JPH0711314A - 高炉炉底部の側壁冷却装置 - Google Patents

高炉炉底部の側壁冷却装置

Info

Publication number
JPH0711314A
JPH0711314A JP15174593A JP15174593A JPH0711314A JP H0711314 A JPH0711314 A JP H0711314A JP 15174593 A JP15174593 A JP 15174593A JP 15174593 A JP15174593 A JP 15174593A JP H0711314 A JPH0711314 A JP H0711314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
furnace
pipe
blast furnace
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15174593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Yamaguchi
安幸 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP15174593A priority Critical patent/JPH0711314A/ja
Publication of JPH0711314A publication Critical patent/JPH0711314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉炉底部に構築されたカーボンれんがを効
率よく冷却して寿命延長を達成する。 【構成】 高炉炉底部に構築されたカーボンれんが3の
うち最外周カーボンれんが3に冷却管4を埋設し、この
冷却パイプ4に給水管5a、排水管5bを連結する。冷
却管4が熱伝導性の良好なカーボンれんが3に直接接触
しているので、カーボンれんがの侵食状況に応じて冷却
水量に調節しながら効率よく冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉炉底部の側壁を冷
却する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉の炉体は図4に示すように基礎1上
に設置された鉄皮2の内面にカーボンれんが3が積まれ
ており、湯溜り10、朝顔12、炉腹13および炉胸14などか
ら構成されている。近年の高炉大型化、炉内圧の高圧化
および送風温度の高温化など操業が苛酸化したことによ
り、側壁を冷却する際の熱伝導性が良好で、かつ高温度
で耐食性が優れたカーボンれんが3が使用される傾向に
ある。
【0003】しかしながら炉底部に構築されたカーボン
れんが3は気孔から溶銑およびスラグの侵入を受けて剥
離を起こし、さらにカーボンれんが3の目地には溶銑の
浸透が著しく、またアルカリの浸透により、目地離れが
起こるため、高炉寿命の律速の一つとして炉底部のれん
が侵食が挙げられる。すなわち、炉底部のカーボンれん
が3は湯溜り11内に溜った溶銑やスラグの侵食により
れんが侵食部10の範囲が広がって薄くなり侵食ライン9
が進行する。このため炉床寿命末期には残存するれんが
厚が 100mm前後になっているのが通例である。
【0004】高炉炉底の側壁部の侵食を防止するため、
たとえば特公昭60−41124 号公報には境界要素法を用
い、高炉炉底を炉のたて軸を対称軸とする軸対称体とし
て伝熱解析を行い炉底侵食形状を予測し、該炉底侵食形
状のうち、局部侵食の成長を阻止する操業条件を選択し
て、該操業条件により高炉操業を行う方法が提案されて
いる。
【0005】この公報の詳細な説明中には炉底部側壁れ
んがの保護対策としてステップIからステップIII での
諸対策実施要領が示されているが、ステップIII の長期
対策としては侵食部の冷却強度を挙げている。高炉炉底
部の側壁冷却手段は、散水による冷却とステーブによる
冷却に大別することができる。散水冷却としてはたとえ
ば特開昭59−166608号公報には、図5に示すように炉底
部の鉄皮2の内面に非酸化性でかつ熱伝導性の良好なア
ルミブロンス等の金属の被覆層2aを形成すると共に、
炉底部の鉄皮2を外側から包囲する散水配管12を設け、
散水配管15のノズル孔から冷却水を直接に鉄皮2に向け
て散水冷却を強化する方法が開示されている。
【0006】またステーブ冷却としては、特開昭56−96
005 号公報に、図6に示すようにステーブ冷却系統を炉
床部に配置するステーブ列群16aとこれにより上部のシ
ャフト部に配置するステーブ列群16bとに分離すると共
に炉底部のステーブ冷却系統を更に周方向に少なくとも
2系統に分割し、分割された各ゾーンの炉床部における
炉壁耐火れんが層厚を検出し、該れんが層厚を円周方向
で均一にするように前記分割された各ゾーンの冷却能を
給水ヘッダ17から給水管5aを介して供給する冷却水量
を調整して冷却能を制御する。ステーブ列群16aで炉底
部の耐火れんが3を抜熱した後、冷却水は排出管5bを
介して集水槽18に回収するものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のような高炉炉底
部の側壁を冷却するために鉄皮散水冷却およびステーブ
冷却が採用されているが、どちらの手段にも下記の表1
に示すような一長一短がある。
【0008】
【表1】
【0009】本発明は鉄皮散水冷却およびステーブ冷却
の表1に示すような長所および短所のうち長所のみを有
することができる高炉炉底部の側壁冷却装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、高炉炉底部の
側壁冷却装置において、高炉炉底部に構築された炉底カ
ーボンれんがのうち最外周カーボンれんがに冷却パイプ
を埋設し、この冷却パイプに炉外から給排水管を接続し
てなることを特徴とする高炉炉底部の側壁冷却装置であ
る。また、本発明では、高炉炉底部に構築された炉底カ
ーボンれんがのうち最外周カーボンれんがに冷却パイプ
を埋設する代りに最外周カーボンれんがの外面に冷却パ
イプを直接接触させるようにしてもよい。
【0011】
【作用】本発明は前述の構成であるので、ステーブに鋳
ぐまれたパイプへの給水、あるいは鉄皮への散水による
冷却と異なり、冷却パイプが直接に炉底部側壁のカーボ
ンれんがに埋設または接触しているので、れんがを効率
よく冷却することができる。また給排水管を介して給排
出される冷却水量を調節することによって、稼働初期に
カーボンれんがが過冷却になるのを防止するなど冷却能
のコントロールを容易に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1および図2は本発明の一実施例を示しており、
図1に示すように鉄皮2の内側炉底部に構築された炉底
カーボンれんが3のうち最外周のカーボンれんが3のブ
ロック毎に冷却パイプ4を埋設し、この冷却パイプに炉
外から給水管5aおよび排水管5bを連結したものであ
る。
【0013】給水管5aおよび排水管5bは鉄皮の外側
で炉円周方向に交互に連結すると共に、全円周上を数グ
ループの独立した給排水グループに分割して、冷却管4
に供給する冷却水をグループ別に独立して制御するよう
にするのが好ましい。また必要に応じ給水管5aと排水
管5bを上下方向についても交互に連結し、円周方向と
上下方向との組み合わせにより適宜グループ数に分割し
て、それぞれのグループを個別に冷却制御するようにし
てもよい。
【0014】なお、カーボンれんが3に冷却管4を埋設
する構造は、たとえば図2に示すように、カーボンれん
が3の外面に冷却管4を埋設する穴を形成し、ここに冷
却管4を嵌め込んだ後、残った穴部分に鉄パテ等の良熱
伝導体粉を練ったものを充填材6としてを充填して埋設
すればよい。また給水管5aおよび排水管5bは鉄皮2
に設けた開孔2bを貫通して炉外に導かれるが排水管5
a、給水管5bは、固定金物8を介して鉄皮2に溶接に
より固定してある。
【0015】冷却管4は、図3に示すように冷却管4の
長手方向にフィン7を固定し、カーボンれんが3の外面
に設けた半円形穴に冷却管4が接触するようにセットす
ると共に、フィン7をカーボンれんが3の外面に接触さ
せるようにしてもよい。本発明に係る高炉炉底部の側壁
冷却装置の冷却は次のようにして行う。高炉炉底部のカ
ーボンれんが3に埋設するかまた直接接触させた冷却管
4に給水管5aから冷却水を供給して給水管5a内を通
過する間の抜熱によってカーボンれんが3を冷却した
後、排水管5bを介して排水する。カーボンれんが3は
熱伝導性がよいので炉底部のカーボンれんが侵食部を効
率よく冷却し、侵食部への炉内溶融物の付着を促進させ
耐火物層厚の回復を図る。
【0016】高炉炉底部のカーボンれんが3の侵食部10
の侵食ライン9(図4参照)はたとえばカーボンれんが
3に埋め込んだ温度センサ(図示せず)によって測定し
たり、あるいは境界要素法を用いて熱解析を行い炉底部
カーボンれんが3の侵食形状を予測する。そして前述の
ようにカーボンれんが3を冷却する冷却管4を炉円周方
向に、必要に応じ上下方向にも分割してグループ化して
おけば、炉底部のカーボンれんが3の侵食ラインが進行
して残存れんが厚が減少した部位置に配列した冷却管4
への冷却水を過冷却にならぬ程度に大きくする。かくし
て冷却水の増加により必要な抜熱量に調節して冷却能を
強化し、侵食部への付着物を促進させ、耐火物の層厚回
復を図るものである。
【0017】逆に付着物が多く炉壁耐火物の厚さが大き
くなった場合には、その部位に位置する冷却管4への冷
却水を減少させ、冷却能の低下を図る。このような冷却
管4への冷却水量の調整を行うことにより炉底部の側壁
カーボンれんがの層厚を円周方向で均等になるように制
御することが可能になる。冷却管4の大きさや、分割に
よるグループの数は、高炉の大きさ、その他の炉寿命律
速条件を勘案して冷却管の配列条件を決定することにな
る。
【0018】図1で示す本発明の実施例と従来の鉄皮散
水冷却とステーブ冷却の実施結果を表2に比較して示
す。
【0019】
【表2】
【0020】表2に示すように本発明の装置は、鉄皮散
水冷却およびステーブ冷却に比較して全ての項目で欠点
のない優れた性能を有しており良好な成績を示してい
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
炉炉底部に構築された熱伝導性のよい炉底カーボンれん
がのうち最外周カーボンれんがに冷却パイプを埋設する
か、または最外周カーボンれんがの外面に冷却パイプを
直接接触させて冷却するので炉底部のカーボンれんがの
侵食部をその侵食程度に応じて効率よく冷却することが
できるので高炉炉底部のカーボンれんがの寿命延長が達
成できる。本発明はランニングコストが安いばかりでな
くメンテナンス性がよく、また密閉型であるため周辺環
境もよいので周辺機器に悪影響を及ぼすことがなく、さ
らには建設費も比較的低兼である。
【0022】また、本発明の実施例により説明したよう
に炉底部に構築したカーボンれんがの侵食状況に応じ冷
却管の冷却能を調節することにより炉底部カーボンれん
が層厚を円周方向で均等になるように制御することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を一実施例について示す縦断面図
である。
【図2】図1のA部を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の他の実施態様を示す部分拡大図であ
る。
【図4】高炉炉底部のれんが侵食状況を示す縦断面図で
ある。
【図5】従来の鉄皮散水冷却装置を示す縦断面図であ
る。
【図6】従来のステーブ冷却装置を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基礎 2 鉄皮 3 カーボンれんが 4 冷却管 5 給、排水管 6 熱伝導体 7 フィン 8 金物 9 侵食ライン 10 れんが侵食部 11 湯溜り 12 朝顔 13 炉腹 14 炉胸 15 散水配管 16 ステーブ 17 給水ヘッダ 18 集水槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉炉底部の側壁冷却装置において、高
    炉炉底部に構築された炉底カーボンれんがのうち最外周
    カーボンれんがに冷却パイプを埋設し、この冷却パイプ
    に炉外から給排水管を接続してなることを特徴とする高
    炉炉底部の側壁冷却装置。
  2. 【請求項2】 高炉炉底部に構築された炉底カーボンれ
    んがのうち最外周カーボンれんがに冷却パイプを埋設す
    る代りに最外周カーボンれんがの外面に冷却パイプを直
    接接触させたことを特徴とする請求項1記載の高炉炉底
    部の側壁冷却装置。
JP15174593A 1993-06-23 1993-06-23 高炉炉底部の側壁冷却装置 Pending JPH0711314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15174593A JPH0711314A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 高炉炉底部の側壁冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15174593A JPH0711314A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 高炉炉底部の側壁冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0711314A true JPH0711314A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15525357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15174593A Pending JPH0711314A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 高炉炉底部の側壁冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0711314A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0950722A1 (de) * 1998-04-16 1999-10-20 SMS Schloemann-Siemag AG Kühlung eines Hochofens
JP2001294915A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Nippon Steel Corp 高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0950722A1 (de) * 1998-04-16 1999-10-20 SMS Schloemann-Siemag AG Kühlung eines Hochofens
JP2001294915A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Nippon Steel Corp 高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置
JP4582558B2 (ja) * 2000-04-14 2010-11-17 新日鉄エンジニアリング株式会社 高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置配置構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0335042B2 (en) Improved cooling system and method for molten material handling vessels
EP0197137B2 (en) Furnace cooling system and method
US5904893A (en) Plate cooler for metallurgical furnaces, blast furnaces, direct reduction reactors and gassing units provided with a refractory lining particularly for the iron and steel industry
US5676908A (en) Plate for cooling shaft furnaces
US3652070A (en) Cooling assembly for blast furnace shells
US5115184A (en) Cooling system for furnace roof having a removable delta
US20180073090A1 (en) Long campaign life stave coolers for circular furnaces with containment shells
US5290016A (en) Arrangement for cooling vessel portions of a furnace, in particular a metallurgical furnace
EP1629243B1 (en) Device for improved slag retention in water cooled furnace elements
PL183756B1 (pl) Struktura ogniotrwałej ściany
CN212720899U (zh) 矿热电炉炉体结构
RU2281974C2 (ru) Охлаждающий элемент для охлаждения металлургической печи
JPH0711314A (ja) 高炉炉底部の側壁冷却装置
JPH11223464A (ja) 電気炉
JPH06158131A (ja) 高炉炉底部の側壁冷却装置
JP2019135429A (ja) 金属精錬炉のタップホール構造
JP4582558B2 (ja) 高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置配置構造
EP1064410B1 (en) Wall structure for a metallurgical vessel and blast furnace provided with a wall structure of this nature
JP4021948B2 (ja) 高炉炉底の冷却構造
KR20010071274A (ko) 액체 강철을 진공 처리하기 위한 수냉 용기
US20040256772A1 (en) Cooling plate comprising a reinforcement element
KR20010034144A (ko) 용선용 출탕통
US3625500A (en) Metallurgical furnace fume exhausting
Gritsishin et al. The refractory lining of blast furnaces and modernization of their cooling system
KR100456036B1 (ko) 세로형 고로의 냉각 패널