JPH07115898A - 活性炭による有害物質除去装置 - Google Patents

活性炭による有害物質除去装置

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JPH07115898A
JPH07115898A JP26721393A JP26721393A JPH07115898A JP H07115898 A JPH07115898 A JP H07115898A JP 26721393 A JP26721393 A JP 26721393A JP 26721393 A JP26721393 A JP 26721393A JP H07115898 A JPH07115898 A JP H07115898A
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JP
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harmful substances
storage
gas
activated carbon
relative humidity
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JP26721393A
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English (en)
Inventor
Yasuto Kondo
康人 近藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 青果物、花き、食品などの物品を保存庫中に
保存する時、生成するエチレン、エタノール、アセトア
ルデヒドなどの有害物質を連続的に除去して物品の品質
を長期に保持すると共に活性炭の効果を長期に維持でき
る有害物質除去装置を開発する。 【構成】 物品を保存するための保存庫、保存中に発生
する有害物質を含む循環気体を加熱して相対湿度を20
%以下にする加熱装置、該気体中の該有害物質を吸着除
去する活性炭を充填した除去装置、該有害物質を除去し
た気体を冷却する冷却装置および該加熱装置および該冷
却装置をコントロールするための制御装置を含む活性炭
による有害物質除去装置により目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性炭による有害物質除
去装置に関するものであり、さらに詳しくは青果物や花
きなどの園芸農産物や食品などの物品の保存庫や冷蔵
庫、プレハブ冷蔵庫、業務用冷蔵庫、ショウケース、自
動販売機など(以下、保存庫と称する)に物品を保存す
るとき発生するエチレン、エタノール、アセトアルデヒ
ドなどの有害物質を活性炭により除去して物品の品質を
長期に保持できると共に活性炭の効果を長期に維持でき
る有害物質の除去装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】青果物や花きなどの園芸農産物や食品など
の物品を保存する際、植物体自身が発生するエチレン
(成熟・老化ホルモン)やエタノール、アセトアルデヒ
ドなどの揮発性物質が園芸農産物などに生理障害を引き
起こし、鮮度や品質低下の原因となることが知られてい
る。
【0003】エチレンは成熟あるいは老化ホルモンとも
呼ばれ呼吸作用を増大させて園芸農産物などの鮮度低下
を促進するばかりでなく、葉緑素の分解、花きの開花の
促進、果実の軟化の促進などの作用があり品質を著しく
低下させるため、園芸農産物などの保存の上では害とな
る物質である。また、エタノールやアセトアルデヒドも
園芸農産物などが生成する揮発性成分で、これらの成分
自体が異臭成分であって品質を損なうだけなく、リンゴ
の内部褐変など生理障害の原因物質として知られてい
る。
【0004】このため、これらの有害物質を除去するこ
とが必要で、過マンガン酸カリウムなどの化学物質によ
る反応を利用したもの、活性炭などの多孔質資材により
吸着除去するもの、オゾンによって酸化分解するものが
知られている。しかし、化学物質反応によるものは除去
効果の持続性が無く、また有毒化学物質が使用されてお
り、誤食の危険性や廃棄処理の問題という安全性の諸問
題が解決されていない。また、吸着剤等を用いる方法
は、高湿度環境下で吸着剤が水分を含むと吸着効果が低
下する欠点があり、持続性がない上に、一度吸着した有
害物質を再放出する問題があることが知られている。ま
た、オゾン方式は、装置が大型になりコストが高くなる
だけでなく、CA(環境気体制御)貯蔵のような低濃度
酸素条件下での効果が低くなる欠点があり、オゾン自体
が人体に有害であるという問題もある。
【0005】本発明者らは先に、保存庫、有害物質を吸
着除去するための活性炭などを含む除去装置、該除去装
置の再生手段などと、これらをコントロールするための
制御手段をシステム化した園芸農産物の品質保持装置な
どを提案した(特願平5−135068号明細書に記載
のもの)が、活性炭は水分を吸着し易く、保存庫内を高
湿条件に保つと有害物質を含む循環気体中の水分がかな
り活性炭に吸着され、活性炭の効果が短時間で失われる
と共に、保存庫に戻る有害物質を除去した循環気体は乾
燥状態となるので、保存庫中の物品に対して悪影響を及
ぼすという欠点あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、青果
物や花きなどの園芸農産物や食品などの物品を保存庫に
保存するとき、生成するエチレン、エタノール、アセト
アルデヒドなどの有害物質を低コストで安全に連続的に
除去して物品の品質を長期に保持することができると共
に活性炭の効果を長期に維持できる有害物質除去装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み本発明者らが
鋭意研究した結果、循環気体の相対湿度を特定の値以下
に低下させてから活性炭により有害物質を除去すること
により上記諸問題を解決することができることを見いだ
し、本発明を完成するに到った。
【0008】本発明の第1の発明は、物品を保存するた
めの保存庫、保存中に発生する有害物質を含む循環気体
を加熱して相対湿度を20%以下にする加熱装置、該気
体中の該有害物質を吸着除去する活性炭を充填した除去
装置、該有害物質を除去した気体を冷却する冷却装置お
よび該加熱装置および該冷却装置をコントロールするた
めの制御装置を含むことを特徴とする活性炭による有害
物質除去装置である。
【0009】本発明の第2の発明は、物品を保存するた
めの保存庫、保存中に発生する有害物質を含む循環気体
中の水分を実質的に遮断するが残りの気体を通過させて
該気体の相対湿度を20%以下にする水分遮断装置、該
気体中の該有害物質を吸着除去する活性炭を充填した除
去装置を含むことを特徴とする活性炭による有害物質除
去装置である。
【0010】
【作用】図3に各種吸着剤による水の等温吸着を示す。
活性炭は相対湿度が約40%で平衡吸着率(KgH2
/Kg吸着剤)が低下し、約20%以下で実質的に平衡
吸着量がゼロになる。従って、相対湿度20%以下では
活性炭は実質的に水分を吸着することなく有害物質を吸
着除去することができるようになる。
【0011】活性炭のこの特性を利用し、保存庫内の空
気(例えば、温度約5℃、相対湿度90%以上)をコン
プレッサ等の熱を利用して加熱することにより、空気温
度を高め、その空気の相対湿度を20%以内にした後、
活性炭に通すことにより、水分を吸着させずにその他の
有害ガス成分(エチレン、エタノール等)を選択的に除
去することができるので、活性炭の効果を長期に維持す
ることができる。
【0012】有害物質を除去した温かい空気は保存庫内
に戻す前に冷却装置(例えば、エバポレータなどの冷却
機の近くに循環空気の配管を行うなど)により冷却し
て、保存庫内の温度近くに戻して相対湿度を高めた後
(例えば、温度約5℃、相対湿度90%以上)、保存庫
に戻すことにより保存庫内の物品に悪影響を及ぼすこと
なく品質を長期に保持することができる。
【0013】保存庫内の空気を活性炭に通して有害物質
を除去する前に相対湿度を20%以下にするために、循
環空気中の水分を実質的に遮断するが残りの気体を通過
させて該空気の相対湿度を20%以下にすることができ
る水分遮断装置を用いて処理することにより、上記と同
様の効果を挙げることができる。該水分遮断装置として
は特に限定されないが、例えばポリエチレン膜、ポリフ
ェニレンサルファイド膜などの分離膜を用いた装置を例
示することができる。
【0014】上記のいずれの場合においても活性炭が吸
着した有害物質を公知の方法により除去して活性炭を再
生することができる。例えば、本発明者らの上記園芸農
産物の品質保持装置(特願平5−135068号明細書
に記載のもの)の活性炭の再生手段などを好ましく使用
することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。 (実施例1)図1は、本発明の活性炭による有害物質除
去装置の構成図である。保存庫1、ヒーター(加熱装置
の例)2、吸着槽3、吸着剤4、エアポンプなどのブロ
ア5、蒸発器(冷却器)6、コンプレッサ7、凝縮器
8、減圧器9、ファン10、湿度センサ11、制御装置
20などで構成されている。そして以下の工程によって
有害物質を除去する。除去装置21は、ブロワー5、吸
着槽3、吸着剤4などから構成されており、冷却装置2
2は蒸発器(冷却器)6、コンプレッサ7、凝縮器8、
減圧器9などから構成されている。
【0016】保存庫1内の温度を検出し、検出値と設定
値との差に応じてヒーター2、コンプレッサ7を運転さ
せ庫内の温度(5℃)を一定に保たせる。なお、必要に
応じて保存庫1内の湿度を所定の値に維持するために、
加湿手段などにより水蒸気を保存庫1内に入れても差し
支えない。園芸農産物30を入れた保存庫1からブロワ
ー5によって、保存庫1内に園芸農産物30から発生し
た有害物質を含む気体(温度5℃、相対湿度90%以
上)を流動させ、ヒーター2により例えば約30℃に加
熱して相対湿度を約20%以下とし、それを吸着槽3に
導き、ここで吸着剤である活性炭4に有害物質を吸着さ
せる(吸着工程:実線矢印参照)。
【0017】有害物質を除去した空気は冷却装置22に
より冷却して再び温度約5℃、相対湿度90%以上とし
て保存庫1に戻される。これらは制御装置20により制
御される。園芸農産物30の品質を長期に保持すると共
に活性炭の効果を長期に維持することができた。
【0018】(実施例2)図2は、本発明の他の活性炭
による有害物質除去装置の構成図である。保存庫1、水
分遮断装置23、吸着槽3、吸着剤4、エアポンプなど
のブロア5、ファン10などで構成されている。そして
以下の工程によって有害物質を除去する。除去装置21
は、ブロワー5、吸着槽3、吸着剤4などから構成され
ている。
【0019】保存庫1内の温度を検出し庫内の温度(5
℃)を一定に保たせる。必要に応じて保存庫1内の湿度
を所定の値に維持するために、加湿手段などにより水蒸
気を保存庫1内に入れても差し支えない。園芸農産物3
0を入れた保存庫1からブロワー5によって、保存庫1
内に園芸農産物30から発生した有害物質を含む気体
(温度5℃、相対湿度90%以上)を吸引して水分遮断
装置23によりその相対湿度を約20%以下とし、それ
を吸着槽3に導き、ここで吸着剤である活性炭4に有害
物質を吸着させる(吸着工程:実線矢印参照)。有害物
質を除去した空気はそのまま保存庫1に戻される。
【0020】実施例1と同様に園芸農産物30の品質を
長期に保持すると共に活性炭の効果を長期に維持するこ
とができた。
【0021】(実施例3)水分遮断装置23を保存庫1
の上部に設置して(図示せず)ブロア5を用いず自然対
流する有害物質を含む気体を処理して水分を遮断して相
対湿度を約20%以下とし、それを吸着槽3に導き活性
炭4に有害物質を吸着させてから保存庫1に戻した。実
施例1と同様の効果を得ることができた。
【0022】
【発明の効果】本発明は活性炭による有害物質除去装置
に関するものであり、青果物、花き、食品などの物品を
保存庫、冷蔵庫、自動販売機などに保存する時、生成す
るエチレン、エタノール、アセトアルデヒドなどの有害
物質を連続的に除去して物品の品質を長期に保持できる
と共に活性炭の効果を長期に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の活性炭による有害物質除去装置の構
成図である。
【図2】 本発明の他の活性炭による有害物質除去装置
の構成図である。
【図3】 平衡吸着率と相対湿度の関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 保存庫 2 ヒーター 3 吸着槽 4 吸着剤 5 ブロア 6 蒸発器 7 コンプレッサ 8 凝縮器 9 減圧器 10 ファン 11 湿度センサ 20 制御装置 21 除去装置 22 冷却装置 23 水分遮断装置 30 園芸農産物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を保存するための保存庫、保存中に
    発生する有害物質を含む循環気体を加熱して相対湿度を
    20%以下にする加熱装置、該気体中の該有害物質を吸
    着除去する活性炭を充填した除去装置、該有害物質を除
    去した気体を冷却する冷却装置および該加熱装置および
    該冷却装置をコントロールするための制御装置を含むこ
    とを特徴とする活性炭による有害物質除去装置。
  2. 【請求項2】 物品を保存するための保存庫、保存中に
    発生する有害物質を含む循環気体中の水分を実質的に遮
    断するが残りの気体を通過させて該気体の相対湿度を2
    0%以下にする水分遮断装置、該気体中の該有害物質を
    吸着除去する活性炭を充填した除去装置を含むことを特
    徴とする活性炭による有害物質除去装置。
JP26721393A 1993-10-26 1993-10-26 活性炭による有害物質除去装置 Pending JPH07115898A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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