JPH07113534B2 - 精密輪郭の視覚測定方法及び装置 - Google Patents

精密輪郭の視覚測定方法及び装置

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JPH07113534B2
JPH07113534B2 JP2407089A JP40708990A JPH07113534B2 JP H07113534 B2 JPH07113534 B2 JP H07113534B2 JP 2407089 A JP2407089 A JP 2407089A JP 40708990 A JP40708990 A JP 40708990A JP H07113534 B2 JPH07113534 B2 JP H07113534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精密部品の精密輪郭を
視覚に測定する方法及び装置に関し、特に、精密インボ
リュートギアの製造誤差を、その精密輪郭を画像処理す
ることにより短時間で正確に算出する精密輪郭の視覚測
定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、最も一般的な平歯車であるインボ
リュートギアの偏心誤差、ピッチ誤差及び歯形誤差を測
定する手段として、歯車測定器、歯厚マイクロメータ及
び歯形ゲージなどが使用されていた。また、偏心誤差を
測定する工具として、測定針に測定盤を組合わせた偏心
インジケータがあり、測定盤に固定した測定対象物とし
てのインボリュートギアの各歯間に測定針を直接当接さ
せて偏心誤差を測定していた。そして、精密ギアの場合
は、直接測定が困難であるので、投影拡大手段で精密ギ
アの輪郭画像を投影拡大したうえで、上記3種類の誤差
を人手により測定することが一般的であった。
【0003】しかしながら、上述のような人手による測
定では、時間がかかるばかりではなく、測定者の熟練度
により測定精度が大きく左右されるという問題点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、精密部品、特に精密インボリュートギアの
誤差測定において、時間がかかり、かつ測定者の熟練度
により測定精度が大きく左右されるという点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、精密インボリ
ュートギアの偏心誤差、ピッチ誤差及び歯形誤差を測定
する視覚測定方法であって、 (a)精密インボリュートギアの画像を拡大するととも
に、基準フォトマスクで画像拡大手段により発生する拡
大画像の誤差を検出補正するステップと、 (b)精密インボリュートギアの拡大画像を灰色値を有
する多数の画素から構成され画像信号に変換するステ
ップと、 (c)前記画像信号の灰色値を2値化処理して、精密イ
ンボリュートギアの概略エッジ座標を得るステップと、 (d)前記概略エッジ座標を参考として、前記画像信号
の灰色値に基づいて、3階のモーメント保存座標演算法
によってエッジ位置を演算して、精密インボリュートギ
の精密エッジ座標を求めるステップと、からなること
を主要な特徴とする。
【0006】本発明は、精密ギアの輪郭を視覚的に測定
する視覚測定装置であって、測定対象となる精密ギアを
載置する撮像プレートと、撮像プレートの下方に位置し
て平行光線を精密ギアに照射して精密ギアの輪郭画像を
発生させる平行光源と、撮像プレートに対して往復移動
して精密ギアの輪郭画像を拡大する画像拡大レンズと、
画像拡大レンズにより拡大された輪郭画像を撮像して、
当該輪郭画像をデータ処理可能な電気的な輪郭画像信号
に変換する固体カメラと、高解像度画像取込み回路及び
高解像度画像表示回路を備えて、固体カメラからの輪郭
画像信号を入力するとともに所定の画像データ処理を
し、かつ画像処理を完了した画像データを表示及び出力
することができるマイクロコンピュータと、撮像プレー
トに載置して、画像拡大レンズにより発生する画像誤差
を補正する目的で使用される基準フォトマスクと、測定
対象となる精密部品を撮像プレートのどの位置に載置す
るかを指示する指示光源と、撮像プレート及び画像拡大
手段間の焦点距離を表示する焦点切替スケールとを具備
して、精密ギアの偏心、歯形及びピッチ誤差を精密測定
することを特徴とする。
【0007】
【実施例】(1)本発明の方法 図1は本発明の方法を説明するブロック図、図2はその
方法を説明するフローチャート、図3は補正用の基準フ
ォトマスクの拡大画像を示す平面図、図4は拡大輪郭画
像を示す正面図である。
【0008】図1において、本発明の精密輪郭の視覚測
定方法は、図1の各ステップにより遂行される。つま
り、測定対象物1の測定対象画像2を、画像拡大手段3
を介して拡大画像4とする。この拡大画像4を撮像手段
5により撮像して電気的な画像信号6に転換した後、高
解像度画像取込み回路及び高解像度画像表示回路を備え
たマイクロコンピュータ7に画像信号6を入力して、図
2にフローチャートとして示した所定の画像処理(後
述)を行い、かつ画像処理の途中で撮像指令7aを撮像
手段5に出力して必要な撮像動作を行うとともに、画像
処理の対象となる拡大画像4をマイクロコンピュータ7
の高解像度画像表示回路を介して画像監視ディスプレイ
8に表示する。なお、この画像監視ディスプレイ8は、
画像処理の過程にある拡大画像を監視するために設けた
補助手段である。
【0009】図1と図2とにおいて、スタート(a−
1)により撮像手段5が撮像(a−2)を行い、画像信
号6を得る。この画像信号6をマイクロコンピュータ7
の2値化回路で2値化処理して2値化画像(a−3)を
得ると同時に、輪郭追跡法により測定対象物1の輪郭を
形成する概略エッジ座標(a−4)を演算する。この時
点での輪郭画像4aが図1に示す如く撮像指令7aを撮
像手段5に入力して拡大画像4を再びマイクロコンピュ
ータ7に取り込む(a−5)。そして、概略エッジ座標
(a−4)を参考値として、前記画像信号6を形成する
各画素の灰色値に基づいて、正確な精密エッジ座標を演
算により求める。つまり、概略エッジ座標のx成分を読
み取り(a−6)、つづいて灰色値に基づき精密エッジ
座標のx成分(a−7)を算出する。次に、この算出さ
れたエッジ座標のx成分が予め設定した所定範囲内にあ
るか否かを判定(a−8)して、YES(符号Yで示
す。以下同じ)の場合は、概略エッジ座標のy成分を読
み取り(a−9)、つづいて灰色値に基づき精密エッジ
座標のy成分を算出した(a−10)後、算出された精
密エッジ座標のx成分が予め設定した所定範囲内にある
か否かを判定(a−11)して、YESの場合、再度、
全ての概略エッジ座標について精密エッジ座標が算出さ
れたか否かを判定(a−12)して、YESの場合のみ
画像処理作業を完了し、ストップ(a−13)となる。
【0010】判定(a−11)がNO(符号Nで示す。
以下同じ)の場合は、概略エッジ座標のx成分の読み取
り(a−6)に戻る。そして、判定(a−7)で精密エ
ッジ座標のx成分が所定範囲外となるNOの場合、45
°方向画素の灰色値に基づいて計算するか否かを判定
(b−1)し、YESの場合は、45°方向画素の灰色
値に基づく計算を実行し(b−2)、精密エッジ座標
(x,y)を算出(b−3)し、所定範囲内にあるか否
かを判定(b−4)して、YESの場合、前記(a−1
1)へ移行する。NOの場合は、判定(b−1)がNO
の場合に移行し、135°方向画素の灰色値に基づき
(c−1)、精密エッジ座標(x,y)を演算(c−
2)し、所定範囲内にあるか否かを判定(c−3)し
て、YESの場合、前記(a−11)へ移行する。NO
の場合は、算出座標の全てをクリヤーして前記(a−1
1)から前記(a−6)へと移行する。
【0011】ところで、以上の過程において、測定対象
物1の測定対象画像2を画像拡大手段3を介して拡大し
て拡大画像4を得る際に画像誤差が発生して、実際の座
標及び画像座標の間にズレが生じるので、正式な測定に
先立って図3に拡大画像4を示す基準フォトマスク9を
測定対象物1の載置位置に置いて、その拡大画像4をマ
イクロコンピュータ7に入力して、あらかじめ画像誤差
を補正する変換マトリックスを得ておく。つまり、図3
において、基準フォトマスク9は、実際は長辺が5ミリ
以下という透光性のフィルムベースに遮光材料を水玉状
に精密スケールにより蒸着したもので、互いに精密な間
隔距離をおいて遮光蒸着した多数の精密基準円90を備
えているので、この基準フォトマスク9を測定対象物1
の載置位置に置いて、その拡大画像4を得た後、マイク
ロコンピュータ7に入力して各精密基準円90の中心を
算出し、画像座標及び実地座標の間の画像誤差を補正す
るために3×3の変換マトリックスをあらかじめ獲得し
ておくとよい。なお、図3中、枠状に見えるものは、画
像監視ディスプレイ8の画面枠である。
【0012】次に、精密エッジ座標を演算する方法につ
いて説明すると、この演算方法は、1984年3月に発
行されたアメリカIEEE TRANSACTION
ONPATTERN ANALYSIS AND MA
CHINE INTELLI−GENCE,VOL.P
AMI−6,NO.2の第188ページから第199ペ
ージにかけて「Edge Location to S
ubpixel Va−lues in Digita
l Imagery」という題名で公表されたものであ
る。この演算方法は精密ギアの輪郭から精密エッジ座標
を演算するのに最適であって、ここではモーメント保存
エッジ演算法と呼ぶ。
【0013】このモーメント保存エッジ演算法を簡単に
説明すると、以下の通りである。 (1)精密エッジ座標を得たい画素及び隣接する数個の
画素について、各灰色値を求めて、前3階のモーメント
を算出する。つまり、下記の数式1を演算する。
【0014】
【数1】 数式1中、nはサンプル数、Xj は第j番目の画素の灰
色値、m1 1階のモーメントである。 (2)もし理想の灰色値をh1 とし、現在サンプル化し
た灰色値h1 の数をkとすると、確率は数式2のように
なる。
【0015】
【数2】 つまり、
【0016】
【数3】 となる。 (3)出入力するデータにおいて前3階のモーメントが
その値を保持するためには下記の方程式をi=1,2,
3について解かなければならない。
【0017】
【数4】 そして、数4中、未知数はP1 ,h1 ,h2 である。 (4)数4を解くことにより、
【0018】
【数5】
【0019】
【数6】
【0020】
【数7】 となるとともに、
【0021】
【数8】
【0022】
【数9】 となる。 (5)P1 が算出されると、数式2より、 K=nP1 が得られるので、エッジ位置kを求めることができる。
【0023】以上が、公知なモーメント保存エッジ演算
法の概略であるが、上述した前3階のモーメントを求め
る方法は3種類あり、目標の精密エッジ座標及び、そ
の垂直ならびに水平方向へ隣接する10個の画素につい
て、灰色値をサンプリングする方法、目標の精密エッ
ジ座標及び、その45°角度方向に隣接する10個の画
素について、灰色値をサンプリングする方法、その1
35°角度方向に隣接する10個の画素について、灰色
値をサンプリングする方法となるが、の方法は、三
角関数の演算を行って初めて精密エッジ座標を得ること
が出来る。なお、この発明の演算方法は、図2に示すよ
うに、の方法がうまく行かない場合のみの方法を
実行するように構成して、演算時間を短縮する方向でフ
ローチャートを構築している。
【0024】以下、この発明が求める精密ギアの製造誤
差の演算方法を、偏心誤差、歯形誤差、ピッチ誤差のそ
れぞれについて図面を参照しながら説明する。
【0025】〈1〉偏心誤差の演算方法 図5は、偏心誤差を算出する演算方法を説明する説明図
である。図5において、図左右のインボリュート曲線1
00,101は理想的な歯形を、各インボリュート曲線
100,101に沿ったジグザグ線200,201は実
際の歯形を示し、ピッチの半分を直径Dとする仮想円3
00(3次元の場合は球)がジグザグ線200,201
の間にあると仮定している。いま、仮想円300を破線
Eに沿ってギア中心Gに接近させていくと、仮想円30
0がジグザグ線200,201のいずれか一方または両
方と当接する座標が得られるので、この時の仮想円30
0の中心座標及びギア中心Gの距離Fが算出できる。そ
こで、この距離Fを精密ギアの歯谷ごとに行って集計し
最大値と最小値との差を求めると、偏心誤差が得られ
る。なお、ジグザグ線200の屈折点P11,P12,P13
…とジグザグ線201の屈折点P21,P22,P23…との
間隔、例えば距離
【0026】
【数10】 を求めると、仮想円300が当接するか否か判定できる
ので、下記の(ア)〜(ウ)により演算を進行させる。 (ア)まず、左右のジグザグ線200,201の各屈折
点の間隔が仮想円300の直径Dより大きいか否かを判
定し、大きい場合は仮想円300がジグザグ線200,
201に当接していないことであるから、以下の(イ)
(ウ)の演算を実行しない。 (イ)仮想円300が左右のジグザグ線200,201
に当接した時、左線座標P1n(x1 ,y1 )、右線座標
2n(x2 ,y2 )及び直径Dは分っているので、仮想
円300の中心座標P0 (x0 ,y0 )を求めることが
できる。この際、中心座標P0 の解は2通りあるが、ギ
ア中心Gから遠い中心座標P0 を有する仮想円300が
先にジグザグ線200,201に当接するので、遠いも
のを適切な解として選択する。 (ウ)仮想円300が同時に2点以上でジグザグ線20
0,201と当接して、複数の中心座標P0 が得られた
時は、ギア中心Gから最も遠い中心座標P0 を前記
(イ)と同じ理由で選択する。
【0027】次に、上記(ア)〜(ウ)の計算方法を説
明すると、図5の
【0028】
【数11】 から計算し始め、間隔が直径Dより大きい場合は、
(イ)(ウ)を実行しない。つまり、
【0029】
【数12】 を計算して、
【0030】
【数13】 となった時、初めて仮想円300の中心座標P0 を計算
する。ここで、P1n(x1 ,y1 ),P2n(x2
2 )及び直径Dは分っているので、中心座標P0 (x
0 ,y0 )は、もしY2 −Y1≠0なら、
【0031】
【数14】 もしY2 −Y1 =0なら、
【0032】
【数15】 となり、数式13または数式14の2解が得られるの
で、上記理由と同じくギア中心Gから遠い解を選択す
る。
【0033】〈2〉歯形誤差の演算方法 図6はギアの基礎円とインボリュート線との関係を示す
説明図で、インボリュートギア(図示せず)の基礎円4
00の接線401はインボリュート線つまりインボリュ
ートギアの歯形線402と直交する関係にある。つま
り、インボリュートギアの歯形線402は基礎円400
の接線と必ず直交する。
【0034】図7は歯形誤差の定義を示す説明図で、イ
ンボリュートギアの理想歯形402と実地歯形403と
の間における最大誤差及び最小誤差は、それぞれγma
x及びγminとなり、歯形誤差はγmax−γmin
で定義される。
【0035】もし極座標で、左右の歯形曲線を表せば、
左歯形について XP (θ)=γb sinθ−γb θcosθ YP (θ)=γb cosθ+γb θsinθ (θは時計回り方向)となり、右歯形については、 XP (θ)=−(γb sinθ−γb θcosθ) YP (θ)=γb cosθ+γb θsinθ (θは反時計回り方向)となる。数式15,16中、γ
b は基礎円400の半径、θは極座標の変換角、xP
直角座標のx成分、yP は直角座標のy成分である。
【0036】図8は歯形誤差の計算方法を示す説明図
で、図8に基づいて歯形誤差の計算方法を説明すると、
実地歯形403の有効線部分は約50〜70%であるの
で、その起点(図左下端)を直角座標のY軸にまで回転
させて、測定対象となる実地歯形403上の任意点(x
3 ,y3 )から基礎円400に向けて接線401を引き
基礎円400に相接する点を(x1 ,y1 )とし、理想
歯形402との直交点を(x2 ,y2 )とすると、(x
1 ,y1 )及び(x3 ,y3 )の距離γを得ることがで
きるので、この距離γが最大誤差γmax及び最小誤差
γminの間に分布することになる。従って、上述した
歯形誤差の定義により、歯形誤差を求めることができ
る。
【0037】具体的な演算方法は以下の通りである。も
し実地歯形403上の任意点(x3 ,y3 )が分って、
基礎円400に対して接線401を引くと、相接点(x
1 ,y1 )及び理想歯形402との直交点(x2
2 )となる。そこで、相接点(x1 ,y1 )を求める
と、
【0038】
【数16】 となって、2組の解が得られるから、歯形誤差のベクト
ル計算により左右の歯形を判別する必要がある。
【0039】図9は、歯形誤差のベクトル計算を説明す
る説明図で、ベクトル
【0040】
【数17】 を計算すると、
【0041】
【数18】 となるので、左歯形は
【0042】
【数19】 となるものとし、右歯形は
【0043】
【数20】 となるものとすることにより相接点(x1 ,y1 )を決
定することができる。
【0044】相接点(x1 ,y1 )及び任意点(x3
3 )により構成される直線傾斜率は、
【0045】
【数21】 であるから、もしtanα<0の時は、α<0,θ=−
α もしtanα=∞の時は、α=90°,θ=α=90° もしtanα>0の時は、α>0,θ=180°−α となり、これらのθを XP (θ)=γb sinθ−γb cosθ YP (θ)=γb cosθ+γb sinθ に代入すると、図8に示した直交点(x2 ,y2 )が得
られる。直交点(x2 ,y2 )及び任意点(x3
3 )が分った時点で、相接点(x1 ,y1 )及び任意
点(x3 ,y3 )の距離γが、
【0046】
【数22】 で求められる。そこで、すべてのγ値の最大値γmax
及び最小値γminを求めることで、歯形誤差をγma
x−γminから算出することができる。
【0047】〈3〉ピッチ誤差の演算方法 ピッチ誤差には、単一ピッチ誤差、隣接ピッチ誤差、累
積ピッチ誤差の3種類がある。 (カ)単一ピッチ誤差:もし偏心誤差の演算で得られる
n個の仮想円300の中心を(X0 ,Y0 ),(X1
1 )…(Xn-1 ,Yn-1 )とし P0,1 が(X0 ,Y0 )と(X1 ,Y1 )との距離 P1,2 が(X1 ,Y1 )と(X2 ,Y2 )との距離、 Pn-1,0 が(X0 ,Y0 )と(Xn-1 ,Yn-1 )との距
離 とすると、単一ピッチ誤差は
【0048】
【数23】 よりPk,k+1 −Pmeanで表される。なお、K=0,1,
2.…,n−1である。 (キ)隣接ピッチ:以下の数式23で求めることができ
る。 Pacc (0)=P0,1 Pacc (1)=P0,1 +P1,2 Pacc (n−1)=P0,1 +P1,2 +…+Pn-2,n-1
n-1,0 1 (ク)累積ピッチ誤差:下記する数式24と、上記した
数式22を利用して、 ABS〔Pk,k+1 −Pk+1,k+2 〕 K=0,…,n−1 Pacc (i)−Pmean(Xi),i=1,…,nを解く
ことによって求めることができる。 (2)本発明の装置 図10は、本発明にかかわる装置を示す構造図で図1と
図10において、測定対象物1として、精密インボリュ
ートギア等の微小な精密部品(図示せず)を載置する撮
像プレート10と、画像拡大レンズ3としてのレンズセ
ット30と、固体カメラ5としてのCCD固体カメラ5
0と、そのカメラ電源51と、撮像プレート10の下方
から平行光源を照射する平行光源11と、高解像度画像
取込み回路及び高解像度画像表示回路を備えたマイクロ
コンピュータ7と、そのディスプレイ70と、マイクロ
コンピュータ7と高解像度画像表示回路を介して電気接
続される画像監視ディスプレイ8とから構成される。
【0049】測定対象物1は、例えばギア径が数ミリの
精密平歯車であり、通常は平歯車として最も一般的な精
密インボリュートギアを測定対象としている。
【0050】測定対象画像2は、例えばレーザ光線など
コヒーレンスな平行光線を発生する適当な光源手段によ
り測定対象物1の測定対象画像(例えば精密インボリュ
ートギアの平面画像)を形成する。
【0051】画像拡大レンズ3は、例えば拡大誤差の極
めて少ない高倍率レンズセットを採用して、拡大画像4
を形成する。
【0052】固体カメラ5は、例えばCCD固体カメラ
を採用して、拡大画像4を撮像することで拡大画像4を
灰色値を有する多数の画素から形成する画像信号6に変
換する。
【0053】マイクロコンピュータ7は、高解像度画像
取込み回路を備えて、画像信号6を取り込むとともに、
後述する画像処理プログラムに従って画像信号6を画像
処理し、例えば精密インボリュートギアの製造誤差など
必要な分析データをそのディスプレイ手段70(図1−
1を参照)に表示する。
【0054】画像監視ディスプレイ8は、マイクロコン
ピュータ7のオペレータに拡大画像4を提供するもの
で、オペレータは画像監視ディスプレイ8に表示される
拡大画像4より画像処理の過程及び結果をひと目で確認
できる。
【0055】撮像プレート10には、正式な測定に先立
って図3で説明した基準フォトマスク9を載置して、C
CD固体カメラ50により撮像してマイクロコンピュー
タ7に画像入力して画像拡大誤差を補正する3×3の変
換マトリックスを演算しておく。この時、図示しない測
定対象物1が撮像プレート10の所定位置に正確に載置
されるように指示光源12を設けて指示光線12aを照
射するとともに、精密ギアなどの測定対象物1と基準フ
ォトマスク9との厚みの差によりレンズセット30の焦
点距離をワンタッチで変換できるように焦点スケール1
3を設けている。
【0056】従って、以上のように構成した精密輪郭の
視覚測量装置により、図2に示したフローチャート及び
先に説明した本発明の精密輪郭の視覚測定方法に基づい
て、精密インボリュートギアの偏心誤差、歯形誤差、ピ
ッチ誤差がオペレータの熟練度には関係なく、迅速に
(約2,3分)かつ正確に測定できる。
【0057】本発明の方法は、測定対象物の拡大画像を
灰色値を有する多数の画素から構成される画像信号に変
換して、2値化処理により測定対象物の概略エッジ座標
を得るとともに、画像信号の灰色値に基づいて、概略エ
ッジ座標を参考として、モーメント保存エッジ位置演算
法により精密エッジ座標を算出するので、ギア径が数ミ
リという精密インボリュートギアなどの精密部品の製造
誤差を視覚な方法により精密測定できる。また、基準フ
ォトマスクにより画像の拡大誤差を補正できる。
【0058】本発明の装置は、撮像プレートの下方に設
けた平行光源により測定対象物画像を発生させ、画像拡
大手段としてのレンズセットで拡大画像を得るととも
に、撮像手段としてのCCD固体カメラにより灰色値を
有する画像信号に変換してマイクロコンピュータで画像
処理を行い、かつ画像処理の過程及び結果を画像監視デ
ィスプレイに表示して、オペレータの参考に供する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法は、
精密インボリュートギアの製造誤差を、モーメント保存
エッジ位置演算法を利用して偏心誤差、歯形誤差、ピッ
チ誤差(単一ピッチ誤差、隣接ピッチ誤差、累積ピッチ
誤差の3種類)を2,3分という短時間内に精密測定で
きるので、熟練した測定者によらずとも精度の高い測定
結果が得られる。
【0060】また、本発明の装置は、撮像プレートと、
平行光源とにより測定対象画像を発生させ、画像拡大レ
ンズにより拡大画像を得た後、固体カメラで灰色値を有
する画像信号に変換して、マイクロコンピュータで必要
な画像処理及び演算を行って、精密エッジ座標を求めて
製造誤差を測定するので、簡単な構成で精密測定装置が
製作できる。また、指示光源及び焦点切替スケールによ
り未熟なオペレータでも簡単に精密測定が実行可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を説明するブロック図である。
【図2】本発明の方法による画像処理及び演算を説明す
るフローチャートである。
【図3】基準フォトマスクの拡大画像を示す正面図であ
る。
【図4】精密ギアの輪郭画像を示す正面図である。
【図5】偏心誤差の演算方法を説明する説明図である。
【図6】歯形誤差測定のためにギアの基礎円とインボリ
ュート曲線との関係を示す説明図である。
【図7】歯形誤差の定義を説明するための説明図であ
る。
【図8】歯形誤差の演算方法を説明するための説明図で
ある。
【図9】歯形誤差のベクトル演算を説明するための説明
図である。
【図10】本発明の装置の構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 測定対象物 2 測定対象物画像 3 画像拡大手段 4 拡大画像 4a 拡大輪郭画像 5 撮像手段 6 画像信号 7 マイクロコンピュータ 7a 撮像指令 8 画像監視ディスプレイ 9 基準フォトマスク 10 撮像プレート 11 平行光源 12 指示光源 12a 指示光線 13 焦点切替スケール 30 高倍率レンズセット 50 CCD固体カメラ 51 カメラ電源 70 ディスプレイ 90 基準円
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 潔 予 台湾新竹県竹東鎮中興路4段195号(番地 なし) (72)発明者 王 瑞 陽 台湾新竹県竹東鎮中興路4段195号(番地 なし) (72)発明者 鄭 智 傑 台湾新竹県竹東鎮中興路4段195号(番地 なし) (56)参考文献 特開 昭61−251705(JP,A) 特開 平2−227686(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精密インボリュートギアの偏心誤差、ピ
    ッチ誤差及び歯形誤差を測定する視覚測定方法であっ
    て、 (a)精密インボリュートギアの画像を拡大するととも
    に、基準フォトマスクで画像拡大手段により発生する拡
    大画像の誤差を検出補正するステップと、 (b)精密インボリュートギアの拡大画像を灰色値を有
    する多数の画素から構成される画像信号に変換するステ
    ップと、 (c)前記画像信号の灰色値を2値化処理して、精密イ
    ンボリュートギアの概略エッジ座標を得るステップと、 (d)前記概略エッジ座標を参考として、前記画像信号
    の灰色値に基づいて、3階のモーメント保存座標演算法
    によってエッジ位置を演算して、精密インボリュートギ
    の精密エッジ座標を求めるステップと、 からなる精密輪郭の視覚測定方法。
  2. 【請求項2】 精密ギアの輪郭を視覚機器により測定す
    る視覚測定装置であって、 測定対象となる精密ギアを載置する撮像プレートと、 撮像プレートの下方に位置して平行光線を精密ギアに照
    射して精密ギアの輪郭画像を発生させる平行光源と、 撮像プレートに対して往復移動して精密ギアの輪郭画像
    を拡大する画像拡大レンズと、 画像拡大レンズにより拡大された拡大画像を撮像して、
    当該拡大画像をデータ処理可能な画像信号に変換する固
    体カメラと、 高解像度画像取込み回路及び高解像度画像表示回路を備
    えて、固体カメラからの画像信号を入力するとともに所
    定の画像データ処理し、かつ画像処理を完了した画像デ
    ータを表示及び出力できるマイクロコンピュータと、 撮像プレートに載置して、画像拡大レンズにより発生す
    る画像誤差を補正する目的で使用される基準フォトマス
    クと、 測定対象となる精密部品を撮像プレートのどの位置に載
    置するかを指示する指示光源と、 撮像プレート及び画像拡大手段間の焦点距離を表示する
    焦点切替スケールとを具備して、精密ギアの偏心、歯形
    及びピッチ誤差を精密測定 する精密輪郭の視覚測定
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