JPH0711376A - 耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金 - Google Patents
耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金Info
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- JPH0711376A JPH0711376A JP5184493A JP18449393A JPH0711376A JP H0711376 A JPH0711376 A JP H0711376A JP 5184493 A JP5184493 A JP 5184493A JP 18449393 A JP18449393 A JP 18449393A JP H0711376 A JPH0711376 A JP H0711376A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 極薄板、極薄帯、極細線にも加工が容易な優
れた冷間加工性を有し、耐熱性にも優れたFe−Ni基合金
の提供を目的とする。 【構成】 重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以下、
Mo:1.5% 以下、Ni:35 〜45% 、Cr:17.0 〜25.0% 、Mo:
2.0〜4.0%、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%以
下、P:0.030%以下、O:0.020%以下を含有し、残部Feなら
びに不純物元素からなり、Ti/Al が4以下であることを
特徴とし、必要に応じてNb:0.05 〜1.50%、Ta:0.05
〜1.50% のうち1種ないし2種、B:0.0005〜0.01% 、
Ca:0.0005 〜0.02% 、Mg:0.0005 〜0.02% のうち1種な
いし2種以上の、の中の1種以上を添加することが
できるFe−Ni基合金であり、インコネル751 、インコネ
ルX750と同等以上の耐熱性を有しつつ、極めて優れた冷
間加工性を示すものである。
れた冷間加工性を有し、耐熱性にも優れたFe−Ni基合金
の提供を目的とする。 【構成】 重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以下、
Mo:1.5% 以下、Ni:35 〜45% 、Cr:17.0 〜25.0% 、Mo:
2.0〜4.0%、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%以
下、P:0.030%以下、O:0.020%以下を含有し、残部Feなら
びに不純物元素からなり、Ti/Al が4以下であることを
特徴とし、必要に応じてNb:0.05 〜1.50%、Ta:0.05
〜1.50% のうち1種ないし2種、B:0.0005〜0.01% 、
Ca:0.0005 〜0.02% 、Mg:0.0005 〜0.02% のうち1種な
いし2種以上の、の中の1種以上を添加することが
できるFe−Ni基合金であり、インコネル751 、インコネ
ルX750と同等以上の耐熱性を有しつつ、極めて優れた冷
間加工性を示すものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の排気系部品等、
高温環境で使用される部品のうち極薄板、極薄帯、極細
線等に加工が必要な部品に適し、製品形状の制約が極め
て少なく、耐熱性 (高温強度、クリ−プ強度、耐酸化
性) 、加工性 (熱間加工性、冷間加工性) が共に優れた
Fe−Ni基合金に関する。
高温環境で使用される部品のうち極薄板、極薄帯、極細
線等に加工が必要な部品に適し、製品形状の制約が極め
て少なく、耐熱性 (高温強度、クリ−プ強度、耐酸化
性) 、加工性 (熱間加工性、冷間加工性) が共に優れた
Fe−Ni基合金に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車エンジン部品等、高温で使
用される部品に対し、製品性能を向上させる目的から、
より厳しい高温環境での使用が求められつつある。
用される部品に対し、製品性能を向上させる目的から、
より厳しい高温環境での使用が求められつつある。
【0003】特にその中でも高い温度で使用される部品
として自動車の排気系部品(例えば酸素センサ−用部
品、ガスケットなど) があるが、これらの部品の中には
板厚、線径が0.5mm 以下の極薄板、極薄帯、極細線等へ
の加工や、さらに深絞り等の成形を必要とする部品も多
くあり、 800℃以上の温度で使用できる優れた耐熱性と
目的の部品形状に加工できる優れた加工性(冷間加工
性、熱間加工性)を有する材料の提供が必要となってき
ている。
として自動車の排気系部品(例えば酸素センサ−用部
品、ガスケットなど) があるが、これらの部品の中には
板厚、線径が0.5mm 以下の極薄板、極薄帯、極細線等へ
の加工や、さらに深絞り等の成形を必要とする部品も多
くあり、 800℃以上の温度で使用できる優れた耐熱性と
目的の部品形状に加工できる優れた加工性(冷間加工
性、熱間加工性)を有する材料の提供が必要となってき
ている。
【0004】従来、耐熱性および加工性に比較的優れた
オ−ステナイト系合金の代表的なものに、Ni基合金であ
るインコネル X750(70Ni-15Cr-0.7Al-2.5Ti-1Nb) 、 インコネル 75
1(70Ni-15Cr-1.2Al-2.3Ti-1Nb)があり、高温環境の使用
に適した材料として使用されている。また、加工性に特
に優れた耐熱合金としては、SUS310S がある。
オ−ステナイト系合金の代表的なものに、Ni基合金であ
るインコネル X750(70Ni-15Cr-0.7Al-2.5Ti-1Nb) 、 インコネル 75
1(70Ni-15Cr-1.2Al-2.3Ti-1Nb)があり、高温環境の使用
に適した材料として使用されている。また、加工性に特
に優れた耐熱合金としては、SUS310S がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した合金のうち、
インコネルX750、751 は、共にγ' 相〔Ni3(Al,Ti)〕析
出強化型Ni基耐熱合金であり、850 ℃に於ける高温硬さ
はHv150 以上、850 ℃で7kgf/mm2の応力を負荷した時の
最終破断時間が 420〜430hr であり、優れた耐熱性を有
しているが、最近、従来より厳しい環境での使用が要求
されており、さらに優れた耐熱性を有する合金の開発が
望まれている。
インコネルX750、751 は、共にγ' 相〔Ni3(Al,Ti)〕析
出強化型Ni基耐熱合金であり、850 ℃に於ける高温硬さ
はHv150 以上、850 ℃で7kgf/mm2の応力を負荷した時の
最終破断時間が 420〜430hr であり、優れた耐熱性を有
しているが、最近、従来より厳しい環境での使用が要求
されており、さらに優れた耐熱性を有する合金の開発が
望まれている。
【0006】また、この合金は、Ni、Crを多量に含む高
合金であるため、高合金の割には20〜25.0% 程度の比較
的優れた常温伸びを示すものの、前記した極薄板、極薄
帯、極細線に容易に加工できるレベルの極めて優れた冷
間加工性までは有しておらず、冷間加工性の問題から製
造できない製品が存在し、製品形状に制約があり、適用
範囲が限定されるという欠点を有していた。
合金であるため、高合金の割には20〜25.0% 程度の比較
的優れた常温伸びを示すものの、前記した極薄板、極薄
帯、極細線に容易に加工できるレベルの極めて優れた冷
間加工性までは有しておらず、冷間加工性の問題から製
造できない製品が存在し、製品形状に制約があり、適用
範囲が限定されるという欠点を有していた。
【0007】また、70% 程度の非常に多くのNiを含有す
るため、極めて高価な合金であり、低コスト化を図るた
めにNi量を低減すると、優れた耐熱性が劣化してしまう
ため、簡単にNi量を低減した鋼を使用することもでき
ず、問題の解決が必要になっていた。一方、SUS310S
は、40% 程度の常温伸びを示し、加工性については優れ
ているが、高温強度が著しく劣り、高強度を必要とする
用途への適用は不可能であった。
るため、極めて高価な合金であり、低コスト化を図るた
めにNi量を低減すると、優れた耐熱性が劣化してしまう
ため、簡単にNi量を低減した鋼を使用することもでき
ず、問題の解決が必要になっていた。一方、SUS310S
は、40% 程度の常温伸びを示し、加工性については優れ
ているが、高温強度が著しく劣り、高強度を必要とする
用途への適用は不可能であった。
【0008】本発明は、インコネルX750、751 に比べ同
等以上の耐熱性を有し、かつ極薄板、極薄帯、極細線
等、優れた冷間加工性を必要とする形状に容易に加工が
可能な、製品形状の制約が極めて少ないFe−Ni基合金を
提供することを目的とする。
等以上の耐熱性を有し、かつ極薄板、極薄帯、極細線
等、優れた冷間加工性を必要とする形状に容易に加工が
可能な、製品形状の制約が極めて少ないFe−Ni基合金を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、インコネ
ルX750、751 と同等以上の耐熱性を有し、かつ安価な合
金を開発する目的で、Ni,Cr 量が高温特性 (高温引張強
さ、クリ−プ強度) に与える影響について調査した結
果、基本組成としてFe-40Ni-20Cr系合金が適しているこ
とを見出した。また、耐熱性の重要特性である耐酸化性
については、Ni量を40% に固定し、Cr量を変化させて調
査した結果、図1に示されるように、Cr量が増加するほ
ど性能が向上し、インコネルX750、751 と同等以上の耐
酸化性を得るための目安となる850 ℃×100hr 、大気中
連続酸化試験で酸化増量を0.4mg/cm2 以下とするには、
17.0% 以上にすればよいことが確認できた。
ルX750、751 と同等以上の耐熱性を有し、かつ安価な合
金を開発する目的で、Ni,Cr 量が高温特性 (高温引張強
さ、クリ−プ強度) に与える影響について調査した結
果、基本組成としてFe-40Ni-20Cr系合金が適しているこ
とを見出した。また、耐熱性の重要特性である耐酸化性
については、Ni量を40% に固定し、Cr量を変化させて調
査した結果、図1に示されるように、Cr量が増加するほ
ど性能が向上し、インコネルX750、751 と同等以上の耐
酸化性を得るための目安となる850 ℃×100hr 、大気中
連続酸化試験で酸化増量を0.4mg/cm2 以下とするには、
17.0% 以上にすればよいことが確認できた。
【0010】さらに、もう1つの重要特性であるクリー
プ強度については、Ti/Al 比との関係が大きいことを確
認した。図2は、Ni量を40% 、Cr量を20% に固定し、T
i、Al量を変化させてクリープ破断時間(850℃、負荷応
力7kgf/mm2) を測定した結果を示したものであるが、Ti
/Al を4以下にすることによって、優れたクリープ強度
が得られることがわかる。
プ強度については、Ti/Al 比との関係が大きいことを確
認した。図2は、Ni量を40% 、Cr量を20% に固定し、T
i、Al量を変化させてクリープ破断時間(850℃、負荷応
力7kgf/mm2) を測定した結果を示したものであるが、Ti
/Al を4以下にすることによって、優れたクリープ強度
が得られることがわかる。
【0011】次に、前記した耐熱性の優れるFe-40Ni-20
Cr系合金の成分範囲のうち、優れた加工性を有する成分
範囲を見出すために、さらに詳しくTi,Al,Mo量について
検討した。その結果、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、 T
i/Al≦4 、Mo:4.0% 以下 の範囲で、高温脆化組織 (σ
相, η相) が形成しにくく熱間加工性が良好であるこ
と、Moを2.0%以上添加することによって、より優れたク
リープ強度が得られることを見出した。
Cr系合金の成分範囲のうち、優れた加工性を有する成分
範囲を見出すために、さらに詳しくTi,Al,Mo量について
検討した。その結果、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、 T
i/Al≦4 、Mo:4.0% 以下 の範囲で、高温脆化組織 (σ
相, η相) が形成しにくく熱間加工性が良好であるこ
と、Moを2.0%以上添加することによって、より優れたク
リープ強度が得られることを見出した。
【0012】さらに、熱間加工性、冷間加工性に有害と
なる不純物S 、P 、O をそれぞれ0.015%以下、0.030%以
下、0.020%以下とし、必要に応じてNb、Taをそれぞれ0.
05〜1.50% 、粒界強化元素であるB 、Ca、Mgをそれぞれ
0.0005〜0.01% 、0.0005〜0.02% 、0.0005〜0.02% 添加
して、耐熱性とともに熱間加工性の一層の向上を図った
結果、優れた耐熱性と熱間加工性を有しつつ、35% 以上
の常温伸びを示す鋼を得ることができ、インコネルX75
0、751 に比べ著しく優れた冷間加工性の得られるFe−N
i基合金を完成することができた。本発明は、以上の知
見をもとに得られたもので、従来合金であるインコネル
X750、751 に比べ同等以上の耐熱性を確保しながら、冷
間加工性を大幅に向上させ、かつ大幅なコスト低減を可
能とするFe−Ni基合金の提供を可能とするものである。
なる不純物S 、P 、O をそれぞれ0.015%以下、0.030%以
下、0.020%以下とし、必要に応じてNb、Taをそれぞれ0.
05〜1.50% 、粒界強化元素であるB 、Ca、Mgをそれぞれ
0.0005〜0.01% 、0.0005〜0.02% 、0.0005〜0.02% 添加
して、耐熱性とともに熱間加工性の一層の向上を図った
結果、優れた耐熱性と熱間加工性を有しつつ、35% 以上
の常温伸びを示す鋼を得ることができ、インコネルX75
0、751 に比べ著しく優れた冷間加工性の得られるFe−N
i基合金を完成することができた。本発明は、以上の知
見をもとに得られたもので、従来合金であるインコネル
X750、751 に比べ同等以上の耐熱性を確保しながら、冷
間加工性を大幅に向上させ、かつ大幅なコスト低減を可
能とするFe−Ni基合金の提供を可能とするものである。
【0013】以上検討した結果得られた本発明のFe−Ni
基合金は、重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以下、
Mn:1.5% 以下、Cr:17.0 〜25.0% 、Mo:2.0〜4.0%、Ti:
1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%以下、P:0.030%以
下、O:0.020%以下を含有し、残部Feならびに不純物元素
からなり、Ti/Al が4以下であることを特徴とし、第2
発明合金は第1発明合金にNb:0.05 〜1.50% 、Ta:0.05
〜1.50% のうち1種ないし2種を含有させて、結晶粒度
を調整し、クリープ強度をさらに向上させたものであ
り、第3、4発明合金は第1、2発明合金にB:0.0005〜
0.01% 、Ca:0.0005〜0.02% 、Mg:0.0005 〜0.02% のう
ち1種ないし2種以上を含有させて、熱間加工性をさら
に向上させたものである。
基合金は、重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以下、
Mn:1.5% 以下、Cr:17.0 〜25.0% 、Mo:2.0〜4.0%、Ti:
1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%以下、P:0.030%以
下、O:0.020%以下を含有し、残部Feならびに不純物元素
からなり、Ti/Al が4以下であることを特徴とし、第2
発明合金は第1発明合金にNb:0.05 〜1.50% 、Ta:0.05
〜1.50% のうち1種ないし2種を含有させて、結晶粒度
を調整し、クリープ強度をさらに向上させたものであ
り、第3、4発明合金は第1、2発明合金にB:0.0005〜
0.01% 、Ca:0.0005〜0.02% 、Mg:0.0005 〜0.02% のう
ち1種ないし2種以上を含有させて、熱間加工性をさら
に向上させたものである。
【0014】
【作用】本発明は、Fe-40Ni-20Cr系合金をベースとし、
不純物元素であるS 、P 、O のの規制、Ti、Al、Mo添加
量の適正化によって、インコネルX750、751 と同等以上
の耐酸化性と優れたクリープ強度を確保しつつ、冷間加
工性を著しく向上させることができた。また、必要に応
じて、Nb、Ta、B 、Ca、Mgを添加することによって高温
強度、熱間加工性をさらに向上させることができる。
不純物元素であるS 、P 、O のの規制、Ti、Al、Mo添加
量の適正化によって、インコネルX750、751 と同等以上
の耐酸化性と優れたクリープ強度を確保しつつ、冷間加
工性を著しく向上させることができた。また、必要に応
じて、Nb、Ta、B 、Ca、Mgを添加することによって高温
強度、熱間加工性をさらに向上させることができる。
【0015】以下に本発明合金の成分限定理由について
説明する。C はオ−ステナイト中に固溶するとともにT
i、Cr、Mo等と結合して炭化物を形成し、高温強度の向
上に寄与する元素であるが、0.10% を越えて含有させる
と、靱性、冷間加工性が劣化するので上限を0.10% とし
た。Siは脱酸のために必要な元素であるとともに、耐熱
性の中の重要特性である耐酸化性を向上させるのに有効
な元素である。しかし、1.5%を越えて含有させると、靱
性、冷間加工性が劣化するので上限を1.5%とした。
説明する。C はオ−ステナイト中に固溶するとともにT
i、Cr、Mo等と結合して炭化物を形成し、高温強度の向
上に寄与する元素であるが、0.10% を越えて含有させる
と、靱性、冷間加工性が劣化するので上限を0.10% とし
た。Siは脱酸のために必要な元素であるとともに、耐熱
性の中の重要特性である耐酸化性を向上させるのに有効
な元素である。しかし、1.5%を越えて含有させると、靱
性、冷間加工性が劣化するので上限を1.5%とした。
【0016】MnはSiと同様に脱酸効果を有する元素であ
る。しかし、1.5%を越えて含有させると、耐酸化性が劣
化するので上限を1.5%とした。Niは高温強度を保持する
γ, 相[Ni3(Al,Ti)]を形成させるために必須の元素であ
り、35% 未満ではη相[Ni3Ti] が析出し易くなり高温強
度が劣化するので、下限を35% とした。しかし、45% を
越えて含有させても強度向上の効果が小さくなり、コス
ト上昇に見合う効果が得られなくなるので、上限を45%
とした。
る。しかし、1.5%を越えて含有させると、耐酸化性が劣
化するので上限を1.5%とした。Niは高温強度を保持する
γ, 相[Ni3(Al,Ti)]を形成させるために必須の元素であ
り、35% 未満ではη相[Ni3Ti] が析出し易くなり高温強
度が劣化するので、下限を35% とした。しかし、45% を
越えて含有させても強度向上の効果が小さくなり、コス
ト上昇に見合う効果が得られなくなるので、上限を45%
とした。
【0017】Crは耐酸化性を確保するために不可欠な元
素であり、少なくとも17.0% 以上含有させる必要があ
る。しかし、25.0% を越えて含有させると、使用中にσ
相が析出し易くなり、クリ−プ強度が低下するととも
に、靱性、冷間加工性が劣化するので上限を25.0% とし
た。
素であり、少なくとも17.0% 以上含有させる必要があ
る。しかし、25.0% を越えて含有させると、使用中にσ
相が析出し易くなり、クリ−プ強度が低下するととも
に、靱性、冷間加工性が劣化するので上限を25.0% とし
た。
【0018】Moはオ−ステナイト相に固溶することによ
り素地を強化しη相の析出を防止し、クリ−プ強度を向
上させるのに有効な元素であり、少なくとも2.0%以上含
有させる必要がある。しかし、4.0%を越えて含有させる
とσ相が析出し易くなって、逆にクリ−プ強度が劣化す
るとともに、熱間加工性が劣化するので、上限を4.0%と
した。
り素地を強化しη相の析出を防止し、クリ−プ強度を向
上させるのに有効な元素であり、少なくとも2.0%以上含
有させる必要がある。しかし、4.0%を越えて含有させる
とσ相が析出し易くなって、逆にクリ−プ強度が劣化す
るとともに、熱間加工性が劣化するので、上限を4.0%と
した。
【0019】TiはNiおよびAlと結合してγ, 相を形成
し、高温強度の向上に効果のある元素であり、1.6%以上
含有させる必要がある。しかし、3.5%を越えて含有させ
るとη相が析出し易くなって、逆に高温強度が低下する
ので、上限を3.5%とした。AlはTiと同様にγ, 相形成の
ために必要不可欠の元素であり、少なくとも0.7%以上含
有させる必要がある。しかし、1.5%を越えて含有させる
と、靱性、冷間加工性および熱間加工性が劣化するの
で、上限を1.5%とした。
し、高温強度の向上に効果のある元素であり、1.6%以上
含有させる必要がある。しかし、3.5%を越えて含有させ
るとη相が析出し易くなって、逆に高温強度が低下する
ので、上限を3.5%とした。AlはTiと同様にγ, 相形成の
ために必要不可欠の元素であり、少なくとも0.7%以上含
有させる必要がある。しかし、1.5%を越えて含有させる
と、靱性、冷間加工性および熱間加工性が劣化するの
で、上限を1.5%とした。
【0020】S 、P は不純物として粒界に偏析し、クリ
−プ強度および熱間加工性、冷間加工性を劣化させるの
で、含有量の上限を規制する必要があり、上限をS は
0.015% 、P は 0.030% とした。O は酸化物として存在
し熱間加工性を損なうので、上限を0.020%とした。Ti/A
l は、図2に示したように、クリープ強度と深い関係が
あり、優れたクリープ強度を確保するためには4以下と
する必要がある。4以下に規制することによって、前記
効果の他、高温脆化組織 (σ相, η相) が形成されず、
優れた冷間加工性を得ることができる。
−プ強度および熱間加工性、冷間加工性を劣化させるの
で、含有量の上限を規制する必要があり、上限をS は
0.015% 、P は 0.030% とした。O は酸化物として存在
し熱間加工性を損なうので、上限を0.020%とした。Ti/A
l は、図2に示したように、クリープ強度と深い関係が
あり、優れたクリープ強度を確保するためには4以下と
する必要がある。4以下に規制することによって、前記
効果の他、高温脆化組織 (σ相, η相) が形成されず、
優れた冷間加工性を得ることができる。
【0021】Nb、Taはオ−ステナイト相に固溶すること
により素地を強化し、炭化物を形成することによりクリ
−プ強度、延性を高め、かつ粒界酸化を防止して耐酸化
性向上に効果のある元素であり、本発明の第1発明合金
の性能をさらに向上させるために必要に応じて添加でき
るものである。前記効果を得るためにはNb、Taのそれぞ
れについて0.05% 以上含有させることが必要である。し
かし、Nb、Taともに1.50% を越えて含有させるとσ相が
生成し易くなり、クリ−プ強度が低下するので、上限を
1.50% とした。
により素地を強化し、炭化物を形成することによりクリ
−プ強度、延性を高め、かつ粒界酸化を防止して耐酸化
性向上に効果のある元素であり、本発明の第1発明合金
の性能をさらに向上させるために必要に応じて添加でき
るものである。前記効果を得るためにはNb、Taのそれぞ
れについて0.05% 以上含有させることが必要である。し
かし、Nb、Taともに1.50% を越えて含有させるとσ相が
生成し易くなり、クリ−プ強度が低下するので、上限を
1.50% とした。
【0022】B 、Ca、Mgも、Nb、Taと同様に必要に応じ
て添加できるものであり、結晶粒界を強化し、高温強度
を高めるとともに、熱間加工性の向上に効果のある元素
である。前記効果を得るためにはそれぞれ0.0005% 以上
含有させる必要がある。しかし、必要以上に含有させる
と低融点化合物が生成され、かえって熱間加工性を低下
させるので、上限をB は 0.01%、Caは 0.02%、Mgは 0.0
2%とした。
て添加できるものであり、結晶粒界を強化し、高温強度
を高めるとともに、熱間加工性の向上に効果のある元素
である。前記効果を得るためにはそれぞれ0.0005% 以上
含有させる必要がある。しかし、必要以上に含有させる
と低融点化合物が生成され、かえって熱間加工性を低下
させるので、上限をB は 0.01%、Caは 0.02%、Mgは 0.0
2%とした。
【0023】
【実施例】次に本発明合金の特徴を従来合金、比較合金
と比べて実施例でもって明らかにする。表1は、供試合
金の化学成分を示すものである。
と比べて実施例でもって明らかにする。表1は、供試合
金の化学成分を示すものである。
【0024】
【表1】
【0025】表1において、No.1〜12は本発明合金であ
り、No.1〜No.3は第1発明、No.4〜No.6は第2発明、N
o.7〜No.9は第3発明、No.10 〜No.12 は第4発明に該
当する合金である。また、No.13 〜No.19 は一部の成分
が本発明の条件を満足しない比較合金であり、No.20 〜
22はそれぞれ従来合金であるインコネル751 、インコネ
ルX750、SUS310S である。
り、No.1〜No.3は第1発明、No.4〜No.6は第2発明、N
o.7〜No.9は第3発明、No.10 〜No.12 は第4発明に該
当する合金である。また、No.13 〜No.19 は一部の成分
が本発明の条件を満足しない比較合金であり、No.20 〜
22はそれぞれ従来合金であるインコネル751 、インコネ
ルX750、SUS310S である。
【0026】表2は、表1に示す供試合金を30kg高周波
真空溶解炉を用いて溶製し、鍛伸によって15mmφの丸棒
に成形し、No.1〜21については、1100℃×1hr 空冷によ
り溶体化熱処理、750 ℃×4hr 空冷により時効熱処理を
施し、No.22 については、1100℃×1hr 水冷による溶体
化熱処理を施して作製した試験片を用いて、高温強度、
クリ−プ強度、耐酸化性、熱間加工性、冷間加工性につ
いて調査した結果を示したものである。
真空溶解炉を用いて溶製し、鍛伸によって15mmφの丸棒
に成形し、No.1〜21については、1100℃×1hr 空冷によ
り溶体化熱処理、750 ℃×4hr 空冷により時効熱処理を
施し、No.22 については、1100℃×1hr 水冷による溶体
化熱処理を施して作製した試験片を用いて、高温強度、
クリ−プ強度、耐酸化性、熱間加工性、冷間加工性につ
いて調査した結果を示したものである。
【0027】
【表2】
【0028】高温強度の評価は、引張試験片を作製し、
真空下で850 ℃の温度に加熱し、引張強さを測定するこ
とにより行った。クリ−プ強度の評価は、平行部 5mmφ
×25mmの試験片を作製し、7kg/mm2 の応力下で850 ℃の
温度に長時間保持し、最終破断に至るまでの時間を求め
ることにより行った。
真空下で850 ℃の温度に加熱し、引張強さを測定するこ
とにより行った。クリ−プ強度の評価は、平行部 5mmφ
×25mmの試験片を作製し、7kg/mm2 の応力下で850 ℃の
温度に長時間保持し、最終破断に至るまでの時間を求め
ることにより行った。
【0029】耐酸化性は、10mmφ×15mmの試験片を作製
し、磁性るつぼへ入れて、大気中、850 ℃の温度で100h
r 加熱保持した後に、その酸化増量を測定することによ
り評価した。熱間加工性については、10mmφ×110mm の
試験片を作製し、所定温度に保持した状態で高速引張試
験を行って破断させ、絞りを測定し、絞り率80% 以上の
温度範囲(上限と下限の温度差)を調査することにより
評価したものである。冷間加工性の調査は、平行部 8mm
φ×50mmの試験片を作製し、室温で引張試験を行い、破
断までの伸びを測定するという方法で行った。
し、磁性るつぼへ入れて、大気中、850 ℃の温度で100h
r 加熱保持した後に、その酸化増量を測定することによ
り評価した。熱間加工性については、10mmφ×110mm の
試験片を作製し、所定温度に保持した状態で高速引張試
験を行って破断させ、絞りを測定し、絞り率80% 以上の
温度範囲(上限と下限の温度差)を調査することにより
評価したものである。冷間加工性の調査は、平行部 8mm
φ×50mmの試験片を作製し、室温で引張試験を行い、破
断までの伸びを測定するという方法で行った。
【0030】表2から明らかなように、従来合金である
No.20 、21は、850 ℃での高温強度については、38.2〜
39.3kgf/mm2 と高く満足し得る値であり、850 ℃での耐
酸化性については、酸化増量が0.29〜0.32mg/cm2と小さ
く優れており、また熱間加工性についても絞り80% 以上
の温度範囲が 130℃と大きく良好である。このように、
No.20 、21は、850 ℃での高温強度、耐酸化性、熱間加
工性について優れた合金である。
No.20 、21は、850 ℃での高温強度については、38.2〜
39.3kgf/mm2 と高く満足し得る値であり、850 ℃での耐
酸化性については、酸化増量が0.29〜0.32mg/cm2と小さ
く優れており、また熱間加工性についても絞り80% 以上
の温度範囲が 130℃と大きく良好である。このように、
No.20 、21は、850 ℃での高温強度、耐酸化性、熱間加
工性について優れた合金である。
【0031】しかし、No.20 、21は850 ℃でのクリ−プ
強度については、最終破断に至るまでの時間が 420〜 4
30hrと劣り、かつ常温での伸びが20〜21% と小さく、冷
間加工性についても劣るものである。また、もう1つの
従来合金であるNo.22 は、加工性の点では著しく優れて
いるが、高温強度、クリープ強度が著しく劣るものであ
る。
強度については、最終破断に至るまでの時間が 420〜 4
30hrと劣り、かつ常温での伸びが20〜21% と小さく、冷
間加工性についても劣るものである。また、もう1つの
従来合金であるNo.22 は、加工性の点では著しく優れて
いるが、高温強度、クリープ強度が著しく劣るものであ
る。
【0032】また、比較合金のうち、No.13 、14合金
は、それぞれC 、Si含有量が高いため、冷間加工性が劣
るものであり、No.15 合金はMn含有量が高く、No.17 合
金はCr含有量が低いため、耐酸化性が劣るものであり、
No.16 、19合金はそれぞれNi、TiおよびAl含有量が低い
ため、高温強度、クリープ強度が劣るものであり、No.1
8 合金は、Mo含有量が低いため、クリープ強度が劣るも
のである。さらに、No.19 合金は、Ti/Al の値が本発明
の条件を満足しないため、冷間加工性も劣るものであ
る。
は、それぞれC 、Si含有量が高いため、冷間加工性が劣
るものであり、No.15 合金はMn含有量が高く、No.17 合
金はCr含有量が低いため、耐酸化性が劣るものであり、
No.16 、19合金はそれぞれNi、TiおよびAl含有量が低い
ため、高温強度、クリープ強度が劣るものであり、No.1
8 合金は、Mo含有量が低いため、クリープ強度が劣るも
のである。さらに、No.19 合金は、Ti/Al の値が本発明
の条件を満足しないため、冷間加工性も劣るものであ
る。
【0033】それに対して、本発明合金であるNo.1〜N
o.12 合金は、Fe-40Ni-20Cr系合金をベースにTi、Al、M
oを適量添加し、不純物であるS 、P 、O の上限値を規
制することによって、耐熱性、熱間加工性、冷間加工性
の全てについて優れた特性を得ることができた。
o.12 合金は、Fe-40Ni-20Cr系合金をベースにTi、Al、M
oを適量添加し、不純物であるS 、P 、O の上限値を規
制することによって、耐熱性、熱間加工性、冷間加工性
の全てについて優れた特性を得ることができた。
【0034】本発明の効果をより明確にするために、本
発明合金と従来合金であるインコネルX750を使用して、
板厚0.20mm、幅100mm の板と、線径0.25mmの線材の製造
テストを行った。板については、板厚5mm まで、線につ
いては線径5.5mm までの加工を熱間圧延にて行い、その
後の加工は冷間で行った。
発明合金と従来合金であるインコネルX750を使用して、
板厚0.20mm、幅100mm の板と、線径0.25mmの線材の製造
テストを行った。板については、板厚5mm まで、線につ
いては線径5.5mm までの加工を熱間圧延にて行い、その
後の加工は冷間で行った。
【0035】その結果、従来合金であるインコネルX750
は、熱間圧延までは正常に加工できたが、冷間圧延につ
いては1パスの加工率をかなり低くしなければ加工でき
ず、実質的に加工不可能であった。それに対し、本発明
合金については、何らの問題もなく最終寸法まで加工で
きることが確認できた。また、前記板を直径90mmに切断
し、直径25mmのポンチによって深絞り試験を行ったが、
この試験についても何ら問題は発生しなかった。
は、熱間圧延までは正常に加工できたが、冷間圧延につ
いては1パスの加工率をかなり低くしなければ加工でき
ず、実質的に加工不可能であった。それに対し、本発明
合金については、何らの問題もなく最終寸法まで加工で
きることが確認できた。また、前記板を直径90mmに切断
し、直径25mmのポンチによって深絞り試験を行ったが、
この試験についても何ら問題は発生しなかった。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明合金は、高温強度、
クリ−プ強度、耐酸化性および熱間加工性については従
来合金であるインコネルX750、751 と同等あるいはそれ
以上であり、かつこれらの合金の欠点である冷間加工性
を大幅に改善したものである。また、インコネルX750、
751 の耐熱性能を劣化させることなくNi量の大幅低減を
可能としたものであり、著しいコストダウンが可能であ
る。
クリ−プ強度、耐酸化性および熱間加工性については従
来合金であるインコネルX750、751 と同等あるいはそれ
以上であり、かつこれらの合金の欠点である冷間加工性
を大幅に改善したものである。また、インコネルX750、
751 の耐熱性能を劣化させることなくNi量の大幅低減を
可能としたものであり、著しいコストダウンが可能であ
る。
【0037】従って、本発明は自動車排気系部品用材料
等のように厳しい高温環境化で使用され、かつ極薄板、
極薄帯、極細線等の優れた冷間加工性が要求される形状
に加工が必要な部品に最適な耐熱合金の提供を可能とす
るものであり、産業への貢献度は極めて大きいものであ
る。
等のように厳しい高温環境化で使用され、かつ極薄板、
極薄帯、極細線等の優れた冷間加工性が要求される形状
に加工が必要な部品に最適な耐熱合金の提供を可能とす
るものであり、産業への貢献度は極めて大きいものであ
る。
【図1】酸化増量に及ぼすCr含有量の影響について示し
た図である。
た図である。
【図2】クリープ強度に及ぼすTi/Al 値の影響について
示した図である。
示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 和彰 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以
下、Mn:1.5% 以下、Ni:35 〜45% 、Cr:17.0 〜25.0% 、
Mo:2.0〜4.0%、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%
以下、P:0.030%以下、O:0.020%以下を含有し、残部Feな
らびに不純物元素からなり、Ti/Al が4以下であること
を特徴とする耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合
金。 - 【請求項2】 重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以
下、Mn:1.5% 以下、Ni:35 〜45% 、Cr:17.0 〜25.0% 、
Mo:2.0〜4.0%、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%
以下、P:0.030%以下、O:0.020%以下と、Nb:0.05 〜1.50
% 、Ta:0.05〜1.50% のうち1種ないし2種を含有し、
残部Feならびに不純物元素からなり、Ti/Al が4以下で
あることを特徴とする耐熱性および加工性に優れたFe−
Ni基合金。 - 【請求項3】 重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以
下、Mn:1.5% 以下、Ni:35 〜45% 、Cr:17.0 〜25.0% 、
Mo:2.0〜4.0%、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%
以下、P:0.030%以下、O:0.020%以下とB:0.0005〜0.01%
、Ca:0.0005〜0.02% 、Mg:0.0005 〜0.02% のうち1種
ないし2種以上を含有し、残部Feならびに不純物元素か
らなり、Ti/Al が4以下であることを特徴とする耐熱性
および加工性に優れたFe−Ni基合金。 - 【請求項4】 重量比にしてC:0.10% 以下、Si:1.5% 以
下、Mn:1.5% 以下、Ni:35 〜45% 、Cr:17.0 〜25.0% 、
Mo:2.0〜4.0%、Ti:1.6〜3.5%、Al:0.7〜1.5%、S:0.015%
以下、P:0.030%以下、O:0.020%以下と、Nb:0.05 〜1.50
% 、Ta:0.05〜1.5% のうち1種ないし2種と、B:0.000
5〜0.01% 、Ca:0.0005 〜0.02% 、Mg:0.0005 〜0.02%
のうち1種ないし2種以上を含有し、残部Feならびに不
純物元素からなり、Ti/Al が4以下であることを特徴と
する耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5184493A JPH0711376A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5184493A JPH0711376A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711376A true JPH0711376A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16154148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5184493A Pending JPH0711376A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711376A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2806047A1 (en) * | 2013-05-21 | 2014-11-26 | Daido Steel Co.,Ltd. | Precipitation hardened FE-NI alloy |
WO2017104755A1 (ja) * | 2015-12-18 | 2017-06-22 | 日立金属株式会社 | 金属ガスケット及びその製造方法 |
JP2018070902A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | 新日鐵住金株式会社 | オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 |
JP2018070962A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 新日鐵住金株式会社 | オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 |
WO2021206142A1 (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | 本田技研工業株式会社 | シール部材及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP5184493A patent/JPH0711376A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2017104755A1 (ja) * | 2015-12-18 | 2017-12-14 | 日立金属株式会社 | 金属ガスケット及びその製造方法 |
US11471929B2 (en) | 2015-12-18 | 2022-10-18 | Hitachi Metals, Ltd. | Metal gasket and production method therefor |
US11890665B2 (en) | 2015-12-18 | 2024-02-06 | Proterial, Ltd. | Metal gasket and production method therefor |
JP2018070902A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | 新日鐵住金株式会社 | オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 |
JP2018070962A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 新日鐵住金株式会社 | オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 |
WO2021206142A1 (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | 本田技研工業株式会社 | シール部材及びその製造方法 |
JP2021167436A (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-21 | 本田技研工業株式会社 | シール部材及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040130 |