JPH0711316U - ガラス繊維強化ドアトリム基材 - Google Patents

ガラス繊維強化ドアトリム基材

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JPH0711316U
JPH0711316U JP4163393U JP4163393U JPH0711316U JP H0711316 U JPH0711316 U JP H0711316U JP 4163393 U JP4163393 U JP 4163393U JP 4163393 U JP4163393 U JP 4163393U JP H0711316 U JPH0711316 U JP H0711316U
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JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
door trim
base material
net body
fiber reinforced
Prior art date
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Pending
Application number
JP4163393U
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English (en)
Inventor
広信 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
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Publication date
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Publication of JPH0711316U publication Critical patent/JPH0711316U/ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス繊維強化ドアトリム基材の製造時の作
業環境を良化する。 【構成】 複数本のガラス繊維束が熱可塑性合成樹脂線
条体によって包被されてこの熱可塑性合成樹脂線条体に
一体状に接合された構造を有するガラス繊維含有ストラ
ンド3群がネット状に交差し、各交差部4が接合された
ネット体1を作製し、このネット体1をポリウレタン樹
脂板2の芯部に挿入した状態でネット体1とポリウレタ
ン樹脂板2とを一体状に接合してドアトリムの形状に合
わせて成形することによってガラス繊維強化ドアトリム
基材Kを作製する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は自動車用ドアトリムに使用されるガラス繊維強化ドアトリム基材に 関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用内装部品において、ポリウレタン樹脂層をガラス繊維マットによって 補強したガラス繊維強化ドアトリム基材を製造するに際し、従来では図9に示す ようにガラス繊維をマット状に織成したガラス繊維マット50を成形型51の下型51 a 上にセットし、下型51a の成形部内にポリウレタン原液52を注入してから、上 型51b を閉じてキュアリングし、ガラス繊維マット50とポリウレタン樹脂板とを 下型51a と上型51b との間で一体状に接合して成形し、成形型から取出した成形 品の端末部をトリミングおよびバリ取りしてガラス繊維強化ドアトリム基材を仕 上げていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した方法でガラス繊維マット強化ドアトリム基材を製造する場合には、ド アトリム基材の剛性を高めようとすると、ガラス繊維マット50の織密度や目付け を大きくする必要があるので、コスト高となって重量が増大する問題点や、成形 型51へのガラス繊維マット50のセット時や,成形品のトリミング工程およびバリ 取り工程で、ガラス繊維が粉末状となって飛散し、作業環境および作業性が悪く なる問題点がある。 本考案は上記問題点を解消することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案のガラス繊維強化ドアトリム基材は複数本のガラス繊維束がこの各ガラ ス繊維束を包被した合成樹脂線条体に一体状に接合された構造を有するガラス繊 維含有ストランド群がネット状に交差したネット体と、合成樹脂板とを、前記ネ ット体が前記合成樹脂板の芯部に挿入された状態で一体状に接合しかつドアトリ ムの形状に合わせて成形して形成した構成を有する。
【0005】
【作用】
複数本のガラス繊維束が合成樹脂線条体によって包被されてこの合成樹脂線条 体に一体状に接合された構造を有するガラス繊維含有ストランド群がネット状に 交差したネット体を作製し、このネット体を合成樹脂板の芯部に挿入した状態で 前記ネット体と前記合成樹脂板とを一体状に接合してドアトリムの形状に合わせ て成形することによってガラス繊維強化ドアトリム基材を作製する。
【0006】
【考案の効果】
本考案は前記したように構成したことによって、ガラス繊維強化ドアトリム基 材は、ガラス繊維束がガラス繊維含有ストランド内で合成樹脂線条体に一体状に 接合され、各ガラス繊維含有ストランドが合成樹脂板中に埋没した構造となり、 ガラス繊維束を合成樹脂によって二重に包被することができるので、成形品のト リミング工程やバリ取り工程でのガラス繊維の飛散を抑制して作業環境および作 業性を良化することができる。 また、ガラス繊維強化ドアトリム基材中に占めるガラス繊維の比率を低減して 従来のガラス繊維強化ドアトリム基材と同等の剛性及び強度特性を確保すること ができ、ガラス繊維強化ドアトリム基材の軽量化および材料コストの節減が可能 となる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の1実施例を図1〜図8にしたがって説明する。 自動車用ドアトリムの芯材となるガラス繊維強化ドアトリム基材Kは、可撓性 のガラス繊維含有ストランド3が粗い経密度および緯密度でネット状に交差した 粗目布を織成し、この粗目布の各交差部4をそれぞれ接合して形成されたネット 体1と、ポリウレタン樹脂板2とが一体状に接合された構造を有し、ドアトリム の形状に合わせて成形されている。
【0008】 ガラス繊維強化ドアトリム基材Kはネット体1がポリウレタン樹脂板2の芯部 に埋没状に挿入されてポリウレタン樹脂板2の内側層と外側層との間に挟み込ま れたサンドイッチ構造を有し、本例ではネット体1およびポリウレタン樹脂板2 はガラス繊維強化ドアトリム基材Kとネット体1との重量比が1000:25 となるよ うに配分されている。
【0009】 ネット体1を構成するガラス繊維含有ストランド3は、複数本のガラス繊維束 (ガラス繊維マルチフイラメント)5をポリプロピレン樹脂等の熱可塑性合成樹 脂線条体6によって包被した構造で、複数本のガラス繊維束5が熱可塑性合成樹 脂線条体6中に挿通状態で混入されてこの熱可塑性合成樹脂線条体6に一体状に 接合された構造を有し、複数個のガラス繊維束5の断面が熱可塑性合成樹脂線条 体6の断面中に混入した断面構造を有する。
【0010】 ガラス繊維含有ストランド3は例えば溶融した熱可塑性合成樹脂を複数本のガ ラス繊維束5とともにノズルから吐出させ、モノフイラメントの形状にして固化 させる工程によって作製される。
【0011】 ネット体1はガラス繊維含有ストランド3群を経糸および緯糸として例えば経 緯共5本/10mmの配列密度で粗目布を織成してから、この粗目布を加熱し、経緯 のガラス繊維含有ストランド3が交差した各交差部4で熱可塑性合成樹脂線条体 6を相互に溶着させて各交差部4を接合する工程によって作製される。
【0012】 ガラス繊維強化ドアトリム基材Kを製造するに際し、先づ、ネット体1を成形 型8の下型9の成形面9a上にセットした状態でポリウレタン樹脂原液11を注入ノ ズル12によって下型9の成形面9a上へ注入する。
【0013】 次に、成形型8の上型10を閉じてネット体1およびポリウレタン樹脂液11を下 型9の成形面9aと上型10の成形面10a との間に封じ込め、この状態でポリウレタ ン樹脂原液11をキュアリングする。
【0014】 このとき、ポリウレタン樹脂原液11が成形面9a,10a 全体に拡散流動してネッ ト体1全体をその下側および上側から挟み込んだ状態でポリウレタン樹脂が反応 固化し、ネット体1がポリウレタン樹脂板2の内部に埋没して挿入された状態で ネット体1およびポリウレタン樹脂板2が一体状に接合されて成形面9a,10a の 形状通りに成形される。
【0015】 ポリウレタン樹脂の固化後、上型10を開いて成形品13を成形型8から取出し、 取出した成形品13をトリミングしてトリミングされた成形品の端末部をバリ取り 加工すると、ネット体1がポリウレタン樹脂板2の内部に挿入され、ネット体1 とポリウレタン樹脂板2とが一体状に接合されかつドアトリムの形状に合わせて 成形されたガラス繊維強化ドアトリム基材Kを製造することができる。
【0016】 続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明する。 本例では複数本のガラス繊維束3がこの各ガラス繊維束5を包被した合成樹脂 線条体6に一体状に接合された構造を有するガラス繊維含有ストランド3群がネ ット状に交差したネット体1と、ポリウレタン樹脂板2とを、ネット体1がポリ ウレタン樹脂板2の芯部に挿入された状態で一体状に接合しかつドアトリムの形 状に合わせて成形して形成してある。
【0017】 このため、ガラス繊維強化ドアトリム基材Kは、ガラス繊維束5がガラス繊維 含有ストランド3内で熱可塑性合成樹脂線条体6に一体状に接合され、各ガラス 繊維含有ストランド3がポリウレタン樹脂板2中に埋没した構造となり、ガラス 繊維束5を熱可塑性合成樹脂およびポリウレタン樹脂によって二重に包被するこ とができるので、成形品のトリミング行程やバリ取り工程でのガラス繊維の飛散 を抑制して作業環境および作業性を良化することができる。
【0018】 また、ガラス繊維強化ドアトリム基材K中に占めるガラス繊維の比率を低減し て従来のガラス繊維強化ドアトリム基材と同等の剛性及び強度特性を確保するこ とができ、ガラス繊維強化ドアトリム基材Kの軽量化および材料コストの節減が 可能となる。
【0019】 さらに、従来のガラス繊維強化ドアトリム基材では、ドアトリム基材のうち特 に高強度および高剛性が必要な部位に合わせた密度および強度を有するガラス繊 維マットが使用されているので、ドアトリム基材のうち高強度および高剛性が不 必要な部位ではガラス繊維マットが過剰品質となってガラス繊維が無駄に使用さ れ、材料コストが高くなるが、ネット体1を、ドアトリム基材のうち特に高強度 および高剛性が必要な部位を構成する部分だけガラス繊維含有ストランド3の配 列密度を局部的に大きくして作製することによって、ガラス繊維強化ドアトリム 基材Kの重量増およびコストアップを抑制してガラス繊維強化ドアトリム基材K の品質および強度特性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示すもので、ガラス繊維含
有ストランドの一部を示す斜視図である。
【図2】同じく、ガラス繊維含有ストランドの断面図で
ある。
【図3】マット体の一部を示す平面図である。
【図4】ガラス繊維強化ドアトリム基材の製造過程を示
すもので、マット体を成形型にセットした状態を示す側
断面である。
【図5】同じく、ポリウレタン樹脂原液を注入した状態
を示す側断面である。
【図6】同じく、成形中の状態を示す側断面である。
【図7】同じく、成形品を取出した状態を示す側断面で
ある。
【図8】ガラス繊維強化ドアトリム基材の側断面図であ
る。
【図9】従来のガラス繊維強化ドアトリム基材の製造方
法を説明する側断面図である。
【符号の説明】
1 マット体 2 ポリウレタン樹脂板(合成樹脂板) 3 ガラス繊維含有ストランド 4 交差部 5 ガラス繊維束 6 熱可塑性合成樹脂線条体(合成樹脂線条体) K ガラス繊維強化ドアトリム基材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60R 13/02 B // B29K 105:08 B29L 31:58

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のガラス繊維束がこの各ガラス繊
    維束を包被した合成樹脂線条体に一体状に接合された構
    造を有するガラス繊維含有ストランド群がネット状に交
    差したネット体と、合成樹脂板とを、前記ネット体が前
    記合成樹脂板の芯部に挿入された状態で一体状に接合し
    かつドアトリムの形状に合わせて成形して形成したこと
    を特徴とするガラス繊維強化ドアトリム基材。
JP4163393U 1993-07-29 1993-07-29 ガラス繊維強化ドアトリム基材 Pending JPH0711316U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4163393U JPH0711316U (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ガラス繊維強化ドアトリム基材

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JP4163393U JPH0711316U (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ガラス繊維強化ドアトリム基材

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JPH0711316U true JPH0711316U (ja) 1995-02-21

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JP4163393U Pending JPH0711316U (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ガラス繊維強化ドアトリム基材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015177889A1 (ja) * 2014-05-21 2015-11-26 日産自動車株式会社 車両用シートバックパネル

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