JP2001294915A - 高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置 - Google Patents
高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置Info
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- JP2001294915A JP2001294915A JP2000114093A JP2000114093A JP2001294915A JP 2001294915 A JP2001294915 A JP 2001294915A JP 2000114093 A JP2000114093 A JP 2000114093A JP 2000114093 A JP2000114093 A JP 2000114093A JP 2001294915 A JP2001294915 A JP 2001294915A
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Abstract
し、困難な作業を必要とせず、しかも安価で信頼性の高
い安定した冷却が行えるようにする。 【解決手段】 炉内側より順に、カーボンレンガ、キャ
スタブル、鉄皮で構成された高炉炉底側壁部の耐火物を
冷却するための装置であって、三重管で形成され、該三
重管の外側の2層は先端が閉鎖された冷却水流路とさ
れ、中心部は先端が開放された空洞とされ、前記三重管
は前記鉄皮およびキャスタブルを貫通し、前記カーボン
レンガに穿設された穿孔部に先端が埋設される。空洞
に、炉底の温度を検出するための温度計が挿入されてい
るのが好ましく、また空洞がカーボンレンガの穿孔部と
冷却装置とを密着するために圧入されるペーストの導入
路であるのが好ましい。
Description
を冷却するための冷却装置に関するものである。
り、炉底側壁部を構成するカーボンレンガの損耗防止
は、高炉寿命延長のための最重要課題である。炉底側壁
部のカーボンレンガの損耗原因には、溶銑による浸食、
熱応力による脆化などが挙げられるが、カーボンレンガ
の損耗防止には冷却強化が最も有効とされている。
散水による冷却とステーブによる冷却とに大別される。
鉄皮散水による冷却は、例えば特開平8−127810
号公報に開示されているように、鉄皮に直接冷却水を散
水して鉄皮本体を冷却することで、炉体耐火物を間接的
に冷却する方法である。一方ステーブによる冷却は、ス
テーブを鉄皮内面に埋設して、炉体耐火物を直接冷却す
る方法である。
部の縦断面を示す。側壁は炉内側から順に、カーボンレ
ンガ4、スタンプ材3、ステーブ16、キャスタブル
2、鉄皮1で構成される。ステーブによる冷却では、ス
テーブ16に埋設されている冷却パイプ17内を流れる
冷却水により冷却されるので、炉底側壁の冷却能力を向
上させるためには、カーボンレンガ4からステーブ冷却
水までの間の熱抵抗を低減させることが有効である。こ
のため、カーボンレンガ4とスタンプ材3の熱伝導率を
高める改善が行われ、冷却能力が向上してきた。
冷却パイプ17を鋳込む際、冷却パイプ17への浸炭防
止のためパイプ表面にコーティング材を塗布しており、
このコーティング材の熱抵抗が大きいため冷却能が低下
していた。コーティング材の熱抵抗を低減するために種
々の研究はなされているが、熱抵抗を大幅に減少させた
コーティング材の開発には至っていない。
に応じてステーブ本体の材質を変えることで、熱伝導率
を高めたステーブが盛んに採用されるようになってき
た。この技術は、特開平9−157716号公報で開示
しているように、熱負荷の高い箇所では冷却能力の優れ
た銅製ステーブを配置し、その上下には鋳鉄製ステーブ
を配置することで、高熱負荷部位の冷却強化を行うもの
である。
て、鉄皮本体に冷却水を散水する方法では、鉄皮表面で
の錆発生により冷却能力低下をきたすため、稼働後にス
ケール除去等の作業を定期的に行う必要がある。また冷
却水の集水方法も非常に難しく、鉄皮に均一に散水する
ことも非常に難しく、当業者間では好まれる方法でな
い。
じてステーブ本体の材質を変える技術においては、ステ
ーブ本体をキャスタブル内に埋設するので、材質による
冷却能は向上するものの、キャスタブルを介してカーボ
ンレンガを冷却するため、冷却効率には課題が残されて
いた。
高炉炉底側壁部の耐火物の冷却を一層強化し、困難な作
業を必要とせず、しかも安価で信頼性の高い安定した冷
却が行えるようにすることである。
の本発明は、炉内側から順に、カーボンレンガ、キャス
タブル、鉄皮で構成された高炉炉底側壁部の耐火物を冷
却するための装置であって、三重管で形成され、該三重
管の外側の2層は先端が閉鎖された冷却水流路とされ、
中心部は先端が開放された空洞とされ、前記三重管は前
記鉄皮およびキャスタブルを貫通し、前記カーボンレン
ガに穿設された穿孔部に先端が埋設されることを特徴と
する高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置である。本発明に
おいて、前記空洞に、炉底の温度を検出するための温度
計が挿入されているのが好ましく、また前記空洞が、前
記カーボンレンガの穿孔部と冷却装置とを密着するため
に圧入されるペーストの導入路であるのが好ましい。
壁部に取付けた例を図1に示す。高炉炉底側壁部は、炉
内側から順に、カーボンレンガ4、キャスタブル2、鉄
皮1で構成されている。鉄皮1およびキャスタブル2を
貫通して穿孔した孔に冷却装置5を通し、カーボンレン
ガ4の穿孔部18に先端を埋設している。カーボンレン
ガ4の穿孔部18の深さは、本例ではカーボンレンガ4
の厚さの1/3としている。これは、カーボンレンガ4
を冷却する際の冷却能を従来のステーブ並みとして設定
したもので、要求される冷却能に応じて穿孔部18の深
さを適宜設定することができる。
段(図1では3段までを示している)配置し、図2のよ
うに高炉炉底の周方向に配置する。これにより、高炉炉
底部の最も熱負荷の高い箇所にて、本発明装置の優れた
冷却能により効果的にカーボンレンガ4を冷却し保護す
ることができる。なお本発明冷却装置5の配置は、本例
に限らず、要求される冷却能に応じて適宜定めることが
できる。
4に示す。冷却装置5は三重管で形成されている。三重
管の外側の2層は、外側流路6と内側流路7からなる冷
却水流路とされ、先端が閉鎖されている。本例では側壁
の外側に位置する内側流路7に冷却水入口14を、同じ
く外側流路6に冷却水出口15を設け、内側流路7に冷
却水を流入し、三重管の閉鎖された先端を経て外側流路
6を流れた冷却水が流出して、カーボンレンガ4を冷却
する。外側流路6を囲む三重管の外表面は、銅または銅
合金など熱伝導率の高い材料で構成するのが望ましい
が、鋳鉄や鋳鋼を採用することも可能である。
いて、先端が開放された空洞12とされている。この空
洞12には温度計9を挿入するのが好ましい。温度計9
はカーボンレンガ4に直接接触して耐火物4の温度を検
出し、冷却状態を常時監視することで、より効果的な冷
却を行うことができ、信頼性が高まる。本例では温度計
9を、パイプ8の側壁外側端部に取付けたフランジ19
により支持している。13は温度計端子である。
スト圧入口10を設け、空洞12をペースト11の導入
路とするのが好ましい。ペースト11は図3のように冷
却装置5とカーボンレンガ4、キャスタブル2および鉄
皮1との隙間を埋めて冷却装置5を側壁に固定すること
により、冷却効果がより向上する。取付け時は、カーボ
ンレンガ4の穿孔部18に冷却装置5を挿入したのち、
ペースト入口10からペースト11を圧入することによ
り、この隙間にペースト11が充填され固定されるの
で、取付け作業が容易である。ペースト11としては、
熱伝導性のよいカーボンペーストなどを採用できる。
監視しているので、長期操業中にカーボンレンガ4の膨
張や移動によって冷却装置5との間に隙間が生じたと判
断された場合は、ペースト11を再圧入することで冷却
効果を回復させることができる。
付けることにより、カーボンレンガの外周面側の内部か
ら冷却することができ、カーボンレンガの炉内側温度を
効果的に低下させ、レンガ損耗を抑制し、レンガの長寿
命化が実現できる。冷却装置外表面の材料に熱伝導率の
高い銅または銅合金を使用することで、より効果的な冷
却を行うことがができる。
外部の配管も簡単で設備費が低減できる。高炉炉底側壁
部の任意の位置に取付けることが可能なため、カーボン
レンガの損耗状況に応じて冷却能力の強化が可能であ
る。また従来の鉄皮散水により冷却を行っている高炉に
おいても追加設置できる。
場合は、カーボンレンガ本体の温度を検出して冷却状態
を常時監視でき、異常発生時には直ちに対処できる。そ
のうえ、中心部の空洞をペーストの導入路とした場合
は、高炉炉底側壁部への取付けが容易であるうえ、熱伝
導性のよいカーボンペーストなどで冷却装置との隙間が
充填され、より効率よく冷却することができる。長期に
わたる操業中にカーボンレンガの膨張や移動によって隙
間が生じても、温度計により直ちに検知でき、ペースト
を再圧入することで冷却能力を回復できる。したがっ
て、本発明により高炉炉底側壁部の耐火物のより効果的
な冷却が、困難な作業を必要とせず、高信頼性のもとに
実現され、しかも設備費が安価である。
視相当横断面図である。
断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 炉内側から順に、カーボンレンガ、キャ
スタブル、鉄皮で構成された高炉炉底側壁部の耐火物を
冷却するための装置であって、三重管で形成され、該三
重管の外側の2層は先端が閉鎖された冷却水流路とさ
れ、中心部は先端が開放された空洞とされ、前記三重管
は前記鉄皮およびキャスタブルを貫通し、前記カーボン
レンガに穿設された穿孔部に先端が埋設されることを特
徴とする高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置。 - 【請求項2】 前記空洞に、炉底の温度を検出するため
の温度計が挿入されていることを特徴とする請求項1記
載の高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置。 - 【請求項3】 前記空洞が、前記カーボンレンガの穿孔
部と冷却装置とを密着するために圧入されるペーストの
導入路であることを特徴とする請求項1または2記載の
高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000114093A JP4582558B2 (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 高炉炉底側壁部の耐火物冷却装置配置構造 |
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JP4582558B2 JP4582558B2 (ja) | 2010-11-17 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100434537C (zh) * | 2006-04-20 | 2008-11-19 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 高炉炭质炉底冷却装置及其安装方法 |
JP2010210516A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Toyota Motor Corp | 耐熱ケース |
KR101161255B1 (ko) | 2009-04-27 | 2012-07-02 | 주식회사 서울엔지니어링 | 고로벽 냉각 및 내화물 주입용 냉각반 |
KR101167131B1 (ko) | 2009-06-26 | 2012-07-20 | 현대제철 주식회사 | 냉각반을 갖는 고로 |
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JPH09210572A (ja) * | 1996-02-07 | 1997-08-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 炉壁補修方法及び冷却筒 |
-
2000
- 2000-04-14 JP JP2000114093A patent/JP4582558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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