JPH07114677B2 - 棒状食品切断方法とその装置 - Google Patents

棒状食品切断方法とその装置

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JPH07114677B2
JPH07114677B2 JP6127987A JP12798794A JPH07114677B2 JP H07114677 B2 JPH07114677 B2 JP H07114677B2 JP 6127987 A JP6127987 A JP 6127987A JP 12798794 A JP12798794 A JP 12798794A JP H07114677 B2 JPH07114677 B2 JP H07114677B2
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food
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将男 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に押出される棒
状食品材料、特に2種類以上の材料から成る有芯棒状食
品をその芯材を表面に露出させることなく、さらに切断
表面に糸状の突起を残すことなく綺麗に切断することが
できる棒状食品切断方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大量生産されて連続的に押出され
る食品材料を切断する方法としては、何枚かの角片状カ
ッター体を多角形の頂点位置に配し、カッター体で囲ん
だ領域内へ食品材料を棒状に押出しながら、適当なとこ
ろでカッター体を多角形の中央方向へ直線スライド運動
させて食品材料を絞り切るという方法(実公昭63−2
9433号、特公平1−42652号)が知られてい
た。しかし、この方法においては、各カッター体をそれ
ぞれ異なった方向へ直線的にスライド運動させねばなら
ず、機械の運動伝達機構が複雑になり、しかもカッター
体同士が面接触して摺動運動を行なうことから、その摺
動抵抗がとても大きく、切断動作もギクシャクとしたも
のとなり、さらには、この面摺動部に食品切屑が詰まっ
て遂にカッター体が動かなくなってしまうという事態を
生じるなど実用に供するには種々の問題があった。
【0003】そこで、本件出願人は、各カッター体が直
線スライド運動するのではなく単純な回動運動のみ行な
って食品材料を切断する装置を開発し、これを出願して
いる(特願平4−334773号等)。この装置は、図
1の(a),(b),(c)に示すように、4枚の弾頭
型カッター体を、各カッター体の先端が隣りのカッター
体の側辺部に接触するように枢設し、各カッター体がこ
の接触を保ちつつ一斉に揺動させることによって各カッ
ター体が囲んで作出した切断領域を拡縮開閉せしめるも
のであり、この切断領域が閉塞したとき(図1の(c)
参照)、其処へ押出し供給された棒状の食品材料を所要
位置で括びり切るというものであった。この装置によれ
ば、切断領域の開閉に伴う摺動部分もカッター体先端部
に限られることになるので、摺動抵抗を大幅に小さくす
ることができ、切断機構の各部に無理な力が加わること
もなく各カッター体の円滑な切断動作が可能となる。
【0004】このように、回動式カッター体を採用した
ことで、装置の焼き付き等もなくなり、棒状食品の切断
処理を連続的に行うことが実際に可能となった。ところ
が、このように工夫した装置にも、食品材料の種類(特
に、粘りのある求肥餅生地)によっては、切断処理面の
中央部に糸を引くように小突起を生ずることが判明し
た。即ち、各カッター体の先端部が一点に会合したとき
(図1の(c)参照)に、不可避的に生じる隙間に食品
材料が切断されずに糸状に残ってしまうのである。
【0005】従来装置の場合、各カッター体が回動して
その先端部が会合したとき(図1の(c)参照)、理屈
の上では切断領域が完全に閉鎖して食品材料を完全切断
できるはずであるが、実際は、カッター機構を正常に作
動させるために、先端部同士の間隙を「ゼロ」にするこ
とはできず、この先端部間には微量の間隙を設けなけれ
ばならない。この微量間隙に食品材料が残留して切断さ
れず、小突起として食品切断面上に残ってしまうのであ
る。しかしながら、従前の切断思想においては、この問
題を克服することはできず、特に粘りの強い粘弾性食品
材料の場合には、この小突起も顕著なものとなり、別途
にこの切断面を整える処理を施すより他なかったのであ
る。
【0006】
【解決すべき技術的課題】そこで、本発明は、従来の切
断装置に上記のような難点があったことに鑑みて為され
たものであり、カッター体先端部に剪断動作を行う剪断
エッジを形成することによって、如何なる食品材料であ
っても綺麗な切断面を形成しつつ連続的に切断処理でき
る棒状食品切断方法とこの切断方法を利用した食品切断
装置を提供することを技術的課題とするものである。
【0007】また、本発明の他の目的は、2種以上の材
料から成る有芯棒状食品をその芯材を表面に露出させる
ことなく、綺麗な切断面を形成しつつ連続的に切断処理
できる棒状食品切断方法とその装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題解決のために採用した手段】本発明は、各種食品
材料を連続的に棒状食品Fとして押し出す一方、この棒
状食品Fを、先端部に剪断エッジ11を有し当該剪断エ
ッジ11から枢支点P側へは括約側縁12を備える少な
くとも3つのカッター体1を各カッター体の剪断エッジ
11が隣りのカッター体の括約側縁12を摺動移動する
如く中心O半径Rの円周Cを等分割した各点を支点Pと
して各々回動自在に配することにより作出した整形切断
ゲートG内へ導き、この整形切断ゲートG内へ導いた棒
状食品Fを、前記各カッター体1を同期的に回動させる
ことによって前記括約側縁12が囲む整形切断ゲートG
の縮小過程で、各括約側縁12が棒状食品F周囲を締め
括びると共に当該棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦
って整形し、さらに前記剪断エッジ11が前記中心Oを
越えて円弧移動する過程で、各剪断エッジ11が互いに
擦れ違いながら接触移動することにより締め括びられた
棒状食品Fを剪断分離せしめるという技術的手段を採用
した。
【0009】また、要すれば、前記括約側縁12の略中
腹部に棒状食品F側へ凸曲する壁状の押圧部12bを有
するカッター体1を同期的に回動させることによって、
各括約側縁12が囲む整形切断ゲートGの縮小過程で、
当該各押圧部12bが棒状食品F周囲を面押圧しながら
締め括びるようにして二種類以上の食品材料から成る有
芯棒状食品Fをその芯材を表面に露出させることなく包
被切断しながら剪断分離せしめるという技術的手段を採
用したのである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳しく説明する。なお、図1は従来切断装置のカッ
ター体の動作を説明する概略平面図、図2は本発明に係
る第一実施例カッター体の構成を説明する斜視図、図3
は同カッター体の基本円弧を説明する押圧部における水
平断面図、図4〜図9は同カッター体の動作の様子を示
す部分斜視図、図10〜図15は同カッター体の動作段
階毎の平面図と押圧部における水平断面図と垂直断面
図、図16は同カッター体の変形例の構成を説明する斜
視図、図17は本発明に係る第二実施例カッター体の構
成を説明する斜視図、図18は同カッター体の基本円弧
を説明する押圧部における水平断面図、図19〜図22
は同カッター体の動作段階毎の平面図と押圧部における
水平断面図、図23は本発明に係る第三実施例カッター
体の構成を説明する斜視図、図24は同カッター体の溝
底部を説明する押圧部における水平断面図、図25は本
発明に係る第四実施例カッター体の構成を説明する斜視
図、図26は本発明に係る第五実施例カッター体の構成
を説明する斜視図、図27は本発明に係る第六実施例カ
ッター体の構成を説明する斜視図、図28は本発明に係
る5枚刃型カッター体が作出する整形切断ゲートを示す
平面図、図29は本発明に係る6枚刃型カッター体が作
出する整形切断ゲートを示す平面図、図30及び図31
は、本発明に係る第一実施例のカッター体変形例の動作
を説明する平面図、図32は本発明に係る棒状食品切断
装置全体の構成を示す概略説明図である。
【0011】本発明は、食品切断装置におけるカッター
体構成の改良を主とするものでありまず、図2〜図31
をもって第一実施例〜第六実施例カッター体の構成を説
明し、最後に図32をもって切断装置全体について述べ
る。
【0012】『第一実施例カッター体』図2中、符号1
で指示するものが第1実施例カッター体である。このカ
ッター体1は一定の厚みを有しており、この厚み面に
は、先端部に剪断動作を行なう剪断エッジ11、この剪
断エッジ11から一方へ伸びる側面部に括びり整形動作
を行なう括約側縁12、並びに剪断エッジ11から他方
へ伸びる側面部にこの括約側縁12の移動を許容する許
容溝13が形成されている。このカッター体1が4枚、
中心O半径Rの円周C上に等間隔に位置する4つの点P
を支点とし、かつ各カッター体の剪断エッジ11が隣り
のカッター体の括約側縁12上を摺動移動する如く枢設
される(図10参照)。このように4枚のカッター体1
を配することで各カッター体1の内側には、4つの括約
側縁12が中心Oの周りで取り囲む整形切断ゲートGが
作出され、この整形切断ゲートGが各カッター体1が一
斉に回動することにより拡縮開閉し、整形切断ゲートG
内へ押出されてくる棒状食品Fを切断するのである。
【0013】前記括約側縁12は、その中腹部において
棒状食品F側へ帯状に凸曲した押圧部12bと、この押
圧部12bを上下から挟む2つの整形捻曲面12a・1
2aとから構成されている。これら構成面は何れも、図
2に符号12Aで指示する基本円弧を以下に述べる操作
で移動したとき、この基本円弧12Aが描く軌跡形状と
一致する面形状になっている。
【0014】この素線となる基本円弧12Aについて、
図3を参照しながら説明する。なお、図3はカッター体
1の押圧部12b部分で切った水平断面図である。前述
したように、本実施例カッター体1は中心O半径Rの円
周C上に等間隔に位置する4つの支点Pに各々回動自在
に枢支されるわけであるが、ある支点Pとその隣りの支
点Pとの距離をkとし、さらに図3に示すように、カッ
ター体1の先端が前記中心Oに位置した状態のとき、こ
の基本円弧12Aは、中心Oから半径kで描かれる仮想
円C上の、支点Pから距離Rだけ離れた点Xを中心
として半径kで描かれる円弧(前記中心Oから支点P側
へ伸びる円弧)となるのである。また、後述する基本弧
端11Aは、基本円弧12Aの前記中心O位置と一致す
る端部である。
【0015】なお、この基本円弧12Aの形状とその位
置は、上述した円弧でなければならない。一般に、円周
上を等分割した複数の支点に軸支したカッター体を、カ
ッター体先端と隣接カッター体側辺部との接触を保った
まま、回動角度を揃えつつ同期的に回動運動させるため
には、カッター体側辺部の形状はこの円弧形状に限定さ
れるのである。つまり、支点を置く円周の半径を決めれ
ば、自ずとカッター体の側辺の形状と、側辺の支点に対
する位置が唯一決定される。
【0016】本発明カッター体1の特徴は、この基本円
弧12Aを素線として扇状傾斜的に捩じるようにして、
カッター体厚み面を立体的に成形しているところにあ
る。
【0017】即ち、本実施例カッター体1の上部の整形
捻曲面12aは、図2に示すように、この基本円弧12
Aを、カッター体1の支点Pを通る鉛直線に沿って上方
へ距離Lだけ移動させつつ支点P周りに角度αだけ回転
移動せしめたときの、基本円弧12Aが描く軌跡面形状
と一致するように形成されているのである。つまり、整
形捻曲面12aは、基本円弧12Aが描く一種の螺旋面
を成すのである。なお、カッター体1の下部の整形捻曲
面12aは逆の移動操作で形成され、上部の整形捻曲面
12aとは対称関係にある。
【0018】一方、カッター体1の中腹部の押圧部12
bは、この基本円弧12Aをカッター体の支点Pを通る
鉛直軸に沿って単に直線移動せしめたとき、基本円弧1
2Aが描く軌跡面形状と一致するように形成されてお
り、棒状食品F側へ凸曲した帯状形状になっている。
【0019】このことは、カッター体先端部の剪断エッ
ジ11の形状についても同様である。つまり、剪断エッ
ジ11(鉛直部および斜辺部から成る)は、前記基本円
弧12Aを上記と同様の操作で平行・回転移動させたと
きの、基本円弧12A端部にある基本弧端11A(図3
参照)が描く軌跡線形状と一致するのである。
【0020】カッター体1の許容溝13は、カッター体
1が組み合って一斉回動する際、凸曲した前記括約側縁
12の移動を許容するような溝形状に形成されており、
溝底部分の溝底部13bと、この溝底部13bを上下か
ら挟む2つの溝側面13aとから構成されている。
【0021】この許容溝13における溝底部13bの水
平面形状は、図3に示すように、前記仮想円C上に隣
りの支点Pから距離R位置に求められる点Xより中心
Oを基準点として角度αだけ当該隣りの支点P側へ振れ
た位置Yを中心とし、且つ前記距離kを半径とする円弧
(前記中心Oから支点P側へ伸びる円弧)形状に形成さ
れている。
【0022】一方、許容溝13の溝側面13aは、溝底
部13bとは異なり、次のように形成されている。即
ち、この溝側面13aは、前記整形捻曲面12a全体
を、剪断エッジ11のエッジ端11aを通る鉛直線11
Bを回転軸として、支点Pと隣りの支点Pとが中心Oで
為す角度(図3に示す如く本実施例は4枚刃型なので9
0°)だけ回転移動せしめた形状と一致するように形成
されている。このように90°だけ回転移動せしめれ
ば、溝側面13aと整形捻曲面12aとが成す水平面上
での角度は、カッター体1上下端面においては、90°
となり、溝底部13b及び押圧部12bに接するカッタ
ー体中腹部においては(90−α)゜となり(図3参
照)、この他の水平面上においては、カッター体の上下
端面から中腹部へ近づくにつれて、90°から(90−
α)゜へと逓減していくことになるのである。
【0023】本実施例では、許容溝13をこのように形
成しているので、各カッター体1の剪断エッジ11が前
記中心Oを角度αだけ越えたとき(図15参照)、この
許容溝13へは、隣りのカッター体の括約側縁12がピ
ッタリと当接することになり、この時点で各カッター体
1の同期的な回転運動が停止するのである。
【0024】本実施例カッター体1は、以上のように構
成されており、これらカッター体1が4枚組み合って前
記各括約側縁12が囲んだ整形切断ゲートGにおいて食
品材料Fを切断していく。以下、図4〜図15を参照し
ながら、この整形切断ゲートGの動作順序と本発明食品
切断方法について説述する。なお、図4〜図9は各カッ
ター体1が図面に向かって反時計回りして整形切断ゲー
トGが閉鎖していく様子を6段階(状態イ〜状態ヘ)毎
に示した部分斜視図であり、手前側のカッター体の一枚
を特に省略して表している。また、図10〜図15に
は、各状態(状態イ〜状態ヘ)毎の各カッター体1の平
面図と、各カッター体1の押圧部12bにおける水平断
面図と、各カッター体1の各指示線(例えばS−S
線等)での垂直断面図とを組にして示している。この垂
直断面図以外の図面では棒状食品Fを省略してある。
【0025】『切断過程』本実施例カッター体1は、以
下に述べる二段階の異なる切断動作により、2種類以上
の食品材料から成る有芯棒状食品Fをその芯材を表面に
露出させることなく、また切断面に小突起を残すことな
く綺麗に切断処理することを可能にしている。その第一
段階の切断動作は、図4〜図7に示す状態イ〜状態ニ間
で為される締め括びり動作であり、第二段階の切断動作
は、図7〜図9に示す状態ニ〜状態ヘ間で為される剪断
動作である。この第二段階目の剪断動作が本発明最大の
特徴なのである。
【0026】第一段階;締め括びり動作 図10(図4)に示す状態イは、整形切断ゲートGが最
大に開口した状態を表している。このとき、S−S
線における垂直断面図に示すように、開口した整形切断
ゲートG内へ有芯棒状食品Fが上方から押出し供給され
てくる。この状態イから、図13(図7)に示す状態ニ
に至るまでの間に、各カッター体の剪断エッジ11が隣
りのカッター体の括約側縁12上を摺動移動しつつ、各
カッター体が一斉に反時計回りして整形切断ゲートGが
徐々に縮小していく。
【0027】この整形切断ゲートGの縮小過程で、主と
して各カッター体1の押圧部12bがその帯状壁面でも
って棒状食品Fを面押圧することにより、棒状食品Fの
周囲を四方から押し潰すように締め括びっていくのであ
る。このように本実施例カッター体1にあっては、押圧
部12bが有芯棒状食品Fを面押圧していくので、棒状
食品Fの芯材を表面に露出させることなく締め括びるこ
とができるのである。
【0028】さらに、この第一段階においては、押圧部
12bによる締め括びり動作と共に、前記整形捻曲面1
2aによる揉み擦り整形動作も行なわれる。即ち、押圧
部12bにて締め括びられた部分を、整形捻曲面12a
が揉み擦って整形していくのである。整形捻曲面12a
は、前述したように、基本円弧12Aを支点P鉛直方向
へ移動させつつ支点P周りに回転移動させて捻じれ面形
状に形成しているので、この整形捻曲面12aの勾配
は、当該支点Pから剪断エッジ11側へ向かうに従って
連続的に逓減していく。この整形捻曲面12aの勾配変
化が締め括びり動作段階において重要な役割を果たす。
【0029】即ち、図10〜図13の垂直断面図中に角
度T〜Tで示すように、押圧部12bの面押圧が進
むに従って、この整形捻曲面12aの勾配T〜T
徐々に小さくなっていくので、押圧部12bによって締
め括びられた部分を、整形捻曲面12aが揉み擦りなが
ら丸く整形していくと共に、有芯棒状食品Fの鞘材を棒
状食品中央部へ引込むように作用して有芯棒状食品Fの
包被切断を助けるのである。
【0030】以上に述べた第一段階の締め括びり動作
は、図13(図7)に示すように、整形切断ゲートGが
完全に閉塞する状態ニの時点、つまり、それまで隣りの
カッター体の押圧部12b上を摺動移動していた各カッ
ター体の剪断エッジ11(鉛直部分)が前記中心Oで会
合した時点で終了する。しかし、このとき実際には、こ
の会合部分Zには、微量の間隙が不可避的に存在してい
るのである。先に提案した装置にあっては、カッター体
先端部が一点に会合するこの時点で切断動作が終了し、
直ぐさま次の開口動作に移っていた。したがって、この
微量間隙に残った細線状の食品は切断されず、切断面中
央部に小突起として残ることになったのである。本発明
装置の場合、剪断エッジ11鉛直部が会合するこの時点
で、切断動作が全て終了することはない。更にカッター
体1が同方向への回転運動を続行し、微量間隙に残る食
品に対し、以下に述べる剪断動作を行なうのである。
【0031】第二段階;剪断動作 図13(図7)に示す状態ニから各カッター体1が更に
回転することによって、符号Z部分で会合していた剪断
エッジ11鉛直部は離分して(図14の水平断面図参
照)、代わって今度は、整形捻曲面12aと接する剪断
エッジ11斜辺上において一点会合が行なわれるように
なる。図14(図8)に示す状態ホでは、剪断エッジ1
1斜辺上の符号Wで指示する部位で一点会合が為される
ことになる。この会合点Wが前述した微量間隙に残る食
品を剪断するのである。つまり、各カッター体の各剪断
エッジ11がカッター体の回動に従って、互いにねじれ
た位置関係(図8参照)を保ちつつ互いに擦れ違いに点
接触移動しながら、糸状に残った食品を、恰も鋭利な鋏
で剪断するように剪断分離するのである。
【0032】この剪断動作を行なう剪断エッジ11は、
前述したように、捻じり成形されているため鋭角を成し
ており、さらに、剪断エッジ11上での会合点は、各カ
ッター体1の回転に伴って、前記中心Oを通る鉛直線に
沿ってそれぞれ上下に移動していくことになる(図15
中には、状態ヘにおける会合点を符号Wで示している
が、この会合点Wは前記会合点Wからそれぞれ上下に
移動している)。したがって例えば大福餅の如き腰の強
い高粘弾性食品材料を切断対象とした場合でも、本実施
例カッター体1は綺麗な包被切断を確実に行なうことが
可能なのである。
【0033】第二段階剪断動作は、図15(図9)に示
す状態への時点で、つまり各剪断エッジ11のエッジ端
11aが前記中心O(符号W位置)で会合した時点で
終了する。このとき、図15の水平断面図に示すよう
に、剪断エッジ11鉛直部分は、前記中心Oを越えて角
度αだけ円弧移動した状態にあることになる。これは、
前述したように、前記整形捻曲面12aが基本弧端11
Aを支点Pの鉛直方向へ移動させつつ支点P回りに角度
αだけ回転移動させることによって形成されているから
である。つまり、カッター体1の上下端面の回動位置
は、常に、押圧部12bにおける水平断面の回動位置よ
りも、角度αだけ遅れることになるのである。本発明カ
ッター体にあっては、カッター体厚み方向の場所(各水
平面)により異なる、この回動ズレを利用することで、
剪断エッジ11の剪断動作を行なっているのである。
【0034】また、この剪断エッジ11による剪断動作
を実現するには、前記許容溝13の形成位置にも配慮し
なければならない。図13の水平断面図に示すように、
前記中心O(符号Z位置)で剪断エッジ11鉛直部が会
合したとき、許容溝13における溝底部13bと隣りの
カッター体の押圧部12bとの間には、少なくともα゜
以上の隙間がなければならないのである。本実施例カッ
ター体においては、前述したとおり、この溝底部13b
を、前記仮想円C上に隣りの支点Pから距離R位置に
求められる点Xではなく、点Xより前記中心Oを基
準点として角度αだけ、隣りの支点P側へ振った位置Y
を中心として半径kの円弧形状に形成しているので、前
記溝底部13bと隣りの押圧部12bとは、角度αだけ
隙間があることになる。
【0035】したがって、本実施例カッター体1の場
合、図15の水平断面図に示すように、剪断エッジ11
の鉛直部分が前記中心Oを角度αだけ越えて円弧移動し
た時点で、各カッター体の括約側縁12が許容溝13に
ピッタリと当接し、各カッター体1の同期的な回動運動
が停止するのである。
【0036】また、本実施例カッター体1にあっては、
各カッター体の回動運動が停止したとき、図15の平面
図および垂直断面図に示すように、4枚のカッター体1
により連続した平面がカッター体の上下端面でそれぞれ
形成される。したがって、この連続平面へ切断した食品
を積極的に押しつけるようにすれば、この食品F
の形状を整えたり、積極的に多様な形状に整形したりす
ることも可能となる。
【0037】例えば、図16に示すように、本実施例カ
ッター体1の厚みを増しこの付加した厚み部分を球面状
に切削することによって、凹部14を設けるようにすれ
ば、各カッター体の回動運動が停止したときに、カッタ
ー体1による連続した半球面(半楕円面、放物面等)を
形成させることができ、食品Fを各種立体形に整形す
ることも可能になるのである。
【0038】以上、説明したように、本実施例カッター
体にあっては、成形切断ゲートG内へ押し出されてきた
有芯棒状食品Fに対し、まず、ある程度の面積をもった
鈍刃(押圧部12b)が締め括びり動作を行い、次い
で、鋭刃(剪断エッジ11)が剪断動作を行なうので、
如何なる有芯棒状食品であっても、芯材を表面に露出さ
せることなく、しかも切断面を綺麗に切断処理すること
が可能になるのである。
【0039】『第二実施例カッター体』図17〜図22
に示す第二実施例カッター体1は、カッター体の括約側
縁12の移動を許容する許容溝13の形状に特徴があ
る。本実施例カッター体1における整形捻曲面12aお
よび押圧部12bについては、第一実施例と同様に形成
されている。即ち、整形捻曲面12aは、基本円弧12
Aをカッター体の支点P鉛直方向へ移動させると同時に
支点P周りに回転移動せしめたときの、基本円弧12A
が描く軌跡面形状としており、押圧部12bは、基本円
弧12Aをカッター体の支点P鉛直方向へ単に直線移動
せしめたときの、基本円弧12Aが描く軌跡面形状とし
ている。
【0040】本実施例カッター体1の溝側面13aおよ
び溝底部13bにおいては、前記基本円弧12Aではな
く、基本円弧13Aを素線として捻じり形成している。
この基本円弧13Aは、図18に示すように、前記基本
円弧12Aを中心Oと支点Pとを通る直線を基準線とし
て対象移動せしめた円弧形状になっている。換言するな
らば、この基本円弧13Aは、中心Oから半径kで描か
れる前記仮想円C上の支点Pから距離Rだけ離れた第
二の点Xを中心として半径kで描かれる円弧(前記中
心Oから支点P側へ伸びる円弧)としているのである。
【0041】この基本円弧13Aを、整形捻曲面12a
および押圧部12bを形成したときと全く同様な操作で
移動させることによって、この溝側面13aおよび溝底
部13bを形成するのである。つまり、基本円弧13A
をカッター体の支点Pの鉛直方向へ移動させつつ支点P
周りに回転移動せしめることにより溝側面13aを形成
し、一方、基本円弧13Aをカッター体の支点P鉛直方
向へ単に移動せしめることにより、溝底部13bを形成
するのである。
【0042】許容溝13をこのように形成することによ
って、図15に示す第一実施例の如く、各カッター体の
括約側縁12が隣りのカッター体の許容溝13に突き当
たることはなくなる。以下、図19〜図22を参照しな
がら本実施例カッター体1の動作の特徴を説明する。な
お、図19〜図22には各カッター体の動作段階毎にカ
ッター体の平面図とカッター体押圧部12bにおける水
平断面図とを組にして示している。
【0043】本実施例カッター体1における剪断エッジ
11と括約側縁12との摺動関係は第一実施例カッター
体と変わるところはない。したがって、本実施例カッタ
ー体にあっても、図19〜図20に示す段階では、押圧
部12bによる締め括びり動作と整形捻曲面12aによ
る揉み擦り整形動作とが同時に行なわれ、次いで、図2
0〜図21に示す段階で、剪断エッジ11による剪断動
作が行なわれる。
【0044】しかしながら、本実施例カッター体1の場
合、図21に示す状態、つまり剪断エッジ11のエッジ
端11aが会合した状態で、カッター体の回動運動が停
止することはなく、この状態から更に各カッター体を同
方向へ回転せしめることができる。即ち、図22の平面
図に示すように、それまで隣りのカッター体の整形捻曲
面12a上を摺動移動していた各剪断エッジ11のエッ
ジ端11aが、前記中心Oでの会合状態を経た後、今度
は他方で隣り合っていたカッター体の許容溝13上を摺
動移動することになるのである。
【0045】このように、本実施例では、剪断エッジ1
1全体が、隣り合う何れかのカッター体に常に接触する
ことになるので、第二段階の剪断動作中、剪断エッジ1
1斜辺部に加わる負荷を低減することができ、剪断エッ
ジ11斜辺部の摩耗を抑えることができるのである。こ
れに対し、前述した第一実施例カッター体の場合には、
第二段階の剪断動作中、各剪断エッジ11鉛直部は隣り
のカッター体と離れることになるので(図14の水平断
面図参照)、各カッター体1は殆どW部分だけで接触す
ることになり、剪断エッジ11斜辺部の摩耗度も比較的
大きくなるのである。
【0046】また、本実施例の場合、図22に示す状態
から更に各カッター体1を同方向へ回転させることも可
能である。よって、各カッター体をそのまま同方向へ約
一回転させれば、各カッター体1を、図18に示す状態
に戻すこともできる。つまり、本実施例カッター体を採
用すれば、各カッター体を逆回転させることなく、連続
的に切断処理を行なうことができるのである。
【0047】『第三実施例カッター体』図23及び図2
4に示す第三実施例カッター体もまた、括約側縁の移動
を許容する許容溝の形状に特徴がある。本実施例カッタ
ー体1における整形捻曲面12a及び押圧部12bにつ
いては、第一実施例および第二実施例と同様、基本円弧
12Aの所定移動操作の軌跡面形状として形成される。
【0048】本実施例カッター体における許容溝13・
13′は、第一実施例および第二実施例の許容溝を複合
した形状に形成されている。図23に示すように、本実
施例カッター体1にあっては、剪断エッジ11からはま
ず、溝底部13bと2つの溝側面13aとから成る許容
溝13が伸び、さらにこの許容溝13に連続して、第二
溝底部13b′と2つの第二溝側面13a′とから成る
第二許容溝13′が伸びている。このうちの許容溝13
が、第二実施例の許容溝と同様な操作で形成されてお
り、第二許容溝13′が、第一実施例の許容溝と同様な
操作で形成されているのである。
【0049】つまり、図24からも明らかなように、本
実施例カッター体1は、前述した第一実施例カッター体
の許容溝の先端付近に、第二実施例カッター体の許容溝
の一部を付設したものなのである。このように、本実施
例カッター体1にあっては、支点P側へ凸曲する第二許
容溝13′の先端付近に、支点P反対側へ凸曲する許容
溝13を付加したような形状にすることによって、前述
した剪断エッジ11斜辺部における摩耗の問題を解決し
ているのである。
【0050】即ち、第二実施例と同様、本実施例におい
ても、剪断エッジ11は、その全体が常に隣り合う何れ
かのカッター体に接触することになるので、第二段階の
剪断動作中に、各剪断エッジ11斜辺部に加わる負荷を
低減することができるのである。要するに、本実施例カ
ッター体1は、前掲した図14の水平断面図に見られる
各カッター間の隙間を埋める如く、支点P反対側へ凸曲
した許容溝13を付設しているのである。
【0051】また、本実施例カッター体1にあっては、
許容溝の後端側に、第一実施例カッター体1の許容溝と
同形状の第二許容溝13′が設けられているわけであ
り、この第二許容溝13′に隣りのカッター体の括約側
縁12がピッタリと当接して、各カッター体1の回転運
動が停止したとき、4枚のカッター体1の上下端面には
連続した平面が形成されることになる。
【0052】以上、第一実施例〜第三実施例をもって説
明してきたことから分かるように、カッター体1の許容
溝の形状は、剪断エッジ11による剪断動作自体に、直
接的には関係しない。この許容溝は、前述したように、
剪断エッジ11が前記中心Oを所要角度だけ越えて円弧
移動可能なように、括約側縁12の移動を許容できれば
良いのである。したがって、前述した剪断エッジ11斜
辺部の摩耗度の問題等を考慮しないのであれば、上記の
第三実施例カッター体の許容溝13および第二許容溝1
3′位置よりも、支点P側に近い位置に許容溝を形成し
さえすれば、本発明最大の特徴である剪断エッジ11に
よる剪断動作は実現できるのである。
【0053】『第四実施例カッター体』図25に示す第
四実施例カッター体1は、その許容溝13を、支点P側
に向かって大きく切削した形状に形成してある。本実施
例カッター体1にあっても、カッター体の括約側縁1
2、及び剪断エッジ11は、第一実施例〜第三実施例と
同様、前記基本円弧12A及び基本弧端11Aを基に所
定の移動操作を用いることによって形成しているので、
前掲した図10〜図15の垂直断面図で説明した二段階
切断動作は、本実施例カッター体1においても同様に行
なわれる。
【0054】ただ、本実施例カッター体1は、第一実施
例と同様、剪断エッジ11は許容溝13上を摺動移動す
ることはないので、剪断エッジ11斜辺部の摩耗度の問
題は解決されない。また、第一実施例および第三実施例
のように、カッター体1端面による連続面も獲得できな
い。しかしながら、本実施例カッター体1の場合、許容
溝13の形成には、微妙な形成技術を駆使する必要がな
く簡単に加工することが可能であるという利点を有す
る。
【0055】『第五実施例カッター体』図26に示す第
五実施例カッター体1は、整形切断ゲートGを作出する
括約側縁12の形状(カッター体厚み面方向の形状)に
特徴がある。本実施例カッター体1の許容溝13につい
ては、第一実施例で述べたように、この括約側縁12の
構成面全体を、剪断エッジ11のエッジ端11aを通る
鉛直線11Bを回転軸として支点P側へ90°だけ回転
移動せしめた形状と一致するように形成されている。
【0056】本実施例カッター体1の括約側縁12は、
捻じり成形された上下2つの整形捻曲面12aだけから
構成され、第一実施例に形成してある帯状垂直面(押圧
部12b)は設けていない。その代わり、整形捻曲面1
2aの形状を変更してカッター体中腹部を丸く形成して
いるのである。
【0057】つまり、前掲した図2に示すように、第一
実施例カッター体においては、基本円弧12Aを、支点
Pの鉛直方向へ移動させながら支点P周りに、一定の割
合で、回転移動せしめていたので、軌跡面として形成さ
れる整形捻曲面12aは、平面に近い形状を成していた
のであるが、本実施例の場合は、基本円弧12Aを、支
点Pの鉛直方向、上向きに(或いは下向きに)移動させ
つつ、支点P周りに、最初はゆっくり、そして徐々に速
くするように回転移動せしめることにより上下両面のの
整形捻曲面12aを形成しているのである。
【0058】本実施例カッター体1は、整形捻曲面12
aがこのように形成されているので、有芯棒状食品Fの
種類(鞘材の厚み、材料等)によって、前述した包被切
断に大きく貢献することになる。つまり、図10〜図1
2の垂直断面図に示すように、第一実施例カッター体に
あっては、有芯棒状食品Fに対する締め括びり動作を行
なう際、垂直面形状の押圧部12bがその垂直面でもっ
て棒状食品Fを押圧していたのであるが、本実施例カッ
ター体1の場合には、丸みを帯びた面で押圧することに
なるので、締め括びり動作時に、有芯棒状食品Fの芯材
の上下への流動分離を促進させる効果を奏するのである
(図11の垂直断面図の矢印参照)。
【0059】また、本実施例カッター体1を用いれば、
第二段階剪断動作時の、剪断エッジ11斜辺上における
会合点の上下方向への移動速度も、第一実施例と異なる
ことになる。第一実施例カッター体にあっては、図14
に示す会合点Wから、図15に示す会合点Wへの上下
移動は、カッター体回動運動と共に一定速度で行なわれ
ていたのであるが、本実施例カッター体の場合、剪断動
作を行なう会合点の移動は、最初に素早く、そして徐々
にゆっくりと為されることになる。
【0060】『第六実施例カッター体』図27に示す第
六実施例カッター体1もまた、整形切断ゲートGを作出
する括約側縁12の形状に特徴を有する。本実施例カッ
ター体1の許容溝13もまた、第一実施例で述べたよう
に、括約側縁12の構成面全体を、剪断エッジ11のエ
ッジ端11aを通る鉛直線11Bを回転軸として支点P
側へ90°だけ回転移動せしめた形状と一致するように
形成されている。
【0061】本実施例カッター体1の括約側縁12は、
捻じり成形された上下2つの整形捻曲面12aだけから
構成され、カッター体中央部は鋭くなっている。本実施
例では、基本円弧12Aを、支点Pの鉛直方向、上向き
に(或いは下向きに)移動させつつ支点P周りに、最初
早く、そして徐々に遅くするように回転移動せしめるこ
とによって上下の整形捻曲面12aを形成している。
【0062】本実施例カッター体1は、整形捻曲面12
aがこのように形成されているので、有芯棒状食品Fに
対する包被切断はできない。即ち、本実施例にあって
は、カッター体中央部が鋭刃となっているので、図10
〜図12の垂直断面図に示すように、棒状食品F周囲を
面押圧することはないからである。しかしながら、前述
した整形捻曲面12aによる揉み擦り整形動作は確実に
行なわれる。また、本実施例カッター体1にあっては、
第二段階剪断動作時の、剪断エッジ11斜辺上における
会合点移動は、最初にゆっくり、そして徐々に素早く為
されることになる。
【0063】このように、本実施例カッター体1は、有
芯棒状食品Fの芯材を切断表面に露出させる場合や、一
種類の材料からなる棒状食品の切断処理する場合に採用
することができる。
【0064】以上、第一実施例〜第六実施例をもって、
本発明に係るカッター体の構成について詳しく説明して
きたが、本発明カッター体は上記実施例に限定されるも
のではなく「特許請求の範囲」の記載内において種々の
変更が可能である。
【0065】例えば、上記実施例では全て、4枚のカッ
ター体を組み合わせて整形切断ゲートGを作出する4枚
刃型を例としているが、本発明は、この4枚刃型に限定
されるものではなく、3枚以上であれば何枚でも良い。
【0066】図28および図29に示すのは、5枚刃型
および6枚刃型カッター体である。図から分かるよう
に、カッター体の枚数を多くすれば、整形切断ゲートG
を大きくすることができ、また、ゲート形状も円形状に
近づくので、丸棒状に押出される棒状食品の周囲を殆ど
丸棒状のまま多方向から締め括びることが可能になる。
しかしながら、カッター体の枚数が多くなれば、カッタ
ー機構部は複雑になりカッター体の摺動箇所も多くなっ
て、整形切断ゲートGの拡縮開閉に伴う摺動抵抗は増加
する。食品材料の粘弾性等に応じて、最適な枚数を選択
すれば良い。
【0067】また、第一実施例においては、図15で説
明したように、各カッター体のエッジ端11aが前記中
心O(符号W位置)で一点会合したとき、各カッター
体の括約側縁12が隣りのカッター体の許容溝13に突
き当たってカッター体の回動が停止する構成になってい
たのであるが、本発明は勿論これに限定されるものでは
ない。第一実施例カッター体1の許容溝13を、前記鉛
直線11Bを回転軸として支点P側へ若干、回転移動さ
せれば、図30および図31に示したように、エッジ端
11aが中心Oを越えたところで、各カッター体を停止
させることも可能である。ただし、この場合には、図3
1からも明らかなようにカッター体端面による連続平面
は形成されない。
【0068】第一実施例カッター体1の許容溝13を前
記鉛直線11Bを回転軸として支点P側へ若干、回転移
動させるということは、換言するならば、図3におい
て、点Yを点Xから少し多めに円弧移動(α+α
させてから溝底部13aを形成するということであり、
図2において、整形捻曲面12a全体を、鉛直軸11B
を回転軸として(90−α)だけ回転移動せしめて溝
側面13aを形成するということである。前述したよう
に、本発明カッター体は、第三実施例カッター体の許容
溝13及び第二許容溝13′位置よりも支点P側に近い
位置に許容溝を形成しさえすれば、剪断エッジ11によ
る剪断動作が実現できるのである。
【0069】最後に、図32を参照しながらカッター体
駆動機構を含む切断装置全体について説明する。
【0070】図32中、符号8で指示するものは、食品
材料を連続棒状に押出しするエクストルダーである。図
32では、2基のエクストルダー8・8が配置され、下
方に位置したカッター体1・1…が作出する整形切断ゲ
ートG内へ2種類の食品材料から成る有芯棒状食品Fを
押出するようになっている。図中符号3で指示するもの
は制御モータ41の駆動力を各カッター体1に伝達する
リンク部材である。このカッター体リンク機構は、前掲
した図1に示すものと同様であり、リンク部材3・3…
によって隣合うカッター体同士が軸支連結され、各カッ
ター体が同期的に回動運動を行うのである。
【0071】前記制御モータ41には、モータ制御装置
42、設定器43、及び検出器44が設けてある。当該
設定器43に、制御モータ41の回転方向、回転角度、
回転速度等の設定値を入力すれば、モータ制御装置42
が、この設定信号と検出器44から出力された制御モー
タ41軸角度の検出信号とを比較して、制御モータ41
を制御作動させるのである。この構成によって、本実施
例切断装置は、棒状食品を切断処理するだけでなく、前
述した第一段階締め括びり動作の途中でカッター体1を
逆回転させることにより、棒状食品をある程度押し潰し
て括れさせ、例えばダルマ型食品Fを製することも可
能となる。
【0072】図32中、符号5で指示するものは、カッ
ター体1下方に配置され、図示しないコンベアモータに
よって断続的に作動するベルトコンベアであり、このベ
ルトコンベア5は、切断処理された食品Fを(紙面に
対して垂直方向に)目的とする位置まで搬送する。当該
ベルトコンベア5およびカッター体1を含む切断機構部
は、第二モータ71と連動する第一カム72、及び第二
カム73によって上下動される昇降ロッド61および昇
降ロッド63を介しそれぞれ適宜に上下動するように構
成されている。この上下運動により、棒状食品Fの押出
速度とカッター体1の垂直方向の移動速度とを同調させ
たり、棒状食品の切断時において、棒状食品が自重で伸
びたり、ちぎれて芯材が露出してしまうことを防止す
る。
【0073】さらに、このベルトコンベア5、および切
断機構部の上下運動を、そのタイミングや速度を調節し
て巧みに利用すれば、棒状食品Fの切断だけでなく、積
極的な形状成形も可能となる。つまり、カッター体の回
動停止時において連続平面や連続球面等を獲得できる第
一実施例カッター体を採用し、このカッター体へ切断し
た食品、或いは切断中の食品を押しつけるようにベルト
コンベア5を上昇させれば、食品Fを当該カッター体
連続面の形状に合わせて成形することができるのであ
る。なお、このベルトコンベア5は、第一カム72に連
繋する昇降ロッド62に備えたアジャストボルト機構6
1によってその高さを調整できる。
【0074】
【本発明の効果】以上、実施例をもって説明したとお
り、本発明に係る棒状食品切断方法にあっては、棒状に
押し出されてくる食品材料に対し、まず第一段階とし
て、各カッター体側辺部に設けた括約側縁が挟み込んで
締め括びると共に、この締め括びり部分を整形捻曲面が
揉み擦って整形し、次いで第二段階として、締め括びら
れた食品材料を、各カッター体先端部に設けた剪断エッ
ジが互いに擦れ違いながら接触移動することによって剪
断分離するように切断動作を行なうので、如何なる食品
材料であっても、その切断面に小突起を残すことなく綺
麗に完全切断することができるのである。
【0075】また、要すれば、各カッター体の括約側縁
の略中腹部に、棒状食品側へ凸曲する壁状の押圧部を設
け、各押圧部が棒状食品を面押圧しながら締め括びるよ
うにすることにより、二種以上の食品材料から成る有芯
棒状食品を、その芯材を表面に露出させることなく、さ
らに切断面に小突起を残すことなく綺麗に包被しながら
切断処理することができる。
【0076】さらに、要すれば、切断動作終了時にカッ
ター体の端面において連続面が形成されるカッター体を
使用し、上下動可能なコンベアによってこの連続面へ切
断食品を押しつけるようにすることによって、棒状食品
の切断処理だけでなく、切断処理面の形状を整えたり、
多様な形状に成形したりする成形処理を行なうことも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来切断装置のカッター体の動作を説明する概
略平面図である。
【図2】本発明に係る第一実施例カッター体の構成を説
明する斜視図である。
【図3】同カッター体の基本円弧を説明する押圧部にお
ける水平断面図である。
【図4】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図5】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図6】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図7】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図8】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図9】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図10】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図11】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図12】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図13】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図14】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図15】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図16】同カッター体の変形例の構成を説明する斜視
図である。
【図17】本発明に係る第二実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図18】同カッター体の基本円弧を説明する押圧部に
おける水平断面図である。
【図19】同カッター体の動作段階毎の平面図と押圧部
における水平断面図である。
【図20】同カッター体の動作段階毎の平面図と押圧部
における水平断面図である。
【図21】同カッター体の動作段階毎の平面図と押圧部
における水平断面図である。
【図22】同カッター体の動作段階毎の平面図と押圧部
における水平断面図である。
【図23】本発明に係る第三実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図24】同カッター体の溝底部を説明する押圧部にお
ける水平断面図である。
【図25】本発明に係る第四実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図26】本発明に係る第五実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図27】本発明に係る第六実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図28】本発明に係る5枚刃型カッター体が作出する
整形切断ゲートを示す平面図である。
【図29】本発明に係る6枚刃型カッター体が作出する
整形切断ゲートを示す平面図である。
【図30】本発明に係る第一実施例のカッター体変形例
の動作を説明する平面図である。
【図31】本発明に係る第一実施例のカッター体変形例
の動作を説明する平面図である。
【図32】本発明に係る棒状食品切断装置全体の構成を
示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 カッター体 11 剪断エッジ 11A 基本弧端 11B 鉛直線 11a エッジ端 12 括約側縁 12A 基本円弧 12a 整形捻曲面 12b 押圧部 13 許容溝 13A 基本円弧 41 制御モータ 5 コンベア 8 エクストルダー F 棒状食品 G 整形切断ゲート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種食品材料を連続的に棒状食品Fとし
    て押し出す一方、この棒状食品Fを、先端部に剪断エッ
    ジ11を有し当該剪断エッジ11から支点P側へは括約
    側縁12を備える少なくとも3つのカッター体1を各カ
    ッター体の剪断エッジ11が隣りのカッター体の括約側
    縁12を摺動移動する如く中心O半径Rの円周Cを等分
    割した各点を支点Pとして各々回動自在に配することに
    よって作出した整形切断ゲートG内へ導き、この整形切
    断ゲートG内へ導いた棒状食品Fを、前記各カッター体
    1を同期的に回動させることによって前記括約側縁12
    が囲む整形切断ゲートGの縮小過程で、各括約側縁12
    が棒状食品F周囲を締め括びると共に当該棒状食品Fの
    締め括びり部分を揉み擦って整形し、さらに前記剪断エ
    ッジ11が前記中心Oを越えて円弧移動する過程で、各
    剪断エッジ11が互いに擦れ違いながら接触移動するこ
    とにより締め括びられた棒状食品Fを剪断分離すること
    を特徴とした棒状食品切断方法。
  2. 【請求項2】 括約側縁12の略中腹部に棒状食品F側
    へ凸曲する壁状の押圧部12bを有するカッター体1を
    同期的に回動させることによって、各括約側縁12が囲
    む整形切断ゲートGの縮小過程で、当該各押圧部12b
    が棒状食品F周囲を面押圧しながら締め括びるようにし
    て二種類以上の食品材料から成る有芯棒状食品Fをその
    芯材を表面に露出させることなく包被切断可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の棒状食品切断方法。
  3. 【請求項3】 各種食品材料を連続的に棒状食品Fとし
    て押し出すエクストルダー8と;中心O半径Rの円周C
    を等分割した位置に支点Pを有し、制御モータ41の駆
    動により自由端縁が同期的に揺動する複数のカッター体
    1を具備し、これらカッター体1には、自由端縁に前記
    中心Oを越えて円弧移動可能な剪断エッジ11、この剪
    断エッジ11を挟む一方の側縁に前記中心Oの周りに拡
    縮開閉する整形切断ゲートGを作出する括約側縁12、
    ならびに前記剪断エッジ11を挟む他方の側縁に隣りの
    カッター体の括約側縁12の移動を許容する許容溝13
    が形成されており、 前記括約側縁12は、隣り合う支点Pと支点Pとの間の
    距離kを半径として前記中心Oの周りに描かれる仮想円
    上に求められる当該支点Pから前記距離Rの点X
    を中心として半径kで前記中心Oから描かれる基本円弧
    12Aを、前記支点Pの鉛直方向へ所要長だけ移動させ
    つつ支点P周りに所要角度だけ回転移動せしめたときに
    当該基本円弧12Aが描く軌跡面形状を成す、少なくと
    も3つのカッター体から構成される切断機構部と;当該
    切断機構部にて切断処理された食品Fを目的とする位
    置へ搬送するコンベア5と;を包含しており、 前記各カッター体1が一斉に回動することにより、これ
    らカッター体1の括約側縁12が前記中心Oの周りに作
    出する整形切断ゲートGにて、前記エクストルダー8か
    ら押出し供給される棒状食品Fを、当該整形切断ゲート
    Gの縮小過程で、各括約側縁12が挟み込んで締め括び
    ると共に当該棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦って
    整形し、さらに前記剪断エッジ11が前記中心Oを越え
    て円弧移動する過程で、締め括びられた当該棒状食品F
    を各剪断エッジ11が互いに擦れ違いながら接触移動す
    ることによって剪断分離することを特徴とした棒状食品
    切断装置。
  4. 【請求項4】 中心Oの周りに拡縮開閉する整形切断ゲ
    ートGを作出する括約側縁12の略中腹部に、基本円弧
    12Aを支点Pの鉛直方向へ所要長だけ移動せしめたと
    きに当該基本円弧12Aが描く軌跡面形状を成す押圧部
    12bを含んでいることを特徴とする請求項3記載の棒
    状食品切断装置。
  5. 【請求項5】 剪断エッジ11を他方で挟む許容溝13
    を、括約側縁12を剪断エッジ11のエッジ端11aを
    通る鉛直線11Bを基準軸として隣り合う支点Pと支点
    Pとが中心Oで成す中心角だけ、或いは当該中心角より
    小さい角度だけ、支点P側へ回転移動せしめた形状に形
    成したことを特徴とする請求項3または請求項4記載の
    棒状食品切断装置。
  6. 【請求項6】 剪断エッジ11を他方で挟む許容溝13
    を、仮想円C上に求められる支点Pから距離Rの、点
    と反対側の点Xを中心として半径kで中心Oから
    描かれる基本円弧13Aを、支点Pの鉛直方向へ所要長
    だけ移動させつつ支点P周りに所要角度だけ回転移動せ
    しめたときに、当該基本円弧13Aが描く軌跡面形状に
    形成したことを特徴とする請求項3または請求項4記載
    の棒状食品切断装置。
  7. 【請求項7】 剪断エッジ11を他方で挟む許容溝13
    の先端側の形状を、仮想円C上に求められる支点Pか
    ら距離Rの、点Xと反対側の点Xを中心として半径
    kで中心Oから描かれる基本円弧13Aを、支点Pの鉛
    直方向へ所要長だけ移動させつつ支点P周りに所要角度
    だけ回転移動せしめたときに、当該基本円弧13Aが描
    く軌跡面形状とし、 当該許容溝13の後端側の形状を、括約側縁12を剪断
    エッジ11のエッジ端11aを通る鉛直線11Bを基準
    軸として隣り合う支点Pと支点Pとが中心Oで成す中心
    角だけ、或いは当該中心角より小さい角度だけ、支点P
    側へ回転移動せしめた形状としたことを特徴とする請求
    項3または請求項4記載の棒状食品切断装置。
  8. 【請求項8】 切断した食品Fを目的とする位置へ搬
    送するコンベア8をカッター体1に対して相対的に上下
    動自在に設けたことによって、切断食品Fの成形を可
    能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか
    一つに記載の棒状食品切断装置。
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