JPH07114418A - 弁リフト範囲自動調節機構付き減圧弁 - Google Patents

弁リフト範囲自動調節機構付き減圧弁

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JPH07114418A
JPH07114418A JP25852793A JP25852793A JPH07114418A JP H07114418 A JPH07114418 A JP H07114418A JP 25852793 A JP25852793 A JP 25852793A JP 25852793 A JP25852793 A JP 25852793A JP H07114418 A JPH07114418 A JP H07114418A
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valve
pilot
pressure
control
pressure reducing
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JP25852793A
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Susumu Nakagawa
進 中川
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Fushiman Co Ltd
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Fushiman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1系統の配管中に1台の減圧弁を使用するの
みで、所要の減圧制御と温度・流量等制御との2種類の
自動制御を重合して操作可能にする。 【構成】 主弁体13の最大リフトを規制するストッパ
機構22,31と、該ストッパ機構を主弁体のリフト方
向に進退作動させて規制位置に移動する駆動手段34
と、主弁体側,又はストッパ機構側に、該主弁体のフル
ストローク分に対応するたわみを圧縮吸収し得る圧縮バ
ネ19を内蔵したパイロット弁体34aを、ストッパ機
構側,又は主弁体側に、該パイロット弁体に対応されて
2次側流路からダイヤフラム機構14への流路を開閉す
るパイロット弁座を夫々に設けたリフト制御パイロット
機構70と、駆動手段34によって移動されたストッパ
機構の規制位置を検出する位置検出手段37と、位置検
出手段で検出した位置信号により、駆動手段を制御駆動
して主弁体の最大リフトを設定すると共に、負荷側から
の温度・流量等の制御信号に対応して前記規制位置を調
整する自動制御装置38とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁リフト範囲自動調節
機構付き減圧弁に関し、さらに詳しくは、機械的に作動
する減圧弁機構に弁体の最大リフトを電動モータで自動
調節する作動機構を付加して構成し、加圧された制御流
体の減圧制御を第1の制御とし、併せて、例えば、温度
・流量等制御を第2の制御とする複数種類の自動制御を
重合して操作可能にした電動式の弁リフト範囲自動調節
機構付き減圧弁に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、制御対象の加圧された流体圧
力によって機械的且つ自動的に減圧調整を行うようにし
た減圧弁は、所謂,自力弁とも呼ばれて、弁構造,並び
にその開閉機構自体が比較的単純な構成であって、しか
も、その他の加圧空気とか電力等の補助動力源が一切不
要であり、負荷変動に対する応答時間が短いという優れ
た特長を有している。従って、万一の停電等で動力源が
失われた場合とか、負荷変動が激しい場合等にあって
も、自身の無動力性,迅速な応答性のために、本来の減
圧機能が失われたり、応答遅れに伴って2次側に高圧の
流体圧力が印加されるという危険性もない。
【0003】又、一方で、制御流体の圧力とか温度等を
精密に自動制御する際は、前記自力弁の場合とは全く異
なって、加圧空気とか電力等の補助動力源を必要とする
他力弁が使用される。即ち、このような場合には、通
常、電子式等の自動制御装置からの制御信号により、減
速機のギア機構を介して増力された電動モータの回転駆
動で弁を全開,全閉,若しくは所要の開度に調整し得る
電動弁が使用される。
【0004】そして、実際の計装においては、これらの
自力弁と他力弁とを組み合わせて使用する場合が殆んど
である。即ち、例えば、熱媒を蒸気に求めた空気調和機
における自動温度制御の場合を例にとると、ボイラーで
発生された高圧力の蒸気は、通常の場合,装置末端の加
熱コイルの耐圧性が低いことから、該高圧力の蒸気を減
圧弁によって安全な低圧力にまで一旦,減圧した後に、
電子式等の自動温度制御装置からの制御信号により、電
動弁を自動的に開度調整させて空気調和対象の温度を自
動制御するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た空気調和機における自動温度制御操作の場合には、蒸
気圧を所要値まで自動的に減圧制御する減圧弁,並びに
温度を所要値に自動的に温度制御する電動弁の夫々につ
いて、その何れもが単機能の自動制御弁として作用する
ことから、必然的に同一の1系統による配管中に減圧制
御と温度制御とのための各別による2台の自動制御弁が
必要になる。
【0006】つまり、実際の配管施工においては、例え
ば、図5に示されているように、ボイラー111から空
気調和機112への蒸気供給のための1系統の配管11
3中にあって、2台の自動制御弁,つまり、ここでは、
ボイラー111側に設けられる減圧弁114と、空気調
和機112側に設けられて、該空気調和機112におけ
る温度センサ112aの温度検出信号に対応した電子式
温度制御装置116からの制御信号で自動的に開閉制御
される電動弁115との配設に付随して、これらの減圧
弁114及び電動弁115の前流側と後流側とに対し
て、夫々に1対づつの閉止弁114a,114b及び1
15a,115bを必要とするほか、該各弁114,1
15の点検,修理等の保守作業に備えるために、ここで
も夫々に閉止弁114d,115dをもつバイパス配管
114c,115cを必要としており、このような装置
構成では、配管機材の必要個数の点,配管作業に要する
労力の点,それに配管スペースの点等において、夫々に
大きな負担を強いられることになるものであった。尚、
同図5中で、117,118,及び119は、ボイラー
111側,減圧弁114と電動弁115間,及び空気調
和機112側の各管路中に介入されて、管路内を流動す
る蒸気圧の圧力計である。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
弁開度調整のための補助動力が不要で制御流体の流体エ
ネルギーによってのみ作動する減圧弁に対して、該減圧
弁の主弁体における弁開閉操作の最大リフト(ストロー
ク)を電動モータ等の駆動手段によって調整する機構を
付加して用い、1系統の配管中に1台の減圧弁を使用す
るのみで、所要の減圧制御と、例えば、温度・流量等制
御との2種類の自動制御を重合して操作し得るようにす
ると共に、併せて、主弁体に加えられる制御流体圧力の
影響が、駆動手段による最大リフト調整のための操作に
及ぼされないようにした,この種の電動式の弁リフト範
囲自動調節機構付き減圧弁を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る弁リフト範囲自動調節機構付き減圧弁
は、弁開閉操作部のダイヤフラム(若しくは、ベローズ
等)機構,又はピストン機構等の流体圧作動機構で制御
駆動される主弁体に連繋して、電動モータ等の駆動手段
により、緩衝作用性をもつリフト制御パイロット機構を
介することで、所要の適正な減圧値,並びに、該減圧値
に加えた所要の温度・流量値等に対応して、主弁体の最
大リフトを全開から全閉の間で任意に規制設定できるよ
うにしたものである。
【0009】ここで、前記緩衝作用性をもつリフト制御
パイロット機構は、パイロット作動式減圧弁の構成にお
いて、ストッパ機構に対応して設けられ、主弁体が開弁
方向に作動されたときにストッパ機構に当接することに
より、該主弁体を駆動するダイヤフラム室(若しくは、
ベローズ室等),又はシリンダ室の制御圧力につき、そ
れ以上の開弁をなし得ないように、該ダイヤフラム室
(若しくは、ベローズ室等)内,又はシリンダ室内への
制御流体の流入,流出を自動的に調節可能にすると共
に、主弁体に加えられる流体圧力による推力の影響が、
該主弁体の最大リフトを設定する電動モータ等の駆動手
段の推力に及ぼされることのないように、これらの流体
圧力による推力との間を切離すため、大出力モータを装
備する必要がなく、小出力モータであっても、主弁体の
最大リフト範囲の設定を正確に制御する。
【0010】引続き、前記減圧弁における緩衝作用性を
もつリフト制御パイロット機構の詳細について述べる
と、次の通りである。 (a) 弁体を開弁駆動するダイヤフラム機構,又はピスト
ン機構等の流体圧作動機構での制御流体圧力を導入する
ダイヤフラム室又はシリンダ室等の流体圧作動室と主弁
体の1次側とを、減圧パイロット弁又は小面積の流体通
過部をもつ絞り弁を経て連通させ、(b) 前記主弁体の主
弁軸上端,又は該主弁軸上端のピストン上面と、これに
対向する調整軸との間に、1対のリフト制御パイロット
弁体及びリフト制御パイロット弁座を該弁体のフルスト
ローク分のたわみを圧縮吸収し得る圧縮バネを介して相
互に当接させると共に、該調整軸に接続した電動モータ
により任意に所望位置へ移動可能にさせてあり、(c)
又、前記流体圧作動室と主弁体の1次側とが、前記減圧
パイロット弁を経由して連通する場合には、リフト制御
パイロット弁体の開口部から流入するダイヤフラム室又
はシリンダー室内での制御流体を、該主弁体の2次側に
対して前記小面積の流体通過部をもつ絞り弁を経由して
流出させるようにし、(d) 一方、前記流体圧作動室と主
弁体の1次側とが、前記小面積の流体通過部をもつ絞り
弁を経由して連通する場合には、リフト制御パイロット
弁体の開口部から流入する流体圧作動室内の制御流体
を、該主弁体の2次側に前記減圧パイロット弁を経由し
て流出させるようにし、(e) 更に、前記1対のリフト制
御パイロット弁体及びリフト制御パイロット弁座に関連
される調整軸にポテンショメータを配設させ、該リフト
制御パイロット弁体及びリフト制御パイロット弁座の位
置設定と位置検出,ひいては、主弁体の最大リフトの設
定と検出とをなし得るようにする。
【0011】即ち、本発明は、制御流体発生源からの1
次側流路と負荷側への2次側流路間に設けられる主弁
座,及び該主弁座に対してリフト可能にされ、常時閉弁
方向へ加圧される主弁体を有し、1次側流路に導入する
加圧された制御流体を弁開度対応に減圧して2次側流路
に導出する主減圧弁部と、前記1次側流路に一定開度に
設定された絞り弁を介して連通させると共に、前記2次
側流路に所定減圧値に設定されたパイロット減圧弁を介
して連通させるか、乃至は、前記1次側流路に所定減圧
値に設定され、且つ前記2次側流路の制御流体圧で制御
されるパイロット減圧弁を介して連通させると共に、前
記2次側流路に一定開度に設定された絞り弁を介して連
通させ、前記絞り弁或はパイロット減圧弁を経て流入す
る制御流体と、前記パイロット減圧弁或は絞り弁を経て
流出する制御流体との差によって得られる制御流体圧に
より、前記主弁体を閉弁方向へ機械的且つ自動的に制御
作動させるダイヤフラム機構又はピストン機構とを少な
くとも設けて構成する減圧弁において、前記主弁体の最
大リフトを規制するストッパ機構と、該ストッパ機構を
主弁体のリフト方向に進退作動させて規制位置に移動す
る駆動手段と、前記主弁体側,又はストッパ機構側に、
該主弁体のフルストローク分に対応するたわみを圧縮吸
収し得る圧縮バネを内蔵したパイロット弁体を、前記ス
トッパ機構側,又は主弁体側に、該パイロット弁体に対
応されて前記2次側流路から前記ダイヤフラム機構,又
はピストン機構への流路を開閉するパイロット弁座を夫
々に設けたリフト制御パイロット機構と、前記駆動手段
によって移動されたストッパ機構の規制位置を検出する
位置検出手段と、該位置検出手段で検出した位置信号に
より、前記駆動手段を制御駆動して前記主弁体の最大リ
フトを設定すると共に、前記負荷側からの温度・流量等
の制御信号に対応して前記規制位置を調整する自動制御
装置とを備え、前記制御流体の減圧制御に合わせて、同
時に前記負荷側での温度・流量等制御をなし得るように
したことを特徴とする弁リフト範囲自動調節機構付き減
圧弁である。
【0012】
【作用】従って、本発明によれば、負荷側での必要量の
変化に対応して減圧された制御流体圧力が増減すると、
該減圧された2次側の制御流体圧力に対応して作動する
ダイヤフラム機構,又はピストン機構により、主弁軸を
介して主弁座に対する主弁体の弁開度が自動調整され、
該弁開度が常時,予め設定した減圧値に維持される。
又、同時に、負荷側での温度・流量等の制御信号に対応
して、自動制御装置により、駆動手段を介してストッパ
機構を作動させ、主弁体の最大リフトを規制する。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る弁リフト範囲自動調節機
構付き減圧弁の第1,第2の各実施例につき、図1乃至
図4を参照して詳細に説明する。尚、本各実施例におい
ては、説明を簡略化するために、取扱う制御流体が非圧
縮性の水等であるものとし、又、主弁部(減圧弁部)の
構成がダイヤフラム構造(第1実施例該当)及びピスト
ン構造(第2実施例該当)であるものとし、更にリフト
制御パイロット機構(リフト制御パイロット弁体とリフ
ト制御パイロット弁座との組合せ)が主弁体側(第1実
施例該当)及びポテンショメータを有する調整軸側(第
2実施例該当)であるものとする。
【0014】第1実施例.図1及び図2は、本発明の第
1実施例を適用した弁リフト範囲自動調節機構付き減圧
弁の概要構成及び作用を示す夫々に縦断面図である。本
第1実施例による減圧弁は、減圧弁部がパイロット作動
式にされると共に、調整軸側のストッパ機構に対応し
て、主弁部側に緩衝作用性をもつリフト制御パイロット
機構を備える弁構成の場合の一例である。
【0015】即ち、これらの図1,及び図2の第1実施
例構成において、10は、主体となる減圧弁を示し、1
1は、1次側流路11a,及び2次側流路11bを夫々
に有する本体部材としての弁箱部材、12は、前記1次
側流路11aと2次側流路11bとを区分する主弁座、
13は、ダイヤフラム14を保持して主弁軸15に固定
された主弁体である。16は、前記弁箱部材11の上部
に取り付けられてダイヤフラム14の周縁部を押止する
と共に、内部に該ダイヤフラム14によって区分される
ダイヤフラム室17を形成した保持部材、18は、前記
弁箱部材11内の下部ガイド部11cとの間で前記主弁
軸15を上下弁軸方向へ作動可能にガイドする上部ガイ
ド部であって、連通孔18aを有しており、19は、前
記主弁座12に対して主弁体13を常時圧接させる方向
に加圧する圧縮バネである。
【0016】20は、前記保持部材16の上部に固定さ
れて内部にシリンダ孔21を形成したシリンダ筒部材を
示し、22は、前記主弁軸15の上端鍔部15aに対し
て、内蔵する圧縮バネ23,ここでは、前記主弁体13
のフルストローク分のたわみを圧縮吸収できる圧縮バネ
23を介して一定ストローク相当分だけ弁軸方向へ摺動
可能なように嵌挿され、且つ上端面相当部に弁体パッキ
ン22aを装備させたリフト制御パイロット弁体であ
り、次に述べるストッパ機構としてのリフト制御パイロ
ット弁座31との間で緩衝作用性をもつリフト制御パイ
ロット機構を構成する。
【0017】又、30は、電動式の弁リフト範囲自動調
節機構を示している。31は、前記シリンダ筒部材20
のシリンダ孔21内に上下弁軸方向へ向けて位置調整自
在に配置され、上部側にシリンダ室21aを形成するピ
ストン状をしたストッパ機構としてのリフト制御パイロ
ット弁座であって、前記リフト制御パイロット弁体22
の弁全開リフト範囲を規制する。そして、該リフト制御
パイロット弁座31には、弁孔31aが形成され、該弁
孔31aによって、前記上部ガイド部18の通孔18a
を通すことで、前記シリンダ室21aを前記ダイヤフラ
ム室17に連通させており、該弁孔31aの下面開口突
出端縁を前記リフト制御パイロット弁体22の上端部弁
体パッキン22aに対向させ、その着座閉弁によって、
該シリンダ室21aとダイヤフラム室17間の連通を閉
じる。32は、前記リフト制御パイロット弁座31か
ら、前記シリンダ筒部材20を通して上方外部に延長さ
れ、且つ延長部上にスパイラル・ギア33を形成した調
整軸、34は、駆動手段としてのドライバ回路35を介
して回転駆動される正,逆回転可能な電動モータであ
り、36は、該電動モータ34の回転出力軸上に設けら
れて前記スパイラル・ギア33に噛合されるウォームネ
ジを示し、この場合は、電動モータ34により、これら
のスパイラル・ギア33,ウォームネジ36を介して前
記リフト制御パイロット弁座31を上下弁軸方向へ移動
させて位置設定し、これによって前記弁リフト範囲を所
要範囲内に調整し得る。そして、ここでは、前記主弁軸
15と前記ストッパ機構としてのリフト制御パイロット
弁体31との間に、該主弁軸15上での前記リフト制御
パイロット弁体22からなるリフト制御パイロット機構
が介在されており、該リフト制御パイロット弁体22が
内蔵する圧縮バネ23によって緩衝作用性を有するため
に、主弁体13に加えられる流体圧による影響が、電動
モータ34の駆動力,ひいては、該電動モータ34によ
る弁リフト範囲の調整作動に及ぼされることがなく、敢
て該駆動力をパワーアップする必要はない。37は、前
記調整軸32に設けられて、前記リフト制御パイロット
弁座31で規制された弁全開リフトを電気的に検出する
ポテンショメータ、38は、制御流体を供給する負荷側
102からの温度・流量等の検出センサ39によって検
出された制御信号に対応することで、前記ドライバ回路
35,及び電動モータ34を経て前記リフト制御パイロ
ット弁座31の位置設定,ひいては、前記リフト制御パ
イロット弁体22を介した主弁軸15の弁リフト範囲規
制のための位置設定を行う自動制御装置であって、これ
らのポテンショメータ37,自動制御装置38間で、該
主弁軸15の弁リフト範囲を予め所要範囲に設定する。
【0018】更に、41は、前記1次側流路11aとダ
イヤフラム室17との間の連通路42上に介在されて、
弁開口度を所要の一定値に設定した絞り弁、43は、前
記2次側流路11bとシリンダ室21aとの間の連通路
44上に介在されて、パイロット弁体43aと、パイロ
トダイヤフラム室43b,及びパイロトダイヤフラム4
3cと、パイロット減圧量調整圧縮バネ43d,及び該
パイロット減圧量調整圧縮バネ43dを所要の減圧値に
設定するバネ圧調整ネジ43eとを備えたパイロット減
圧弁である。
【0019】そして、本第1実施例による弁リフト範囲
自動調節機構30付きの減圧弁10は、例えば、図4に
示されているように、制御流体発生源(ボイラー等)1
01から負荷側(空気調和機等)102への加圧された
制御流体を供給するための1系統の配管103中にあっ
て、前流側と後流側とに閉止弁10a,10bを設けて
配設されると共に、点検,修理等の保守作業に備えて、
閉止弁10dをもつバイパス配管10cを設けて使用
し、制御流体発生源101との間の前流側,及び負荷側
102との間の後流側には、使用上の利便等のため、夫
々に圧力計104,105等を設ける。
【0020】而して、上記第1実施例による装置構成の
場合、制御流体の減圧制御,及びこれに合わせた温度・
流量等制御は、以下のように行われる。ここで、図1
は、本第1実施例の弁リフト範囲自動調節機構付き減圧
弁におけるリフト制御パイロット機構の弁体,弁座間が
開いた作用状態を、同図2は、該弁体,弁座間が閉じた
作用状態を夫々に示している。
【0021】即ち、本第1実施例装置の減圧弁10で
は、先ず、ポテンショメータ37と自動制御装置38と
の間で、弁リフト範囲自動調節機構30のリフト制御パ
イロット弁座31における弁全開リフトを選択すると共
に、パイロット減圧量調整圧縮バネ43dを所要設定圧
に調整した上で、電源投入により、該弁リフト範囲が自
動的に設定され、且つ負荷側102の温度・流量等の検
出センサ39からのセンサ信号が、常時,自動制御装置
38に入力され得る状態,つまり、ここでは図1に示す
状態になる。
【0022】而して、このように前記弁リフト範囲が設
定され、且つ温度・流量等の検出センサ39からのセン
サ信号が常時,自動制御装置38に入力された状態にお
いて、減圧弁10の1次側流路11aから流入する加圧
された制御流体は、主弁座12に対する主弁体13の設
定された弁開度対応の隙間を通って2次側流路11bへ
流出する。この際、該2次側流路11bの制御流体は、
連通路44を経て予め所要の減圧量に設定されたパイロ
ット減圧弁43のパイロットダイヤフラム室43b内に
導入され、パイロットダイヤフラム43cを介して、前
記予め所定圧に設定されたパイロット減圧量調整圧縮バ
ネ43dを圧縮する方向に作用し、該パイロット減圧量
調整圧縮バネ43dの弾圧力と平衡するまでパイロット
弁体43aの弁開度を自動的に調整しており、且つ該パ
イロット減圧弁43を経た後の制御流体は、該弁開度対
応に減圧されてシリンダ室21a内に流入される。一
方、1次側流路11aの制御流体は、連通路42から予
め所要の一定値による弁開度に設定された絞り弁41を
経て、ダイヤフラム室17,ひいては弁孔31aを通っ
てシリンダ室21a内に至り、更に、前記パイロット減
圧弁43のパイロットダイヤフラム室43b内に導入さ
れ、且つ前記連通路44より2次側流路11b内に流出
する。
【0023】このために、前記減圧弁10でのダイヤフ
ラム室17内に対しては、絞り弁41を経て流入する制
御流体の圧力と、パイロット減圧弁43を経て流出する
制御流体の圧力との差圧対応の圧力が作用するが、これ
らの各弁のうち,前記絞り弁41が一定の弁開度に設定
されているから、該ダイヤフラム室17内の圧力は、前
記パイロット減圧弁43の弁開度によって決定される。
【0024】そして、前記主弁体13の下方からは、1
次側流路11a内の制御流体圧力が開弁方向に作用し、
同時に該主弁体13の上方からは、ダイヤフラム室17
内の圧力が閉弁方向に作用するので、結果的に、本主弁
体13が前記パイロット減圧弁43の弁開度に対応した
弁開度に自動的に調整されることになる。つまり、前記
パイロット減圧弁43では、前記2次側流路11b内の
制御流体圧力が、パイロット減圧量調整圧縮バネ43d
に設定された荷重に相当する圧力よりも大きくなると、
パイロット弁体43aの弁開度が小さく自動制御され、
且つこれとは逆に設定荷重に相当する圧力よりも小さく
なると、該パイロット弁体43aの弁開度が大きく自動
制御されるもので、このようにして、負荷側102で必
要とされる流体量の変化に対応して2次側流路11b内
の制御流体圧力が増減すると、パイロットダイヤフラム
43cに作用する2次側の制御流体圧力とパイロット減
圧量調整バネ43dの設定圧力とが協働することによ
り、主弁座12に対する主弁体13の弁開度が自動的に
調整制御され、その結果、減圧弁10の弁開度が予め設
定された減圧値に常時,維持される。
【0025】ここで、前記負荷側102からの温度・流
量等の検出センサ39によるセンサ信号が自動制御装置
38に入力されると、該自動制御装置38では、入力信
号を予め設定されている2次側制御流体の温度・流量等
の目標値と比較して、その過不足に対応した駆動信号を
ドライバ回路35に出力し、電動モータ34を正転,又
は逆転駆動させ、リフト制御パイロット弁座31を上下
弁軸方向に作動させて規制位置を加減すると共に、該加
減された規制位置をポテンショメータ37からの電気信
号で検出し、電動モータ34を停止させることによっ
て、前記弁全開リフトを自動調整するのである。
【0026】即ち、本第1実施例による減圧弁10の場
合には、図1に見られる如く、主弁体13の弁リフトが
全閉位置からリフト制御パイロット弁座31に当接して
規制される位置までの間は、単なる所要圧力値への減圧
作用のみが行なわれることになる。
【0027】一方、図2に示されているように、電動モ
ータ34により、調整軸32,ひいては、リフト制御パ
イロット弁座31が下方に作動されて、該リフト制御パ
イロット弁座31がリフト制御パイロット弁体22の弁
体パッキン22aに当接されると、この場合、前記リフ
ト制御パイロット弁座31は、リフト制御パイロット弁
体22の位置とは無関係に作動されるから、該リフト制
御パイロット弁体22のパイロット減圧量調整圧縮バネ
23を相応量だけ圧縮して停止する。このためにダイヤ
フラム室17内の制御流体は、前記リフト制御パイロッ
ト弁座31の弁孔31aを通して流出しなくなり、絞り
弁41からの流入のみとなって、主弁体13が下方の主
弁座12側へ押し下げられる。そして、該主弁体13の
下方への押し下げは、前記リフト制御パイロット弁体2
2におけるパイロット減圧量調整圧縮バネ43dの圧縮
が解消されて、該リフト制御パイロット弁座31に着座
したリフト制御パイロット弁体22が僅かに離れ、弁孔
31aを通る制御流体量と、絞り弁41を通してダイヤ
フラム室17内へ導入される制御流体量とが等しくなる
まで続き、この結果として、主弁体13の下方への移動
距離は、リフト制御パイロット弁座31の移動距離と一
致する。
【0028】そして、前記のように主弁体13が押し下
げられて主弁座12との弁開度が小さくなると、通過す
る制御流体量も減少するが、この状態では、2次側の制
御流体圧が、前記図1において減圧制御されているとき
の設定圧力よりも低下することになる。又、再度の電動
モータ34の駆動により、リフト制御パイロット弁座3
1がリフト制御パイロット弁体22から離れた場合に
は、これらの両者間の弁開度が大きくなって、同図1と
同様に減圧制御がなされる。
【0029】従って、本第1実施例構成の場合、2次側
の制御流体圧は、当初に設定された減圧範囲を越えるこ
とがなく、併せて、電動モータ34の駆動で流量を容易
に規制し得る。又、一方では、ストッパ機構としてのリ
フト制御パイロット弁座31と、リフト制御パイロット
弁体22との組合せによるリフト制御パイロット機構に
よって、主弁体13における全開リフト範囲のストッパ
機構としての位置規制と、該規制位置での緩衝作用性の
ある調節とが可能になり、且つ該緩衝作用性のある調節
のために、制御流体による主弁体13の加圧下において
も、必ずしも電動モータ34のパワーアップ等を図るこ
となしに、ストッパ機構としてのリフト制御パイロット
弁座31の規制位置設定を容易になし得るのである。
【0030】第2実施例.次に、図3は、本発明の第2
実施例を適用した弁リフト範囲自動調節機構付き減圧弁
の概要構成を示す縦断面図である。本第2実施例による
減圧弁は、減圧弁部がパイロット作動式にされており、
調整軸側にストッパ機構としての緩衝作用性をもつリフ
ト制御パイロット機構のパイロット弁体を設けると共
に、該パイロット弁体に対応して、主弁部側にリフト制
御パイロット機構の弁座を備えた弁構成の場合である。
【0031】即ち、この図3の本第2実施例構成におい
て、50は、主体となる減圧弁を示し、51は、下部側
に1次側流路51a,及び上部側に2次側流路51bを
夫々に有する本体部材としての弁箱部材である。52
は、前記1次側流路51aと2次側流路51bとを区分
する主弁座、53は、主弁軸54に一体的に設けられる
と共に、前記主弁座52に対して下方から圧縮バネ55
で常時着座方向に弾圧される主弁体であり、これらによ
って主減圧弁部を構成する。56は、前記弁箱部材51
の下部側開口部51cを閉塞し、且つ前記主弁軸54の
下部を主減圧弁部の弁軸線上で摺動自在にガイドする下
部ガイド孔56aを有する下部閉塞部材、57は、前記
弁箱部材51の上部側開口部51d内に嵌合されると共
に、連通孔58によって筒内を2次側流路51bに連通
させ、且つ前記主弁軸54の上方を弁軸線上で摺動自在
にガイドする上部ガイド孔57aを有するシリンダ筒部
材であり、59は、前記シリンダ筒部材57を含んで上
部側開口部51dを閉塞する上部閉塞部材である。60
は、前記シリンダ筒部材57内に弁軸線上で摺動自在に
嵌装させたピストン部材であり、下部側に前記連通孔5
8を介して2次側流路51bに連通する下部シリンダ室
61が、上部側に上部シリンダ室62が夫々形成され
る。63は、前記ピストン部材60における上部シリン
ダ室62側の弁軸線上に設けられるリフト制御パイロッ
ト機構のパイロット弁座であり、該パイロット弁座63
を経た連通路64によって、下部シリンダ室61側と上
部シリンダ室62側とが連通される。
【0032】又、70は、前記主減圧弁部,ひいては、
主弁体53の弁リフト範囲を規制するストッパ機構とし
てのリフト制御パイロット機構を示している。71は、
前記上部閉塞部材59の内側に弁室72を形成する弁座
板、73は、前記上部閉塞部材59,及び弁座板71を
通して前記上部シリンダ室62内に弁軸線上で摺動自在
に導入されると共に、下方から該弁座板71との間に制
御弁部を構成するストッパ部材としての制御弁体であ
り、該制御弁部を介して上部シリンダ室62と弁室72
間を連通させる。74は、前記制御弁体72に対して、
内部に介在された圧縮バネ,ここでは、前記主弁体53
のフルストローク分のたわみを圧縮吸収できる圧縮バネ
75を介し、一定ストローク相当分だけ下方弁軸方向へ
摺動可能なように嵌挿されたパイロット弁体であり、前
記パイロット弁座63に対向され、前記主弁体53の弁
リフト範囲を規制する。
【0033】更に、80は、前記リフト制御パイロット
機構を作動させる電動式の弁リフト範囲自動調節機構を
示しており、先に述べた対応する調節機構30と略同一
に構成される。81は、前記ストッパ部材としての制御
弁体72から上方に延長され、且つ延長部上にスパイラ
ル・ギア33を形成した調整軸、34は、駆動手段とし
てのドライバ回路35を介して回転駆動される正,逆回
転可能な電動モータであり、36は、該電動モータ34
の回転出力軸上に設けられて前記スパイラル・ギア33
に噛合されるウォームネジを示し、この場合にも、電動
モータ34により、これらのスパイラル・ギア33,ウ
ォームネジ36を介して前記制御弁体73を上下弁軸方
向へ移動させて位置設定し、これによって前記弁リフト
範囲を所要範囲内に調整し得る。そして、ここでは、前
記リフト制御パイロット弁体74が内蔵する圧縮バネ7
5によって緩衝作用性を有するために、主弁体13に加
えられる流体圧による影響が、電動モータ34の駆動
力,ひいては、該電動モータ34による弁全開リフト範
囲の調整作動に及ぼされることがない。一方、37は、
前記調整軸81に設けられて、前記リフト制御パイロッ
ト弁体74で規制された弁リフト範囲を電気的に検出す
るポテンショメータ、38は、制御流体を供給する負荷
側102からの温度・流量等の検出センサ39によって
検出された制御信号に対応することで、前記ドライバ回
路35,及び電動モータ34を経て前記リフト制御パイ
ロット弁体74を含む制御弁体73の位置設定,ひいて
は、前記主弁体53の弁リフト範囲規制のための位置設
定を行う自動制御装置であって、これらのポテンショメ
ータ37,自動制御装置38間で、該主弁体53の弁全
開リフト範囲を予め所要範囲に設定する。
【0034】更に、91は、前記1次側流路51aと弁
室72との間の連通路92上に介在されて、パイロット
弁体93aと、パイロットダイヤフラム室93b,及び
パイロットダイヤフラム93cと、パイロット減圧量調
整圧縮バネ93d,及び該パイロット減圧量調整圧縮バ
ネ93dを所要の減圧値に設定するバネ圧調整ネジ93
eとを備え、パイロットダイヤフラム室93bを連通路
94によって前記2次側流路51b側に接続させたパイ
ロット減圧弁であり、95は、前記2次側流路51bと
上部シリンダ室62との間の連通路96上に介在され
て、弁開口度を所要の一定開度に設定した絞り弁であ
る。
【0035】そして、本第2実施例による弁リフト範囲
自動調節機構70付きの減圧弁50についても、例え
ば、図4に示されているように、1系統の配管103中
に配置して使用され、制御流体の減圧制御,及びこれに
合わせた温度・流量等制御は、以下のように行われる。
【0036】即ち、本第2実施例装置の減圧弁50で
は、先ず、ポテンショメータ37と自動制御装置38と
の間で、弁リフト範囲自動調節機構70のリフト制御パ
イロット弁体74における弁リフト範囲を選択すると共
に、パイロット減圧量調整圧縮バネ93dを所要設定圧
に調整した上で、電源投入により、該弁全開リフトが自
動的に設定され、且つ負荷側102の温度・流量等の検
出センサ39からのセンサ信号が、常時,自動制御装置
38に入力され得る状態になる。そして、このように前
記弁リフト範囲が設定され、且つ温度・流量等の検出セ
ンサ39からのセンサ信号が常時,自動制御装置38に
入力された状態において、減圧弁50の1次側流路51
aから流入する加圧された制御流体は、主弁座52に対
する主弁体53の設定された弁開度対応の隙間を通って
2次側流路51bへ流出する。
【0037】而して、この場合、前記1次側流路51a
の制御流体は、連通路92を介し、パイロット減圧弁9
1を経た上で、該弁開度対応に減圧されて制御弁部の弁
室72内に流入する。前記2次側流路51bの制御流体
は、連通路94を経て予め所要の減圧量に設定されたパ
イロット減圧弁91のパイロットダイヤフラム室93b
内に導入され、パイロットダイヤフラム93cを介し
て、前記予め所定圧に設定されたパイロット減圧量調整
圧縮バネ93dを圧縮する方向に作用し、該パイロット
減圧量調整圧縮バネ93dの弾圧力と平衡するまでパイ
ロット弁体93aの弁開度を自動的に調整しており、こ
の状態で、前記1次側流路51aの制御流体は、連通路
92を介し該パイロット減圧弁91を経た上で、該弁開
度対応に減圧されて制御弁部の弁室72内に流入され、
且つ上部シリンダ室62,連通路64,下部シリンダ室
61を通り、連通孔58から前記2次側流路51bに流
出する。又、2次側流路51bの制御流体は、別に、連
通路96から予め所要の弁開度に設定された絞り弁95
を経て、上部シリンダ室62内に導入された後、同様な
経路で再度、2次側流路51bに戻される。
【0038】ここで、駆動モータ34の作動により、制
御弁体73が所要位置まで下降されると、リフト制御パ
イロット弁体74は、リフト制御パイロット弁座63に
当接して圧縮バネ75を圧縮する。一方、この状態で、
前記2次側流路51bの減圧された制御流体圧は、パイ
ロット減圧弁91によって検出され、その弁開度が自動
的に調整され、この結果、上部シリンダ室62内の圧力
が制御されることになる。このとき、前記主弁体53
は、1次側流路51a内の制御流体圧力と圧縮バネ55
の弾圧力とによる閉弁方向の作用を受けているが、前記
上部シリンダ室62内の制御圧力でピストン部材60が
下降するのに伴って、開弁方向の作用が加えられて減圧
動作がなされる。そして、該主弁体53の開弁量,換言
すると、弁リフトが前記制御弁体73の下降量以上にな
ると、圧縮バネ75のたわみ圧縮量が減少し、前記リフ
ト制御パイロット弁体74のリフト制御パイロット弁座
63への当接が解消され、上部シリンダ室62内の圧力
が、連通路64を経て下部シリンダ室61に逃がされる
ことになり、この結果、主弁体53の弁リフト範囲が規
制されるのである。
【0039】従って、本第2実施例構成の場合にも、前
記第1実施例構成の場合と略同様な作用効果が得られる
のである。
【0040】尚、前記第1,第2の各実施例において、
リフト制御パイロット機構のパイロット弁座とパイロッ
ト弁体との組合せを反対にしても略同様な作用効果が得
られることは当然である。
【0041】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、本発明によれば、本減圧弁装置の1台のみを配置さ
せるだけで、本来の制御流体の減圧制御に合わせて、同
時に負荷側での温度・流量等制御を容易になし得るので
あり、又、ストッパ機構として、パイロット弁座,及び
パイロット弁体によるリフト制御パイロット機構を用い
たので、制御流体による主弁体の加圧下においても、大
出力のモータを用いることなく、主弁体の最大リフト範
囲を小出力のモータで容易に設定可能である等の優れた
特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用した弁リフト範囲自
動調節機構付き減圧弁の概要構成をリフト制御パイロッ
ト機構の弁体,弁座間が開いた作用状態で示す縦断面図
である。
【図2】同実施例を適用した弁リフト範囲自動調節機構
付き減圧弁の概要構成をリフト制御パイロット機構の弁
体,弁座間が閉じた作用状態で示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を適用した弁リフト範囲自
動調節機構付き減圧弁の概要構成を示す縦断面図であ
る。
【図4】同実施例による弁リフト範囲自動調節機構付き
減圧弁を使用した減圧制御,温度・流量等制御の一例を
示す制御系の構成説明図である。
【図5】従来の自動制御弁を用いた減圧制御,温度・流
量等制御の一例を示す制御系の構成説明図である。
【符号の説明】
10,50 減圧弁 11,51 弁箱部材 11a,51a 1次側流路 11b,51b 2次側流路 11c 下部ガイド部 51c,51d 下部側,上部側開口部 12,52 主弁座 13,53 主弁体 14 ダイヤフラム 15,54 主弁軸 16 保持部材 17 ダイヤフラム室 18 上部ガイド部 18a,58 連通孔 19,55 圧縮バネ 20 シリンダ筒部材 21 シリンダ孔 22 リフト制御パイロット弁体(ストッパ機構) 22a 弁体パッキン 23,75 主弁体のフルストローク分のたわみを圧縮
吸収できる圧縮バネ 30,80 弁リフト範囲自動調節機構 31 リフト制御パイロット弁座(ストッパ機構) 31a 弁孔 32,81 調整軸 33 スパイラル・ギア 34 電動モータ(駆動手段) 35 ドライバ回路 36 ウォームネジ 37 ポテンショメータ(位置検出手段) 38 自動制御装置 39 温度・流量等の検出センサ 41 弁開口度を所要の一定値に設定した絞り弁 42 連通路 43 パイロット減圧弁 43a パイロット弁体 43b パイロットダイヤフラム室 43c パイロットダイヤフラム 43d パイロット減圧量調整圧縮バネ 43e バネ圧調整ネジ 44 連通路 56 下部閉塞部材 56a 下部ガイド孔 57 シリンダ筒部材 57a 上部ガイド孔 59 上部閉塞部材 60 ピストン部材 61,62 下部,上部シリンダ室 63 リフト制御パイロット機構のパイロット弁座 64 連通路 70 リフト制御パイロット機構 71 弁座板 72 弁室 73 制御弁体(ストッパ部材) 74 リフト制御パイロット機構のパイロット弁体 91 パイロット減圧弁 92 連通路 93a パイロット弁体 93b パイロットダイヤフラム室 93c パイロットダイヤフラム 93d パイロット減圧量調整圧縮バネ 93e バネ圧調整ネジ 94 連通路 95 絞り弁 96 連通路 101 制御流体発生源 102 負荷側 103 1系統の配管 104,105 圧力計

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御流体発生源からの1次側流路と負荷
    側への2次側流路間に設けられる主弁座,及び該主弁座
    に対してリフト可能にされ、常時閉弁方向へ加圧される
    主弁体を有し、1次側流路に導入する加圧された制御流
    体を弁開度対応に減圧して2次側流路に導出する主減圧
    弁部と、前記1次側流路に一定減圧値に設定された絞り
    弁を介して連通させると共に、前記2次側流路に所定減
    圧値に設定されたパイロット減圧弁を介して連通させる
    か、乃至は、前記1次側流路に所定減圧値に設定され、
    且つ前記2次側流路の制御流体圧で制御されるパイロッ
    ト減圧弁を介して連通させると共に、前記2次側流路に
    一定開度に設定された絞り弁を介して連通させ、前記絞
    り弁,或はパイロット減圧弁を経て流入する制御流体と
    前記パイロット減圧弁,或は絞り弁を経て流出する制御
    流体との差似拠って得られる制御流体圧により、前記主
    弁体を閉弁方向へ機械的且つ自動的に制御作動させるダ
    イヤフラム機構,又はピストン機構を設けて構成する減
    圧弁において、 前記主弁体の最大リフトを規制するストッパ機構と、該
    ストッパ機構を主弁体のリフト方向に進退作動させて規
    制位置に移動する駆動手段と、前記主弁体側,又はスト
    ッパ機構側に、該主弁体のフルストローク分に対応する
    たわみを圧縮吸収し得る圧縮バネを内蔵したパイロット
    弁体を、前記ストッパ機構側,又は主弁体側に、該パイ
    ロット弁体に対応されて前記2次側流路から前記ダイヤ
    フラム機構,又はピストン機構への流路を開閉するパイ
    ロット弁座を夫々に設けたリフト制御パイロット機構
    と、前記駆動手段によって移動されたストッパ機構の規
    制位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段で検
    出した位置信号により、前記駆動手段を制御駆動して前
    記主弁体の最大リフトを設定すると共に、前記負荷側か
    らの温度・流量等の制御信号に対応して前記規制位置を
    調整する自動制御装置とを備え、 前記制御流体の減圧制御に合わせて、同時に前記負荷側
    での温度・流量等制御をなし得るようにしたことを特徴
    とする弁リフト範囲自動調節機構付き減圧弁。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段が、前記ストッパ部材から
    延長された調整軸にギヤ機構を介して連繋される正,逆
    回転可能な電動モータであることを特徴とする請求項1
    に記載の弁リフト範囲自動調節機構付き減圧弁。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段が、前記ストッパ部材
    から延長された調整軸上に設けられるポテンショメータ
    からなり、該ポテンショメータは、前記駆動手段によっ
    て弁リフト範囲を設定し得るようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の弁全開リフト範囲自動調節機構付き
    減圧弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011118880A (ja) * 2009-10-28 2011-06-16 Jasco Corp 超臨界流体用圧力制御装置
CN109595374A (zh) * 2019-01-14 2019-04-09 中国长江电力股份有限公司 一种双隔膜结构持压泄压控制导阀及控制方法
CN113638932A (zh) * 2021-07-29 2021-11-12 中国人民解放军海军工程大学 一种液控冲击载荷发射阀

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