JPH07113601B2 - 膜の性能評価方法 - Google Patents

膜の性能評価方法

Info

Publication number
JPH07113601B2
JPH07113601B2 JP6453190A JP6453190A JPH07113601B2 JP H07113601 B2 JPH07113601 B2 JP H07113601B2 JP 6453190 A JP6453190 A JP 6453190A JP 6453190 A JP6453190 A JP 6453190A JP H07113601 B2 JPH07113601 B2 JP H07113601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permeation flux
membrane
phase flow
flow
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6453190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03264845A (ja
Inventor
伸彦 兼国
卓男 今坂
浩之 宗
成 吉野
Original Assignee
東陶機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP6453190A priority Critical patent/JPH07113601B2/ja
Publication of JPH03264845A publication Critical patent/JPH03264845A/ja
Publication of JPH07113601B2 publication Critical patent/JPH07113601B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は原液を気液混合の二相流として処理する膜の性
能を評価する方法に関する。
(従来の技術) 排水や下水を処理する嫌気性菌体をリアクタ内に高濃度
に保持したり、食品工業における溶液の分離、濃縮等を
行なう方法として、従来から透過膜を用いた方法が知ら
れている。
特に透過膜の一次側に供給する原液を気液混合の二相流
とし、乱流促進効果によって膜表面に付着した微粒子や
溶質成分からなるゲル層を掻き落として透過流束を大き
くするようにした方法が特開昭63−104609号として提案
されている。
(発明が解決しようとする課題) 気液二相流は気相と液相の分布が不均一となった複雑な
流れを呈し、気相の流速と液相の流速との和として定義
されるみかけの二相流速を増大させても、これが透過流
束を増大することには結びつかないことが実験の結果判
明している。
したがって従来において装置の設計や運転条件の決定を
行なうには、膜をモジュールに装着し実際に原液を気液
混合の二相流として運転することで透過流束を測定して
おり、時間と手間がかかっている。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本発明は、膜モジュールのハウジ
ングに振動ピックアップ等の振動検出手段を取付け、こ
の振動検出手段により膜モジュール内を流れる気液二相
流の流動音を検出し、この検出値から膜の透過流束を推
定するようにした。
(作用) 原液を気液二相流として膜モジュールに供給し膜モジュ
ールを流れる気液二相流の流動音と原液による膜の透過
流束とは一定の相関関係を有する。そこで実際の運転を
行なって透過流束を測定することなく膜モジュールの透
過性能を推定し得る。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図は本発明に係る評価方法を実施するための装置の
全体図、第2図はみかけの二相流速度と透過流束及び二
相流の流動音との関係を示すグラフ、第3図は透過流束
と流動音の実効値との相関を示すグラフである。
1次供給タンク1内には原液2が満たされ、また1次供
給タンク1には撹拌装置3と温度コントローラ4を設け
るとともに、1次供給タンク1内の原液2をポンプ5に
よって汲み上げ配管6を介して2次供給タンク7に送り
込むようにしている。
また2次供給タンク7の底部からは下方に向って降下管
8を導出し、この降下管8の下端を湾曲して上昇管9に
接続し、この上昇管9の途中に気液混合器10を設け、こ
の気液混合器10の下部にガスボンベ11から窒素ガス等を
供給し、原液2をこの部分から気液混合の二相流として
上方に送り、自然循環を利用して原液を2次供給タンク
7に戻すようにしている。また気液混合器10の上方には
透過膜と同形状のガラス管を装着した流動観察用モジュ
ール12、13を接続し、上方の流動観察用モジュール13に
性能評価を行なう膜モジュール14を接続し、この膜モジ
ュール14と前記2次供給タンク7とを戻り管25でつな
ぎ、この膜モジュール14内を流れる二相流の流動音を音
響解析装置15によって解析し、膜モジュール14即ち膜モ
ジュール14内に備えられた透過膜の透過流束を推定する
ようにしている。
音響解析装置15は膜モジュール14のハウジングに振動検
出手段としての振動ピックアップ16を取付け、これら振
動ピックアップ16により膜モジュール14内を流れる二相
流の流動音を振動として検出し、検出した信号をチャー
ジアンプ17で増幅しデータレコーダ18に一時収録する。
次いで2kHzのハイパスフィルタ19で処理した後、二相流
の詳細な流動状態を知る必要がある場合にはFFTアナラ
イザ20で解析し、20kHz以下の範囲で流動音信号の時間
平均の実効値を求める。(サンプリング時間は約60秒) 以上によって測定した二相流の流動音の実効値(A
P[V])と透過流束(J[m3/m2・day])との関係を
みかけの二相流速(Ug0+Ul0[m/s])を基準として示
したのが第2図である。尚、透過流束の測定を行なうに
は第1図の音響解析装置15を透過性能測定装置21に取替
えて行なう。即ち、膜モジュール14の2次側に透過して
出てきた透過液を真空ポンプ22によって減圧されている
集水タンク23に集め、この集水タンク23の重量増加速度
を電子天秤24で計測することで求める。
ここで、上記の関係を求めるために行なった実験条件は
以下の通りである。
透過膜;寸法が外径5.3mm×内径3.8mm×長さ500mmで平
均細孔径が0.14μmの管状セラミック膜チューブ 原液;0.9%生理食塩水に乾燥パン酵母を分散させた懸濁
液 パン酵母濃度;10kg.m-3 温度;25℃ 膜間差圧;60kPa 気液混合器;金網製散気筒、スタティックミキサ、混合
器無装着 第2図からは気液混合器の種類或いは有無にかかわら
ず、二相流の流動音Apと透過流束Jとが一定の相関関係
にあることが分る。第2図のグラフより、透過流束Jと
流動音の実効値APとを読み取り、第3図のグラフを作成
した。第3図のグラフより、透過流束Jと流動音の実効
値APとの間には J=11.1×AP の直線式が得られ、よい相関が得られた。このように、
透過流束Jと流動音実効値APとがよい相関関係にあると
いうことは、透過流束Jが流動音実効値APで支配されて
いるということを示す。一方みかけの二相流速(Ug0+U
l0)では、二相流速を増大させても、これが透過流束J
を増大することに結びついていない。したがって透過流
束Jはみかけの二相流速の条件を広範囲に変更し取得す
る必要があるため濾過実験に手間と時間がかかってい
る。ところがAPであればJと比例関係にあることから、
濾過実験を行うことなく短時間のうちに低動力で高い透
過流束が得られる運転条件が決定される。いいかえれ
ば、透過流束が頭打ちになる運転条件が容易にみつけら
れる。しかもAPであれば、経時的に連続して透過流速を
測定することができるので、透過流束即ち透過量の制御
が行える。つまり、みかけの二相流速(Ug0+Ul0[m/
s])からは膜の透過流束を推定することができない
が、二相流の流動音Apからは透過流束Jを正確に推定す
ることができる。
ここで、透過膜の透過流束は当然のことながら膜厚、膜
の平均孔径等によって異なることとなる。したがって、
各種膜厚及び平均孔径等に対応して、二相流の流動音と
透過流束との相関関係を予め明らかにしておき、各々の
膜厚及び平均孔径毎に透過流束を推定する。
(効果) 以上に説明したように本発明によれば、二相流の流動音
と膜の透過流束とが一定の相関関係を有することを見出
し、この流動音から膜の透過流束を推定するようにした
ので、いちいち膜処理実験を行なうことなく短時間のう
ちに低動力で高い透過流束が得られる運転条件を決定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る評価方法を実施するための装置の
全体図、第2図はみかけの二相流速度と透過流束及び二
相流の流動音の実効値との関係を示すグラフ、第3図は
透過流束と流動音の実効値との相関を示すグラフであ
る。 尚、図面中1は1次供給タンク、2は原液、7は2次供
給タンク、10は気液混合器、15は音響解析装置、16は振
動ピックアップである。
フロントページの続き (72)発明者 吉野 成 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透過膜を備えた膜モジュールのハウジング
    に振動検出手段を取付け、この振動検出手段により膜モ
    ジュール内を流れる気液二相流の流動音を検出し、この
    検出値から膜の透過流束を推定するようにしたことを特
    徴とする膜の性能評価方法。
JP6453190A 1990-03-15 1990-03-15 膜の性能評価方法 Expired - Fee Related JPH07113601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6453190A JPH07113601B2 (ja) 1990-03-15 1990-03-15 膜の性能評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6453190A JPH07113601B2 (ja) 1990-03-15 1990-03-15 膜の性能評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03264845A JPH03264845A (ja) 1991-11-26
JPH07113601B2 true JPH07113601B2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=13260897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6453190A Expired - Fee Related JPH07113601B2 (ja) 1990-03-15 1990-03-15 膜の性能評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113601B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2775440B1 (fr) * 1998-03-02 2000-11-10 Suez Lyonnaise Des Eaux Procede de controle de l'integrite des modules de filtration a fibres creuses
JPWO2002082056A1 (ja) * 2001-04-02 2004-07-29 株式会社九州山光社 低水圧用耐水度試験装置及びその試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03264845A (ja) 1991-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6614242B2 (en) Method and device for oil-in-water measurement
Hawkes et al. A continuous flow ultrasonic cell-filtering method
Robbins et al. A squeezer for efficient extraction of pore water from small volumes of anoxic sediment 1
GB2204399A (en) A water separator for a gas analyzer
EP1043276A1 (en) Apparatus and method for treating water
RU95120597A (ru) Устройство и способ анализа текучей среды
JPH07113601B2 (ja) 膜の性能評価方法
KR930008460A (ko) 여과막을 통한 제어된 흐름을 이용하여 특이 결합 리간드를 분석하는 방법, 시험장치 및 키트
JPH0456945B2 (ja)
US4138638A (en) Apparatus for examining liquid quality
JP3167531B2 (ja) 浄化槽
JP3130867B2 (ja) 液体中の微粒子計測装置
CN211302687U (zh) 一种过滤膜清洗装置
JPH07113600B2 (ja) 管状透過膜の性能評価方法
JPH10244262A (ja) 廃水の濾過方法
JPH05220358A (ja) 膜濾過方法
RU2101698C1 (ru) Устройство для измерения концентрации взвешенных веществ в жидкости
SU1679295A1 (ru) Способ измерени распределени пор по размерам микрофильтрационных полимерных гидрофильных мембран
WO2003034041A1 (en) Particle measurement system using time-frequency transform
Gaucher et al. Influence of fluid distribution on the wall shear stress in a plane ultrafiltration module using an electrochemical method
JPS62116234A (ja) 純水系不純物測定装置
JP2017170327A (ja) 揺動状態検出方法、膜洗浄方法、揺動状態検出装置、及び膜洗浄装置
DE59503501D1 (de) Vorrichtung für Heberleitungen von Sielleitungen
SU850600A1 (ru) Устройство дл автоматического регу-лиРОВАНи пРОцЕССОВ ОчиСТКи СТОчНыХи пРиРОдНыХ ВОд
JP2000508773A (ja) 液体の流量を測定する装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees