JPH07114673B2 - 高圧処理方法 - Google Patents

高圧処理方法

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JPH07114673B2
JPH07114673B2 JP2013132A JP1313290A JPH07114673B2 JP H07114673 B2 JPH07114673 B2 JP H07114673B2 JP 2013132 A JP2013132 A JP 2013132A JP 1313290 A JP1313290 A JP 1313290A JP H07114673 B2 JPH07114673 B2 JP H07114673B2
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pressure
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liquid
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pressure treatment
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善博 中川
信哉 落合
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Toppan Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、高圧処理方法に関する。
更に詳しくは、合成紙を使用した包装体内に充填密封さ
れた内容物を1000気圧以上の液体圧で処理する方法に関
する。
<従来技術> 1000気圧以上の液体圧により、生体系が様々な影響を受
けることは、「食品と加工」Vol.22,N07等に指摘されて
いる。
例えば、たんぱく質は共有結合を維持したまま、イオン
結合、水素結合、疎水結合等の弱い結合が切断される。
このため、例えば卵白は4000〜6000気圧でゲル化し、卵
黄はより低圧力でゲル化する。
また、細菌類はその種類に応じ、2000〜15000気圧で数
分〜数時間の間に死滅する。この時、加熱殺菌と異な
り、ビタミン類を壊すことなく維持することが可能であ
る。また加熱殺菌と異なり、熱伝導速度を考慮する必要
がない。急速に加圧すれば圧力は被処理物の内部まで均
一に急速に加圧され、また滅圧する時も急速に減圧でき
る。
かかる高圧処理方法により、食品又は袋やチュープ容器
内に収容された食品を殺菌する方法は、特開昭62−6996
9号公報、特開昭63−82667号公報、特開昭59−210873号
公報、特開昭63−171297号公報、特開昭64−51040号公
報等に記載されている。
また、本件出願人の出願に係る平成元年特許願164548
号、平成元年特許願第164549号等の明細書及び図面に
は、トレー等の成形容器の食品を収容し、密封して高圧
処理する方法が記載されている。
一方、紙の両面にプラスチックフィルムやアルミニウム
箔を積層した包装材料を屈曲して、内容物を密封した容
器は従来から良く知られており、安価であること、廃棄
が容易であること、包装材料が扱い易く、屈曲部分に割
れが生じないこと、保形性に優れること等の理由から、
飲料用の容器として広く用いられている。
このような紙製容器に高圧処理を施すと、この高圧によ
って紙が潰れて厚みが減少し、紙質内部に含まれる空気
が押し出される。押し出された空気は紙とプラスチック
フィルム又はアルミニウム箔の間にたまり、容器表面に
不規則な凹凸を形成して外観を損ねる結果となった。
また、空気が紙とプラスチックフィルム又はアルミニウ
ム箔のたまることにより、両者の接着強度が低下し、層
間剥離が生じることがある。
更にまた、高圧処理に伴って紙が長さ方向に収縮し、包
装体の変形、体積減少による胴ぶくれが生じることもあ
った。
<発明が解決しようとする課題> そこで、本発明は高圧処理によっても外観の劣化、層間
剥離、容器の収縮や体積減少を生じない紙容器の高圧処
理方法を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> この目的を達成するため、本発明は充填材を含むプラス
チックを押出成膜し、一軸又は二軸延伸して成る合成紙
の片面又は両面に液体不透過性皮膜を形成して成る包装
材料により、内容物を密封して成る包装体を、1000気圧
以下の液体圧で処理することを特徴とする高圧処理方法
を提供する。
本発明に係る合成紙は、充填材を含むプラスチックを押
出成膜し、一軸又は二軸延伸して製造したものである。
充填材は延伸によりミクロボイド(空隙)を生じさせ
て、シートの腰を強くするものである。シリカ、炭酸カ
ルシウム等の無機物質の微粉末を用いれば良い。
プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン
等が使用できる。押出成膜は周知のTダイによって良
い。また一軸又は二軸延伸も周知の方法によって良い。
延伸はミクロボイドの発生と共に、シートの強度向上の
目的で行なわれる。一軸又は二軸のいずれによっても良
い。
プラスチックシートは、一軸又は二軸延伸したシート単
体で良いが、互に延伸方向の異なる上記シートを積層し
たものであっても良い。例えば一軸延伸シート/二軸延
伸シート/一軸延伸シートの三層の積層体である。ある
いはクレー等の無機物の塗工層を介して上記シートを積
層したものであっても良い。いずれの場合も、その厚み
は60μm以上であることが好ましい。60μm未満では容
器形状を維持するための腰が、不十分だからである。合
成紙は、その片面又は両面に液体不透過性皮膜を形成し
て包装材料とすることが必要である。高圧処理時に、圧
力媒体である液体の合成紙又は内容物への進入を防ぐた
めである。
好ましくは、合成紙の両面に液体不透過性皮膜を形成す
る。外側の皮膜は圧力媒体である液体の浸入を防止し、
内側の皮膜は内容物が合成紙に接触することを防止する
ためである。また、包装材料の最内面は密封時の便のた
め熱融着性を有することが望ましい。
包装体形状に応じて、包装材料の最内面と最外面を熱融
着することがあるから、この場合には最内面と最外面に
は同種の皮膜を設けることが望ましい。
熱融着可能な液体不透過性皮膜としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
アイオノマー、エチレン又はプロピレンとマイレン酸等
の不飽和カルボン酸のランダム又はグラフト共重合体、
低結晶性ポリエステル等がある。
また、熱融着性を持たない液体不透過性皮膜としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト等の結晶性ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアミド等のプラスチックフィルム、あ
るいはアルミニウム箔等の金属箔が使用できる。含浸紙
の内面に、かかる熱融着性を持たない液体不透過性皮膜
を介して、熱融着可能な皮膜を設けても良い。
包装体は、かかる包装材料を屈曲、熱融着して、内容物
を密封して成る。
本発明に係る内容物としては、食品類が好適である。食
品類は、液状、ペースト状、固体状、ゲル状、あるいは
これらの混合物であって良い。液状であっても、10000
気圧程度の流体圧でほとんど収縮せず、包装体が破壊さ
れることはない。
液状食品としては、ジュース、牛乳、豆乳、コーヒー、
ココア、日本酒、しょうゆ、ソース等が例示できる。
包装体は任意の形状で良い。包装体の例は、第2図A及
びBに示されている。第2図Aは直方体(レンガ形)容
器(21)、第2図Bは屋根形容器(22)の例であり、い
ずれも周知の容器である。また包装材料を筒状に丸め、
一端を潰してシールし、他端に排出口を設けたチューブ
容器、あるいは厚手の合成紙を筒状に丸め、両端に金属
製プルトップ蓋と金属製底板を巻締めた円筒形容器とし
ても良い。いずれの場合も、容器内部には内容物を充填
して、ヘッドスペースを(空気の残存する体積)を内容
積の30%以下とすることが望ましい。ヘッドスペースが
内容積の30%を越えると、加圧に伴って包装体を損傷
し、あるいは破裂することがあるからである。ヘッドス
ペースを窒素や二酸化炭素等の非酸化性ガスで置換する
ことも可能である。
高圧処理は液体圧で行う。圧力媒である液体は、水、あ
るいはヘキサン等の有機溶剤は使用することができる
が、衛生性、あるいは簡便性の点から、水が好適に用い
られる。
高圧処理は包装体を液体中に浸漬し、液体に高圧をかけ
ることによって行うことができる。
第1図は、この高圧処理に使用する装置の説明図であ
る。
すなわち、第1図において(11)は耐圧容器であり、円
筒状をしており、必要な耐圧性を得るため、加圧処理槽
(2)の内径に応じた厚さのステンレススチールで製造
されている。包装体を加圧処理槽(2)に収納し、その
後、加圧処理槽(2)に圧力を伝える媒体となる液体
(通常は水を使用する)を満たし、蓋(16)を閉じて密
閉する。蓋(16)も処理圧力に耐える構造となってい
る。
加圧処理槽(2)下部には加圧用のピストン(12)が挿
入されており、ピストン(12)が下部油圧室(13)にオ
イルの導出入路(15)を通して、ポンプによりオイルを
送入出することによりピストン(12)を上下させる。油
圧室(13)の断面積は加圧処理槽(2)の断面積より大
きく作られているため、油圧室(13)の圧力に比べ高い
圧力を加圧処理槽(2)に加えることができる。つま
り、油圧室(13)にオイルを導入し、ピストン(12)を
上昇させるとき、例えば油圧室(13)と加圧処理槽
(2)の断面積比が10:1であれば、油圧の10倍の圧力が
加圧処理槽(2)に加わることになる。
通常の処理においては、加圧処理槽(2)の圧力は1000
〜10000気圧であれば良い。また処理時間は目的によっ
て異なるがほとんどの場合、2時間以内である。
さらに温度管理が必要な場合は耐圧容器(11)の外に設
けたジャケット(17)に(14)に示す経路により、恒温
水を循環させることにより一定温度に保持することがで
きる。
<実施例> (a)合成紙として、充填材を混合したポリプロピレン
をTダイから押出成膜した後、二軸延伸したものを、多
数枚、間にクレーの塗工層をはさんで積層したものを用
いた。
この合成紙を両面をポリエチレンで被覆し、包装材料と
した。この包装材料を50mm×100mmのシートに切断し、
プラスチック製のフレキシブルパウチに収納密封したも
の(A1)と、密封しないもの(A2)を、第1の装置を用
いて、20℃、5000気圧、10分間高圧処理した。
比較例として、合成紙の代わりに板紙(310g/m2)を使
用して、同じ構成のものを作成し、同じ処理を施した。
その結果、合成紙を使用したものは袋に収納したもの
も、していないものも寸法、表面平滑性に変化はなく、
層間剥離も認められなかった。一方、比較例では袋に収
納したものは寸法が49mm×97mmに収縮し、表面も凹凸状
のざらついた状態となり、一部に層間剥離が認められ
た。また袋に収納していないものは板紙が圧力媒体の水
を吸収し、板紙の部分で完全に剥離していた。
(b)(a)で用いた合成紙を使用し、ポリエチレン/
合成紙/ポリエチレンおよびポリエチレン/合成紙/ア
ルミ箔/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの
2種類の積層品を作成し、それらを25mm×40mm×60mmの
直方体(第2図A)となるよう成形し、水を55ml充填し
た後、密封して高圧処理を施した。高圧処理は1000,300
0,5000および7000気圧でそれぞれ10分間、20℃で行っ
た。
比較例として、合成紙の代わりに板紙を(310g/m2)を
使用して、同じ構成のものを作成し、容器をポリエチレ
ン袋に収納し、密封して同様の処理を施した。
その結果、合成紙を使用したものは、いずれも、未処理
のものと外観上の差は認められなかった。一方、比較例
では全く、容器の収縮による胴ぶくれと表面平滑性の低
下が認められた。
<発明の効果> 以上のように、本発明によれば、外観の劣化、層間剥
離、容器の変形や胴ぶくれを生じることなく、紙製包装
体を高圧処理することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は高圧処理装置の説明図、第2図A及びBは包装
体の斜視図。 (2)……加圧処理室 (11)……耐圧容器 (12)……加圧用ピストン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填材を含むプラスチックを押出成膜し、
    一軸又は二軸延伸して成る合成紙の片面又は両面に液体
    不透過性皮膜を形成して成る包装材料により内容物を密
    封して成る包装体を、1000気圧以上の液体圧を処理する
    ことを特徴とする高圧処理方法。
JP2013132A 1990-01-23 1990-01-23 高圧処理方法 Expired - Lifetime JPH07114673B2 (ja)

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JPH03219856A JPH03219856A (ja) 1991-09-27
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