第一結晶に合成ダイ
ヤモンド結晶(004)面を用いて二結晶法によるX線
回折のロッキングカーブの半値幅を測定したところ、
7.0秒であった。また、ダブルモノクロメーターラマ
ン分光装置でラマン分光スペクトルを測定し、1332
cm-1の半値幅を求めたところ、2.2cm-1であっ
た。
【0019】〔実施例2〕Ti添加量1.5重量%、C
u添加量1.5重量%とした他は実施例1と同様にダイ
ヤモンドを合成した。得られたダイヤモンドはやや青み
がかった結晶で、SIMSによる分析では窒素量は1.
0×1016ppm原子/cm-1、ホウ素は1.2×10
17原子/cm-1であった。赤外吸収スペクトルを測定す
ると、2800cm-1付近にホウ素による吸収が認めら
れた。得られたダイヤモンドについて偏光顕微鏡で偏向
光透過像を観察し、歪みを評価した結果、結晶内の歪み
が少ないことが判った。また、第一結晶に合成ダイヤモ
ンド結晶(004)を用いて二結晶法によるX線回折の
ロッキングカーブの半値幅を測定したところ、8.3秒
であった。また、ダブルモノクロメーターラマン分光装
置でラマン分光スペクトルを測定し、1332cm-1
半値幅を求めたところ、2.5cm-1であった。
【0020】〔実施例3〕炭素源に対し0.0.4重量
%(炭素源に対し)のホウ素を添加し、窒素ゲッターと
してAlを1.5重量%添加し、Cuを添加しなかった
他は実施例1と同様にしてダイヤモンドを合成した。そ
の結果、0.7〜0.9カラットのIIa型ダイヤモンド
結晶が得られた。SIMSによりダイヤモンド中の窒素
とホウ素を定量分析した結果、それぞれ1.8×1017
原子/cm3 、1.5×1017原子/cm3 であった。
得られたダイヤモンドについて偏光透過顕微鏡により偏
向光透過像を観察し、歪みを評価した結果、結晶内の歪
みがかなり少ないことが判った。また、第一結晶に合成
ダイヤモンド結晶(004)面を用いて二結晶法による
X線回折のロッキングカーブの半値幅を測定したとこ
ろ、7.2秒であった。また、ダブルモノクロメーター
ラマン分光装置でラマン分光スペクトルを測定し、13
32cm-1の半値幅を求めたところ、2.2cm-1であ
った。
【0021】〔実施例4〕Al添加量を0.5重量%と
した他は実施例3と同様にダイヤモンドを合成した。得
られたダイヤモンドはやや黄色みがかった結晶で、SI
MSによる分析では窒素量は1.6×1016ppm原子
/cm-1、ホウ素は1.5×1017原子/cm-1であっ
た。得られたダイヤモンドについて赤外吸収スペクト
ル、紫外可視スペクトルを測定すると、いずれも窒素の
吸収が認められた。しかし偏光顕微鏡で偏向光透過像を
観察し、歪みを評価した結果、結晶内の歪みは比較的少
ないことが判った。また、第一結晶に合成ダイヤモンド
結晶(004)を用いて二結晶法によるX線回折のロッ
キングカーブの半値幅を測定したところ、8.5秒であ
った。また、ダブルモノクロメーターラマン分光装置で
ラマン分光スペクトルを測定し、1332cm-1の半値
幅を求めたところ、2.5cm-1であった。
【0022】〔実施例5〕炭素源(1) にB(ホウ素)含
有量が7ppmの合成ダイヤモンド粉末を用いた。溶媒
金属(2) にはB含有量1ppmのFe、Coを用い、溶
媒金属組成はFe/Co=60/40(重量比)とし
た。この溶媒金属に窒素ゲッターとしてTiを1.5重
量%添加し、同時にCuを1.5重量%添加した。その
他は実施例1と同様にしてIIa型ダイヤモンドを合成し
た。その結果、0.7〜0.9カラットの無色透明で良
質なIIa型ダイヤモンド結晶が得られた。SIMSによ
りダイヤモンド中の窒素とホウ素を定量分析した結果、
それぞれ1.1×1016原子/cm3 、1.8×1016
原子/cm3 であった。得られたダイヤモンドについて
偏光透過顕微鏡により偏向光透過像を観察し、歪みを評
価した結果、結晶内の歪みは殆ど認められなかった。ま
た、第一結晶に合成ダイヤモンド結晶(004)面を用
いて二結晶法によるX線回折のロッキングカーブの半値
幅を測定したところ、5.8秒であった。また、ダブル
モノクロメーターラマン分光装置でラマン分光スペクト
ルを測定し、1332cm-1の半値幅を求めたところ、
1.8cm -1であった。以上のように、極めて結晶性に
優れたダイヤモンド結晶であることが判った。また、紫
外可視スペクトルおよび赤外スペクトルを測定した結
果、窒素やホウ素などの不純物による光の吸収がまった
く見られなかった。GIAスケールに基づいて宝石ダイ
ヤモンドとしてのカラーグレードを専門家が評価したと
ころFカラーであり、天然高純度ダイヤモンドの最高級
品に相当するグレードのものであった。
【0023】〔実施例6〕溶媒金属と種結晶の間に、初
期の結晶成長の安定化のための緩衝材として、厚み0.
05mmのAl板を配置した他は実施例5と同様にして
IIa型ダイヤモンドを作成した。その結果、ロッキング
カーブ半値幅は5.7秒、ラマン分光スペクトルピーク
の半値幅は1.6cm-1で結晶性がさらに改良された。
その他の特性は実施例5と同様であった。
【0024】〔実施例7〕ダイヤモンドを合成後、降
温、減圧を同時に行い、内部温度が500℃の状態で、
除圧を完了するようにした他は、実施例5と同様にして
IIa型ダイヤモンドを作成した。その結果、ロッキング
カーブ半値幅は5.7秒、ラマン分光スペクトルピーク
の半値幅は1.6cm-1で、結晶性が改良された。その
他の特性は実施例5と同様であった。
【0025】
【発明の効果】以上の説明および実施例の結果から明ら
かなように、本発明による合成ダイヤモンドは窒素およ
びホウ素を不純物として含むものの、両者の含有量が同
程度で、お互いに補償しあっているため、不純物を殆ど
含まない高純度IIa型ダイヤモンドと同様に窒素やホウ
素による光の吸収がなく、また結晶中の歪みが少ない。
そのため、加工中の割れや亀裂などの不具合が少なくな
り、また、超高圧発生用ダイヤモンドアンビル、FT−
IR用ダイヤモンドアンビルとして用いた場合、その寿
命や安定性が大幅に向上する。さらに、極めて高度な結
晶性や光透過特性を有するダイヤモンドの合成も可能で
あるため、モノクロメーターや半導体基板、装飾用途に
も適用できる。また一方、従来は窒素およびホウ素を完
全に除去することは極めて困難であったが、本発明の製
造方法によればダイヤモンド結晶中の中に窒素やホウ素
がある程度残留する状態でも窒素ゲッター添加量やホウ
素添加量を加減するという簡単な手法により、天然高純
度IIa型ダイヤモンドと同程度の光透過特性や結晶性を
有するダイヤモンドが容易に合成できるので、本発明は
産業上非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明のダイヤモンド合成における試料室の
構成の概略説明図である。
【図2】はTiまたはAlゲッター添加量と結晶中の窒
素含有量の関係を示すグラフ図である。
【図3】は結晶断面の概略説明図である。
【図4】は(111)セクターと(100)セクターに
おけるホウ素の含有量および窒素の推定含有量と各セク
ターにおける紫外可視の吸収スペクトルを示した図であ
る。
【図5】はTi、Cuの添加量を変えて合成したダイヤ
モンド結晶の紫外吸収スペクトル図である。
【図6】は表1のメタルインクルージョンの評価(+
+、+、−)の基準を示す説明図である。
【符号の説明】
1 炭素源 2 溶媒金属 3 種結晶 4 絶縁体 5 黒鉛ヒーター 6 圧力媒体

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶中に窒素原子およびホウ素原子を含
    有し、該窒素原子数と該ホウ素原子数との差が1×10
    17原子/cm3 以下であることを特徴とする合成ダイヤ
    モンド。
  2. 【請求項2】 第一結晶をダイヤモンド(004)面平
    行配置で測定した場合のX線回折ロッキングカーブの半
    値幅が10秒以下であることを特徴とする請求項1記載
    の合成ダイヤモンド。
  3. 【請求項3】 ラマン分光スペクトルの1332cm-1
    のピークの半値幅が2.3cm-1以下であることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の合成ダイヤモン
    ド。
  4. 【請求項4】 結晶中に窒素原子およびホウ素原子を含
    有し、該窒素原子数と該ホウ素原子数との差が1×10
    16原子/cm3 以下であることを特徴とする合成ダイヤ
    モンド。
  5. 【請求項5】 近紫外域から遠赤外域まで窒素またはホ
    ウ素による光の吸収がないことを特徴とする請求項4記
    載の合成ダイヤモンド。
  6. 【請求項6】 GIAカラースケールでGカラー以上で
    ある請求項4または請求項5に記載の合成ダイヤモン
    ド。
  7. 【請求項7】 第一結晶をダイヤモンド(004)面平
    行配置で測定した場合のX線回折ロッキングカーブの半
    値幅が7秒以下であることを特徴とする請求項4ないし
    請求項6のいずれかに記載の合成ダイヤモンド。
  8. 【請求項8】 ラマン分光スペクトルの1332cm-1
    のピークの半値幅が2cm-1以下であることを特徴とす
    る請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の合成ダイ
    ヤモンド。
  9. 【請求項9】 温度差法によるダイヤモンド単結晶の合
    成方法において、合成中に結晶内に取り込まれる窒素量
    とホウ素量が原子数で同程度になるよう、溶媒中に添加
    する窒素ゲッターの添加量を調整する、または炭素源も
    しくは溶媒中に添加するホウ素の添加量を調整すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載
    の合成ダイヤモンドの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記窒素ゲッターとしてAlを用いる
    ことを特徴とする請求項9記載の合成ダイヤモンドの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 上記窒素ゲッターとして周期律表のIV
    a族およびVa族元素から選ばれる少なくとも1種以上
    を用いることを特徴とする請求項9または請求項10に
    記載の合成ダイヤモンドの製造方法。
  12. 【請求項12】 上記溶媒金属中に周期律表のIVa族お
    よび/またはVa族元素の炭化物の生成を抑制する物質
    を添加することを特徴とする請求項9ないし請求項11
    のいずれかに記載の合成ダイヤモンドの製造方法。
  13. 【請求項13】 上記溶媒金属と種面との間に結晶初期
    の成長状態の安定化のための緩衝材を配することを特徴
    とする請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の合
    成ダイヤモンドの製造方法。
  14. 【請求項14】 上記緩衝材がAl,Ni,Cu、Z
    n,Ga,Ag,Cd,In,Sn,Au,Tlおよび
    Pbから選ばれる少なくとも1種以上の元素であること
    を特徴とする請求項13記載の合成ダイヤモンドの製造
    方法。
  15. 【請求項15】 温度差法により超高圧高温下でダイヤ
    モンドを合成した後に、試料部の温度および圧力を常温
    常圧に降温、除圧する際に、該試料部の温度が300〜
    1000℃の状態で除圧を完了することを特徴とする請
    求項9ないし請求項14のいずれかに記載の合成ダイヤ
    モンドの製造方法。
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