JPH07115657A - 映像信号処理方法及び映像信号処理装置 - Google Patents
映像信号処理方法及び映像信号処理装置Info
- Publication number
- JPH07115657A JPH07115657A JP25843493A JP25843493A JPH07115657A JP H07115657 A JPH07115657 A JP H07115657A JP 25843493 A JP25843493 A JP 25843493A JP 25843493 A JP25843493 A JP 25843493A JP H07115657 A JPH07115657 A JP H07115657A
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- Japan
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- data
- cycle
- reference clock
- color
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- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 カラーエンコーダでの平衡変調処理に用いる
色副搬送波を生成する。 【構成】 色副搬送波より短い周期を有する基準クロッ
クの各タイミングに、所定の中間値データを周期的に割
り当てる。基準クロックに従って出力される中間値デー
タをアナログ値に変換することにより、特定のテレビジ
ョン方式に対応する色副搬送波が得られる。中間値生成
手段31、選択手段32及びデジタル/アナログ変換手
段33を有し、例えば、中間値生成手段31が発生する
0、0.38、0.71、0.92、1の5つの中間値
の正/負の値を選択手段32が16クロック周期の間に
所定の順序で周期的に取リ出し、これをデジタル/アナ
ログ変換手段によりアナログ値に変換することにより、
PAL方式に対応する約4.43MHzの色副搬送版が
出力される。
色副搬送波を生成する。 【構成】 色副搬送波より短い周期を有する基準クロッ
クの各タイミングに、所定の中間値データを周期的に割
り当てる。基準クロックに従って出力される中間値デー
タをアナログ値に変換することにより、特定のテレビジ
ョン方式に対応する色副搬送波が得られる。中間値生成
手段31、選択手段32及びデジタル/アナログ変換手
段33を有し、例えば、中間値生成手段31が発生する
0、0.38、0.71、0.92、1の5つの中間値
の正/負の値を選択手段32が16クロック周期の間に
所定の順序で周期的に取リ出し、これをデジタル/アナ
ログ変換手段によりアナログ値に変換することにより、
PAL方式に対応する約4.43MHzの色副搬送版が
出力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号処理方法及び映
像信号処理装置に関し、更に詳しく言えば、色差信号を
色副搬送波で平衡変調する方法及び装置の改善に関す
る。
像信号処理装置に関し、更に詳しく言えば、色差信号を
色副搬送波で平衡変調する方法及び装置の改善に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオ出力されるカラーの合成
ビデオ信号は、三原色(赤、緑、青)を表す色成分毎の
映像信号(R、G、B)に対して、色差マトリクス、平
行変調等の処理を施すことにより得ている。これらの処
理は、カラーエンコーダと称され、図7に示すような映
像信号処理装置により行われる。
ビデオ信号は、三原色(赤、緑、青)を表す色成分毎の
映像信号(R、G、B)に対して、色差マトリクス、平
行変調等の処理を施すことにより得ている。これらの処
理は、カラーエンコーダと称され、図7に示すような映
像信号処理装置により行われる。
【0003】テレビカメラやRGBプロセッサ等の映像
信号源40は、与えられる走査同期信号に従って、赤、
緑及び青の三原色を表す3種類の映像信号(R、G、
B)を発生する。この3種類の映像信号(R、G、B)
を取り込むマトリクス回路41は、映像信号(R、G、
B)を所定の割合〔R:30%、G:59%、B:11
%〕で合成して輝度信号(Y)を生成し、さらに、映像
信号(R、B)から輝度信号(Y)を差し引いて2種類
の色差信号(R−Y、B−Y)を生成する。平衡変調回
路42は、互いに90°位相がずれた2つの色副搬送波
を色差信号(R−Y、B−Y)でそれぞれ振幅変調し、
両者を合成して搬送色信号を発生する。そして、加算回
路43では、輝度信号(Y)と搬送色信号とを加算し、
さらに複合同期信号、色同期信号を加算してビデオ信号
を生成する。また、同期信号発生回路44は、テレビジ
ョン方式毎に定められた周期を有する基準クロックに基
づいて、水平走査及び垂直走査の各同期信号を生成し、
これらの同期信号を各部に供給することで、相互の動作
を同期させる。なお、平衡変調回路42に供給される色
副搬送波についても、この同期信号発生回路44で基準
クロックから生成される。この色副搬送波の周波数fSC
は、信号の伝達方式によってその規格が定められてお
り、NTSC(National Television System Comitte
e)方式では約3.58MHzであり、PAL(Phase A
lternation by Line)方式では約4.43MHzであ
る。
信号源40は、与えられる走査同期信号に従って、赤、
緑及び青の三原色を表す3種類の映像信号(R、G、
B)を発生する。この3種類の映像信号(R、G、B)
を取り込むマトリクス回路41は、映像信号(R、G、
B)を所定の割合〔R:30%、G:59%、B:11
%〕で合成して輝度信号(Y)を生成し、さらに、映像
信号(R、B)から輝度信号(Y)を差し引いて2種類
の色差信号(R−Y、B−Y)を生成する。平衡変調回
路42は、互いに90°位相がずれた2つの色副搬送波
を色差信号(R−Y、B−Y)でそれぞれ振幅変調し、
両者を合成して搬送色信号を発生する。そして、加算回
路43では、輝度信号(Y)と搬送色信号とを加算し、
さらに複合同期信号、色同期信号を加算してビデオ信号
を生成する。また、同期信号発生回路44は、テレビジ
ョン方式毎に定められた周期を有する基準クロックに基
づいて、水平走査及び垂直走査の各同期信号を生成し、
これらの同期信号を各部に供給することで、相互の動作
を同期させる。なお、平衡変調回路42に供給される色
副搬送波についても、この同期信号発生回路44で基準
クロックから生成される。この色副搬送波の周波数fSC
は、信号の伝達方式によってその規格が定められてお
り、NTSC(National Television System Comitte
e)方式では約3.58MHzであり、PAL(Phase A
lternation by Line)方式では約4.43MHzであ
る。
【0004】ところで、近年のテレビカメラシステム等
においては、従来のアナログ信号処理による映像信号処
理装置から、調整が容易で映像信号の劣化が少ないデジ
タル信号処理を採用した映像信号処理装置への移行が進
められている。これに対応して、色差信号(R−Y、B
−Y)の平衡変調もデジタル信号処理により行われるよ
うになている。以下、色差信号(R−Y、B−Y)を色
副搬送波で平衡変調して搬送色信号を得るためのシステ
ムをディジタル化する方法について説明する。
においては、従来のアナログ信号処理による映像信号処
理装置から、調整が容易で映像信号の劣化が少ないデジ
タル信号処理を採用した映像信号処理装置への移行が進
められている。これに対応して、色差信号(R−Y、B
−Y)の平衡変調もデジタル信号処理により行われるよ
うになている。以下、色差信号(R−Y、B−Y)を色
副搬送波で平衡変調して搬送色信号を得るためのシステ
ムをディジタル化する方法について説明する。
【0005】まず、NTSC方式に従う周波数3.58
MHzの色副搬送波に基づいて色差信号(R−Y)が変
調されたのと同等に処理するためには、図8のグラフに
示すように、色副搬送波の4倍の周波数14.32MH
z(3.58MHz×4)のクロックをサンプリングク
ロックとして、(R−Y)、0、−(R−Y)、0、
(R−Y)・・・なるデータを順次サンプリングすれば
よい。また、色差信号(B−Y)が色差信号(R−Y)
に対して位相が90°ずれているので、色差信号(B−
Y)を同様に処理するには、0、(B−Y)、0、−
(B−Y)、0、・・・なるデータを順次サンプリング
すればよい。従って、これらの変調された色差信号(R
−Y、B−Y)が加算されて生成される搬送色信号を生
成するには、周波数14.32MHzのクロックをサン
プリングクロックとして、(R−Y)、(B−Y)、−
(R−Y)、−(B−Y)なるサンプリングデータを順
次サンプリングすればよいことになる。実際の処理にお
いては、最初から周波数14.32MHzのクロックを
サンプリングクロックとして(R−Y)、(B−Y)、
−(R−Y)、−(B−Y)なるサンプリングデータを
順次サンプリングすることによって搬送色信号を生成し
ている。
MHzの色副搬送波に基づいて色差信号(R−Y)が変
調されたのと同等に処理するためには、図8のグラフに
示すように、色副搬送波の4倍の周波数14.32MH
z(3.58MHz×4)のクロックをサンプリングク
ロックとして、(R−Y)、0、−(R−Y)、0、
(R−Y)・・・なるデータを順次サンプリングすれば
よい。また、色差信号(B−Y)が色差信号(R−Y)
に対して位相が90°ずれているので、色差信号(B−
Y)を同様に処理するには、0、(B−Y)、0、−
(B−Y)、0、・・・なるデータを順次サンプリング
すればよい。従って、これらの変調された色差信号(R
−Y、B−Y)が加算されて生成される搬送色信号を生
成するには、周波数14.32MHzのクロックをサン
プリングクロックとして、(R−Y)、(B−Y)、−
(R−Y)、−(B−Y)なるサンプリングデータを順
次サンプリングすればよいことになる。実際の処理にお
いては、最初から周波数14.32MHzのクロックを
サンプリングクロックとして(R−Y)、(B−Y)、
−(R−Y)、−(B−Y)なるサンプリングデータを
順次サンプリングすることによって搬送色信号を生成し
ている。
【0006】ところで、上記したように色副搬送波(f
sc)の周波数はNTSC、PALの各テレビジョン方
式について、以下のように規格で定められている。 NTSC方式:fSC=3.579545MHz PAL方式 :fSC=4.43461875MHz このため、カメラシステムを構成するときも、そのシス
テムの基準クロックとしては、fSCの整数倍の周波数が
用いられる。ちなみに、水平走査の周波数をfH、垂直
走査の周波数をfVとすると、以下のように定義されて
いる。
sc)の周波数はNTSC、PALの各テレビジョン方
式について、以下のように規格で定められている。 NTSC方式:fSC=3.579545MHz PAL方式 :fSC=4.43461875MHz このため、カメラシステムを構成するときも、そのシス
テムの基準クロックとしては、fSCの整数倍の周波数が
用いられる。ちなみに、水平走査の周波数をfH、垂直
走査の周波数をfVとすると、以下のように定義されて
いる。
【0007】NTSC方式:4・fSC=910・fH PAL方式 :4・fSC=1135・fH+2・fV しかしながら、これらの規格に従うようにシステムを構
成すると、NTSCとPALとでfSCが大きく異なるた
めに、システムの共通化は困難であった。そこで、PA
L方式の基準クロックとして、 4・FSC=908fH=14.1875MHz により定義される基準クロックを用い、NTSC方式と
のシステムの共通化を図ることが考えられている。しか
しこのようなシステムではPAL方式に対応する本来の
fSCを得るために、FSC系のクロックとfSC系のクロッ
クとで位相ロックループ回路を構成して互いの位相を一
致させる必要があった。
成すると、NTSCとPALとでfSCが大きく異なるた
めに、システムの共通化は困難であった。そこで、PA
L方式の基準クロックとして、 4・FSC=908fH=14.1875MHz により定義される基準クロックを用い、NTSC方式と
のシステムの共通化を図ることが考えられている。しか
しこのようなシステムではPAL方式に対応する本来の
fSCを得るために、FSC系のクロックとfSC系のクロッ
クとで位相ロックループ回路を構成して互いの位相を一
致させる必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
に係る映像信号処理方法によると、位相ロックループ回
路を構成する必要があるため当該方法を実施する装置の
回路規模が大きくなり、またFSC系のクロックとfSC系
のクロックの周波数が異なる2種類のクロックを同時に
用いるため、この2つの周波数の干渉がアナログ系シス
テムに影響を与え、画面上に縦縞ノイズが発生しやすい
などといった問題が生じていた。
に係る映像信号処理方法によると、位相ロックループ回
路を構成する必要があるため当該方法を実施する装置の
回路規模が大きくなり、またFSC系のクロックとfSC系
のクロックの周波数が異なる2種類のクロックを同時に
用いるため、この2つの周波数の干渉がアナログ系シス
テムに影響を与え、画面上に縦縞ノイズが発生しやすい
などといった問題が生じていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑み成されたもので、一定の周期を有する基準クロッ
クの各タイミングに、この基準クロックの周期と特定の
テレビジョン方式での色情報の変調周期との公倍数周期
毎にそれぞれ所定の中間値を周期的に割り当て、割り当
てられた上記中間値に基づいて、上記テレビジョン方式
に対応する位相が互いに90°異なる2種類の色副搬送
波を生成する映像信号処理方法、あるいは、割り当てら
れた上記中間値を上記基準クロックに従うタイミングで
順次与えられる色差信号データに乗じて振幅変調し、上
記テレビジョン方式に対応する搬送色信号データを生成
する映像信号処理方法を提供するものである。
に鑑み成されたもので、一定の周期を有する基準クロッ
クの各タイミングに、この基準クロックの周期と特定の
テレビジョン方式での色情報の変調周期との公倍数周期
毎にそれぞれ所定の中間値を周期的に割り当て、割り当
てられた上記中間値に基づいて、上記テレビジョン方式
に対応する位相が互いに90°異なる2種類の色副搬送
波を生成する映像信号処理方法、あるいは、割り当てら
れた上記中間値を上記基準クロックに従うタイミングで
順次与えられる色差信号データに乗じて振幅変調し、上
記テレビジョン方式に対応する搬送色信号データを生成
する映像信号処理方法を提供するものである。
【0010】そして、特定のテレビジョン方式での色情
報の変調周期を有する正玄波信号をその周期より短い周
期を有する基準クロックでサンプリングして得られる値
に対応付けられる中間値データを生成する手段と、生成
される複数の中間値データから、上記基準クロックに従
うタイミングで上記基準クロックの周期と上記色情報の
変調周期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に一
つのデータを選択する手段と、選択されたデータを順次
アナログ値に変換して上記テレビジョン方式に対応する
色副搬送波を発生する手段と、を備えた映像信号処理装
置を提供するものである。
報の変調周期を有する正玄波信号をその周期より短い周
期を有する基準クロックでサンプリングして得られる値
に対応付けられる中間値データを生成する手段と、生成
される複数の中間値データから、上記基準クロックに従
うタイミングで上記基準クロックの周期と上記色情報の
変調周期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に一
つのデータを選択する手段と、選択されたデータを順次
アナログ値に変換して上記テレビジョン方式に対応する
色副搬送波を発生する手段と、を備えた映像信号処理装
置を提供するものである。
【0011】さらには、特定のテレビジョン方式での色
情報の変調周期を有する正玄波信号をその周期より短い
周期を有する基準クロックでサンプリングして得られる
値に対応付けられる中間値データを生成する手段と、生
成される複数の中間値データをそれぞれ上記基準クロッ
クに従うタイミングで与えられる色差信号データに乗じ
る手段と、それぞれ異なる上記中間値データが乗じられ
た複数の上記色差信号データから、上記基準クロックに
従うタイミングで上記基準クロックの周期と上記色情報
の変調周期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に
一つのデータを選択して搬送色信号データを発生する手
段と、を備えた映像信号処理装置、あるいは、特定のテ
レビジョン方式での色情報の変調周期を有する正玄波信
号をその周期より短い周期を有する基準クロックでサン
プリングして得られる値に対応付けられる中間値データ
を生成する手段と、生成される複数の中間値データか
ら、上記基準クロックに従うタイミングで上記基準クロ
ックの周期と上記色情報の変調周期との公倍数周期の間
に所定の順序で周期的に一つのデータを選択する手段
と、選択された中間値データを上記基準クロックに従う
タイミングで与えられる色差信号データに乗じて搬送色
信号データを発生する手段と、を備えた映像信号処理装
置を提供するものである。
情報の変調周期を有する正玄波信号をその周期より短い
周期を有する基準クロックでサンプリングして得られる
値に対応付けられる中間値データを生成する手段と、生
成される複数の中間値データをそれぞれ上記基準クロッ
クに従うタイミングで与えられる色差信号データに乗じ
る手段と、それぞれ異なる上記中間値データが乗じられ
た複数の上記色差信号データから、上記基準クロックに
従うタイミングで上記基準クロックの周期と上記色情報
の変調周期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に
一つのデータを選択して搬送色信号データを発生する手
段と、を備えた映像信号処理装置、あるいは、特定のテ
レビジョン方式での色情報の変調周期を有する正玄波信
号をその周期より短い周期を有する基準クロックでサン
プリングして得られる値に対応付けられる中間値データ
を生成する手段と、生成される複数の中間値データか
ら、上記基準クロックに従うタイミングで上記基準クロ
ックの周期と上記色情報の変調周期との公倍数周期の間
に所定の順序で周期的に一つのデータを選択する手段
と、選択された中間値データを上記基準クロックに従う
タイミングで与えられる色差信号データに乗じて搬送色
信号データを発生する手段と、を備えた映像信号処理装
置を提供するものである。
【0012】
【作 用】本発明に係る映像信号処理方法によれば、特
定のテレビジョン方式に対応する色副搬送波を異なる周
波数の基準クロックから得ている。例えば、4・F
SC(約14.1875MHz)の基準クロックに対し
て、PAL方式に対応する色副搬送波の周期との公倍数
周期である16クロック周期毎に、0、0.38、0.
71、0.92、1の5つの中間値の正/負の値を所定
の順序で周期的に割り当てることにより、PAL方式に
対応する周波数約4.43MHzの色副搬送波を生成し
ている。このため、NTSC方式に対応する基準クロッ
クに近い周波数の基準クロックを用いてNTSC方式と
PAL方式とに対応する搬送色信号をそれぞれ得ること
ができる。さらには、基準クロックに対して割り当てら
れる中間値を基準クロックに従うタイミングで与えられ
る色差信号データに乗じて振幅変調し、搬送色信号デー
タを得ている。このため、NTSC方式に対応する基準
クロックに近い周波数の基準クロックにより、NTSC
方式及びPAL方式に対応する色差信号の平衡変調をそ
れぞれ行うことができる。
定のテレビジョン方式に対応する色副搬送波を異なる周
波数の基準クロックから得ている。例えば、4・F
SC(約14.1875MHz)の基準クロックに対し
て、PAL方式に対応する色副搬送波の周期との公倍数
周期である16クロック周期毎に、0、0.38、0.
71、0.92、1の5つの中間値の正/負の値を所定
の順序で周期的に割り当てることにより、PAL方式に
対応する周波数約4.43MHzの色副搬送波を生成し
ている。このため、NTSC方式に対応する基準クロッ
クに近い周波数の基準クロックを用いてNTSC方式と
PAL方式とに対応する搬送色信号をそれぞれ得ること
ができる。さらには、基準クロックに対して割り当てら
れる中間値を基準クロックに従うタイミングで与えられ
る色差信号データに乗じて振幅変調し、搬送色信号デー
タを得ている。このため、NTSC方式に対応する基準
クロックに近い周波数の基準クロックにより、NTSC
方式及びPAL方式に対応する色差信号の平衡変調をそ
れぞれ行うことができる。
【0013】また、本発明に係る映像信号処理装置によ
れば、図1に示すように中間値生成手段(31)、選択
手段(32)及びデジタル/アナログ変換手段(33)
を有する。例えば、中間値生成手段(31)が発生する
0、0.38、0.71、0.92、1の5つの中間値
の正/負の値を選択手段(32)が16クロック周期の
間に所定の順序で周期的に取り出し、これをデジタル/
アナログ変換手段(33)によりアナログ値に変換する
ことにより、PAL方式に対応する周波数約4.43M
Hzの色副搬送波が出力される。
れば、図1に示すように中間値生成手段(31)、選択
手段(32)及びデジタル/アナログ変換手段(33)
を有する。例えば、中間値生成手段(31)が発生する
0、0.38、0.71、0.92、1の5つの中間値
の正/負の値を選択手段(32)が16クロック周期の
間に所定の順序で周期的に取り出し、これをデジタル/
アナログ変換手段(33)によりアナログ値に変換する
ことにより、PAL方式に対応する周波数約4.43M
Hzの色副搬送波が出力される。
【0014】さらに本発明に係る映像信号処理装置によ
れば、図2に示すように、中間値生成手段(31)、選
択手段(32)及び演算手段(34)を有する。例え
ば、中間値生成手段(31)が発生する0、0.38、
0.71、0.92、1の5つの中間値の正/負の値を
演算手段(34)が色差信号データにそれぞれ乗じて選
択手段(32)に与えることにより、選択手段(32)
から色差信号を色副搬送波で変調して得られる搬送色信
号データが出力される。
れば、図2に示すように、中間値生成手段(31)、選
択手段(32)及び演算手段(34)を有する。例え
ば、中間値生成手段(31)が発生する0、0.38、
0.71、0.92、1の5つの中間値の正/負の値を
演算手段(34)が色差信号データにそれぞれ乗じて選
択手段(32)に与えることにより、選択手段(32)
から色差信号を色副搬送波で変調して得られる搬送色信
号データが出力される。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例に係る映像信号処理方
法及び映像信号処理装置について図面を参照しながら説
明する。最初に、本発明の実施例に係る映像信号処理方
法について説明する。図3は、14.1875MHzの
基準クロックを用いてPAL方式に対応する周波数4.
43MHzの色副搬送波によって色差信号を変調する方
法について説明する図である。
法及び映像信号処理装置について図面を参照しながら説
明する。最初に、本発明の実施例に係る映像信号処理方
法について説明する。図3は、14.1875MHzの
基準クロックを用いてPAL方式に対応する周波数4.
43MHzの色副搬送波によって色差信号を変調する方
法について説明する図である。
【0016】周波数14.1875MHzのクロックか
ら周波数4.43MHzの色副搬送波をディジタルデー
タとして生成するには、図3に示すように、互いの公倍
数周期となる基準クロックの16クロック周期(色副搬
送波の5周期)で、0、a、−b、−c、1、−c、−
b、a、0、−a、b、c、−1、c、b、−a、そし
て0の順序で、基準クロックの各タイミングに合わせて
中間値データを割り当てればよい。なお、a、b、cの
各中間値データは、 a=0.923880≒1−2-4 b=0.707107≒1−2-2−2-5 c=0.382683≒1−2-1−2-3 である。従って、これらのa、b、c、0、1が生成で
きればデジタル/アナログ変換〔以下D/A変換と称す
る〕によって色副搬送波を生成できる。
ら周波数4.43MHzの色副搬送波をディジタルデー
タとして生成するには、図3に示すように、互いの公倍
数周期となる基準クロックの16クロック周期(色副搬
送波の5周期)で、0、a、−b、−c、1、−c、−
b、a、0、−a、b、c、−1、c、b、−a、そし
て0の順序で、基準クロックの各タイミングに合わせて
中間値データを割り当てればよい。なお、a、b、cの
各中間値データは、 a=0.923880≒1−2-4 b=0.707107≒1−2-2−2-5 c=0.382683≒1−2-1−2-3 である。従って、これらのa、b、c、0、1が生成で
きればデジタル/アナログ変換〔以下D/A変換と称す
る〕によって色副搬送波を生成できる。
【0017】また、色差信号(R−Y、B−Y)のデジ
タルデータ〔以下色差データ(RY、BY)と称する〕
を周波数4.43MHzの色副搬送波によって変調され
たのと同等に処理するためには、図3において、基準ク
ロックの各タイミングに割り当てられる中間値データを
色差信号データ(RY、BY)に乗じて出力するように
すればよいことになる。即ち、色差データ(RY、B
Y)に各中間値データa、b、c、1を乗じて、 Ra=RY・a、Rb=RY・b、Rc=RY・c、R
d=RY・1 Ba=BY・a、Bb=BY・b、Bc=BY・c、B
d=BY・1 なるデータを求め、これらのデータを図3に示す中間値
データの割り当て順序に従い、基準クロックの各タイミ
ング毎に割り当てればよいことになる。例えば、色差信
号データ(RY)に関しては、 0、Ra、−Rb、−Rc、Rd、−Rc、−Rb、R
a、0、−Ra、Rb、Rc、−Rd、Rc、Rb、−
Ra、0、・・・ なるデータを順次割り当てればよいことになる。また、
色差信号データ(BY)に関しては、色差信号データ
(RY)との位相差が90°であることを考慮し、 −K・Bd、K・Bc、K・Bb、−K・Ba、0、K
・Ba、−K・Bb、−K・Bc、K・Bd、−K・B
c、−K・Bb、K・Ba、0、−K・Ba、K・B
b、K・Bc、−K・Bd・・・ なるデータを順次割り当てる。なお、Kは1水平走査期
間毎に正/負を反転させる値である以下で、本実施例に
係る映像信号処理方法を実施する装置について説明す
る。
タルデータ〔以下色差データ(RY、BY)と称する〕
を周波数4.43MHzの色副搬送波によって変調され
たのと同等に処理するためには、図3において、基準ク
ロックの各タイミングに割り当てられる中間値データを
色差信号データ(RY、BY)に乗じて出力するように
すればよいことになる。即ち、色差データ(RY、B
Y)に各中間値データa、b、c、1を乗じて、 Ra=RY・a、Rb=RY・b、Rc=RY・c、R
d=RY・1 Ba=BY・a、Bb=BY・b、Bc=BY・c、B
d=BY・1 なるデータを求め、これらのデータを図3に示す中間値
データの割り当て順序に従い、基準クロックの各タイミ
ング毎に割り当てればよいことになる。例えば、色差信
号データ(RY)に関しては、 0、Ra、−Rb、−Rc、Rd、−Rc、−Rb、R
a、0、−Ra、Rb、Rc、−Rd、Rc、Rb、−
Ra、0、・・・ なるデータを順次割り当てればよいことになる。また、
色差信号データ(BY)に関しては、色差信号データ
(RY)との位相差が90°であることを考慮し、 −K・Bd、K・Bc、K・Bb、−K・Ba、0、K
・Ba、−K・Bb、−K・Bc、K・Bd、−K・B
c、−K・Bb、K・Ba、0、−K・Ba、K・B
b、K・Bc、−K・Bd・・・ なるデータを順次割り当てる。なお、Kは1水平走査期
間毎に正/負を反転させる値である以下で、本実施例に
係る映像信号処理方法を実施する装置について説明す
る。
【0018】図4は、本発明の実施例に係る映像信号処
理装置の構成を説明するブロック図である。図4では、
R系処理ブロック(21)によって赤色成分の色差信号
(R−Y)を色副搬送波で変調し、B系処理ブロック
(22)によって青色成分の色差信号(B−Y)を色副
搬送波で変調するように処理している。R系処理ブロッ
ク(21)においては、色差信号(R−Y)に対応する
色差信号データ(RY)に(1−2-4)、(1−2-2−
2-5)、(1−2-1−2-3)をそれぞれ乗じた値である
Ra、Rb、Rc、さらに、色差信号データ(RY)そ
のものの値であるRd及び0が生成される。そして、こ
れらの正及び負の値が第1の選択出力回路(211)に
入力され、この9つの値から周波数14.1875MH
zのクロックパルスにて動作する16進カウンタ(2
3)の出力値に基づいて所定の順序で選択出力される。
このときの出力順序は、図3に示すサンプリングデータ
の割り当て順序に従う。
理装置の構成を説明するブロック図である。図4では、
R系処理ブロック(21)によって赤色成分の色差信号
(R−Y)を色副搬送波で変調し、B系処理ブロック
(22)によって青色成分の色差信号(B−Y)を色副
搬送波で変調するように処理している。R系処理ブロッ
ク(21)においては、色差信号(R−Y)に対応する
色差信号データ(RY)に(1−2-4)、(1−2-2−
2-5)、(1−2-1−2-3)をそれぞれ乗じた値である
Ra、Rb、Rc、さらに、色差信号データ(RY)そ
のものの値であるRd及び0が生成される。そして、こ
れらの正及び負の値が第1の選択出力回路(211)に
入力され、この9つの値から周波数14.1875MH
zのクロックパルスにて動作する16進カウンタ(2
3)の出力値に基づいて所定の順序で選択出力される。
このときの出力順序は、図3に示すサンプリングデータ
の割り当て順序に従う。
【0019】従って、第1の選択出力回路(211)の
出力値が、 0、Ra、−Rb、−Rc、Rd、−Rc、−Rb、R
a、0、−Ra、Rb、Rc、−Rd、Rc、Rb、−
Ra、0、・・・ となり、色差信号(R−Y)が周波数4.43MHzの
色副搬送波によって変調のと同等の処理が成されたこと
になる。
出力値が、 0、Ra、−Rb、−Rc、Rd、−Rc、−Rb、R
a、0、−Ra、Rb、Rc、−Rd、Rc、Rb、−
Ra、0、・・・ となり、色差信号(R−Y)が周波数4.43MHzの
色副搬送波によって変調のと同等の処理が成されたこと
になる。
【0020】B系処理ブロック(22)では、R系処理
ブロック(21)と同様の処理によって、Ba、Bb、
Bc、Bdの正及び負の値と0とが第2の選択出力回路
(221)に入力され、16進カウンタ(23)の出力
値に基づいて所定の順序で選択出力される。このときの
出力順序も、R系処理ブロック21と同様に、図3に示
すサンプリングデータの割り当て順序に従う。その後、
第2の選択出力回路(221)の出力値の正及び負の値
が第3の選択出力回路(222)に入力され、1水平走
査期間毎に反転するラインセレクトパルス(LP)に基
づいて第3の選択出力回路(222)から選択出力され
る。これにより、第3の選択出力回路(222)の出力
値が、 −K・Bd、K・Bc、K・Bb、−K・Ba、0、K
・Ba、−K・Bb、−K・Bc、K・Bd、−K・B
c、−K・Bb、K・Ba、0、−K・Ba、K・B
b、K・Bc、−K・Bd・・・ となる。従って、色差信号(B−Y)が周波数4.43
MHzの色副搬送波によって変調されたのと同等の処理
が成されたことになる。
ブロック(21)と同様の処理によって、Ba、Bb、
Bc、Bdの正及び負の値と0とが第2の選択出力回路
(221)に入力され、16進カウンタ(23)の出力
値に基づいて所定の順序で選択出力される。このときの
出力順序も、R系処理ブロック21と同様に、図3に示
すサンプリングデータの割り当て順序に従う。その後、
第2の選択出力回路(221)の出力値の正及び負の値
が第3の選択出力回路(222)に入力され、1水平走
査期間毎に反転するラインセレクトパルス(LP)に基
づいて第3の選択出力回路(222)から選択出力され
る。これにより、第3の選択出力回路(222)の出力
値が、 −K・Bd、K・Bc、K・Bb、−K・Ba、0、K
・Ba、−K・Bb、−K・Bc、K・Bd、−K・B
c、−K・Bb、K・Ba、0、−K・Ba、K・B
b、K・Bc、−K・Bd・・・ となる。従って、色差信号(B−Y)が周波数4.43
MHzの色副搬送波によって変調されたのと同等の処理
が成されたことになる。
【0021】以上の処理によって得られた、色副搬送波
により変調された2種類のデータを加算器(24)によ
って加算することで、搬送色信号データが得られる。こ
の搬送色信号データは、周波数14.1875MHzに
従う周期で出力されるものであるが、上述した中間値デ
ータを係数として乗じているため、D/A変換によりア
ナログ値に変化すれば、PAL方式に対応する色副搬送
波により変調されたのと同等の、周波数4.43MHz
の搬送色信号を得ることができる。
により変調された2種類のデータを加算器(24)によ
って加算することで、搬送色信号データが得られる。こ
の搬送色信号データは、周波数14.1875MHzに
従う周期で出力されるものであるが、上述した中間値デ
ータを係数として乗じているため、D/A変換によりア
ナログ値に変化すれば、PAL方式に対応する色副搬送
波により変調されたのと同等の、周波数4.43MHz
の搬送色信号を得ることができる。
【0022】以上説明したように、本発明の実施例に係
る映像信号処理方法によれば、14.1875MHzの
基準クロックに基づいて、約0.92、約0.71、約
0.38、0、1の正の値又は負の値を所定の周期で割
り当てることにより、PAL方式に対応する周波数4.
43MHzで互いの位相が90゜異なる2つの色副搬送
波を生成し、この色副搬送波に基づいて色差信号に対応
する色差信号データを変調して搬送色信号データを得て
いる。
る映像信号処理方法によれば、14.1875MHzの
基準クロックに基づいて、約0.92、約0.71、約
0.38、0、1の正の値又は負の値を所定の周期で割
り当てることにより、PAL方式に対応する周波数4.
43MHzで互いの位相が90゜異なる2つの色副搬送
波を生成し、この色副搬送波に基づいて色差信号に対応
する色差信号データを変調して搬送色信号データを得て
いる。
【0023】従って、基準クロックの周波数を14.1
875MHzとして、NTSC方式とPAL方式とに対
応できるので、従来のように2種の基準クロックを同時
に用いる位相ロックループ回路を構成する必要はなく、
回路構成の大規模化を抑止することができ、且つ2種類
の周波数の干渉によって画面上に生じる縦縞ノイズなど
を抑止することが可能になる。
875MHzとして、NTSC方式とPAL方式とに対
応できるので、従来のように2種の基準クロックを同時
に用いる位相ロックループ回路を構成する必要はなく、
回路構成の大規模化を抑止することができ、且つ2種類
の周波数の干渉によって画面上に生じる縦縞ノイズなど
を抑止することが可能になる。
【0024】以下で各処理ブロック21、22での具体
的な処理を行う場合について説明する。図5に示す当該
装置は、色差信号(R−Y)に対応する色差信号データ
(RY)から、基準クロック(CK)を用いて、PAL
方式に対応する色副搬送波で変調されたのと同等の搬送
色信号データを生成するものであって、図4のブロック
図のR系処理ブロック(21)に対応する。
的な処理を行う場合について説明する。図5に示す当該
装置は、色差信号(R−Y)に対応する色差信号データ
(RY)から、基準クロック(CK)を用いて、PAL
方式に対応する色副搬送波で変調されたのと同等の搬送
色信号データを生成するものであって、図4のブロック
図のR系処理ブロック(21)に対応する。
【0025】当該装置は、図4に示すように、第1のラ
ッチ回路(1)、第1のセレクタ(2)、第1の加算器
(3)、第2のラッチ回路(4)、第3のラッチ回路
(5)、第2のセレクタ(6)、第2の加算器(7)、
第1のインバータ(8)、第3のセレクタ(9)、第4
のラッチ回路(10)、第2のインバータ(11)、第
3の加算器(12)、第4のセレクタ(13)及び第5
のラッチ回路(14)からなる。
ッチ回路(1)、第1のセレクタ(2)、第1の加算器
(3)、第2のラッチ回路(4)、第3のラッチ回路
(5)、第2のセレクタ(6)、第2の加算器(7)、
第1のインバータ(8)、第3のセレクタ(9)、第4
のラッチ回路(10)、第2のインバータ(11)、第
3の加算器(12)、第4のセレクタ(13)及び第5
のラッチ回路(14)からなる。
【0026】第1のラッチ回路(1)は、色差信号デー
タ(RY)をクロック(CK)に基づいてラッチして、
そのまま第1のデータ(D1)として第1の加算器
(3)に出力するのと同時に、色差信号データ(RY)
の各ビットを反転させた第2のデータ(D2)を第1の
セレクタ(2)及び第2のラッチ回路(4)に出力す
る。第1のセレクタ(2)は、第2のデータ(D2)に
それぞれ1、2及び1/4を乗じたデータのうちの何れ
か1つを第3のデータ(D3)として第1の加算器
(3)に選択出力する。第1の加算器(3)は、第1の
データ(D1)に4を乗じたデータと第2のデータ(D
2)とを加算処理し、第4のデータ(D4)として第3
のラッチ回路(5)に出力する。第2のラッチ回路
(4)は、第2のデータ(D2)をクロック(CK)に
基づいてラッチして、そのまま第2のデータ(D2)を
出力する。第3のラッチ回路(5)は、第4のデータ
(D4)をクロック(CK)に基づいてラッチして、そ
のまま第2の加算器(7)に出力する。第2のセレクタ
(6)は、第2のデータ(D2)にそれぞれ1/2、1
/8を乗じたデータのうち何れか1つを第5のデータ
(D5)として第2の加算器(7)に選択出力する。第
2の加算器(7)は、第4のデータ(D4)と第5のデ
ータ(D5)とを加算して、第7のデータ(D7)とし
て第3のセレクタ(9)に出力する。第1のインバータ
(8)は、第2のラッチ回路(4)から出力される第2
のデータ(D2)の各ビットを反転させて第6のデータ
(D6)として第3のセレクタ(9)に出力する。第3
のセレクタ(9)は、第4のデータ(D4)、第6のデ
ータ(D6)及び第7のデータ(D7)の何れか1つを
第8のデータ(D8)として第4のラッチ回路(10)
に出力する。第4のラッチ回路(10)は、クロック
(CK)に基づいて第8のデータ(D8)をラッチし、
第2のインバータ(11)と第4のセレクタ(13)と
に出力する。第3の加算器(12)は、第2のインバー
タ(11)からの出力値に1を加算して第9のデータ
(D9)として第4のセレクタ(13)に出力する回路
である。第4のセレクタ(13)は、第8のデータ(D
8)と第9のデータ(D9)の何れか一方を第10のデ
ータ(D10)として第5のラッチ回路(14)に選択
出力する。第5のラッチ回路(14)は、クロック(C
K)に基づいて第10のデータ(D10)をラッチし、
次段に出力する。
タ(RY)をクロック(CK)に基づいてラッチして、
そのまま第1のデータ(D1)として第1の加算器
(3)に出力するのと同時に、色差信号データ(RY)
の各ビットを反転させた第2のデータ(D2)を第1の
セレクタ(2)及び第2のラッチ回路(4)に出力す
る。第1のセレクタ(2)は、第2のデータ(D2)に
それぞれ1、2及び1/4を乗じたデータのうちの何れ
か1つを第3のデータ(D3)として第1の加算器
(3)に選択出力する。第1の加算器(3)は、第1の
データ(D1)に4を乗じたデータと第2のデータ(D
2)とを加算処理し、第4のデータ(D4)として第3
のラッチ回路(5)に出力する。第2のラッチ回路
(4)は、第2のデータ(D2)をクロック(CK)に
基づいてラッチして、そのまま第2のデータ(D2)を
出力する。第3のラッチ回路(5)は、第4のデータ
(D4)をクロック(CK)に基づいてラッチして、そ
のまま第2の加算器(7)に出力する。第2のセレクタ
(6)は、第2のデータ(D2)にそれぞれ1/2、1
/8を乗じたデータのうち何れか1つを第5のデータ
(D5)として第2の加算器(7)に選択出力する。第
2の加算器(7)は、第4のデータ(D4)と第5のデ
ータ(D5)とを加算して、第7のデータ(D7)とし
て第3のセレクタ(9)に出力する。第1のインバータ
(8)は、第2のラッチ回路(4)から出力される第2
のデータ(D2)の各ビットを反転させて第6のデータ
(D6)として第3のセレクタ(9)に出力する。第3
のセレクタ(9)は、第4のデータ(D4)、第6のデ
ータ(D6)及び第7のデータ(D7)の何れか1つを
第8のデータ(D8)として第4のラッチ回路(10)
に出力する。第4のラッチ回路(10)は、クロック
(CK)に基づいて第8のデータ(D8)をラッチし、
第2のインバータ(11)と第4のセレクタ(13)と
に出力する。第3の加算器(12)は、第2のインバー
タ(11)からの出力値に1を加算して第9のデータ
(D9)として第4のセレクタ(13)に出力する回路
である。第4のセレクタ(13)は、第8のデータ(D
8)と第9のデータ(D9)の何れか一方を第10のデ
ータ(D10)として第5のラッチ回路(14)に選択
出力する。第5のラッチ回路(14)は、クロック(C
K)に基づいて第10のデータ(D10)をラッチし、
次段に出力する。
【0027】以下で、本発明の実施例に係る映像信号処
理装置の動作を補足しながら説明する。ここで、当該装
置において、 色差信号データ(RY)にaを乗じたデータ(Ra)
を生成する場合 色差信号データ(RY)にbを乗じたデータ(Rb)
を生成する場合 色差信号データ(RY)にcを乗じたデータ(Rc)
を生成する場合 色差信号データ(RY)に1を乗じたデータ(Rd)
を生成する場合 0を生成する場合 の5つの場合に分けて説明する。
理装置の動作を補足しながら説明する。ここで、当該装
置において、 色差信号データ(RY)にaを乗じたデータ(Ra)
を生成する場合 色差信号データ(RY)にbを乗じたデータ(Rb)
を生成する場合 色差信号データ(RY)にcを乗じたデータ(Rc)
を生成する場合 色差信号データ(RY)に1を乗じたデータ(Rd)
を生成する場合 0を生成する場合 の5つの場合に分けて説明する。
【0028】色差信号データ(RY)にaを乗じたデ
ータ(Ra)を生成する場合 まず、a=0.923880≒1−2-4であって、デー
タ(Ra)は、 Ra=RY・a≒RY・(1−2-4) となるが、実際の回路では、減算データを反転して1を
加算することで減算処理を加算処理に置き換え、被乗数
データまたは被除数データをnビットシフトすることに
より2n倍(nは整数)の乗算処理及び除算処理を実現
している。即ち、Ra≒RY−RY・2-4であるから、
RYを下位側に4ビットシフトしてRY・2-4を算出
し、このRY・2-4の各ビット反転してRYと加算し、
さらに1を加算してRaを得る。
ータ(Ra)を生成する場合 まず、a=0.923880≒1−2-4であって、デー
タ(Ra)は、 Ra=RY・a≒RY・(1−2-4) となるが、実際の回路では、減算データを反転して1を
加算することで減算処理を加算処理に置き換え、被乗数
データまたは被除数データをnビットシフトすることに
より2n倍(nは整数)の乗算処理及び除算処理を実現
している。即ち、Ra≒RY−RY・2-4であるから、
RYを下位側に4ビットシフトしてRY・2-4を算出
し、このRY・2-4の各ビット反転してRYと加算し、
さらに1を加算してRaを得る。
【0029】当該装置の動作は、まず、第1のラッチ回
路(1)から第1のデータ(D1)に4を乗じて1を加
算したデータ(D1・22+1)が第1の加算器(3)
に入力され、色差信号データ(RY)が反転された第2
のデータ(D2)に1/4を乗じたデータ(D2・
2-2)が第1のセレクタ(2)から第1の加算器(3)
に入力される。そして、第1の加算器(3)によって、
データ(D1・22+1)とデータ(D2・2-2)とが
加算され、その後に1/4を乗じて第4のデータ(D
4)が求められる。従って、第4のデータ(D4)は、 D4=(D1・22+1+D2・2-2)・2-2 =D1−D1・2-2 であり、RY−RY・2-4に一致する。従って、Raが
生成されたことになる。
路(1)から第1のデータ(D1)に4を乗じて1を加
算したデータ(D1・22+1)が第1の加算器(3)
に入力され、色差信号データ(RY)が反転された第2
のデータ(D2)に1/4を乗じたデータ(D2・
2-2)が第1のセレクタ(2)から第1の加算器(3)
に入力される。そして、第1の加算器(3)によって、
データ(D1・22+1)とデータ(D2・2-2)とが
加算され、その後に1/4を乗じて第4のデータ(D
4)が求められる。従って、第4のデータ(D4)は、 D4=(D1・22+1+D2・2-2)・2-2 =D1−D1・2-2 であり、RY−RY・2-4に一致する。従って、Raが
生成されたことになる。
【0030】この第4のデータ(D4)は、第3のセレ
クタ(9)に入力された後に、第8のデータ(D8)と
して選択出力され、第4のラッチ回路(10)を介して
第4のセレクタ(13)に入力され、第4のセレクタ
(13)から第5のラッチ(14)を介して第10のデ
ータ(D10)として出力されることになる。 色差信号データ(RY)にbを乗じたデータ(Rb)
を生成する場合 まず、b=0.707107≒1−2-2−2-5であっ
て、データ(Rb)は、 Rb=RY・b≒RY・(1−2-2−2-5) となる。そこで、RYを下位側に2ビット及び5ビット
シフトしてRY・2-2及びRY・2-5を算出し、これら
RY・2-2及びRY・2-5の各ビットを反転してRYと
加算し、さらに2を加算してRbを得る。
クタ(9)に入力された後に、第8のデータ(D8)と
して選択出力され、第4のラッチ回路(10)を介して
第4のセレクタ(13)に入力され、第4のセレクタ
(13)から第5のラッチ(14)を介して第10のデ
ータ(D10)として出力されることになる。 色差信号データ(RY)にbを乗じたデータ(Rb)
を生成する場合 まず、b=0.707107≒1−2-2−2-5であっ
て、データ(Rb)は、 Rb=RY・b≒RY・(1−2-2−2-5) となる。そこで、RYを下位側に2ビット及び5ビット
シフトしてRY・2-2及びRY・2-5を算出し、これら
RY・2-2及びRY・2-5の各ビットを反転してRYと
加算し、さらに2を加算してRbを得る。
【0031】当該装置の動作は、まず、第1のラッチ回
路(1)から第1のデータ(D1)に4を乗じて2を加
算したデータ(D1・22+2)が第1の加算器(3)
に入力され、色差信号データ(RY)が反転された第2
のデータ(D2)に1を乗じたデータ(D2)が第1の
セレクタ(2)から第1の加算器(3)に入力される。
この第1の加算器(3)にからデータ(D1・22+
2)とデータ(D2)とが加算されたデータ(D1・2
2+D2+2)が第3のラッチ(5)に入力される。ま
た、第2のデータ(D2)に1/8を乗じたデータ(D
2・2-3)が第2のセレクタ(6)から第2の加算器
(7)に入力され、第3のラッチ(5)から入力される
データ(D1・22+D2+2)と加算された後に1/
4を乗じて第7のデータ(D7)が求められる。従っ
て、第7のデータ(D7)は、 D7=(D1・22+D2+D2・2-3+2)・2-2 =D1−D1・2-2−D1・2-5 であり、RY−RY・2-2−RY・2-5に一致する。従
って、Rbが生成されたことになる。この第7のデータ
(D7)は、第3のセレクタ(9)に入力されたのち
に、第8のデータ(D8)として選択出力され、第4の
ラッチ回路(10)を介して第4のセレクタ(13)に
入力され、第10のデータ(D10)として出力され
る。
路(1)から第1のデータ(D1)に4を乗じて2を加
算したデータ(D1・22+2)が第1の加算器(3)
に入力され、色差信号データ(RY)が反転された第2
のデータ(D2)に1を乗じたデータ(D2)が第1の
セレクタ(2)から第1の加算器(3)に入力される。
この第1の加算器(3)にからデータ(D1・22+
2)とデータ(D2)とが加算されたデータ(D1・2
2+D2+2)が第3のラッチ(5)に入力される。ま
た、第2のデータ(D2)に1/8を乗じたデータ(D
2・2-3)が第2のセレクタ(6)から第2の加算器
(7)に入力され、第3のラッチ(5)から入力される
データ(D1・22+D2+2)と加算された後に1/
4を乗じて第7のデータ(D7)が求められる。従っ
て、第7のデータ(D7)は、 D7=(D1・22+D2+D2・2-3+2)・2-2 =D1−D1・2-2−D1・2-5 であり、RY−RY・2-2−RY・2-5に一致する。従
って、Rbが生成されたことになる。この第7のデータ
(D7)は、第3のセレクタ(9)に入力されたのち
に、第8のデータ(D8)として選択出力され、第4の
ラッチ回路(10)を介して第4のセレクタ(13)に
入力され、第10のデータ(D10)として出力され
る。
【0032】色差信号データ(RY)にcを乗じたデ
ータ(Rc)を生成する場合 まず、c=0.382683≒1−2-1−2-3であっ
て、データ(Rc)は、 Rc=RY・b≒RY・(1−2-1−2-3) となる。そこで、RYを下位側に1ビット及び3ビット
シフトしてRY・2-1及びRY・2-3を算出し、これら
RY・2-1及びRY・2-3の各ビットを反転してRYと
加算し、さらに2を加算してRcを得る。
ータ(Rc)を生成する場合 まず、c=0.382683≒1−2-1−2-3であっ
て、データ(Rc)は、 Rc=RY・b≒RY・(1−2-1−2-3) となる。そこで、RYを下位側に1ビット及び3ビット
シフトしてRY・2-1及びRY・2-3を算出し、これら
RY・2-1及びRY・2-3の各ビットを反転してRYと
加算し、さらに2を加算してRcを得る。
【0033】当該装置の動作は、まず、第1のラッチ回
路(1)から第1のデータ(D1)に4を乗じて2を加
算したデータ(D1・22+2)が第1の加算器(3)
に入力され、色差信号データ(RY)が反転された第2
のデータ(D2)に2を乗じたデータ(D2・2)が第
1のセレクタ(2)から第1の加算器(3)に入力され
る。この第1の加算器(3)にからデータ(D1・22
+2)とデータ(D2・2)とが加算されたデータ(D
1・22+D2・2+2)が第3のラッチ(5)に入力
される。また、第2のデータ(D2)に1/2を乗じた
データ(D2・2-1)が第2のセレクタ(6)から第2
の加算器(7)に入力され、第3のラッチ(5)から入
力されるデータ(D1・22+D2・2+2)と加算さ
れた後に1/4を乗じて第7のデータ(D7)が求めら
れる。従って、第7のデータ(D7)は、 D7=(D1・22+D2・2+D2・2-1+2)・2
-2 =D1−D1・2-1−D1・2-3 であり、RY−RY・2-1−RY・2-3に一致する。従
って、Rcが生成されたことになる。この第7のデータ
(D7)は、第3のセレクタ(9)に入力されたのち
に、第8のデータ(D8)として選択出力され、第4の
ラッチ回路(10)を介して第4のセレクタ(13)に
入力され、第10のデータ(D10)として出力され
る。
路(1)から第1のデータ(D1)に4を乗じて2を加
算したデータ(D1・22+2)が第1の加算器(3)
に入力され、色差信号データ(RY)が反転された第2
のデータ(D2)に2を乗じたデータ(D2・2)が第
1のセレクタ(2)から第1の加算器(3)に入力され
る。この第1の加算器(3)にからデータ(D1・22
+2)とデータ(D2・2)とが加算されたデータ(D
1・22+D2・2+2)が第3のラッチ(5)に入力
される。また、第2のデータ(D2)に1/2を乗じた
データ(D2・2-1)が第2のセレクタ(6)から第2
の加算器(7)に入力され、第3のラッチ(5)から入
力されるデータ(D1・22+D2・2+2)と加算さ
れた後に1/4を乗じて第7のデータ(D7)が求めら
れる。従って、第7のデータ(D7)は、 D7=(D1・22+D2・2+D2・2-1+2)・2
-2 =D1−D1・2-1−D1・2-3 であり、RY−RY・2-1−RY・2-3に一致する。従
って、Rcが生成されたことになる。この第7のデータ
(D7)は、第3のセレクタ(9)に入力されたのち
に、第8のデータ(D8)として選択出力され、第4の
ラッチ回路(10)を介して第4のセレクタ(13)に
入力され、第10のデータ(D10)として出力され
る。
【0034】色差信号データ(RY)に1を乗じたデ
ータ(Rd)を生成する場合 まず、第1のラッチ回路(1)から色差信号データ(R
Y)が反転された第2のデータ(D2)が第2のラッチ
回路(4)に入力される。次に、第2のラッチ回路
(4)から、第2のデータ(D2)が第1のインバータ
(8)に入力され、再びビット反転されて第6のデータ
(D6)として第3のセレクタ(9)に出力される。こ
の第6のデータ(D6)は、色差データ(RY)そのも
のである。そして、第3のセレクタ(9)によって、第
6のデータ(D6)が第8のデータ(D8)として選択
出力され、第4のラッチ回路(10)を介して第4のセ
レクタ(13)に入力されたのちに、第10のデータ
(D10)として出力される。このようにして色差信号
データ(RY)に1を乗じたデータ(Rd)が生成され
ることになる。
ータ(Rd)を生成する場合 まず、第1のラッチ回路(1)から色差信号データ(R
Y)が反転された第2のデータ(D2)が第2のラッチ
回路(4)に入力される。次に、第2のラッチ回路
(4)から、第2のデータ(D2)が第1のインバータ
(8)に入力され、再びビット反転されて第6のデータ
(D6)として第3のセレクタ(9)に出力される。こ
の第6のデータ(D6)は、色差データ(RY)そのも
のである。そして、第3のセレクタ(9)によって、第
6のデータ(D6)が第8のデータ(D8)として選択
出力され、第4のラッチ回路(10)を介して第4のセ
レクタ(13)に入力されたのちに、第10のデータ
(D10)として出力される。このようにして色差信号
データ(RY)に1を乗じたデータ(Rd)が生成され
ることになる。
【0035】0を生成する場合 この場合には、第3のセレクタ(9)から如何なるデー
タも出力しない状態を選択することで、0が生成されて
出力されることになる。ところで、Ra、Rb、Rc及
びRdの負のデータを生成するときには、第4のラッチ
回路(10)から出力される第8のデータ(D8)を第
2のインバータ(11)によって各ビットを反転させた
後に、第3の加算器(12)によって1を加算すること
で、第9のデータ(D9)、即ち、−Ra、−Rb、−
Rc及び−Rdが生成される。そして、この第9のデー
タ(D9)を第4のセレクタ(13)から第10のデー
タ(D10)として第54ラッチ回路(14)を介して
出力される。
タも出力しない状態を選択することで、0が生成されて
出力されることになる。ところで、Ra、Rb、Rc及
びRdの負のデータを生成するときには、第4のラッチ
回路(10)から出力される第8のデータ(D8)を第
2のインバータ(11)によって各ビットを反転させた
後に、第3の加算器(12)によって1を加算すること
で、第9のデータ(D9)、即ち、−Ra、−Rb、−
Rc及び−Rdが生成される。そして、この第9のデー
タ(D9)を第4のセレクタ(13)から第10のデー
タ(D10)として第54ラッチ回路(14)を介して
出力される。
【0036】以上〜の動作によって、PAL方式に
対応する周波数14.1875MHzの色副搬送波によ
る変調処理の際に必要なデータ(Ra、−Ra、Rb、
−Rb、Rc、−Rc、Rd、−Rd、0)がそれぞれ
求められる。よって、0、Ra、−Rb、−Rc、R
d、−Rc、−Rb、Ra、0、−Ra、Rb、Rc、
−Rd、Rc、Rb、−Ra、0、の順で基準クロック
(CK)の各タイミング毎にそれぞれのデータを割り当
てれば、周波数14.1875MHzの基準クロック
(CK)を用いて、PAL方式に対応した周波数4.4
3MHzの色副搬送波で色差信号データ(RY)を変調
するのと同等の処理を施すことができる。
対応する周波数14.1875MHzの色副搬送波によ
る変調処理の際に必要なデータ(Ra、−Ra、Rb、
−Rb、Rc、−Rc、Rd、−Rd、0)がそれぞれ
求められる。よって、0、Ra、−Rb、−Rc、R
d、−Rc、−Rb、Ra、0、−Ra、Rb、Rc、
−Rd、Rc、Rb、−Ra、0、の順で基準クロック
(CK)の各タイミング毎にそれぞれのデータを割り当
てれば、周波数14.1875MHzの基準クロック
(CK)を用いて、PAL方式に対応した周波数4.4
3MHzの色副搬送波で色差信号データ(RY)を変調
するのと同等の処理を施すことができる。
【0037】なお、B系処理ブロック(22)について
も、R系処理ブロック21と同一の構成により変調処理
で必要なデータ(Ba、−Ba、Bb、−Bb、Bc、
−Bc、Bd、−Bd、0)が求められる。そして、−
Bd、Bc、Bb、−Ba、0、Ba、−Bb、−B
c、Bd、−Bc、−Bb、Ba、0、−Ba、Bb、
Bc、−Bdの順で基準クロック(CK)に従うように
割り当てることにより、PAL方式に対応した色副搬送
波で色差信号データ(BY)を変調するのと同等の処理
を施すことができる。但し、B系処理ブロック(22)
では、図4の選択出力回路(222)に示すように、1
水平走査期間毎にデータの正/負を反転させるように構
成される。
も、R系処理ブロック21と同一の構成により変調処理
で必要なデータ(Ba、−Ba、Bb、−Bb、Bc、
−Bc、Bd、−Bd、0)が求められる。そして、−
Bd、Bc、Bb、−Ba、0、Ba、−Bb、−B
c、Bd、−Bc、−Bb、Ba、0、−Ba、Bb、
Bc、−Bdの順で基準クロック(CK)に従うように
割り当てることにより、PAL方式に対応した色副搬送
波で色差信号データ(BY)を変調するのと同等の処理
を施すことができる。但し、B系処理ブロック(22)
では、図4の選択出力回路(222)に示すように、1
水平走査期間毎にデータの正/負を反転させるように構
成される。
【0038】ところで、当該装置において、色副搬送波
のみを得る場合には、各処理ブロック(21)、(2
2)に与えられる色差信号データ(RY、BY)を0以
外の固定データに置き換えればよい。即ち、各処理ブロ
ック(21)、(22)に固定データを与えることによ
り、振幅が一定の搬送色信号データが得られることにな
り、各処理ブロック(21)、(22)から出力される
データをそれぞれアナログ値に変換して取り出すことに
より、互いの位相が90°ずれた2種類の色副搬送波が
得られる。
のみを得る場合には、各処理ブロック(21)、(2
2)に与えられる色差信号データ(RY、BY)を0以
外の固定データに置き換えればよい。即ち、各処理ブロ
ック(21)、(22)に固定データを与えることによ
り、振幅が一定の搬送色信号データが得られることにな
り、各処理ブロック(21)、(22)から出力される
データをそれぞれアナログ値に変換して取り出すことに
より、互いの位相が90°ずれた2種類の色副搬送波が
得られる。
【0039】従って、本発明の実施例に係る映像信号処
理装置によれば、4・FSC=14.1875MHzの基
準クロックに基づいて、PAL方式に対応し、周波数
4.43MHzで位相が互いに90゜異なる2つの色副
搬送波がデジタルデータとして生成され、該色副搬送波
に基づいて色差信号が平衡変調されて搬送色信号が生成
され、搬送色信号が不図示のD/A変換器によってアナ
ログ値に変換されて出力される。このため、基準クロッ
クに基づいて、周波数4.43MHzのPAL方式に対
応する色副搬送波を生成することができるので、NTS
C方式に対応する基準クロックにきわめて近い基準クロ
ックにより、NTSC方式及びPAL方式の両方に対応
することができ、システムの共通化が促進される。
理装置によれば、4・FSC=14.1875MHzの基
準クロックに基づいて、PAL方式に対応し、周波数
4.43MHzで位相が互いに90゜異なる2つの色副
搬送波がデジタルデータとして生成され、該色副搬送波
に基づいて色差信号が平衡変調されて搬送色信号が生成
され、搬送色信号が不図示のD/A変換器によってアナ
ログ値に変換されて出力される。このため、基準クロッ
クに基づいて、周波数4.43MHzのPAL方式に対
応する色副搬送波を生成することができるので、NTS
C方式に対応する基準クロックにきわめて近い基準クロ
ックにより、NTSC方式及びPAL方式の両方に対応
することができ、システムの共通化が促進される。
【0040】ところで、上記の本実施例に係る映像信号
処理方法によると、その後、上記処理方法によって変調
された赤色成分に対応した色差信号(R−Y)と青色成
分に対応した色差信号(B−Y)との和〔以下で色変調
成分信号(Cr)と称する〕と、輝度信号(Y)とを加
算したカラー合成信号(Cry)を生成して伝送し、そ
の後D/A変換器でアナログ値に変換処理する際に、多
少の支障をきたす場合がある。図5は、周波数4.43
MHzの色副搬送波を周波数14.1875MHzの基
準クロック(CK)によってサンプリングしたときの関
係を示すグラフである。
処理方法によると、その後、上記処理方法によって変調
された赤色成分に対応した色差信号(R−Y)と青色成
分に対応した色差信号(B−Y)との和〔以下で色変調
成分信号(Cr)と称する〕と、輝度信号(Y)とを加
算したカラー合成信号(Cry)を生成して伝送し、そ
の後D/A変換器でアナログ値に変換処理する際に、多
少の支障をきたす場合がある。図5は、周波数4.43
MHzの色副搬送波を周波数14.1875MHzの基
準クロック(CK)によってサンプリングしたときの関
係を示すグラフである。
【0041】すなわち、図5に示すように、色副搬送波
を基準クロック(CK)によってサンプリングすると、
図5の中段に示すグラフのようになるが、このデータを
D/A変換器でアナログ値に変換処理した場合に、当該
D/A変換器の取扱い得るデータ範囲〔例えば8ビット
のD/A変換器なら0〜255までの範囲〕を超えてし
まい、越えた分がクリップされてしまう場合がある。こ
の場合には、図5の最下段のグラフに示すように、デー
タの上半分が完全にクリップされてしまうようなことも
起こり得る。このとき、図5の最下段のグラフに点線で
示したような見かけ上の波形を有する信号が発生してし
まい、本来の周波数4.43MHzとは異なる周波数の
信号を発生してしまうという可能性があった。
を基準クロック(CK)によってサンプリングすると、
図5の中段に示すグラフのようになるが、このデータを
D/A変換器でアナログ値に変換処理した場合に、当該
D/A変換器の取扱い得るデータ範囲〔例えば8ビット
のD/A変換器なら0〜255までの範囲〕を超えてし
まい、越えた分がクリップされてしまう場合がある。こ
の場合には、図5の最下段のグラフに示すように、デー
タの上半分が完全にクリップされてしまうようなことも
起こり得る。このとき、図5の最下段のグラフに点線で
示したような見かけ上の波形を有する信号が発生してし
まい、本来の周波数4.43MHzとは異なる周波数の
信号を発生してしまうという可能性があった。
【0042】よって、これを防止すべく、カラー合成信
号(Cry)に対応するデータがD/A変換器の取扱い
得るデータ範囲を超えてクリップしないように、色変調
成分信号(Cr)の最大値(Crmax)が、 Crmax=Dmax−YD 〔YD>Dmax/2〕 Crmax=Y 〔YD<Dmax/2〕 となるように、色変調成分信号(Cr)にゲインをかけ
るようにする。なお、上式でDmaxはD/A変換器の扱
えるデータの最大値であって、YDは輝度信号データで
ある。
号(Cry)に対応するデータがD/A変換器の取扱い
得るデータ範囲を超えてクリップしないように、色変調
成分信号(Cr)の最大値(Crmax)が、 Crmax=Dmax−YD 〔YD>Dmax/2〕 Crmax=Y 〔YD<Dmax/2〕 となるように、色変調成分信号(Cr)にゲインをかけ
るようにする。なお、上式でDmaxはD/A変換器の扱
えるデータの最大値であって、YDは輝度信号データで
ある。
【0043】例えば、8ビットのD/Aコンバータなら
255がDmaxであって、Dmax/2は128である場合
は、輝度信号データ(YD)が200ならばDmax/2
である128を超えているので、Cmaxは Crmax=Dmax−YD 〔YD>Dmax/2〕 =200−128=72 となり、これを超えないように色変調成分信号(Cr)
にゲインをかければよいことになる。
255がDmaxであって、Dmax/2は128である場合
は、輝度信号データ(YD)が200ならばDmax/2
である128を超えているので、Cmaxは Crmax=Dmax−YD 〔YD>Dmax/2〕 =200−128=72 となり、これを超えないように色変調成分信号(Cr)
にゲインをかければよいことになる。
【0044】なお、本実施例において、図4に示す装置
は、変調手段(31)の一例であり、14.1875M
Hzなる周波数はn・FSCの一例であり、この場合はn
=4になっている。
は、変調手段(31)の一例であり、14.1875M
Hzなる周波数はn・FSCの一例であり、この場合はn
=4になっている。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、周波数14.1875
MHzの基準クロックに基づいて、PAL方式に対応す
る周波数4.43MHzで互いの位相が90゜異なる2
種類の色副搬送波を生成し、この色副搬送波に基づい
て、各色差信号に対応する色差データを変調処理し、そ
の出力をD/A変換しているので、NTSC方式に対応
するメインクロックにきわめて近いメインクロックを用
いて異なるNTSC方式及びPAL方式の両方式に対応
することができる。
MHzの基準クロックに基づいて、PAL方式に対応す
る周波数4.43MHzで互いの位相が90゜異なる2
種類の色副搬送波を生成し、この色副搬送波に基づい
て、各色差信号に対応する色差データを変調処理し、そ
の出力をD/A変換しているので、NTSC方式に対応
するメインクロックにきわめて近いメインクロックを用
いて異なるNTSC方式及びPAL方式の両方式に対応
することができる。
【0046】従って、従来のように2種類のメインクロ
ックを同時に用いる位相ロックループ回路が必要なくな
り、回路構成の大規模化を抑止することができ、且つ、
2種類の周波数の干渉によって画面上に生じる縦縞ノイ
ズを抑止することが可能になる。
ックを同時に用いる位相ロックループ回路が必要なくな
り、回路構成の大規模化を抑止することができ、且つ、
2種類の周波数の干渉によって画面上に生じる縦縞ノイ
ズを抑止することが可能になる。
【図1】本発明に係る映像信号処理装置の第1の原理図
である。
である。
【図2】本発明に係る映像信号処理装置の第2の原理図
である。
である。
【図3】本発明の実施例に係る映像信号処理方法を説明
する第1の図である。
する第1の図である。
【図4】本発明の実施例に係る映像信号処理装置の概要
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例に係る映像信号処理装置の構成
図である。
図である。
【図6】本発明の実施例に係る映像信号処理方法を説明
する第2の図である。
する第2の図である。
【図7】従来例に係るカラーエンコーダの構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図8】従来例に係る映像信号処理方法を説明する図で
ある。
ある。
(1) 第1のラッチ回路 (2) 第1のセレクタ (3) 第1の加算器 (4) 第2のラッチ回路 (5) 第3のラッチ回路 (6) 第2のセレクタ (7) 第2の加算器 (8) 第1のインバータ (9) 第3のセレクタ (10) 第4のラッチ回路 (11) 第2のインバータ (12) 第3の加算器 (13) 第4のセレクタ (14) 第5のラッチ回路 (15) 第4の加算器 (31) 中間値生成手段 (32) 選択手段 (33) デジタル/アナログ変換手段 (34) 演算手段 (D1〜D10) 第1〜第10のデータ (R−Y、B−Y) 色差信号 (RY、BY) 色差データ
Claims (5)
- 【請求項1】 一定の周期を有する基準クロックの各タ
イミングに、この基準クロックの周期と特定のテレビジ
ョン方式での色情報の変調周期との公倍数周期毎にそれ
ぞれ所定の中間値を周期的に割り当て、割り当てられた
上記中間値に基づいて、上記テレビジョン方式に対応す
る位相が互いに90°異なる2種類の色副搬送波を生成
することを特徴とする映像信号処理方法。 - 【請求項2】 一定の周期を有する基準クロックの各タ
イミングに、この基準クロックの周期と特定のテレビジ
ョン方式での色情報の変調周期との公倍数周期毎にそれ
ぞれ所定の中間値を周期的に割り当て、割り当てられた
上記中間値を上記基準クロックに従うタイミングで順次
与えられる色差信号データに乗じて振幅変調し、上記テ
レビジョン方式に対応する搬送色信号データを生成する
ことを特徴とする映像信号処理方法。 - 【請求項3】 特定のテレビジョン方式での色情報の変
調周期を有する正玄波信号をその周期より短い周期を有
する基準クロックでサンプリングして得られる値に対応
付けられる中間値データを生成する手段と、生成される
複数の中間値データから、上記基準クロックに従うタイ
ミングで上記基準クロックの周期と上記色情報の変調周
期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に一つのデ
ータを選択する手段と、選択されたデータを順次アナロ
グ値に変換して上記テレビジョン方式に対応する色副搬
送波を発生する手段と、を備えたことを特徴とする映像
信号処理装置。 - 【請求項4】 特定のテレビジョン方式での色情報の変
調周期を有する正玄波信号をその周期より短い周期を有
する基準クロックでサンプリングして得られる値に対応
付けられる中間値データを生成する手段と、生成される
複数の中間値データをそれぞれ上記基準クロックに従う
タイミングで与えられる色差信号データに乗じる手段
と、それぞれ異なる上記中間値データが乗じられた複数
の上記色差信号データから、上記基準クロックに従うタ
イミングで上記基準クロックの周期と上記色情報の変調
周期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に一つの
データを選択して搬送色信号データを発生する手段と、
を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。 - 【請求項5】 特定のテレビジョン方式での色情報の変
調周期を有する正玄波信号をその周期より短い周期を有
する基準クロックでサンプリングして得られる値に対応
付けられる中間値データを生成する手段と、生成される
複数の中間値データから、上記基準クロックに従うタイ
ミングで上記基準クロックの周期と上記色情報の変調周
期との公倍数周期の間に所定の順序で周期的に一つのデ
ータを選択する手段と、選択された中間値データを上記
基準クロックに従うタイミングで与えられる色差信号デ
ータに乗じて搬送色信号データを発生する手段と、を備
えたことを特徴とする映像信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25843493A JPH07115657A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 映像信号処理方法及び映像信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25843493A JPH07115657A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 映像信号処理方法及び映像信号処理装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9073631A Division JP3071154B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 映像信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07115657A true JPH07115657A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17320159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25843493A Pending JPH07115657A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 映像信号処理方法及び映像信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07115657A (ja) |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP25843493A patent/JPH07115657A/ja active Pending
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