JPH07114499B2 - データ符号化方法 - Google Patents

データ符号化方法

Info

Publication number
JPH07114499B2
JPH07114499B2 JP61306416A JP30641686A JPH07114499B2 JP H07114499 B2 JPH07114499 B2 JP H07114499B2 JP 61306416 A JP61306416 A JP 61306416A JP 30641686 A JP30641686 A JP 30641686A JP H07114499 B2 JPH07114499 B2 JP H07114499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
blocks
image
quantization
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61306416A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63283289A (ja
Inventor
伸一郎 宮岡
良一 佐々木
高義 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP61306416A priority Critical patent/JPH07114499B2/ja
Priority to US07/042,366 priority patent/US4947447A/en
Publication of JPS63283289A publication Critical patent/JPS63283289A/ja
Publication of JPH07114499B2 publication Critical patent/JPH07114499B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/40Tree coding, e.g. quadtree, octree

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像データ符号化方法に係り、特に低ビツト
レートでの画像データの蓄積・検索,画像通信システム
や、画像データ,音声データなどの入力信号が概略ある
確率分布に従うものの異常値の発生が問題となるよう
な、画像,音声符号化システムに好適な高能率符号化方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、画像データ符号化方式に関しては、保阪他:静止
画像用符号化方式の比較検討,信学技報IE83−106にあ
るように、予測符号化,直交変換符号化,ベクトル量子
化,ブロツク符号化など種々の方式が知られている。中
でも、特に圧縮性能の高い方式として、直交変換符号化
の一種であるアダプテイブコサイン変換符号化が知られ
ている。
また、従来の量子化方式では、ジエー・マツクス:「歪
最小の量子化」,情報理論に関するアイ・アール・イー
トランザクシヨン(1960年3月)〔J.MAX:“Quantizi
ng for Minimum Distortion"IRE Tr.on Information Th
eory(March,1960)〕が示すように、入力信号に関して
ある確率分布を仮定し、この分布に対し量子化歪(2乗
誤差)が最小となるように量子化レベルを定めていた。
確率分布としては、中心極限定理(任意分布をとるN個
の独立な確率変数の和は、Nが大になるとガウス分布に
近づくという定理)が適用できる状況が多いことから、
ガウス分布が良く用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、圧縮性能が高い方式(直交変換符号
化,ベクトル量子化など)の場合、符号化・復号処理量
が多くなり、ハード化コストが増大する、あるいは、復
号に時間がかかるといつた問題があつた。また、処理や
簡単な方式(予測符号化,ブロツク符号化など)では、
圧縮性能が低下するという問題がある。
特に圧縮性能の高い方式としては、アダプテイブコサイ
ン変換符号化があるが、上記処理量増大の他、復号画像
において、シヤープなラインやエツジ(たとえば、濃淡
画像上の文字,記号)がぼけるという難点があつた。
本発明の目的は、比較的簡単な符号化・復号(特に実用
上問題となるのは復号)処理により、高い圧縮性能を達
成するとともに、シヤープなラインやエツジのボケを回
避できる、画像データの高能率符号化方法を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、画像データを、各ブロツクの符号化・復号
後の歪が許容値以下となるように非等長(大きさの異
る)のブロツクに分割し、ブロツクの分割構造およびブ
ロツクの符号化データを木構造に形成されたデータに符
号化することにより達成される。上記ブロツクの符号化
は、双線形関数による輝度変化の近似と、該双線形関数
の係数の量子化により実現できる。
〔作用〕
非等長ブロツク分割の結果、輝度変化の激しい部分は細
かく、輝度変化の緩かな部分は粗くブロツク分割され
る。濃淡画像は、一般に緩やかな輝度変化をする部分が
多いので、粗くブロツク分割される部分が大半を占める
ことになる。ところで、各ブロツクはそのサイズにかか
わらず4つの双線形関数の係数で符号化されるため、粗
くブロツク分割される部分が増大すると符号化データ量
が少なくなり、圧縮率が向上する。1画素あたりの歪
(平均歪)で考えると、小さなブロツク程大きな平均歪
を持つことになるが、これは人間の視覚特性への適合、
圧縮性能向上の両面で効果がある。木構造に形成された
データは、少ないビツト量でブロツク分割構造を記述で
きるとともに、復号時の処理のオーバーヘツドも少なく
て済む。
また、本発明による2段階の可変長符号化によれば、入
力信号が通常値の範囲にある場合、従来の量子化器と同
じ精度、ビツト数で量子化が行われる。異常値をとつた
場合は、異常値に対し新たに設定された量子化レベルを
用いて量子化が行われるので、異常値に対する量子化誤
差は減少する。異常値に対する量子化コードには、通常
値に対するものよりも長いビツト数が割当てられている
が、異常値の発生頻度は通常値に比べ十分小さいため
(最大数%)、平均量子化ビツト数の増大は無視できる
程度となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例の符号化処理全体のフ
ローチヤートである。処理ブロツク1では、入力画像に
対し前処理を行う。これは、後段の量子化処理における
割当てビツト数削減を狙つたもので、たとえば以下のよ
うに行う。N×Nサイズの入力画像をM×Mサイズのサ
ブ画像に分割し、サブ画像ごとに平均値を計算し、これ
をES(f)とする。ここで、sはサブ画像を示す添字で
ある。該サブ画像に属する画素(i,j)の輝度fijに対
し、次式で差分輝度を求める。
fij′=fij−ES(f) ……(1) 全画集について、各画素の属するサブ画像の平均輝度を
用いて(1)式の計算を行い、前処理を終了する。
第1図、処理ブロツク2では、入力画像をブロツク分割
し、さらにブロツク内の輝度を双線形関数で近似したと
きの係数の分散値を求める。ブロツク分割は、サブ画像
単位で行つても入力画像全体に対して行つてもかまわな
いが、分散値は入力画像全体に対して計算するものとす
る。第2図のフローチヤートに従い、処理ブロツク2の
詳細手順を説明する。第2図のフローチヤートは再帰的
手続きを含んでおり、処理ブロツク13〜16で自分自身を
呼び出す構造になつている。初めに、ブロツクとして入
力画像全体を設定する(ブロツクのサイズおよび座標を
設定する)。処理ブロツク10では、設定ブロツクが最下
位レベルや否かを判定し、最下位レベルであれば処理ブ
ロツク11へ、そうでなければ処理ブロツク13へ進む。こ
こで、最下位レベルとは2×2サイズのブロツクを意味
し、Quad−Tree(4分木)で表現したときの最下位レベ
ルのノードに対応している。処理ブロツク11では、次式
により、2×2サイズのブロツクに対する双線形関数の
係数計算を行う。
ここに、A〜Dは双線形関数の係数であり、f1′〜f4
は、4個の画素の差分輝度(前処理後の輝度)である。
以後、簡単のため差分輝度を単に輝度と呼ぶことにす
る。f′の添字は、4個の画素に対し、第5図に示す順
序で番号付けを行つたものである。2×2サイズのブロ
ツクの輝度変化は、双線形関数で常に歪なく記述できる
が、後に4×4以上のサイズのブロツクの歪を計算する
準備として、第2図の処理ブロツク12で、次式の計算を
行つておく。
F=(f1′)+(f2′)+(f3′)+(f4′)
……(6) ここに、Fは後段の歪計算のための中間的な変数であ
る。処理ブロツク10で、最下位レベルではないと判定さ
れた場合は、処理ブロツク13〜16で、再帰的な呼び出し
が行われる。すなわち、着目ブロツクは第5図に示すよ
うに4分割された後、それぞれの子ブロツクのサイズお
よび座標を引数として、第2図の手続き自身が再び呼び
出される。処理ブロツク17では、4つの子ブロツクが、
リダクシヨンされているか否かの判定を行う。ここで、
リダクシヨンとは、ブロツクがそれ以上細かく分割され
ていないことを意味する。すなわち、単一ブロツクとし
て双線形関数近似したとき、歪が許容値以下になつてい
るということである。4つの子ブロツクが全てリダクシ
ヨンされているとき、これらはさらに大きなブロツクに
統合される可能性がある。そのための計算および判定処
理を処理ブロック18〜20で行う。処理ブロツク18では、
着目ブロツクの双線形関数の係数計算を行う。このと
き、4つの子ブロツクは全てリダクシヨンされており、
それらの双線形関数の係数は処理ブロツク13〜16で既に
計算されているので、画素レベルの計算を行うことな
く、次の漸化式を用いて上記係数計算を行うことができ
る。(第3図のデータフロー参照)。
ここに、A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4は、4つの子ブ
ロツクの双線形関数の係数であり(1〜4の添字が子ブ
ロツクを示す)、αkは、次式で定まるパラメータ
である。
ε=2k ……(12) ここで、kは、着目ブロツクのサイズを2k×2kと表わし
たときの指数部である。(7)〜(10)式は、以下のよ
うな考え方により導出されている。着目ブロツクについ
て、左上隅の画素を原点にとり、右方向をi軸、下方向
をj軸にとつて、双線形関数ijを以下のように定義す
る。
(13)式で、該ブロツク内の輝度を、歪Qが最小となる
ように、すなわち次式を最小とするように近似し、A〜
Dの値を定める。
4つの子ブロツクについても同様の式を構成することが
でき、これらと(13),(14)式の関係から(7)〜
(10)式を導くことができる。なお、(13)式におい
て、A〜Dの係数にαkのパラメータがかかつてい
るのは、A〜Dの各係数の誤差が、(14)式の歪に与え
る影響を等しくするためである。処理ブロツク19では、
次式により歪Qを計算する。
Q=F−A2−B2−C2−D2 ……(15) ここで、Fは、4つの子ブロツクのF1〜F4から次式で計
算されるものである。
F=F1+F2+F3+F4 ……(16) 処理ブロツク20では、(15)式で計算された歪が許容値
以下か否かの判定を行い、許容値以下であれば4つの子
ブロツクは統合されたことになり、第2図のフローチヤ
ートの手続きを終了する(実際には、最上位レベルのブ
ロツク以外の場合は、再帰呼び出しを行つている親ルー
チンに戻ることになる)。処理ブロツク17の判定で子ブ
ロツクのいずれかがリダクシヨンされていない場合、ま
たは処理ブロツク20の判定で着目ブロツクの歪が許容値
以上の場合は、処理ブロツク21で、リダクシヨンされた
子ブロツクに関して、係数分散値更新の計算を行う。2k
×2kサイズのブロツクの係数A〜Dの分散値をσ(A,
k)〜σ(D,k)と記すことにすれば、 となる。ここに、lはブロツクを表わす添字で、Lkは、
2k×2kサイズのブロツクの集合である。また、nkは2k×
2kサイズのブロツク総数である。
σ(A,k)〜σ(D,k)は、実際にはブロツク分割が
終了した時点で求まるものであり、処理ブロツク21で
は、その時点までに分割が確定したブロツクに対し、中
間的な値が計算される。
第2図のフローチヤートに示した処理は、以上述べたよ
うに、再帰的手続きを用いて、2×2サイズのブロツク
から出発し、順次ブロツクを統合していくことによりブ
ロツク分割を行うものである。ブロツク分割構造は、こ
の時点でQuad−Treeデータに符号化することもできる
が、本実施例では、符号化処理は後段にまとめて行うこ
ととし、ここでは、双線形関数の係数分散値だけを出力
するものとする。
次に、再び第1図に戻り、処理ブロツク3の割当てビツ
ト数の計算について説明する。処理ブロツク2で求めた
σ(A,k)〜σ(D,k)に基づき、2k×2kサイズブロ
ツクの係数の量子化ビツト数を、次式で計算する。
ここに、b(X,k):2k×2kサイズのブロツクの係数X
(A〜Dのいずれか)の量子化ビツト数、σ(X,k):
同標準偏差、nk:2k×2kサイズのブロツクの総数、QR:発
生歪、N:画像の一辺の長さ、p:外部パラメータである。
ここで、発生歪QRは次式で定義されるものであり、処理
ブロツク2において計算されているものとする。
ここにQlは、ブロツクlにおいて、双線形関数近似後発
生した歪である。(21)式のビツト割当て式は、以下の
ような考え方により導いている。すなわち、量子化歪が
発生歪の1/p2という条件下で、総符号量が最小となるよ
うにビツト割当て量を決定している。ここでpが、量子
化歪と発生歪の間を関係付ける外部パラメータとなつて
おり、通常は4前後の値を用いれば良い。(21)式第2
項の分母中の(0.25N)は、ゼロによる割算処理の発
生を防ぐため便宜的に付け加えた項である。以上述べた
ビツト割当て計算の結果、第4図に示すようなビツト割
当てテーブルが得られる。第4図の例では、16×16サイ
ズのサブ画像ごとに符号化を行う場合を想定しているの
で、kの最大値は、log216=4となつている。
第1図の処理ブロツク4では、係数を量子化しさらにQu
ad−Tree符号化を行う。処理ブロツク4の詳細を、第6
図のフローチヤートに従い説明する。第6図の処理は、
第2図の処理とかなりの部分共通しており、第6図の処
理ブロツク60〜70では、それぞれ第2図の処理ブロツク
10〜20と同一の処理を行う。異るのが、処理ブロツク71
〜73の符号化処理である。まず、処理ブロツク71では、
ブロツク分割構造をQuad−Treeデータ(QT)に符号化す
る。この様子を第7図に示す。第7図(a)のブロツク
分割構造は、第7図(b)のQuad−Treeで表現される。
ここで4分枝のノードは、左から右に、第5図で順序付
けられたブロツクと対応している。Quad−Treeは、第7
図(c)に示すビツト列36に、deapth first構造で符号
化される。すなわち、第7図(b)のルートノード30か
ら開始し、ノード31,32,33,34,35……という順序で、分
岐ノード(30,31など)は0に、データノード(ブロツ
クに対応:32,33,34,35など)は1に符号化されていく。
処理ブロツク71では、ブロツクが確定するごとに、この
ビツト列の追加更新を行う。処理ブロツク72では、確定
したブロツク(それ以上統合されないブロツク)の総線
形関数の係数を正規化,量子化する。正規化は、2k×2k
サイズのブロツクの係数X(A〜Dのいずれか)に対
し、次式で行う。
ここに▲X ▼は、ブロツクlの係数Xの正規化後の
値である。量子化は、たとえば正規分布に対するMAX量
子化器(有本:信号・画像のデイジタル処理,pp.86−8
9,産業図書出版社(昭55))を用いれば良い。各係数の
正規化された値が、第1図、処理ブロツク3で求めた割
当てビツト数で量子化される。量子化データは、処理ブ
ロツク73で、Quad−Treeデータ(QT)に対応付けられた
データ列として符号化される。この様子を、第7図
(c)のデータ列37に示す。ただし、第7図(c)で
は、A〜Dの量子化データをまとめて単にxと記し、QT
36との対応付けだけが分るようにしている。
以上で、第1図の符号化処理についての説明を終り、次
に、第8図に従い復号処理の実施例について説明する。
第8図のフローチヤートも、第2図,第6図と同様、再
帰的な構成になつている。処理ブロツク80では、符号化
データのうちQTから1ビツトを切出す。処理ブロツク81
では、それが1(データノード)か、0(分岐ノード)
かの判定を行い、1であればブロツク内輝度の略号の処
理を行う。まず。処理ブロツク82で、係数データ列から
対応する係数データを切出し、処理ブロツク83,84でそ
れぞれ、逆量子化,逆正規化を行う。処理ブロツク85で
は、復元された係数データA〜Dを(13)式に代入した
後、ブロツク内の全画素の輝度を該双線形関数を用いて
復号する。処理ブロツク81の判定の結果、ビツト値が0
(分岐ノード)の場合は、処理ブロツク86〜89で再帰的
処理が行われる。処理ブロツク86〜89は、それぞれ該分
岐ノードの4つの子ノードに対応する、4つの子ブロツ
クを復号することになる。
第9図には、本実施例の装置構成図を示す。第9図
(a)は符号化装置であり、画像バツフア90,符号化器9
1,符号バツフア92,記憶装置93により構成される。入力
画像は、サブ画像単位で画像バツフア90にロードされ、
符号化器92により符号データ(第7図(c)のデータ列
36,37)に変換される。符号データは、符号バツフア92
に一たん格納された後、記憶装置93に蓄積される。第9
図(b)は、復号装置の構成図である。復号装置は、記
憶装置94,符号バツフア95,復号器96,デイスプレイ97よ
り成る。符号データは、サブ画像単位で符号バツフア95
にロードされ、復号器96でで復号の後、デイスプレイ97
に表示される。本装置構成では、画像データの蓄積を例
にとり説明したが、記憶装置93,94の代りに伝送装置を
設ければ、画像データ伝送用の装置構成となる。符号化
器,復号器は専用ハードウエアで実現することもできる
し、また、作業用バツフアを備えた汎用プロセツサで構
成することもできる。後者の場合、第1図,第2図,第
6図,第8図で与えた処理手順がプログラム化され用い
られることになる。なお、本構成例では、バツフア容量
減少のためサブ画像単位の符号化、復号について説明し
たが、入力画像を一括して符号化,復号することも可能
である。
本実施例によれば、符号化処理の際の双線形関数の係数
計算,歪計算に漸化式を利用できるので、画素レベルの
計算は一回で済み、符号化の高速化が図れる。
つぎに、本発明の第2の実施例を第10〜13図により説明
する。量子化器は、第10図(a)に示すように、正規化
部102,量子化レベル判定部103,コード化部104により構
成される。
正規化部102では、入力信号101を共通の量子化テーブル
を用いて量子化できるように正規化する。入力信号値を
fとしたとき、その正規化値fNは、次式で計算される。
ここで、p(f)は、fの確率密度関数、σは標準偏差
であり、事前に計算されているものとする。fの平均は
0と仮定している。
量子化レベル判定部103では、正規化信号fNの量子化レ
ベルを判定し、コード化部104で該量子化レベルのコー
ド化を行う。以下では、第11図,第12図により、量子化
レベルおよびレベルコードの設定法について従来方式の
難点を明らかにした後、本実施例による解決策について
述べる。
第11図(a)にガウス分布の形状を示すが、従来の方式
では、該分布に対し平均量子化誤差が最小となるように
量子化レベル、レベル判定用のしきい値を計算してい
た。この結果得られる量子化レベルLi、しきい値Tiを、
3bit量子化器の場合を例にとつて、第12図(a)の数直
線112上に示す。ただし、ガウス分布は原点に関し対称
なので正の側4レベルのみを示している。なお、数直線
111上には、数直線112と対応をとり正規化され標準偏差
値を示している。量子化レベルの判定は、しきい値Ti
用いて以下のように行われる。
TifN<Ti+1のときfQ=Li(i=1,2,3) T4fN のときfQ=L4 ここに、fQはfNの量子化レベルである。この場合、レベ
ルコードには第12図(b)に示すような固定長3bitが用
いられる。なお第12図(b)において、先頭ビツトsは
正負を指示するサインビツトである。以上述べたよう
に、従来の方式では、入力信号の分布がガウス分布のと
きは平均誤差が最小となるような量子化が行えるが、異
常値の発生頻度が増大した場合、たとえば入力信号の分
布が第11図(b)に示すように変形された場合、量子化
誤差が増大する。その理由は、 fNT4 となる信号の発生頻度が増大するにもかかわらず該信号
値が全てレベルL4に量子化されるためである。
本実施例では、この問題を以下のように解決している。
第12図の例において、fNT4のある範囲に対し一様分布
を仮定し、第13図(a)に示すように、3個のしきい値
T5,T6,T7および3個の量子化レベルL5,L6,L7を新たに設
定する。すなわち、量子化レベル間の間隔が、等間隔 ΔL=L4−L3 となるようにレベル値L5,L6,L7を定め、しきい値Tiとなるように定めるものとする。このような量子化レベ
ル,しきい値の設定により、fNT4となる信号の発生頻
度が増大した場合も、fNT4の範囲に対し4個の量子化
レベルを用いることができるので量子化誤差の増大を防
ぐことができる。コード化は、第13図(b)に示すよう
に、2段階の可変長符号化により行う。量子化レベルL3
までは、従来例と同様3ビツトでコード化し、L4〜L
7は、5ビツトでコード化するととする。第13図(b)
において、コードS11は、3ビツトコードから5ビツト
コードへの切換え信号とみなすことができ、復号時の切
換え判定に用いられる。
以上の方式を一般的に述べると、以下のようにまとめら
れる。従来例のkビツト量子化器は、2k個の量子化レベ
ル(正負両方向考慮して)を持つが、これに対し、前述
の手順で、(2k−2)個の量子化レベルを新たに設定
し、合計(2k−1)×2個の量子化レベルを持たせるよ
うにする。このうち、原点側(2k−2)個をkビツト
で、残り2k個を(2k−1)ビツトでコード化する。(2k
−1)ビツトのコード化においては、上位kビツトがサ
インビツトおよびコード長の変更を指示するビツトであ
り、下位(k−1)ビツトが、正負いずれかの側の2k-1
個の量子化レベルを指示することとなる。
第10図(b)により、逆量子化について説明する。逆量
子化器は、コード長判定部107,デコード部108,逆正規化
部109により構成される。コード長判定部107では、量子
化コード入力6のkビツト分を読み込み、これが異常値
を指示するビツト列(たとえばS11……1)か否かを判
定し、そうである場合は、量子化コード106の後続の
(k−1)ビツトを読み込む。デコード部108では、通
常値に対応するkビツトコードあるいは、異常値に対応
する(2k−1)ビツトコードをコードテーブルを用いて
デコードし、正規化された出力値を得る。逆正規化部10
9では、次の逆正規化処理 f′=σ・fN′ を行い、出力信号f′(第1図(b)の110)を得る。
ここに、fN′は逆正規化前のデコード値である。
本実施例によれば、異常値対応の量子化レベルを追加し
て得られる(2k−1)×2個の量子化レベルを、平均ビ
ツト数を =(1−p)×k+p×(2k−1) =k+p(k−1) で符号化できる。pは、異常値の発生確率である。この
値を0.05と仮定すると、 =1.05k−0.05 となり、従来例のビツト数kに対し、ほとんど無視でき
る程度の符号長の増加で、異常値対応の量子化レベルを
追加設定することが可能となる。
本実施例では、異常値の分布に関し一様分布を仮定した
が、ラプラス分布,コーシー分布等を仮定することも可
能であることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、輝度変化の状況に応じてブロツクの分
割形態を可変化し、画像上で大半を占める緩やかに変化
する領域を粗くブロツク分割して少ない符号量で符号化
できるので、圧縮性能が向上するという効果がある。ま
た、急峻なラインやエツジの部分に対しては細かくブロ
ツク分割してその形状を忠実に保存するものの、大きな
歪を許して量子化ビツト数を削減しているので、符号量
をさ程向上させることなく、上記ラインやエツジのボケ
を防ぐという効果がある。従来方式の中で圧縮性能の高
いアダプテイブコサイン変換方式と比較した場合、復号
画像のSN比は同一圧縮率のとき0〜3dB程度(画像によ
つて異る)向上し、上記ラインやエツジのボケも少な
い。
特に、ブロック内の輝度分布の近似に双線形関数を採用
したことにより、ブロックの統合後の符号化データは統
合前の各ブロックのデータから漸化式により直接求めら
れるので、符号化,復号処理時間が短くて済む。特に実
用上問題となる復号処理時間に関しては、512×512サイ
ズの画像に対するシミユレーシヨンの結果、アダプテイ
ブコサイン変換方式の1/10程度となるという結果が得ら
れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の符号化処理全体のフロ
ーチヤート、第2図は第1図処理ブロツク2の詳細フロ
ーチヤート、第3図は漸化式による係数計算のデータフ
ロー図、第4図はビツト割当てテーブルの構成図、第5
図はブロツクの順序付説明図、第6図は第1図処理ブロ
ツク4の詳細フローチヤート、第7図(a)はブロツク
分割図、(b)は(a)の分割図に対応するQuad−Tre
e、(c)は(a)のQuad−Treeの符号化データ列、第
8図は、復号処理のフローチヤート、第9図(a),
(b)はそれぞれ、符号化装置,復号装置構成例、第10
図(a),(b)は、それぞれ、本発明の第2の実施例
の量子化器、逆量子化器構成図、第11図(a),(b)
は、それぞれ、ガウス分布、およびその変形例の確率密
度関数のグラフ、第12図(a),(b)は、それぞれ、
従来例の量子化レベルの数直線上の表現およびそのコー
ドテーブル、第13図(a),(b)は、それぞれ、本実
施例の量子化レベルの数直線上の表現およびそのコード
テーブルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ)圧縮符号化の対象である画像を複数の
    ブロックに分割すること、 ロ)上記複数のブロックの各々について、量子化した係
    数を有する双線形関数を用いてブロック内の輝度分布を
    近似すること、 ハ)上記複数のブロックの各々について、近似により得
    られる近似画像と本の画像との各画素の輝度の差を算出
    して近似により発生する歪の総和を算出し、該歪の総和
    は定められた値を超えるか否か判定すること、 ニ)上記歪の総和が定められた値を超えない4つのブロ
    ックが隣接して集合し、上位レベルのブロックを形成す
    る場合には、該4つのブロックを近似するそれぞれの双
    線形関数の係数を用いて上位レベルに統合したブロック
    の画像を近似する双線形関数の係数を求めること、 ホ)定められた最上位レベルのブロックに向けて上記
    ハ)の判定と、上記ニ)の統合したブロックの画像を近
    似する双線形関数の係数の算出とを繰り返し、その結果
    得られる双線形関数の係数列を木構造に形成された符号
    化データとすること、 の各処理手順を含むことを特徴とするデータ符号化方
    法。
JP61306416A 1986-04-24 1986-12-24 データ符号化方法 Expired - Lifetime JPH07114499B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61306416A JPH07114499B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 データ符号化方法
US07/042,366 US4947447A (en) 1986-04-24 1987-04-24 Method for data coding

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61306416A JPH07114499B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 データ符号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63283289A JPS63283289A (ja) 1988-11-21
JPH07114499B2 true JPH07114499B2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=17956757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61306416A Expired - Lifetime JPH07114499B2 (ja) 1986-04-24 1986-12-24 データ符号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07114499B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8694722B2 (en) 2001-09-28 2014-04-08 Micron Technology, Inc. Memory systems
US9213606B2 (en) 2002-02-22 2015-12-15 Micron Technology, Inc. Image rescue

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3152394B2 (ja) * 1988-12-13 2001-04-03 株式会社東芝 画像符号化方式
JPH03178286A (ja) * 1989-12-06 1991-08-02 Toshiba Corp 適応化符号化方式
JP2908208B2 (ja) * 1993-11-26 1999-06-21 日本電気株式会社 画像データ圧縮方法および画像データ伸長方法
US7706905B2 (en) 2005-07-29 2010-04-27 Lg Electronics Inc. Method for processing audio signal

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3422227A (en) * 1965-09-30 1969-01-14 Bell Telephone Labor Inc Dual code differential encoding scheme for video signals
JPS5761232A (en) * 1980-09-30 1982-04-13 Matsushita Electric Works Ltd Overcurrent protecting device
JPS60191566A (ja) * 1984-03-13 1985-09-30 Mitsubishi Electric Corp 適応型木探索ベクトル量子化符号化器
JPS63109681A (ja) * 1986-10-28 1988-05-14 Konica Corp 画像処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3422227A (en) * 1965-09-30 1969-01-14 Bell Telephone Labor Inc Dual code differential encoding scheme for video signals
JPS5761232A (en) * 1980-09-30 1982-04-13 Matsushita Electric Works Ltd Overcurrent protecting device
JPS60191566A (ja) * 1984-03-13 1985-09-30 Mitsubishi Electric Corp 適応型木探索ベクトル量子化符号化器
JPS63109681A (ja) * 1986-10-28 1988-05-14 Konica Corp 画像処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8694722B2 (en) 2001-09-28 2014-04-08 Micron Technology, Inc. Memory systems
US9489301B2 (en) 2001-09-28 2016-11-08 Micron Technology, Inc. Memory systems
US9213606B2 (en) 2002-02-22 2015-12-15 Micron Technology, Inc. Image rescue

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63283289A (ja) 1988-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4831659A (en) Method for image data coding
US4947447A (en) Method for data coding
JP4085116B2 (ja) ブロック単位での画像データの圧縮及び圧縮解除
US20030103573A1 (en) Method and apparatus for encoding and decoding data
US5714950A (en) System for variable-length-coding and variable-length-decoding digitaldata
JP3967405B2 (ja) 画像信号の符号化方法
CN109842803B (zh) 一种图像压缩的方法及装置
JPH0937271A (ja) 画像圧縮方法
US5719961A (en) Adaptive technique for encoder and decoder signal transformation
US6118900A (en) Image coding device and image decoding device for use with image disassembly
CN112995662B (zh) 一种点云的属性熵编码和熵解码的方法及设备
JP2530090B2 (ja) 映像信号符号化装置
JPH07114499B2 (ja) データ符号化方法
Langdon Jr et al. Experiments in lossless and virtually lossless image compression algorithms
US20220392117A1 (en) Data compression and decompression system and method thereof
JP3562661B2 (ja) 画像信号符号化方法及び画像信号復号方法
CN113489980B (zh) 一种点云属性变换系数的熵编码和熵解码的方法及设备
JPH08279764A (ja) 符号化レートを表す出力信号の生成方法とその装置
JP3363915B2 (ja) 高能率符号化方式
JPH01129589A (ja) 画像符号化方式
JP2862022B2 (ja) 画像符号化方式
Koc et al. Gradient adjusted predictor with pseudo-distance technique for lossless compression of color-mapped images
JPH07123276A (ja) 画像信号のデジタル圧縮符号化方法
JP2939869B2 (ja) 画像符号化装置および画像復号装置
JPH0666948B2 (ja) フレーム間ベクトル量子化符号化復号化装置