JPH0711475A - パラジウムめっき液 - Google Patents

パラジウムめっき液

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JPH0711475A
JPH0711475A JP17462993A JP17462993A JPH0711475A JP H0711475 A JPH0711475 A JP H0711475A JP 17462993 A JP17462993 A JP 17462993A JP 17462993 A JP17462993 A JP 17462993A JP H0711475 A JPH0711475 A JP H0711475A
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JP
Japan
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acid
salt
plating solution
palladium
pyridine
Prior art date
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Pending
Application number
JP17462993A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Kojima
和弘 小嶋
Yoshio Takeuchi
好男 竹内
Yotaro Arai
陽太郎 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kojima Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気・電子部品などの材料として使用され、
ボンディング性、耐熱性及びハンダぬれ性等に優れた高
純度の安定したパラジウム析出物を得ることができるパ
ラジウムめっき液を提供する。 【構成】 可溶性パラジウム塩をパラジウム量として
1.0〜40.0g/l、ピリジンスルホン酸あるいは
その塩及び/またはピリジンカルボン酸あるいはその塩
0.1〜20.0g/l、尿素あるいはその塩1.0〜
50.0g/lを含有することを特徴とするパラジウム
めっき液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパラジウムめっき用のめ
っき液に関し、特に電気・電子部品等の材料として好適
なパラジウム析出物が得られる高純度パラジウムめっき
液に関する。
【0002】
【従来の技術】パラジウムめっき液は、古くから広範囲
に研究されており、そのめっき析出物は、耐食性、耐光
性、耐摩耗性及び電気特性などに優れ、また、金めっき
などに比べて安価であるため電気接点、コネクター、回
路基板などの電気・電子部品関係の用途に多く使用され
ている。パラジウムめっき液から高純度のパラジウムを
析出させる場合、析出物の内部応力が高くなり易いため
にめっきの厚付けが困難であったり、十分な展延性が得
られなかったりする他に電子部品用のめっきとして重要
なボンディング性、耐熱性、ハンダぬれ性が十分でなか
ったりするというような実用的課題が残されており、そ
の改良技術も既に特許として開示されている。例えば、
内部応力の問題や光沢性を改善するためにセレンを添加
したもの(特開昭63−111194号)やセリウムを
添加したもの(特開平2−43393号)が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっても、ボンディング性、耐熱性、
ハンダぬれ性といった実用的課題を十分に解決するもの
ではなかった。最近では、各種電子機器等において、そ
の性能がより高度化されているため、これら電子機器に
用いられるパラジウムめっき材料はより高純度の安定し
た物性のものでなくてはならず、そのためより高純度の
安定した析出物を与えるパラジウムめっき液の要求が強
くなってきている。本発明者らは、上記した従来のパラ
ジウム析出物の欠陥を解消し、高純度の安定した物性を
示すパラジウム析出物が得られるパラジウムめっき液に
ついて種々研究を進めた結果、ピリジンスルホン酸ある
いはその塩と尿素又は尿素塩をパラジウムめっき液に用
いることによって高純度の安定したパラジウム析出物が
得られ、このものは、電子機器用部材として優れた物性
を与えることを知見して本発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、可
溶性パラジウム塩をパラジウム量として1.0〜40.
0g/l、ピリジンスルホン酸あるいはその塩及び/ま
たはピリジンカルボン酸あるいはその塩0.1〜20.
0g/l、尿素あるいはその塩1.0〜50.0g/l
を含有することを特徴とするパラジウムめっき液であ
る。
【0005】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明に用いる可溶性パラジウム塩としては、例えば、ジク
ロロジアミンパラジウム、ジクロロテトラアンミンパラ
ジウム、ジブロモジアミンパラジウム、ジブロモテトラ
アンミンパラジウム、ジニトロジアミンパラジウム、ジ
ニトロテトラアンミンパラジウム等が挙げられる。これ
らの塩は単独で用いてもよく、2種以上併用して用いて
もよい。
【0006】次に、本発明に用いるピリジンスルホン酸
あるいはその塩としては、例えば、ピリジン3スルホン
酸、ピリジン3スルホン酸アンモニウム、ピリジン3ス
ルホン酸カリウム等が挙げられる。また、ピリジンカル
ボン酸あるいはその塩としては、例えば、ピコリン酸、
ニコチン酸、キノリン酸、ルチジン酸、2,6ジピコリ
ン酸およびこれらのアンモニウム塩、カリウム塩、ナト
リウム塩等が挙げられる。上記のピリジンスルホン酸あ
るいはその塩、ピリジンカルボン酸あるいはその塩は、
めっき液中に0.1〜20.0g/l好ましくは1.0
g〜10.0g/l配合される。また、上記のピリジン
系有機化合物は、単独ないし2種以上併用して用いるこ
とができる。
【0007】更に、本発明に用いる尿素あるいはその塩
としては、例えば、尿素、イソ尿素、ヒドロキシ尿素及
びそれらの塩酸塩、リン酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
上記の尿素あるいはその塩は、めっき液中に1.0〜5
0.0g/l、好ましくは5.0〜20.0g/lの割
合で配合される。
【0008】また、本発明では、めっき液に導電性と緩
衝性を付与するためにリン酸水素アンモニウム、塩化ア
ンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、臭
化アンモニウム及びホウ酸等が添加される。これらの化
合物は、単独で用いてもよく2種以上併用して用いるこ
とができる。
【0009】そして、本発明のめっき液のpHは、6〜
12、好ましくは7〜9に調整される。pH調整は、ア
ンモニア水または希硫酸によって行われる。めっき液の
温度は30〜70℃、好ましくは45〜55℃である。
また、陰極電流密度は、ラック時0.5〜10A/dm
2 、好ましくは3〜8A/dm2 で行われる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0011】実施例1 ジクロロジアミンパラジウム 10g/l
(Pd量として) リン酸水素二アンモニウム 75g/l 塩化アンモニウム 75g/l ピリジン3スルホン酸 3g/l 尿素 10g/l アンモニア水にてpH7.5に調整する。 上記のパラジウムめっき液を用いて、液温50℃、電流
密度8A/dm2 、めっき時間4秒の条件のもとで得ら
れたパラジウム析出物は、金線ワイヤボンディングに問
題はなく、400℃2分間の耐熱性試験においても変色
しなかった。またその後のハンダぬれ性は良好であっ
た。
【0012】実施例2 ジブロモジアミンパラジウム 10g/l
(Pd量として) リン酸水素二アンモニウム 50g/l 臭化アンモニウム 50g/l ピリジン3スルホン酸 3g/l 尿素 15g/l アンモニア水にてpH7.5に調整する。 上記のパラジウムめっき液を用いて、液温50℃、電流
密度5A/dm2 、めっき時間5秒の条件のもとで得ら
れたパラジウム析出物は、金線ワイヤボンディングに問
題はなく、400℃2分間の耐熱性試験においても変色
しなかった。またその後のハンダぬれ性は良好であっ
た。
【0013】実施例3 ジクロロジアミンパラジウム 10g/l
(Pd量として) 塩化アンモニウム 150g/l ホウ酸 10g/l ピリジン3スルホン酸 2g/l ピコリン酸 2g/l 尿素 10g/l アンモニア水にてpH7.5に調整する。 上記のパラジウムめっき液を用いて、液温50℃、電流
密度8A/dm2 、めっき時間5秒の条件のもとで得ら
れたパラジウム析出物は、金線ワイヤボンディングに問
題はなく、400℃2分間の耐熱性試験においても変色
しなかった。またその後のハンダぬれ性は良好であっ
た。
【0014】比較例 上記の実施例から尿素を除いた下記組成のめっき液を調
整して比較試験を行った。 ジクロロジアミンパラジウム 10g/l
(Pd量として) 塩化アンモニウム 100g/l ホウ酸 10g/l ピリジン3スルホン酸 5g/l 亜セレン酸 10ppm
(セレンとして) アンモニア水にてpH7.5に調整する。 上記のパラジウムめっき液を用いて、液温50℃、電流
密度8A/dm2 、めっき時間5秒の条件のもとで得ら
れたパラジウム析出物は、金線ワイヤボンディング性が
よくなく、400℃2分間の耐熱性試験で変色が生じ
た。
【0015】
【発明の効果】本発明のパラジウムめっき液を使用して
得たパラジウム析出物は、展延性があるため折り曲げて
もクラックが生じることがない。また、耐熱性に非常に
優れているため高温におけるボンディングで変色するこ
とがなく、ハンダぬれ性が極めて良好である。従って、
L/F用パラジウムめっき液等として有効である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性パラジウム塩をパラジウム量とし
    て1.0〜40.0g/l、ピリジンスルホン酸あるい
    はその塩及び/またはピリジンカルボン酸あるいはその
    塩0.1〜20.0g/l、尿素あるいはその塩1.0
    〜50.0g/lを含有することを特徴とするパラジウ
    ムめっき液。
  2. 【請求項2】 可溶性パラジウム塩がアミン化合物から
    なり、その塩化物、臭化物、亜硝酸塩の中から選ばれた
    少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の
    パラジウムめっき液。
  3. 【請求項3】 ピリジンスルホン酸あるいはその塩がピ
    リジン3スルホン酸、ピリジン3スルホン酸アンモニウ
    ム、ピリジン3スルホン酸カリウムであり、ピリジンカ
    ルボン酸あるいはその塩がピコリン酸、ニコチン酸、キ
    ノリン酸、ルチジン酸、2,6−ジピコリン酸及びそれ
    らのアンモニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩の中か
    ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求
    項1記載のパラジウムめっき液。
  4. 【請求項4】 尿素あるいはその塩が尿素、イソ尿素、
    ヒドロキシ尿素及びそれらの塩酸塩、リン酸塩、硫酸塩
    の中から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とす
    るパラジウムめっき液。
  5. 【請求項5】 液が更にリン酸水素アンモニウム、硝酸
    アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、
    ホウ酸の中から選ばれた少なくとも1種を含有すること
    を特徴とするパラジウムめっき液。
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