JPH0939114A - 合成樹脂製網体 - Google Patents

合成樹脂製網体

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JPH0939114A
JPH0939114A JP21247595A JP21247595A JPH0939114A JP H0939114 A JPH0939114 A JP H0939114A JP 21247595 A JP21247595 A JP 21247595A JP 21247595 A JP21247595 A JP 21247595A JP H0939114 A JPH0939114 A JP H0939114A
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JP
Japan
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mesh
synthetic resin
thin
frame body
net body
Prior art date
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Pending
Application number
JP21247595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishida
博 石田
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NANBU KASEI KK
Original Assignee
NANBU KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】網目部に欠落のない合成樹脂製網体を提供する
こと。 【解決手段】網目部2と枠体3との境界に薄肉部4を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形により網目
部と枠体とを一体成形してなる合成樹脂製網体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エアコンディショナー等のフィル
ターとして使用される網体は、ポリプロピレン不織布の
網目を金型内にセットし、枠体の部分を射出成形して一
体化するインモールド成形する方法か、あるいは別々に
製造した網目と枠体とを超音波溶着する方法で製造され
ていた。しかし、上記の製造方法では製造にかかる工程
が多く、熟練を要する為に手間がかかるとともにコスト
の高騰につながる為、網目と枠体とを一体成形した射出
成形による合成樹脂製網体が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、網目部
分の断面積は小さいのに対し枠体の断面積ははるかに大
きいので、網目部から注入された合成樹脂が網目部全体
にゆきわたる前に枠体に流れ込み、枠体から逆に網目部
分に流れ込む状態になる。このため、枠体内部の空気が
網目糸部分に押し出されて網目部に合成樹脂が充填しに
くくなり、網目部分に欠落が生じ、ところどころに穴が
空いた成形品ができあがる。このため材料として流動性
に優れているポリプロピレンを使ったり、射出成形速度
を高速にしたり、溶融合成樹脂温度を高めたりする等の
きめの細かい対応をしなければならなかった。
【0004】本発明は上記問題点を解消し、特別な素材
や装置を必要とすることなしに網目部の末端まで合成樹
脂を充填させることにより、網目部分に欠落が生じない
合成樹脂製網体を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明に係る合成樹脂製網体は、網目部の周囲に枠
体を一体成形してなる合成樹脂製網体であって、上記網
目部を構成する横糸部及び縦糸部と枠体との境界部に薄
肉部を形成し、表裏方向における薄肉部の厚みを網目部
よりも薄く形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について説明する。
【0007】図1及び図2は合成樹脂製網体(以下、網
体という)の斜視図及び平面図の一部を示す。この網体
1は網目部2の周囲に枠体3を一体成形してなり、上記
網目部2と枠体3との境界部に薄肉部4を形成したもの
である。
【0008】なお、図3は上記網体1の要部拡大平面図
を示し、図4(a)は図3のAーA線上断面図、図4
(b)は図3のBーB線上断面図を示している。
【0009】上記網目部2は断面方形状に形成された横
糸部2aと縦糸部2bとが直交して成り、それぞれの端
部は薄肉部4に接合している。また、薄肉部4の厚みは
表裏方向において網目部2よりも薄く形成されている。
網目部2には補強とともに合成樹脂が円滑に進入するた
めの誘導部2cが設けられている。
【0010】なお、網目部は横糸部と縦糸部とを重ねて
直交させることによって形成してもよい。
【0011】薄肉部4は板状に形成され、網目部2の周
縁に接合されるとともに、該薄肉部4の外側周縁には枠
体3が接合されている。
【0012】枠体3は断面方形状で上述したように薄肉
部4の外側周縁に接合され、肉厚で網体1全体の強度を
確保するように設けられている。
【0013】上述の網体1は例えば図5(a)、(b)
に示すように射出成型用に上型5aと下型5bとの2つ
の金型5で形成し、この金型5に注入ゲート6から溶融
状態の合成樹脂(ポリプロピレン、ナイロン、ポリアセ
タール等)を注入して形成することができる。
【0014】誘導部2cを構成する誘導路7に設けられ
た合成樹脂注入ゲート6から合成樹脂を注入すると、誘
導路7に注入された合成樹脂は誘導路7を徐々に充満さ
せ、充満した部分に連通した横糸部2a又は縦糸部2b
を構成する樹脂通路8a、8bに順次進入していき、さ
らに樹脂通路8a、8bに進入した合成樹脂は直線的に
枠体3を構成する樹脂通路9に向かって進む。
【0015】ところで、樹脂通路8aの終端には薄肉部
4を構成する樹脂通路10が連通されているが、図5
(a)に示すように樹脂通路8aと樹脂通路10との接
続部分の樹脂通路10の断面積が樹脂通路8a、8bの
断面積に比べて小さく形成されているため、樹脂通路1
0への合成樹脂の流出が堰止められ、合成樹脂は上記樹
脂通路8a、8bに直交する樹脂通路8b、8aに進入
していく(図5(b)参照)。
【0016】樹脂通路8a、8bが充満すると合成樹脂
は初めて樹脂通路10に進入し、この樹脂通路10と樹
脂通路9とに充填されるので樹脂通路8a、8bに未充
填部分が発生しない。合成樹脂はさらに樹脂通路9に進
入する。金型5に合成樹脂の注入が完了し、成型後に型
開きして網目部2に欠落のない網体1を取り出すことが
できる。
【0017】上述のように網目部2と枠体3との間に薄
肉部4を形成するように金型5を形成した場合にはゲー
ト6から注入された合成樹脂は樹脂通路10で堰止めら
れ、樹脂通路9に進入する前に樹脂通路8a、8bに充
満するので、射出成型で特別な合成樹脂や装置を必要と
することなしに充填不足による網目部2の欠落を未然に
防止し、網目部2に欠落のない合成樹脂製網体1を提供
することができる。
【0018】例えば、横糸部2a及び縦糸部2bの太さ
は幅がそれぞれ0.3〜0.35ミリ、表裏方向におけ
る厚みが0.5ミリ、又は幅と厚みとがほぼ等しく0.
2〜0.25ミリに設定し、枠体3を網体全体の強度を
確保する為に幅が5.0〜6.0ミリ、厚みが2.0〜
2.5ミリに設定した場合、薄肉部4は幅が2.0ミ
リ、厚みが0.1〜0.15ミリに設定することにより
網目部2に欠落箇所のない網体1を形成することができ
た。
【0019】次に、図6は薄肉部4と網目部2との境界
の薄肉部4に円弧状の切り欠き4aを形成したもので、
切り欠き4aを形成することにより薄肉部4と網目部2
との接合部の弾性を向上させることができ、例えばエア
ーコンディショナーのフィルターとして使用した場合に
は、埃等による網目部2の目詰まりで空気圧が接合部に
与える外的負荷が増加しても接合部の断裂が発生しにく
くなる。
【0020】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製網体によれば、特別
な素材や装置を必要とすることなしに網目部分に欠落の
ない合成樹脂製網体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製網体の要部拡大斜視図
【図2】上記合成樹脂製網体の要部平面図
【図3】上記合成樹脂製網体の要部拡大平面図
【図4】(a)は図3のAーA線上断面図、(b)は及
びBーB線上断面図
【図5】(a)及び(b)は図3のAーA線上、及びB
ーB線上に対応する金型の断面図
【図6】他の例の合成樹脂製網体の要部拡大平面図
【符号の説明】
1 合成樹脂製網体 2 網目部 3 枠体 4 薄肉部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網目部の周囲に枠体を一体成形してなる
    合成樹脂製網体であって、上記網目部を構成する横糸部
    及び縦糸部と枠体との境界部に薄肉部を形成し、表裏方
    向における薄肉部の厚みを網目部よりも薄く形成したこ
    とを特徴とする合成樹脂製網体。
JP21247595A 1995-07-28 1995-07-28 合成樹脂製網体 Pending JPH0939114A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21247595A JPH0939114A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 合成樹脂製網体

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JP21247595A JPH0939114A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 合成樹脂製網体

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Publication Number Publication Date
JPH0939114A true JPH0939114A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16623267

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JP21247595A Pending JPH0939114A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 合成樹脂製網体

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006142622A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Mitsubishi Materials Corp 複合金属多孔体およびその製造方法
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